2021年春ドラマ一覧

桜の塔 8話 感想|最終回に向けての準備…ですね。

 

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同期2人、今回はとうとう出番なし。

改革派を結成してから活躍するくだりを見たかったという気持ちは変わりませんが、

今回の場合は、"クールダウン"の要素を完全になくした事で

最終回に向けての緊張感が一気に増した…といった所でしょうか。

 

正直、ここまで長かったです。

ようやく上層部の吉永(光石研)が脱落したけれど、

残された者の刺激や闘争心の芽生えとか、

富樫(岡田健史)みたいに、次世代の警視総監候補でもある若者が

上司の命令に従って初めて、警察界で生き残っていくには

"非情さ"が大切なのだと思い知らされる残酷さとか、

「次の警視総監はお前で決まりだな」という

次に陥れるターゲットを示唆するような台詞とか…

ある種の群像劇っぽい展開をもっと早く見てみたかったです。

 

漣(玉木宏)の言っていた「5年の沈黙を続けた理由」

それが納得出来るものだったら良いですけどね。

理由次第では…作品自体の印象も変わると思います。

そのキーパーソンとなるのは恐らく優愛(仲里依紗)で、

日記を読ませて離婚を決断するまで誘導したのも仕込みでしょうし。

千堂(椎名桔平)との関係性も分かった所で、ショックを受けた彼女は

ラストで父を刺しに行く…なんて流れでもあり得そう。

そして、責務を果たした漣もまた自殺する…とか?

 

まぁ、最終回でスカッと出来るんだったら何でも良いです。

こんな言い方するのも失礼ですが、見続けてきた私にご褒美をください(笑)

…で、玉木宏さんはもう復讐から足を洗いましょ!

殺気立ってないような役をそろそろお見かけしたくてねw

 

 

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着飾る恋には理由があって 7話 感想|駿、可愛い所あるじゃんか(笑)

 

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今回は真柴(川口春奈)の実家が舞台の話なのに、

"ひょんな事から"駿(横浜流星)も葉山(向井理)も島にやって来ちゃう展開…

ザ・少女漫画っぽい!(笑)(まぁ、本作はオリジナルなんですけど)

 

でも、初島の持つ広い海や、隔たりのない近所付き合い、

貝殻を存分に使った商品といった自然の豊かさが、

今の仕事に向き合う"原点"を改めて知る真柴と、

母・すみれ(工藤夕貴)や葉山の前では自分の気持ちに素直になれる駿の2人の変化を

大らかに見守っていてくれている感じがして、

こういうメインの場所から離れた所で展開される物語もアリだなぁ…と思わされました。

 

葉山の話に頷きながらも妬いているのが分かりやすかったり、

真柴にはちょっと憧れてる部分がありますって言ったり、←そんなの初めて聞いたよ(笑)

「いつでも隣で見てるんで裏知ってます」ってマウントとったり、

彼女の事になるととことん一途な駿が可愛らしくて、今までの中で一番魅力的に映る。

終盤ですみれに言われた事を自慢気に話すものだから、

今回の駿目線のラストで何があったのか気になって仕方なかったです。

葉山の宣戦布告ねぇ…本格的な勝負が始まる段階で、

一歩リード出来た感覚がたまらなく嬉しかったんでしょうね。

 

残りの展開は元カノの件と、真柴・駿・葉山の三角関係がメインになってくるのでしょうが、

個人的には、もう真柴と駿が付き合っちゃえば良いのにな〜と思いながら見ております。

彼女への想いに気づいていながらも、平然なフリして直向きに隠そうとする駿に対して、

「あんな顔初めて見た」「嫉妬してたの分かったよ」ってはっきり返してくれる真柴の関係性、

漫才コンビ(?)らしい安定感があるというか、結構長く続きそうな気がするんですけども。

 

最初は真柴が着飾っていたモノを1つずつ脱ぎ捨てていく物語として本作を見ていましたが、

今回の内容で、脱ぎ捨てられないモノをたくさん抱えていて、

そこから自由になろうとしているのは駿の方なんだと確信。

ミニマリストなのは、むしろ真柴の方かもしれませんね。

タイトルの「着飾る恋」って、主人公だけを指しているんじゃないんだとようやく気づかされた所で、

今後の展開がちょっと楽しみになってきました。

 

最後に超余談ですが…島、行きたくなっちゃったなぁ。

母が島出身で、毎年夏になるとその島に家族旅行に行って、

海で泳いだり美味しい海鮮料理食べたり色々してくるんですけど、

今年も無理そうだよなぁ…コロナめ…(泣)

 

 

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大豆田とわ子と三人の元夫 8話 感想|Season4にはならなそうな気がしてきた。

 

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「人生がなかった期間」か。凄い台詞だな。

17歳から31歳じゃあ…損失はかなり大きいですよね。

その期間中に訪れるであろう「青春」や

「大人とは?」「社会で生きていくとは?」を知る過程など、

そういうターニングポイントになるものがごっそり奪われてしまう事になる。

当時は苦しかったが今となっては良い経験になったとか、被介護者への感謝の気持ちとか、

"時間が経って丸くなったからこそ分かる"みたいに今までの人生を美化するんじゃなくて、

自分にとっては辛くて闇だったとはっきり言葉にしてしまう。

この台詞に救われたヤングケアラーの視聴者、いっぱいいるだろうなぁ…。

 

大史(オダギリジョー)は今の社長に拾われ、どうしたら良いか分からなかった自分に

人生観や仕事を手取り足取り教えてくれた事を嬉しそうに話すんだけれども、

それは逆に、自分を犠牲にして誰かに依存する生き方しか出来ない、

与えられた課題を全うするマニュアル主義な習性が染み付いてしまっているのを

物語っているようで切なくなります…。

 

前回であんな衝撃的な場面を見せられたのにもかかわらず、

なんでとわ子(松たか子)は彼に惹かれてしまうんだろうって気になっていましたが、

彼を"自分と同じ側の人間"だと思う部分があったんですよね。

大史はカレーに囚われていて、とわ子はかごめに未練が残っている。

かごめの存在で思いついたけど、大史は社長の言う通りにやってくれるものの、

基本的に命令がないと動けないという"カゴの中の鳥"状態な一方で、

かごめはどんなに反対されようが自分らしい生き方を決めて実行してみせた

"カゴから解放された鳥"状態だったという意味では、真逆の関係性なんですね。

 

まだそんなに彼の事を深く知らないし、信用しづらい相手なのに、

彼を解き放ってあげたい気持ちが勝って

その場の勢いでカレーを食べさせに家に連れてきちゃう流れは、なんか妙にリアルで。

人間、全ての事柄に結論を出してから前に進めるほど完璧な生き物じゃないし。

行動してもしなくても時間は過ぎていく訳で、

ある種のモヤモヤを抱えながら毎日を過ごしていかなければならない…と感じさせる

生々しさがあのシーンにはありました。

 

ただ、今回の件が恋愛、結婚に直結するか?って言われたら、

違うんじゃないかなぁ…と。

なんというか、一緒に愛を育むというよりかは、

とわ子が一方的に気づいて、一方的に愛を教えてあげる…

つまり"育てる"みたいな関係性に近い気がしています。

今は、三人の元夫とは違うタイプの人間だから惹かれているのかもしれないけれど、

「リモコンのボタンを押すことだけに疲れる」といった台詞があったように、

彼がSeason4になったら、とわ子に負担がかかりそう…。

 

そう言えば、八作(松田龍平)は大史があの場にいる事に気づいてましたよね。多分。

本当は何を言いに来たんだろうか。

次回予告ではプロボウラーと結婚するらしいし…彼の心境の変化も気になりますよ。

 

 

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イチケイのカラス 9話 感想|優柔不断なのも思いやりの1つ。

 

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裁判員裁判の話は初めて見るなぁ。

そもそも、それ自体あんまりイメージ掴めていなくて、

提示された証拠や証言をまとめた書類を元に

最終的な判決を裁判員に委ねる…みたいな流れだと思っていたから、

まさかあんな風に自由にディスカッションさせるのかと驚きましたよ。

私は大人数の前で意見出しづらい人間だから無理だ(笑)

まぁ、ドラマ用に多少誇張はされているかもしれませんが、

色々発見があって、これはこれで新鮮な気持ちで見られました。

「辞めて抜けても良い」「事件の概要はSNSで呟いても良い」もなるほどねぇ…。

 

勝手に自己紹介、探偵気取り、本題から逸脱したお喋り…

個性がぶつかり合う人々の前では、

さすがのみちお(竹野内豊)も入る隙がない所が面白い。

だからと言って、裁判員達の威力に押されて主人公の存在感が薄まる事もない。

周りの意見を頷きながらじっくり聞いて、素っ頓狂に意表を突いてくるかと思えば、

時にストレートな言葉で攻めてくる。

 

犯行をきっぱりと否定し、黙秘権を使った高見(春木みさよ)が

悪女っぽく映ったのは、実は娘を傷つけたくないがための計算だった。

最初はガヤガヤ盛り上がっていた裁判員達も

裁判員制度をやる意味や事件の真相に気づくごとに、

徐々に物事に向き合うようになる真面目な面を見せてきたり、

考えた末に「分からない」と率直な意見を述べる者が出てきたり、

強気だったのにもかかわらず自信がなくなって下りる者が出てきたりもする。

 

被害者を助けるべきだったのか。それとも死なせてあげるのが正解だったのか。

被告人、裁判員、みんなそれぞれ意見が違っていて、

1つの答えを導き出すのに迷いが生じている姿が

有罪にするか無罪にするかで悩む裁判官達の姿とリンクします。

日高(草刈民代)の件もあり、人の人生を決める重みを知っている裁判官だからこそ、

みちおの言葉に続けて自分なりの考えを重ねながらフォローを入れる

坂間(黒木華)と駒沢(小日向文世)の描写が印象的でした。

 

また、劇中の台詞「悪人の中にも善意がある。決して一色には染まらない」でもあったように、

人間は見た目だけでは計り知れない、複雑な感情を抱える生物であるという事を

裁判官側、裁判員側、被告人側の心理に絡める形で見せてきた、

人本来の魅力に触れるお話でもありました。

 

結末自体は重たいものでも、凄くぐったりした心地にならなかったのは

裁判に向き合うみちおの柔軟な思考や行動でバランスを保てているからなんでしょうね。

私の好きな「ふはは」笑い。今回はいっぱい聞けて嬉しかったです。

あの笑いが入るだけで、心が少しほぐれた気分になります。

 

それにしても、終盤のストーカーの件は…

頭打って気絶したまま来週まで引っ張るのかと思っていたので、安心しました。

でも、あれだけでは終わらなそう。

 

で…姪っ子、誰!?(笑)

 

 

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ドラゴン桜(2021) 6話 感想|急にデレる藤井と急に改心するモンペ

 

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続編も金10枠で放送すれば良いものを、なぜ日曜劇場枠に移動させたのか?

理由は1つ。「家族に見てもらいたいから」でしょうね。

この枠は基本的に、老若男女とっつきやすい勧善懲悪モノが多いから視聴率は好調だし、

大ヒット作の「半沢直樹」「下町ロケット」が放送された枠としても注目度が高い。

そして、日曜日の9時という、休日かつ比較的早い時間帯だけあって、

家にいてまだ起きている子供も多い。

一方で、本作は、ベースとしては学園モノだし、人気作&漫画原作の続編だし、

若いキャストがメインで同年代には親しみやすさを感じるだろうし、

「親子揃って受験に挑む」を重視する作品でもある。

双方のニーズに合致している訳で、親の描写が多いのも頷けるんです。

 

ただ、親の心境を描くにしては、あまりにも非現実な部分が多くて目に余る…

それだけなんです。

せめてモンペばかりなのは仕方ないにしても、

子供に対する歪んだ愛や憎悪を長年抱えていたにもかかわらず、

桜木(阿部寛)の説教だけでたった1話内で改心するチョロいモンペなんて

もう「あり得ない」って気持ちが勝ってしまうんですよ。

今回のDV父の場合…表向きでは優しい人の振りをするのが自然でしょうし、

結婚させるために高校中退させたら、相手は早々見つからない事だって

冷静に考えれば分かるはず。

そもそも、「女は家庭に入るべし」な考えだったら、なぜお金のかかる私立に通わせたのか。

そこが一番謎過ぎます。

 

藤井(鈴鹿央士)に関しては、

じゃあ前回の健太(堀田佳央太)への悪事は何だったの?感が強くて(笑)

将来は大丈夫なのかと真面目に心配するほどだったんですけど…

今回になったら、しれっと東大専科に混ざって合宿しているし、

しれっとピュアな人になっているし。

なんか…ここ数話見逃していたんじゃないかとすら思えてくる。

最終回で急激に漂白されるパターンと同じくらいの気持ち悪い感覚を覚えていますw

 

ごめんで済むんだったら、

10年間DVしていた父が、説教や生徒達の想いに涙するほど心動かされるんだったら

警察はいらないんですよ。

下手したら犯罪レベルの問題を蔑ろにするくらいだったら、

勉強面以外でのトラブルは作らない方が良い。

関係ない所で話を広げたり、盛り上げたりしているような…(滝汗)

 

 

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半径5メートル 5話 感想|まずは誠意を込めて謝罪すべし

 

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こちらにも羽場裕一さん…「イチケイ」とキャラが被りますな(笑)

私が初めてお見かけしたのは「ウツボカズラの夢」の父親役でしたけど、

そこからずっと、何となく悪そう…という印象は変わらず。

心から優しそうな役を演じている所を見た事がないなぁ。

 

さて、内容の方は、風未香の彼氏である山辺(毎熊克哉)の所属する

一折の実態や調査過程が描かれたので、

いつもより週刊誌の編集部が舞台である面白さは強まったと言えば強まったものの。

その代わりに、女性が抱えている"モヤモヤ"に寄り添うという

本作ならではの味わいは薄まってしまったため、

正直、終始漂う不穏な雰囲気に「これじゃない」と思いながら見続けた感じです。

まぁ、まだ物事が解決しない前編だから、余計にそう感じたんでしょうけど…。

 

山辺のガセ記事については、たとえネタが嘘か本当かまだ確実に分からないとしても、

相手側が名誉毀損を訴えるまで怒っている以上は

まずは自分の落ち度を認めて謝罪するのが、

大人としての、その業界のプロとしての誠意ある対応だと思っています。

世に出た記事は1人の人生を大きく左右するし、世間のイメージにも繋がる、

言わば凶器みたいなもの。

たった2ページの薄い紙で、俳優の未来や希望を壊す事が出来てしまう…

編集者はそんな責任重大な仕事をしている。

だから、SNSで彼への誹謗中傷を見て心を痛める風未香(芳根京子)は

ちょっと違うんじゃないかなぁという気がしてなりません。

 

それに加えて、彼女の取材が、山辺とかつて似たような過ちを犯していた

製菓会社の元社長の現在を調べるという内容だっただけに、

どうも「彼を信じたい」「彼は悪くないと思い込みたい」といった私的な感情を

その取材に重ね合わせて動いている違和感を覚えてしまいました。

 

少なからず、今回の話は、本作でやるのに相応しい話ではなかったと思います。

コンセプトからはズレているし、宝子(永作博美)とのやり取りも格段に減ったし。

"半径5メートル"以内にいる山辺のモヤモヤを払拭しようと奔走する前に、

もっと社会的な問題があちこちに転がっているでしょう…なんて(汗)

 

最後は、"10年前"で何となく予想がついていたものの、

宝子の正体は鶴川ゆうだったと発覚。

この件も、山辺の事も、製菓会社元社長の事も

最終的には一括りでまとめる形になるんでしょうけど…

少しでも納得のいく結末であって欲しいです。

 

 

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きれいのくに 7話 感想|「美とは?」について考えさせられる

 

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本作を見ていると、それぞれの持っている"美"についての

価値観の違いについて考えさせられます…。

 

自分のコンプレックスを取り除くために整形する人。

整形する目的としては、あの人の好きな顔に近づけたい。

周りと同じトレンド顔になって安心感を得たい。他より抜きん出たい。

みんなの憧れの的になってチヤホヤされたい。

そして…遺伝子操作をして産んだ子供も綺麗な子に育って欲しい。

いろんな考えがある事でしょう。

一方で、あえてプレーン顔でい続ける事を選んだ人もいる。

誰かの好きが自分の好きとは限らないし、この顔が好きな人がいてくれたら

それで良いと言い切る小野田(吉田羊)も、中々素敵だとも思う。

 

二者で共通しているのは「自分に自信を持つ」。

でも…整形で容姿を塗り固めたとしても、「私はこれで良い」とポジティブに捉えたとしても、

誠也(青木柚)や凛(見上愛)の様子を見ていると、

内面までは誤魔化せないという現実に直面させられます…。

そして、整形をした人もしなかった人も、

どちらも同じくらいの苦しみを抱えているという事も。

 

中山(秋元龍太朗)こそ、両親のお陰で整った顔ではあるものの、

その顔のせいで誰かにとっては勝手に"トラウマ"扱いされ、勝手に気まずい関係になる

理不尽な差別を受ける日々を送っている。

貴志(山脇辰哉)はピアスをつけてイメチェンしたにもかかわらず、

意中の人に振り向いてもらえない。

れいら(岡本夏美)に「耳から膿出てるから拭いて」って言われた時点で

もうお察しなんですよ…(泣)

 

小野田の言葉で、凛は裏整形への誘惑を踏みとどまれるか?と僅かに期待したけれど、

次回予告を見る限り、結局手を出してしまうらしく。

多分、"プレーン顔だから""人気女優にはなれない"小野田が店員に裏で注意される所を

目の当たりにしたから…というのも、決意したきっかけなのかなぁと。

シフトを休んでも、その人が大きな映画に出ている女優だったら

「急な予定が入ってシフト休んじゃうのも無理ないよね」で終わるかもしれませんよね。

顔を変えればやっぱり人生も華やかにはなるし、

思い通りの幸せを得られる(誠也も振り向かせられる)と思い込んだんでしょう。

 

さて、「最終回まで見ないと分からない」を謳っていた本作だけに、

どんな結末に落ち着くのかがまだ見えてきません。

まぁでも…綺麗の答えは1つじゃない…みたいなメッセージを残して終わりそうな気はしています。

 

 

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コントが始まる 7話 感想|一番の理解者だった4人目のマクベス

 

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いつも流れるアバンのコントパート。

今回は割と何を表しているのかは分かりやすかったですね。

無人島はマクベス3人が思い浮かべる理想の世界。

富豪達に仕掛けられているらしいカメラは、「現実」という名の世間からの圧力。

全員金髪なのは、みんなで同じ方向を向きたいから。

で…潤平(仲野太賀)が無人島に持っていきたい物で何も書かなかったのは、

2人が必要な存在だと思っているから。

これだけ想像出来るほどちょっとしんみりさせられるコントだった分、

最後のオチが笹かまなのには笑いましたけどw

 

それにしても、「少しずつ動き始める音がした」かぁ…。

出会いと別れは本当に背中合わせって言いますよね…。

里穂子(有村架純)は「先輩」になろうと、就職に踏み切る形で

確実に前を向き始めているし、

つむぎ(古川琴音)と駿太(神木隆之介)はお互いに距離が近づき、

恋愛という名の幸せを手に入れようとしている。

潤平は本格的に家業に専念する事を考えている。

 

みんな「現在進行形」。

しかし、その中で春斗(菅田将暉)だけが唯一立ち止まっている。

そんな彼が、4人目のマクベスが車だと気づいて

ぐしゃぐしゃに泣くのは…もうこっちが情緒に訴えかけられっぱなしでした。

車まで去ってしまったら、近くにいてくれるモノはいなくなるんだな…と。

 

10年間乗ってきた車。

それは、何年前だか分からないカップラーメンの匂いが染み付いた車でもあり。

ソファのクッションはすり減り、照明も何度も酷使したけども、

3人がお笑いに対して諦めを見せなかったのと同じくらい、

10年間も故障しないでいてくれたタフな車でもある。

洗車をしながらその車に乗って出来た思い出話に花を咲かせる時に、

メインで語っている人をアップで映すのと同じくらいの分量で

いろんな角度から「車の全体図+3人」を映している映像は、

まさしく"4人で作り上げてきたマクベス"という感じがして、

別れの日が来ると思うと一気に切ない心地にさせられました。

 

初回で出てきた福岡のラーメン屋での話が1ヶ月前の出来事だったと知ると、

静かに流れていた劇伴は無音に変わり、

急激に「楽しかった時間は止まってくれない」現実味が襲ってくる。

でも、みんなで車の存在の大きさに気づいた時は、

寂しさを醸しつつも1つ1つの音階は高くて軽やかで、

別れを惜しむ3人をそっと励ますかのような劇伴を流し始める…という

さり気ない雰囲気作りの演出も良かったです。

もちろん、ナレーションもない、"3人だけの空間"でしかないシーンだから、

それをぐっと引き込ませるものにしたのは演技力の高さも大きいんですけども。

なんでもない会話なのに泣けてくるのも凄いし、

演出をあえて大人しくしたのは、役者さん達の演技に信頼を寄せているから…なんですよね。

 

確かに別れが訪れるのは辛いけど、

最終回ではみんな幸せな形で終われるだろうと私は信じてます。

車は里穂子が買っている可能性もあるかもしれないし。

もしかしたら、いろんな物事を吸収し、外の世界を経験してきた3人が

仮にマクベスを再結成したら、ネタが驚くほど面白くなっているかもしれない。

 

今でも実体験をネタに取り入れてはいるものの、

あくまでも"高校時代の延長"上にいる関係性だから、内輪受けの方が多くなってしまって

あまり人気が出ない状態だったんだと思いますしねぇ。

コントよりも、日常生活でのやり取りの方が圧倒的に面白いですからね。

 

 

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今ここにある危機とぼくの好感度について 5話(最終回) 感想|世の中を単純にするのは愛

 

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途中から感想を書きそびれてしまってましたが、最後まで面白かったです。

 

4、5話で描かれた「サハライエカ」のモデルが何なのかは

ここでわざわざ書かなくても十分に分かるでしょう。

本作の放送は元々、去年の秋クールの予定でしたが、

当時よりも今の時期の方が某政府の動きとリンクし過ぎていて恐ろしい…。

過去に勤めた経験があるのか?実際に政府に関わっていた人を取材したのか?と思うくらい、

トップの隠蔽工作の実態をまざまざと見せられている気がしました。

 

人の命まで犠牲にしても、次世代博を強行するために

あらゆる事実を隠蔽しようとする須田(國村隼)のやり方には絶句した分、

勢力・忖度を押しのけて、自分の正義を貫こうと決意した三好(松重豊)の姿には

爽快感が残ります。

初回の頃はとにかく保守的でしかなかった真(松坂桃李)も含めて、

悪の組織に飲み込まれそうになる登場人物が「"正しい"とは何か?」を模索する事で

最終的には形勢逆転し、核心を突くと、今まで大きな存在に見えていた理事達が

案外小者だったのが分かるまでの一連の流れは、まるで日曜劇場の勧善懲悪モノを見ているよう。

 

で、何が一番潔かったかって、

「好感度なんて真実を分かってる人からだけ上がれば良い」とまとめてみせた所。

自分の身を守るためにはやっぱり好感度が大事…でも

好感度を捨てて自分らしくなれ!…と言っている訳でもない。

三好の例で言えば、私達は彼の弱さとか自信のなさとか、真の支えが励みになっているだとか

そういう裏側を知っているから、留任するのも納得のいく結果だけど、

大学側の不祥事による謝罪会見、しかもそう間が空かないうちに

別の案件でも問題を起こしている総長の姿"だけ"を知っている一般人からしたら

「なんで!?」って思うかもしれない。

それは須田も一緒で、今までヒール役の印象でしか彼を捉えていなかったけれど、

別の視点から見てみたらしっかり

「大学の未来を考えた上で行動していた」のが分かる日が来るのかもしれない。

 

人の見方なんて様々だ。自分が応援したいと思う者を応援し続ければ良い。

正義を貫いていけば、たとえそれが少数派だったとしても、

ついてくる人はついてくる。

真にはみのり(鈴木杏)がいて、三好には真がいた。

愛は好感度よりも強い…は壮大な勘違いに過ぎないけど、

この複雑に入り組んだ世の中を少し単純にしてくれるのは愛だという着地点に

不思議と心が軽くなった心地がしました。

 

みのりがまさかここまでキーパーソンになるとは予想していなかったし。

初回から描かれてきた 現実に心折れてはまた回復する真の成長はもちろん、

3話で三好の覚醒も、「一番残酷なのは善人の沈黙」という言葉も、

そして自力ではどうしようも出来ない脅威も、

諸々の要素が全て最終回に向けての集大成だったと思うと、何だか感慨深い。

 

全5話という短さで終わってしまったものの、

橋(歩道)の中央を自転車で渡る真のラストカットは、

彼のこれからの生き様を示しているようで安心させられましたね。

普通だったらどちらか片方に寄るんだけれど、あえて真ん中を通らせたのは

「世の中を単純にするのが愛だと分かると、周りの物事を俯瞰的に見られるようになる」

=中立的な立場でいられる という意味が込められているのかも?と勝手に想像してみたり。

 

理事達は悪役でも、皆個性的でそれぞれに憎めない所があって、

なぜだか愛らしく見えてきちゃう方々ばかりでした。

悪に徹さず、キャッチーさを程よく出したからこそ、

「主人公が強くなるRPG×エンターテインメント」作品として

最後まで面白く見られた気がします。

RPGと言えば、OPで流れる劇伴も「ドラクエ」のような趣が。

流れる度に高揚感がみなぎりましたね。

 

 

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リコカツ 7話 感想|咲をめぐっての争奪戦、開幕!

 

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自分にとって都合の悪い部分だけ隠した、表面的な謝罪だよなぁ。

2人が離婚した後に報告する。

しかも、優しい性格の紘一(永山瑛太)だけにって所が

「君のせいじゃない」と言われたい気満載なんですよね(笑)

本当に反省しているんだったら咲(北川景子)に謝るでしょうに。

そもそも、迷子にさせた件は、あの言い方じゃ"自分の不注意で"って事になっていますけど、

実際は"故意で"やった事ですから。

勝手に人の家の寝室に入ったのも…忘れてないからね?

 

そんな彼女は煮物ばかりを実家に持ち込んで、父・正(酒向芳)の胃袋を鷲掴み。

将棋もそうですけど、ここの2人は「女性は家庭に入って男性に尽くす」点では

価値観が似ているから、きっと意気投合したんでしょうね。

正が偉い上機嫌っぷりなのが分かりやすい。

と同時に、薫(宮崎美子)だって旦那の好みに合わせて甘い卵焼きを作ったりと

色々配慮してくれていたのに、なぜ普段から偉そうに接していたのか…と思うと、悔しい。

出世頭だからって頭ヘコヘコするような人だったのか。

咲に対しては「奴」呼びでしたから…こっちもちょっとイラっとして来ましたw

 

一ノ瀬(田辺桃子)の押しかけだけでなく、

緒原家総出の土下座に、氏名変更届の提出に、

2000万盗まれた美土里(三石琴乃)に、姉・楓(平岩紙)の離婚問題に、

楓の娘・梓(夏野琴子)の学校でのいじめ問題…と、

周りの人物も絡めたトラブル案件が大量発生。

この盛りだくさん具合も、楓の言っていた

「結婚は2人で決められるけど、離婚はいろんな人を巻き込んじゃう」を

ドラマ上で置き換えてみせたものなんでしょう。

 

そしてラストは、咲をめぐっての四角関係に。

貴也(高橋光臣)の行動、雨降っていないのになんで傘差しているんだろう…

なんでドラマチックに投げ捨てたんだろう…wって最初は笑っていましたけど、

「母が迎えに来てくれなかった雨の日」というトラウマを救うための行動だったのだと

後々気づかされました。

長い付き合いだって言っていたから、この話も当然聞かされただろうし。

 

で、水無月白洲迅)だけ一見蚊帳の外状態なんですが…(笑)

咲を好きな気持ちも嘘ではないものの、

やっぱり2人を繋ぎ止める立ち位置な気がしてなりませんね。

咲が紘一にまだ未練があるのを見抜いているし、

本当に好きなら、わざわざ宣戦布告しに行かないで独り占めしちゃうと思う。

このまま自分の気持ちに正直にならなければ、俺がもらっていっちゃうぞ?良いのか?

っていう意味合いでの宣戦布告と見た。

 

まぁ、どちらにせよ…咲と紘一が元サヤに収まって欲しいのが大前提ですけど、

紘一と一ノ瀬が結婚を前提に付き合うようになる展開だけは避けて欲しい(笑)

次回予告…ニコニコ楽しそうに笑ってるんじゃないよぉ…紘一…。

 

 

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