2020年春ドラマ一覧

2020年 春ドラマ 総括|コロナ禍中のドラマについてもちょこっと。

 

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どうも、りんころです。

 

いつもクールの終わり〜新クール始まりの時期になると上げている「総括」シリーズ。

今回も勿論6月終わりには上げるつもりでいたものの、

コロナ禍という事で、本来春に放送されるはずだったドラマは

放送開始日が夏まで延期になったり、放送しても早い段階で中断されたり、

また一部は未だに何の情報も発表されていなかったり…と

結果的にバラバラに分かれてしまい、

春ドラマなんだか夏ドラマなんだか曖昧なクールとなってしまいましたね。

で、総括するのも最早季節外れの時期に(笑)

 

そこで、今回の「春ドラマ」のランキングの基準・詳細を発表いたします。

7月下旬に最終回を迎えた作品を春ドラマのランキングの対象とさせていただきます。※

対象作品(完走した作品)は「行列の女神」「映像研には手を出すな!」

「家政夫のミタゾノ」「M 愛すべき人がいて」「いいね!光源氏くん」

「美食探偵 明智五郎」の6作品です。

7/26時点で放送再開していない「レンタルなんもしない人」「浦安鉄筋家族」、

 そして予定変更になって6,7月にスタートした作品に関しても

 夏ドラマ扱いといたします。

 なお、「きょうの猫村さん」は元々2クールでの放送なので、

 こちらも夏ドラマ扱いです。

「探偵 由利麟太郎」は全5話で連続ドラマの規定内ではありますが、

 公式では「5週連続特別ドラマ」とうたっている為、SP扱いといたします。

なお、上位3作品になると勝手に付けている

「最優秀作品賞」「優秀作品賞」「作品賞」は、作品数が少ないという事もあり、

 今回は受賞なしとさせていただきます。

(ただ、もし「優秀作品賞」をあげるとなると、1位の作品になるのかな?)

※本来なら個人ルールで、例えば4月期のドラマだったら7月中旬の放送までを春ドラマと

定めているのですが、それだとあまりにも作品数が少なく、

しかも"4月に放送スタートした"と考えると、終了時期が1ヶ月遅れたとしても

春は春の内になるべく収めたいという結論に達し、今回に限って変更させていただきました。

 

ちなみに、視聴前に付けた期待度ランキングはこんな感じでした。↓

1位 MIU404(TBS・金10) 7月期に移行

2位 アンサング・シンデレラ(フジ・木10) 7月期に移行

3位 私の家政夫ナギサさん(TBS・火10) 7月期に移行

4位 きょうの猫村さん(テレ東・水深夜)

5位 行列の女神〜らーめん才遊記〜(テレ東・月10)

放送時期がずれて夏クール扱いになったドラマの方が多いので、

あんまり参考にはならないかもですが(汗)一応載っけます。

 

これはあくまでも個人的なランキングです!!

下に行くほど褒めるだけでないコメントも出てきます。

ではでは…

 

 

2020年 春ドラマ ランキング

 

視聴した6作品の順位を発表していきます。

※上から
順位 タイトル(放送局・曜日・時間)視聴前期待度(最大:★5つ)
という構成になっております。

感想記事のリンクも貼ってあるので、詳しい内容を見たい!という方は、よろしければ。

 

 

1位

行列の女神〜らーめん才遊記〜(テレビ東京・月曜22時)★★★

 

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ここ最近の本枠のドラマの出来を見て日頃から感じていた

「1話完結×エンタメ性の強い作品」「視聴者が親近感の湧く題材」

「人情<主人公の仕事の腕前重視の物語」の3つの望みが全て叶ったかのような、

ビジネスドラマはやっぱこうでなくっちゃ!という理想的な仕上がりになっていた作品でした。

 

誰もが食べた事のあるラーメンを題材に選んだのも取っ掛かりやすく、

それを毎週違った角度から"ビジネス"に落とし込んでいく

脚本のレパートリーの豊富さも光りましたが、

本作の一番凄い所は「堅苦しい雰囲気を全然醸し出させない」作り。

仕事とは?商売とは?を業界用語&図解を多用して解説するのではなく、

登場人物の成長物語を軸に据える事で

視聴者が自然とその人の目線になって一緒に学べるような作りにした所に、

ビジネスがよく分からない子供から、若き頃の自分を重ねて応援してしまいがちなシニア世代まで

老若男女楽しめる作品にしようというスタッフの配慮が感じられました。

 

多くは語らないものの陰ではしっかりと部下をサポートする

主人公や河上さんの"オトナ"っぷりも魅力的でしたし、

今後もビジネスドラマを作る上での模範になったんじゃないかと思ったんですが、

本作をもって「ドラマBiz」枠は廃枠。

SPでも良いから、また続編が見たいなぁ…。

 

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2位

いいね!光源氏くん(NHK総合・土曜23時30分)(-)

 

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これは運命の出会いみたいなもので、

ストレスの抱えた今の時期に癒しを届けるべくして生まれた作品だったと思います。

勿論、そのフィルターを抜きにしても純粋に面白かったですけどね。

 

和歌の詠みあげシーンや、カタカナから漢字への変換など、

場合によってはスベる演出になってしまいかねませんが、そこは流石のNHKクオリティ。

良い意味でバカバカしいと思えるくらい平安時代の世界観の再現度にこだわった事で

現代と大きなギャップが生まれ、二者間の違いを楽しむ点で既に

コメディとしては十分に成立出来ていました。

 

そこに「この役はハマるだろうなぁ」というのが予想がつく千葉雄大さんや伊藤沙莉さんが

期待以上の演技を見せてくださった事、

のんびりさんやマイペースなキャラクターが多い中、入山杏奈さんが全体を

ピリリと引き締めるスパイス的存在感を残した事、

また、悪役のイメージを払拭した桐山漣さんの新境地など、

役者さんから"新たな発見"を見出す楽しさも加わり、

深夜らしくユルいながらも唯一無二な作品に仕上がっていたんじゃないでしょうか。

岡崎体育さんの主題歌「二二二二二」も当たりでしたね。

 

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3位

家政夫のミタゾノ(テレビ朝日・金曜23時15分)★★

 

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放送休止前の話は時事ネタを盛り込めば受けるだろう感が満載だったり、

予想もしやすい内容で脚本のキレのなさが伺えたり…といった印象がありましたが、

再開してからはみるみる面白くなりました。

ミタゾノの強烈な個性を前面に押し出す作り、ゲストの活かし方、

2人の相棒の適材適所っぷり、一歩上手を行く結末の持って行き方など、

そうそうこれこれ!という本作らしさを堪能しました。

 

もし来年も続編をやるのだとしたら、松岡昌宏さんは副社長になってるんですよね。

役者業を継続してくださると嬉しいなぁ…

ミタゾノさんの時はもう"中の人"が完全に消えてますもん。

本業はアイドルなのに、ジャニーズの影をチラつかせない作り込み、本当に凄い。

 

これは作品と特に関係ないんですけど、歴代ヒロインに必ず大きな出来事が起こるという

ジンクスは、飯豊まりえさんが止めた感じですね(笑)

 

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4位

美食探偵 明智五郎(日本テレビ・日曜22時30分)★★★

  

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古き良き明智作品の世界観を感じさせつつも、現代版としてアレンジも施されている

映像美にうっとりしながら見ていましたが、よくよく考えてみたら

主人公の探偵らしい活躍ってほぼなかったですね(笑)

あれだけ苺を守ると言っていたにもかかわらず一人ぼっちにさせたり、

ココちゃんの陰にマリアの存在がある事を全く気づけなかったり…

だから自分達の周りに被害者が増えてしまうのよ…引退して正解かも。

 

事件にはマリアが必ず関わっている設定、

苺の明智に対する恋心の描写が回を重ねるごとに深まっていった事からして、

これは犯人側の背景を深掘りする「推理モノ」じゃなくて

「ラブストーリー」ありきの物語なんだろうという考えに途中から変わったので、

ガッツリ恋愛モードになった終盤の話はあまり引き込まれはしなかったのですが。

小芝風花さんのコメディとシリアスの切り替えの柔軟さと

魔女メイクが似合い過ぎる小池栄子さんの美貌を見られただけでも

最後まで見る価値はあったかなぁと思っています。

 

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5位

映像研には手を出すな!(テレビ朝日・金曜23時15分)(-)

 

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これは3人の演技を味わうドラマ。

乃木坂46のメンバーである事から、ファン向けのドラマになってしまうのではないか

という不安を感じつつも、話題になったアニメ版を見ていなかった後悔からの

実写化の発表だったために、じゃあちょうど良い機会だから…という

ほんの軽い気持ちで視聴してみました。 

 

何と言っても、3人のキャラクターがそれぞれ立っているのが伝わる

堂々とした佇まいが良いですよねぇ。

大ボケ・小ボケ・ツッコミの対比が抜群。

中でも梅澤美波さん演じる金森氏が好きで、

回を重ねるごとにツッコミのキレに磨きがかかるようでしたし、

3話での 有名キャラの話を持ちかける形で2人に発破をかけるシーンなんかは

最早「金森ワールド」と言わんばかりの存在感を発揮していて圧倒されちゃいました。

 

ただ、話自体に関しては、これはアニメ版もそうなっているのかは分かりませんが、

山程ある特徴的な部活を紹介するシーンも所々挿入していただけに

「映像研が主題のドラマ」じゃなく「学園ドラマ」に映ってしまったのは残念。

賭ケグルイ」を彷彿とさせる生徒会サイドのキャラクター造形や演出も、

本作の独自性を薄めてしまっていたかも。

 

 

6位

M 愛すべき人がいて(テレビ朝日・土曜23時15分)(-)

 

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見るつもりはなかったんですね。

でも、フサフサ頭の水野美紀さんがドラムを叩くっていう2話の内容紹介記事を読んで

これは見なきゃいけないという使命感に駆られてしまった訳ですよ。

最終的な感想としては…別に完走しなくても良かったのかな…で終わりましたけど(笑)

(3話までは普通にツッコんで楽しんでましたが、再開してからは徐々に失速感が。)

 

本作の最大の謎は、ボリュームは薄く物語としては平坦だったらしい原作を

映像化しようと考えたテレビ朝日と、

原作にはいない姫野礼香というキャラクターを暴走させた脚本。

特に彼女を主人公にしたスピンオフを、

しかも有料制のABEMAプレミアム会員限定コンテンツとして

制作したのなんて意味が分からない。

内容は見ていないので何とも言えませんが、果たして需要はあったのでしょうか。

 

そっちで活躍させるくらいだったら、本編の後半からは彼女の奇行で受けを狙いに行く

話にするのではなく、アユがマササに惹かれていく"揺れ動く気持ち"を丁寧に描写する

連続ドラマならではの醍醐味のある話が見たかったです。

まぁ…某ネタドラマを生んだ脚本家さんをオファーした時点で、方向性は違うんですよね。

 

 

リタイアしたドラマ…

 

隕石家族(フジテレビ・土曜23時40分)★★★ 

  

2話まで視聴。まぁ、特別つまらなかった訳じゃないんですが、

「思ってたのと違った」って所が個人的には大分大きいんですよね。

昼ドラ路線に走るのか…いきなりオカルト要素ぶち込んで来たぞ…

じゃあ隕石の話って必要あるん…?などと色々引っかかってしまい、リタイア。

 

 

          

超個人的なノミネート賞

  

主演男優賞 千葉雄大(いいね!光源氏くん) 

放送前から「この役はハマるだろうなぁ」という期待が既にありましたが、

いざ始まってもやはりその期待は裏切らず、それ以上に、今までにあざとい役や可愛い役を

演じてきた経験値の積み重ねが活きたような演技を見せてくださいました。

ディズニーキャラクターみたいなパッチリした目線。さり気ない毒を吐く時のテンポの良さ。

当時は緊急事態宣言が発令されていた中、

千葉さん演じる光源氏に多くの視聴者が癒された事でしょう。

 

 

主演女優賞 鈴木京香(行列の女神〜らーめん才遊記〜)

個人的に、鈴木京香さんにとって一番の代表作になったのではないかと思います。

ちょっとサバッとした佇まい&澄んだ声が魅力的な京香さんと

「この人についていきたい」という気持ちにさせる姉御肌タイプの主人公が

見事にマッチングしていました。

そして、ズバッと物を言ったり、上司らしい気の利かせ方だったり、

時には優しさを見せたり…と、様々な顔を見せてくれる切り替えっぷりも楽しみました。

また会いたいんだけどなぁ…。

 

 

助演男優賞 桐山漣(いいね!光源氏くん)

どのドラマに出演されても「ただの良い人じゃないのでは?」なんて

勝手に疑ってしまうものですが、本作に関しては徹頭徹尾そんな印象を持たなかった…

という所が大きいです。

ヒョウ柄の服も着こなせてしまうという新たな発見も得られました。

 

 

助演女優賞 伊藤沙莉(いいね!光源氏くん)、小芝風花(美食探偵 明智五郎)

伊藤沙莉さんは本当にオールラウンダーだなぁ…としみじみ感じさせられました。

ツッコむまでの流れの持って行き方が自然なので

コメディ系ドラマには欠かせない存在というイメージがありますが、

それだけでなく、今時の女の子らしい繊細さも表現出来てしまう素晴らしさ。/

小芝風花さんは「トクサツガガガ」で真っ直ぐな主人公を演じた時から

注目させていただいている女優さんです。

こちらも、普段は明るく楽しげな姿から心に深い傷を負った姿まで、

「苺」というキャラを通して様々な感情がうごめくような

純粋な女の子を演じてみせました。

  

 

新人賞 齋藤飛鳥梅澤美波山下美月(映像研には手を出すな!)

齋藤飛鳥さんに関しては以前、深夜ドラマの最後のマネキンの前?で踊っているシーンがあり、

内容は全然知らないのに数分間引き込まれてしまった…という記憶があります。

梅澤美波さんと山下美月さんは最初は認識していませんでしたが、

3人とも役者になると憑依型なんだろうなぁ…と思えるくらい、

いつの間にか乃木坂メンバーである事を忘れさせられる存在感がありました。

 

 

主題歌賞 宇多田ヒカル「Time」 

イントロで一気にギュッと切なくなりますよね。

音自体は高くて可愛らしいはずなのに、同時に苦さも漂わせる…

6話での 炎に包まれる中キスをする2人のシーンが特に相性が良くって、

未だに頭に焼き付いています…。

Time

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  • 発売日: 2020/05/08
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

  

OP/ED映像賞 美食探偵 明智五郎 OP

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昔の映画みたいな粗めで渋い映像も、クラシックな音楽も、本作の世界観に合ってました。 

テーブルにずらーっと並んでいる豪勢な料理が臓物にも見えて、

ちょっとしたホラーな一面も覗かせます。

 

 

脚本賞 該当なし

 

演出賞 菅原伸太郎、水野格「美食探偵 明智五郎」

主題歌を流すタイミングも良かったけれど、本作の魅力は何と言っても映像美。

かつての明智作品のようなレトロさと現代的な要素が組み合わさっていて、

全体的にうっとりさせられました。

 

劇伴賞 該当なし

 

 

特別賞 なぜか夜に出てくる虹(M 愛すべき人がいて)、

   「家政夫のミタゾノ 特別編〜今だから、新作つくらせて頂きました〜」

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流行らせたかったんだろうねぇ…

でも、大きな月と三味線ファイヤーと紙芝居には敵わなかったね。

↑3つとも1つの作品内の演出だったっていうのがまたデカい(笑)/

ミタゾノの世界観とリモートの相性ってこんなにも合うんだな〜っていう驚きが。

 

 

コロナ禍の間に視聴したドラマについてちょこっと

 

 「今期の振り返り」と言っても、本来春にやる予定だったドラマは夏にズレるし、

6作品という少なさで振り返ってもねぇ…って事で、今回は違った形でまとめます。

まずは、リモートドラマとか、昔懐かしドラマの事とか。

 

その時期に見ていたドラマを新旧関係なく、超雑感で書き残すとすると…

 

やまとなでしこ特別編→主人公に共感性を持たせられるかどうかで

ドラマの面白さって大きく変わるんだなぁと改めて気付かされたわ。

松嶋菜々子さんのキャスティングが成功してる。

「こうあるべき」を押し付ける一見ウザったい女性でも、

松嶋さんの品のある顔立ちと佇まいで難なく消化出来てしまう素晴らしさ。

後編になると桜子の素の部分とか、人間味が出てきてますます見応えが。

 

素敵な選TAXI(再放送)→当時視聴済。5年以上前となると忘れている部分も多く、

その分、当時認識していなかった役者さんが出ていたり、

こんなオチだったっけ!?という意外性のある内容だったりと、

新鮮な気持ちで楽しめました。

竹野内豊さんの役ならやっぱりこれが一番好きだなぁ…と改めて実感。

後半になるとバカリズムさんとの対談もあり、

ただの再放送じゃないんだぞ!なんてサプライズも嬉しい。

 

逃げ恥ムズキュン特別編→毎年やってるけど名作はいつ見ても名作だし、

同じシーンでも昔と同じように盛り上がる…というのを体現したドラマ。

こちらもただの再放送にしないために、未公開映像を加えたり、

昔の姿と今の姿がコラボした恋ダンス映像に変更したりといった

ファンを喜ばせる工夫が終始施されていて、

高級パフェを食べ終えたかのような満足感がありました。

 

春子の物語→シーズン1ももっと若い頃に見てたら楽しめたのかもしれないけど…

主題歌効果からか、こっちの方が大前さんの内面を描いていたような気がしたかな?

 

Dr.コトー診療所2004特別編画面いっぱいに包み込む海や島の風景を見て

懐かしさを感じたと共に、これだけロケーションにお金をかけるドラマも

随分減っちゃったよなぁ…というほんの寂しさも。

 

野ブタ。をプロデュース(再放送)→人気作なのは知っていたけど、

当時は見た事がなかったので視聴。いや〜、再放送で出会えて良かったと思える出来でした。

キャストの若さや野ブタが成長していく姿を見る楽しさもあったけれど、

若さ故の青臭さとか、自分を良く見せようとする強がった部分だとか、

子供と大人の"中間"の立ち位置にいる高校生の等身大な心情を描いていて、

つい登場人物に昔の自分を重ねてしまう程にはじわじわハマっていきました。

歳を重ねていく度、作品の見方が変わる…そんな深さが込められた作品です。

 

ミラー・ツインズ Season2→Season1も見ていたので、一応今回のも見たんですけど…

別に続編を作らなくても良かったんじゃ?っていう内容でしたな(汗)

本当に亡くなってしまったのか?いや、実は生きているのかも?なんて

視聴者に想像させるくらいの結末で終わらせた方が、物語としては締まったのかと。

 

愛していると言ってくれ(再放送)→東京ラブストーリー」もそうでしたけど、

90年代にヒットしたドラマが多い理由って、主題歌とキャスティングの力が大きいんじゃないかと。

マイペースで世話焼きな主人公に、嫌がらせを仕掛けるライバル、そして元恋人との再会…

今の時代では最早ベタな設定がぽんぽん出てきますが、

それでも作り手の手のひらに転がされているかのように

まんまと一喜一憂したり応援したりしてしまう魅力がトレンディドラマにはあります(笑)

しかし劇伴は良かったなぁ。特にオルゴールバージョンの主題歌。

それに、モルモットを抱える豊川悦司さんは眼福過ぎましたな…

ゆるだぼ服装に大きな手…女性視聴者のツボを分かってるキャラ設定がズルい。

 

 

ちなみに、コロナ禍という状況を活かした新作ドラマは

「今だから、新作ドラマ作ってみました」「Living」「世界は3で出来ている」

「家政夫のミタゾノ特別編」「ダブルブッキング」「不要不急の銀河」の6作品を見ました。

上3つに関しては感想記事を投稿しているので省略するとして…

 

家政夫のミタゾノ特別編→俺もしかして見られてた…?っていう恐怖や、家事テクニック、

秘密を全てバラす終盤の展開が、

消したと思っていたウィンドウが下に隠れていたり、動画だったり、Zoom画面だったり…と、

本作らしさを壊さず、かつリモート用に無理なく落とし込めていた作りに満足。

 

ダブルブッキング→実は姉妹なのでは?の予想を飛び越え、ドッキリ企画で懲らしめてやる

程度のコメディで終わると思ったら、最後はまさかのホラーオチ。

起承転結の"転"の上手さが光った、先の読めない楽しさはありました。

ただ、千葉くんが相手を殺す展開はなくて十分だったかも?

 

不要不急の銀河→ドキュメンタリーとドラマの二部構成。

前者では一本の作品を作るスタッフと役者さんの、後者ではコロナ禍を受けて

スナックの経営が困難な状況に陥っている店主、ママ達の

「仕事に対する誇り」を描いたものになっていたと思います。

突然のフェニックスカラオケ映像には笑っちゃったけど、

自粛警察が貼ったチラシを剥がし取り「俺は俺らしくやっていく」という男の秘めたる熱さを

思わせるような主人公の後ろ姿で終わるラストにシビれました。

あとタメになったのと言えば…ドキュメンタリーのコットンでメイクするくだりかな。

化粧水を染み込ませ、片手にポンと叩いて試してみたコットンで相手の顔に触ろうとすると

粘膜が危ない…と聞いて、ああ、いつも無意識にやってしまう"癖"って怖いな…

ここから感染する可能性は決してないとは言えないんだよな…と。

 

中でも良かった3作品を挙げるとするなら、「転・コウ・生(今だから〜の3夜目)」

 「世界は3で出来ている」「家政夫のミタゾノ特別編」になるかな〜。

 

 

連続ドラマの"新しい在り方"を考えてみた

 

コロナ禍の襲来は、ドラマ業界においても大きな影響を与え、

製作する姿勢をガラッと変えざるをえない転換期になりました。

現に、1年間=3ヶ月放送のドラマ×4クールという方式が崩れてしまってますからね。

 

ドラマや映画、舞台を何本も掛け持ちさせたり、1本撮影が終わったと思ったら

また新しいドラマの撮影が始まったり、長くて4クール連続で出ずっぱりにさせたり…

いつまでもこのようなやり方を続けていてはまた大打撃を食らう羽目になってしまうと

思い知らされた事でしょう。

 

暫くは…というか、これからは、製作に関しても役者のスケジュールに関しても

「余裕」を持たせる事が大切ですし、

もう「1年間のうちにドラマを4つ作らなければならない」という法則も

もっと緩くさせて良いんじゃないですかね。

ドラマに出演したら次のクールのドラマはお休みにする…

みたいなルールを定めるのもアリなのかも。

 

*** 

 

以上、春ドラマの総括でした。

 

ちなみに、私生活はと言うと、4月と5月のうち約1ヶ月間は

出勤日数が減った形で生活してました。

休みの日は録画を見たり、あんまりやらないお菓子作りに挑戦してみたり、

YouTubeで動画を漁ったり、あつ森をやったり、虹プロ一気見したり… 

本当、色んな事をやっていたかな。

 

夏ドラマの方は徐々に放送されつつあるものの、

今の所は「MIU404」が頭一つ抜けている感じ。

回を増すごとに話が面白くなる作品が出て来ると良いな〜と思ってます。

 

閲覧ありがとうございました!

 


SUITS/スーツ2 3話 感想|復讐編という割には相手が出てこない件。

 

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先週の合体編を見たはずなんだけどなぁ…

なんで上杉(吉田鋼太郎)と対立関係になっているのかを覚えていない(笑)

おまけに今回から「復讐編」とうたった割には彼は出てこない。

だから、復讐って何に対して?とか、物語の最後に上杉が登場してきて

あっと驚く展開があったりするのか?とか、

色々考えているうちに終わってしまった感じでした^^;

 

その他にも、久しぶりに視聴したからか、想像以上にアメリカナイズドな会話劇や手振りに

ここは日本が舞台の話なのかとツッコミっぱなしだったり、

案件自体が昨日の某ドラマと被る内容だったりした…というのも、

あまり話に集中出来なかった理由なのかもしれません(笑)

すぐに世界観に馴染めなかった点で考えると、

2話分だけ放送して3ヶ月休止になってしまったのは割と痛手でしたよね。

 

「蟹江先生、君はすごい」を録音してリピートアフターミーする

蟹江(小手伸也)が今回一番の見所だったかなぁ。

その言葉を聞いた次の日からは、イキイキした姿で部下に仕事を与える。

褒められて調子乗る性格なのが分かりやすくて、逆に可愛らしいな〜と思っちゃいました。

個人的には蟹江のキャラクターと玉井(中村アン)がノースリーブを着ているかどうかの2つを

見たさに見ているようなものなのでw

最初は安定のノースリーブ…おや、次のシーンでは半袖になってる…

袖が長くなってる!実は寒かったのか?…

なんて、変な所に注目してしまった私でありました。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

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↓前回(1&2話合体編)の感想はこちら↓

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↓1話の感想はこちら↓

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SUITS/スーツ2 1・2話合体特別版 感想|テストを受けているようだった(爆)

 

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ただでさえ分かりづらい物語なのに(個人的印象)、

冒頭からいきなり新作エピソードをぶちこんで来るのはやめて欲しい(笑)

特に2話当時はウトウトしていたので、内容はあまり覚えていなくてですね。

だから…あれ?こんなに次回に引っ張る話で終わったんだっけ?

看護師の話だとは記憶していたけど、こんなに重要なシーンあったっけ?

なんて混乱してしまってましたw

無難に1,2話の再放送でも良かったのにね。

自分がいかに本作を集中して見ていなかったか…

まるでテストを受けているような特別版でした。←おいおい(爆)

 

なので、新鮮な気持ちで2話のパートは見ていたんですが、

解決方法が看護師側に立つでもなく医師側に立つでもなく

両方とも守った甲斐(織田裕二)の策士っぷりには、

「そう来たか!」という面白味は感じられました。

次回からもう復讐編との事ですが、内部で争うドロドロ展開が中心の話よりも

今回のようなスッキリとした余韻が残る"一話完結型弁護士ドラマ"を

もっと見てみたかったです。

 

上杉(吉田鋼太郎)vs甲斐の他に、大輔(中島裕翔)がクビになるかも?なんていう

2つの"軸"を平行して描いていく作りは原作通りなんでしょうかね。

そして、続編でもこの2つ(特に後者)は最後まで引っ張り続けるのでしょうか。

3ヶ月経って放送がやっと再開する事ですし、

やはり大輔の件はパラリーガルだの資格取らせるだので早めに解決させて

主人公のスマートさが光る話が多くあって欲しいですね。

 

ちなみに、3話以降からまた普通に感想を書くかどうかは未定です。

視聴のみか、不定期の投稿にするかどうかも分かりません。

まぁ、内容次第(あとはウトウトしないか次第)かな…?

 

 

↓次回の感想はこちら↓

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↓1話の感想はこちら↓

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美食探偵 明智五郎 9話(最終回) 感想|コロナのせいって事にしておこう!

 

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美食探偵、お主もか…。

この枠の最終回、変にスケール壮大な話にして自滅していくパターン、

もはや定着しつつありませんか?(汗)

作品を完走してもしてなくても、

SNSの評判見ると「最終回がひどい」って意見を多く聞きますよ。

30分延長もあって間延び感を覚えたためか、

大台に向けて役者がせっかく良い演技をしてくれているのに

ポエムじみた台詞がばんばん飛び交うから話について行けないし、

シェフ(武田真治)が死に際にタバコを吸おうとするシーンも

「これ入れたらカッコイイだろ」的なとってつけた感じにしか見えないし…。

では、肝心の恋愛描写の着地点はどうだったかと聞かれたら、それもまた微妙。

 

苺(小芝風花)が明智中村倫也)に想いを寄せているくだりが

何度も描かれていたので、私は途中から本作をミステリーではなく

役者の演技を堪能するラブストーリーとして見ていたのですが、

最終章に突入して「明智と結ばれるのは苺か?マリア(小池栄子)か?」などと

予告や展開に力を入れた割には、明智自身の"答え"も出ぬまま

中途半端に終わらせてしまったのがなぁ…。

(まぁ、誰とも結ばれないのは予想はついていたけれど。)

 

本作だけの話じゃなくなりますが、

結局、私が日頃から日テレドラマを苦手とする理由って

「心情描写の浅さ」

にあると思うんですよね。

あれだけ悪戯を楽しんでそうに見えたマリアファミリーの3人も、

最後になったらコロッと良い子ちゃんに落ち着いて解決。

悪者も最後には改心する。最終回はとにかく盛り上げるべき。

これが「ドラマ」としての美学だろうと言わんばかりに

大袈裟で奇抜な要素ばっかり取り入れてくるから、

登場人物の言動に心を揺さぶられるほどの"感動"は生まれなければ

ガワだけは良いように見せた所謂"装飾的な"作品で終わってしまう。

心情が丁寧に描けないから、人気や旬のキャストを起用して

サービスシーンをいっぱい見せて誤魔化す手法も多いんですよね。

 

原作は未完なので、結末はオリジナル。

となると、脚本家の力量も問われてくる訳で…

コロナがなければ元々10話分用意出来て、強引でも何とか収められるように

急遽書き換える事はなかったんだろうなぁ…なんて想像してしまいました。

途中までは良い意味で日テレらしくない映像美にうっとりしていただけに、

ああ、何という勿体無さよ…(泣)

 

色々残念な部分はありましたが、

魔女の見た目にも劣らず、周りの視線を一気に奪う圧倒的な存在感を放った小池栄子さん、

自由自在なテンションの強弱で一辺倒なコメディ演技にせず、時に"愛""絶望"など

大粒の涙に何パターンもの感情を含ませてみせた小芝風花さん、

そしてその2人の女性としっかりと対峙出来るような柔軟性を備えた中村倫也さんと、

三者三様の熱演ぶりは堪能し、最後まで見る価値はあった作品だったと思います。

 

小芝風花さんは、このままの勢いで来期主演の「妖怪シェアハウス」も期待しています。

 

 

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美食探偵 明智五郎 8話 感想|怪演!熱演!…からの謎CG。

 

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ココ(武田玲奈)の話は前回で既に完結したと思っていたため、

あれからまだ続きがあったのはちょっと意外でした。

苺(小芝風花)を取り巻く内容になった事で、

今までのミステリーメインな作りからラブロマンスの方向にガラッと

作風が変わったと感じましたし、最終回に向けての準備回だとも捉えられなくもないですが、

武田玲奈さんと小池栄子さんの 愛や感情を知らないで生きてきたような悪魔的表情に

圧倒されっぱなしだったお陰か、特に冗長感はありませんでしたね。

 

回を増すごとにマリア(小池栄子)の赤いアイシャドウが濃くなっている気がするし、

徐々にやつれていく田畑(森永悠希)の晩期も黒い血も容赦なく視聴者に見せつけるし、

今となってはクラシックの音楽が流れるあの豪勢な料理が揃ったOP映像も

残骸や臓物にしか見えない…。←まぁこれは気のせいなんでしょうけど。

 

そこに畳み掛けるかのように、どストレートに愛を伝える苺の切なさも、

主題歌のタイミングも、運命とやらに翻弄される明智の(中村倫也)姿も

見所を一気に凝縮したラストに、あぁこりゃあ凄いわ…と思っていたのですが…

…………………

…………ん!?

このzoomみたいな合成感丸出しの背景は何ぞ??

コロナのせいか?次のドラマがもう決まってるから撮影を急いだ結果か!?

なんて、さっきまでうるうるしかけた目が乾きましたよ。私は(笑)

あれがなければ「はぁ〜切ねぇ〜」状態で終わったのに、惜しい…w

 

殺害予告されている立場なら尚更、急に現れて褒めちぎる人を怪しむだろうに

まんまと罠にハマっちゃうし、

明智も肝心な所で一人ぼっちにさせるとはポンコツ…!ともツッコミたくもなりましたけど、

ここはこの展開にしないと物語が進まないでしょうからご愛敬って事で。

 

明智が運命の人」というのもこじ付けに見えてしまうマリアの異常な人間性…。

それでも何だかんだ惹かれてしまっている明智

もしかして彼女と出会った頃を思い出したのか…?

無事に2人が生きているかも含めて、答え合わせは30分拡大SPで!ですね…。

れいぞう子も助かっていたし、多分こっちも退場はしないはず。

 

 

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美食探偵 明智五郎 7話 感想|身近にストーカーがいる事に気付こ?

 

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同じ地下アイドルを扱った「だから私は推しました」を彷彿とさせられる内容。

今回の事件は、メンバー2人によるココ(武田玲奈)への

嫌がらせから来ていて、あのお弁当も明智中村倫也)が事前に

すり替えていたのではないかと踏んでいたんですが、どっちも外れちゃいましたねぇ。

前者は普通に「仲良し3人組で良かった…」で終わるんですけど…

明智さん、前回はともかく、ちょっとポンコツ過ぎやしませんか…?

自分の身の回りに麗しいストーカーがいる事をもう少し自覚した方が

不幸な人は減ると思いまっせ?(汗)

 

ココサイドのストーカー・田畑(森永悠希)と出会う前から発症していた摂食障害

事件のヒントになると思ったらさらっと描かれた程度で終わったし、

「命より夢をとる」と言う割には、自分のアリバイが確保出来てるんだから

黙っていればいいものを(カラオケのカメラで特定されて無理だろうけど)

田畑がやって来た時にステージ上で堂々と打ち明けるのは意味が分からないし…

れいぞう子(仲里依紗)が入っていったダストシュートの遺体を

警察は調べもしなかったのかなど、

今回に関しては全体的に粗が目立ってしまった印象がありました。

復活早々ツッコミだらけですみませんが、

何か疑問に感じた所は文章化出来る範囲でなるべく残したいタイプなもんで…。

 

しかし、そんなツッコミ所はあれど、演出の美しさで許せてしまうのが本作。

マリア(小池栄子)をはじめとしたキャラクター造形は勿論ですが、

かつての明智作品のようなレトロさと現代的な映像が組み合わさった演出が

本作の一番の魅力だと思いながら見ています。

舞台がライブハウスというのも相性が良く、暗い部屋の中で色とりどりの光をちらつかせる事で

妖しげな雰囲気を上手く醸し出せていましたし、

序盤の翼を生やし真っ赤なドレスを着た女の子が吐いているカットも、

そんなか弱そうな女の子が最後には田畑を悪魔のような目で見下すシーンの対比も、

いくつも見とれる部分がありました。

 

とにかく、大きく間が空かないうちにまた新作が見られたのは嬉しいです。

しかし、次回予告を見る限りは、もうクライマックス突入という感じで、

恐らく9話で終わっちゃうのかな?

 

 

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行列の女神〜らーめん才遊記〜 8話(最終回) 感想|ラーメンラブに終わりはない!

 

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あー面白かった!

この枠で久しぶりに最後まで"ワクワク"させられた最終回だったわ。

最終回にして橋爪(高畑淳子)との確執、安本(岡本健一)との過去、

もう一つのワクワクの理由と、描くべきエピソードを一気に詰め込んできたから

無事にまとめられるのかと少し心配だったけれども、そんな考えは野暮でしたね。

ピンチが重なっても、以前自分たちが担当したお客様が

救世主として再び現れて解決…とかではなく、 

徹頭徹尾「チームで原因を考える」「チームで動く」姿勢が

ブレずに描かれていた作りに満足しました。

 

芹沢(鈴木京香)の教えによって変われたゆとり(黒島結菜)達が、

今度は彼女を救う番だと一致団結し、濃口醤油らあめんの対策を練るシーン、

身を犠牲にして退職届を出すシーンは、今までの話の集大成らしいと言えばらしい内容。

しかし、感謝の言葉を送る訳でもなく、嬉し涙を流す訳でもなく、

芹沢が放ったのはこの言葉。

「私に橋爪先生をワクワクさせるラーメンを作れないとでも思ってるの?」

彼女から発せられる言葉にはいつも自信に満ち溢れていて、情に脆い性格じゃなくて、

思った事はバッサリ言い切る凛々しさが本当に好きでした。

 

私が初期の頃から考えている「ドラマBiz」枠の良さは

「暑苦しさを取り除いた見やすい版日曜劇場」だと思っていて、

まだ強力コンテンツの某続編が始まってはいないものの、

本作はそれよりも更に見応えのある出来だった気がします。

誰もが食べた事のある身近な「ラーメン」を

ビジネスと掛け合わせる目の付け所も面白かったですし、

仕事とは?商売とは?を業界用語&図解を多用して堅苦しくせず、

あくまでも個性的なキャラクターの成長物語をベースに落とし込む事で

老若男女学んで楽しめるエンターテインメント作品に

仕上がっていたのも良かったです。

以前にも書きましたが、「こんなビジネスドラマが見たかったのよ!」という期待感は

最後まで裏切られませんでした。

 

序盤の段階では、実は、OP曲がラブサイケデリコ?なんて思っていましたが、

今となっては、バックのユーモラスな場面と共に大人な雰囲気も醸し出させるOPに対して、

結末にスカッとさせられて「あぁ、今回も良いもん見た〜!」という爽やかな余韻に

浸れたまま終われるTHE イナズマ戦隊のロック調のEDのメリハリが

じわじわとクセになりました。

 

声を大にしてラーメンラブを叫ぶシーンで、物語は幕を閉じる。

これで終わりとは言わずに、またいつか真摯に目の前の仕事に打ち込む

大人達の続きが見たいなぁ。

この枠で続編が見たいと思えたのは「ハラスメントゲーム」ぶりだわ〜!

 

 

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美食探偵 明智五郎 特別編 第3夜 感想|来週から再びメインディッシュ!

 

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前回まで志田未来さんの回や仲里依紗さんの回で殺意を募らせる内容を見せてきた分、

予告の「趣向の違った喜劇」がどんなものか想像つかないまま

今回のを見始める事になったけれど…うん、高低差が素晴らしかったわ(笑)

料理番組が始まったかと思ったら、次は6話の振り返りを通して

マリア(小池栄子)の静かな恐ろしさを再び味わうようになるし、

でもって今度は料理当てクイズという珍企画に笑わされるし…で、

シリアスとコメディの激しい切り替わりっぷりにも最後まで惹きつけられました。

 

と同時に、以前に6話の感想で「『女性』のマリアと『女の子』の苺(小芝風花)」

などと書きましたが、2人の対比をさらに感じさせる新たな発見も。

マリアが手を伸ばした時にビクッと怯えた表情を見せる苺…

この1シーンだけで、自分との格差の違いを痛感する苺の気持ちを表現する

小芝風花さん…上手かったですね。

やっぱり、最近CMやいろんなドラマに起用されるのも、しっかり理由がありますね。

 

5話パートの北村有起哉さんに関しては、個人的に認識したのが「アンナチュラル」で

悪役のイメージが付いていた分(ついこの間まで「螢草」も見たので尚更…w)、

顔いっぱいに小麦粉をまぶすというあんなにコミカルな演技が見られるとは…という

驚きでいっぱいでした。

 

再び戻って6話パートの六郎(草川拓弥)くんは…味覚音痴以前に記憶力もなかったですな(笑)

 

来週からはもう放送再開。

明智中村倫也)が劇中で「こういうのも悪くないでしょう?」と言っていましたが、

3週間にわたっての特別編、悪くないでしょうどころか凄く良かったですよ!

視聴者を繋ぎ止めるためには総集編を流せば済むものを、

事件の要点を分かりやすくした総集編6話分+hulu映像6話分で

全く同じものにせず、かつ次回(7話)に向けての前菜となるものを作ろうという

作り手なりの気概が感じられた素敵なおもてなし、ありがとうございました。

そして綺麗な流れで本編にバトンタッチ。空白期間の良い使い方しましたね。

残り4話?のメインディッシュ、楽しみにしております。

 

 

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行列の女神〜らーめん才遊記〜 7話 感想|ワクワクを追い求め続ける人々

 

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いつも絶大な信頼感を放つエリートのような存在の芹沢(鈴木京香)と河上(杉本哲太)から、

初めて人間味が垣間見えた回でした。

 

ラーメンを慣れた手つきで振舞っていた河上が、実はかつて自分で店を開き、

それが失敗して清流企画で今の仕事をしている事を知り。

そして、芹沢の代表作として出されている濃口醤油らあめんのルーツをも知る。

 

ゆとり(黒島結菜)達にはっきりと物を言わず、あえて考えさせる機会を与える理由も、

自分達が同じように何かに挑戦して、壁にぶつかって…という経験を繰り返しているからであり、

その痛みを分かっているからこそ、誰かの目線に立ってコンサルの仕事が出来るのだ…と

気づかされました。

 

プロになった今でも、芹沢と河上の根底にあるのは

「凡人の闘い方は、歩みを止めない事」。

しかし、努力だけじゃなく、ここまで続けてこられたのは

誰にも負けないと言わんばかりのラーメン愛も大きいのだと思います。

2人がどれだけラーメンに命を懸けてきたかは

今までの真摯な対応や知識の豊富さを見ても伝わるから、

その分、かつて同じフィールドで戦った中原(石黒賢)に「私のライバルなんかじゃない」と

言い放つシーンにはかなりシビれました…。

 

次回はもう最終回。

橋爪(高畑淳子)に難波(松井玲奈)、過去の店員の件と

割とてんこ盛りのようですが、上手くまとまるかな?

 

 

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美食探偵 明智五郎 特別編 第2夜 感想|良心でやったつもりが…

 

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今回は3話と4話の裏側を描く回。

個人的にここの話が今までの中では印象に残っているというのもありますが、

前回よりも特別編を放送する価値があると思える回だったんじゃないでしょうかね。

だって、伊藤(武田真治)とみどり(仲里依紗)に対するイメージが変わりましたもん…。

 

2つのエピソードの共通点は「良心でやったつもりが…」というもの。

伊藤の殺害動機に共感し、良かれと思ってやった証拠隠滅のつもりが、

処理が甘かったのが原因で彼の首を絞める事に繋がってしまい、

その罰として消されてしまったギャルソンと。

田舎のおばちゃんらしい世話焼きな性格が

みどりを知らず知らずに精神的に追い詰める事となってしまった

和宏(落合モトキ)の母(どんぐり)。

本編には一切書かれなかった新たな事実が明かされました。

(えっと…ギャルソンに関しては、あの後4話のように分解したのかしら…なんて思ったり。)

 

みどりの方は、本編時では「姑は決して悪気がなかったはず」と感想には書きましたが、

今回のを見るとますます姑が気の毒に…。

幻聴が聞こえているって事は、直接彼女を追い詰めるような発言は何もしていない訳で、

それを一方的に思い込んで狂ってしまったみどりが

勢いで旦那を殺したと考えると、どちらの立場もちょっと可哀想でなりませんでした。

真面目に捉え過ぎちゃう人だったんでしょうねぇ…。

どうしても母の味付けが良いのなら旦那に全て譲って

自分は自分で作りたいものを作って別飯するなり、

仕送りの回数を減らしてもらうなり…を早い段階からしていれば

殺害には至らなかったかもしれないのに。

夫婦生活の要となる食の価値観が合わないのって何よりもキツイですね。

デートの時点で気付いてはいなかったのかな?

 

しいたけのうま煮入りのハンバーグを食べさせた時の仲里依紗さんの笑顔が、

普通に笑っているんだろうけど狂気を纏っているように見えてしまったり、

どんぐりさんの甲高い特徴的な声が、

みどりにとってはトラウマになってしまうのも納得だったり…

4話に関してはキャスティングの上手さも光りました。

 

苺(小芝風花)の明智中村倫也)に対する想いも、

本編以上に募らせている事がほんの会話から見て取れるので、

それも含めてサイドストーリーだけでも十分面白いです。

huluさんと日テレさん、この機会に地上波放送してくださって感謝!

 

  

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