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対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜 1話 感想|礼子(江口のりこ)は何色の紫陽花?

 

 

2歳の娘を育てる専業主婦という設定。

新ドラマをチェックしている時点で、

今どき専業主婦も少ないんじゃなかろうか?(と思えるようになったのも時代ですね…)と

思っていたんですが、開始数分で「絶滅危惧種」というワードが出てきたので、

「育児・家事をする主婦(主夫)」の現状を踏まえた上での

あえての設定だと分かって、一安心でした。

 

詩穂(多部未華子)が子育て支援センターで出会ったのは、

育児も仕事も完璧にこなしたいワーママ・礼子(江口のりこ)。

今回は、精神的に追い詰められてしまった礼子に、詩穂が寄り添うお話。

 

専業主婦vsワーママなんていう、いかにも対立構造で煽るような

ギスギスした展開が長引いて欲しくはなかったので、

初回で早くも解消されそうなのはホッとしましたし、

礼子がちょっとだけ詩穂に心を開けたのも、1人でネガティブになりやすい深夜帯に

ただでさえ死にそうな所を、話を聞いてくれる相手がいて

救われたからなんだとは理解しているんですが…

礼子の状況の辛さに涙した反面、

これ、解決方法的にどうなんだろう…?と若干引っかかる部分もありまして。

 

例えば、専業主婦に本当に嫉妬している人からしたら、

専業主婦から「家事じゃないですか。手抜いたって良いんです。何とかなります。」と

励まされても、時間に余裕のあるあなたに言われたくないとかって

逆効果になりそうな気もしますし。

子供が出来たら専業主婦やリモートワークを望んでいたけど、

職場環境や金銭面などあらゆる事情で叶わなかった人もいるはずなんですよね。

詩穂が専業主婦になると決めた理由を話すんだったら、

より理解し合える関係性にはなれるでしょうけど…

まぁそこは、連続ドラマという事でしばらくお預け。

先ほども書いた通り、対立構造でギスギスし過ぎなくて比較的見やすいのですが、

自分は時間にも心にも余裕があるから、相手もフォロー出来るよ…という、

極端に言えば「専業主婦のお陰」みたいな描写が今後強調される事があったら、

あまり現実的ではないな〜とは思うのでした。

 

また、後々投稿する「視聴リスト&期待度」でも既に書いているのですが、

「家事=お仕事」という定義ならば、1人暮らし・独身でも家事は避けて通れない道なので。

そこの描写を広げるとしたら、風見先輩 礼子の部下・今井(松本怜生)辺りになるのかな?

家事は主婦・主夫だけのものではない事も、チラッとで良いので見たいです。

(旦那側の苦労もさり気なく描かれていたので、期待はしています。)

 

演出面で言えば、ちょっと目を引く所もいくつかありました。

話しかけてきた礼子が、詩穂が専業主婦だと判明した序盤のシーンでは、

カットを切り替えずにカメラマンが後退りしながら

引きの画で撮っていましたが(←この説明で分かるかしら…)、

それが2人の、近づいていたはずの距離が徐々に遠ざかっていく様を表しているようで。

そして、詩穂と礼子が夜景を見ているシーンでは、詩穂が「苺と2人きりでいると、

自分だけが世界から取り残されたような気がして」と言った次の場面で

夜景を特等席から見る2人の引きの画に切り替わった演出は、

そう感じている時の彼女の心境に映って、面白い視覚表現が全体的に多かったです。

 

本作のキーアイテムであろう紫陽花は、後で花言葉を調べてみたら

「移り気」「辛抱強さ」「家族の結びつき」「強い愛情」「無常」だそうで。

色によってもまた花言葉が変わるみたいで、

詩穂が指でちょんちょんと触っていたピンクの紫陽花は「元気な女性」「強い愛情」でした。

基本明るい彼女らしいです。

青の場合は、「知的」「神秘的」「冷淡」「浮気」。紫の場合は「神秘」「謙虚」。

白も赤もあって、色とりどりの紫陽花。

色ごとに登場人物に当てはめているのかどうかは不明ですけど、

礼子や、終盤でやっと登場した中谷(ディーン・フジオカ)をイメージする紫陽花が

何色なのか、気になっちゃいます。

 

それにしても…人が砂場で文字を書いている所に水を流す中谷。

人前でいきなりタップダンスをするのと同じくらい怖いシーンでした(笑)

 

育児・家事を描こうものならどうしても重い内容になりそうなものを、

火10らしいコメディタッチも盛り込んでバランス良く作ろうとしているのが伝わってきますし、

主婦経験のない私としては、今となっては昼間の公園に親子が全然いないのも、

兄弟で違う保育園に通うケースがあるのも衝撃的で、

自分のよく知らない世界を覗いてみる感覚で、興味深く見られそうな気もします。

次回もリアタイします!

 

 

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4月期、ぼちぼち再開していきます。

 

お久しぶりです。りんころです。

2/11の投稿を最後に、ブログを当面休止する旨のアナウンスもせず

この日まで放置してしまった事で、

いつ感想が上がるのか、もうブログは辞めてしまったのかと

不安な気持ちにさせた読者の皆様には、誠に申し訳ございませんでした

(もし、今も時々ご訪問して下さっている方がいらしたら嬉しいです…)。

 

言い訳をしてしまうんですが…

2月上旬〜中旬辺りは仕事が多忙で、ドラマを見るのも極めて余裕がない状態だったというのと、

本来、感想を最後まで書こうと決めていたドラマが、その日は寝落ちしてしまったのが原因で

視聴&感想を書くドラマの本数が溜まってしまいまして。

最初は、いや3本は、初回を見て面白くなりそうだと感じていたので

どうしても書こうと決めていたんですけど、

重い腰を上げられないまま録画が溜まっていく一方で、

今度はそれが、ああこれだけ書かなきゃいけない…というストレスに変わり、

他の見たいドラマもどんどん見られなくなるという悪循環に陥り、

このままだと後が苦しくなるから、もういっその事全部辞めて

録画消化に徹しよう!と思い、ブログ休止の選択をとった次第です。

それで、なぜ記事を投稿して正式に報告しなかったのかと言えば、

定期的に訪問して下さっている読者の皆様からしたら「またかい…」と

呆れられてしまうんだろうなと想像していたからで、

申し訳なさからつい逃げてしまっていたのです。

 

中途半端にしてしまった事で、4月期はどうしようかな、

もう少し休もうかなと考えていたんですけど…

やっぱり休んでみて思ったのは、

「誰かに自分の感想を共有する」という行為をサボってしまったら、

いろんな意味でますます自堕落な生活になるな…と、痛感いたしました。

(↑実際、休んでから数日は、ネットに公開しない設定で、別会社が提供しているブログで

雑感を書いていた事もあったんですけど…三日坊主になってしまいました(苦笑))

そして、個人的に応援したいドラマが出来て、これはよっぽど微妙でない限り

感想を書きたい!と背中を押された感覚になったというのも、再開する理由の1つです。

 

とは言え、以前のようなやり方でやったら、

また無理な状態になりそうな可能性は出てくるので…

春ドラマの初回放送スケジュールを考慮しつつ、優先して感想を書きたいドラマを絞って

ぼちぼちやっていきます。

「2025年 春ドラマ 視聴リスト&期待度」も通常通り、完成次第投稿いたします。

4/1までには間に合わせたいですが…多分、遅れる可能性大です(汗)

 

記事を書く時に使う管理画面も久しぶりで、文章を書くのも久しぶりだったので

めちゃくちゃ拙い内容になっているかもしれません。すみません。

今後投稿する感想は、ゆっくりでも続けていきたいという想いから、

以前より文章短めのゆるいテイストで投稿させていただくつもりですが、

どうか温かい目で見ていただけますと幸いです。

 

新年度に合わせて、心機一転!

4月期も、当ブログをよろしくお願いいたします!

 

 

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119エマージェンシーコール 4話 感想|「絶対助ける」に込めた想い

 

 

「粕原がそん時、絶対に助けたいって本当にそう思ったんならさ、言葉にすりゃ良いんだよ。

それは誰にも止められやしないんだ。」

大先輩の堂島(佐藤浩市)からこの言葉が出たのが意外でした。

 

本作はそのジャンルではないものの、医療ドラマを見ていると、

「絶対」「大丈夫」といった"無事"が確約されているかのような言葉を発する登場人物って、

大体、その人物の発言が責められる展開や

患者の命が助からなかった苦い展開が待ち受けているイメージがあるんですよね。

だから、ある程度視聴経験を重ねていくと、

後でこうなるだろうな…っていうのが何となく想像出来るから、

つい条件反射で、あ〜命を救う立場の人が「絶対」とか言っちゃダメ!と

ツッコんでしまうんですけど…

雪(清野菜名)の、当時勇気をもらえたエピソードにも共感は出来るし、

命を救う立場は立場でも、例えば、患者の命に直接触れる医者や看護師が発したら

場合によっては無責任だと問い詰められるのかもしれないけれども、

通報者のように、頼りになる人の手を借りたい状態で、

どうすれば良いのか分からず心細さを感じている人にかける言葉だったら

支えになるのかもしれないなと。

堂島が「絶対助ける」発言を肯定した意味について、終盤のシーンまで悶々と考えていて、

頭の奥底でずっと離れずにいたのです。

 

かつて「大丈夫!絶対助けるから!」と声をかけた患者の娘を悲しませてしまった事が

トラウマになっていた予呉(一ノ瀬颯)が、

1つの出来事を機に、電話越しに「絶対助けますから!」と大声で伝える。

これには思わず泣かされました。

前回もそうだったけれど、自身の心の中でつっかえているもの、

抑えようとしている想いを、ある人との関わりを経て

解放して殻を破っていく展開には感情がやられやすくてですね…。

そのある人というのが、堂島でも主人公の雪でもなく、

前回で堂島の言葉を受けて「助けて」を叫べてから

少し朗らかになった紗良(見上愛)なのも良くて、

どう描けば視聴者を胸熱な気持ちにさせられるのかが

きちんと押さえられた脚本だとも思わされました。

 

1,2,1,2…と数字を繰り返しているだけなのに、冷静さかつ緊迫感もまとわせている

一ノ瀬さんの声の演技も凄くて、以前から認知してはいたものの、

真剣な眼差しも含めて、こんなに芯の強い演技をされる方なんだという驚きもありましたし。

演出面に関しては、今回は全体的に胸から上を映すカメラワークが多い中で、

最大の見せ場であろう予呉の電話のシーンは

彼の顔どアップのカメラワークをメインにする事で、画面全体に圧迫感が増し、

それがまた、電話の向こうにいるお父さんがどうか助かって欲しいという

ドキドキした気持ちに拍車をかけていました。

一対一での通話を大切に魅せている。大切に作ろうとしている。

本作のチームのこだわりが詰まった、ますます今後に信頼を寄せたくなる回でした。

 

ただ、前回今回でここまで満足度高いとなると…今度は違う疑問が発生するんですよね。

雪ってそう言えば、耳が良い設定なんじゃなかったっけ?と。

あ、補足しておくと、もっと彼女の特殊能力を強調して描け!って訳ではないです(苦笑)

今回ではなぜか記憶力が良い事にされていて、当初の設定が薄れかけている辺り…

意地悪ですが、施設内で通報に対応している職業だから、絵面的に地味になりそうなのを恐れて

最初は保険をかけてしまったのかな?と思わざるを得ないんですね。

現場をしっかり描くだけで"ドラマ"として十分成立するんだから、視聴者を信頼して

最初から群像劇で魅せれば、もう少し脱落者も減ったかもしれないのに。

ちょっともどかしいです。

でも、次回予告では…耳をすましているシーンがあったので、また復活するみたい?

 

 

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119エマージェンシーコール 3話 感想|言語の壁をチームワークで解決

 

 

最初に、ドラマと関係ない話から。

木曜日ぶりに、夜の時間帯はずっとフジテレビがついていたんですけど、

CMのラインナップが随分変わりましたね。

ちょっと前まではほとんどACジャパンだったのが、

今日見てみたら自社番組の宣伝CMだったり、

ACっぽい内容だけど提供企業はACじゃなかったり(日本民間放送連盟というらしいです)、

たま〜にJAROだったり…かなり激減してました。

 

本作放送後に調べてみたら、こういった事情がある(のでは?)との事。↓

朝から「ACすら流れないんだが…」フジの“異変”にネットざわつく「ケーブルTVみたい」

フジ AC減らして番組延ばす「いつかスポンサーに戻ってもらうために」現場の“奇策”に経営陣は何思う

(ともにYahoo!ニュース)

極端に言えば、企業CMを放送しないNHKに近くなった感じですね。

 

私の母親も、道徳的な内容をずっと見せられるとうんざりするようで、

特に某カエルのCMは見たくないからと、

ドラマがない日は積極的にフジテレビ以外のチャンネルに合わせるまでになったので。

AC自体も、当時からしたら随分種類は増えましたが、

やっぱり毎日だと飽きちゃいますよね。

なので、自社番組の宣伝CMが多めなのは得策なんじゃないかな?と思ってます。

いずれにしても、「こんな状況でも視聴者が少しでも楽しんでくれるように」という想いで

日々編集作業に取り掛かられている編成の皆様、本当にお疲れ様です…。

ドラマと関係ない話は、ここまで。

 

さて、ドラマの感想は…私としては応援の眼差しで本作を見ているんですけど、

回を重ねるごとにゆるやか〜に、「ドラマだから」の許容範囲を

超えてきてしまってはいるんですよね。

前回の雪(清野菜名)と兼下(瀬戸康史)の対立に関しては、

兼下が機嫌悪い感じではあるものの、

感情的ではないし腑に落ちる事の方が多かったので全然見られたんですけど、

今回で言えば…指令管制員が分譲住宅地の見学までするの!?という

現実味のなさの方が買ってしまいました。

雪曰く、家の外観がどれも同じ感じで統一されているから、もし今後通報があった際に

表札以外に見分ける方法がなかったら困るだろうって。

まぁその言い分も分からなくはないんですが…

購入・または将来的に購入を視野に入れているお客様のためのイベントなのに、

全く購入するつもりのない人が来て、もし営業の人にあれこれ質問していたら迷惑でしょうし、

分譲住宅地なら人はいるから、助けを呼ぶ声も比較的届きやすいだろうし。

そもそも最終的には消防員や救急隊が駆けつけるので、

わざわざ時間を使って、実際に見に行ってまで情報収集しなければいけないの?

する必要はあるの?という疑問は覚えましたね。

 

「すいません、美味しい所持ってっちゃって。兼下さんも指令官より現場に…」

と言ってくる消防員も嫌(汗)

これは完全に見下してますよね。

ドラマの題材として初めて取り上げられる指令管制員だから、

世間的には目立たない職業である事を描くためのやり取りだったんでしょうけど、

あ〜分かりやすい職業差別を入れなくても…と、ここは残念に思ってしまったのでした。

 

そんな訳で、絵に描いたような紗良(見上愛)のキャラも含めて

前半は残念な印象が強かったので、感想はもう書かないで良いかと考えていたんですが…

終盤でちょっとだけ心が動かされる展開がやってきました。

堂島(佐藤浩市)が言うには…仕事中の自分達は通報者の話に耳を傾けるから、

正しい存在でいなきゃいけない。

だから、仕事以外の時間は、くだらない話でガスを抜かなければいつか潰れてしまう訳で、

ずうずうしくても「助けてー!」と声を出せる人が、結果タフなんだと。

 

みんながみんな、誰かと喋っているのが楽しいと感じる人ではなく、苦痛だと感じる人もいて。

私もどちらかと言うと後者の社交的ではない人間なので、紗良の考えには共感出来て、

彼女のようなコミュニケーションを重視する職業なら尚更、

1人でゆっくりする時間が欲しいだろうな…と思って見ていたんですが。

時には雑談も大事だという堂島のアドバイスに背中を押されて、

今まで、助けを求められずにいた紗良が

通報者への指示を通して「『たすけて』と叫んで!」と声に出せたのには、

何か彼女自身の頑なに守っていたものが解き放たれたかのような安堵感がありました。

 

今回の解決の仕方も良かったですね。

初回も前回も、指令管制員が現場に出向いたお陰で解決するケースだったので、

消防隊や救急隊と連携を図りながらコールセンターの中で想像を張り巡らせて対応している、

実際にそういった職業に就いている人からしたら

複雑な気持ちなんじゃないかと思う所はあったので…。

今回みたいな、雪は情報収集力で、紗良は言語力でお互い不足している部分を補い合いつつ、

予呉(一ノ瀬颯)と箕輪(前原滉)もどうしたら良いのか一緒に考え、

分からない言葉は兼下が補助してくれ、最終的には紗良が伝える…という、

チームワークが活かされた話はもっと見てみたいです。

コールセンターの中だけで話を繰り広げていった今回…

先ほどの安堵感に加えて、達成感も感じられて、ぐっと引き込まれました。

 

それにしても、獅子ってあの場合でも、Shishiではなく英語でLionなんですね。

確かに分からない人は多そう…。

飯店=台湾だとホテルを意味するのもそうですが、こういった些細なものでも

言語によるすれ違いって発生してしまうんだと、タメになりました。

私が本作を応援の眼差しで見ていると書いたのは、こういう所にありまして。

初回はいたずら電話、2話は動物の捕獲は119の案件ではないという事、

そして今回は外国人観光客が増えた事による、外国語を話せる日本人の人手不足の現実…と

どこかに必ず社会的な要素が反映されているんですね。

どんな通報が適切なのか。電話の向こう側の人は、どんな状況に置かれて仕事しているのか。

ドラマを通して伝えたいという作り手自身の想いが作品に込められているのは分かるので、

最後まで無事に放送出来ますように…と思っちゃうんですよね。

 

そう思っているからこそ、勿体ないのは…声優の起用も挙げられますね。

声優が俳優としてドラマに出演されている時は、

演技は気にならないんです(それは演技の上手さもあるけれど)。

でも、明らかに声優だと分かるくらい演技している感が強く出てしまうのは…

ドラマなら表情や体の動きで、アニメなら絵のタッチや良い意味での非日常的な演出で

釣り合って見える(聞こえる)のが、電話の場合だと、相手の判断材料が"声"しかないので、

そこで芝居がかり過ぎていると違和感を覚えるのかな?とも思ってます。

次回予告の「第4話 声のゲスト」とか、あまり強調しない方が良い気がするのですが…。

 

 

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日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった 3話 感想|やっぱりタイトルで損してるかも(泣)

 

 

あの人が芸能界を去ってしまった日に放送された3話。

ご本人とテレビ局のどちらにもモヤモヤしたり、

解散当時に続いての今回の件でやるせなさが残ったり、

全員の活動を応援していたファンを想うと辛くなったり…

いろんな感情が入り混じった中で視聴していました。

だからかな。今回は妙に癒されちゃいましてね…。

時代を経てもなお、子供に温かい眼差しを向ける

香取慎吾さんの人柄の変わらなさにほっこりさせられて、

本作を見ていた1時間だけは現実を忘れられるくらいでした。

 

そう…思うんですけど、やっぱり最低男ではないんですよね。一平って(笑)

前回は最低ポイントがいくつかありましたけど、

子供相手だと優しいし、真面目に向き合ってくれるし。普通〜に"良い人"なんですよ。

コンビニで弘明(森優理斗)がスマホゲームをやっている様子を

微笑みながら見守るシーンや、

焚き火を囲んで、ひまり(増田梨沙)の本音を聞いてアドバイスするシーンを見ていると、

子供と一緒にいる姿が一番しっくり来るというか、相性の良さを強く感じてしまいまして。

金10の感想を書きたくなった以上、睡眠時間確保のためにも

本作の感想は今回が最後になると思うので、元も子もない事を書くのですが…

慎吾ママ」や「孫悟空」、「忍者ハットリくん」など

子供に大人気なキャラクターを昔から演じてきた実績があって、

親しみやすいイメージが既についているからこそ、

裏表のある一平と慎吾さんが、私の中ではどうも結びつきにくいんですね。

(↑ご本人には悪いですが。あの"グループ時代"を知っている方なら、

分かって下さると信じて…。)

 

まぁ、それを抜きにしても。

家庭を持った経験がないが故の言動だったとしても、

一平自体、正助(志尊淳)よりも子育てが上手いように見えるのも、

一平が最低男であるという事に説得力を欠けさせているのかな…と。

正助には彼みたいな、客観的思考が必要で。

「じゃあ、何だったら出来んの?」とか、「子育てを失敗してしまったかも」とか…

本当に、いろんな事情を抱えた子供たちの面倒を見る保育士なのかと

耳を疑う発言を頻繁にするので、

その分、一平の株が上がりやすいんじゃないかと思ってます。

「子育て大成功」も、もし私がひまりだったら素直に喜べないかも。

あの時は褒めてくれたけど、数ヶ月経って

もし評価が下がってしまったら…という不安が勝って、

常にプレッシャーに感じてしまいそうですね(汗)

 

毎回、最初は作戦の一環だったつもりが、いつしか本気で物事に向き合うようになる…

というパターンで進んでいく本作ですから、

後半戦に突入してからは、実は選挙当選のために利用されていただけだったと判明して

好感度を一気に落としてしまう崖っぷちの展開も用意されているのかもしれませんが、

3話まで見た限りでは、あまりダメージもなさそうな気がしています。

言葉や表情で、自分が悪巧みしているように演じているだけで、

実際は、様々な人の話を聞きに行ったり、

考えた後に何か提案をしたりとちゃんと行動に移していて、

本気で地域・社会を変えようとしている。私にはそんな風に見えるのです(笑)

 

やっぱりなぁ…「日本一の最低男」というタイトルで損してますよ。

別に、わざわざ下心ある設定にしなくたって、

崖っぷちの状態に立たされた主人公が、第二の人生を歩むため、

不器用ながらも様々な物事に真っ直ぐに向き合い変わっていく成長物語…にしちゃっても

話は成立出来たんじゃないでしょうか。

せっかくの民放主演なのに、うーん、勿体ないです……。

 

 

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クジャクのダンス、誰が見た? 1話 感想|誰が犯人でも見応えがありそうだ。

 

 

前ドラマが最終回近くになると流れてくる、新ドラマの予告映像から醸し出る

ダークでおどろおどろしい雰囲気がほんのり気になっていた私。

予告映像は作品のイメージを優先するためのもので、いざ本編を見てみたら

実際はこんな感じなのね〜…と思う事が多いんですが、

本作の場合は予告映像で味わった感覚のまま、奇妙な世界観に目を惹かれ

心が静かにザワザワさせられる初回となりました。

 

父からの手紙をきっかけに、過去と現在の事件の真相を追っていくサスペンス。

事件についての説明、次々出てくる登場人物の連続で(登場人物の多さで)、

話を楽しむというより、話の内容を理解するのに必死な私からしたら

サスペンスはどちらかと言うと苦手ジャンルになるんですが、

なんでだか…複雑に感じず、登場人物の名前がスッと頭に入ってきたんですよね。

今日はたまたま集中力があったのか?

まぁ、それもあるにしても、説明臭くなり過ぎない工夫が

随所に散りばめられていたからなんだと思います。

 

斎場で飾られた遺影の父・春生(リリー・フランキー)の服装で

彼が警察官だったとは一目で分かりますし。

手紙を読むシーンも…封筒から出てきたのは300万という大金でまずは衝撃を与えつつ、

ここだけは押さえておいてねという意味合いからか、

春生の手紙に書かれた「遠藤 友哉」に覚えがあった心麦(広瀬すず)の直後に

先ほど彼女が見ていたニュース映像が一瞬差し込まれ、

次に「その人は、冤罪です。」の文字がドアップで映される事で、

遠藤友哉(成田凌)が重要人物なのだと印象づけさせる。

アバンでここまで描かれているから、友哉という人物が何者なのか?

なぜ心麦はそんなに父が書いたかも分からない手紙を信じられるのか?

その2点に注目しながら見られるんですよね。

題材が題材なだけに、初回はどうしても人物紹介・事件紹介に徹しがちだからこそ、

どこを要約して魅せれば良いのかというのが

脚本家・演出家自身も理解されて作られている気がして、

視覚によるインパクトを適度に残した内容のお陰で、情報過多に感じませんでした。

 

情報過多に感じない理由はもう1つあって、

単純に、キャラクターも色とりどりで面白いんですよね。

「虎に翼」の世界から転生してきたのか?と思える

甘党で理屈臭い松風(松山ケンイチ)だったり、

同僚として、松風とは正反対の、穏やかな性格で

人の感情を読む能力に長けている波佐見(森崎ウィン)が配置されていたり。

髭&長めの髪の神井(磯村勇斗)が暗闇で自分の顔に照明を当ててきたらそりゃ怖くて、

全身黒だから怪しさ満載(笑)

隠の雰囲気をまとった、病んでどんどん心が荒んでそうな智哉という役に

成田凌さんがキャスティングされているのも、何だかしっくり来るのです。

春生が警察官となると、リリー・フランキーさんとなると…

"優しい父"だけではない違う顔があるんだろうなとも。

 

他にも、意味深な笑みを浮かべる叔母・夏美(原日出子)も、

何か心麦に知られたくないものでもありそうな警官・赤沢(藤本隆宏)もいますが…

そんな癖強キャラに囲まれているから、唯一、自分の芯をしっかり持っている

心麦の真っ直ぐさが際立って、主人公の存在感が増すのです。

広瀬すずさんは個人的に、クールな役の方がより好きかもしれません。

登場人物をここまで書き並べてしまいましたが(汗)

それだけ、キャラクターを見るドラマとしても楽しめて、

演技派俳優をこんなに集めちゃって良いの!?とも思える

大人のお子様ランチかのような満足感がありました。

誰が犯人だったとしても、演技をじっくり堪能出来て見応えがありそうで、

既にワクワクしております。

 

考察は得意な人にお任せするとして…どんな真相に辿り着くのか、純粋に気になりますね。

サスペンスとなると、回ごとの話の進みも心配にはなってくるんですが、

松風が、心麦が手紙を信用する事に対して言及していたり、

「誰がなんて言おうと自慢の娘です」という文から

もしかして血が繋がっていない…?と考えていたら、

終盤で早速、神井が切り込んだりしていたのを見る限り、

視聴者が知りたい謎を先延ばしにする事は多分なさそう。そう、信じたいです(笑)

 

これ…今後も感想書きたいですねぇ。

前作も大変興味深く視聴したんですけど、結局感想は書けずじまいで後悔もあり(汗)

原作はまだ完結していないとの事なので、そこに若干の懸念点もありつつ…

面白くなっていきますように。

 

 

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秘密〜THE TOP SECRET〜 1話 感想|月曜日なのに随分ヘビー…。

 

 

本作のうたう「かつてないほど"切ないバディ"に」って

なんじゃそりゃと思っていたんですけど…

終盤の薪(板垣李光人)のシーンの事を指すのでしょうか。

(脳内が映し出されている)この人が見ている世界はとても美しくて温かいのに、

自分は人が守りたかった秘密を覗き見するだけで誰も救えていない。

恐らくそんな感じで、毎回毎回悲しい出来事を目の当たりにしては、

もう命が亡くなってしまった以上はどうにも変えられない…という葛藤を

常に覚える事になるから、"切ない"なのだとは何となく分かりました。

 

でも、それ以外は正直よく分かっていません(汗)

科学警察研究所における第九の存在、何か使命を課せられているらしい薪、

誰かと瓜二つで、薪を妙に気にかけている鈴木(中島裕翔)、

そして鈴木と雪子(門脇麦)の関係性など、

初回を見てみる限りは、1話完結型の未解決事件モノというよりかは

組織内に漂う意味深な要素を探っていく物語になるんだろうとは思うんですけど、

2、3話ほど見逃していたのかな?ってくらい、

初期設定の紹介もほとんどなく話が進んでいったんですね。

だから、状況をあまり飲み込めていない私からしたら、

涙を流してまで感情的に訴えかける薪の様子にも置いてけぼりな感覚にさせられましたし、

むしろ、オーバー気味な演技にも映っちゃって。←役者さんではなく内容自体に原因アリです…。

 

事件パートも全体的に曖昧な印象を受けて、

遺書が見つかれば捜査も進展するのでは?とか、

証拠として認められず、結局警察の力で

証言や物的証拠を探すんだったら映像って必要あるの?とか、

そもそも、"人の記憶"であればその人自身の先入観や勘違い、

妄想も含まれている可能性があって、決して正しいものとは限らないのに

なんで薪はあそこまで映像を過信するの?とか、

いろいろと気になって仕方ありませんでした。

 

気になると言えば、所々の台詞も。

見たものや推理を全部口に出してしまったり、1つのワードを連呼したり…

漫画の1コマで書かれている台詞をそのまま再現したかのような不自然さを

何度か感じてしまいましたね…。

 

序盤で映された剥き出しの脳、SF感の強い装置の演出から始まって、

作品全体に漂う気味の悪さというか、

どことなく触れてはいけないような恐怖さえ感じる雰囲気は悪くなかったんですけどね。

うーん、でも…雰囲気だけだったのかな…とも思います。

そして何より、月曜日の夜にはヘビー過ぎる(汗)

昨日の日曜劇場もシリアスが強めで、2日連続で見たから…というのもあるけれども、

あのラストシーンも踏まえると、深夜ドラマ向きなのかもしれません。

 

月9の流れでリアタイするとは思いますが、

録画で別の日にじっくり見たいタイプの作品でしたね。

心身が元気な状態でなければ、視聴後にかなりカロリーを消費しそうな気もします。

感想は月9の方はまだ様子見するとして、本作の方は初回のみとさせていただきます。

 

最後に、ドラマと関係ない事を。

ここ数日、CMがAシーだらけになっているフジテレビですが、

カンテレ制作だからなのか?本作が放送されている時間帯は

前時間より本数が少なめでしたね。あくまでも体感では。

フジには反省していただきつつ、ドラマに罪はないから

そのうち制作に支障が出なければ良いな…という考えでいます。

 

 

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御上先生 1話 感想|学園ドラマではない…というのは分かる。

 

 

なんか凄いものを作ろうとしているな…というのが第一の感想。

冒頭から間抜けな事を書きましたが(笑)

クラスの中心にいるようなポジションで、要注意人物と言われている

神崎(奥平大兼)を落とす展開を、物語後半ではなく初回でいきなり持ってきた辺り、

本作は回を重ねるごとに1人ずつ味方を増やしていくようなよくある学園ドラマではなく、

あくまでも学校を巻き込んだ教育改革ドラマなのかもしれないというのは

感じ取れたんですよね。

 

でも、面白かったかと聞かれたら、そうはっきりとは言い切れないんです。

決してつまらない訳ではないんです。

なんでこんなに曖昧なのかを考えると、主人公がわざわざ教師を希望し、

教師として生徒と関わろうとする目的がよく分からず、

御上(松坂桃李)というキャラクターがぼんやりして見えたからなんだと思います。

 

いや、公式サイトの作品概要を読んだ上で視聴すれば、

教育制度を変えるためには、まずは学校からだと計画しているんだろう…などと

好意的に推測は出来るんですけど、

初回を見た限りだと、目的のみならず信念や背景まで"謎"を匂わせているので、

「何となく凄そうな人」「社会についていろいろ考えてそうな人」止まり

終わってしまっているんですよね。

要は、彼に関する情報が少な過ぎるんです。

 

そう感じてしまったのには1話の内容構成にも理由があると思っていて、

1つは、ただの学園ドラマではないという旨を伝えるためなのか

やや説明臭くて堅苦しい台詞が多く、結果的に物語への集中力を削ぐ原因に繋がっている事。

もう1つは、今回メインの神崎だけでなく、

今後出番があるであろう保健室の常連の生徒とロング髪の生徒、

学校では生徒の顔色を伺い、家では家族の顔色を伺う窮屈な想いをしている是枝(吉岡里帆)、

思惑がありそうな塚田(及川光博)と槙野(岡田将生)、

国家公務員試験に落ち官僚になれなかった苦い過去がある溝端(迫田孝也)、

理事長の古代(北村一輝)、そして不倫騒動で教師を辞職している冴島(常磐貴子)など、

訳あり事情を抱える登場人物が多いがために群像劇化しており、話が散漫としかけている事。

後者に関しては、問題が山積みなのだと捉えておきますが…

この2つも足を引っ張っているんじゃないかという気がしました。

 

ただ、今の所見ている今期のドラマの中では一番、次の展開が気になったのは確かです。

分からない事だらけですからね(苦笑)

また、日曜劇場らしくないという声もお見かけしましたが、

個人的には、上司の企みで左遷された主人公が逆襲を試みる設定は「半沢直樹」で、

目の前の物事ではなくそうさせた社会に疑問を抱き始めている所は「アンチヒーロー」、

敵か味方か分からないという台詞からは「VIVANT」と、

日曜劇場のヒット作を踏まえた上で、新境地を開こうとしているようにも思えます。

 

まぁ、何にせよ…予告映像にあった「ぶっ壊す」というワードから、

過激な作風にならないかとハラハラしていた分、

意外としっとり、シリアス寄りに作られていたのには安心しましたね。

そして、先ほど御上のキャラクターが…とは書きましたが、

終盤、「なんでそんなに俺に構うの?」と言った神崎を

真っ直ぐ見つめる彼の目には、顔の片側が影になっていたのもあって

じわじわ狂気を感じさせられました。

早く御上先生の"本気"を見たいですよ。

群像劇が強まらないかどうかが最大の不安要素です。

 

日曜日は他にも候補作品があり、どっちも感想を書くとなると

片方が1週間遅れになりかねないので(というかもう遅れているので)

早く決めたかったんですが…次回の内容を見て考えたいと思います。

 

 

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東京サラダボウル 2話 感想|逐次通訳の重要性

 

 

前半でなされた同時通訳・ウィスパリング・逐次通訳の紹介。

インタビューを受けている人の横で囁く映像はよく目にするけれども、

なるほど、それは同時通訳とは違うんだ…とタメになりましたね。

で、面白かったのが逐次通訳。

言い淀みも言い間違いも一言一句そのまま、意味の変化を生むから文章の入れ替えもダメで、

言葉に滲む感情やニュアンスも含めて出来るだけ正確に訳すんだそう。

 

その逐次通訳の良さが早速活かされたのが、中国人女性・リン(梅舟惟永)を再度取り調べる

有木野(松田龍平)と大内田(マギー)のシーン。

冒頭の飯山(皆川猿時)に関しては、ことわざも人生経験からつい出ちゃうもので、

悪気があって言っているんじゃないんだろうというのは分かるんですけど、

大内田は常に周囲を見下しているかのような態度で、感じ悪い人なんですね。

リンも有木野が馬鹿にされているのは何となく察していたみたいで、

2人のやり取りをじーっと見ていた様子から、

最初は、もしかして日本語が分かる人なのかな?とも思ったんですが…

言語が通じなくても今どんな空気で、自分がどんな悪口を言われているのかっていうのは、

やっぱり読み取れてしまうんですよね。

 

「比喩表現?って言うんですか?そのままの意味にとっちゃいまして。すみません。」

「いやまったく、誤訳なんぞ本来あってはならん事です。全く不徳の致すところですわ。」

性格が出まくりな大内田の言葉をそのまま翻訳する有木野にはクスッとさせられましたし、

大内田が置いていかれた状態でどんどん会話が進んでいき、

しまいには後ろの記録係も笑っている所も含めて痛快なシーンでした。

良かったですね。仕事ぶりを真面目に見てくれている人は、ちゃんといます。

 

事件パートについては、3種類の通訳の紹介もあり、複数案件だったのもあって

前回よりはやや薄味感は否めなかったのかなと。

最後にまとめて描かれたのでそりゃそうだろうとも思うんですけど、

事件内容よりかは、有木野の「堕ちるよ」発言、意味深な過去の方が印象に残った回でした。

犯罪に手を出してしまった外国人も決して悪者とは言い切れず、

何か事情があっての事だというのは分かるので。

台詞で少し説明はしていたものの、

前回のキャンディ(喬湲媛)と同じくらいにとは言わないけれども、

アシャン(BANUKA)の視点も取り入れるなどして

もうちょっと彼の境遇を覗き見してみたかったですね。

 

ただ、3・4話は前後編で、1つの家族をじっくり掘り下げてくれそうなので、

次回に期待してみたいと思います。

事前に前後編だとアナウンスがあるのもありがたいです。

 

 

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日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった 2話 感想|受け入れられない人がいたって良いじゃない。

 

 

いつもお世話になっている保育士・剣聖(佐野玲於)が同性愛者だと知り、

自身の当選のために、まずは剣聖の父であり町会長である

慎太郎(岩松了)からの支持を得ようと企んだ一平(香取慎吾)の発言…

「数字取れるだろ」…これ、いや〜な感じ出てましたね。

初回の感想では、最低男に見えない事についていろいろ書いていたんですけど、

初回よりも事務所でのシーンが増えたお陰で、真壁(安田顕)との会話もあって

彼の内側に秘めた腹黒さや、全て"作戦"のために動いている無情さが

引き立っていたように思いますし、

2人の恋愛を「LGBTQもの(で一括り)」「辛くて大変」としか思っていない所も、

偏見を持っているのは彼自身なのでは?と、ツッコまずにはいられませんでした。

最後は気持ちを入れ替えたような態度でしたが…商店街で結婚式を開こうと提案した辺り、

多様性に理解のある一平さん優しい!って周囲に思われたい下心がまだ残っていそう。

 

最初っからこんな風に主人公の好感度を下げるように描けば、

タイトル詐欺という印象も弱まっただろうに…

それだと反感を買いやすく、途中で離脱する視聴者が多くなるからって事なのでしょうか?

まぁ何にせよ、一平が前回よりも「最低男」に見えたのはホッとしました。

 

しかし、だからと言って、本作が面白くなったかどうかはまた別の話で…

初回と今回を見て、新たな問題が浮かび上がってきたのも事実です。

というのも、今回は保育士の剣聖とその恋人にフォーカスを当てた内容に仕上げた事で、

今度はひまり(増田梨沙)、朝陽(千葉惣二朗)といった

家族の存在感が薄まってしまっていたのです。

朝陽は時々出ていましたけど、ひまりに関しては

ほとんど最初と最後でしか見かけませんでしたからね。

実は視聴前から不安要素ではあったんですが…やっぱり「一平が当選するまでの物語」と

「大人の群像劇」と「ホームドラマ」であれこれ欲張り過ぎて

上手く調理しづらくなっているんじゃないかと思うんですね。

 

次回は家族のターンに戻り、ひまりの不登校問題と向き合うようですが…

順番が変なんですよねぇ。

個人的には、まず前半は家族内での話を集中的に描き、

3人から信頼されるようになってきた一平が自信を持って"外"の世界に飛び出してみたら、

まだまだ自分が未熟者だった(=全然アップデート出来ていなかった)と実感し

一旦は落ち込むものの、味方になってくれた3人のサポートを受けながら当選の道を目指す…

みたいな流れで物語を紡いでいった方が、

カタルシスも出てくるし、欲張った感じも減ったのではないかな?という気がしました。

要は、前半は家族、後半は政治活動で分ける章立て構成です。

 

そして、一平の考え方にも浅はかさが伺えましたが、

今回は…脚本自体もこれで大丈夫なのかと今後が心配にはさせられましたね。

例えば、正助(志尊淳)の出番を増やしたいがためなのかもしれませんが、

剣聖の恋人・智也(中井大)とは高校時代のテニス部の同級生で

智也から告白を受けていたという設定はいくらなんでも出来過ぎな話で、

劇中にあったように、同じシングルファザーの慎太郎の苦悩に共感したり、

朝陽に絵本を読み聞かせて、世の中にはいろんな"好き"の形があるのだと教えたり…くらいで、

今回は脇役に徹してもらうだけで十分良かったですし。

慎太郎も最後にはあっさり受け入れていましたけど、

それってある意味、「我が子の幸せはどんな形でも認めなければならない」という

価値観の押し付けな気がしていて。

同性愛を受け入れられない事が決してダメな事ではないし、

時間をかけて理解しようとしてくれているのもまた優しさだし、

中々認められない人もいれば、心から祝福してくれる人もいる訳で…

世の中にはいろんな人がいて、それぞれの自由な考え方を尊重する事こそが

"多様性"だと思うんですけど、違うんでしょうか?

 

何だか毎回、あらゆる面でモヤモヤが残りそうですね。

今回の感想は都合で1週間遅れとなってしまったものの、

見終わって言いたい事がいろいろあったので投稿しましたが…

うーん、次回、次々回はどうしましょう?

 

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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