2022年夏ドラマ一覧

家庭教師のトラコ 8話 感想|家庭教師からゆすり屋のトラコに…

 

 

いろいろと遠回りしてきましたなぁ………。

 

トラコ(橋本愛)が3人の家庭教師になったのも、

要は、ほこりを叩けば問題が出てくる子供たちがいて、

銀行の頭取でもある利明(矢島健一)から大金を奪い取ろうとしていたから…なんでしょう。

そのために、奥さんの里美(鈴木保奈美)と、フリーライターである真希(美村里江)、

おまけに智代(板谷由夏)を利用した。

子供への指導は踏み台でしかなかった。これで合ってますよね?

今回は今までの全容が明かされる回となっていて、

トラコの目的や、3人の母親に近づいた意図が何だったのかを

ようやく知れたのは良かったです。

 

ただねぇ…そこに辿り着くまでの過程が長過ぎました。というか、ややこしかったです。

「先生がやってるのって、鼠小僧って事?」といった台詞がありましたけど、

それなら最初から「表の顔はちょっぴり変わった家庭教師」

「でも裏の顔は…悪事を働いて、違法行為をする人間からお金をゆすり取る詐欺師だった」

という"二面性"を漂わせる展開にしていれば、

迷走していると感じずに済んだんじゃないでしょうか。

そして、コスプレの設定も必要性が増したのでは?

とにかく…何を企んでいるのか、何に執念を向けているのかすらも分からない

ただ漠然とした"秘密"だけで、中盤まで延々と引っ張り続けたから、

前回からあまりにも違う雰囲気で困惑している訳で…(汗)

 

トラコを見送る3人からの、

抱きしめられたり、慰められたりしながら母親の愛情を受け取る流れも、

トラコの孤独を強調させて、悲しい気持ちにさせる意図があったのかもしれませんが、

今回のやり方も含めて、犯罪を犯している印象しかないので同情しづらかったです…。

何か"影"を思わせる表情を度々チラつかせていれば、また違っていたと思うんですけどね。

一捻りどころか二捻り、三捻りした結果、回を重ねるにつれて魅力的に映るであろう

主人公の描写の重ね方も、上手く行っていなかったような気がしています。

 

で…意外なのは、来週で最終回ではないんですよねぇ。

ここまで見てきたからには最後まで見届けますが、

多分もう、褒めた感想は出てこないと思います…(汗)

↑とある事情もあって、一応保険かけておきます^^;

 

 

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プリズム 8話 感想|誰も傷つかない世界なんてない

 

 

約11分半にもわたる告白大会…いや〜………圧倒されっぱなしでした。

もう今回はそれに尽きますよ。

しかも凄いのは、本音をぶつけ合うにも、どこかカフェや家に移動して、

話の最中で机を叩いて感情的になったりだとか、

途中で逃げ出して誰かが追いかける…といった、いわゆる"動"の展開じゃなくて、

森をバックにワンカット長回しで、彼らの様子をずっと映してきた所。

誤魔化しの効かない構図だから、その分、3人の演技や台詞が

目や耳にダイレクトに伝わって来やすい。

そして…いつもだったら、淡い光に照らされる登場人物のアップが多いイメージがあるんですが、

このシーンだけは引きの画で撮られ続けていたのもまた"違和感"に繋がっていて、

その"違和感"が物語への没入感を高めさせていたとも思います。

 

で…ずっと引きで撮っていた…と書くと単調にも捉えられですが、決してそうではなく。

例えば、悠麿(森山未來)と顔を向かい合わせて話している時は、

輪から外れ気味の陸(藤原季節)が画面からフェードアウトしていって、逆もしかりで、

3人で考える問題にぶち当たったら、3人が画面内に収まって…というように。

相手と話す機会を逃したくない、自分の心が、お互いが納得行くまで

とことん話し合いたいという皐月(杉咲花)の強い想いが反映されたともとれる

映像の変化のつけ方も合わせて、興味深く視聴しました。

 

話を切り出したのは皐月で、皐月を中心に話が広がっていっているんですけどね。

でも、陸と悠麿の関係性は誰にも手の届かない遠い場所にあって、

それくらい深い情で結ばれたものなのだというのが、画面越しでも十分に伝わってきて。

(陸の今までに聞いた事のない、悠麿と話す時の声の高さで察しましたよね…)

彼女が何か本音をぶつけようとすればするほど、

そこには到底辿り着けない疎外感を感じさせて、見ていて苦しい気持ちにさせられました…。

 

「無傷で人を愛すなんて、そんな生易しい事出来ますかね!?」

まぁつまり…誰も傷つかない世界なんてない。

私は優しい世界で溢れた作品が好きではあるけれども、

娯楽として作られる"フィクション"だからこそ、そういった世界は成立するのであって、

実際には、みんな上手くいくなんて事は早々ないのかもしれませんね。

何話か前の感想に「3人で過ごす線もアリなのかも」と書いた件、反省しております…。

もちろん、軽はずみな気持ちで書いたんではないんですが。

 

約11分半、見ていて辛かった……

トラックで移動するくだりが無音でサラ〜っと処理された辺り、

きっと車内でも無言を貫いていたのかも……と思うとしんどい話ではありましたが、

その後の正直過ぎるコミカルパートにはかなり救われました。

ああいう分かりやすい緩急があると、助かります。

いや〜…それにしても、陸に本当に振り回されっぱなしでしたわなぁ(泣)

せめて最終回では、皐月のイキイキとした表情を見たいです。

 

そうそう、あと書き残したい事と言えば…

何かと活発な役が続いたソニンさん、本作での役は新鮮に映りましたね。

子供の頃から温かく見守ってきたような故郷のご近所さん感(?)がぴったりハマってました。

 

 

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魔法のリノベ 8話 感想|始めてみないと分からない…から始まる恋

 

 

前回は問題編なら、今回は解答編…という、実質前後編構成。

タイムスリップしながら、前回で残した数々のほんの違和感を

場面ごとに回収していく作りは、

本作のスタッフ的に「浦安鉄筋家族」の最終回辺りを思い出しますね。

玄之介(間宮祥太朗)の電話越しの声が、やけに頼もしくて落ち着いているなぁと思っていたら、

実はワンマン営業で疲れ切っているだけだったり、

「こえだ」「すな」が違う方向に勘違いされていたり(笑)

前回と照らし合わせながら見ていく楽しさはありました。

正直言えば、今回はそんな答え合わせの展開と恋愛要素の方に

重きを置いていた印象が強く、肝心の案件は一瞬進捗を忘れそうになるほど

影が薄かった気がしなくはないですが…

構成自体イレギュラーでしたし、四角関係も一気に終息を迎えたので、まぁ良いでしょう。

 

ただ…前回のオンオフの切り替えっぷりで少し見直していた

竜之介(吉野北人)についてはガッカリさせられましたかね(笑)

いや、仕事放棄して遊びに来たんか〜い!!っていうw

次男にも三男にも振り回される長男…(泣)優し過ぎる性格なだけに、気の毒案件でした。

そういう意味では、前回の内容を先週放送しておいて正解だったかも…ですね。

今回と前回が逆だったら、いくら小梅(波瑠)の実家で

間取りを提案している姿を見ていたとしても、

「本来受け持ってた仕事はどうしたのかな…」

「もしかして、小梅の実家だからアピールしておきたいのかな…」っていう余計な考えが

頭にチラついて、ますます案件に集中出来なくなっていたかもしれないので(苦笑)

 

ミコト(SUMIRE)は未練がましい性格でもなさそうですし、

竜之介については小梅がバシッと言ってくれたので、

もう2人が絡んでくる事はないだろうと確信出来るオチになっていたのは良かったです。

本作の恋愛絡みのゴタゴタは苦手なんですけど、

小梅と玄之介の恋の行方だけは、何だか初々しくて可愛らしくて

つい応援したくなっちゃうんですよねぇ。

2人の連携プレイを通して着実に成長しているのが伝わってくるし、

基本お仕事に私情を持ち込まないから、あんまり抵抗感ないと言いますか。

恋愛ドラマでお馴染みの「好き」や「愛してる」というワードを出さずに、

「始めてみないと、分からない……ですよね」の曖昧な間だけで

2人が既に両想いである事を悟らせるラストには、

私も店主と同じ気持ちになってしまいました(笑)

 

最終回は小梅と玄之介の住む"未来の家"を、

まるふくみんなでリノベーションする…といった内容になるんでしょうかね。

でも、その前に有川(原田泰造)の件をなんとかしないとですね。

まぁとりあえず…恋愛は解決したので、その点ではやっと?安心して見られそうですw

 

 

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オールドルーキー 10話(最終回) 感想|マネジメントがしたいです…!で復帰

 

 

冷静に振り返ってみれば、最終回である今回が一番、サブエピソードは控えめだったし、

スポーツマネジメントに真剣に取り組んでいる姿が描かれていたような気がします。

でも………だからと言って、感動出来た訳でもないし、有終の美って訳でもない。

ほとんど「でしょうねぇ」という、予定調和な印象で終わった最終回でした。

 

そう感じた理由は、前々回から急に高柳(反町隆史)が新町(綾野剛)を

喜ばしく思っていない様子が強調されて、前回ではいきなりクビ宣告…という、

展開が早過ぎて逆にハッピーエンドになるのが想像しやすい

トントン拍子な話の進め方も関係しているんですけど、

まぁ何と言っても、高柳の独裁政権っぷりですよね。

新町がサッカー選手の海外移籍を成功させるのを待ってから

戻してあげるんだろうなぁ…とも分かっていましたが…

さっきまでは「君はもうスポーツマネジメントには関われない」と言っておきながら

終盤では「君にビクトリーに戻れるチャンスを与えよう」なツンデレな態度になっているのが、

あまりにも思考がコロコロ変わり過ぎていて(苦笑)

しかも…"最終回のお陰で"大団円で終わったから良いものの、

不当解雇と、本来社長に権利はないはずの「職業選択の自由の制限」を強要するなど

労働基準法に引っかかる行為も相まって、見ていてあまり良い気持ちにはなれませんでした…。

 

そして、話の全体の流れを見ていると、

あの時はついカッとなって新町をクビにしてしまったけれども、

後々後悔し出して、でも社長としてのプライドがあるから一度言った発言は取り消せなくて…

そこで悩んでいた所に、新町がちょうど海外移籍の件で苦労していたから、

裏でこっそり手助けする形で、新町を戻す事を試みよう…という

高柳の策略に上手く嵌められたとしか思えないんですよねぇ。←歪んでてごめんなさいw

何と言うか、高柳の手のひらの中で転がされているとも言いますか。

だって、新町は元々、彼の「人<ビジネス」に重きを置く方針が気に食わなかった訳でしょう?

彼が本当に初心に戻って変われたのかすら、具体的に分からないのに…

果たして、あの会社に戻りたいと思えるのかどうか?が疑問です。

疑問と言えば、今受け持っている選手たちの引き継ぎを任せる事もなく、

新町の後を追うようにして辞めた塔子(芳根京子)と城(中川大志)の責任感のなさも

ちょっとビックリしてしまいました。

えっと…自分なりに選手に向き合ってきた今までの描写は何だったの?という…(汗)

 

何だかねぇ…総括としては、

スポーツマネジメントを取り扱う話から得られる"学び"や"気づき"は確かにあったけれども、

全体的に「見たいモノを十分に見せてもらえなかった」

そんな残念な記憶が残る作品となりそうです。

話の腰を折っていた数々のエピソードに関しては、

今までの感想でも散々触れたからもう割愛するとして、

最終回になって、従来の日曜劇場を彷彿とさせる

「部下を身勝手な理由で切る→孤立した主人公が仲間を集めて反逆を試みる→

結果が認められてボスにギャフンと言わせる」みたいな、

どこかしらに"日9のカラー"である政治要素(?)を入れなきゃならないと

がんじがらめになっているような内容になっていたのも気になりましたかね。

 

日曜劇場という枠のお陰で、ドラマチックに昇華出来た"良さ"や"爽快感"もあれば、

逆に、日曜劇場という枠に囚われ過ぎて、素材を使いこなせない部分もあった。

だから、本作が別枠での放送だったら、まだマシになったかもしれない…とは言いませんが、

構成を見直せばもっと見え方が違ったんじゃないでしょうか。

う〜ん…いろいろと消化不良です。

 

 

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魔法のリノベ 7話 感想|爆発する母と素直になれない父

 

 

今回は脱線も少なめで、比較的見やすかったですね。

竜之介(吉野北人)が小梅(波瑠)の実家に押しかける展開なんかは、

最初は「えっそこまでする!?」なんて嫌な予感がしていたのですが…

さすがはプロといった所で、仕事は仕事、恋愛は恋愛できっちり分けて

対応してくれたのには安心しました。(キャラ変は激しかったですけどもw)

お客さんの要望や理想をすぐに形に起こして提案出来る設計士…

という職業なのが大きいのでしょう。

 

エピソード自体も「二世帯住宅」で、

いつかそうなってもおかしくないと思える身近な案件だからか、興味深く視聴。

小梅の家族の物語でもあり、普遍的な家族の物語でもありました。

男は仕事、女は家事をするもの。

俺の稼いだ金で家を買ったから、家は俺のもの…などと、(恐らく)団塊世代は考えがち。

前半は頑固で自分勝手なイメージが続いたからか、妻の衝撃発言がきっかけで、

本当は"独り"になりたくないだけだった、甘えたかっただけだった…という

素直な一面を覗かせる父・鳥雄(相島一之)が妙に可愛らしくて、印象的でした(笑)

 

まぁ、冷たいお茶くらい自分で入れろ!!と思うんですけどねw

でも…長い間、家や家族、妻のために働いてきた苦労は本人にしか分かり得ないから、

引退したら自分の好きなように生きたい…って気持ちも同情出来なくはないんですよねぇ。

ただ、少しは家の事も手伝わないと、足腰はますます衰えていくだろうし、

終いにはボケ始めてしまう訳で。

双方幸せに生きられるには、やっぱり「助け合い」の気持ちが欠かせません。

 

盛り込み方によっては蛇足になりかねない福山家の家庭事情も、今回は

母が亡くなって、次男も出て行ってしまって寂しいから、

後で後悔しないためにも、家族がいる時間を大切にして欲しい…という竜之介の願いが、

「リノベしてからの未来」を想像させる"お決まり"の展開と上手く絡められていて。

最終的に「こうあれたら良いな」と思える、心温まる内容になっていた気がします。

 

今回は静岡にいる小梅と竜之介の話でしたが、

予告を見る限りは、次回は2人がいない間の、別視点の話が描かれるという事でしょうかね。

何だかそっちの方がドタバタしそうですが…恋愛を強く押し出さなければ良いかなぁと。

 

 

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純愛ディソナンス 8話 感想|ピアノ教室の先生が何気に一番可哀想…

 

 

はぁ………火曜に続いて、中々しんどいドラマですわ…。←褒めてる

ドラマを見ながら、人の優しさに触れて泣くとか、

成長っぷりを肌で感じて泣くとかはよくあったんですが、

息もつかせないほど、あまりにもドロドロした雰囲気に呑まれて

涙が出てきてしまうっていうのは本当に初めてで(笑)

正直でいる事で少しずつ凛とした表情を見せる冴(吉川愛)と正樹(中島裕翔)とは引き換えに、

2人に翻弄されてどんどん脆く危うくなっていく人たちの様子を堪能しまくった1時間でした。

 

愛菜美(比嘉愛未)は小説も書けなくなるほど精神的に追い込まれ、

慎太郎(高橋優斗)は自分では到底振り向かせられそうにない…といった

絶望を味わう姿が描かれていく中で、

「明日一緒にお昼どう?」「12時に〇〇で」っていう何て事ないやり取りをする

冴と正樹のシーンなんかは、本来だったら唯一の"救い"になるはずなんですけど。

周りの闇が深過ぎるせいか、その"救い"も夢物語のように

すぐさま散ってしまいそうに感じるんだから恐ろしい。

幸せを手に入れたように見えて、幸せな方向に向かって行きそうな気が微塵もしない。

これは連続ドラマとしての積み重ねがないと成せない技です…。

 

周りの闇と言えば…初回から"みんな訳あり"な雰囲気を醸し出していた事を考えれば

妥当ではあるし、前回でも莉子(畑芽育)がドロドロ恋愛模様に参戦する

気配を漂わせてもいたんですけど、

一番平和なポジションにいた晴翔(藤原大祐)も闇を抱えていたというのは何だか意外でしたね。

シェアハウスの同居人まで絡んでくるとなると、もうカオスの極みです(笑)

晴翔も只者ではなさそうと思えるのは、

彼の父親が加賀美(眞島秀和)だからなんじゃないかと想定出来るからであって…。

彼が関わっていない時点でも、相関図には矢印がびっしり書き込まれているであろうに、

これ以上相関図を拡大して行ったら、本当に風呂敷を畳めなくなるんじゃないかという

不安もちょっぴりありますし。

でも同時に、身を任せてこの混沌とした感じを楽しみたい…という気持ちもあるんですよねぇ。

 

愛され方も愛し方も分からない人になってしまった愛菜美に関しては…

比嘉愛未さんの自由自在な演技にはいつも圧倒されてしまうんですけど、

特に割れた鏡に顔を映すシーンなんかは、一瞬、

表情を何一つ浮かべず影のオーラをまとっていた"あの頃"の顔と錯覚して

ゾッとさせられるようでした。

"愛菜美"ではなく"碓氷先生"に見えてしまった事が、彼女の孤独を物語っています。

もうここまで苦しい展開続きとなると、

既に死にそうになっている静(富田靖子)がいるにしても、

愛菜美の自殺をきっかけに、2人に復讐の矢が降り注ぐ…という流れになっても

おかしくないのかもしれません。

 

まぁ………どの登場人物も見ていて辛かったものの、

最も可哀想なのは、夢見ていた開業が赤の他人の痴話喧嘩で台無しにされた

ピアノ教室の先生なんですけどね(泣)

なんで教師を辞めた理由を根掘り葉掘り聞かなかったのか…。

 

 

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家庭教師のトラコ 7話 感想|言ってる事とやってる事が滅茶苦茶じゃ?

 

 

トラコ(橋本愛)の体を借りて、世間について思っていた事バンバン言いまくるぜ!な

遊川節爆発の回でしたね。

 

正直言って、遊川さんの作品って、社会へのメッセージの盛り込み方や

登場人物の心情変化の描写に(個人的には)どことなくズレを感じる事が多くて、

苦手な印象を持っていたんですけど。

でもそれはそれで、"作風"だから…と好意的に捉えれば、

「こんな世界線もアリなのかもな」とか、主人公の考えに同情してみたくなる…とか

そう思いながら見られる所はあったし、何だかんだで心にグッとくる台詞もあったんですよ。

 

ただ、本作の主人公に関しては、熱意も考えも全くピンと来ません。

なんか…貧困や教育費や軍事資金といったワードを並べ立てて

すんごい大規模な話をしてましたけど、

今までの内容を見る限りだと、目的とやっている事が噛み合わなくて

矛盾だらけに感じてしまったのは私だけですかね??(苦笑)

例えば、犯罪を強要したり、実際に犯罪を犯して家族を酷い目に遭わせたり、

母親を精神的に追い詰めたり、酷い言葉をぶつけて傷つけたり。

ドラマだから、最終的には結果オーライで終わるんですが、

「正しくお金が使われる世界を作りたい」と訴えている割には

黒に近いグレーゾーンの言動ばかりしているので、

えっと…???なんて困惑した状態で最後まで見終えてしまいました…。

どう見ても「正しいお金の使い方」は教えていなかったでしょう。

 

そして、トラコが持っていた、母親のメッセージが書かれた紙ペラと、

「子供の教育よりも自分の事で頭がいっぱいになりがち」が共通点の3人の母親からして、

トラコが3つの家庭に近づいた動機は復讐から来ているんじゃないかと

考えていた節もありましたが、

今までの秘密が暴かれるであろう今回では一切触れられず、そこもモヤモヤ…。

今後それについてしっかりした理由が明かされるのかどうかは不明ですが、

今回の内容だけを見たら、"たまたま"近くにいたから

そこの家庭教師になったとしか思えません。

うーん…本当は政治家になりたくても高卒で不可能に近かったから、

いろんな人と関わるのに手っ取り早い家庭教師を選んだって所なんでしょうけどねぇ…

あんなに立派な考えを持っているなら、気持ちを直接届けやすい政治家家族の担当を

1組でもなぜ受け持つ設定にしなかったのか不思議ですし

(そうすれば、政治家と一般人でお金への意識の違いも浮き彫りになって面白味が増しただろうし)、

そもそも、当時財務省勤務だった福多(中村蒼)のツテを使った方が

「正しくお金が使われる世界」を実現させる近道になったのでは?という気もします。

 

収入が600万の人よりも、収入が300万の人の方が幸せだって結論もなぁ…

独身か扶養家族か、休みなしのブラック企業か休みが取りやすいホワイト企業かで

人や職種によっていろいろ変わってくると思うので、そこも腑に落ちませんでした。

 

今までの作品だと、回を重ねるごとに微妙になっていく中で、

本作は4,5話で盛り返して「もしかして良さげかも?」と期待していた部分もありましたが、

何だか前回から迷走しかけている感は否めませんね。

今回は「家庭教師の主人公」という設定がなくても成立しそうな話でしたしね…(汗)

別の物語を見ているような感覚でした。

 

 

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プリズム 7話 感想|このままでは皐月の立場が…(泣)

 

 

「僕とあなたの願いは同じです」

なるほどねぇ…。悠麿(森山未來)のこの台詞が一番ハッとさせられましたな。

 

本作の登場人物って、年代から人生経験まで全てバラバラの人が集まって、

各々の心情に平等に踏み込んで描いていっているからか、

毎回新鮮な"気づき"を得られる事が多いんですよね。

今まで相容れない者同士だと思っていたのに、根本的な考えは一緒なんだ…と。

今回の場合で言えば、悠麿も朔治(矢島健一)も

「陸には幸せになって欲しい」が共通の願いだった。

けど…どちらかと言うと、「"普通"が絶対」という思考から抜け出せなくて

囚われ過ぎてしまっているのは悠麿な方な気がします。

 

「これで彼が世間から排除させられる事はないんだ」なんて強い表現、

今でも彼にほんの少しでも未練がなければ言えないでしょうし、

そもそも、朔治に会って説得しに行こうと考えもしないでしょう。

愛が…愛があまりにも重くて深い……(泣)

「幸せは2人で作るもの」という固定観念をなくして

3人で過ごすオチになるんじゃないかと思った時もありましたけど、

あの状況じゃ皐月(杉咲花)は到底敵いません…。

皐月ではなく、悠麿を想って涙を流したのが"答え"みたいなもんですよね。

 

大事なタイミングで朔治が自分に寄せた手紙を陸に見せてしまうのも

結構反則だと思っていて。

嫌悪の目を向けていた悠麿からの手紙をなぜとっておいたのかは…

彼の本音を知るのが怖くて、でもこのままで良いのかと葛藤する自分もちょっといて、

それで長年捨てずにいたままだったとも考えられますけど…。

うーん…陸に見せてきたのに関しては、自分がいかに心を閉ざしていたか、

見向きもしなかったかの反省の表れでもあるのかな?とも。

けれども、"今"やるべきではなかったですよね…。

時間が経ってから、朔治があの行動を起こしたのかの理由を何とか考えてみたものの、

リアルタイム視聴時では本当に理解出来ませんでした(汗)

 

思う所がいろいろあって、何だか内容への具体的な感想が多くなっちゃったので(苦笑)

ここで少し視点を(というほどでもないですが…)変えた感想を書くとするなら…

今回はバイオリンの弦の音が、全体の雰囲気を上手く引き締めてくれましたね。

前回の鉄筋と言い、本作の劇伴って基本シンプルな印象があるんですけど、

あくまでも台詞を際立たせる程度の挿入頻度で収まっているからか、

台詞と相まって妙に頭に残るんですよねぇ。

特に悠麿と朔治の対峙のシーン…感情を高ぶらせる事もなく、絵面も地味目ではあるものの、

バイオリンの劇伴がうっすら流れているお陰で、緊迫感がびっしり張り巡らされていて、

あのシーンから早く逃れたい気持ちにさせられてしまいました…。

 

トラックで2人の間に挟まれる皐月の様子も、中々来るものがありますね。

画面の1カット1カット、どれも台詞以上の想いが

登場人物から滲み出ているような感覚を覚えます。

そして、自然や緑が少ない代わりに1対1で向き合うシーンが多かった分、今回は重い内容でした。

次回もどうやら重そうで、このままクライマックスへと向かうんでしょうけど、

さて、どんな結末に辿り着くのか…?

正直、浅野妙子さんが携わられた作品の最終回は

あまり満足に終わった試しがないんですが…本作はどうかな??

 

 

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オールドルーキー 9話 感想|最終回前にクビ宣告。定番ですよね〜

 

 

水泳選手のドーピング疑惑で、SNSが炎上するお話。

某ネットニュース系のドラマでも取り上げられていましたが、

世間は結局噂話が大好きな人が多いから、

後で騒動の"その後"について言及する記事が上げられても拡散されづらい、

一度回った悪評は回復するのに困難…という

高柳(反町隆史)の考えは確かに一理ありました。

 

ただ…高柳の姿勢以前に、

「スポーツマネジメント」を扱うドラマとして純粋に疑問なんですけど、

ある程度有名選手を抱えた会社なら、

そこに所属している選手の注意喚起のためにも、禁止薬物の出処を特定する事が

マネジメント側のやるべき仕事ではないのか?って思うんですよねぇ。

むしろ、1人の選手のために動かないと、

他の選手たちも、責任持って対応してくれないのかと不安になるだろうし。

後で社員たちが手伝ってくれたからまだ良かったものの…

なぜ新町(綾野剛)が全体的に"間違った事"をしているように描かれているのかは

不思議でならないのでした。

 

あとは…これを言っちゃドラマにならないんですが、

所属チームなら分かるとしても、選手がドーピングしたからって

マネジメント会社が注目の的になって、批判されるケースが本当にあるのかどうか。

正直、そこが叩かれるなんて聞いた事なくて(笑)

何だか今回の内容は「マネジメント」がテーマの作品である事にこだわり過ぎたためか、

諸々の設定の不自然さが「なんで??」と思えるくらいには

目立ってしまった感は否めませんでしたね。

 

セミファイナルであるあるの急展開。で…まだ9月上旬なのに、来週でもう最終回。

最終回まで来たなら、新町(綾野剛)の仕事の成長っぷりや

周りに影響を与えていく頼もしさが感じられるはずだし、

そこが本来描くべき所でもあったはずなんですけどね…(汗)

前半部分はサッカーかマネジメントか?の葛藤と、それに伴う娘との確執。

全話通して言えば、果奈子(榮倉奈々)の現実味のないセカンドキャリアパートや、

合間合間に挟み込まれる「果奈子ガチファン」を始めとした社内のコミカルパート。

そして、何が本題なのか分かりづらくさせる、複数案件の同時進行。

これらのサブエピソードで話の腰を折りまくった事が、

主人公の変化の描写に中途半端さを覚えた原因に繋がったのではないかと思います。

 

だから、主人公の成長をまだ実感出来ていない状態で

クビを宣告されて、急に最終回って言われても……って感じですね。

高柳が彼に厳しく当たる理由も明かされましたが、

最終回前にサラッと盛り込まれた程度だったので、こちらも唐突感がありましたし。

クビにしたのも、独立して大成してみせろという意図があるのかもしれませんが…

それならいっそ、前半は「ビクトリー編」、後半は「独立編」の構成にして、

情熱的な主人公が周りを動かしていくお仕事ドラマとして、本作を楽しみたかった気もします。

 

 

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純愛ディソナンス 7話 感想|5年経ってやっと叶った2人のキス

 

 

本作のTwitterアカウントでは、視聴者の質問にスタッフの方々が答える企画をやっていて、

私もたまに見たりするんですけど。

たった1シーンにかけるテイク数の多さとか、登場人物の細かい裏設定とか、

前髪のかかり方が良い感じに来るようにカットを微調整したりだとか、

どこの箇所もこだわって作られているのが1つ1つの呟きから伝わってきて、

その積み重ねで本作が出来上がっているのだと思わされるんですよねぇ。

以前の感想でも演出の緻密さについては度々言及していますが、

今回も目を見張るものがありました。

何と言っても…3つの対比の表現方法が素晴らしかったです。

 

まずは、正樹(中島裕翔)と冴(吉川愛)、慎太郎(高橋優斗)と冴の対比。

この2組なら何と言っても、キスシーンのイメージが先に来るかもしれないんですけど、

個人的に良い意味で落差を激しく感じさせたのは、ラストの見せ方。

"恋人と時間を共に過ごす幸せ"をロマンチックに魅せるには定番の場所になりつつある

誰もいない夕方の海で、画面の右上の方に柔らかな夕陽の光に包まれながら

冴と正樹がキスするシーンは、まるで"夢"のような時間で

うっとりさせられたかと思いきや…

次のカットでは、面倒臭くて避けがちな掃除であろうシンク洗いを

慎太郎がひたすらし続けるという"現実"を見せられる。

何かワンクッション置くのではなく、

ゴシゴシ懸命に洗っている慎太郎のカットから彼のターンに切り替わる所が、

冴には今後も振り向いてもらえそうにない、自分は初恋の相手には到底及ばないという

彼の無力さを感じさせて、妙に切ない気持ちにさせられました…。

 

次に、5年経ってからの正樹と、

退職を告げ、愛菜美(比嘉愛未)に離婚を切り出してからの正樹の対比。

高校時代の話では、どのシーンでも冴がほとんど制服を着ている事で

「生徒と教師の恋愛」の物語であるとさり気なく伝えていったように、

衣装にも本当に気を配られているな…と思います。

5年後になってからは、基本的に黒を主体とした服装だったのに、

上記の事に加え、嘘をつくのはやめようと決心してからは、

"あの時の新田先生"を象徴する、ストライプ状の爽やかな服に袖を通した正樹が現れる。

さっき「夢のような時間」と書いたのも、そこも関係しているのかもしれませんね。

衣装で今までの変化や状況を印象づけさせたお陰で、今回でまた"一区切り"と言いますか…

生まれ変わろうとしている正樹と冴による大恋愛で

最終回まで大きく盛り上げてくれそうだという期待が膨らみました。

 

そして、最も唸らされたのは、前回のラストと今回のラストの対比。

前回で正樹の姿がガラスに映るカットがあって、

左側に実際の正樹、右側にガラスに映った正樹

という構図になるように撮られていたんですよね。

で…その次には、正樹には見えていないはずの

冴と慎太郎が手を繋いで歩く幸せな様子が右側に重ねられ、

それを左側にいる正樹が悲しそうに見送っている…と想像させるシーンも描かれた。

前回のテーマは「人生は、何を選択するかで全てが変わる」だったから、

この2点からして、右側での世界は、どう考えてももう叶いそうにない

正樹視点から見た"もしもの世界"で、

左側の世界はストレートに、正樹の生きる"現実世界"と捉えても無理はないと思うんです。

(○側を何回言うんだよって話ですし、回りくどい説明になっているかもしれませんが…(汗))

けれども、今回のラストは、画面の左側で、冴と正樹が両想いになっているシーンで終わった。

これ…あえて左側に寄せて撮っているのが良くて、

前回では冴が遠くに行ってしまったと痛感した正樹が、

一転して以前の関係を取り戻せた所にドラマチックさを感じさせて

グッと来てしまったんですよねぇ。

 

バッドエンドからのハッピーになりそうなエンドで、

印象をガラッと変えて視聴者を翻弄させる作りは、

"連続ドラマ"ならではの醍醐味があって良いですね。

でも、7話の時点で両想いだと、この先暗雲が立ち込めそう…。

 

静(富田靖子)に関しては、恐らく死期が近づいているんでしょうし、

あの男の人もきっと医者でしょう。

登場人物それぞれの背景が複雑に絡み出してきて、解像度が上がってきて、

最終的にはどんな形になるのか…まだまだ楽しみです。

 

 

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