2021年春ドラマ一覧

リコカツ 6話 感想|離婚する事は人生が終わるという事

 

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相手のために作った手料理を、勝手に食べては平らげる水無月白洲迅)には

なんて非常識な奴だ!とは思いつつも、

実は「最後の晩餐」を代わりに食べた事によって

2人の関係を繋ぎ止める救世主的な存在になるんじゃないかと期待を膨らませていただけに…

ああ、やっぱり、そう上手くは行かないか…と、

現実味を帯びた結末に切なくなってしまいました…。

 

両親2組とも、最後は何の躊躇いもなく、割とあっさりと離婚を承諾。

「バイバイ」でお別れ。もう潔く諦めた父の顔。未練がなさそうに家を去る母。

その様子を見た2人は、付き合っていた当時は周りが見えなくなるほど相手に惚れ惚れして、

惹かれあっていた夢のような時間を送っていたはずなのに、

自分達も離婚する時はあんな風に別人になってしまうのか…と想像したら、

いてもたってもいられない気持ちになったんでしょうね。

両親を想って言った言葉は、自分はこのままで良いのだろうか?という

迷いとして跳ね返ってきた。でも、当本人には届かなかった。

だから、雨が降って止んだ時に見えた2つの虹に励まされもしたし、

感動もしたんだと思います。

もしかしたら、また寄りを戻せるのかもしれない…と。

 

が…紘一(永山瑛太)の性格上、決意は変えられないらしく、

結局は咲(北川景子)も耕一もそのまま離婚するという同じ道を辿ってしまう事に。

 

届いたカーテンをつけて、ようやく理想の家が完成し、

咲はこの家にいた方が良いと勧めた後の、紘一の一連の言動…

「最後に、このカーテンをつける事が出来て良かった」

「自分がいなくなっても、せめて君の事を守れるように」

そして、唯一の私物である、額縁に入った教訓は持ち帰る。

ここら辺のくだりが、カーテンだけは形見として残し、

彼はまるでこの世からいなくなってしまうように映りました。

 

そこで、序盤の方で、他人だと思うと急に楽になったと感じた

咲の想いの本質に気づかされます。

結婚するという事は一見幸せの象徴ではあるけれど、

日が経っていくにつれて、どんな物事でもお互いに考えや行動を一致させながら

二人三脚で生涯を歩まなければならない"重圧"に変わる。

で、やがて歳を重ねて、相手が病気や老衰などで先に亡くなってしまった場合、

家に住む者は一人になってしまう。

相手の人生を背負う必要はなくなった。

けれども…これから毎日は孤独な老後を過ごす事となる。

離婚って多分、こんな感じで、晩期が早くやってきた状態に近いのかもなぁと。

そう考えてやっと、何となく分かったつもりでいた咲の想いを

深く理解する事が出来ました。

 

あと書き残したい内容は…ラストの紘一の様子ですね。

あれは恐らく…離婚届は出していないんじゃないかな〜?

いつもみたいに力んでいない、ちょっと棒読みっぽい話し方で、

最後の別れの言葉が心なしか早口に思えて、咲の顔も見ずに早く去ってしまったのは…

自分の気持ちを悟られまいと隠しているように見えました。

言語化出来ない」はこのシーンの前フリですよね。

言語化出来ないから、意地を張ってしまう。

本当は離婚したくないけど、咲のためを想って…

「さよなら」を意味する左手で握手して、表向きは別れた事にしようと。

そんな風に捉えています。

早口→去る の流れは、瑛太さんが視聴者にそう思わせようと

意図的に演技されたのだとしたら凄いなぁ。

 

さて次回。

離婚したのを良い事に、一ノ瀬(田辺桃子)が出しゃばりそうで嫌ですねぇ(苦笑)

見終わった後にイライラしているのが目に見える。

水無月もかなり厄介でも、第一印象からそのイメージは変わらなかったですし、

この人はこういう性格だからしょうがないかと認められる部分はありますが…

彼女の場合は、紘一の前では真摯な人間であろうとしているのが反感を買うんですよね。

早く撃退してくれないかな〜。

 

 

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レンアイ漫画家 7話 感想|あいこの真っ直ぐさが響く…

 

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前回、可憐(木南晴夏)が清一郎(鈴木亮平)の部屋に勝手に侵入するくだりを始め、

二階堂(真栄田郷敦)や由奈(小西桜子)も

恋愛事情に入り込んでくる展開は"恋の障がい"あるあるでも、

あいこ(吉岡里帆)と清一郎の成長には必要な要素だと、好意的に捉えて見ていたものの。

今回は更に美波(内田理央)も参戦してきて、

あいこのいる空間では二階堂や由奈がかき回し、

一方で清一郎のいる空間では可憐や美波がかき回し…と

どっちもパンチの効き過ぎるキャラが物語を先導していく流れが続いたため、

これでは比較的大人しい方のあいこの存在感が

霞んでしまうのではないか?と思っていたのですが、

その"霞んでしまう"にはちゃんと理由があったのですね。

 

いきなり合わせる事になってしまった夫婦設定、

美波が登場して再び現れる当時のモヤっとした想い、レンくん(岩田琉聖)への配慮…

そんなドタバタした出来事が続いて、やっと落ち着けたのが、一人でお酒を飲む時間ですが…

今度はあいこが彼の心をかき回す形で近づいてきます。

静かな夜になると、一人で何か考え事をしたり、

会話を通して誰かの言葉がストンと胸に響いたりする事が増える訳ですが、

その時間帯と、人に優しくて素直な性格であるあいこの組み合わせは、実にぴったりでした。

 

「…なんだ、これは」「……………愛です」

衝動に駆られて咄嗟に言葉が出てしまったらしい。

でも、美波との再会で頭がいっぱいいっぱいになってしまった彼の様子は

前半のカオスな場面で十分に描かれてきたから、

急に抱きしめる行為に走るのにも頷けるものがあります。

 

10年前に踏みにじられた清一郎の純情を、愛で包みこもうとする苦労人あいこ…。

素敵な関係だな。"ヒューマンドラマ"…だな。

主題歌の流れるタイミングが絶妙なのもまた、うっかり泣かされてしまいました。

 

別の相手と離婚して独身になり、純(白石隼也)が亡くなったのを知った途端、

寂しさを埋めようと子供ごとまるっと清一郎を自分の物にする事を考える美波は

清一郎よりもよっぽど闇が深そうですし、

親子の事情まで絡めなくても良いだろうに…という気もしますが。

それ以上に、向後(片岡愛之助)の存在が最大の壁となりそうですね。

 

変わり者で野獣のように煙たがられてきた清一郎が、

あいこの真っ直ぐな愛情によって人間の温かさを知り、

最終的に目の前の物事に立ち向かっていくであろう残り数話が楽しみです。

 

 

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桜の塔 6話 感想|仲間を集めて脱・迂闊なるか?

 

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第2章突入で、あれから5年が経った事により、

登場人物の今置かれている現状や立場にまつわる説明が多かった今回ですが…

うーん、それよりも、時間経過させる意味が感じられないのが気になりましたねぇ。

 

確かに、刈谷橋本じゅん)が何故か社会の除け者にされていたり、

冨樫(岡田健史)が捜査二課に出世したりと、ある程度状況が変わった者は見受けられたものの、

警視総監の座席争いの主軸となる主人公や上層部には大きな変化がない様子だったのが

そうさせたのかもしれません。

千堂(椎名桔平)を陥れようとしたのが原因で

漣(玉木宏)が出世コースとは程遠い地下の部署へ左遷させられたか…と思えば、

順当に出世しているみたいですし。

千堂・吉永(光石研)・権藤(吉田鋼太郎)の間で何か交代劇が起きた訳でもない。

おまけに、月日が経てばあるあるの新キャラも登場しないし、逆に退場した者もいない、

顔ぶれはお馴染みのメンバー。

5年じゃなくて、数日後でも良かったんじゃないでしょうかね。

 

仕方ないとは言え、今回は合間合間に状況説明台詞が多かったのもあり、

中盤まではあまりのめり込んで見る事はなかったのですが、

同期達で新派閥を作るという展開には興味をそそられました。

てっきり、同期と絡むくだりは、これからますますシリアスな方向に向かっていくであろう

本作の"箸休め"的なパートになっていて、

あくまでも2人は本筋では活躍しないと思い込んでいたので、

そうかぁ…そのための「仲良し3人組」かぁ…と腑に落ちましたよ。

まぁそうなると、前々から思っていた事で、

玉木宏さんだけ先輩じゃない?浪人でもしたんか?ってくらい

同じ世代に見えない気がしなくもないですが(笑)

 

獰猛な牙を隠していたとか言われながらも全然隠せていない漣の表情を見て、

頭が切れたフリしてまたいつか大きくやらかすんじゃないかと心配しておりましたが、

流石に今度は権藤もバックにいるので大丈夫でしょうね。

で…派閥のトップとして、まず隙を見せない上で大事なのは、

庁内で事件内容を普通の声で話すべきじゃない事だと思うのw

冨樫はツンデレだから良かったけど、彼関係なしに、

目撃されて報告されてしまう方が自然でしょ。

っていうか、捜査の協力を求めるんだったら、

以前所属していた公安とか、内閣情報官になった権藤に頼んだ方が

リスクは低かったかもしれないのに。

 

そうそう、最後に余談ですが…

授乳室が現金を受け渡すのに有利な場所になると知った時にゃあ、目から鱗でしたわ。

防犯カメラがない…なるほどー!とはなりましたけど、

そんな目的で使うなって話ですな(笑)

 

 

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珈琲いかがでしょう 7話 感想|ぼっちゃんとはいつ出会えたら良かったのか…

 

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今回のエピソードは「ぼっちゃん珈琲」。

過去の話は、青山(中村倫也)が清掃屋として全盛期だった頃か、

コーヒーに揺らぎ始めていた頃か…いつの状態でぼっちゃん(長野蒼大)と出会ったのか

はっきりと分からない感じで始まりましたが、

「逆上がりなんて出来なくても生きていける」と言ったり、

ぼっちゃんの抱える心境をしっかり受け止めたりする描写があった辺り、

後者寄りの、たこ(光石研)に人生のいろはから教えてもらっていた所で

出会ったのだろうというのは、何となく読み取れました。

 

父にも相手にされず、家でも学校でも孤独だったぼっちゃんが

青山と交流するようになった時点で、

きっとこの人がお父さん代わりだったのだと早くに察してしまいましたし。

そこからの展開も想像しやすく、エピソード自体は凄い衝撃的ではなかったものの、

10代の頃のぼっちゃんにも、現在のぼっちゃん(宮世琉弥)にも共通して醸し出る佇まいに、

彼がいなくなった数年間でどれだけ絶望した日々を送っていたのか…という余白を感じさせ、

最終的には切ない気持ちで見終えたお話でした。

 

父のいる暴力団を反面教師にして、誰にも頼らず強くあろうと意気込むその徹底っぷりは、

服装や話し方に反映され、真面目な性格が伺えた10代の頃のぼっちゃん。

時に子供っぽい一面はあれど、

土を薄めたコーヒーもどきを飲ませるという歪んだ部分も秘めていたぼっちゃん。

(「見て見て、これコーヒー!」って言う所までは子供あるあるだとは思うけども)

それが現在、ボタンをしめた学ラン、内面を中々掴み切れなさそうな話し方、

ロシアンルーレットと、大人になっても染み付いていて、

ふと見せる微笑みの表情にも子供の時のあどけなさが残っているよう。

こうした演技やキャスティングのお陰もあって、

ずっと会えなかった青山に依存したくなるのも理解出来てしまうんですよね…。

 

青山といつ出会っていたら"裏切り"にはならなかったのか…

移動珈琲屋に訪れるお客さんとしてだったら

あそこまでの感情になる事はなかったかもしれませんが、

それでも置かれた境遇からして、「なんで?」「どうして?」と、

コーヒーを飲んでいくうちに心の拠り所として縋ってしまいそうですし。

かと言って、何の迷いもなかった頃に出会っていても

青山がコーヒーに目覚める未来を変えられる可能性は低い。

どちらにせよいつかは離れ離れになる運命なのか…うーん…。

 

ぼっちゃんが子供の時からいた側近・夕張(鶴見辰吾)も、

彼を孤独にしてしまって後悔している部分もあるんじゃないかなぁと思ってます。

毒入りのコーヒーは多分運ぶ前に捨てているし、

青山がお金を持って逃げた件も、自分が足を洗わせたからなのでは?という気もしてきました。

 

次回予告では、垣根(夏帆)がお客さんとしてコーヒーを飲みに来る場面があったので、

確実にハッピーエンドにはなるのは目に見えていますが、

あの件が終わったらまたぺい(磯村勇斗)とも別れてしまうんでしょうかねぇ。

今度は経験を積んだコーヒーを飲んでみません?

そしてやっぱり…みんなで店開きません?

 

 

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半径5メートル 3話 感想|物に囲まれた人生だってアリ

 

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「私は捨てる勇気を持つうちに、夫が必要でない事に気づき捨てました」

ゾッとする台詞から始まった今回のエピソード。

しかし、話を進めて行けば行くほど、それとは真逆の方向に進み、

ある物にまつわる思い出や感情を互いに共有する事で精神的な充足を得られ、

自分とは違う相手の価値観に触れて初めて幸せな人生に繋がる…という

ほっこりさせられる内容に。

 

前回の感想と若干被りますが、どんなネタでも忖度なしで

容赦なく追究するイメージのある女性週刊誌が舞台の作品から、

人の言いにくい本心や心境に寄り添っていく話が生まれるというギャップが魅力的です。

そして、1つの物事に対する新たな見方も教えてくれます。

 

物の取捨選択というテーマが取り上げられたら、

テレビでその話題を膨らますために指標になってしまいがちなのが

「今後も使う可能性があるかどうか」。

しかし、本作の場合は、物を捨てる事が全てだとは決して押し付けません。

周りに物が散らかっていたままだったとしても、

偶発的な出来事がきっかけでそれが創作物のヒントに直結する人だっているし。

子供が巣立って役目を果たし、母からしたら自分の好みに合わないただのテーブルでも、

父にとっては自分の半生を投影させるほどの思い入れがあったりする。

オークションで何に価値を見出すのかをみんなで語るシーンも含めて、

特定の物にこだわりを見せる姿を様々な視点で描いていく所もまた、

その人の人生の"片鱗"を覗かせる面白さがありました。

 

中でも、家には「いつか使うかもしれないから」「思い入れがあるから」

「資料になりそうだから」でいろんな物をたくさんとってあって、

捨てるのが大切だと分かりつつも、

ただの口先だけの状態で終わってしまっている風未香(芳根京子)には共感。

提灯記事というワードが劇中で出てきましたが、

日常生活でも、相手には捨てたら?って簡単に言えるけど、

自分の事になると積極的に捨てられないのと一緒ですね。

彼女の気持ちを汲むかのように「選べんのかな?本当に大切な物って」

と呟く宝子(永作博美)の台詞が真理だとも思います。

やっぱり、人そのものを分かっている脚本家がこの手の作品を書くと、

1つ1つの台詞にも突き刺さるものがあります。

 

娘たちが自立したんだから私も新しい事を始めたいと言う母の様子を見て、

「リコカツ」の宿屋に就職した某母のエピソードが頭に過ぎりましたが、

こちらの方は夫婦生活が長く続きそうな結末で良かったです。

ヨガ…可愛らしかったですね。テーブルで好みが分かれていただけで、

それ以外は愛し合っているというよりかは仲良しって感じでしたし。

 

最後に仄めかした宝子の"過去"は…

椅子での「5年以上生存した者はいない」に関係してくるのかな?という気もします。

無理し過ぎて病気を抱えてしまったとか?

まだ分からないですけども。

 

 

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着飾る恋には理由があって 5話 感想|駿か社長かで揺れ動き始める豆柴真柴…

 

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誰かに警察に連絡してと頼むより、真柴(川口春奈)のいる会社に真っ先に向かっても、

ワゴンで遠くへ逃げるような人じゃなくて良かったですね(笑)

ブコメだから、そこらへんはマイルド。

駿(横浜流星)も陽人(丸山隆平)を呼んであげて、優しい世界で溢れている。

個人的には、その役目は真柴にやらせた方が自然だったかな〜…とは思いますけども。

だって、今の仕事に迷いを見せる舟木(黒川智花)の想いに同感したのは彼女の方ですし、

いくら見かけた事がある人だったとしても、いきなり盗難行為させられたら

自分の身に危険を感じて、周りに助けを求めてしまうもんじゃ…ないんですかね?

私がもし駿だったら、「どうした?大丈夫?」じゃなくて「えっ!この人やばい!!」

って気持ちが勝ってしまいそうですw

 

舟木と陽人の関係性を通して真柴の成長を描きたかったのは分かるから、

シェアハウスの住人達の物語に、外部の人間の事情が差し込まれる展開になるのは

いらない要素だったとは思わないけど。

真柴の仕事経験談と重ねるんだったら、もう少し視聴者が察しやすいように

彼女の抱える背景を以前からチラ見せしてみても良かったんじゃないかという気もしました。

彼女についてよく知らないのに、今回でいきなり"苦しい心境"を見せられても…ですし。

 

で、相手との距離が縮まりつつあるタイミングで

昔好きだった相手が戻ってくるという王道パターンを、5話でやってしまうんですね。

真柴が葉山(向井理)にもまだ気持ちがあると、何となく気づいていた駿。

だから一歩引いている感じなんですが…じゃあなんでキスしたのかは分からない(笑)

更に言ってしまえば、「もっと知りたいと思えるうちは、一緒にいるって決めた」なんて

告白に近い言葉を真柴は投げかけてからピクニックに出かけたのと、

雨の中で葉山と再会したのは、

時間軸で言えばどっちが先だったのかもちょっと分かりづらい。

まぁ…駿の隣に寝かせていたってなると、後者が後の出来事で良いんですかね。

 

ちなみに、毎回描かれる駿目線の話は、今回のが一番重要性を感じさせました。

彼女が聞き逃した部分で本音を語るくだりもお馴染みでも…

ああ〜、なんでそこは聞かなかったんだ〜…ってじれったくなっちゃうもんなんですよねぇ。

 

 

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大豆田とわ子と三人の元夫 6話 感想|突然のオダギリジョー。いろんな意味でカオス!

 

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放送開始前、私は本作を「3回も離婚した大豆田とわ子ってどれだけ面倒臭い人なのか

見て確かめよう!」という気持ちで見始めましたが、まさかこんな展開になるとは。

 

回を重ねるごとにとわ子(松たか子)よりも三人の元夫の方が面倒臭そうなのが分かって、

今回の前半部分では、三人の元夫が可愛く思えてくるぐらい

彼らに近づいては構ってアピールをする女性達の方が面倒臭そうで。

でも、(特に心を悩ませる意味合いで)人生において一番面倒臭いのは

人間には抗えない"運命"だった…という三段オチときた。

 

開始から41分まで予告&妄想以外で一切現れなかったのにもかかわらず、

餃子パーティのシーンでは、自身の経験談を女性同士で愚痴り合うくだりだけで

「とわ子は良い人だった」という彼女の"像"を浮かび上がらせ、

その場にいなくても存在感を静かに残した描写は面白いなぁと思っていたし。

他にも数分に一回は笑えるレベルの充実した内容を見させてもらえたから

色々書きたい所はあったんですけど…最後が衝撃過ぎて色々と吹っ飛んでしまいましたよ。

あ、でも…「こんな恋人、どこ探したっていないよ」は

今後の人生で絶対言う事はないだろうし、言う人も見かけない自信がある!!!

とは書き残しておきたいです(笑)

 

それにしても、とわ子が登場する前の魔の41分間のお陰で、

前回のラストから今回のラストまでが全く繋がらなくなってしまいましたねぇ。

門谷(谷中敦)に拉致されたのを回避した件は、

「親友に関する連絡が病院から来て心配になったから、

自力で何とか抜け出したって事にしておいてね」みたいな感じで

視聴者に委ねるだけで終わりそう。

かごめ(市川実日子)に何があったのかだけは知りたいのですが…

もしかしたら、こちらも詳しく描かれる事はないのかも。

 

1つ考えるとしたら、かごめが今までしてきた事は、自分の周りを整理するための

ある意味での"終活"のようにも見えるし。

一緒にやろうと言っていた漫画も1人でやると決めたのは、

その覚悟に対してとわ子を巻き込まないようにしようと

腹を据えている部分もあったんじゃないか…とは捉えられるけど、

これも想像にしか過ぎない。

本作はあくまでも「とわ子と三人の元夫が送ってきた人生を覗き見"させてもらう"ドラマ」

だと思っているから、本人の中で思い出したくない出来事があれば

その気持ちを考慮して"あえて"深掘りはしないスタンスをとっているんですよね。きっと。

 

何も分からないまま1年が過ぎてしまったけれど、本人の事情は本人にしか知りえない。

自分は大豆田とわ子ではないので、とりあえず本編で描かれる内容を見届けるしかないんだな。

ポッと現れたオダギリジョーさんが第四の夫になるのか?友人になるのか?

楽しみですね。

 

 

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イチケイのカラス 7話 感想|日高も白いカラスの1人だった

 

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「正義は複雑」と日高(草刈民代)と言っていたけれど、

正義はストレートに"正義"である事が示された回。

 

11年前の真相に迫る件は、通常だったら最終回まで引っ張りそうな内容ですし、

そこまでの展開で、上層部の闇を小出しに見せていく形で

視聴者が憎い感情を持つよう煽ったり、法廷内でラスボスを悪人に仕立て上げて

懲らしめたりする事も出来そうなものですが、

勧善懲悪あるあるの暗くて重いエピソードの積み重ねじゃなくても

痛快劇は描けるんだなぁ…という新たな発見がありました。

 

ここまで、みちお(竹野内豊)の自由奔放さにどんなに呆れていたとしても、

時には調査を禁ずるよう上から命じられたとしても、

それでも互いで足りない部分を補い合いながら、正しい事は正しくあるべきだと考えて

目の前の仕事に全力を尽くしていくイチケイメンバーの姿が描かれてきました。

天秤を持った像をバックに、みちおや駒沢(小日向文世)から

11年前の案件について問いかけるシーンもあったし。

もちろん、日高を慕っている坂間(黒木華)との関係性も。

これら全ての要素は、今回のエピソードに集約されていて…

自分はどうあるべきなのか?と葛藤を見せる日高を表現するための伏線になっていたのですね。

 

正義をもって職務を全うし続けるメンバーの仕事ぶりを見てきて、

日高も本当は彼らに近い想いを抱えていたら良いな…

いやでも、初心を忘れて、やっぱり上からの権力に呑まれてしまったのかな…などと、

最終的にどんな答えを出すのか緊張しながら見守っていた分、

間違いは間違いだと潔く認める彼女の姿には気持ちの良さが感じられました。

上に行けば行くほど、認められない人も多いですから。

 

そして、個人的にみちおらしいなぁ…と思えたのが、

終盤で日高に白いカラスの置物をあげるシーン。

確か初回で「何にも染まらないから法服は黒い」「イチケイのカラスになれよ」と

言っていたのを思い出しました。

みちおも弁護士だった頃は、検証をやりたくても裁判員の判断でやらせてもらえず、

合議制による多数決で自分の意見を聞いてもらえなかった過去があった。

日高も同じで、モヤモヤとした部分が頭の片隅に残っていても、

周りからの「君は間違ってない」という言葉に流され、今に至った。

弁護士から裁判員になったみちおと、高裁の判事を辞職した日高。

それは自分らしい正義感を貫き通せた証=黒いカラスに近づけた瞬間でもあり、

その気持ちをどうか忘れないで…という意味合いで、

応援のつもりで"何色にも染まってしまっていた"頃の置物を渡してきたんでしょうね。

 

坂間が日高の事を尊敬しているのを普段から知っているからか、

法廷で"あの発言"をした事に対しても、今どんな心境なのかも

あえて聞かずにそっとしておく所も、みちおなりの優しさを感じさせます。

どこが好きなのか率直に聞いて坂間の心に寄り添おうとする青山(板谷由夏)も、また優しい。

「心の中で泣いている入間くんの分まで泣いてるんですよ」

という駒沢の台詞もありましたけど、

多分、坂間も、日高が正しい人だと知れて、安堵の気持ちで泣けてしまったはず。

良かったねぇ…。

 

いろんな人々の持つ正義感の根底にある、優しさに触れるお話でした。

面白かったです。

そして、今回で決着した事で、この先の展開はどうするのかが全く読めなくなりました。

高裁の誰が指示したのか…とか、何となく深い所までは追究しなさそうですしね。

 

 

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ドラゴン桜(2021) 4話 感想|坊主頭のヤンキーも今ではマスコット的存在に♪

 

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前回から勉強編に突入した本作ですが、桜木メソッド自体が斬新なので

普通に面白く見られています。

この前までバーの店主役をやられていた品川徹さんが、

今度は仙人みたいな髪型で竹刀を振り回すスパルタ教師役をやられるという

役の振り幅の大きさには、不思議と元気づけられてしまいますね(笑)

85歳かぁ…凄いわ…。

 

数学を鍛え始める生徒達と同時進行で描かれた

瀬戸(高橋海人)の家庭事情が絡んだエピソードは、

大受験をテーマにした本作から乖離しているともとれるかもしれませんが、

桜木(阿部寛)が保護者に対して「非日常な空間を作らない事が大切」と言っていたように、

なるべく生徒にストレスを与えない"通常の生活の維持"を徹底させるための

1つの解決法を実践している…と思えば、特に違和感はありません。

 

そして、初回ではウザい印象しかなかった坊主頭のヤンキー2人組の

"その後"がちらっと描かれるシーンが、今では本作らしさに繋がっており、

全体的に陰謀論が渦巻く本作において緩衝材にもなっていて、良い感じですね。

っていうか…マスコットキャラに見えて最早愛らしい(笑)

桜木の教えを聞いてちゃんと勉強するくらい根は真面目な子なんだから、

直接東大専科で教えてもらえればメキメキ実力も伸びそうは気はしますけどねぇ。

独学で早慶レベルを合格出来る可能性は低そうですが、

最終回で「俺ら受かったぞー!」って大喜びする姿を見てみたいとも思えたり。

 

強いて言えば、受かるわけがないの一点張りだったモンペが

あっさり浄化されたのが気になったので、

GTO桜とかバドミントン桜とかに時間を割くくらいだったら、

「親子の価値観のズレ」という現代の問題を提起する意味合いでも

そっちを丁寧に描いて欲しかったなーとは思いますが、

以前の事を取り上げてももう後の祭りなので仕方がない。

 

ただ、今後の内容で凄く不安なのが…"復讐"の部分をどう処理するのかという事。

ぶっちゃけ、米山(佐野勇斗)が法律事務所に接触するという

外部の話は全然興味が湧かないのです。

でも、初回で何者かに復讐するらしいエピソードを提示してしまった以上は

ここも一応描くしかないのでしょう。

まっ…2話連続で彼を従えている坂本(林遣都)はめっきり姿を見せなくなりましたが。

 

取り上げるなら早めの段階で取り上げて

あんまり尺を費やさない程度に解決していただきたいですし、

可能ならば、それは福澤演出以外の回でやって欲しい。

だって…福澤演出に任せたら「ぐぬぬ顔」「勧善懲悪」を前面に出す事に集中しちゃって

勉強要素が薄まりそうじゃないですか(汗)

別にアンチではありません。池井戸作品ならOK!って話ですよ。

 

 

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珈琲いかがでしょう 6話 感想|人を大事に思うということ

 

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今回のエピソードは「たこ珈琲」の1本のみ。

 

コーヒーを飲みに訪れたお客さんから語られる事情や思い出を身を任せながら聞いて、

何か助言を送りたくなったら直接的な表現ではなく、

コーヒーに絡めて、的確かつささやかなエールを贈る

青山(中村倫也)のスタイルが好きで本作を見ていましたが、

そうなったルーツはたこ(光石研)の人柄にあったのか…というのがよく分かった回でした。

 

朝食で何を食べたのか覚えていないほど大した物を食べていない、

今のままじゃ心の余裕なんて持てないと言う青山に対して

いつもどんな仕事してるんだ?と聞くのでもなく、

顔に怪我を負っても何があってそうなったのかを聞くのでもない。

あくまでも、美味しいコーヒーを作りたいという彼の意志を尊重し、指導し、

彼が本音を漏らすまでゆっくり待つ。

そして、本音を漏らしたと気づいたら、自分の意見や考えをコーヒーに絡めつつ、

徐々に語り始める形で支えていく。

「私はこんな生活だけど、自分が大事だ。仲間も大事。」

「(省略)でもね、私。あんたの事…今、大切に思ってるよ。」

コーヒーを時間をかけて味わうように、1つ1つ言葉を選びながら

柔らかな表情で想いを伝える役が、光石研さんに合い過ぎて泣けてきます…。

 

でも、今まで誰かに大切にされる事を知らなかった青山にとっては、

その言葉は自分の中に異物が混り込んだように衝撃的なもので、

どう受け止めれば良いのかが分からなくなった結果、

たこに暴言を吐いたまま去ってしまいます。これが最期の会話でした。

人を大切にしろと言われながら、目の前の人を大切に出来なかった。

あの時の出来事は背負うべき十字架にもなり、人生のおいての教訓にもなった。

後悔を抱えた青山は、特に継いでくれとも頼まれていない

たこの微かな夢であった移動珈琲屋を開き、

彼から教えてもらったコーヒーをいろんな人に届ける人生を選んだのは言うまでもない…。

 

今回のエピソードを知るまでは、過去と現在のあまりにも大きな変貌に

なんでここまで別人になっちゃたの!?という驚きがありましたが、

青山の話を聞いてからは、お客さんに対して優しく接しようとするのも

当時の"決意"から来ているんだろう…と頷けました。

 

しかし、ぺい(磯村勇斗)との確執が生まれた原因も明らかになって

ここで過去編は完結!と思いきや、まだまだヤクザ達が絡んでくるみたいです。

3代目ってあんな可愛らしかったんですね。いや、逆に可愛らしいから怖いのか。

ぺいもやっぱり良い人らしいのが、3代目・ぼっちゃん(宮世琉弥)の台詞

「あいつの事大好きだから、寝返りでもするんじゃないか心配してたんだよ」で判明しましたが、

彼も自分の想いに正直になって、コーヒーに救われて

いつか垣根(夏帆)も入れてみんなで珈琲屋でも開けたら良いのにな…と

思ってしまいますね。

さすがにこの妄想は甘いのかもしれませんけど。でも、ハッピーエンドであって欲しい。

 

で、この間調べ物していて分かったんですが、本作って残り2話なんですねぇ。

てっきり、深夜の時間帯に放送=全12話だと思い込んでいたので、

なんか…凄い急な感じ(笑)

元々月曜22時の「ドラマプレミア10」が時間移動して本枠になったから、

それだけ話数が少ないのもおかしくはないのか。

その前の「ドラマBiz」枠も含めると、基本的に7話か8話で終わりでしたからね。

 

 

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