2020年夏ドラマ一覧

半沢直樹(2020) 1話 感想|7年後の続編は顔芸増し増しw

 

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楽しかったわ〜〜〜!!!

あの台詞も、それをパロッた台詞も聞けた満足感も大きかったわ。

脚本家が変わっちゃってちょっと心配でしたが、

初回の本作らしい「ぐぬぬ感」も半沢(堺雅人)が相手を追い詰めていく様も

良い塩梅に盛り込まれていて、掴みとしてはOK。

いきなり声を荒げる所とか、目力で相手を怯ませる所とか、

どことなくヤクザの面影を漂わせる半沢のダークヒーローっぷりが堪らないんですよねぇ(笑)

未見だったので先週までの総集編をチェックしていたのですが、

その時感じていた魅力が、役者陣の見た目の衰えなさ的な意味でも、展開にしても、

7年経っても全く色褪せてないのが嬉しかったです。

 

ストーリーは王道と言えば王道。

そして歌舞伎系俳優を増やした事によって、顔芸は増し増し。

他の池井戸作品だとビジネスも絡んでくるためクドイと思う訳ですが、

本作は顔芸を見るドラマなのでこれだけで十分満足なのです(笑)

大和田常務(香川照之)の代わりのポジションは伊佐山(市川猿之助)って所でしょうか。

実際に従兄弟で二番煎じ感は否めないので、ここは別の系統の顔の役者にしても

良かったかもしれませんが、眉毛の器用な操り具合と「知らない」の三段活用で

まんまとムカムカさせられた分、今回は今回で楽しめそうな気がしました。

…というか、顔の近くで紙をベリベリ破くシーンは

絶対SNSで流行らせようとしてる感満載でしたよねw

あの越○製菓並みのクソコラ大会、再び…となるでしょうか。

今後も曲者俳優から次々生み出される顔芸と演技に期待しています。

 

原作の続編には登場してこないらしい大和田常務。

なので、今シーズンでは実質オリジナルキャラクター扱い。

半沢と手を組む展開になるのも意外性が強くて面白そうではありますが、

あの憎たらしい悪役っぷりが健在でいて欲しいと思う自分もいます。

どうやって物語に介入させていくのかも見所ですね。

 

ちなみに、総集編でも本作でも、銀行や証券ネタが絡んでくると

興味深いというより小難しいイメージが先に来ちゃうので…

そこらへんの描写にはあまり置いていかれないように気をつけたいです(笑)

 

 

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未満警察 ミッドナイトランナー 4話 感想|こんな話を早く見たかった…

 

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仮に警察官を目指していた子が知らない人からの誘いに乗っかって

リアルでも会っちゃうんだ…っていうのは置いといて。

今までよりも展開や設定の"無理筋"が減ったように思いますし、

変に巨悪相手と戦う話にするよりも今回の方が本作には合っていた気がします。

 

覗き見や外出先で事件現場に遭遇させるよりも

警察学校の同期を助けようと行動しているエピソードの方が、

自然と「この人を助けたいんだな」という主人公の正義感の強さも伝わりますし、

教官や警察官に協力を求めようとせず、なぜそこまでして単独で助けようとするのか…

というのにも説得力が生まれます。

内容自体はベタですが、だからこそもっと早い段階で

こんな話を見たかった勿体無さがありました。

外の世界にいる人物ではなく、同期の事、同期との関係性を深掘りしておけば、

軽い気持ちで「死にたい」と呟いた野原(竹内愛紗)の心情にも

以前から気になっていたという田畑(小平大智)の恋心にも

もう少し共感出来たかもしれないのに…。

 

いつもは本間(中島健人)・一ノ瀬(平野紫耀)の2人体制で動く所が、

今回は本間を前面に出し、一ノ瀬を一歩引かせて頭脳派である事を強調させた

キャラクターに仕立て上げた捻り方も良かったです。

また、サラっとではありますが、授業で学んだ事を応用しようとする学生達の動きも描かれ、

警察と連携を図る描写も増えたので、このまま変化が続けば

今後巻き返す可能性は高くなるでしょう。

 

学生が中心の話になった事で、

刑事ドラマに学園ドラマの要素がプラスされてこの枠らしい趣が。

野原が学校を去るシーンは「教場」を思い出させつつ、縦読みでクスッと笑わせる。

オチも今までの中では好みでした。

 

 

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MIU404 4話 感想|1億の女が見た最後の景色

 

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不審者が近づき慄いた声で助けを求める緊迫感を漂わせたシーンから

物語の幕が開けた前回が"緩急"の"急"なら、

居酒屋で駄弁る3人の姿から始まった今回は"緩"のお話。

コインが落ちるSEなど派手な演出が少なくなり、青池(美村里江)はなぜ逃げるのか?

彼女の目的は何なのか?といった一人の女性の謎の動きに焦点を当て

その生き様のルーツを第三者目線で探っていく展開になった事からも、

今までとはまた異質な作りのように思いました。

 

2年前の裏カジノ事件で捕まった過去がありながらも「普通の社会人」になれた事に

喜びを覚えたが一転、暴力団が関わっていると知ったショックで

再び汚いお金に手を出してしまった青池。

政治のお金絡みの闇に対して、手取り14万円しかもらえていない事を嘆く姿…

歌い出したくなるほど大金に取り憑かれていく姿…

「私はまたすっかり汚れてしまった」「どこなら綺麗に生きられるだろう」

ここまでだと、普通の人になりたくても"前科"がある以上はそこから抜け出す事が

出来ないのだという彼女の絶望的な人生を自然とイメージさせられるものだっただけに、

最後の呟きの真意が分かった途端「そういう意味だったのか!」という驚きと、

過去エピソードを照らし合わせて自分がいかに色眼鏡で物語の先を読んでいたかという

してやられた感がありました。

 

キーワードは「自分の人生は自分にしか分からない」。

青池は自身の人生に後悔を覚えたまま命を絶ったように見えたけれど、

実はそれは、最後にやりたかった事を成し遂げられた満足感を味わえた上での死だった。

桔梗(麻生久美子)の元で今も「エトリ」の存在に怯えて生き続ける羽野(黒川智花)も

彼女のように自由を手に入れられる日が来るのか?

一つのきっかけで、誰かとの出会いで、その人の運命は大きく変わるかもしれない。

羽野の人生はまだまだ途中であり、ここは前回のテーマだった「分岐点」と

繋がるものになっていたと思います。

 

分岐点と言えば、伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)の死生観の違いも露わになりました。

普段はおちゃらけているように見える伊吹だけど、死に関しては人一倍厳しく、

生きる事に対して貪欲であり続ける。

一方で、真面目そうな志摩は、生に対してはどこか無頓着で冷めきっている。

今まで見てきた星野源さんからは想像も出来なかった

あの目に光が宿っていないような目の演技も印象深く、

これから彼のどんな"闇"が浮かび上がって来るのかが気になります。

 

序盤は2人の軽やかな会話劇で視聴者を引き込ませながらも

微かな引っ掛かりを覚える謎を所々にばらまき、

最後にはその会話の内容も伏線も余す事なく回収した上で

現代社会の在り方についても考えさせられる要素も盛り込む。

野木節炸裂!なお話。

見終わった後、上質なミステリー小説を読み終わった感覚を覚えました。

ああ…面白かったなぁ。

 

 

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超余談:

本編とは直接関係のない話なので、ここに書きます。

本当はもっと早く感想記事を上げるつもりだったのですが、

あの訃報を知ってからだとどうしても今回の話と重なってしまって…。

「彼女の人生はなんだったんだろうな」

「何言ってんだよ志摩ちゃん。そんなの俺たちが決めることじゃないっしょ」

何が原因で逝ってしまったのかは本人にしか分からないし、

それを赤の他人の自分達が詮索する必要はないよね…なんて、

二人のこの台詞を通して考えさせられもしてしまいました。

そういう意味でも、個人的にはかなり印象に残る話となりそうです。

 


アンサング・シンデレラ 1話 感想|医療ドラマも限界なのか…?

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私が今期(春ドラマの中で?)星5を付けるほど期待度は高めだった本作。

"がん"だけでなく、それに真摯に向き合う所謂"スーパーマン"ではない医師達の描写や

現代医療のあり方にも踏み込んできた名作「アライブ」に続く、

従来の作りとは一線を画した令和版医療ドラマが生まれてきて欲しいと思っていましたし。

脚本家も、個人的には最近脂が乗っている印象のある黒岩勉さん、

プロデューサーに野田悠介さんといった「モンテ・クリスト伯」のスタッフ×木10枠という事で

かなり楽しみにしていました。

 

しかし、まぁこの前置きがあるって事は

後の感想がどんな流れになるのか大体察しは付くと思いますが…(笑)

いざ蓋を開けてみたら結局は薬剤師版「ラジエーションハウス」みたいなもので、

あれ?なんでこうなっちゃった?というモヤモヤした感覚が残る初回でした。

 

いや、勿論良い所もあったのです。

現場で医師と一緒に救急処置をしていたにもかかわらず

患者家族からお礼をされるのは医者だけというエピソードの後に、

「感謝されたいの?」「じゃあこの仕事は向いてないね。」

このみどり(石原さとみ)とくるみ(西野七瀬)のやり取りを繋げた事によって、

薬剤師がどんな立場にいて、どんな物語が描かれていくのかを

端的に示したアバンは、初回としては上出来なまとめ方でした。

全体的にふわっとした白い照明も、恐らく「賞賛されない彼女達にスポットライトを当てる」

という縁の下の力持ち的な意味を含んだ演出でしょうし、

薬剤師版ラジハとは言いましたが、全員暇そうではなく

常に調合や対応に忙しなく働いているのが伝わる

"薬剤師業界のリアリティ"も感じられはしました。

 

ただ、困ったのが「医師」と「薬剤師」の書き分け方です。

いくら新しい視点の医療ドラマが出て来たとしても、結局は…で片付けられてしまうのは

そこに原因があります。

治療において専門的な知識を備えていない人が

スペシャリストである医師に"勝つ"展開があってはいけません。

その手法をやられると一気に作品のオリジナリティがなくなります。

 

薬剤師が今回のように、実際に医師と救急処置を施したり、心臓マッサージをしたり、

薬の服用の確認をしに病室に出向いたりする事があるのかは分かりませんが、

それにしたって主人公が専門外の領域に立ち入るシーンが多過ぎです。

医師が誤診で、薬剤師の方が診断が正しかったというのはあまりないでしょうし、

周りに看護師の姿が見えないのも何か不自然。

そして、まだ取り上げられていない職業が主役のドラマだと

仕事内容が地味なのもあって話が広げられづらいのか、

活躍の場を増やすために医師側を安易に"悪人"に仕立て上げちゃう。

そうした方が今後の話を考えるのも楽でしょうし、

視聴者にとっても"勧善懲悪"でとっつきやすいでしょうからね。

 

林(飯田基祐)が中心となった会議でみどりの処分について揉めて、

最終的にはお咎めなしの結果に喜びコーヒーを飲むみどり…のシーンが

今回の山場のつもりだったかもしれませんが、そこも腑に落ちませんでした。

「薬剤師としての仕事のやりがい」をしっかり示した上であのシーンを見たかったですし、

糖尿病の若者2人のようなエピソードが最も本作らしかった気がします。

何というか、「こんな想いで働いているんだな」という

責任感が伝わる、もっと共感出来る部分が欲しいです。

まぁ、初回で拡大放送だから蛇足な要素が多くなってしまったのだろうと思ったら、

次回もまた拡大放送…

 

「悪人」サイドによくあるパワハラしがちなキャラクターももう見飽きました。

そういうのは失敗しない系の痛快医療ドラマで十分です。

強く印象に残ったのは桜のシーンと主題歌のかかるタイミング、

その後を描くエンディングだけ…(汗)

今は仲違いの状態にある医師と薬剤師だけれど、それぞれに自分なりの正義があると分かって、

でも立場が違うからやっぱりぶつかりあって…を重ねていくうちに

チームで協力して患者と向き合っていく…という流れに早めになるよう願っています。

 

うーん…それにしても、延期が続いてようやく放送されたドラマ達。

今の所、微妙か惜しい…のどっちかで、

初回だけで掴まれるっていう作品がないなぁ(一部はメキメキと良くなっているけど)

期待していたけど、「アライブ」を見てしまった以上、

同等かそれを超える医療ドラマは暫く出て来ないのかなぁとも思っちゃいました。

 

 

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7/24追記:

本題とは外れますが、この感想を見てくださったとある読者様から

批判的なコメントをいただきました。

(私自身精神が弱い人間なので、それを見て傷ついた衝動でそのコメントは

承認待ち状態から削除してしまいました。ご了承下さい。)

 

ブログ名「りんころのひとりごと。」からもおおよそ分かるように

本ブログは思った事を出来る限り本音で書くというスタンスでやらせていただいています。

しかし、今回の件でその本音により

誰かの怒りを買ってしまったという事案が発生してしまいました…。

 

言い訳に聞こえるかもしれませんが、

勿論私はそのつもりでいつも感想を書いている訳ではありませんし、

逆に「この拙い内容でも共感してくださる方がいると良いなぁ…」という思いで

ブログ運営を続けています。

 

今回勇気を出してコメントをしてくださった方だけでなく、

この記事を読んで不快に思われた読者の方々も含めてお詫びいたします。

本当に申し訳ありませんでした。

以後、文章表現には気をつけます。

 


ハケンの品格(2020) 5話 感想|東海林のお陰で結果オーライ♪

 

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お?今まで見てきたのは何だったんだ?

いきなりどうしたんだ??ってくらい面白かったなぁ。

今回の話が一番楽しめました。

そりゃ、宇野(塚地武雅)の派遣に対する安定の責任転嫁っぷりとか、

相変わらずボーッとしてる社員達の描写とか

(でも会議や電話対応するシーンはちょこちょこ見受けられたので、少し改善された感じはしましたが)、

今時なぜかデータとして残っていないらしいアンケートやモロ顔出しのモニター映像、

炎上を食らっていたものが宣伝効果なのか数日経ったらヒットした商品など

脚本自体に強引な要素は色々ありましたけど(笑)

それがちょっと霞んでくるほど、本作にとって

大泉洋さんは大きな存在だったのだと実感。

 

腐れマリモに不祥事課長…大前(篠原涼子)の口から飛び出るワードセンスは抜群でさ。

それを同じくらいに返せる人は新キャラの中ではいなかった訳ですよ。

新シリーズになってから部長や社長のゲスっぷりが顕著に出るようで、

「笑い要素」が本当に不足していたんですよね〜!

ああ…口喧嘩しているだけで何でも笑えたなぁ。

 

東海林(大泉洋)回というのもあったかもしれませんが、

そんな彼を救う人達が、大前、里中(小泉孝太郎)、浅野(勝地涼)、近(上地雄輔)と

13年前から付き合いのあるメンバーに絞られたお陰で、

シュレッダーで裂かれた紙を集めるシーンも、大前が水戸黄門と言わんばかりに大活躍!な

最後の定番の流れも、いつもより印象深く感じられた気がします。

シリーズ化するにあたって大切なのは、主人公の奇行をパワーアップさせる事でもなく、

新キャラクターとのやり取りで新たな風を吹かせる事でもなく、

チームワークの安定感を描く事だったのだと再認識させられた例でした。

 

そして、せっかく本社に戻ってきたと思ったら

"ハケン切り"をやらされそうな東海林。

近の「派遣社長を馬鹿にすると痛い目に…」という宇野に対する発言も含めて

唐突な展開ではあるんですけど、恐らくここは話数の関係なんでしょうねぇ。

来期のドラマが8月12日スタートって事は…本作は長くても8話で終わり。

まぁ、最後に 手のひら返しをする宇野のギャフン顔が見られたら何でも良いです(笑)

塚地さんは役者として好きですけど、この役は本当にムカつくw(おっと…)

 

 

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私の家政夫ナギサさん 2話 感想|ラブコメ路線で行きたいのかな?

 

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うーーん……

何というか、このドラマを見ている間、

どこか奥底で"ぎこちなさ"をずっと感じているような感覚を覚えるんですよねぇ。

本作のキーワードは「お母さん」だから、

メイ(多部未華子)がナギサ(大森南朋)の事を気になっているのも

恐らく恋愛感情とは別のもの(人間愛?)から来ているし、そういう物語だとも思うのですが、

2人の間で起こる出来事を安易なラブコメディで片付けようとしている

話の展開の仕方が引っかかるのです。

 

こう書くのも、私が"周りに・環境に呪われている""ツイてない"系女子の設定に

飽きてきているからかもしれませんが、

所々のシーンや要素が火10枠から生まれた

数々のラブコメ作品の寄せ集めに見えてならないから。

(「ダメ恋」「逃げ恥」「はじこい」「恋つづ」などなど…

まぁ、「逃げ恥」に関しては1つのジャンルで括るのも違うと思いますが)

 

三角関係へと発展させるつもりなのかと思える田所(瀬戸康史)との描写の多さ。

引き続きの合コンネタ。

そして、メイが足を滑らせてナギサさんが助けた時に面と向かっていてドキッ!な演出に、

一緒に家にいる時にお母さんにバレそうでピンチ…なラストシーン。

後者に関しては前回も同じ事やりましたよね?

あの脚本家さんなのに、視聴者に続きを見たくさせる"引き"のレパートリーは

他にないのかな?と気になってしまいました。

 

内容にしてもやはりお仕事パートの比重が大きい印象で、

それも少しの捻りがあると良いのですが、

毎日遅くまで残業…頑張って疲れ果てて帰宅…その後家でまた仕事…寝落ちして焦る…の

場面が多いので、1日の終わりに見るのにはちょっとグッタリする感じです。

もっと「20代社会人」と「おじさん」の組み合わせのアンバランスさから生まれる

面白さを活かして欲しいんだけどな。

もっとナギサさんとの絡みを見たいんだけどなぁ…。

何だか、本作のうたう「ハートフルラブコメディ」と私の期待している部分が

噛み合っていないように思えてならないですね。

 

再来週から新しいドラマが始まるので、それまでは様子見状態が続きます。

ところで、MRのあの衣装は、医療薬品を取り扱う職業にしては

遊び過ぎな気がするんですけど、これは原作準拠なんでしょうかね?

服は可愛らしいけども。

 

 

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未満警察 ミッドナイトランナー 3話 感想|後編はサービスシーン増し増しで!

 

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どんなに脱出しても、勝手に捜査しても退学処分にならない

甘々な教官達にはもうツッコまないさ。

退学させたらドラマが終わっちゃうもんね。

だからこそ…穴だらけな脚本を何とか改善して欲しいと思う訳ですよ(汗)

 

今回は「正義感」が軸となったお話だったと思うんですが、

それを体現するには2人の内面的な描写が足りなさ過ぎるんです。

将来警察官になる者としての正義感から、何とか自分達も捜査に加わりたいだとか。

ルールや規則関係なしに、素直に困っている女の子達を助けたいという熱意だとか。

行動に移すまでの原動力が十分に描かれていないから、

咎めなしな結末にも「この2人ならしょうがないよね」よりも

「周りがチョロいね」という印象が残ってしまいます。

 

そして、前後編にして話を伸ばした割には、

裸だの個人練習だの、ファンが喜びそうな"コンビでのイチャイチャ"の尺を

増やしただけっていうのが…(汗)

それに、身体を鍛えるだけで強敵の柴本(加藤雅也)率いる暴力団

太刀打ち出来るもんなんでしょうかね。

事前に人数が多いのも分かっているはずなのに、応援は呼ばないで2人だけで乗り込む。

でも勝てちゃった。

1週間くらいの独学であのアクションが出来るのなら

警察学校では一体何を教わっているのか疑問ですし、

もし相手側が銃やスタンガンを所持していたらどうなっていたのか。

あれだけ証拠は揃っているのにもかかわらずプロの警察官が対応しないで、

体力もテクニックもまだまだ劣っている状態の"未満警察"…いや、"警察もどき"が

大活躍して確保出来たというのは無理筋ですよね。

 

今後も規則違反の行動をしては何故か優しい教官のお陰で

退学を免れてホッとする…という流れもテンプレになりつつあるので、

中間の話に向けてテコ入れすべきです。

そして、2人の破天荒さを売りにするつもりなのであれば、

途中で講義シーンが少し映ったように、

「捜査方法」や「護身術」「逮捕のコツ」など

講義で学んできた事を実際に活用してみる展開を盛り込んでみても良いと思います。

 

しかし、今回は「警察学校の学生」と対の立場にいる

片野坂(伊勢谷友介)、及川(吉瀬美智子)、柳田(原田泰造)といった

「指導する側(大人)」の3人の掘り下げがあったので、

前回よりもまだ興味深くは見られました。

片野坂の抱える過去次第で、内容に奥行きが出る事を僅かに期待しています。

 

 

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MIU404 3話 感想|最後に陰で笑うのはいつも大人

 

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野木さんに高校生の危うさを描かせたらピカイチだ。 

男子高校生がスケベな事にうつつを抜かしたり、

悪ふざけしたりする人ばかりではない事はそうだけれど、

ある程度知識が備わっているのを上手いように利用し、

彼らが道理から外れたレールへと導かれる原因となるのが大人達だというのも

よく理解している脚本だ。

 

「日本語の表現は柔らかくて美しい。だけど重大な問題までオブラートに包んでしまう」

「ネットに情報が広まったせいで、本来受ける以上の社会的制裁を受けている」

野木さんが日頃からニュースを見て感じているふつふつとした怒りを、

成川(鈴鹿央士)達の反抗心に満ちた行動に乗せて、

桔梗(麻生久美子)の的確で現実を突いてくる言葉に乗せて、

伊吹(綾野剛)のがむしゃらで無鉄砲な走りに乗せて、

時に「若者代表」として上司達に対抗する形で自己を確立させようとする

九重(岡田健史)の心情に乗せて…

「私はこれだけ伝えたい事があるんだ!だから聞いて欲しい!」と言わんばかりに

淀みなく訴えかけるような疾走感を感じさせられました。

 

そして残念な事に、その状況下で最後に笑うのは

未成年を陥れた大人というのもまた事実。

ネットで顔が晒されて、学校や名前が特定されて叩かれて、

最悪の場合自殺する可能性も孕んでいて、

いつか学校全体に被害が及ぼされる結果になる事をまるで自覚していない。

志摩(星野源)がピタゴラスイッチのシーンで

「何かのスイッチで道を間違える」と言っていたけれど、

恐らく校長を始めとした大人達は、何かをきっかけに

既に取り返しのつかない段階にまで来てしまったのかもしれません…。

目に見える物だけが注目を呼んで、根本的な要素となった所に何のお咎めもないのは憎い。

けれども、成川達の成れの果てがもしも校長達だったと考えると、

本当に人を精神的にも(肉体的にも)苦しめる立場になる前に少しでも立ち直れて、

まだ"救い"はあって良かった…とも思います。

(成川だけは徐々に闇落ちしていきそうなんだけれども…。)

 

前回の感想では「アンナチュラル」5話の内容と重なる部分があると書きましたが、

今回は高校生が警察や教師に挑戦状を叩きつける点で7話のいじめ回と重なって。

そこの刑事2人も出てきたのも相まって、

本作はその作品のアナザーストーリーでもあるのではないかと想像してしまいますね。

そうなってくると気になるのは、やはり最終章へのたたみかけ方…

不審者役を演じさせたら最早安定感がありそうな岡崎体育さんをまさかの前振りに持って行って、

菅田将暉さんを登場させる贅沢なキャスティングよ(笑)

菅田さんは尾上寛之さんみたいに全ての鍵を握る人物となるのか?

ドーナツEP=ホルマリンなのか??

…まぁ、3話の時点で怪しげな要素が出ちゃっているので、

もっと衝撃の展開が待っているのでしょうが。

個人的には、成川と同じくネックウォーマーの位置を上げる仕草をした

謎の女(黒川智花)の存在も気になります。

姉弟…なのかしら。

 

コンビのやり取りも今回くらいが丁度見やすいですね。

フフッと笑える箇所が増えましたし、

嫌味ったらしさ満々でギスギスした空気もほぼなくなりました。

"あいつ"の良さを買っているという志摩さん。

やっぱり2人の間にどこか心の開きが出てくると、コンビものは楽しくなりますねぇ。

 

 

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ハケンの品格(2020) 4話 感想|給料泥棒はどっちかな〜

 

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ああ、どうしたもんか…

社員みんな暇そうやな

って感想しか出てこない…(苦笑)

何かある度に「蜜」な状態で立ちっぱなしでいるわ、

井出(杉野遥亮)を探すにも全員で動くわ。

本当にプロの社会人らしく仕事している様子をここまで見た事がない。

それでも派遣の前では一丁前に「お前らのせいだ」という責任を押し付ける。

実質無賃金残業の飲み会で自分語りして育てたつもりか?

商品の整理も最終チェックは正社員がするもんじゃないのか?

部活動の学生を送る壮行会か!ってくらいのあの

新人の初めての外回り営業に応援するシーンなんて、いつの時代だよと思いながら

失笑して見ちゃいましたよ。まったく…。

 

大前(篠原涼子)だけが給料並の仕事をしているにもかかわらず、

正社員からは「派遣のくせに」と言われて冷ややかな目で見られる構図。

舞台や放送局が変わっても、どこぞの失敗しないフリーランスの医者と同じですね。

そして、主人公を立てるために他の人物と腕前に差をつける所もよく似ている。

 

今回に至っては、物語の導入は「同一賃金」から始まったはずですが、

ご飯もろくに食べられなくなるほどの給料しかもらえていない千葉(山本舞香)が倒れた事で

かなり深刻な問題提起になると思われたものの、

いつの間にかしれっと話がすり替えられている所も気になりました。

キャラクターの個性で引き延ばしているだけで、

よくよく考えたら何も解決していないんですよねぇ。

(っていうか、東京の企業でしかも残業もしているのに、

手取り9万って時給いくらになってるんだ…?)

 

勝手な行動をして冷蔵庫に閉じ込められて〜という先の読みやすい展開。

まぁ、ボンクラではあるけれど、周りに流されず自分で動こうとする点では

ある意味大前さんに憧れるのも頷けますな(笑)

 

コロナの影響で舞台の仕事が延期or中止になったからか、

次回から本格的に東海林(大泉洋)の出番が増える模様です。

やはり、大泉さんがいるだけでその場がパッと華やかになりますね。

大前とのやり取りを目当てに見続けようとは思っています。(やり取り"だけ"ねw)

 

 

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私の家政夫ナギサさん 1話 感想|"おじさん家政夫"にはまだ癒されない。

 

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掲げるテーマは違うけれど、「逃げ恥」再放送からバトンタッチしたのもあってか

何となく雰囲気が似ている。

家に帰れば家事をしっかりこなしてくれる家政夫の存在。癒される社会人。

ちょっとしたラブコメディ匂わせ要素。

これを踏まえた上で、初回を見てみた感想としては…

正直、「面白そう」でも「微妙」でもなく

まだまだよく分からない

という印象が第一に出てきました。

国民的ヒットを巻き起こした「逃げ恥」からの流れが吉と出るのか、凶と出るのか、

今後の展開次第ではどっちにも転びそうな気がした…って所です。

 

というのも、主人公を通して描かれる女性の価値観も周りの人物の描写、お仕事パートも、

良く言えばオーソドックス、逆に言えば古いんですよね。

"女はこうあるべき"を押し付ける毒親っぽい母・美登里(草刈民代)に、

メイ(多部未華子)にとって「ひょんな事から」な展開を引き起こすきっかけを作る

唯(趣里)や古藤(富田靖子)の分かりやすい余計な御世話っぷり…。

そして、劇中には「28」「おじさん」という言葉が頻繁に出てきますが、

(後者は家政夫がおじさんなので仕方ないにしろ)

30歳までに&若いうちに結婚する事が女性にとってステータス!といった

歳をとった人を軽視するかのような設定を、令和になってもまだ続けるのか…とも思いました。

 

しかし、最後までこんな感じで「最前線で働くキラキラ女子」の話がメインで続くのであれば

視聴離脱も視野に入りましたが、徐々に見ていく内に

ナギサさん(大森南朋)の背景の膨らませ方次第では面白くなって行くのかも?という

仄かな期待感も出てきました。

そう考えた理由としては、メイと同じ「おかあさん」が憧れであった事、

メイの住むマンションを出た後に何か意味深な表情で遠くを見つめていた事が挙げられます。

父の背中を追ってサラリーマンになるのではなく、あえて家事労働を生業として選んだ

ナギサさんにも世間からの"生きづらさ""偏見"の目は向けられていると思うので、

「見た目やジェンダーに囚われない価値観」「勝ち負けにこだわらない思想」などの

深い要素をゆるい作風の中に練りこんで行く作りになれば

化ける可能性は十分にあり得るでしょう。

 

という訳で、火9ドラマが始まるまではしばらく様子見してみます。

後は、設定と結果だけ見せてそれまでの過程=中身が伴っていないような脚本を

ブラッシュアップしてくれれば…と思います。

(急にリーダーに抜擢されて、たった一回だけ売り込みに失敗しただけで仕事の腕は不明瞭で

ここまで頑張ってきた事も特に描かれていないのに、

ナギサさんがMR関連のノートを見て「努力家だね」と泣かせる展開に走るのは

なんか後出しで急だな…という感じがしたので。)

 

OPの見せ方は「凪のお暇」を彷彿とさせられましたし、

あいみょんさんの主題歌は本作の世界観に溶け込んでいて、

演出面は良いスタートダッシュを切りましたね。

 

 

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