2021年冬ドラマ一覧

俺の家の話 8話 感想|親がいない家は実家と呼べるのか

 

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なんかもう…今回のラストは泣くしかない。

今までの思い出が走馬灯のように蘇っていく演出は、やはり涙腺に訴えかけるものがありますよ。

グループホームで寿三郎(西田敏行)を見送ってから実家に一人ぽつんと佇むまでの流れに、

"TOKIOとしての人生"や"クドカンドラマでの思い出"を本作の中に残して

仲間も知り合いもいない新たな世界に飛び込む長瀬くんの心境と、

子供達が自立して家を出て、大切な人も他界して行って一人残される親の心境が勝手に重なって…

後者に関しては、うちのおばあちゃんがそうだったから。

遠く離れた実家で、娘も息子もいなくなって部屋もガラ空きになった家で

余生を送る側の気持ちってあんな感じなんだろうなぁ…なんて、想像しながら見ていました。

 

帰ってきた時に親がいて、家族ならではの"温もり"を感じさせるのが実家であって。

寿一(長瀬智也)にとって親がいなくなった今の家は、実家とは…呼べないですね。

 

「…嫌だったら、別に良いけど」

「そうだねぇ、行ってみっかなぁ」

「…嫌なら、断るけど」

「行くよ。行って欲しいんだろ?」

「良いよ行かなくて」

「行くよ。お前と二人っきりよりはマシだよ」

「じゃあ行けよ!なんだよ面倒くせぇな」

寿一と寿三郎によるこの一連のやり取りも、凄くこの二人らしいなぁと思えて印象的で。

どちらも客観的に今後を考えた上で、もう自分も良い歳なんだからと妥協して

新たな提案をしよう(受けよう)としているんだけど、

本当は「離れ離れになりたくない」っていうわがままな思いがせめぎ合って、

その気持ちが言葉の節々に、本音の形でも、強がっている形でも

滲み出ている所が親子揃って似てます。

 

でも…直接グループホームまで送り届けられるまで一緒にいられるのって、

よくよく考えたら凄く幸せな事だし、

舞(江口のりこ)や踊介(永山絢斗)のように

心が離れ離れのままで終わってしまう事の方が多いと思います。

いつ終わりを迎えるか分からない日々だから、

こういう時こそ家族全員で支え合っていかなければならないだろうに、

あの「家族写真」が絶頂期だったと言わんばかりに

その先の日常が徐々に崩壊していく展開は…見ていて切ないです。

介護が取り入れられた話だから今回のような"リアルな過程"を表現したんでしょうけど、

やっぱりドラマだからさ。

家族が涙を流しながら、枕元を囲んで最期を看取る"理想"も見たいですよね。

 

「俺の家の話」だけではなく、「私の家の話」にもなっていた今回。

男だらけの芸能一家に生まれて、"女だから"と切り捨てられる舞と、

危うく離婚した元旦那に出産立ち会いされそうになったユカ(平岩紙)の話。

「家の話」なだけに、本当にいろんな登場人物にも焦点を当てる作りになっているなぁ。

ユカの件は、コメディタッチで「元旦那なのに出産に立ち会っちゃった!」なんて

笑いをとる描き方も出来ただろうけど、

何やってんだ!出てって!とちゃんと言ってくれる助産師の存在を作った所に、

本作に対する、クドカン先生に対する信頼が持てました。

女性だからこその生きづらさ、繊細で赤裸々な想いにも向き合おうとしているんだという

意思を感じましたね。

 

 

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青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 10話(最終回) 感想|全部岡部のせいでした。

 

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はぁーー…ツッコミばっかりしてた最終回だったわ。

警備強化するって言いながら全然姿を見ないのとか、

2人のちょうど真ん中に映るアレンくんとか、いろいろ挙げていったらキリがないから

特に思った事を書きますけど。

何が一番謎で笑えたかって…

隆平(藤原竜也)が教室で岡部(遠藤雄弥)に撃たれた後のシーンよ。

普通だったら笑えるシーンじゃないんですよ?

でもさ…もう岡部も命がけで捕まえて事件がひと段落したんだから逃げる理由もないのに、

「必ず救急車呼んで来るからな!」って言って瀕死状態の隆平を置いてけぼりにするのは…

可哀想過ぎるでしょ。いや、さっさと救急車呼んでくれよって話でしょ(笑)

そんなにスクポリの事が大好きだったんか?と感じるくらい

みんなが心配そうに集まってきたのに、

止血処置したり救急車に連絡したりする者が誰もいないのは傍観者と一緒な訳で。

隆平想いに見せておいて…ある意味生徒達が怖いですw

怖いと言えば、西田(池田優斗)が"隆平が自分にとっての恩人"みたいなキャラに

しれっとなっている所もね。

「あんた置いて行けねぇよ!」いや、いつからそんな良いヤツになったんだよ!と

思ってしまいましたわ。

 

尾崎(鈴木梨央)と涌井(米倉れいあ)が岡部を嵌めたみたいな話になっていたけど、 

まるで生徒側に非があるかのように説教をだらだらする展開になるのもなんかモヤる。

誰かに陥れられて人生を狂わされた訳でもなく、

ただのロリコンで変態だった岡部と、性行為を受けた涌井。

どちらが悪いかなんて一目瞭然。

(ついでに、慰謝料を請求されるのは自業自得。)

仮に2人が手を組む事がなかったとしても、岡部の性格に原因があるので

他の生徒も襲って事件になっていたかもしれないんだけど。

その可能性には触れず、生徒に対して口を開けば香里香里で…

小川先生(明日海りお)が岡部に巻き込まれたって話と

"教師になるまで苦労した話"は今関係ないし、

しかもそんなデリケートな事情を持ち込んでまで彼女への愛を訴える

公私混同極まりないこのスクポリはなんなのかと、ちっとも心に響きませんでした。

 

彼が事件を防いだのに導入制度を見直す流れになっているのもよく分からないですけど、

彼がいなければまた部下に仕事を押し付けようとしている教師がいて

根本的な解決になっていないのに、

「学校に警察はいらないですね」「校内だけで解決出来る学校になっていけば良いですね」

で綺麗に終わらせるのはもっと意味が分かりません。

逮捕するべき相手を逮捕しないで、野放しにしておく。

失った大切な人の真相を探るために学校に来る。

"学校に革命をもたらすほど変わった教師"ではなく、"スクールポリス"にした事で、

従来のとは違った特別なドラマに映ったか…と考えると、ちょっと疑問です。

いじめた生徒に対して手錠をかけていた初回が懐かしいな…

もっと「悪とは何か?」「善とは何か?」を問う作品になるのだと

期待していた部分もあったけれど、

全体的に軽いな〜と思いながら、最後まで見終えちゃいましたね。

 

「あっちの世界」って言ってたから

てっきりあのまま三途の川を渡って行ったのか…と思っていたんですけど、

普通に田舎で交番勤務してたんですね。田舎=あっちの世界なのね…(泣)

っていうか、初回〜3話くらいまで出てきたピアノ弾きの少女って

結局何だったんでしょうね?

いつの間にかぱったり見かけなくなりましたけど。

何か秘密を握ってそうな感じで匂わせていたけど、

小川先生の自殺に関わっていた張本人でも、娘でもないの。

えっと…幽霊?(笑)

 

 

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天国と地獄 〜サイコな2人〜 9話 感想|SDカードが気になって仕方ない!

 

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途中までは「面白いっちゃ面白いんだけど、

どことなく演出が軽いのが引っかかるんだよな〜…」と思っていた本作で、

まさかうるっとしてしまう日が来るとはなぁ。

やはり、たった15分という違いだけで、

天国と地獄に分かれてしまった兄弟の運命を描こうとしているのが分かった回。

今までなんとなく悪役のイメージがあった迫田孝也さんだけど、

悲しさと苦労を背負いながらも

弟と再会出来た喜びだけを噛み締めるように逝ってしまった演技を見て、

あんな複雑で繊細な役もされるのかと、見る目が変わりましたわ…。

 

日高(高橋一生)と朔也(迫田孝也)の出会いや関係性を見ると、

物語の真相はいたってシンプルで。

入れ替わりもあの時が初めてだったらしい。

視聴者が考察する形で謎が一人歩きしていった…

で、結局それがミスリードに繋がってしまったのには、

本作が「入れ替わり」から始まる物語である事、

「入れ替わりをあっさり信じてくれる存在」がいる事という2つの非現実な要素が重なった作りに

原因があるのかも…ですね。

しかもその2つを初回〜序盤の段階で盛り込んでいる訳だから、

もっと驚くべき"何か"が待ち受けているんじゃないかという勝手な思い込みが生まれてくる。

視聴者と作り手の間で考え方に大きなズレが現れるようになったのは、

偶然だったのか、それとも計算済みだったのか。

もし後者だったとしたら、そんなに深く考察はしていなかった私でも

森下先生の「こう表現すれば、視聴者はきっと盛り上げてくれるだろう」という策略に

まんまと引っかかった事になるので…うーん、悔しい!(笑)

 

彩子(綾瀬はるか)と日高も元の姿に戻って、

(最終的には2人とも捕まっちゃったけれども)まぁ一安心と言えるのか。

日高が目を覚ましたときの、今にも人を襲いそうな獣のような目つきで

元に戻ったと分からせるんだから凄いよなぁ…。

そして、その後も「入れ替わり」の要素も「元に戻ったからおしまい」じゃなくて、

ちゃんと活かした話になっているのもまた凄い。

彩子が感情的になって朔也を殴ったのだって、

今回の殺人事件の真相を追い続けて、長い間入れ替わっていた日高の体を使って

"日高の人となり・人生"も家族や社員を通して知っていった過程があるから

説得力が増すんですよね。

 

ミステリー部分は今回までで複雑な構造にしていない事が分かったので、

目の前で殺したとかっていう確かな証拠がないのは気になるけれども、

朔也は空集合=犯人で、日高は共犯なのは、もうこれで確定なんでしょう。

でも、最終回のようで、まだ最終回ではない。次回こそが、本当の最終回。

一瞬だけ意味深に映したSDカードが、物語の鍵を握ってそうな気がしてなりませんねぇ。

あれには何が入っているのか。

入っているデータ次第では、真犯人は別にいて、

朔也は嵌められただけだという可能性もわずかに期待してしまうんだけど…

果たしてどうなんだろうか。

あとは、八巻(溝端淳平)は2人の入れ替わりを警察にバラすつもりなのか。

スマホの電源がついた事が吉と出るか凶と出るかも気になるし。

あれだけ片付いた感じに見えても、まだ75分もあるんですよ?

まだ何かどんでん返しがありそうだって思っちゃうでしょ!

 

 

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その女、ジルバ 10話(最終回) 感想|女性はいつだって強く、美しい。

 

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こちらの感想は随分とお久しぶりですね…(苦笑)

いや〜、 3話以降も書こうと思っていたんですけど放送からどんどん日にちが経って、

でもどうしても書きたいから最新話はまだ見ないようにしておこうってやっていたら

録画がどんどん溜まってきちゃって。

これはもう無理だと諦め、途中から視聴のみのコーナーに回して、

最終回に向けて昨日(土曜日)で3話一気見した!という感じです。

あ…そうそう、石動(水澤紳吾)さん、2話の言動でストーカーになるんじゃないかとか

勝手に疑っていたんですけど、普通に良い人でしたね。

穿った目で見てごめんなさいw

 

最終回は…シンプルに言えば、とっても良かったです。

今まで全然感想を書いてこなかったので、このまま見て終わりにするつもりでしたが、

雑感でも書きたくなっちゃうほどには。

 

震災もガッツリ絡めてきたから、

コロナの世界線も描くのかもなぁ…とは何となく分かってました。

でも、オチのつけ方は、不思議と

「新がオールドジャック&ローズに帰ってきたのが予定調和」とは思わなかったですね。

それは、何が良いとか、何が正しいとかって決めつけず、

"人生の希望の形"は一つじゃないという事を最後まで教えてくれる作りだったから。

今回の場合だと、みか(真飛聖)と電話した時の「田舎も良いわよ」や、

新の父・達郎(大和田獏)の「休んだら良い。とことん休んだら。」など、

中盤で、福島にある実家で新たな生き方を送る選択をしたって良いんだ…という

描かれ方をしていた。

だから、戻ってきたのは新(池脇千鶴)自身の決意なんだと、すんなり受け止められました。

 

 

初回の頃は「店の人々と関わる事で、新が勇気を持てるようになるまでの話なんだろうな〜」

くらいのふわっとした印象だった分、

まさか、戦争孤児や震災と、規模が大きい話が展開されるとは思っていなくてさ。

そして、バーの人々だけでなく、スミレ(江口のりこ)やみかにも焦点が当たる群像劇にも、

その2人と「ちゃん」付けし合うほど仲良しの関係になっていくのも意外でした。

しかし、この作りだったからこそ、心に響いたものがあったんだと思います。

 

幼少期の戦争。2011年の震災。そして、2020年のコロナ禍。

いつの時代でも必ず"試練"は訪れるし、

いつの時代でも恋愛したり、失恋したりする。

 

まだシジューだからとか、もうベテランだからとかっていう"年齢の呪い"を取っ払って、

「もしかしたら自分も大きな挫折を味わうかもしれない」

「でも、いろんな経験をして、1つ1つ乗り越えてきた人はたくましい」

を平等に描いたのはもちろんですが。

一歩前に踏み出すその背景には、家族や友人、くじらママ(草笛光子)など

必ず誰かがいて、表では見せない弱さを誰かと共有する事で背中を押されて、

また新たなステージへと進む…という過程を1人ずつ丁寧に描いていった所に、

外見的にも内面的にも変わっていく女性の美しさを感じ、

見終わった後には自然と勇気をもらえる作品でもありました。

 

X年後になってシジューの3人が店に集まらなかったのは寂しかったですが、

すみれはお揃いの服で幸せそうにしているし、みかは新たな目標を見つけたし…

いろんな"幸せ"を見つけたって事で、あれはあれでアリなのかなと。

 

2017年の夏から(全作ではないけど)見続けている

「オトナの土ドラ」枠の中では、一番満足度の高い作品だったかもですね。

個人的にはこの枠の最終回でやりがちなイメージのある

駆け足展開を感じさせなかったのも珍しい。

そして来週からは「リカ」SP!いや…振り幅が大きいわ(笑)

サイコホラーにドロドロ…ザ・オトナの土ドラ!!!な作品も楽しみますわ♪

 


知ってるワイフ 10話 感想|どうかしてる世界からタイムスリップ!

 

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半沢直樹」のように陥れられていく元春(大倉忠義)。

いや、流石に今回のは可哀想だった(笑)

2億円の融資を許可する権利は支店長(おかやまはじめ)にあるのに、

なぜ謝罪しに行くのも、尋問されるのも元春だけなのか。

審査するよう促されても適当に流したのに、なぜ支店長はクビにならないのか。

"知らなかったフリをした"という証拠も出ていなんだから

厳重注意か謹慎で済むレベルだろうに、

一応言うべき事は言っていた元春だけが解雇になるの、どうかしている。

もう1つ「どうかしている案件」で言えば…

澪(広瀬アリス)がしれっとマイカーを持っている設定に

なっているのもどうかしている(笑)

車持っているんだったら、お母さんが行方不明の時に

わざわざ元春の手を借りんでも探しに行けたやん。

あ…それについては次回で触れますかね?

 

前回の木田(森田甘路)と言い、理不尽な目に遭わされて

仕事も友人も家庭も何もかも失ってしまった訳で、もうこの世界にいる必要はなくなった。

元春の「もう、戻らない」発言は…澪とも沙也佳(瀧本美織)とも、

誰との恋愛も選ばない選択肢Cの人生を生きる決意をしたっていう意味ですよね。

でも、澪も恐らくタイムスリップしてついてくるんでしょう。

急に出てきたレンタカーは過去に戻るために購入。

母・久恵(片平なぎさ)からもらった"何か"は、平成22年製の500円玉。そんな所かと。

 

今の世界で、母と一緒にたくましく生きてきたと言う澪は、

やっぱり高校生で世間や価値観の多様性を深く知らなかった頃とは違うようで、

元春のダメ男っぷりを聞かされても「片方だけが悪いって事はないと思う」

「子育てに対してどうして欲しいか提案しなかったこっち側にも原因があるんだと思う」と

冷静な回答をしてくれたので、今度こそ上手くいくのかも?と信じたいですが…

夜の海のシーンで感情的になったのが

1話で喧嘩した時の金切り声とまんま同じに聞こえたからなぁ…

一緒に住んだ実感がないから近づいてきてくれるだけで、

また暮らしてみたら離婚する可能性も大いにあるんですよね。

 

何はともあれ、来週の"答え合わせ"が楽しみです。

久恵と小池(生瀬勝久)の関係性も気になるし。

あと…やり直すのは良いけど、津山(松下洸平)には双子の子供を授からせて、

木田となぎさ(川栄李奈)はまた夫婦にさせてあげてね!!

元春に振り回されまくっている2組なんですから(笑)

 

 

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にじいろカルテ 8話 感想|勘違いから始まる告白大会

 

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何やら穏やかではなさそうな、ホラーちっくな雰囲気になったと思ったら、

最終的には太陽(北村匠海)の愛され話だった。

苦手とは言いつつも、何だかんだ印象深い思い出があった"タケシ"と再会する日が

亡くなった日なんて…と悲しい気持ちになっていたら、全然違う人だった。

みんなでせっかくサプライズパーティーの準備をしていたのに、誕生日が違う日だった。

凄い…この構成。お笑いで言う「天丼」よ(笑)

 

勘違いが勘違いを呼び、真空(高畑充希)からハグだのチューだの

小っ恥ずかしくなるような言葉を浴びせられる形で、

自分が想像していたよりも"3人の関係"を大切にしてくれている事を知る。

3人限定じゃないけど、好きでくっついていて仲の良い関係を作れていたつもりの相手から

実は嫌われていた時のショックは、私も学生時代に経験したから…

太陽が周りを信じきれないのも、「俺以外みんな死ね」を作ってしまうのも分かる気がしました。

某ドラマみたいに悪口をSNSに書きまくる事はせず、

もやもやしている事があるから今ちゃんと言いたい!って動いてくれる子で良かったです。

今までの自分を知らない人々のいる世界に行って、いろんな人と触れ合うって…やっぱり貴重ね。

 

太陽中心のエピソードも、タケシと霧ヶ谷(光石研)の小学生時代のエピソードも

どっちも興味深い内容だっただけに、

仲がさらに深まった所でもう最終回なのか…という物足りなさを感じたのは無きにしも非ず。

再び真空の病気についての話題に戻ったので、

これは最終回前でやるべき話じゃなかったのかもしれませんね。

だからと言って中間地点に持ってくるのも早い気がするし…

時間が経っていくうちに自分は本当に必要とされているのか不安になって、

愛を再確認する意味合いでは、5話での太陽回から話数を空けたのも

適切なタイミングだったんじゃないかとは思うし…

それに、話数を空けたお陰で、ドラマの世界でも時間が流れていて、

毎日ここの人々は何か新しい発見をしながら

充実した日々を過ごしているんだとも感じられますしね。

 

うーん、結局何が言いたいかって言うと、朝ドラくらいの期間と尺でも良いから、

もっともっと村人達の関係が親密になっていく様を見たい!日常を知りたい!って事ですな。

まぁ、それは編成上無理なんだけど。

夏休みとか、クリスマスとか…時期を変えて、また続編が見たいなぁという想いでいっぱいです。

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 6話 感想|お兄ちゃん、やっとこさ爆発。

 

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SNSでぶちまけてきた闇がリアルをも蝕んでいく、俊祐(工藤阿須加)のお話。

3話終盤からその片鱗は見せてきた訳で、いずれ爆発するのが予告でも分かりきっていたから、

めちゃくちゃ焦らすじゃん…というやきもきした気持ちで見ていましたし、

前回のラストと今回のラストを直結させた方が

冗長感が薄まったのではないか?とも思いましたが。

まぁでも、まだ物に当たるくらいの爆発で留まって、ようやく発散出来て良かったですよ。

結果的には萌子美(小芝風花)の「大丈夫?」が逆鱗に触れたんですけど、

多分あのタイミングで声をかけられていなかったらもっともっと溜め込んで、

両親を突き飛ばすくらいはしていたかもしれないし。

おじいちゃん(橋爪功)だけは「やっと爆発出来たか」って顔をしていましたね。

 

「いい人」役を演じてきた俊祐ねぇ…。

これってある意味、家族にとってのバランサー的存在とも言えますか。

どこか抜けている父や、"評価"を恐れて焦っている母を宥める形で

変な方向に行かせないようにし、世間とはちょっとズレた妹も救う事で、

"俺がいなきゃみんなしっかり出来ない""自分が家族の状態を保たせている"という

優越感に浸っている部分はあったでしょうし。

小さい頃からそんな生き方をしていたお陰で、

無意識に自分が家族内で上位だと思い込んで見下している部分もあったんでしょう。

 

彼は何も悪くないし。爆発してしまうのも仕方ない。

妹を助ける事で今度は自分がクラスメイトから"変なヤツ"扱いされて、

仲間外れになってしまう可能性に怯える少年時代を送っていただろうから、

むしろ褒められるべきなんですけど…

両親(特に母)が萌子美中心に動いていた事が、彼をモンスターにしていったんですよね。

 

見えない使命感を押し付けられていなかったら。

せっかく素敵な彼女もいるのだから、外に目を向けた日々を送っていたら、

広い世界を知って生きやすくなったかもしれないと思うと、

家に囚われてきた俊祐の人生は…本当に切ないものがあります。

 

「萌子美の事を誰よりも分かっている」つもりでいるという立ち位置は母から俊祐に変わり、

萌子美には「物の気持ちが誰よりも分かっている代わりに、人の気持ちは全然分かっていない」

という欠点を突きつけてくる。

次回のあの展開は…萌子美にとってまた新たなターニングポイントとなるのでしょう。

初めて好きになった人・岸田(加藤清史郎)と上手く行くのか試されているとか。

ニヒヒ♪って笑う乙女な小芝さんが可愛らしいので…

こっちにも不運な出来事が訪れない事を願いたいですね。

 

 

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青のSP−学校内警察・嶋田隆平− 9話 感想|西田が逮捕されないのが不思議。

 

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ふ〜ん…

最終回前になっても、まだ通常通りの"生徒の問題"を描くんだ…

よく分かんない構成ですなぁ。

 

前回で、岡部(遠藤雄弥)を小川(明日海りお)が通報しようとしていたのを、

校長(高橋克実)が生徒を使ってもみ消していた事が

明らかになった所で流れが変わったように感じ、

そこからもう1つの謎である尾崎(鈴木梨央)と涌井(米倉れいあ)の関係性も絡めながら

最終章らしく"縦軸"に迫る話になっていくのかと思いきや…ですもんね。

もうここまで来たら、縦軸だけで十分な気がするんですけど。

前半の話でガッツリ取り上げられそうな2人の毒親案件だけでなく、

縦軸もそれと同じくらいの分量で盛り込んできているから、

解決方法も、どこが一番見所なのかも結局中途半端になってしまうんだと思います。

堀内敬子さんの追い込まれる演技は確かに凄かったですが、

親でも教師でもない、初めて会った人に説教されて改心出来るくらいじゃ…

最初から毒親になんてなってませんよね。

 

 

今回の毒親だけでなく、一応これまでにも、マタハラとか、性虐待とか、

現代社会に蔓延る問題にも踏み込んで行こうという意志は感じられたので、

作り手側も決して行き詰まって投げやりになった訳ではなさそうなんですが。

どんな構成にするのかがまとめきれておらず、

全体に"軸"がしっかり通っていなかったのは事実で。

もはや公私混同でしかない、一方的な個人の想いでしかない"縦軸"があるから、

1話完結パートの方でもっと時間をかけて伝えたかったであろうメッセージも

「毎回小出しにでも描かなければならない」という縦軸のルールで

端折らざるを得ない事になるんでしょうし。

脚本家が複数体制である事も原因だったんじゃないかという気がします。

そう。最初から変に主人公の苦い過去なんか入れないで、全話一人の脚本家が担当していたら…

世の中に対して訴えかける熱さが伝わって来る作品になったのかも、ですね…。

あ、なんかもう総括っぽくなってしまった(笑)

 

隆平(藤原竜也)が瀕死状態になって生徒達が駆けつけるっていう次回予告も、

最終回の学園モノあるある過ぎて、特に新鮮味がないと言うか。

今までそんなに生徒に好かれてましたっけ?という、若干冷めた気持ちです(苦笑)

 

そして、何よりモヤっとするのは、西田(池田優斗)のお咎めのなさ…

アレンへの暴行と言い、今回の誹謗中傷と言い、相手を精神的に追いやってる張本人なのに、

なんであんなにいじめを繰り返す人が目をつけられないのかが不思議でたまらない。

何度も書くけどさ、1話の頃の隆平だったら再逮捕でも躊躇せずやってると思うんですよ。

いじめた生徒にもちゃんと説教とお仕置きをするくだりを入れないと、

本作を見ている未成年は「バレなければラッキー♪」って考えて

教育上よろしくない気がするんですけど…(滝汗)

 

 

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天国と地獄 〜サイコな2人〜 8話 感想|入れ替わっては…ないだろうな〜。

 

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今回で分かった事。

複雑に考えるまでもなく、東朔也は師匠・湯浅(迫田孝也)で、

入れ替わっているのは彩子と日高だけらしい。

女装が上手いとか、陸(柄本佑)にときめいているような表情は何だったのかとは思うけれど、

彩子<日高>(綾瀬はるか)が「兄さん」と呼んでいたので、

中身が女性である説も、彩子と入れ替わる前に朔也と入れ替わっていた説も

ナシと見て良いらしい。

 

個人的には入れ替わりの詳細を一番知りたかったから、

最終回まで勿体ぶらず、変に風呂敷も広げずに

少しずつ繋がりかけているピースとピースから生まれる隙間を

補填してくれたのは嬉しいですね。

 

その他に今回心が盛り上がったのは、河原(北村一輝)が彩子<日高>に問い詰めるシーン。

一度失敗して表から退いた人が着実に真相を突き止めていって、

やがて陥れられた相手を形勢逆転出来るほど頭角を表す流れは、何度見てもワクワクします。

彩子<日高>の焦りが隠しきれていないともとれるし、

兄が自分の乳歯を持っていたと知って少し安堵の表情を見せたともとれる、

複雑な気持ちが表情に出る綾瀬はるかさんの演技も良かった。

 

乳歯が犬から見つかった事で、追い込まれてしまう2人。

日高<彩子>(高橋一生)が逮捕される前に入れ替わってあげようとしているのだから、

日高はやはり善良な人間だとは思うし、

朔也も濡れ衣を着せられていた事が分かって、元々サイコパスという訳でもなかった。

「お前が15分先に生まれてきてたら」この台詞が全てなんですかねぇ。

サイコパスという恐ろしい犯罪者になった理由は、ほんの少しの時間差で

大きく運命が変わってしまった妬みから来ているのか。

そして、入れ替わった相手が彩子である意味は何なのか。

(「だから、あなたなんですねぇ」という台詞もあるし…)

最終章は人間ドラマ方面で、この2つをじっくり描いていく感じになるのでしょうか。

 

で、最後は…多分入れ替わってはいないだろうなと。

彩子が顔を手でベタベタ触る動きは、次回予告の後で流れた

「全話の見逃し配信はParaviで!」…だったか忘れたけど。

日高<彩子>がやっているのと同じ動きっぽく見えたので、

もしかしたら元に戻ったのか?とも思えるんですが…

何となく、違う気がしてます。

 

 

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俺の家の話 6・7話 感想|僕にとってのお父さん

 

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前回の感想は多忙で書きそびれてしまいましてね…(とほほ…

っていうか、金・土曜分の感想、最近ルーズ過ぎる投稿になってますね…すみません(滝汗)

どうしても触れたい事があったので、最初に書くとすると…

いや〜、長瀬くんに歌わせたり踊らせたりするだけでなく、

スタンドマイクまで倒させるなんて天才かと!

あそこのシーンだけは「TOKIOの長瀬くんが混ざってる!」って思っちゃいましたわ。

クドカンがこれまで作った数々の作品を盛り上げてきた功労者=一人の役者の前に、

長年にわたって活動してきたTOKIOのメンバーの一人でもあるから。

歌手と役者の二足のわらじ、第一線を突っ走ってくれて、今までありがとう…と

敬意と感謝の気持ちを込めているように感じられて、ちょっとグッとくるものがありましたよ。

役者としての姿が見られるのも残り1ヶ月ねぇ。本当に裏方に専念してしまうんでしょうか。

音楽活動が死体(したい)から退社するって話もなかったっけ?

 

 

さて、ここからは7話の感想。

こっちはこっちで、人の温かさに触れるお話でした。

能から逃げてプロレスに走っても、今度は家庭との両立が出来ず

片方に専念する形で"一家の主"から逃げたのを、

元妻・ユカ(平岩紙)にある意味突かれてしまった訳ですが、

一方で秀生(羽村仁成)が「能をやっている父」も「プロレスラーの父」もかっこいいと

全肯定してくれていた事実に思わず泣けてしまいました…。

 

末広(荒川良々)の「泣きながらやっても、笑いながらやっても、介護は介護」という

台詞が示しているように、

能もプロレスも中途半端な状態でも、

息子にとってはかっこよくてなりたいパパである事には変わりないし、

パパが2人いても、どっちにも自分の言葉で気持ちを伝えたいほど大切に想っている存在だし。

寿一(長瀬智也)の場合は、25年実家を出ていてもずっと観山家の一員だし。

どちらを選択するべきとか、誰かの"これまでの人生"を否定するとかそういう話ではなく、

最終的には「"今"どうしたいか」が大切なのだと訴えかける結末に優しさを感じました。

会いたいから、会う。能が死体から、する。

このご時世にはぴったりな内容だとも思いました。

 

しかし、能で活躍する秀生に胸を打たれた再婚相手は、

結局「秀生、無理」と言って親権を得るのをやめる事に。

根性なしだとは思うけれど、繋がりもまだまだ浅いのだから、

これからちゃんとお父さんになろうと思ったら

急に自信がなくなってひよってしまうのも無理ないのか。

皮肉にも…まさに「薄い」お父さん、ですね。

「濃い」お父さんである寿一を含む観山家との繋がりは深いから、

書きたくなる思い出もいっぱいあるし、

それだけ作文の内容も中身の詰まった濃いものになる。

今回の「俺の家の話」…は、秀生の家の話でもあるんですね。

 

前回から序盤までは修学旅行か!ってくらい思いっきり浮かれた寿三郎(西田敏行)だったのに、

終盤で「要介護(3に近い)2」だと知らされる展開は、現実を見させられているようで悲しい。

今回はいつもより小ネタも大人しめでしたが、最終回に近づくにつれて

そのうち忘れてしまうとか、深刻な雰囲気も漂わせてくるんでしょうか。

リザード寿が表紙の雑誌、付箋、弟子として受け入れてくれた秀生の事…

最期まで覚えていて欲しいですけどねぇ。

 

 

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