2020年秋ドラマ一覧

姉ちゃんの恋人 5話 感想|交錯する4人の想い

 

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前回は吉岡(林遣都)の過去に心抉られ、

今回は複雑な心境を吐露する川上(光石研)と貴子(和久井映見)の様子に心抉られる…。

小さい頃から、桃子(有村架純)が一人で弟達を支えていくと決心した時から

ずっと見てきた訳だもんなぁ。

吉岡と2人でいる所を見て動揺して、自分の保護司としての仕事とか別れて欲しい訳じゃないとか

色々弁明はするんだけれども、

その中でも最後に出た「これ以上背負わせるのは可哀想で」という言葉が

彼自身の率直で切実な想いを物語っていた気がします。

 

貴子も貴子で、「別れて欲しい訳じゃない」「抱えきれなくなっただけ」なんて

柔らかい言葉をかけられても、素直に受け取る事は出来なかったでしょう…。

優しく振る舞いつつも、心の中ではどれほどの深い傷を負っていたか。

夜道で一人泣くシーン。

初回からどこか悲しみの表情を帯びているのは伝わってはきたものの、

あんなに感情を露わにする所は見た事がなかったので、

これが"やり場のない想い"なのか…という場面を目の当たりにしているようで

ただただ切ない気持ちにさせられました。

 

そんな2人の、違った形の"親から子への思いやり"が描かれた分、

終盤での吉岡が桃子に自身の過去を打ち明けるシーンが

物凄く活きたのではないかと思っています。

桃子が真相を一足先に知った事で、ああ、どうか今の関係が崩れないで欲しい…と

少しドキドキしながら願わずにはいられませんでした。

恋愛だからと言って安易にライバル=新キャラを登場させるのではなく、

「相手を好きになっていく過程」を地道に積み重ねていく心情描写がとにかく心地良い。

そして、「私、見ちゃったんだ」とも「私は信じてるから」とも何も言わずに、

吉岡の口から発せられる過去をただ静かに聞いてからの無言のハグ…

"姉ちゃん"とはこういう人の事を指すのかと、その包容力の大きさに

妙に納得させられるラストでした。

 

私が基本的にドラマを見る際は、特に恋愛モノにおいては

主人公に共感出来るかどうかを1つの例として挙げているんですが、

本作はそこを上手く表現されていますね。

今回の件で、桃子の事がもっと好きになってしまいましたわ。

それに、2人の心情を掘り下げるためにメインパートがシリアスになっている分、

脇役パートはコミカルにしてバランスをとった作りにしているのも良い感じです。

 

 

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極主夫道 7話 感想|俺には時間がない…は安易に言っちゃダメだと学ぶw

 

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本作の話は基本的に「勘違い」で成り立っている訳ですが、

回を重ねていってもマンネリ化は感じさせないんですよねぇ…。

龍(玉木宏)に演劇をガッツリやらせてみたり、

馴れ初め話を絡めてシリアスな展開でお届けしたり、

前回は主人公を脇に回し、今回は警官と2人で悪戦苦闘させてみたりと

1話ずつちょっとした変化を加えて同じパターンで見せない所に

作り手の腕の良さが光ります。

ベースは1話完結もの、さらに特定の要素が共通しているとなると

「またか」と言わせない内容を作るのって結構難しい気がするんですよ。

気軽に笑えて楽しげな内容に見せておいて、実は凄い事をしている作品だと思っています。

 

今回は、美久(川口春奈)のお気に入りのフィギュアを壊してしまった!

という所から物語が始まる訳ですが、日常でありがちな出来事から

あそこまで話を広げられるのも本当によく出来てますね。

冒頭でのエアコン&換気扇掃除のくだりは

「ついつい目を背けたくなる事もあるが、やる時はやるしかない」といった

伏線の役割も果たしていましたし、

フィギュアが欲しいがために酒井(古川雄大)が食費を切り詰めていったら

"白いブツ"のせいで薬物を使用していると上司達に勘違いされる展開も十分に面白いのに。

更に魔法の薬草まで絡めてきて、最終的に埋めた缶を掘り起こされる事になって

美久にお仕置きされる様子を見せてからの、

「やっぱり逃げたらあかん」という教訓めいたオチまでしっかり用意。

今まで互いに(特に警察側が)相手を色眼鏡で見ていた関係だったけれど、

今回を機に少し距離が近づいて良かった…

そんな見所も追加されて、満足感を味わえた1時間でした。

 

個人的に1つ学んだのは、「私には時間がないんだ」は安易に言っちゃいけない件。

まぁ、あんまり言う機会もないでしょうし、

本作においては、龍が理由も言わず急にそう口走ったのが悪いんですけどね(笑)

大人になると経験値の高さから"察する力"っていうのは自然と身についちゃうもので…

時間がない=病気に結びつくのも無理ないよなぁと思いながら見てもいましたw

 

 

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35歳の少女 8話 感想|35歳の少女、YouTuberになる。

 

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えらいもん盛り込んで来たなぁ。

夢の中の結婚式で幸せそうに笑う姿…からの変貌っぷりよ。

何年後の設定だったんだろうか。何年経ってあの仕事をやるまでに至ったんだろうか。

そこが気になり過ぎて、物語の世界観に引き込まれるのに少々時間がかかりました(笑)

 

終盤に差し掛かって、各登場人物が本音をぶつけ合う展開になるのは

遊川脚本ではお馴染みといったところ。

望美(柴咲コウ)は「時間に支配されている」って言うけどねぇ…

正直、有意義な時間を思い通りに使える人っていないと思うんですよ。

かつては望美の、今は子供たちの面倒を見る事に時間を使う結人(坂口健太郎)。

25年間娘の看病に時間を費やしてきた多恵(鈴木保奈美)。

過去の栄光にすがりつく進次(田中哲司)。

愛されない空白の期間=心のぽっかりを作り物の愛で埋める愛美(橋本愛)。

「時間を大切にしろ」とはよく聞くけど、本作の登場人物の様子を見ていると

"自分の人生"を生きている人って案外いないのかもしれない。

そのくせ、無意識に相手に自分の理想を押し付けるから、

人間って面倒臭い生き物なんだろうなと。

 

SNSで繋がっているだけで友達だと思い込んでいる」と言っていた望美も、

信用しちゃっているのは身近にいる人よりも

「動画を見てくれた大勢の視聴者」でブーメラン案件。

一応新ビジネスを立ち上げるまでに成長した姿を見せても

「元の望美に戻って!」「こんな姿にするために頑張ってきた訳じゃない!」

だから一緒に死のうとする母親も自分勝手過ぎる。

基本的には共感出来ないけど、

結局は時間に支配されて生きていくしかないのだという

皮肉めいたメッセージを突きつけられているようで…グサグサ刺さりっぱなしの1時間でした。

にしても、鈴木保奈美さんの鬼気迫る演技に圧倒されて泣いたわ〜。

感情を押し殺していても"娘への愛情"が常にあるのは伝わっているんだけれども、

それが"執念"に変わっていく様が…凄まじいものがあったわ。

 

次回予告を見る限り、母を目覚めさせるのは望美しかいない!流れになるのかしら。

介護する事で10歳の頃の良心が目覚めるなんて都合の良いオチにならなきゃ良いけれど。

バッドエンドになるんだろうという考えに変わりありませんが、

もう今回の話を見てしまうとねぇ…結末に身を委ねるしかないですね(笑)

 

 

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35歳の少女 7話 感想|ハッピーエンドにはならなそうな気がする…

 

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目まぐるしい展開が続くなぁ。

「一番不安で、一番幸せ」「あたしにはこの人がいる」

5話になってから結人(坂口健太郎)との

幸せそうな望美(柴咲コウ)のエピソードが描かれてきただけに、

一人で生きて行くと決意するラストには急展開過ぎて驚いてしまいましたよ。

この速さはなんというか…"理想の人生"を追い求めるあまり

最後は死ぬんじゃないかなって。

そりゃあ人間皆、行き着く先は死なんですけども。

でも、望美の場合は急成長した結果、死が早まりそうで…

バッドエンドな最終回になるのかもしれないと強く感じさせられた内容でした。

 

彼女にとって唯一の"憩いの時間"となっていたのは

やはり当時残したカセットテープを聴く時間で、

今回、それがとうとう奪われてしまった。

思い出の記録を失った事で、ずっと聞けないでいた仲直りの秘訣を

多恵(鈴木保奈美)にはっきり聞いてみるのだけれども、

「そんなの覚えてない」と切り捨てられ、

そこで、過去を大切にしながら生きているのは自分だけなのだという"孤独"に気づかされる。

この2つが、最後の決意に至ったきっかけ…なんでしょうね。

 

夢オチで終わらせるのは投げやりのように感じて、基本的に好きではないんですけどね。

本作の場合は最悪それでも良いから、

ちょっとでも幸せな状態で終わって欲しいと願ってしまいます。

目を開けると天井と家族の顔が映って…なんていう

「もしかしたら」と視聴者の想像に委ねる

最終回で締めるのもアリなのかも。←勝手に妄想してみる

 

 

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ルパンの娘(2020) 7話 感想|歌って踊る環奈ちゃんが可愛いんえ〜♪

 

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物語がクライマックスに突入しているからなのか、

今回は全体的にえらいシリアスでしたなぁ。

でも、(特に前半に)クスッと笑える部分もあるので、物語の結末がどうなるのか気になりつつ

ワクワクしながら見られるんですけどね。

 

「とっとと引っ込んでてよ!」「バカなの?」

いつも以上に毒っ気のある華(深田恭子)のツッコミも楽しいし、

うっかり和くん(瀬戸康史)…じゃなくて

うっかり円城寺(大貫勇輔)も中々癒しキャラだ。

 

で、あのミュージカルには魔力がある事を初めて知りましたよ(笑)

…まぁ、確かに、回を重ねるにつれて役者さんをほぼ強制的に参加させているもんなぁw

そこに今回は橋本環奈さんが参戦。可愛かったえ〜〜♪

アイドル出身だからかダンスが上手いなぁと思いながら見ているんですが、

手をふりふりさせるなどの女の子っぽい振り付けが加わる事によって

環奈さんの持ち前の可愛らしさが更に活かされていたミュージカルだった気がします。

もう私情で動かないで、ずっと踊っていたら良いのに…

手錠をはめて動きを制限させていなければ、

和馬にあんな災難が起こらずに済んだでしょうにね。

 

これは前から思っていたのですが、

北条"美雲"と"三雲"華で"みくも"が共通しているのには

何か因縁の繋がりがあるからなのか?も気になります。

そしていきなり登場してきたナターシャ(太田莉菜)がLの一族を探している理由は…

北条家の火災事件と絡んでいたりして。

巌(麿赤児)も全然現れないし、事件の真相も未だに謎のヴェールに包まれたまま。

美雲の詮索を止めさせるためには、そこを突き止めて

「Lの一族は敵ではない」という事をはっきり分からせるしかないんですけどねぇ。

 

まだまだ伏線が残っている状態で、残り2話をどうやって描き切るのか…

そのヒントはもしかしたら、まるで天国からの使者(?)みたいな

次回予告での円城寺の姿に隠れされていたりして(笑)

 

 

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この恋あたためますか 6話 感想|スマホがあってもすれ違いが起きる時代

 

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あの〜…ココエブリィに社長・経営者研修はないんでしょうかね。

浅羽(中村倫也)が社長に任命されて何ヶ月か?経ってから

「いつもそこにある日常だからこそ大切にしなければならない」と気づいたようでしたけど…

そういう方針って最初にコンビニ見学する段階で

マニュアルを通して学んでいくもんじゃないのかと思うんですよ(笑)

つまり、何も知らない状態で改革に手を出していたって事になる訳でさ。

一方的な辞めさせられ方でしたが…勝手に噂が広がってしまうのも仕方ないのかなと

妙に納得させられてしまいました。

 

そして、社長の座を降りた浅羽がアルバイト店員になる形で心機一転してからは、

まるで人間の姿になって"初めて"を覚えていくような

ポンコツカワイイキャラとして描かれる流れに。

「社長なのに制服が似合わない」というドンピシャな言葉を突かれたり、

店長・上杉(飯塚悟史)達にいじられたり…と、

いつものクールな感じとは違う浅羽が見られたので、これはこれで楽しい。

しかしまぁ…何が個人的に"ポンコツポイント"だったかって、

「街を移動するコンビニ」の発想をしちゃう所でしょ(笑)

私が学生の時にはよく出て来るようなアイデア過ぎて。

いや、コープがあるやん?

なんなら、「遠くまで足を運べないお客さん」をターゲットにするんだったら

ネットスーパーたる便利なものがあるやん??

でも、あまりにも真剣な表情で話すもんだから、

そのシーンではうんうんと乗っかるしかなくて…w

本当に知らない事だらけなんだなぁってちょっと思っちゃいました。

 

回を増すごとにラブコメ色強めな話になってきている本作ですが、

今回のキーアイテムは「スマホ」ですかね。

スマホというハイテク通信機器があっても、"すれ違い"は作れる。

90年代の某恋愛ドラマだと、手軽な通信機器がない事で

"すれ違い"が生まれる面白さを描いた作品がありましたし、

最先端になった今、それだけで成立させるのは時代的に無理だと

言われてきたもんですけどねぇ…

確かに、連絡がとれる機会はいつでもあるはずなのに返信が全くない…

っていうほど不安になる事はない。

仕事で忙しいのなら分かるけれど、今回の場合は完全に旅行気分の写真ですからね。

 

ただ、それ以上に気になる部分を最後に書くとするなら…

北川(石橋静河)を新谷(仲野太賀)と同じようなポジションに回し、

安易に"不憫キャラ"にして、視聴者に同情させようとしている描き方にありますかねぇ。

北川が浅羽のアルバイト先に来た時、

(あの場所に行くよう言ったのは恐らく樹木(森七菜)だろうから)

樹木が彼をアルバイトとして雇わせたと知った時、

どういう感情が働いたのかを、台詞や演出で知りたかったです。

 

ある時は新商品対決で切磋琢磨する関係、ある時は浅羽にお互いが想いを寄せている関係…で

公私ともに"ライバル"であるはずなんですが、

なぜそこを、三角関係である事を強調せずに

「樹木が浅羽の反応に一喜一憂しながら好意を寄せている」所だけをダラダラと描くのか…。

以前にも「なぜ好きになったのかがよく分からない」といった旨の感想を書きましたが、

各登場人物に明確な"感情"が見えてこない描き分けが

ブコメにおいては一番致命傷なのかな?という気がしています。

 

 

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あ!ちなみに、ここでご連絡を。(後でプロフィールの方にも書きますが)

前時間の「姉ちゃんの恋人」は、仕事が多忙で視聴が間に合いませんでしたん(泣)

じっくり見たい作品ですし、金曜は有給をいただいたので

まだ書けていない「35歳の少女」「極主夫道」も合わせて

木曜深夜〜日曜のうちに書けたら…と思っています♪

11/29追記:11/29までに上の作品3作の感想をUPしました(^-^)

       この文は後ほど消します。

 


監察医 朝顔(2020) 4話 感想|大谷亮平さんはただの年上キラーなの?

 

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家族の一人に、事件が起こる前の出来事を告げる展開が共通している。

前回は「知れて良かった事」でしたけれど、

今回は「知りたくなかった事」で対比になっていた辛いお話でしたね…。

 

救急車ではなく、まずお姉さんに連絡した辺り、

亜衣(椚ありさ)にとってはそれほど信頼を寄せる人だったのでしょう。

もし電話に出ていれば、少しは助かる可能性があったのは事実な訳で。

だから、「お姉さんは悪くないですよ」なんて気立ての良い言葉はかけてあげられない。

朝顔上野樹里)もそういった後悔を抱えながら生きていて、

本作では「"面倒臭い"が大切な人の死に繋がるかもしれない」という事を

描いているから、事件の真相にはほろ苦い余韻を感じさせるんですよねぇ。

うーん…それにしても、一回命を吹き返して無事に助かるか、

犯人にトドメを刺すかの2パターンは見た事はあるんですが、

"まだ生きられる喜びを感じたのに"ゆっくりと亡くなってしまうケースもあるとは…

本当、虚し過ぎます(泣)

 

事件パートはそんな感じで興味深く見られますが、今回で気になった所が2点。

まず、桃とリボンのように、事件の内容に関連性を持たせる形で、

お姉さんポジション&新キャラの忍(ともさかりえ)を登場させたのにも

美優(高梨臨)の心情と重ね合わせようとした意図があったのかもしれませんが。

正直、"刑事ドラマ"っぽい異質感が強まった事、

中堅で信用組合から刑事になれるもんなのか?とか

新人なのに先輩刑事が同行しなくて平気なのか?とか設定に気になる部分があった事からして、

忍の存在意義にはあまり重要性を感じませんでした。

でも、これでいつもと同じ分量で震災パートをガッツリ入れていたら

間違いなく軸がブレそうな気がしたので、

今回に関しては、そのパートを控えめにした構成にしたのは

良い判断だったんじゃないかと思っています。

 

そして、これは今回だけに言える事じゃなくて、

シーズン2からの話になるんですが…

何と言うか、2クールやるからってそんなに外側を飾り立てて

盛り上げなくても良いんじゃないかなぁ?という勿体なさは感じるんですよね。

前回の山倉(戸次重幸)のくだりも、キャラ自体は可愛いんですけどね。

ただの年上キラーで終わりそうな大谷亮平さんのキャスティングとか、

(多分ミスリードだろうけど)不倫を匂わせる"聖奈"の存在とか、

「そうだ、これを入れてみよう!」っていう思いつきを並べているように

感じてしまうのは気のせいでしょうか。

 

物語のベースとして"震災"がどっしりと構えているのだから、

事件も"命の尊さ"を絡める形でもっと丁寧に描いても良いし、

朝顔達の日常は淡々と描いていくだけでメッセージ性も十分にあるのに。

表現はシビアになってしまいますが…

個人的に視聴前から不安であった「2クールであるが故の弊害」とやらが

徐々に滲み出てしまっている雰囲気は漂っている感じですかね。

 

 

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危険なビーナス 7話 感想|院長のクセがスゴイ。

 

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毎回必ず1回は入れなきゃいけない決まりでもあるんか!!と思う妄想シーンを

冒頭で入れてくるという変化球(苦笑)

まぁ、はい…先に済ませてくれたお陰で話のテンポが崩れる事なく、

次々と明かされていく"真相"に集中してのめり込めた…と考えましょう。

 

さて、やっぱり前回から内容に面白味は出てきました。

物語を進めていくにあたって、伯郎(妻夫木聡)の家族にまつわる謎に絞った事、

主人公が積極的に動き出すようになった事が大きいです。

特に後者においては、睨みを効かせながら佐代(麻生祐未)に

直球な質問を投げかけるシーンを中心に、

"主人公らしさ"が存分に発揮された場面が今回で最も増えていて、

「やっとか…」という安堵さえ感じました。

 

最終回に向けて着々と準備を…というよりかは、前半4話分の内容は無視した形で

そろそろ片付けなきゃやばい!と急ピッチで進めている印象を受けた作りからするに。

これは前々から書いてきた感想と被りますが、

全10話にしなくても良かったのに…と思ってしまいますね。

なんて惜しい構成にしたんだろうか。

原作&東野圭吾さんファンからしたら、「ようやく東野圭吾作品らしくなってきた!」

って感じなんでしょうかねぇ。

 

そして、山積みにされていた謎の一つ"院長の存在"もしれっと明かされましたね。

胸にしまわれたバラに、重低音が響く渋い声に…院長にしてはクセが強過ぎた(笑)

遺産が絡んでいないのに、そんなに引っ張るほどのものではなかったよね…などと

少しモヤりはしましたが、もう解決したのでここは軽く受け流す事にして。

 

それにしても…みんなが口を揃えて言う「楓(吉高由里子)は只者じゃない」件。

今までの彼女の行動を見てきた視聴者には分かっているので、

登場人物が疑う事自体は何も不思議ではないんですよ。

むしろ、あれだけ大豪邸で資産も蓄えてそうな家なら、誰か一人でも探偵を雇う形で

楓の素性を調べる人はいないのかな?とはずっと思っていますけども。

 

 

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ルパンの娘(2020) 6話 感想|深キョンvsハシカンの戦いの火蓋が切られる…

 

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今回の内容を超ざっくりとまとめるならば、

捕まり癖!捕まり癖…からの真の捕まり癖の人物現る!の巻でした。

本当はこれを感想記事のサブタイトルに持って来ようかと思っていたけれど、

あまりにも意味不明過ぎるので却下しました(笑)

いやぁ〜…でも、こんな風に例えちゃうくらい

本当に「そう来たか!」の連続で全く飽きない1時間ですよ。

正直、コメディで大いに楽しめる作りは前回がピークで、

これから徐々にシリアスになっていくのだろうと思っていましたからね。

"本作らしさ"を保ちつつ、連続ドラマならではの醍醐味を残した点では

今回もまた最高の出来だったんじゃないでしょうか。

 

前半は主に華(深田恭子)の心の中でのツッコミで笑わせ、

後半はLの一族VS美雲(橋本環奈)でいよいよ戦いの火蓋が切られる展開が繰り広げられていく。

前半と後半で作風が違うと、世界観が乖離してしまいそうなものですが、

場面場面でリンクさせている所がよく出来ているな〜…と思わされます。

 

劇中の言葉を借りるならば、

「物流の仕事」が今回の話の軸を作るキーワードにもなっていたんですよね。きっと。

ストレートに言えば、家族の仕事内容がある意味(笑)そうなんですが、

「骨董品」「美術品」「しのび足」…おいおい、そんな言葉の羅列で世間にバレやしないか?

というドキドキ感と。

ニセ職場見学をきっかけに"純粋な心が泥棒の手元に行き渡ってしまいそうな"杏と

それを何とか止めたい華の関係性。

証拠資料を盗みに入る尊(渡部篤郎)の動き。

逆に、Lの一族の真相を掴むため本格始動する美雲の動き。

そして…最後には捕まり見事に利用されてしまう猿彦(我修院達也)。

物流=相手に何が届くのか? 広く解釈すると、誰にどんな結果をもたらすのか?を

前シーズンからの伏線回収も含めてコメディとシリアスの両方で描いた事が、

物語の構造が全く破綻していないと感じさせたもう1つの理由なのかもしれません。

 

新キャラである杏(小畑乃々)と美雲の絡め方も上手いし。

"Lの一族と和馬(瀬戸康史)を脅かす存在"として2人の存在意義がしっかり描かれた事で

今後何が起こるんだろうという面白味も生まれました。

これは…楽しみですねぇ。

 

そうそう。実を言うと、杏ちゃん役の子の演技(表情と発声?)が

若干オーバー気味なのがいつも気になっていたんですけど、

この子をキャスティングしたのは

ミュージカルパートに参加させるためでもあったのか〜…と腑に落ちました。

声が通るわぁ。ア○ーの出演経験はないのかな?と思って軽く調べましたが、

その手のものには全然携われていないみたいで。

円城寺(大貫勇輔)がまた、役者の新たな可能性を見出してくれる存在に。

もし私が子供だったら…彼の職場見学をしてみたいですw

 

 

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#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 6話 感想|良い所で来週はお休み(泣)

 

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かつてのマスク越しのキスもトキめいたもんですが…

消毒した手で相手のマスクを直してあげるっていうくだりに

甘酸っぱさと初々しさしか感じないでしょ!!

これが新しい時代の「ラブコメ」ってやつなのか!と。

コロナ禍のない世界でこの行為に近い胸キュン要素を例に挙げてみるとしたら、

口についたソースを指で拭うとか、顎クイするとか

直接肌に触れる形で"嫌らしい""あざとい"というイメージを与えそうなものを、

マスクをワンクッションとして挟む事であそこまでドキドキさせられてしまうのかと

新たな発見を得ましたわ…。

ブコメだけどご時世がご時世なので、キスシーンもなければハグもない。そこも新鮮。

物語の展開的には「近づきそうで、中々近づかない」をベースとした

ベタな流れではあるんですが、ベタの中にもちょっとずつ新しさを取り入れていく

本作の描写、やっぱり面白いです。

 

中盤で美々(波瑠)が言った「私も檸檬の事が好きですが、青林の事はよく分かりません」は、

恋愛に関係なく、SNSでやり取りしていて実際に会ってもみた人全てに通ずるもので。

SNSだけでその人の事を知ろうとすると、美々の「優しいツッコミをする方」じゃないけど

イメージをどんどん膨らませていったがために

いざ会ってみたらギャップを強く感じてしまったという事もありますし。

ちょっと話からは逸れて、SNSではお喋りでも現実世界では無口で人見知りという

別人格に見えてしまう事だってある。

だから…心の準備が出来ていない青林(松下洸平)の気持ちにも共感出来ました。

 

でも、"やり取りした日々"が2人の間では楽しかった思い出として

変わらないままなのもまた事実だから。

「ラーメンに胡椒をかけてあげますね」と言っていた事を覚えてくれていた青林。

胡椒のつもりが爪楊枝をドバッと出しちゃった…で

クスクス笑い合う2人が可愛らしくて。←元の容器に入れるのは不衛生だと思うけどw

戸惑いはまだ隠せなくても、まずは「檸檬」と「草餅」の関係から始めて

いつしか「青林さん」と「美々先生」になれたら良いよね…♪ そうやって見守っていきたい…

で、私の感想は終わるつもりだったんですが、

最後の急展開にはまんまと意表を突かれてしまいました(笑)

 

マスクはある意味、素顔を隠すフィルターでもあり、

それを取っ払ったという事は

もう完全に「青林さん」と「美々先生」としてお互い急接近していくのでしょう。

ごく普通の"恋が始まる瞬間"を描いているのに、

コロナ禍が舞台になっているお陰で

一気に距離が近づいた嬉しさを感じさせるラスト…素晴らしかったです。

 

青林、まさか後で自信なくしたりしないよね?

「あれはつい勢いで…」と恥ずかしがったりしないよね!?

と、今後の展開が気になってしまう所で

来週はお休みというタイミングの良さ。うぅ、ニクい(笑)

 

 

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