黒木瞳さんにホラーの印象はなかったけれど、おお…凄く馴染んでる。
かじっている遺骨が一瞬お菓子に見えてしまって(というか、遺骨を初めて見た…)、
それもあって余計にゾッとさせられました。
でも、どうしてそんなに落ち着いてられるんだ!!と震えた声で
詩弦(白石聖)を怒鳴るのも無理ないんですよね。
いくら未来が見えていたとしても、あんなに冷静でいられるのが不思議で堪らない。
親の死に様を目の前で見てしまったパニックと、父の娘に対する想いを知ってしまったパニックで
頭がいっぱいいっぱいになって、動揺を隠せないと思うんですけど…
いや、もうおかしくなり過ぎてあの様子になったんでしょうか?
血だらけの服になっても今回の事件を分析している辺り、
もう精神がやられてしまっているのかも。
元愛人・諸積の件は、桃香(片山友希)もそうですけど、
単に勇介(佐藤大樹)を翻弄して現場から遠ざけるための
「神様のいたずら」的なポジションだと思っていたので、
まさかこっちがサイコパス凶悪犯になるとはーーー!!という驚きはありました。
南無阿弥陀仏と書かれた包丁ケースに、やけにフォームの良い走り方に、
最後の血ブシューーーーーーに………もう色々とインパクト残し過ぎて、
この子誰だ!?と思って調べてみたら、どうやらグラビアをやられているらしく。
日比野友香さん、まだ役者としての出演経験が少ない状態だったとしたら
各方面にかなり爪痕を残したんじゃなかろうか(笑)
個人的には、同じ枠の「リカ」のターミネーターリカと同じくらい恐怖を感じたわ。
あ…どっちもクセありありの走り方だったのが共通点かw
シャワーを浴びる詩弦に徐々に近づいていく演出だとか、
ともを(坂口涼太郎)の足元の方へ下りていくカメラワークだとか、
気持ち悪さしか残らないクライマックスと劇伴の間の"ズレ"だとか、
視聴者の不安を煽っていく作りは、やはり「引き込む」点からしたら
上手いなぁと思います。
ところで、もう一つ気になったのは、刑事の聞き込み調査が終わった後の、
怖い経験をしたあまりに桃香が勇介の腰回りをぎゅっと掴むシーンなんですが…
まさか今後三角関係になって行くんじゃなかろうか?なんて展開が脳裏をよぎりました。
詩弦は刑事に「俺と手を組まないか?」って言われているし…
もし本当に組むのだとしたら、それはそれで、事件を未然に防いで解決する
別ジャンルのドラマになってしまいそう(笑)
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