2020年夏ドラマ一覧

妖怪シェアハウス 8話(最終怪) 感想|清々しさしか残らない神回!

 

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いや、泣いた。愉快なコメディなのに凄くジーンと来た…。

今期のドラマの最終回満足度ランキングで堂々の1位ですわ!これは。

まだ終わっていない作品もあるけど、もう揺るぐ事はないでしょう。

本作が、1位です(きっぱり)

 

原島大東俊介)か水岡(味方良介)のどちらかと結ばれてちゃんちゃん♪

では終わらないだろうとは思っていました。

でもそうなると結末が見え過ぎていて、個人的には澪(小芝風花)の痛快なお仕置きっぷりが

印象的だった3話までがやはり面白かったなぁ…という内容にもなりかねない。

しかし、それらを軽々と吹っ飛ばしてみせた最終回!

「やりたい事を見つけたから…」と新しい目標に逃げるでもなく、

2つのシミュレーションをして「やっぱり私には結婚生活向いてないから…」と

自分を否定するでもなく、

あそこまで「妖怪になって何が悪い!」と、世間体という名のしがらみを

ぶった斬る着地点になっていたのが良いですよね。

しかも、結婚も、仕事第一の生活も、妖怪化も、どの道を選んでも

自分が充実していると感じるならそれで良い…というメッセージ性も内包されている。

振り切るならとことん振り切れ!そんな"スカッとドラマ"の模範例を提示したかのよう。

 

今の澪に最も必要なのは自己肯定感だった訳で、

一番見たかった姿が最終回で見られたのも、

"主人公の成長物語"をブレずに書き上げた作りにも満足。

「私、妖怪になります。」その時の顔つきは、妖怪達と楽しそうに踊っている時や

数々のクズ男を成敗している時よりも光り輝いていたなぁ…。

もう、美しい。だからこそ、別れは寂しい…。

 

空気を読み過ぎるあまりに自分を押し殺して、誰かに甘えるのが下手な

そんなどこにでも必ず存在する一人の女性を、

最後まで嫌味なく、かつ辛気臭くなり過ぎずに消化してみせた小芝風花さん。

やっぱりポテンシャルのある女優さんでした。

「怖い役をやらせたら安心」みたいな印象を付けられていた松本まりかさんに

新たに「チャーミングなみんなのママ」というイメージも持たせるのも成功していたと思いますし、

大倉孝二さんをオチ要員に持ってきたキャスティングも抜群。

妖怪らしいおどろおどろしい雰囲気を作り上げるのに一役買っている座敷童子池谷のぶえ)。

ツンツンツンデレな優男っぷりが堪らなかった酒呑童子(毎熊克哉)。

どのキャラクターも粒揃いな上に、走馬灯のように回想を見せられたら

もう泣くしかないでしょう。

 

妖怪との生活を通して"答え"を出した…という終わり方だと

続編は難しくなって来るのかもしれませんけど、

SPでも良いので、後日談的なお話が見たいですね。

またこの面々にお会いしたい。

テレビ朝日さん、よろしくお願いします!!

 

 

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妖怪シェアハウス 7話 感想|似てる!って言わせる為のキャスティングもアリw

 

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そう…役者の顔を中々覚えられない人なんで、

実は私、池谷のぶえさんの事を最初は「峯村リエさんかな〜」と思いながら

見ていたんですよね。(自信がないので、あくまでも「かな〜」(笑))

だから、今回のゲストにはびっくりしちゃった。そう来たか!!と。

大阪のおばちゃんに合わせて白塗りのコテコテなメイクだし、

座敷童子池谷のぶえ)も本性を現すとそんな感じだし…

多分、役がいきなり交代になっても気づけなかったかもしれませんw

 

大阪の街並みをバックに2人が熱唱するシーンをガッツリ映すのなんて、

視聴者に「似てる!」って言わせる気満々だったんでしょうけど、

たまにはキャスティングにそんな遊び心がある回も良いな♪とも思っちゃいました。

ふくよかな肉付き&微笑むと目が三日月っぽくなるのが池谷さんで、

顔がシュッとされてるのが峯村さん…見分け方はこれで覚えていこう_φ(・_・

(後でGoogleで画像検索しました(笑))

 

内容の方は…ああ〜ちょっと想像していたのと違う方向に行っちゃったなぁという感じ。

ここ最近、原島大東駿介)をイケメンに見せる演出と、

彼にメロメロになってしまう澪(小芝風花)のくだりが続いたため、

妖怪達との絡みは楽しいけどう〜ん…という違和感を抱えていたんですよね。

個人的に、本筋に恋愛要素が絡んでくると、今までと雰囲気が変わって

「どうやって結ばれるか・誰と三角関係になるか」を重点的に描く事にシフトしていく

印象があるから、あんまり好みではないんです。

まぁ、いきなりモテ期が到来する展開は最終回前らしいと言えばらしいんですけど。

それにしても、妖怪化を防ぐためには人間と結婚しろって…凄い少女漫画設定。

 

流れにのっとって、原島と水岡(味方良介)のどちらと結ばれるのが良いか考えるとしたら、

水岡の方が澪にとって、色々とメリットがあるんじゃないでしょうか。

神主で妖怪達を住まわせているから、家庭を持ってもいつでも会えるでしょうし、

妖怪化しつつある事を秘密にする必要もない。

それに、何かあったら今回みたいに悪霊退散して、体を張って守ってくれそう。

一方で、原島も優しい性格で素敵だなぁとも思っていたんですけど、

「彼女の意見を尊重する」と言っている辺り、まだまだ吹っ切れていない感じがするんですよね。

 

まぁ、私が水岡の方を押したい一番の理由としては…

率直な想いが澪には微妙〜に届いていないっていう、ちょっとマヌケな姿を

応援したくなる気持ちに駆られる所にあるんですけども。

告白してもガン無視されたり、勘違いされて終わったりする空回りな感じが一々面白くて。

今になって魅力的なキャラクターになって来ましたぞ。

 

 

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未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2 7話(最終回) 感想|SPの方が合っているのかも。

 

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前回と今回だけで捉えたら、紳士的な対応をする矢代(波瑠)と

それに元気付けられる鳴海(鈴木京香)の

所謂"王子様とお姫様"的な書き分けがされていてバディが魅力的に映るし、

泣かせに行きがちな逮捕のシーンも「どうか謝らせてくれ」という刑事側の誠意で

復讐を止めさせた捻りが効いていたのが面白かったです。

犯人側の背景も丁寧に描けているし、「文字の神様が降りてきた!」を二度言わせる形で

視聴者の心を掴む工夫も出来ているとも思います。

 

ただ、本作に最後までむず痒さを覚えたのは、

「文書捜査」のアピールが控えめ過ぎた事だけ。

本当に、それだけ。

刑事ドラマとしては普通に見ていられるんだけど、

でも見たいのは木8でやっているような内容じゃない…

ツンデレな2人は可愛げがあって好きなのに…

これらは前シーズンでも感じていましたが、続編になっても結局、

その気持ちは拭えないままだったなぁという印象が残ってしまいました。

あと、やっぱり登場人物も多いんですよね。

6係がチーム一丸となって原因究明していく姿を、もっと見たかったです。

 

去年放送されたSPの時は、文書要素も活かせていて、

脇役にもそれぞれスポットが当たった作りになっていたので、

前回と今回の話も少し手を加えて2時間構成で放送していれば

より満足出来ていたのかもしれません。

主題歌が変わっても本作の世界観なら上手く消化出来る事も証明されましたし、

物語に深みを増して行けば増して行くほど

主題歌が流れた時の切ない余韻もガッツリ残せる所は"強み"であるとも思っています。

だから…連ドラじゃない方が合っているんでしょうね。

 

 

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おカネの切れ目が恋のはじまり 1話 感想|言葉遊びが実に「良き」

 

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何かとニカッと口をいっぱい伸ばして笑う猿渡(三浦春馬)が

本当におバカさんで、でもどことなく放っておけない愛されボンボンに映るから、

"猿渡"というキャラクターとしてフラットに見る事が出来た…と思っていたんですが、

やはり、見終わった時に一気に襲ってきますよね。「どうして」っていう虚無感が(泣)

 

開始5分も経たずにこれは面白そうだと感じて、

最後までその感覚は途切れる事ない仕上がりだったから、

全10話だったらどんな内容になっていたのかな?なんてつい考えてしまいます。

ああいかんいかん。本人はあくまでも"役"を演じ切っているのだから、

誠意に応えて、一つの作品として感想を書かねば…ですね。

 

さて、気持ちを切り替えて、内容の方はと言いますと…

「これは経費で落ちません!」を視聴した事があるかないかで

本作に対する新鮮味は結構違って来そうです。

私は視聴済なので、経理部の設定、非売品をフリマアプリで売ってしまう展開、

そしてほんのり恋愛を匂わせるオチなど色々と既視感を覚えてしまったのですが。

その代わりに、ノリノリな演出や言葉遊びの"クセの強さ"で

本作らしさを築いていくのではないかなぁという淡い期待もしています。

良いですよね。「ほころび」「良き」「お金と仲良く」。

九鬼(松岡茉優)の慎ましい性格を象徴したかのような台詞に

クスッとさせられる感じが好き。

 

個性豊かな経理部のメンバー設定も似てると言えば似てるんですけど、

各ポジションと中の人のキャラクターの組み合わせに無理のないキャスティング。

TBSドラマには必ず芸人が起用されているイメージでも、

アインシュタインの稲田さんは中々良い味を出しそう。

 

父に信用されたいくだり、自分の作りたいおもちゃを実現させるという夢、引っ越し、

更に本筋の「無事に営業部に返り咲けるのか」「九鬼と結ばれてしまうのか」と、

猿渡に関する伏線がかなりある印象でしたが、

残り3話でどうやってまとめて行くつもりなのか…そこも見所ですね。

 

基本的には辛気臭い雰囲気にはならないようで、少し安心しました。

春馬さんに別れを惜しみつつも、あまり気負わず、

「ラブかもしれないコメディ」を楽しみます!

 

 

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おじさんはカワイイものがお好き。 5話(最終回) 感想|人は推しと誰かの力で生きている

 

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良い最終回だったわ…。

この手の話だと大団円の結末は予め読めはするものの、

それでも、その予想を凌駕するほどの爽快感と、幸せに満ち足りた感じが本作にはあったなぁ。

 

全5話の短い話数でも過不足なくきっちり完結出来たのって、

恐らくメインの登場人物が4人という、限定的な人数に絞ったのが大きいんでしょうね。

サラリーマンと、同僚と、取引先の相手と、親戚という関係性も効いていて、

小路さん(眞島秀和)の家に住む真純くん(藤原大祐)がある日

鳴戸くん(桐山漣)かケンタくん(今井翼)のどちらかにばったり会うのも、

あまりご都合主義を感じさせない設定でしたし。

それに、この人がまさかあの人と仲良くなるとは!とか、

実はこんな一面を持っていたのか!とか、

多過ぎずかと言って少な過ぎず…という絶妙なバランスで、

人と関わっていく事による"新たな発見"や"可能性"を

様々なパターンで見せてくれた面白さもありました。

 

小路さんもケンタくんも口を揃えて「良い歳したおじさんが」と自分の事を言っていたけれど、

歳をとっていくにつれて良くも悪くも周りを窺うようになって、

無意識のうちにその言葉が自分の行動を阻む足枷になってしまうんだろうなぁ…

というのを垣間見たようで。

だから、公園で人目を気にせず「好きです!」と言って握手するシーンには

思わず嬉しくて泣けちゃったんですよねぇ。

前から子供達がはしゃいで通り過ぎる姿も映したのが、個人的にはグッと来る演出で、

この時だけでもありのままに生きていた少年の心を取り戻せたかな…

というのを想像させられて、仲直り出来た2人についつい感情移入してしまってました。

 

人は一人で十分だと思い込んでいても、案外そうは行かず、

自分の背中を押してくれる人、"好き"を一緒に分かち合ってくれる人がいる事で

初めて生きて行く価値を見出す。

そして、その"好き"が共通していると、二倍楽しい。

 

あくまでも「推しを愛でるおじさん達の話」なんだけど、

もしかしたら、大切な人と自由に出かけて思い出を作ったり、

自由に会ったりする事が未だ自粛状態になっている、

人恋しい今の状況には刺さる作品だったのかもしれないなぁ…とも思ったり。

 

伝えたいメッセージを決して説教臭くはせず、

深夜らしいユルさとクスッと笑えるコメディの2つでオブラートに包んでお届けした

本作が大好きでした。

パグ太郎にももっと会いたいな。ぜひ、Season2を希望!!

誕生日とか、今度こそご当地キャラショップに行くとか、

まだまだ書けるエピソードはありそう…♪

 

 

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竜の道 二つの顔の復讐者 8話(最終回) 感想|最初から凛子と手を組めば良かったじゃん。

 

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えぇ〜〜〜…ただの殺し損じゃん、竜一(玉木宏)よ…。

結局、復讐計画は遂げたんだろうけど、

源平(遠藤憲一)はせいぜい失業したサラリーマンと同じ程度の

不幸しか味わえていないですよね。

これは彼の割に合っていたのでしょうか。

軽くあしらわれたSNS拡散描写で撃退するくらいだったら、

最初からブラジル時代から共にしてきた凛子(奈緒)に真相を打ち明けて、

竜一は行動派・彼女はハッカー&頭脳派のコンビで、源平の情報収集をしながら動いていれば

サクッと解決したかもしれないのに…。

「竜の道」だけにくねくねと遠回りしていましたけど、

もしかして、終わらせようと思えば5話構成でも全然行けたんじゃないですかね?

 

そもそも、前回で銃を渡されたなら真っ先に源平を撃ってしまえ!って話ですし、

復讐計画とは無関係の沖(落合モトキ)は部屋に行った途端すぐに殺れる癖して

彼は撃てずに逃がしてしまうなんて、優柔不断にも程があるんですよねぇ。

最後まで「竜一は復讐に向いていない」というのがブレなかった所は

ある意味凄いとは思います(苦笑)

 

そうですね、まぁ、総括するとするならば…

本作の最大の失敗は「導入部分の分かりづらさ」と「登場人物の多さ」の

2つにあったと考えています。

 

まず、「導入部分」というのは初回の事。

以前にも同じような内容を書いたかもしれませんが、

復讐劇を描くにあたって最も重要になってくるのは「いかに視聴者を共感させられるか」です。

本作の場合は、子供時代に根付いてきた"兄妹愛"や"家族愛"を

じっくり見せながら描いていくのがマストでしょう。

しかし、せっかく2時間もあり、コロナの都合で恐らく2話分合体になったとは言え、

前半の1時間で家族間の心情を深掘りする事はせず、

肝心の動機の紹介は所々に回想を差し込んで終わってしまった。

そして、過去と現在を行き来する構成にしたが故に、それが余計に分かりづらくなり、

双子が長年培ってきた怨念と憎しみを同時に味わっていく"追体験"が出来ないまま

話が進んで行ったから、

源平を悪しきキャラクターに仕立て上げたのが「形だけ」にしか見えなかったのが

物凄く痛手だったと思います。

 

次に「登場人物の多さ」に関しては、名前の通り、

竜一や竜二(高橋一生)に関わる描くべき登場人物が多過ぎた事。

人数が多いと、自ずと1人1人の設定も盛り込まざるを得ません。

曽根村(西郷輝彦)の実の息子が沖だという設定は本筋に無関係ですし、

"双子を翻弄する"立場は、美佐(松本穂香)がいなくても

まゆみ(松本まりか)だけで成立出来たかもしれません。

いや…双子を「ダブル主人公」として描くから混乱したんでしょうか?

 

極端に言えば、竜一の動きだけに焦点を当てていれば

物語の印象もかなり違ってきたでしょうし、竜二の場合も然りだと思うのです。

一人に絞っていれば、今回は成功した、失敗した、はい次…という

簡潔な構成に見えるから。

しかし、本作はメインの人物を二人にしたがために、

竜一と竜二でそれぞれ違うフィールドで関わるキャラクターが出てきて、

そうなると人間関係の"もつれ"も各所で生まれる訳で、

それが「復讐劇」である事を薄める最大の要因になってしまいました。

最終回で物語の迷走に更に拍車をかけたのが、沖の存在。

ネタとしてツッコむ分には面白い。けど、本作の題材でどうしても描かなければ

ならなかったかと言ったら、また別の話ですよね。

 

 

ここまで本作に対して感じていたモヤモヤを書いてしまったけれど、

役者の演技は良くて、それに見応えを覚えながら楽しんでいたのも事実で。

皆さん、言葉で表さなくとも、"目"で"涙"で決意や葛藤を醸し出されていたのが

本当に素晴らしかった。

松本まりかさんも最初は土曜のドラマの方が魅力的だなぁと思っていたけれど、

回を増すごとに人間らしいイキイキとした感じを取り戻していく変化が伝わって、

最終的に私の中での一番の主人公になるくらいには好きになっちゃいました。

キャストは大勝利でしたし、

光と影を活かした照明も大人っぽい雰囲気があって、演出も良かったです。

 

少年の件が回収されていないのが丸わかりなカットだったので、

竜一が刺されてバッドエンドだろうな〜…というのは予想通りだったものの。

3人で幸せを味わいたかった…と後悔の念を抱え、

それでも自分が犯した罪を認めながら亡くなっていくラストは

「自分のやってきた事は必ず返ってくる」といった教訓も含んだものになっていて、

考えさせられる点でいつまでも余韻が残りそうで。

この締め方は個人的にはアリだと思いました。

 

だがしかし!最後が好みのものだったので

終わり良ければすべて良しって言いたい所なんですけど…

どピンクの照明の部屋が見られなかった!

最終回も「ドコヘユクンダー♪」って歌いたかった!!

あら、話よりも、むしろこっちの方が心残りな気がしてきましたな(笑)

 

 

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半沢直樹(2020) 8話 感想|大嫌いは大好きの裏返しって言うよね〜

 

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なんだあの、「後はお前に託した。成功を祈っている」みたいな少年漫画的ラストは…

半沢(堺雅人)LOVEな黒崎(片岡愛之助)のキャラクターは元から好きだったけど、

彼にかける言葉も、去り際の後ろ背中もあまりにも男らし過ぎて

なんか胸がジーンとして来ちゃいましたよ…(泣)

そして、噂を聞いて真っ先に駆けつける半沢にも萌える。

あれだけ本気でやり合っているうちに、いつしか敵対関係を超えた友情のようなものが

芽生えてしまってたんですねぇ。

 

半沢サイドからしたら、黒崎はねちっこくてウザったい敵キャラではあったけれど、

よくよく考えたら立場が違うだけで、黒崎も黒崎で常に不正を暴くために行動する

正義感の強い人である点は共通していた訳で。

お世話になった金融庁に向かって深くお辞儀する姿からも、

彼がどれだけ仕事に打ち込んできたのか…という誠実さが感じ取れて良かった。

Paraviで配信されるみたいに、日曜劇場「黒崎駿一」も

スピンオフで見てみたい気持ちにさせられました。

 

睨みつけた表情で急に大声で恫喝する箕部(柄本明)は厄介ですが、

紀本(段田安則)も中々一筋縄では行きませんねぇ…。

追い詰められた時はただ怯えっぱなしじゃなくて、

サラリーマンらしい真っ当な返しをして反撃してくる所に

今までの悪役とは違うぞ!という凄みを感じます。

 

今回は最終回前に相応しい、

言わば「ぐぬぬ…」といったやり切れなさしか残らない"溜め"の回でも、

相変わらず最後まで飽きさせない構成ですね。

「おねしゃす」などのネタを盛り込んだ前半で楽しませ、

そうきたか!という意外性を持たせつつ、

"ザ・ラスボス"の風格を漂わせる柄本明さんの佇まいでビビらせながらも、

ラストは黒崎の花道を飾って、別れを惜しむ形でしっかり余韻も残す。

半沢直樹の世界のキャラクターが視聴者のみんなに愛されている」

そんな自信と誇りがなければ、多分あのような逞しくもあり切ない展開は作れなかったと思います。

本当に隙のない1時間だわ…。

 

 

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恐怖新聞 3話 感想|良い事言うたび信頼度を失う彼氏くん。

 

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「詩弦があたしの人生めちゃくちゃにしたんだ!!」

えっちょっと待って…大袈裟過ぎません?(笑)

それは職も家庭もお金も何もかも失った人が言う言葉だぞ、桃香(片山友希)よ…

なんてツッコんでしまいました。

彼氏を失ったくらいでしょ。大学生活は別に留年危機でもないんだし、再起なんて全然可能でしょ。

大体、協力するよ!って参加してきたのは自分の方なんだから、

他人のせいにするのも変な話ですよねぇ。

 

さて、今回も、そんなほんの好奇心と良心的な気持ちで手伝い

また返り血を浴びる人が増えるのか…と思われた母・歌子(黒木瞳)。

しかし、無事に運命は変えられた…んですよね?

まだハッピーエンドではないだろうと疑っている自分がいます。

中盤までは前回と同じで「事件は別の場所で起こっていた!」という早とちりする

流れになっていたので、このパターンが続いて行くのかなぁとも思いましたし、

分かっているのに守ってあげられなかったと嘆く日々が重なって、やがて鬱になり自殺…?

なんて展開も考えていましたが、

全7話構成だからなのか、早めの段階で結末を捻ってきた所は良かったです。

というか、声をかけられてるのに、俯いて親の後ろに隠れたままの子供は

絶対何かしら"理由"があるからなぁ…もっと早く気付いて!とも言いたくなりましたけど、

助かりはしましたのでね。終わり良ければすべて良しってやつです。

 

今回は演出方面でも"捻り"があって、何かが近づいてくるカメラワークだったり、

劇伴と場面のミスマッチ具合だったり、不安をハッキリと煽るような見せ方ではなく、

ともを(坂口涼太郎)の正体が判明するラストシーンで

「そんな人と一緒に喋っていたのか…」という、視聴後に静かな恐怖を襲わせて

余韻を持たせる事を狙った見せ方にシフトチェンジしていた印象。

(幽霊なのは当たっていたけど、まさか新聞配達人とは思わず。)

あ!でも、幼少期のカウンセラーと男の子を虐待していた母親の見た目は怖かったなぁ。

「妖怪シェアハウス」の妖怪達よりも妖怪らしかった(笑)

下手したらなまはげになっちゃいそう。

 

で、回を増すたびカッコイイ発言に説得力がなくなる勇介(佐藤大樹)…

「抱えきれない苦しみがあるなら、俺も一緒に背負うからな」

あんた、違う女性と寝てたやないか!白目むいてたやないか!!

最後のコーナーを作るあたり、スタッフも彼をどんどんダメ男にして

視聴者にツッコませる気満々なんですよねw

いつの間にか恋人になったかと思ったら、今度はいつの間にか浮気に手を出す。

詩弦(白石聖)のどこに惚れたのかも分からないから、

恐怖新聞で怖い思いをしている所にたまたま出てきて支えてくれていた、

要は吊り橋効果で付き合ったようにしか見えず。

 

詩弦の母親も母親で、前回まで精神的に病んでいるほどだったのに

急に改心しているし…この作品にまともな登場人物はいないのかも(爆)

 

 

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未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2 6話 感想|室長の名場面集めました!みたいなED

 

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前シーズンの最終章でも(ってか、最終回近くになると「最終章」と銘打つドラマが多すぎ)

前後編でしたからね。

豪華なゲストを何名も呼んだ辺り、こりゃあ引っ張るんだろうなぁと思っていたから、

今回で事件が完結しない事に驚きはなかったけども…

文字要素が「梵字」しかなくて、後はよくある刑事ドラマと変わり映えしない作風で

時間延長っていうのはちょっと…(汗)

個人的な都合もありますが、途中、若干ウトウトしながら見てしまってましたw

 

それに、刑事ドラマが多く作られるが故の弊害なのか、

警察官が容疑者だった!という設定も、

しかもそれを最終章に持ってくる所も「ああ、またかぁ」と。

確かに緊張感を煽るには相応しい題材なんでしょうけど。

でも、つい先週までその話を取り扱った某警察学校ドラマと、

(正確には違うものの)設定自体を取り入れた某機捜隊のドラマを見てからだと、

どことなく既視感を覚えてしまったかなぁ。

 

あと、仲間の誰かに死亡疑惑が持ちかけられる流れも、割とこの局ではやりがちな印象。

矢代(波瑠)の時は、まぁ主人公だから大丈夫でしょ…と思いながら見ていましたけど、

うーん…古賀(沢村一樹)の場合はどうなんですかね。

2サスだったら序盤で遺体として発見されているくらいの出血量と倒れ方でしたよ?

あの状態から最終回ではピンピンしていたら逆に凄いよ。

早く処置しないと記憶を失った刑事になっちゃうっていうのは置いといて…

そうですね、「古賀の名場面集めました!」みたいな視聴者を泣かせる気満々の

ED映像通りに彼が退場する事になるのは悔しいので(笑)

ここはやはり無事でいて欲しいですし、

富野(市原隼人)が撃ったのではないとも願いたいです。

 

女性役が北乃きいさんだけに、事件の真相を握る"きい"パーソンになるのかも。

とりあえず、答え合わせとなる来週を待ちます。

 

 

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妖怪シェアハウス 6話 感想|澪、またフラれる…の巻。

 

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原島大東駿介)の件、既婚者なのは予想がついていたので、

あえて「SNSアカウントの"しらはま"が実は別の人だった」で最後にズッコケるオチが

来るんじゃないかな〜と踏んでいましたが、ストレートに終わりましたね。

うちの母も指輪はしていないし、良い歳だし、奥さんがいるのかと疑わない時点で…

本当にピュアピュアな性格ですよ、澪(小芝風花)は。

離婚危機にある事が分かった途端、私だったらちょっとでも「もしかしたらチャンスかも?」

なんて不純な心が働くのに…(笑)

だから、妖怪達に可愛がられているのにとても説得力があります。

 

今回も、というか4話以降はザ・勧善懲悪の作風じゃなくなりましたけど、

それでもスッキリとした心地で見終える事が出来たかも。

なんでだろう?って考えた時、ああ、社会風刺をコミカルに織り混ぜる話の上手さ以前に、

基本的にポジティブ思考の妖怪のキャラクター描写が好きなんだなぁ…

今頃になって気づく。

昔話で語られる妖怪の立場は悲しくて気の毒なものだけれど、

現世ではそんな素振りを見せようとせず、

人間に対しても真剣に応援してくれる明るい所に好感が持てます。

今回の場合、最もそれを顕著に表したのは山姥(長井短)ですよね。

「同じ時代に生きて恋をするって、めちゃめちゃ奇跡なんだから!」という言葉に

無性にジーンと来てしまって…。

周りを巻き込んではどんどん自分の世界を作り上げていってしまう人だからこそ、

1つ1つの言葉に歯止めが効かない"勢い"が含まれていて、

その"勢い"に圧倒されっぱなしになっていく感じが堪らなかったです。

でもって、本人はギャル姿になって彼に気づいてもらえるように、

1000年以上待ち続けているという。

澪よりも一途で純粋な妖怪がいた。

これは愛らしく思わずにはいられないじゃないですか(泣)

 

最後のパラパラパーティーも楽しかったなぁ。

洒落た服でも絶妙に垢抜けていないような"ぎこちなさ"が残る澪から、

ノリノリで踊りまくる澪まで、いろんな小芝風花さんが見られて眼福でしたわ。

着実にコメディエンヌの道を進んでいるけど、某事務所を辞めていく人が増えた今、

彼女に仕事が集中して体調を崩す…なんて事がないと良いな。

 

で…ギャルメイクでもぬらりひょん大倉孝二)だけあまり変わっていないし、

むしろインド人っぽいと思っていた所、

次回予告でカレーを配っているのには笑っちゃいましたw

 

 

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