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ドラゴン桜(2021) 5話 感想|藤井の将来が普通に心配。

 

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同局で放送されている金10ドラマには、嫌いになるほどイラっと来る人物がいますが…

本作の藤井(鈴鹿央人)も中々ですね。

っていうか、彼を"悪人"に仕立て上げ過ぎて、

そのうち東大専科に入る展開が来るのかどうか?よりも

社会でやっていけるのか?の方が気になってきました(苦笑)

誰かの弱点を利用出来るほど頭は良いから、東大に受かる可能性は十分高いでしょうし、

高学歴なのもあって、就活の時は誠実な人である事を装っておけば、

大企業にも内定もらって就職出来るんでしょうが…

あの人を見下す性格である限り、自分より優れていた人だったと分かっては

感情が爆発→退職の繰り返しで、仕事が長続きしなそうだと思えてしまいます。

 

まぁ、悪役がいれば物語が引き立つのも頷けますし、決して全否定する訳ではありませんが、

本作の場合は、痛快劇のオチを用意するためなのか

メインの登場人物を取り巻く人々を露骨に悪く見せる描写&頻度の多さが引っかかりますね。

何というか…勉強に励んで一歩ずつ成長していく東大専科のみんなの様子を描く作品なのに、

わざわざ「勧善懲悪」な池井戸班テイストを盛り込む必要があるのかな?と。

悪役が数分に1回出てくるたびに、本作の流れを遮っている気がしてなりません。

 

描くべき登場人物が多過ぎて、米山(佐野勇斗)の件が空気と化しているくらいだから、

やっぱり復讐要素はいらないっていうのが本音ですし。

田村(山田キヌヲ)も「2年間担任として尽くしてきた」想いを描けば良いものを、

モンペみたいに一々怒鳴ったり、崩れ落ちたりとオーバーな言動をしているために、

健太(細田佳央太)を引きとめようとする気持ちに共感する前に

見ていて疲れてしまいます。

そして、ラストの方はDV親と…なんか、次回も面倒臭そうで、

既にゲンナリしている状態です(笑)

インパクトの高い人物」じゃなくて「物語」を楽しみたいのに。

日曜劇場だと、それではダメなんですか?

(ただし、坊主のヤンキー2人には、変わらずちょいちょい出て欲しい。癒し!w)

 

福澤演出特有の顔面ドアップによるギトギト感はなかったのは良かったですが、

その代わりに、典型的な悪役が増えたって感じですかね。

今回はあくまでも「仲間を迎え入れる」回だったのもあり、

全体的に物足りなかったです…。

 

 

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コントが始まる 6話 感想|キコリは誰かにとってのホコリ

 

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金の斧と銀の斧という、2つの選択を迫られるコントから始まった今回。

それに絡めて、主観的な目線から見た「こうありたい」気持ちと

現実的な目線から見た「こうしなければならない」気持ちで揺れ動く

真壁(鈴木浩介)と奈津美(芳根京子)の心情が描かれる形で、

物語が繰り広げられていく前半パートが印象的でした。

 

「18から28までと、これから先の10年は、別次元の苦しみだぞ」も、

解散するべきみたいに言うんじゃなかったという後悔から出た

「周りの雑音に流される事なく、愚直に夢を追い続けてきたお前らの方が偉い」も

どちらも真壁の本音だと思うし。

奈津美の、マクベス解散と聞いてホッとしたのも、

この人を支えてあげるのは私しかいないという優しさも嘘ではない。

 

しかし、現実と向き合わなければならない歳なのは事実で。

奈津美は潤平(仲野太賀)と付き合ってきた自分に迷いを見せ始め、

潤平は潤平で、奈津美と真壁のモヤモヤとした想いが、直接的にも雰囲気的にも伝わってしまい、

今までの努力やこれから先の未来をネガティブに捉え始めるようになる…。

 

そんな2人を説得しようと動いたのが、春斗(菅田将暉)って所が良いです。

前回の里穂子(有村架純)との会話で、10年間の頑張りが無駄ではなかったと

気づく時がいつか来るかもしれないと教えてもらったし、

学生時代から彼のどこが好きで、なぜ付き合おうとしたのか理由を知っている彼だから、

せめて2人には、マクベスとして頑張ってきた時の自分(彼)を否定して欲しくないっていう

気持ちが働いたんですよね。

 

下の名前を呼んでくれないと嘆く里穂子のくだりを

ラストでの唐突な「キコリ」呼びに繋げるのも、

なぜか潤平の後ろについていくように歩いていた奈津美の謎を

「壊れたルンバ」で回収したのも面白かったです。

今回のコントが一番、本編とリンクしている気がしました。

 

中でも伏線回収で感心させられたのは…

マクベスの"誇り"→"里穂子"」と役名の"キコリ"を関連づけた事。

ホコリとキコリで一文字違いだから、キコリの方も同じからくりがあるだろうと思い、

並び替えてみた結果が"コリキ"。

最初は「いや長◯小力か!」とツッコミたくなりましたが、

その漢字が「小力」である事に気づき、

ああ、もしかして「小力=小さい力=ささやかな力」に

かけているのか…と、名前の意味に納得出来ました。

 

例え、今までの努力が、社会で爪痕を残せなかったり、

周りに共感されないものだったとしても、誰かにとっては"誇り"。

梨穂子にとっては、絶望的な生活を送っていた自分に生きる希望を見出してくれた

マクベスの3人が誇りなのはもちろん。

真壁にとっても、可能性を信じて

10年間夢を追い続けてきたマクベス…教え子の3人が誇りだし。

奈津美にとっては、時間の流れとともに変わってしまう性格をあえて変えないよう徹し、

恋愛にも芸にも真っ直ぐ向き合ってくれた潤平の存在が誇りで。

そして潤平も、そんな不器用な自分についてきてくれた奈津美の存在が誇りである。

 

試練に立ち向かわなければならない時もあるし、現実的な事を言わざるを得ない時もあるけど、

"頑張ってきた"という事実自体を否定する事はない…。

5人とも確実にバラバラの道に進み始めようとしている図は、

「一つの時代の終わり」「関係性の崩壊の始まり」を想像させられるものですが、

何かが終わる事は決して悪い事ばかりではなく、良い事もあるんだよ?というのを

少しだけ明るく提示してくれたお話でした。

 

そして、中華店での5人の集まり、潤平と奈津美を説得するために尽力した時間、

餃子パーティ、実家の帰省と、

高校の青春時代のような日々を過ごしてきた春斗が、

いざ一人になった時に「自分は何もない」という現実を痛感する姿には、

大人になってからの「あの時は良かったなぁ…」と懐かしむ状態に通ずるものがあって切ないです。

星一つない夜空が彼そのものみたい。

でも、里穂子が言っていたように、何かがきっかけで転機が訪れる時は来ると思いますけどねぇ…。

今はまだ訪れていないだけで。

 

 

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きれいのくに 6話 感想|凛は裏整形に手を出してしまうのか?

 

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時間が押してるので、簡単感想で。

 

タイトルとは裏腹に、徐々にどす黒いものを見せてきた本作。

「きれいのくに」とは何なのか?理由は最終回まで明かされないのか?と思いながら

ここまで見てきましたが、それは店名である事が分かりました。

とは言っても…店名だけじゃない気もしますが。どうなんでしょ。

 

そして、前回と今回で「プレーン側に生まれた」者の心情を、2人の高校生を通して描く。

誠也(青木柚)は親から劣等感を叩きつけられ、

凛(見上愛)は裏整形にわずかな興味を示すように。

 

前回は1人の高校生にフォーカスを当てた印象が強く、

当時の回想の"謎"や隠された整形の実態に関して

何か新たな情報が得られる事はなかったために、若干停滞感を覚えてしまったものの。

今回は色々と進展を見せてくれたので、その点では再び興味を惹きつけられました。

 

社会の除け者にされているプレーン顔の人々…

整形全体を悪とする世間に対して、

コンプレックスをなくす事=部分整形の魅力を密かに訴える安藤(小野花梨)の想い…

一方で、遺伝子操作させられた自分の顔に肯定的ではない

中山(秋元龍太朗)という存在もいる。

「整形して良かった」人もいれば

「整形していない人生を送ってみたかった」人もいる混在した世界。

1つの世界でも、立場や世代で様々な視点を持っている多様性が伺える人物描写が面白いです。

 

「きれいのくに」に訪れて、プレーン顔でも楽しい日々は送れる事を知った凛は

裏整形を踏みとどまる可能性が出てきましたが、

安藤の「全部禁止するのはおかしい」も一理あるので…やっぱり手を出してしまうのかなぁ。

 

回想の中で唯一掴み切れなかった、不穏な雰囲気の漂うドッヂボールのシーンは、

「ブス」だとからかっていた凛の顔を狙い、鼻血を出させた男子達にムカついて、

今度は誠也が彼女の気持ちを分からせてやろうと相手に投げたものだったんですね。

その件で凛が惚れて、今に至る…と。甘酸っぱい初恋ですねぇ。

それだけに、気になる感情を隠して、れいら(岡本夏美)に近づこうとする優柔不断さには、

しっかりしろ!と背中を押してあげたくなってしまいますし、

凛を止めてやってくれ!とも思ってしまいます。

 

 

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リコカツ 6話 感想|離婚する事は人生が終わるという事

 

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相手のために作った手料理を、勝手に食べては平らげる水無月白洲迅)には

なんて非常識な奴だ!とは思いつつも、

実は「最後の晩餐」を代わりに食べた事によって

2人の関係を繋ぎ止める救世主的な存在になるんじゃないかと期待を膨らませていただけに…

ああ、やっぱり、そう上手くは行かないか…と、

現実味を帯びた結末に切なくなってしまいました…。

 

両親2組とも、最後は何の躊躇いもなく、割とあっさりと離婚を承諾。

「バイバイ」でお別れ。もう潔く諦めた父の顔。未練がなさそうに家を去る母。

その様子を見た2人は、付き合っていた当時は周りが見えなくなるほど相手に惚れ惚れして、

惹かれあっていた夢のような時間を送っていたはずなのに、

自分達も離婚する時はあんな風に別人になってしまうのか…と想像したら、

いてもたってもいられない気持ちになったんでしょうね。

両親を想って言った言葉は、自分はこのままで良いのだろうか?という

迷いとして跳ね返ってきた。でも、当本人には届かなかった。

だから、雨が降って止んだ時に見えた2つの虹に励まされもしたし、

感動もしたんだと思います。

もしかしたら、また寄りを戻せるのかもしれない…と。

 

が…紘一(永山瑛太)の性格上、決意は変えられないらしく、

結局は咲(北川景子)も耕一もそのまま離婚するという同じ道を辿ってしまう事に。

 

届いたカーテンをつけて、ようやく理想の家が完成し、

咲はこの家にいた方が良いと勧めた後の、紘一の一連の言動…

「最後に、このカーテンをつける事が出来て良かった」

「自分がいなくなっても、せめて君の事を守れるように」

そして、唯一の私物である、額縁に入った教訓は持ち帰る。

ここら辺のくだりが、カーテンだけは形見として残し、

彼はまるでこの世からいなくなってしまうように映りました。

 

そこで、序盤の方で、他人だと思うと急に楽になったと感じた

咲の想いの本質に気づかされます。

結婚するという事は一見幸せの象徴ではあるけれど、

日が経っていくにつれて、どんな物事でもお互いに考えや行動を一致させながら

二人三脚で生涯を歩まなければならない"重圧"に変わる。

で、やがて歳を重ねて、相手が病気や老衰などで先に亡くなってしまった場合、

家に住む者は一人になってしまう。

相手の人生を背負う必要はなくなった。

けれども…これから毎日は孤独な老後を過ごす事となる。

離婚って多分、こんな感じで、晩期が早くやってきた状態に近いのかもなぁと。

そう考えてやっと、何となく分かったつもりでいた咲の想いを

深く理解する事が出来ました。

 

あと書き残したい内容は…ラストの紘一の様子ですね。

あれは恐らく…離婚届は出していないんじゃないかな〜?

いつもみたいに力んでいない、ちょっと棒読みっぽい話し方で、

最後の別れの言葉が心なしか早口に思えて、咲の顔も見ずに早く去ってしまったのは…

自分の気持ちを悟られまいと隠しているように見えました。

言語化出来ない」はこのシーンの前フリですよね。

言語化出来ないから、意地を張ってしまう。

本当は離婚したくないけど、咲のためを想って…

「さよなら」を意味する左手で握手して、表向きは別れた事にしようと。

そんな風に捉えています。

早口→去る の流れは、瑛太さんが視聴者にそう思わせようと

意図的に演技されたのだとしたら凄いなぁ。

 

さて次回。

離婚したのを良い事に、一ノ瀬(田辺桃子)が出しゃばりそうで嫌ですねぇ(苦笑)

見終わった後にイライラしているのが目に見える。

水無月もかなり厄介でも、第一印象からそのイメージは変わらなかったですし、

この人はこういう性格だからしょうがないかと認められる部分はありますが…

彼女の場合は、紘一の前では真摯な人間であろうとしているのが反感を買うんですよね。

早く撃退してくれないかな〜。

 

 

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レンアイ漫画家 7話 感想|あいこの真っ直ぐさが響く…

 

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前回、可憐(木南晴夏)が清一郎(鈴木亮平)の部屋に勝手に侵入するくだりを始め、

二階堂(真栄田郷敦)や由奈(小西桜子)も

恋愛事情に入り込んでくる展開は"恋の障がい"あるあるでも、

あいこ(吉岡里帆)と清一郎の成長には必要な要素だと、好意的に捉えて見ていたものの。

今回は更に美波(内田理央)も参戦してきて、

あいこのいる空間では二階堂や由奈がかき回し、

一方で清一郎のいる空間では可憐や美波がかき回し…と

どっちもパンチの効き過ぎるキャラが物語を先導していく流れが続いたため、

これでは比較的大人しい方のあいこの存在感が

霞んでしまうのではないか?と思っていたのですが、

その"霞んでしまう"にはちゃんと理由があったのですね。

 

いきなり合わせる事になってしまった夫婦設定、

美波が登場して再び現れる当時のモヤっとした想い、レンくん(岩田琉聖)への配慮…

そんなドタバタした出来事が続いて、やっと落ち着けたのが、一人でお酒を飲む時間ですが…

今度はあいこが彼の心をかき回す形で近づいてきます。

静かな夜になると、一人で何か考え事をしたり、

会話を通して誰かの言葉がストンと胸に響いたりする事が増える訳ですが、

その時間帯と、人に優しくて素直な性格であるあいこの組み合わせは、実にぴったりでした。

 

「…なんだ、これは」「……………愛です」

衝動に駆られて咄嗟に言葉が出てしまったらしい。

でも、美波との再会で頭がいっぱいいっぱいになってしまった彼の様子は

前半のカオスな場面で十分に描かれてきたから、

急に抱きしめる行為に走るのにも頷けるものがあります。

 

10年前に踏みにじられた清一郎の純情を、愛で包みこもうとする苦労人あいこ…。

素敵な関係だな。"ヒューマンドラマ"…だな。

主題歌の流れるタイミングが絶妙なのもまた、うっかり泣かされてしまいました。

 

別の相手と離婚して独身になり、純(白石隼也)が亡くなったのを知った途端、

寂しさを埋めようと子供ごとまるっと清一郎を自分の物にする事を考える美波は

清一郎よりもよっぽど闇が深そうですし、

親子の事情まで絡めなくても良いだろうに…という気もしますが。

それ以上に、向後(片岡愛之助)の存在が最大の壁となりそうですね。

 

変わり者で野獣のように煙たがられてきた清一郎が、

あいこの真っ直ぐな愛情によって人間の温かさを知り、

最終的に目の前の物事に立ち向かっていくであろう残り数話が楽しみです。

 

 

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桜の塔 6話 感想|仲間を集めて脱・迂闊なるか?

 

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第2章突入で、あれから5年が経った事により、

登場人物の今置かれている現状や立場にまつわる説明が多かった今回ですが…

うーん、それよりも、時間経過させる意味が感じられないのが気になりましたねぇ。

 

確かに、刈谷橋本じゅん)が何故か社会の除け者にされていたり、

冨樫(岡田健史)が捜査二課に出世したりと、ある程度状況が変わった者は見受けられたものの、

警視総監の座席争いの主軸となる主人公や上層部には大きな変化がない様子だったのが

そうさせたのかもしれません。

千堂(椎名桔平)を陥れようとしたのが原因で

漣(玉木宏)が出世コースとは程遠い地下の部署へ左遷させられたか…と思えば、

順当に出世しているみたいですし。

千堂・吉永(光石研)・権藤(吉田鋼太郎)の間で何か交代劇が起きた訳でもない。

おまけに、月日が経てばあるあるの新キャラも登場しないし、逆に退場した者もいない、

顔ぶれはお馴染みのメンバー。

5年じゃなくて、数日後でも良かったんじゃないでしょうかね。

 

仕方ないとは言え、今回は合間合間に状況説明台詞が多かったのもあり、

中盤まではあまりのめり込んで見る事はなかったのですが、

同期達で新派閥を作るという展開には興味をそそられました。

てっきり、同期と絡むくだりは、これからますますシリアスな方向に向かっていくであろう

本作の"箸休め"的なパートになっていて、

あくまでも2人は本筋では活躍しないと思い込んでいたので、

そうかぁ…そのための「仲良し3人組」かぁ…と腑に落ちましたよ。

まぁそうなると、前々から思っていた事で、

玉木宏さんだけ先輩じゃない?浪人でもしたんか?ってくらい

同じ世代に見えない気がしなくもないですが(笑)

 

獰猛な牙を隠していたとか言われながらも全然隠せていない漣の表情を見て、

頭が切れたフリしてまたいつか大きくやらかすんじゃないかと心配しておりましたが、

流石に今度は権藤もバックにいるので大丈夫でしょうね。

で…派閥のトップとして、まず隙を見せない上で大事なのは、

庁内で事件内容を普通の声で話すべきじゃない事だと思うのw

冨樫はツンデレだから良かったけど、彼関係なしに、

目撃されて報告されてしまう方が自然でしょ。

っていうか、捜査の協力を求めるんだったら、

以前所属していた公安とか、内閣情報官になった権藤に頼んだ方が

リスクは低かったかもしれないのに。

 

そうそう、最後に余談ですが…

授乳室が現金を受け渡すのに有利な場所になると知った時にゃあ、目から鱗でしたわ。

防犯カメラがない…なるほどー!とはなりましたけど、

そんな目的で使うなって話ですな(笑)

 

 

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珈琲いかがでしょう 7話 感想|ぼっちゃんとはいつ出会えたら良かったのか…

 

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今回のエピソードは「ぼっちゃん珈琲」。

過去の話は、青山(中村倫也)が清掃屋として全盛期だった頃か、

コーヒーに揺らぎ始めていた頃か…いつの状態でぼっちゃん(長野蒼大)と出会ったのか

はっきりと分からない感じで始まりましたが、

「逆上がりなんて出来なくても生きていける」と言ったり、

ぼっちゃんの抱える心境をしっかり受け止めたりする描写があった辺り、

後者寄りの、たこ(光石研)に人生のいろはから教えてもらっていた所で

出会ったのだろうというのは、何となく読み取れました。

 

父にも相手にされず、家でも学校でも孤独だったぼっちゃんが

青山と交流するようになった時点で、

きっとこの人がお父さん代わりだったのだと早くに察してしまいましたし。

そこからの展開も想像しやすく、エピソード自体は凄い衝撃的ではなかったものの、

10代の頃のぼっちゃんにも、現在のぼっちゃん(宮世琉弥)にも共通して醸し出る佇まいに、

彼がいなくなった数年間でどれだけ絶望した日々を送っていたのか…という余白を感じさせ、

最終的には切ない気持ちで見終えたお話でした。

 

父のいる暴力団を反面教師にして、誰にも頼らず強くあろうと意気込むその徹底っぷりは、

服装や話し方に反映され、真面目な性格が伺えた10代の頃のぼっちゃん。

時に子供っぽい一面はあれど、

土を薄めたコーヒーもどきを飲ませるという歪んだ部分も秘めていたぼっちゃん。

(「見て見て、これコーヒー!」って言う所までは子供あるあるだとは思うけども)

それが現在、ボタンをしめた学ラン、内面を中々掴み切れなさそうな話し方、

ロシアンルーレットと、大人になっても染み付いていて、

ふと見せる微笑みの表情にも子供の時のあどけなさが残っているよう。

こうした演技やキャスティングのお陰もあって、

ずっと会えなかった青山に依存したくなるのも理解出来てしまうんですよね…。

 

青山といつ出会っていたら"裏切り"にはならなかったのか…

移動珈琲屋に訪れるお客さんとしてだったら

あそこまでの感情になる事はなかったかもしれませんが、

それでも置かれた境遇からして、「なんで?」「どうして?」と、

コーヒーを飲んでいくうちに心の拠り所として縋ってしまいそうですし。

かと言って、何の迷いもなかった頃に出会っていても

青山がコーヒーに目覚める未来を変えられる可能性は低い。

どちらにせよいつかは離れ離れになる運命なのか…うーん…。

 

ぼっちゃんが子供の時からいた側近・夕張(鶴見辰吾)も、

彼を孤独にしてしまって後悔している部分もあるんじゃないかなぁと思ってます。

毒入りのコーヒーは多分運ぶ前に捨てているし、

青山がお金を持って逃げた件も、自分が足を洗わせたからなのでは?という気もしてきました。

 

次回予告では、垣根(夏帆)がお客さんとしてコーヒーを飲みに来る場面があったので、

確実にハッピーエンドにはなるのは目に見えていますが、

あの件が終わったらまたぺい(磯村勇斗)とも別れてしまうんでしょうかねぇ。

今度は経験を積んだコーヒーを飲んでみません?

そしてやっぱり…みんなで店開きません?

 

 

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半径5メートル 3話 感想|物に囲まれた人生だってアリ

 

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「私は捨てる勇気を持つうちに、夫が必要でない事に気づき捨てました」

ゾッとする台詞から始まった今回のエピソード。

しかし、話を進めて行けば行くほど、それとは真逆の方向に進み、

ある物にまつわる思い出や感情を互いに共有する事で精神的な充足を得られ、

自分とは違う相手の価値観に触れて初めて幸せな人生に繋がる…という

ほっこりさせられる内容に。

 

前回の感想と若干被りますが、どんなネタでも忖度なしで

容赦なく追究するイメージのある女性週刊誌が舞台の作品から、

人の言いにくい本心や心境に寄り添っていく話が生まれるというギャップが魅力的です。

そして、1つの物事に対する新たな見方も教えてくれます。

 

物の取捨選択というテーマが取り上げられたら、

テレビでその話題を膨らますために指標になってしまいがちなのが

「今後も使う可能性があるかどうか」。

しかし、本作の場合は、物を捨てる事が全てだとは決して押し付けません。

周りに物が散らかっていたままだったとしても、

偶発的な出来事がきっかけでそれが創作物のヒントに直結する人だっているし。

子供が巣立って役目を果たし、母からしたら自分の好みに合わないただのテーブルでも、

父にとっては自分の半生を投影させるほどの思い入れがあったりする。

オークションで何に価値を見出すのかをみんなで語るシーンも含めて、

特定の物にこだわりを見せる姿を様々な視点で描いていく所もまた、

その人の人生の"片鱗"を覗かせる面白さがありました。

 

中でも、家には「いつか使うかもしれないから」「思い入れがあるから」

「資料になりそうだから」でいろんな物をたくさんとってあって、

捨てるのが大切だと分かりつつも、

ただの口先だけの状態で終わってしまっている風未香(芳根京子)には共感。

提灯記事というワードが劇中で出てきましたが、

日常生活でも、相手には捨てたら?って簡単に言えるけど、

自分の事になると積極的に捨てられないのと一緒ですね。

彼女の気持ちを汲むかのように「選べんのかな?本当に大切な物って」

と呟く宝子(永作博美)の台詞が真理だとも思います。

やっぱり、人そのものを分かっている脚本家がこの手の作品を書くと、

1つ1つの台詞にも突き刺さるものがあります。

 

娘たちが自立したんだから私も新しい事を始めたいと言う母の様子を見て、

「リコカツ」の宿屋に就職した某母のエピソードが頭に過ぎりましたが、

こちらの方は夫婦生活が長く続きそうな結末で良かったです。

ヨガ…可愛らしかったですね。テーブルで好みが分かれていただけで、

それ以外は愛し合っているというよりかは仲良しって感じでしたし。

 

最後に仄めかした宝子の"過去"は…

椅子での「5年以上生存した者はいない」に関係してくるのかな?という気もします。

無理し過ぎて病気を抱えてしまったとか?

まだ分からないですけども。

 

 

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着飾る恋には理由があって 5話 感想|駿か社長かで揺れ動き始める豆柴真柴…

 

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誰かに警察に連絡してと頼むより、真柴(川口春奈)のいる会社に真っ先に向かっても、

ワゴンで遠くへ逃げるような人じゃなくて良かったですね(笑)

ブコメだから、そこらへんはマイルド。

駿(横浜流星)も陽人(丸山隆平)を呼んであげて、優しい世界で溢れている。

個人的には、その役目は真柴にやらせた方が自然だったかな〜…とは思いますけども。

だって、今の仕事に迷いを見せる舟木(黒川智花)の想いに同感したのは彼女の方ですし、

いくら見かけた事がある人だったとしても、いきなり盗難行為させられたら

自分の身に危険を感じて、周りに助けを求めてしまうもんじゃ…ないんですかね?

私がもし駿だったら、「どうした?大丈夫?」じゃなくて「えっ!この人やばい!!」

って気持ちが勝ってしまいそうですw

 

舟木と陽人の関係性を通して真柴の成長を描きたかったのは分かるから、

シェアハウスの住人達の物語に、外部の人間の事情が差し込まれる展開になるのは

いらない要素だったとは思わないけど。

真柴の仕事経験談と重ねるんだったら、もう少し視聴者が察しやすいように

彼女の抱える背景を以前からチラ見せしてみても良かったんじゃないかという気もしました。

彼女についてよく知らないのに、今回でいきなり"苦しい心境"を見せられても…ですし。

 

で、相手との距離が縮まりつつあるタイミングで

昔好きだった相手が戻ってくるという王道パターンを、5話でやってしまうんですね。

真柴が葉山(向井理)にもまだ気持ちがあると、何となく気づいていた駿。

だから一歩引いている感じなんですが…じゃあなんでキスしたのかは分からない(笑)

更に言ってしまえば、「もっと知りたいと思えるうちは、一緒にいるって決めた」なんて

告白に近い言葉を真柴は投げかけてからピクニックに出かけたのと、

雨の中で葉山と再会したのは、

時間軸で言えばどっちが先だったのかもちょっと分かりづらい。

まぁ…駿の隣に寝かせていたってなると、後者が後の出来事で良いんですかね。

 

ちなみに、毎回描かれる駿目線の話は、今回のが一番重要性を感じさせました。

彼女が聞き逃した部分で本音を語るくだりもお馴染みでも…

ああ〜、なんでそこは聞かなかったんだ〜…ってじれったくなっちゃうもんなんですよねぇ。

 

 

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大豆田とわ子と三人の元夫 6話 感想|突然のオダギリジョー。いろんな意味でカオス!

 

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放送開始前、私は本作を「3回も離婚した大豆田とわ子ってどれだけ面倒臭い人なのか

見て確かめよう!」という気持ちで見始めましたが、まさかこんな展開になるとは。

 

回を重ねるごとにとわ子(松たか子)よりも三人の元夫の方が面倒臭そうなのが分かって、

今回の前半部分では、三人の元夫が可愛く思えてくるぐらい

彼らに近づいては構ってアピールをする女性達の方が面倒臭そうで。

でも、(特に心を悩ませる意味合いで)人生において一番面倒臭いのは

人間には抗えない"運命"だった…という三段オチときた。

 

開始から41分まで予告&妄想以外で一切現れなかったのにもかかわらず、

餃子パーティのシーンでは、自身の経験談を女性同士で愚痴り合うくだりだけで

「とわ子は良い人だった」という彼女の"像"を浮かび上がらせ、

その場にいなくても存在感を静かに残した描写は面白いなぁと思っていたし。

他にも数分に一回は笑えるレベルの充実した内容を見させてもらえたから

色々書きたい所はあったんですけど…最後が衝撃過ぎて色々と吹っ飛んでしまいましたよ。

あ、でも…「こんな恋人、どこ探したっていないよ」は

今後の人生で絶対言う事はないだろうし、言う人も見かけない自信がある!!!

とは書き残しておきたいです(笑)

 

それにしても、とわ子が登場する前の魔の41分間のお陰で、

前回のラストから今回のラストまでが全く繋がらなくなってしまいましたねぇ。

門谷(谷中敦)に拉致されたのを回避した件は、

「親友に関する連絡が病院から来て心配になったから、

自力で何とか抜け出したって事にしておいてね」みたいな感じで

視聴者に委ねるだけで終わりそう。

かごめ(市川実日子)に何があったのかだけは知りたいのですが…

もしかしたら、こちらも詳しく描かれる事はないのかも。

 

1つ考えるとしたら、かごめが今までしてきた事は、自分の周りを整理するための

ある意味での"終活"のようにも見えるし。

一緒にやろうと言っていた漫画も1人でやると決めたのは、

その覚悟に対してとわ子を巻き込まないようにしようと

腹を据えている部分もあったんじゃないか…とは捉えられるけど、

これも想像にしか過ぎない。

本作はあくまでも「とわ子と三人の元夫が送ってきた人生を覗き見"させてもらう"ドラマ」

だと思っているから、本人の中で思い出したくない出来事があれば

その気持ちを考慮して"あえて"深掘りはしないスタンスをとっているんですよね。きっと。

 

何も分からないまま1年が過ぎてしまったけれど、本人の事情は本人にしか知りえない。

自分は大豆田とわ子ではないので、とりあえず本編で描かれる内容を見届けるしかないんだな。

ポッと現れたオダギリジョーさんが第四の夫になるのか?友人になるのか?

楽しみですね。

 

 

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