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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 5話 感想|誰しもが何かのマイノリティ

 

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ユキコ(杉咲花)と職場、ユキコとハチ子(生見愛瑠)の和解、

森生(杉野遥亮)の過去、獅子王鈴木伸之)の森生への想い、2人の関係のすれ違い…

いろんな人があらゆる方向で事情を抱えては、

勇気に出して言葉にしたり、本心をさらけ出すのに迷いがあったりする形で

自分自身や相手と向き合う話が描かれた今回。

今まで以上にエピソードを盛り込んでいた感じがありました。

 

でもそれは、弱視白杖を使って生活しているユキコに、

「かわいそう」「普通じゃない」というイメージを植え付けさせないようにする

優しさなんですよね。きっと。

主人公だけじゃなく、みんなに平等に焦点を当てる事で、

ユキコも"日々生きづらさを抱えながら生きている1人"なのだと思わせる。

 

今回で例を挙げるとするなら、ファストフード店

ユキコの存在を受け入れてくれる人が増える中、

唯一「そこまでする?」みたいな顔をする紺野(大友花恋)の様子が印象に残りました。

職場から取り残されているようにも見えます。

最初は「甘え」と言っていた彼女に対して、それは差別では?

もしかして成長した自分を褒めてくれないからって八つ当たりしているのか?とも思っていたけど、

結局は仕事への責任感が人一倍強くて、

その想いが誤解される方に拗れてしまっただけだった。

「(文字を大きくしたら)1つもオーダーミスがなかった。私たちに関係なくなかった」

自分の過ちに反省して、気づいた事をはっきり言ってくれる人で良かったです。

 

ユキコは「顔色が読めない分ちゃんと口に出して欲しい」と森生に言っていましたが、

それは彼女が弱視である分、言葉にしてくれる事に頼っているとかそういうのは関係なく。

みんなに共通する事で。

どうして生きづらさを抱えているのか?何にもどかしさを感じるのか?を

境遇の違う人たちがお互いに口に出して初めて

世界が広がっていくんだよ…という、

最終的には"コミュニケーションの大切さ"に気づかされる結論にまとめられていたのも素敵でした。

 

これをやってみたい!相手を知りたい!

そんな好奇心旺盛な主人公でなければ、

森生も母親との苦い思い出を打ち明ける事もなかっただろうし、

レシートの文字を大きくするのだって、本当は老眼の人にも助けになるのに

「今の状態でも使えているし」「印刷が面倒だから」と言って

避けたままだったのかもしれません。

ハチ子の嫌がらせにもうじうじしないで向き合った所も好き。

他の登場人物のエピソードだらけでも、

主人公らしい存在感はちゃんと残す作りもよく出来てますね。

森生の件は、アルバムが置いてあったのを考えると

まだまだ解決したとは言えない気もするし、終盤の方で母親が出てきそうな気もしますが…

今後どうなるんでしょうかねぇ。

 

ただ、1つだけ不安になったのが、獅子王が森生に特別な感情を抱えている事について。

同じ施設育ちで、長い付き合いの親友だから

あんなに温かく見守ってくれているんだと想像していたんですけど、恋愛から来ていたとは。

うーん…確かに"多様性の尊重"と言えば悪くないんですが、

そこに踏み込んでいくとなると、ちょっと次元が違ってくるし、

ユキコと森生の"自分は普通じゃないと感じる部分を普通に思わせてくれる"

2人の関係の変化を描くという主題が薄まってしまうような…?

よくある三角関係の恋愛モノに発展しない事を願うばかりです。

 

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 5話 感想|誰しもが何かのマイノリティ

 

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ユキコ(杉咲花)と職場、ユキコとハチ子(生見愛瑠)の和解、

森生(杉野遥亮)の過去、獅子王鈴木伸之)の森生への想い、2人の関係のすれ違い…

いろんな人があらゆる方向で事情を抱えては、

勇気に出して言葉にしたり、本心をさらけ出すのに迷いがあったりする形で

自分自身や相手と向き合う話が描かれた今回。

今まで以上にエピソードを盛り込んでいた感じがありました。

 

でもそれは、弱視白杖を使って生活しているユキコに、

「かわいそう」「普通じゃない」というイメージを植え付けさせないようにする

優しさなんですよね。きっと。

主人公だけじゃなく、みんなに平等に焦点を当てる事で、

ユキコも"日々生きづらさを抱えながら生きている1人"なのだと思わせる。

 

今回で例を挙げるとするなら、ファストフード店

ユキコの存在を受け入れてくれる人が増える中、

唯一「そこまでする?」みたいな顔をする紺野(大友花恋)の様子が印象に残りました。

職場から取り残されているようにも見えます。

最初は「甘え」と言っていた彼女に対して、それは差別では?

もしかして成長した自分を褒めてくれないからって八つ当たりしているのか?とも思っていたけど、

結局は仕事への責任感が人一倍強くて、

その想いが誤解される方に拗れてしまっただけだった。

「(文字を大きくしたら)1つもオーダーミスがなかった。私たちに関係なくなかった」

自分の過ちに反省して、気づいた事をはっきり言ってくれる人で良かったです。

 

ユキコは「顔色が読めない分ちゃんと口に出して欲しい」と森生に言っていましたが、

それは彼女が弱視である分、言葉にしてくれる事に頼っているとかそういうのは関係なく。

みんなに共通する事で。

どうして生きづらさを抱えているのか?何にもどかしさを感じるのか?を

境遇の違う人たちがお互いに口に出して初めて

世界が広がっていくんだよ…という、

最終的には"コミュニケーションの大切さ"に気づかされる結論にまとめられていたのも素敵でした。

 

これをやってみたい!相手を知りたい!

そんな好奇心旺盛な主人公でなければ、

森生も母親との苦い思い出を打ち明ける事もなかっただろうし、

レシートの文字を大きくするのだって、本当は老眼の人にも助けになるのに

「今の状態でも使えているし」「印刷が面倒だから」と言って

避けたままだったのかもしれません。

ハチ子の嫌がらせにもうじうじしないで向き合った所も好き。

他の登場人物のエピソードだらけでも、

主人公らしい存在感はちゃんと残す作りもよく出来てますね。

森生の件は、アルバムが置いてあったのを考えると

まだまだ解決したとは言えない気もするし、終盤の方で母親が出てきそうな気もしますが…

今後どうなるんでしょうかねぇ。

 

ただ、1つだけ不安になったのが、獅子王が森生に特別な感情を抱えている事について。

同じ施設育ちで、長い付き合いの親友だから

あんなに温かく見守ってくれているんだと想像していたんですけど、恋愛から来ていたとは。

うーん…確かに"多様性の尊重"と言えば悪くないんですが、

そこに踏み込んでいくとなると、ちょっと次元が違ってくるし、

ユキコと森生の"自分は普通じゃないと感じる部分を普通に思わせてくれる"

2人の関係の変化を描くという主題が薄まってしまうような…?

よくある三角関係の恋愛モノに発展しない事を願うばかりです。

 

 

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婚姻届に判を捺しただけですが 3話 感想|美晴、もしかして魔性の女だったりするのか?

 

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えっと…ピュア?ピュアで合ってるの?あの一途さは。

未練がましいとか、偏屈とかって言った方が近いと思ってしまうのは私だけですか?

そもそも、失恋を断ち切ったり、

忘れるために美晴(倉科カナ)のいる場所を去ったりするんじゃなくて、

「美晴を好きな事を悟られない」ために好きでもない相手との結婚を申し込んで、

彼女の前ではあくまでも"同級生"の体で近くに居続けようとする時点で

ピュアではないんですよねぇ。

 

初めて心のシャッターを開けた途端、美晴(倉科カナ)への想いを

何でもかんでも話せるようになる百瀬(坂口健太郎)の急変化もよく分からない。

で、もっと分からないのは…

百瀬のピュア(?)さにキュンと来たらしい明葉(清野菜名)の様子もそう。

百歩譲って、切ない恋を経験した百瀬にハグしたくなる気持ちには頷けるのかもしれませんけど、

それは"恋心"じゃなくて"同情"から来るものなんじゃない?と思えてしまいました。

 

まぁ、この手の作品は、最初は好きでもない同士でも次第に相手が気になってきて、

最終的には両想いになるのが鉄板ですから、

今からコツコツと「好きになる」フラグを積み重ねておこうって考えで

あのラストにしたんでしょうが…

それにしても、説明する必要のない事を説明するし、

逆に補足を入れて欲しい部分で全然入れてくれなくて、

肝心の"恋の揺れ動き"に感情移入しづらくなっているのが本作の最も致命的な所なんですよね。

 

例えば、前者で言えば「恋のフラグは立ってしまった!」という台詞。

さっきも書いたように個人的には"同情"に近い感じがしますけど、

明葉が百瀬を見つめる目や「百瀬さんが苦しみ続けて…」といったモノローグを見聞きしていれば、

ああ、彼に特別な感情を抱くようになったんだな…となんとなく分かるのに、

その時の感情や衝動を全て説明台詞に起こしてしまう。

説明する事で、作品や登場人物の奥行きがなくなる気がしています。

そして…後者で言えば、これは前回の感想とも少し被りますが、

仕事内容も知らない上に「僕の幸せは僕が決めます」と頑なだった様子から

プレゼン会場にヒーローとして現れて喋りがペラペラになるまでの間の話がなさ過ぎる事。

正直言ってしまえば、自分の幸せを考えたらどうかと何の突拍子もなく責められたのがきっかけで、

明葉がピンチな時に助けに行くようになる…みたいな流れになるのが「?」状態なんですけど。

せめて、企画書やデザインに目を通しているシーンをちらっと差し込んで、

そうなるまでに至った理由として、プレゼンを終えた後に、

自分の今求めている幸せが何かを考えたら、まず誰にも"偽装結婚"とその理由がバレずに

無事に暮らせる事が出てきて、そのためには明葉の人となりと仕事への熱意を

尊重する事が大切だと気づいた…っていう過程を簡潔にまとめた台詞や回想を

補足代わりに入れていれば、百瀬がデレを見せたのにも理解出来たと思うんです。

 

美晴にしてもなぁ…なんか、このまま明葉と百瀬の2人の距離がスピーディに縮んでいくとなると、

実は百瀬が自分を好きなのを知っていて弄んでいました!

極端に言えば、彼と同じような理由で私も偽装結婚してました!とかっていう展開が

来そうで怖いですね。

奥さんも来ているパーティ会場で「おんぶしてもらった」というマウント発言。

スコーンだけじゃなくて紙皿も持って訪れる。

いや、明葉が帰宅しなければまだ居座る気満々だったでしょ。

明葉目線で見た時の2人…普通に夫婦に見えましたからね。

で、最もあざとかったのは「旦那さんがいるとこういう時助かるよね」

「そう言うと、柊くんがなんか私の旦那さんって意味になっちゃうか」

これ…相手に好意を持っていなければ出ない言葉じゃないですか??

せっかくの倉科カナさんなんですけど、これ以上共感出来ない登場人物が増えてくると

ますます視聴するモチベがなくなってしまうというか…(汗)

おもちを抱きたいのなら玄関でも可能なのに、女性を部屋に入れるのも、うーん…ですし…。

 

したがって、3話まで感想を書き続けてきましたが、

これ以上見てもネガティブな感想から一向に変わらなそうな予感がしたので、

坂口健太郎さん目当てで今後も見るにしても、今回で書くのは止める事になりそうです。

火10枠は基本的に相性が悪くてですね…やっぱり火曜日のドラマがここだけなのは厳しい(泣)

来週、もしも別のドラマの感想が投稿されるか、

あるいは何も投稿されなかったら、そういう事だと思ってくださいませ。

 

 

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アバランチ 3話 感想|メアリージュンさんの演技、やっぱり良いわ…

 

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そうか。次回に続くのか。…でも、なぜか不満はない。

いつもの生配信やアクションシーンがなかったのが

前後編である事を物語っていると思うんですが、特に間延び感は覚えなかったし、

むしろ生配信に関してはない方が

人の命を弄ぶ罪の重さと残酷さを感じられたような気がしています(苦笑)

何と言うかなぁ…変なマスク被って"悪のヒーロー"気取りでいると、

厨二病っぽいイメージが勝ってしまうんでしょうかねぇ。せっかくの山場なんですけどね。

 

しかし、それ以上に、今回のメインはリナ(高橋メアリージュン)、

担当の脚本家は初めての女性2人(武井彩さん・掛須夏美さん)という事で、

自然と女性の気持ちに寄り添う仕上がりになったのが

見応えに繋がった一番の理由だったのかもしれません。

両者の組み合わせの親和性は高く。

強く生きているように見えるけど実は繊細…という女性の心境を映し出すために

あえて多くを語らせない人物描写が、

メアリージュンさんの目で感情を訴えかける演技と

絶妙な化学反応を起こしていた印象がありました。

 

親友がかつて勤めていた場所に潜入すると知った時の、目に闇が宿った感じ…

それから過去を思い出しては怯えているように映り…

店主(役名不詳・内田慈)といよいよ対面する時には、

笑顔を貼り付けながらも復讐心や憎悪が湧き出て…と、

台詞はなくとも、演技そのものが台詞になっているのが伝わってくる、

いろんな顔を見せるメアリージュンさんを堪能したとも言えるでしょう。

 

元々役者のイメージはなかったんですけど、

彼女が主体の話は、毎回何かしらのインパクトが残るんですよね。

好きな役者さんの1人ですし、リナ役が彼女で良かったとさえ思います。

改めてそう実感出来た1時間でした。

 

一方で、大山(渡部篤郎)の動きは、もう正体を掴むのも時間の問題…って所まで来ていて

結構飛ばしまくっているのが意外です。

全部で何話あるのか知りませんが、そんなに進めちゃって終盤持つ?と若干不安になるほど。

今回のラストでアバランチのマークが傾いているのも気になったんですけど…

回を重ねるごとに徐々に傾いていって

最終回になったら反転するのかどうかにも、今後注目しながら見ていきたいですね。

 

 

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二月の勝者−絶対合格の教室− 3話 感想|黒木の裏の顔はキャバクラ塾講師

 

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本作は基本的に1話完結型寄りの構成なんですね。

1人の生徒間に何かしらのトラブルが起きて、最後は黒木(柳楽優弥)が上手くまとめてくれる。

そして、「勉強の楽しさ」「やりがい」を教えてくれる。設定がみんなブレない。

 

ただ、同じような構成でも、前回より面白く感じられたのは…

悩んだり、問題解決したりする人物が佐倉(井上真央)と黒木の

2人だけじゃなくなったって所が大きいんだと思います。

やっぱり、全員合格させるという1つの目標のために集められた塾講師=チームですからね。

流れが決まっている以上は、いろんな考えを持つ個性的な塾講師を絡める事で

前半と(主人公が動く)後半の間の微妙なテンポの悪さを埋めて欲しかったんです。

佐倉が1話2話では自力で生徒の悩みに向き合おうとしていたのが、

今回では他の塾講師に頼って悩みを共有したり、

何かの行動に踏み切ろうとする陰には黒木の指導があったり…と、

それぞれで連携している姿が垣間見えたのが、満足感に繋がった気がしました。

 

あとは、花恋(田中絆菜)の描写も良かったですねぇ。

ちょっと物足りなさがあった「中学受験」ならではのピリッとした雰囲気作り。

成績が優秀で、受験への意識が高い彼女がルトワックに体験入学してから数日、

本来「志望校に受かりたくて」勉強を頑張ると決めたのに、

いつの間にか「ルトワックで1番になりたい」という目標に変わってしまうほど

追い込まれていた所が、

受験勉強をするにつれて自分を見失ったり、

周りがどんどん点数が伸びていって自暴自棄になったり…という

"受験後半戦あるある"と重なって、緊迫感と焦燥感を生み出していたように思います。

 

母親役の高岡早紀さんに関しては、「母親の狂気」を一番体現出来る方だと思っていたので、

最後まで 娘がのびのびと楽しく生きられる道を後押ししたい

善良な母だったのには意外でしたが(笑)←女医役と知ってヒヤッともしたし…w

最初は「リカ」のイメージで見てしまっていても

徐々にその面影を忘れさせてしまうんだから、やっぱり凄い女優さんです。

朝ドラの時もそうでしたね。

でも、あの時は頼れる上司でも、今回はとことん物腰柔らかな母となると…

かなり珍しい役柄だったんじゃないでしょうかねぇ。

 

そしてラストは、黒木がキャバクラ塾講師を兼任していた事が発覚。

紗良ちゃん(住田萌乃)も講師かな?

私たちからしたら常連客ではなかったと分かったから良いですが、

何かと粘着質な灰谷(加藤シゲアキ)の事を考えると

キャバクラに立ち入る所を目撃して騒ぎを起こす気もするので…

黒木のバックボーンは興味深いですけど、誤解でクビの事態に発展しないか心配です(苦笑)

 

 

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最愛 3話 感想|物理的にも心理的にも遠くなってしまった2人…

 

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もんじゃ屋では、加瀬(井浦新)は奥のくつろげる席で梨央(吉高由里子)の隣に座り、

大輝(松下洸平)はテーブル席で向かい合うように座る。

梨央が襲われそうになった時には、加瀬はすかさず体を張って助け、

大輝は後を追って暴漢を捕まえる。

2人の「最愛」は梨央なはずなんだけれども、

その本人が"今"どちらに心を開いているかは、

この2つの動きだけでももう一目瞭然なんですよね…。

 

"一緒にいたあの頃"から現在まで間が空けば空くほど、2人の距離も遠ざかる。

その2人が15年ぶりに肩を並べようとしても、

あの頃とは環境も守りたいものも何もかも違う。

それが刑事と重要参考人という立場なら尚更。

もちろん、大輝にも「梨央を助けたい」って気持ちはあるし、

当時の関係にまた戻りたいとも思っていて。

そういった強い想いが、梨央と向き合う時には

じっと見つめる眼差しになったり、

自然と前のめりの姿勢になったりっていう態度に現れるんだろうけど…

もうその姿は"刑事"に見えて、"あの頃の大輝"ではなくなってしまっているのが何とも切ない。

会話も弾まない。弾むのは事件の話。

事件の話になると、お互い微妙に目を逸らしがちだったのが、

相手の顔を見ながら話す事が出来てしまうのもまた切ないんです…。

 

でも、刑事として動いている時は

"あの頃の大輝"のような柔らかさがふと見える瞬間はあるんですよね。

病院で梨央の隣に座って「ずっとどうしてるんか、気になっとった」って言った時は

どんな顔をしていたのか…

大輝の表情をあえて映さないカメラワークが、

彼の想いが梨央に届いて、少しでも前の関係に戻れると良いな…という

視聴者の想像力を掻き立たせているようで、ここも印象に残りました。

 

一方で、加瀬が梨央に向ける眼差しはいつも優しい。

そして、いつも彼女の近くにいて、献身的に支えてくれる。

それは冒頭で言っていた「人に見返りを求めてはいけない」が

人と接する上での根っこの部分になっているからなんだと思います。

ただ、その忠誠心から来る愛情がなぁ…逆に怪しいんじゃないかと疑いたくなる自分もいて。

確か、昭(酒向芳)は高身長だから、首に傷跡をつけるのは梨央では難しい

みたいな言及がされてましたもんね。

本当に彼を殺したのが梨央ではないのなら、もしかしたら加瀬が事件に関わっているのか…?

という可能性もちょっと出てきましたねぇ。

 

そんな感じで、今回は事件の真相に大きな進展がない代わりに、

大輝と加瀬を対比させる事に焦点を当てた内容になっていた気がして、

2人の梨央に向ける目線や言動についつい注目しながら見てしまっていました。

 

そして、唯一真相が明かされたと言えば、情報屋が優である事はほぼ確定でしょうね。

でも、月一のポストカードは…優本人からではないと思うなぁ。

顔文字も!もなくて、「僕は元気です 優」の文字と写真のポストカードが

壁じゅうびっしり貼られている図、何となく恐怖を感じましたもん…。

後でそこだけ見返してみたら、筆跡も違ってましたし。

 

 

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SUPER RICH 3話 感想|崖っぷちと小ネタは相性良さげ…?

 

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古民家をオフィス兼自宅にし、「ゼロからのスタート」を掲げてから…のお話。

1話2話では粗が目立つ箇所に散々ツッコミを入れた感想を書いてきたけど、

舞台はガラッと変わった訳だし。

今までの話が"プロローグ"ならば、今回からの話は"第1章"と捉えてみよう…って事で、

気持ちを入れ替えた状態で見てみました。

そしたら…少し見方が分かってきたかな?

 

個人的にツボだったのは、投資家の娘が描いた小学生の絵みたいな原稿を

頻繁にアップで映していた演出。

クスッとさせられる小ネタが散らばった作りになっているから、

もしかしたら原稿のくだりも、笑かそうという意味合いで入れたのが大きいんでしょうが…

あの絶望的に下手な(失礼w)絵の表紙が何度も映れば映るほど、

それを"最後手段"として使わざるを得ない

会社のヤバさを物語っている所に、妙な面白さがあったんです(笑)

前回まではそういった軽い演出がイマイチ転落劇と噛み合っていない印象がありましたが、

今回からの展開ならば、現状の酷さを笑いに変える点で

相性が良い組み合わせになるのかもしれない…そんな期待を感じさせました。

 

あとは、インターンを雇い続ける意味がよく分からなかったり、

登場人物が多過ぎるためか「主人公の波瀾万丈物語」というよりかは

「群像劇」の雰囲気が強く漂っていたり…と、まだまだ気になる部分があるのは事実。

でも、直感的に言うなら、

衛(江口のりこ)が優(赤楚衛二)や北別府(松田美由紀)と関わる様子を見ていて、

江口のりこさんだから見ていられる」から「江口のりこさんだから見ようと思えるのかも」に

ステップアップした感覚も覚えました。(あくまでも私一個人の印象です)

 

これは本人のイメージもそうですが、

主人公が関西弁を話す設定なのが一番大きいのでしょう。

で、江口さんが関西弁を話すと、基本少し柔らかめで、でもツッコむ時は切れ味抜群で…という

二面性を感じさせるんですよねぇ。

今回はその二面性が活かされた内容になっていて。

優には彼の良さを優しく伝えるけれども、北別府や投資家の娘には本音をハッキリぶちまける。

形は違えどどんな人に対しても"真心"を持って正々堂々接しているのが分かる主人公の描写が、

これまで詳細には描かれなくて物足りなかった、碇(古田新太)との長い付き合いや、

社員たちとの信頼関係をも補填してくれている気がして、

「だからついて行きたい気持ちにさせたんだろう」と

彼女にほんのちょっとでも説得力が持てたのは良かったです。

 

そんな訳で、前回よりも好意的に見られるようにはなりました。

しかし、今後恋愛を前面に出すかどうかで

本作への印象はまた大きく変わりそうな恐れはあります。

漫画の台詞とは言え、顔を近づけたり、手を頬に当てたり…の胸キュンシーンが

どうも浮いていてねぇ…

うーん、恋愛に踏み込むのはまだ早いし、

なんなら無しでも十分物語は成立するんじゃない?と思ってしまうんですよ…(汗)

本当にそこ次第…ですね。

 

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 4話 感想|避けては通れない"働く"ということ

 

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そう来たかぁ…と感じた今回のお話。

いつもと違って、良い意味でピリッとした緊迫感の中見守った1時間でした。

 

この言い回しは誤解が生まれそうですが、

"いつも"が何たるかを書くとするならば…一種のファンタジーなんですよね、本作って。

本作に出てくる登場人物は「こんな人がいたら良いな」なんて

理想が詰まったような人たちばかりで、物語はその善意と温かさによって成り立っているというのか。

森生(杉野遥亮)の場合、見た目はヤンキーの反面、弱視への理解がめちゃくちゃあるし。

彼がどんな性格なのかを既に分かってくれている獅子王鈴木伸之)も身近にいる。

ユキコ(杉咲花)の家族や友達も、"親(姉)心"とか"長年の付き合い"とか

特別な感情を抱えているからか、

最終的には彼女の意思の強さに押されて、応援までしてくれるようになる。

彼女が日々過ごしている世界は、そんな"優しさ"に溢れた世界で。

もちろん、そこから考えさせられる事の方が多いし、

両者の認識のズレや、弱視だからこその苦悩を描いてきたのも重々承知していますが…

それでも、どちらかと言うとファンタジーに例えた方が近いかな?と感じていたんです。

 

しかし今回は、森生を筆頭に、ユキコを普段から知る者との直接的な関わりを極力排除して、

「優しい目を向ける人だけとは限らない」を描いただけでなく。

いわゆる"普通"の人のいる世界で過ごして得る"不自由"を

ストレートに表現してきた事に驚かされました。

バイト初日のユキコに向ける周囲の冷ややかな目も、彼女の孤立を物語っていて、

異様な光景にさえ映るほどでした…。

まぁ、題材が題材なので、生きていく上では"仕事"は避けては通れないし、

いずれ描かれるんじゃないかとはうっすら想定していたものの、

通常とは離れた内容だったので、今回のエピソードは"現実"を伝えるには

かなり勇気のいるものだったと思います。

 

でも、この手の内容になると、最終的には上手く行くんですが、

「スピード重視の職場で働くのは向いていないんじゃ…」とか、

レンタルショップはガラ空きだし、森生と一緒にそこで働いた方が…」とか

何かを妥協する方向には寄らない所に好感が持てました。

かつ、ユキコの直向きさが指導係の紅林(吉住)の心を動かし、

従業員たちもやがて親のような眼差しで見守るようになり、

さらには、面接官が常連でポテトを食べてくれたというほっこりするオチも用意してくれる…

という本作らしいファンタジーさも忘れません。

 

「〜なんじゃ…」と悪い方向に考える事が"偏見"に繋がるし、

環境がどんなに変わっても、それを受け入れる大切さを

学べた内容に仕上がっていた気がします。

 

いやぁ、凄いですね。今の所、どの話も期待以上です。

あとはハチ子(生見愛瑠)の嫉妬心(?)が拗れてこなければ良いですが…どうかな?

 

 

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婚姻届に判を捺しただけですが 2話 感想|つくづく暴走するタイプの主人公なんだな〜と…

 

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この1時間で分かった事…

明葉(清野菜名)は基本的に、誰かに相談しないでとことん突っ走る主人公なんだなぁと。

思った事はすぐ口に出す。ひき肉を勝手に注文する(7×3って表記なのも謎だけど…)。

まだ3度しか会っていない男に偽装結婚の話を漏らしてしまう。

火10枠のヒロインあるあるの「場をかき乱す」設定を全て詰め込んだかのような性格で、

今の所1つも同情出来る部分がないのが辛い(泣)

最後のフライヤーのくだりも良い話風に描かれていましたけど…

あれ、お店側に許可取らないで配ってるんですよね??

過剰広告になってしまわないか、そっちの方が心配でした。

 

そして、もう1つ火10枠あるあるだと思っているのは、

出版社とかデザイン事務所とか、クリエイティブな企業を舞台にしておきながら、

実際に"そこで働く人"のリサーチが不足しているように感じるのもそう。

もちろん、全ての作品が仕事パートを雑に扱っているとは言っていません。

ただ、本作の場合、同じ職業だから余計に気になっているだけかもしれませんが…

うーん、玄関にガシャポン商品を飾ったり、料理が出来なかったり、

ガサツである所は別に良いとして、

デザイナーって、料理を盛り付ける時は

「キレイに見せよう」っていう気持ちが自然と働くもんなんじゃないんですかね?

インスタグラムも"取り入れただけ"感が半端ない気がして。

さっきのフライヤーの話にまた戻りますけど、

兄夫婦に仕組みを教えるほどSNSへの理解がある人として描いておいて、

新商品を宣伝する際にインスタで拡散する発想がないのは

ちょっと矛盾しているように思えるんですよねぇ。

 

で、個人的に一番引っかかっている台詞…

「あなたで、良かったです」

あなたで良かった…?それを言うなら、この前は酷い事言ってごめんなさいじゃなくて…??

前後の話を確認してみてもよく分からず。

ついさっきまで挽き肉の発注相談ミスに対して注意していて、

フライヤー配りも自ら手伝ったとは言えそれで仕事に遅れて、

彼女に振り回されている印象が強い話が続いていた後だったので、

この言葉をかける心情変化が理解出来ないと言うか…。

 

たとえ些細な出来事だとしても、彼女に影響を受けたり、

背中を押されたりした"きっかけ"をもう少し丁寧に積み重ねてくれないと、

このままでは「百瀬ってチョロいな」で終わってしまいそうな気がします。

 

初回と変わらず、坂口健太郎さんだから見られている…という状態ですね。

これでどこまで持つかなぁ。

 

 

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アバランチ 2話 感想|正義感が強い人ほど証拠を見せがち。

 

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やっぱり最終手段は生配信で行くんですね。

ドラマ全体で見たら面白い事には面白いんですが…

でも、せっかくアクションが出来る人たちが集まって、

それを映すシーンを見所としているのがカメラワークや音の強弱から伝わってくるだけに、

最後は本人からの暴露や、生配信による世間の反応に頼りきる

"静"での解決になってしまっている所が、

イマイチ個を活かしきれていなくて勿体ない感じがしてしまうんですよねぇ。

もっと辱めを受ける形のお仕置きをしても良いのかもしれない。

 

あと…個人的に、生配信での解決方法になんで胡散臭さを覚えるんだろうと考えた結果…

多分「生配信を見る野次馬」の描写にあるんじゃないかなぁと。

知ってる芸能人なら半ば面白感覚で見るんでしょうけど、

特に興味もない政治家が公開中継されている映像って…若者がそんなに食いつくと思います?

食いつくとしてもTwitterやニコ動を愛用しているネット中毒者くらいで、

友達や恋人でリア充満喫中の人は「ふーん」だけで素通りしそうな気がするんですよね。

 

ただ、動画を"世間の動向"を示すツールとして扱っていて、

今後もそうするつもりだとは思うので。

それだったら、アバランチの正体を特定する&考察するYouTuberとか、

アバランチになりすます集団が出て来たりして、

彼らを困惑させる、いわゆる"味変"的な話が描かれる事を期待しております。

 

内容で触れたい所と言えば…正義感強い人ほど、

証拠を本人の前で見せて後で消されがちですよね(笑)

私あなたの敵です!って公表しているようなもん。

しれっと動けば良いのに…そこはどのドラマを見ても毎回疑問ですw

ノートパソコンが起動していて、かつUSBメモリが刺さっているのに

「誰か情報を抜き取ろうとしてるな?」と疑わず、

ノーパソだけ破壊して帰ろうとする和くんパパ 小森(信太昌之)も迂闊。

あれ、そう言えば…アバランチの面々はボイスチェンジャーを使わなくて大丈夫なのか?とも。

そこが伏線になったりして?

 

次回はリナ(高橋メアリージュン)メインの話。

私的な感情や復讐心を抱えた者が集まって出来た集団なんでしょうね。

姉の復讐を果たせたからなのか、とどめを刺せたからなのか…は詳しく分かりませんが、

1つ案件を成し遂げた後の牧原(千葉雄大)の泣き笑いの表情には見入りました。

基本的に強そうなリナも"弱さ"を見せると思うと、楽しみです。

 

 

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