2021年春ドラマ一覧

きれいのくに 5話 感想|それぞれの"落ちこぼれ"の行く末は…

 

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当時の登場人物の年齢を示す数字のみを

はっきり映し出してから物語を展開するという斬新な演出で、

前回は「なんじゃこりゃ!?」と度肝を抜かれたまま見終えましたが。

今回は同じ演出で「15」を出してからは、いろんな意味でエリートにはなれなかった

高校生の青春"あるある"を丁寧に描いていったという印象が強く、

そのお陰で青春群像劇の作風に変わったようにも思えて

ちょっとした停滞感を感じさせてしまいました。

前回の方が何を描きたいのかが大凡掴めていただけにね…。

 

ただ、1つだけ何となくでも分かったのは、彼らが生きているこの世界は、

誠也の父(稲垣吾郎)が劇中で「劣性」と言葉を漏らしたのを踏まえて、

それを「優劣の法則」になぞらえて、優性=トレンド顔になる者、

劣性=コンプレックスである自身の顔をトレンド顔で隠そうとする者 の

二者にはっきりと分類されて出来ている…という事。

まぁ、最近では差別的用語だとも捉えられているので、顕性・潜性とも呼ばれるらしいですが。

 

本作に登場してくる高校生や親のほとんどは劣性に属し、

コンプレックスを解消するためには何で埋め合わせしたら良いのか?を模索した結果、

誠也の両親は整形を選び、

れいら(岡本夏美)は彼氏を持ちながらもパパ活をして現実逃避する事を選び、

誠也(青木柚)も凛(見上愛)もお互い相手に好意を寄せていると気づきながら

他の異性に手を出す事を選んだ。

そして両親から色気づいたのをバカにされた誠也もまた、

誰にも内緒でプチ整形を始めたりするのかな?

 

今回は特に大きな進展はなかったですが、

こんな感じで、"落ちこぼれ"の若者達の行く末を見守った回とも言えるでしょう。

 

次回では裏整形や遺伝子の話と、いよいよ核心に触れる展開が見られそうな気がするので、

そちらの方を楽しみにしておきます。

 

 

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コントが始まる 5話 感想|「変わらないでいて」は傲慢

 

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冒頭から、ジャンルも放送枠も放送時期も

全く関係のないドラマの話題を出す事になりますが、すみません。

個人的に凄く響いた部分があったので、書かせてください。

(個人的な話もちょろっと絡んでくるので、興味がない&本作の感想だけを読みたい方は、

「ここ」から飛んでいただいても構いません。)

 

私がドラマを見ては深く心に刻まれる台詞はいくつかありますが、

今回の終盤で描かれた春斗(菅田将暉)と里穂子(有村架純)のシーンで

すぐさま思い浮かべたのは、

陸王「彼らのゴールを、勝手に作るな」という台詞でした。

その時の背景は確か、一生懸命就職活動をしても全然光が見えず、

努力したって無駄なのだと嘆く息子に対して、

父(主人公)がエールを贈る形で出た流れだったと記憶しています。

当時の私も彼と大体似たような状況で、自分の取り柄は何にもないんじゃないかと思いつめて

毎日のように泣いていた日々を送っていたので、

その台詞を聞いて「ああ、今がダメだからこの先もダメって事はないんだな」と

元気付けられていました。

 

そして今回、その時の感情と重なったのが、

学生時代に華道部部長としてコンテストに全力を注いできた時の経験が

決して無駄ではなかったと気づいた里穂子のエピソード。

               

「こうやって過去の努力が報われる事があるんだって思う時に、

昔の頑張ってきた自分を始めて肯定してあげられる気がしたんです。」

努力は必ず報われるとは言い切れないけど、だからと言って必ず報われない訳でもない。

今はダメでも、人生という長い目で見れば経験が役立つ時が来るかもしれない。

そんなささやかな優しさを込める彼女があまりにも聖母に見えて、

春斗がその言葉で励まされたのが、表情やちょっとした冗談を言えるくらいになるまで

気持ちが和らいだ"変化"で伝わってきたと同時に、

彼女の存在が彼らにとっていかに大きいものかも痛感して

思わず泣けてきてしまいました…。

良かったなぁ。このやりとりを見れば、解散を決意するのも納得ですね。

 

確かに、マクベスとして10年間歩み続けてきた

彼らの"高校時代の延長"っぽい関係性は魅力的ですし、

傍から見たらしょうもないと捉えられそうな なりきりじゃんけんも、

修学旅行みたいに川の字で夜も語り続ける3人も、

そしてコントももっともっと見ていたいとは思うし。

カラオケの延長のくだりはマクベスそのものを象徴しているようで、

このまま延長し続けていて欲しい…とも思います。

でも、「変わらないでいて」を押し付けるのは傲慢に近い。

「高校の頃から時間が止まってんじゃねぇの?」と同じ。

 

春斗の言っていた通り、自分が進みたい道に行けて成功して、

初めて"余裕"が出来たから周りを俯瞰的に見られるようになったのであって、

そもそも生活が充実出来ていない人は自分の事で精一杯で

周りなんかとても見ていられないか、嫉妬ばかりの日々が続くかするはず。

勇馬(浅香航大)本人はそんなつもりで言ったんじゃないんでしょうけど、

今まさに芸人を続けるか諦めるかの大事な時期に差し掛かっている3人に

「何にも変わってないんだね」というニュアンスで

"不変"という名の現実を突きつけるのは嘲笑と一緒なので、

同情されたくないと怒りを露わにする春斗の方に同感します…。

で、「力になりたい」は余計なお世話ですよねぇ。ここには特にイラっとしましたw

 

先ほど里穂子のエピソードを挙げたように、解散=終わりではないし。

本格的に喧嘩して絶交するまで行かなかったのだから、

今は離れても、芸人を続ける人、全く別の職業に就く人と進路はバラバラでも、

何年か時を経て(マクベス再結成じゃなくても)3人でまた新しい"何か"を

築き上げて行けたら良いんじゃないかと、

今回の結末に対して前向きに捉えています。

つむぎ(古川琴音)の自立の件も里穂子にとっては辛いだろうけど…

なぜ自立しなきゃいけないと思ったのか、

もう少し大人になったら分かる日が来るかもしれないから。

今はまだお互いの気持ちが上手く伝わっていないだけだから。

 

まぁでも、1つの出来事の終わりが絶望の始まりでもあり、

自身が成長していくためのきっかけでもあるという事を描いている本作だから、

簡単にハッピーエンドにはしないんでしょうねぇ…。

 

それにしても、まだ5話なんですね。

もう8話くらいまで見ている気分(笑)

登場人物1人1人に奥行きが感じられるドラマは見応えがあります。

演技面のクオリティの高さが大きいけど、

今回で印象に残ったのは菅田将暉さんのキレた時の演技かなぁ。

ある程度のキャリアと知識を蓄えた先輩ヤクザ(?)から出る威厳が

ちらっと表情に表れて、一瞬ビビってしまいましたよ。

 

 

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生きるとか死ぬとか父親とか 6話 感想|今と向き合って生きるしかない…という決意の回

 

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「インテリジェンスの欠如」から「思いやりの欠如」の展開に…。

祝儀袋に入れる用の新札を手に入れようと机に一枚ずつ並べては

必死に探している時のカメラワークがもろ防犯カメラ(第三者)の視点になっていて、

「何やってんだ、この人達は…w」みたいな

ちょっとした呆れ笑いが含まれているようなシーンが可笑しかっただけに、

トキコ(吉田羊)が生まれる前の哲也(國村隼)の醜い部分が明かされた過去には

胸が抉られるものがありました…。

 

昔の男はみんなそうだったという伯母(三林京子)のフォローは入ったけど、

何度も流産させるほど奥さんを労わろうとしなかったんだから相当酷い。

それを特に物語っているのが、妊娠して間もない奥さんに高い所にある物をとらせたエピソード。

手を伸ばした時に流れた感覚を覚えた事に医学的根拠があるのかどうか不明ですが、

少なからず、奥さんは病院で胎児の死を知り「あの時のあの行動が悪かったのか」と

自分や旦那を責める日々が続いたのは間違いない訳で。

哲也はその繊細な気持ちに気づこうとせず、

奥さんを支える事、子供について話し合う時間をほったらかしては

仕事や女遊びに邁進していたらしい過去があった事が分かります。

 

「自分が生まれる前の母を癒せない事が、私には猛烈にもどかしい」

「ありのままを書くつもりでいたのに、いつの間にか良いお話を紡いでいただけのような気がする」

自分が送ってきた人生は良い思い出の方が多いと信じたかったトキコの心情と、

本作でこれまで描かれてきた、父との関わりと通してのほっこりエピソードがシンクロ。

そして、時間をかけて考えて出た想いが

「どんなに下衆な話でも、どんなに無様で不都合な話でも、笑い倒して書こうではないか」。

父の話をエッセイに綴る意味をもう一度自身に問いかける"決意"の表現ではあるけれど、

今回の様々なエピソードは全てこのモノローグに集約されているんじゃないかなぁ…とも思いました。

 

後半戦に突入するための"転換回"という役割だけでなく。

このまま夫婦2人で生きて行くべきなのか葛藤するリスナーや、

成り行きに任せれば良いとする旦那に対してどうやって説得しようか

これから模索する形になるリスナーにも。

 

赤ちゃんを授かって今最も幸せそうな雰囲気が漂っていても、

今後待ち受ける育児や子育ての大変さを乗り越えてこそ真の幸せが得られるのかもしれない…

とも考えられる新婚夫婦にも言える事で。

複数の出来事が積み重なって一見ややこしそうでも、最終的に語られるトキコの決意によって

「"今"と向き合って生きる事が大切だ」という…

見終わってから、不思議とそんなエールをもらえたお話でした。

 

トキコが変化を見せてからの次回は、3話で登場した友人・ミナミ(石橋けい)と

カオリ(中村優子)が再び登場するとの事で、

どんな展開が繰り広げられていくのか楽しみです。

でも、20代のトキコ松岡茉優)と哲也のエピソードにも

ガッツリ触れる所が見たいなぁ…という気持ちもありますね。

 

 

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リコカツ 5話 感想|2人よりも取り巻く人達が悪すぎる。

 

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離婚に至ってしまう理由その2:仕事編ですね…。

と言っても、本人達よりも周りに大分原因があると思いますよ。

その中でも特にかき乱しているのは、他人の事情はそっちのけにして

とにかく自分に構って欲しい自己中心的な小説家の水無月白洲迅)と、

離婚するよう誘導する一ノ瀬(田辺桃子)の存在。

 

前者は、互いに多忙な日常が積み重なってのすれ違いを描写するために、

「家でも仕事」「(電話による)拘束」「過剰労働」などの

最早ブラック企業に近い要素を織り交ぜる形で

あえて誇張した表現にしたんだろうという解釈は出来ますが、

後者に関しては、いかにも"ドラマ用に作られた人物"って感じがして、なんか不自然。

 

せっかく本作で、両親の実体験や、老後を考え始める姿を目の当たりにして、

「離婚とは?」「夫婦の在り方とか?」について

じっくり向き合っていく2人のリアルな過程が描かれているのに、

「奥さんが邪魔だから」「耕一に振り向いて欲しいから」という安易な理由で

2人に近づこうとする 典型的な恋のライバルポジションの一ノ瀬を前面に出して

物語を盛り上げようとするのは、

下手したらただのラブストーリーと捉えられそうで勿体ない気がするんですよ。

まぁ、その展開をなくしたら面白味に欠けると言えばそうなのかもしれませんが、

今回の咲に対しての宣戦布告のくだりはやり過ぎでした。

と言うか、彼女抜きにしても"すれ違い"は描けたんじゃないですかね?

 

さて、登場人物の事はここまでにしておいて…

異動の話になって「私の仕事はどうなの。辞めろってこと?」と

怒りを露わにする咲(北川景子)の気持ちには頷けるものがありました。

女性も先頭に立つ時代にはなってきたものの、なぜか知らないけど、

異動が決まって引っ越ししなければならない状態が発生した時って、

いっつも損するのは今でも女性側なイメージがあるんですよねぇ…。

なぜ「一緒に〇〇に来てくれないか?」は男性のプロポーズになってしまうのか。

でも、水戸の実家に行かせたい耕一(永山瑛太)の気持ちも分かるし。

咲は今でさえ何とか仕事に食いついていけているけど、睡眠不足の毎日で、

食事をとる時間も不規則で、職場に行っても社員に悪口言われる生活が続いたら

精神的にやられるのが目に見えているから、誘ってきた部分もあったんだと思います。

特に睡眠はちゃんととらないとキレやすくなる。

私も実際にそれでやらかした過去があるから、これ大事。

辞める事をお勧めするし、なんなら「ここを離れる=働けなくなる」と思っているようだけど

水戸でも探そうと思えば出版関係の仕事は出来るだろうし。

本作はコロナ禍の世界線とは関係なさそうですが、リモートだって全然アリですよね。

 

考えればいくらでも方法はありそうなのに、

離婚届にサインを記入するほど決意を固めてしまった2人…。

確かに「離婚したい」「やっぱり離婚しない」の繰り返しではあるんですが、

まさか前回からのこの展開になるとは想像出来ないじゃないですか(笑)

しかも5話で離婚の流れ。

これ、どうするんでしょう…単純にくっつけるだけなら普通になってしまいそうですし…

少し先が読めなくなって、楽しみになってきましたね。

 

 

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レンアイ漫画家 6話 感想|近づきそうなのにまた拗れるもどかしさ…

 

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遅い…遅い…おっそいな…

仕事が手につかなくなるほど、あいこ(吉岡里帆)の帰りを内心楽しみに待つ

清一郎(鈴木亮平)の様子ににんまり。可愛いが過ぎる!

清一郎目線で描かれるシリーズの中で一番にやける口が止まらなかったかも。

それだけに、互いにちょっとずつ距離が近づきつつある2人が

1枚の写真をきっかけに「君は他人だ」と遮断されて、

またスタートラインの状態に戻ってしまったのが悲しい…。

 

可憐(木南晴夏)が引き起こすトラブル、由奈(小西桜子)の宣戦布告、

二階堂(真栄田郷敦)が恋人として本格的に立候補するといった展開は、

普通だったらただの"恋の障がい"扱いで、

別にそんなギスギスした要素いらないのに…と思ってしまうけれども、

本作の場合は、2人にとっては必然的なものなんだろうなぁという謎の説得力があります。

(でも、レンくん(岩田琉聖)が怒られるシーンは見ていてしんどかったけどw)

可憐の行動は最早悪質なファンと同じですし、由奈は何かと面倒臭い事になりそうですし、

二階堂は清一郎にも喧嘩を売ってきたけど、

全員に共通して言えるのは「相手への想い・感情をストレートにぶつけられる人」なんだと。

 

前々回の恋愛ミッション、前回の恋人ごっこを通して

「「きゅん」はどんな人の、どこから来るのか」を知った2人は、

今度は「恋愛と、相手が"気になる"という感情とどう向き合っていけば良いのか」の段階に

突入しようとしているんだと思います。

 

本人はあえて気づこうとしていないだけで、既に居候と雇い主の関係性を超えている。

意識しかけているけど、そこから出てくる感情はまだ自分の中にしまってある。

で、もっと知りたいが故に相手のプライベートな部分に踏み込もうとすると、

相手もどう対処して良いか分からなくなって思わず傷つける言葉をかけてしまう。

気持ちの伝え方がまだ不器用な状態。

 

お互い、デリバリーがあいこじゃなくてしょんぼりしたり、

「せっかくのきゅんなのに!」と口走ってしまったり、

寝顔を見て無意識に「かわいい」って言ったりしているから…

照れ隠ししないで、それが相手に伝わればどんなに嬉しいだろう…

どんなに"必要とされている自分"に自信がつくだろう…というもどかしさがあります。

 

とは言え、恋愛はまだまだ勉強中の2人だから、

大切な事に気づくにはもう少し時間がかかるでしょうね。

ラブラブまでは行かなくとも、いつか心が開ける関係になれるよう見守っていきたいです。

 

それにしても、主題歌の「君は僕の何ですか?もしかして もしかして」という歌詞が

今回はいつも以上に沁みたな…。

 

 

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桜の塔 5話 感想|急にピュアになった主人公

 

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5年前の傷害事件で犯人が捕まらなかったのは、その犯人が優愛(仲里依紗)で

千堂(椎名桔平)が隠蔽していたから→ですよね〜

千堂は漣(玉木宏)と長年の付き合いがあるだけに

彼と同じような手段で罠に落とそうとした→ですよね〜

佐久間(少路勇介)とはグルだった→ですよね〜

志歩(高岡早紀)もグルだった→ですよね〜

 

…そんな妥当な展開が続いたから、最後にはやっぱり、

ここでキメるのが主人公「ですよね〜」なオチがやってくるだろうと予想していたけど…

まさか丸腰で行ってやられっぱなしで終わるとは思わなんだ(笑)

え…あの一部始終を近くで録音してないの!?

実は生配信でしたー!でもなかったの??

ある意味そこに驚きましたよ。

「第一部完結!」って言うから、何かしらのケリはつけてくれそうな気がしたんですが、

モヤモヤを残したままのパターンもあるんですね。

期待していたのと違ったかなぁ…。

 

でも、今回で一番気になったのは、漣ってこんなにピュアで真っ直ぐな人だったっけ?という所。

詰めの甘さはあれど、初回の頃はもうちょっとずる賢くて

頭の冴える性格に見えたんですけど…気のせいでしょうか。

プロファイリングの資格を持っているなら、あっさりとお願いに乗ってくれた佐久間の動向や

作戦をやめるよう促した志歩の心情を探ってみると思うんですよ。

なのに簡単に受け入れてしまうなんて。

素人の私ですら、そんな上手く行くはずがないと疑っていたのに(笑)

彼があまりにも落ちぶれた姿を見せるもんだから、千堂の方が主人公に映りましたw

 

それにしても、悪い椎名桔平さんもかっこいいですね。

「おっけー」の軽い返事がもう"余裕"を物語っていて…

ああ、この人を敵に回したらタダじゃ済まないだろうなと。

個人的には「コード・ブルー」の部下をサポートする"良い人"のイメージが強いですが、

権威を振りかざす役も中々しっくり来てます。

 

さて、警官だらけの結婚式を終えて、第二部突入との事ですが…

うーん、どうも刺されて亡くなるバッドエンドで終わりそうな気しかしませんな。

今回でほんのり描かれた爽(広末涼子)の恋愛感情が絡んできてもおかしくないですし…

彼は陰謀論がうごめく警察界のトップになるより、

専業主夫として転生した方が幸せな人生を送れるのかも(笑)

 

 

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半径5メートル 2話 感想|モヤモヤを埋めたい気持ちは世代共通

 

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週刊誌を発行する出版社が舞台で、

同僚が奥さんが他の男性と浮気している"証拠"を見てしまって、

それを記事にして…っていうこれらの要素は、ゲスニックな方向に転んでしまいがちですが、

まさかこの手の設定で愛の尊さに胸を打たれる話を見られるとは思いもしませんでした。

 

自由奔放な宝子(永作博美)に振り回される形で仕事に打ち込んでいた前回とは違い、

今回の中盤以降は、風未香(芳根京子)の勤務外=プライベートの描写が多いのは

なぜだろう?と不思議でいましたが、

なるほど…丸山の奥さんの事情も絡めて"一人の女性"として扱い、

「どの女性にも満たされぬ想いを抱えている」を描きたかったからだったんですね。

 

丸山の奥さんが出張ホストを頼んでいた理由は、子宮頸がんを患って

子宮を取り除かなければならないと診断された時に、自分がこの先性行為も出来ず、

女として見られなくなる事に不安を募らせていた衝動から来ていたそう。

 

質問もなく自ら「性交渉は出来ます」と助言した医師はともかく、

不妊治療しても子供が作れなくて諦めてしまった後悔があるのなら

セックスレスを嘆くのも分かるものの、

歳を重ねてもしたいと思うものなんだろうか…?と、

まだまだ人生経験が浅い私からしたら彼女の気持ちには完全には同感出来ずじまいでしたが、

あの世代だとそんな人も結構いたりするんでしょうかね。

でも、普段そこまで意識していなくても、

いざ"女性を象徴するもの"である子宮が取り除かれると知ったら、

自分でも平常心でいられなくなるのかもしれない…とは考えさせられました。

 

そして、意外にもラブストーリーの面も持ち合わせている本作。

今回が男女のテーマだから尚更その雰囲気が強まっているんですが、

風未香と山辺(毎熊克哉)の事後を仄めかすシーンとか、マッサージの様子とか、

まだ深夜ではない時間帯に、しかもNHKで普通に描くんですねぇ。

中でも印象に残ったのが、丸山(尾美としのり)が鍋を洗うシーン。

「やっぱりこういう人だから結婚したんだなって」という抽象的な台詞を残しているのに、

中年の男性が年季の入った鍋を洗っているだけで

そう簡単には壊れない夫婦の関係性の深さを物語らせる表現には、唸るものがありました。

 

それに加えて、風未香と山辺もお互いに向けていた気持ちを知り、

翌朝になるとラブラブカップルのように見えるまでの流れでかかっていた劇伴も、

大人のラブストーリーである事を演出していて洒落てます。

 

芳根さん…普段は正義感の強い役が多いからかあまり意識していませんでしたが、

そう言えば可愛らしい声されているんだよなぁ…と思い出しました。

私も「うるさい!」って怒られたいです(笑)

山辺と付き合うとなると、ただの純愛で終わらなそうな気がしますけど、どうでしょう?

 

 

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生きるとか死ぬとか父親とか 5話 感想|思わぬ収穫の方が多い人生よね。

 

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「思わず涙がホロリと崩れ落ちるようなエピソードが生まれるに決まっている」

というトキコ(吉田羊)のモノローグが入った時点で、

あ、これは感動的なエピソードにならないな…むしろ真逆の方に行ってしまいそうだと

察しましたが、結果的には今回もほっこりする内容でした。

 

前回のスーツ屋で「もし私が結婚して子供を産んでいたら」

「もしまだ母が生きていたら」などと、

一人たらればを悶々と考えていた姿が頭に焼き付いていて、

今回はそれを絡めて、哲也(國村隼)と親子ごっこをする事で

思わぬ所・出会いから彼の過去の核心に触れる展開が訪れてくるんじゃないかと

ソワソワしながら待ち構えていた分。

哲也の古くからの友人だと言う沼田(菅原大吉)から、

口を拭く癖は、父が自分が子供の頃に親身に世話してくれた時の名残から来ているという

昔のエピソードを聞かされ、

そこから幼い自分のそばにいた時間があった事を知り、

それと同時に、今まで知らなかった"パパ"としての別の顔も知れた喜びを

静かに嚙みしめるトキコの様子を見て、思わず自分事のように安心してしまいました。

愛人のためにマンションを買ったという黒歴史が少し明かされヒヤッとしたものの、

「娘に尽くす"良いパパ"の時代」が確かに存在していたのは、本当に良かったです。

 

そして、期待していたものではなかったけど嬉しい出来事があった一日を送った

トキコ経験談にも共感。

期待しているのが良い方でも悪い方でもそうですが、

「〜になるだろう」と断定しながらいざその通りに動いてみても案外思い通りにはならなくて、

その代わりに視野に入れていなかった所から

思わぬ収穫が起こるもんなんですよね…人生って、割と。

例えば、周りの評判が高いからって期待値を上げてある作品を見てみたら、

自分にとってはそこまで絶賛するほどのものではなかったり。

成人式の日にぼっちになったら嫌だな…と前日まで不安がっていたのが、

いざ当日になると、いろんな同級生と昔話に花を咲かせて心地良いまま帰路に着く事が出来たり。

「確実」より「偶然」の方が多いよなぁ…と、つくづく実感させられる話でもありました。

 

3話からは「人生」「日常」を和やかに描く話が続きましたが、

次回はいよいよ母の過去に触れるとの事なので、ちょっと覚悟しつつも、

本作の世界観に身を任せながら見ていこうと思います。

 

 

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着飾る恋には理由があって 4話 感想|デリカシーのなさがどうも気になる…

 

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真柴(川口春奈)と駿(横浜流星)の距離が徐々に近くなっていく様子に

胸がときめく話だったでしょうが…

個人的には、妊娠検査薬と検査を控える羽瀬(中村アン)に関する描写がどうも気になって、

きゅん!というよりかは、えぇ…?の印象の方が残ってしまいました。

何というか、デリカシーのなさを無視して進んでいく展開にモヤッと。

うーん、いくらひとつ屋根の下で暮らす同居人とは言え、

顔見知りの女性にお願いするのも勇気が要りそうな妊娠検査薬の購入を、

買い物に同行する男性にもはっきり伝えて一緒に探すようなものなのか?

女性同士でコソコソやっているのに気づいて男性が参加する形じゃなくて、

最初からオープンにするものなのか?

そして、検査薬の結果ってそんなに他人に見せられるものなのか?

(そもそもばっちいし…)

私だったら誰にも見られたくないから、自分の部屋でこっそり確認するけどな。

そこら辺がイマイチ理解しづらかったです。

 

前回も気になっている部分はあって、感想の流れに合わないと思って結局書かなかったんですが、

カウンセリングで得た個人のプライバシーを同居人にあっさり口外する

"プロ"のカウンセラーの描かれ方にも疑問が残りました。

羽瀬を全力で支えようとする陽人(丸山隆平)、同居人に助けを求める羽瀬、

真柴(川口春奈)がピンチな時に協力する2人、恋が芽生える真柴と駿、

そんな若者を大人の視点でしっかりまとめ上げる香子(夏川結衣)と、

恋に、友情に、悩みに…をシェアハウスの仲間内で育んで解決して、

徐々に関係性を深めていく今回の描かれ方自体は最も"らしさ"が感じられて良かっただけに、

エピソード選びにはもう少し慎重であって欲しいと思ってしまいました。

 

次回以降はラブコメの王道というか、葉山(向井理)と

レストラン時代に献身的に支えていたらしい駿の元カノが

2人の前にそのうち現れそうな予感をさせましたが、

それともう1つ注目しているのが「駿はなぜ真柴を好きになったのか?」。

真柴が彼を好きになるのは分かりますが、

彼の場合は初回のラストで彼女が放っておけないと感じさせる描写があっただけで

動機などはまだ不透明…。

以前に出会っていて、駿が一方的に知っていたんでしょうかね?

 

 

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着飾る恋には理由があって 4話 感想|デリカシーのなさがどうも気になる…

 

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真柴(川口春奈)と駿(横浜流星)の距離が徐々に近くなっていく様子に

胸がときめく話だったでしょうが…

個人的には、妊娠検査薬と検査を控える羽瀬(中村アン)に関する描写がどうも気になって、

きゅん!というよりかは、えぇ…?の印象の方が残ってしまいました。

何というか、デリカシーのなさを無視して進んでいく展開にモヤッと。

うーん、いくらひとつ屋根の下で暮らす同居人とは言え、

顔見知りの女性にお願いするのも勇気が要りそうな妊娠検査薬の購入を、

買い物に同行する男性にもはっきり伝えて一緒に探すようなものなのか?

女性同士でコソコソやっているのに気づいて男性が参加する形じゃなくて、

最初からオープンにするものなのか?

そして、検査薬の結果ってそんなに他人に見せられるものなのか?

(そもそもばっちいし…)

私だったら誰にも見られたくないから、自分の部屋でこっそり確認するけどな。

そこら辺がイマイチ理解しづらかったです。

 

前回も気になっている部分はあって、感想の流れに合わないと思って結局書かなかったんですが、

カウンセリングで得た個人のプライバシーを同居人にあっさり口外する

"プロ"のカウンセラーの描かれ方にも疑問が残りました。

羽瀬を全力で支えようとする陽人(丸山隆平)、同居人に助けを求める羽瀬、

真柴(川口春奈)がピンチな時に協力する2人、恋が芽生える真柴と駿、

そんな若者を大人の視点でしっかりまとめ上げる香子(夏川結衣)と、

恋に、友情に、悩みに…をシェアハウスの仲間内で育んで解決して、

徐々に関係性を深めていく今回の描かれ方自体は最も"らしさ"が感じられて良かっただけに、

エピソード選びにはもう少し慎重であって欲しいと思ってしまいました。

 

次回以降はラブコメの王道というか、葉山(向井理)と

レストラン時代に献身的に支えていたらしい駿の元カノが

2人の前にそのうち現れそうな予感をさせましたが、

それともう1つ注目しているのが「駿はなぜ真柴を好きになったのか?」。

真柴が彼を好きになるのは分かりますが、

彼の場合は初回のラストで彼女が放っておけないと感じさせる描写があっただけで

動機などはまだ不透明…。

以前に出会っていて、駿が一方的に知っていたんでしょうかね?

 

 

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