バイプレイヤーズ〜名脇役の森の100日間〜 1話 感想|「テレ東なのに」を押しまくるw

 

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無印の方は見ていないけど、島の方は当時視聴済み。

名脇役100人…どんな風に描いていくのかと思ったら、

初期メンバー4人は基本的にストーリーテラーみたいな役割、

あとはパロディ化されたドラマのキャストとして続々出てくる…みたいな感じですかね。

 

前作は役者が自分の役を演じる事、

それぞれが自分をキャラクター化していく所に面白味があっただけに、

今回は初期メンバーが脇役に回り、

「ドラマがどう作られていくのか」というドキュメンタリー部分が

(あくまでも"フィクション"らしい設定・展開ではあるものの)強まった気がして、

前作のような感じを思い描いていた私としては少々戸惑いを覚えましたが。

それでも、人物紹介の内容をするりするりとこなしていく役者の演技の小気味良さや、

テレ東ならではの"自虐ネタ"を活かした伏線回収には笑わされ、

これはこれでアリなのかもなぁ…と思えた初回でした。

 

数々の大ヒット作が並ぶ中、うちの作品を見てもらうようにするためには

結局、人気キャラをパクって総動員させて、首相の会見をこぞって流している時間帯に

放送するしかない=結果視聴者の支持を得る という

テレ東のスタイルをテレ東自身が皮肉っているっていうのがまた良いですよね。

一応地方局なので、視聴率1位はあり得るのか…?は疑問ですけど(笑)

そして、半沢もどき役を演じる向井理さんが妙に似ていて、

ちょっと見てみたい気持ちにはなりましたw

 

Doctor-Z、CTO、大合併、チーム7、わたしの番です…

あの作品だ!って分かる楽しさもあるし、

キャストは揃えているんだけど、どことなくB級臭を感じさせるのは本作あるある(笑)

全体的にゆるい雰囲気の本作が映画化するっていうのは、

何だかテレ玉TOKYO MX辺りの作品の流れみたいでもあります(これ、分かるかしらw)。

パロディ化したものは映画でじっくり見られる…って事なんでしょうかねぇ。

 

「役者って面白いよね。わがままな人もいれば気配りな人もいるし、

ベテランなのに子供っぽいやつもいるし。若いのに度胸ある奴もいるだろ?

でもさ、みんな根っこは同じなんだよね。

主役も脇役も、みんな作品を愛する現場の仲間なんだよ。」

松重豊さんのこの台詞が本作のテーマなのでしょうね。

個性もキャリアもバラバラな役者が一丸となる様を楽しむ。

 

前作があの締め方だったもので、"伝説の作品"として終わっちゃうのかなぁ…という

物寂しさがあった分、またこうして帰ってきてくれたのは嬉しいですね。

本作は気軽に見て楽しむ方が向いていると思うので、感想は今回のみにする予定ですが、

次回にも期待しています。

 

 

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知ってるワイフ 1話 感想|自分と向き合ってから出直してきて。以上!

 

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全然掴み所のない初回だった…。

何を一番に見せたいのかがしっちゃかめっちゃかなんですよね。

 

500円という安さだから過去も部分的に変えられるという仕組みなんでしょうけど、

回想=主人公の背景紹介との配分がとにかく悪過ぎる。端的に言い換えれば、クソ長い。

元春(大倉忠義)が後悔を抱き始めた相手と出会ったきっかけを描くのは

確かに初回で押さえるべきポイントだとは思う。

ノローグや台詞量の多さで尺を埋めるより、そちらの方が丁寧でマシだとも思います。

でも…もうちょっと整理出来なかったかなぁ。

過去に戻った事でまた回想で見た流れと同じ展開をやるくらいだったら、

序盤の段階で"家族の問題"と"澪(広瀬アリス)が怒っている原因"を提示して、

何であんな妻になってしまったんだ〜…と頭を抱えている所に

小池(生瀬勝久)のあのシーンを挿入すれば、本作がどんな物語かも分かりやすいし、

同じシーンの繰り返しによる助長感も薄まったんじゃないでしょうか。

 

それで、タイムスリップするまでの過程が面白ければ良いんですけどねぇ…

仕事も家庭も特に困窮している様子でもないし。

一番困るのは、元春自身に「過去を変えたい」「こんな自分を変えたい」という意志が見えず、

あ、過去にタイムスリップしちゃった〜…なんか知らんけど戻ってきちゃった〜…

みたいな、ただただ流れに振り回されているようにしか感じられない事ね。

落ち度に気づこうとせず、「自分は間違ってない!なんで気持ちを分かってくれないの!」

ってムキになってしまう面倒臭さはあるあるでも…

この手のドラマにその性格は不向きだなぁと。

成長や隠された真相が見えるから面白味があるんだと(笑)

自分に非がないと思っている限りは、何度やり直してもまた同じ事を繰り返すだけですし。

当時はお嬢様オーラを放っていた沙也佳(瀧本美織)と結ばれるパターンになったとしても、

多分、今の澪のような状態にしてしまうでしょうね。

まぁ…色々経験しつつも、最終的には元サヤに収まるオチだと思いますけども。

 

疲れている嫁に向かって「肉じゃがもらってきた?」という無神経な発言をしたり、

ゲームが壊れた!でもケーブルを確認しないまま諦めて新しいゲーム機を買ってきたり

(早くに買ってきていたので、多分この流れだと考えてますw)

しているのを見ると、きっと彼は子供の時から分からない事があれば親に頼りっぱなしで、

甘やかされて育ってきたんだろう…というぼっちゃん気質なのが何となく分かる。

LINEする時間くらいはあっただろうに、何の連絡もよこさない。

全体的に元春の方が悪い。

だからと言って、澪に同情出来るかと言えば…ちょっとしづらいです。

ダメダメな夫、認知症の母親の件を考慮しても、

カニ爪を投げて怒鳴ったり、ゲーム機をわざと水没させたりするのはやり過ぎですし、

感情の起伏が激しくて「そこまでやる?」と疑問に感じる部分も多々あるんですよねぇ。

ヒステリックなのは韓ドラ由来…なのでしょうか。

どちらかが(というか主に元春が)

"自分に足りないモノ"に気づく展開を早めにやってくれないと…

夫婦のギスギスした関係を見続けるのはキツイものがあります。

 

予告からして、そんなにコメディコメディはしていないんだろうとは察しましたけど、

真面目な内容と幻想的なOP映像が噛み合っていないのも少し気になりますね。

バック・トゥ・ザ・フューチャー」風の演出はありましたが…

せっかく2つの月が象徴的に映し出されているんですから、

もっと"架空の物語"にこだわって、

ワープするシーン以外にも遊び心を取り入れてみたら良いのに。

 

やっぱり海外リメイク作品は上手く行きづらいね…とは思いつつも、

「僕らは奇跡でできている」橋部敦子さん脚本だから…というわずかな期待を込めて

もう少し様子見するつもりではいます。

 

 

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岸辺露伴は動かない 3話(最終回) 感想|飛び出す絵本で繋がる遺伝子

 

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ヘブンズドアー…今回は全身が本になっちゃった!

幼い子だとそういう仕組みになるのか、

はたまた、今までとは違って露伴高橋一生)が優しめに呪文を唱えたからなのか。

理由を考えながら見ていたら、物語の着地点に

「なるほど、これがやりたかったのね〜」と腑に落ちましたよ。

手を繋ぐ3冊の飛び出す絵本。パステルな色遣い、可愛らしかったなぁ…

確かにあのシーンをいつもの顔だけが本になる見せ方で撮ろうとすると

人間を川の字状態に寝かせなきゃならない訳で、画面全体にシュールさが増して

絵本の持つ幻想的な世界観を壊してしまいそうですもんね(笑)

こういうパターンも、アリですね。

 

内容の方は、太郎(中村倫也)が事故に遭ってから人格が変わってしまった事、

そして真依(瀧内公美)の6年前の事故で、2人にどんな関係性があって

どんな結末を迎えるのかが何となく想像出来てしまったので、

今までの話と比べるとそこまで捻りはない印象でしたが、

演出面や芸術面から滲み出る独特さは今回が一番抜きん出ていた感じがして。

柔らかなヴェールとぬいぐるみに囲まれた真央の部屋…

お姫さまのような格好をした真央の佇まい…娘を頑なに隠そうとする真依の謎の女性っぷりと

興味を惹く要素が多くあり、その惹かれたままの状態で

最後まであっという間に見終えた話だったように思います。

 

個人的に2>1>3話の順に好きで、今回は1,2話とは違ったファンタジー寄りの内容でしたが、

全体的に満足出来ました。

ヘブンズドアーの見せ方も色々変えてくるし、

劇伴も"どことなく不気味"なのはどの回も共通しているものの、

話の内容に合わせて少しずつテイストを変えていっているのも凝っているなぁと。

ファンシーなぬいぐるみから得体の知れない黒い物体まで。

不協和音が重なるピアノとバイオリンの劇伴から、

ちょっと鉄琴(?)っぽい弾んだピアノの劇伴まで。

振り幅が大きいから飽きないわ。これはやっぱり…3話じゃ勿体ないですわ(笑)

それぞれで違う色を出せているのは、1話完結型のドラマとして成功している証拠でしょう。

 

偏屈な主人公と、明るさで相手を振り回しがちな助手という組み合わせも

"凸凹コンビ"で言えば鉄板ですしね。

中村倫也さんも、ここ最近のクールな王子様系も悪くないけれど、

ほんわかしつつもちょっと影を覗かせる役の方が好きだなぁ…。

原作にどれだけネタがあるのかは分かりませんが、

まだまだ引き出しはいっぱいありそうな気がしています。

もし連ドラでやるとしたら…ドラマ10枠になるのかしら。←勝手に決めてるw

続編を心からお待ちしております。

 

 

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岸辺露伴は動かない 2話 感想|人の頭に棲みつく"くしゃがら"

 

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シンプルに話が面白いわ。

まだあと1話あるけど、今回が一番好きかもしれないなぁ。

物語の内容も後味の悪さをうっすら残すラストも…

何だか「世にも奇妙」を見終わった後の余韻と重なるものがありました。

 

「くしゃがら」は一度聞いたり口に出したりしたら、

その人の頭から離れなくさせる魔物のようなもの。

でも、興味ないと言って流す人もいるので、捉え方は人それぞれ。

これ…特にこのご時世なら尚更、

SNSによる誹謗中傷にも繋がる話なんじゃないかと考えさせられましたよ。

心と体に精神的な支障をもたらすかもしれないから、

あんまり言葉を深く受け取り過ぎない方が良い。

軽く受け流す技を身につける事も大切。

そんなメッセージをさり気なく残しておきながら…

「実際の単語とは違うものを使っています」という興味を惹かせる注意書きを出して終わるから、

今まさに私たちが試されているような感じがしてズルい(笑)

世間に教訓を投げかけるような内容でしたね。

 

そして、1つ気づいたのは…台詞量が適切で、丁度良い塩梅で差し込まれている事。

例えば、露伴高橋一生)が十五(森山未來)に対して言った

「僕はこれかららしくない事を言うぞ?」という言葉。

この補足があるかないかで主人公の見方も大きく変わって、

あんまり多過ぎるとクドくなるし、逆にないまま進行させると

「あれ?こんな事言う人じゃないよね?」という"キャラクターのブレ"の意味合いで

疑問を引きずる可能性も出てくる。

で、ヘブンズドアーのくだりも、「使いたくはなかったがしょうがない…」の

一言が添えられただけで、その魔法が基本的にタブーであるという新たな情報になる。

原作ファン、作品を初めて見る視聴者、どちらの目線にも立ってきちんと配慮された

言葉の選び方をしているなぁ…と、感心させられちゃいました。

 

「くしゃがらってんじゃねーぞ!!」

"くしゃがら"に取り憑かれれば取り憑かれるほどみるみる鬼の形相になり、

コンテンポラリーダンスのようなぐにゃっとした異質な動きを見せる十五と、

手を突っ張って距離を取ろうとする露伴の対峙…

下手なバトルシーンよりも見応えあったなぁ。

森山未來さんの演技の凄みも堪能したわ。

 

 

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岸辺露伴は動かない 1話 感想|これは連ドラで見たいでしょ。

 

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どんなものか知るために、以前放送されていた10分間の番組案内を見た時点で

連続ドラマで見たいやつだな〜…これは絶対面白いだろうな〜…と思わされましたが、

その印象は本放送でも変わらなかったです。

 

まず、アバンの作りがもう上手いですもん。

初回は初期設定を盛り込むために台詞が多くなってしまいがちなものを、

泥棒が入って来たらどんな対応をするのか…という"やり取り"だけで

主人公の性格や職業を紹介出来ているのが凄い。

句読点を変に区切る話し方とか(例えば、〜なはずだだが とか)

「〜ねえ!」「〜だあ」の語尾の強さとか、

初っ端から主人公のクセの強さも発揮していて、掴みとしては抜群でした。

ギザギザのヘッドバンドを付けている事に関しての言及は特になかったけれど、

彼だから付けてもおかしくないよね…と思えるくらいの説得力の高さ(笑)

話し方にクセはあるけど、目つきは妙にキリッと真っ直ぐしているアンバランスさが

何だかやみつきになっちゃいますねぇ。

 

原作は読んでいないものの、原作者が「ジョジョ〜」の方だという事、

その作品の存在と独特な絵柄は把握済み。

内容は知らない。…でも、「原作の世界観を再現」ではなく、

あくまでも「原作の世界観をドラマ用に咀嚼して再構築」したんだろうなぁ

というのは何となく分かります。

中盤で、露伴高橋一生)と泉(飯豊まりえ)の2人が山奥へ行くシーンで

1カットだけ差し込まれた、露が滴る植物とクモの映像。

あそこだけやけに生々しくて、やけに鮮明に物体を映していて…何故か強く記憶に残りました。

お洒落で大人っぽい物語の中にささやかな"違和感"を残す…

劇伴の方も同じで、ピアノが奏でる優雅で品のあるメロディの中に、

バイオリンの不協和音が混ざってくる。

原作をある程度踏襲しつつも、ドラマとしてはこういう"ちょっと不気味"な世界観で

物語を展開していくのだというのが掴めた初回でした。

 

ヘブンズドアー!で人の顔が本になるくだりも良いですね。

めくれた皮が、本当にページをめくっているような動きをしていて凝っているなぁ…と。

少年の頃読んでいた漫画で伏線回収したのも、話の骨格がしっかり出来上がっているから

さり気ない"小ネタ"として成り立つ訳で。

 

面白かったです。

まだあと2話見られる嬉しさはあるんですけどね…

もう一度書きますけど、これはやっぱり連続ドラマで見たい(泣)

 

 

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教場Ⅱ 後編 感想|エンドロールで席を外さないように。

 

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最後の5分間が一番面白かったし、一番スリルを感じたわ(笑)

なのに…ブツ切れの所で物語は幕を閉じる。

来年にまた「復讐編」という体で続編をやるつもりなのかなぁ。

風間教官(木村拓哉)が義眼になった理由は明かされたけど、

なぜ警察を恨んでいるのかは、おそらくこの続きにあるんでしょうね。

中盤で田澤(松本まりか)が理不尽な目に遭わされたという話もありましたが…

そこの生徒が犯行に及んだとか、なのかしら。

 

前作もそうでしたけど、

後編になると急に毒っ気が薄まっちゃうんですよねぇ…本作。

昨日はアリの件で、これからどれだけ恐ろしいものを見せてくれるかと期待しましたが、

まさか恋愛ドラマちっくな展開を見せられるとは思いもしませんでしたもん。

ちょっとサイコパスを欲していたなぁ。

でも、ジャニーズの2人は…行為で考えればシンプルにヤバイ役でしたけどねw

 

杣(目黒蓮)は爆発物を作る計画を立てたり、妊娠させたりした…でも無事に卒業出来た。

同じ"備品を盗む"でも、それが恋心からなのか、あるいは爆発物を作るためだったのか、

どちらがヤバイかと聞かれたら一目瞭然なのに…卒業出来た。

これは母親の名誉のために見逃したと思われても仕方がない案件。

そして、199期の出馬(重岡大毅)はライバルを蹴落とそうという動機から、

殺人未遂まがいの事故を起こした。

またしてもクズ役を演じる重岡くん、もう「これは経費で落ちません!」のピュア青年の

イメージがなくて本当に気の毒ですね(汗)

本来なら、出馬はイト…さんが演じる予定だったそうじゃないですか。

彼も彼で、どうしてこう自動車が絡む役が多いのか…。

体が治ったらまた警察官に挑むそうですが、事故を起こした時点で無理でしょう。

人を陥れようという気持ちが少しでも働けば、

それは市民を守る警察に向いていないって事にもなるし。

もしかして無謀な事を知っていて風間教官も「面白い」って言ったのかなぁ(苦笑)

 

前作以上に訳アリな生徒たちが集っていた訳ですが、

杣は勿論、漆原(矢本悠馬)も石上(上白石萌歌)も卒業出来たのが不思議ですよ。

漆原の「時間感覚が掴めない」件は小さい頃からの症状な気もして、

半年間で克服出来たというのは都合良過ぎると思いますし。

石上だって授業中に頻繁に手の震えを起こしていたはずですけど、そんな簡単に治るもの?

 

そこそこには楽しんだけど、前作ほどではないと感じたのは…

生徒一人一人に愛着が持てないまま、いろんなエピソードを盛り込んでは

サクサク片付けるように物語が進行した所にあるのかなぁ、と思っています。

こねくり回し過ぎましたね。

年末に再放送されていた前作は復習していませんので

感じた事が合っているのかは分かりませんが、

なぜ昨日の感想で「短編集っぽさが強くなった」と書いたのかも、よくよく考えてみたら…

警察学校での生徒の成長、生徒同士で切磋琢磨する姿よりも

風間教官VS生徒 という構図に絞って

「いかに風間教官の洞察力の高さを魅せるか」にこだわった

作りになったからなのか?という気もしました。

後はCMの挿入頻度の多さですよね。

昨日よりも多くて、これが更に緊迫感を削ぎましたねぇ。

 

内容自体は199期メインにした方が面白そうでしたし、

今更ですが、CMのないNHKで30分構成×7話?で放送した方が

本作のコンセプトもより強く活かせられたのかもしれません。

 

来年もやる場合は、もう前後編&2時間半ずつじゃなくても良いような…

 

 

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教場Ⅱ 前編 感想|前回よりいろんな意味でヤバくない?

 

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これは前作でも思ったんですけどね。

よくあんな犯罪者のたまごみたいな人が試験合格出来るなぁと(笑)

で、半年も待てずに悪さをする。

こりゃあ風間教官(木村拓哉)の洞察力が長けていくのも無理ないですよ。

 

最初に退学を命じられた稲辺(真栄田郷敦)は、前作で言う林遣都さんのポジション。

あとは…堂本(高月彩良)が、嫉妬のためか盗みを働いたのが原因で。

漆原(矢本悠馬)のターンもありましたが、ここは危機から免れたようです。

という訳で…よく考えてみたら、今回は2人しか消されていないんですね。

前作よりも構成に"短編集"かのような

サクサク切られている感覚を覚えた気がしなくもないですが、

予想していた斜め上の所から急に凄い展開を盛り込んでくる流れが

息つく間もなく起きるので、常に緊張感を保ちながら見られる面白さはあります。

 

「想いは伝えてきたか?」なんて言葉、風間教官でも言うんだなぁ…

意外とロマンチストな一面を持っているんだという新たな発見もあったけれど、

特に印象に残ったのは、やっぱり宮坂(工藤阿須加)の件ですね…。

役名を忘れていた分、それが工藤阿須加さんだと分かった時の衝撃が大きかったです。

序盤で流れたスタッフクレジットに前作のキャストの名前が載っていたから

いつ登場するんだろう?と楽しみにしていましたが、

198期の顔ぶれが見られるのがあんな辛い場面だなんてねぇ(泣)

漆原が責められたのは「あの時通報してくれれば」から来ているんでしょうけど。

携帯は規則で持っていないし。それにまだ警察のたまごだから、

適応力よりもパニックの方が勝ってしまう事が多いはず。

一番悪いのは道を通した宮坂でもなく、車を止めさせた漆原でもなく、

人をはねた車なのに…。

身近に人がいた・いないで命が助かる可能性も変わりますから、

追い詰めてしまうのも理解出来ますが。

でも、薬物とか関係なしに、日常生活に支障をきたすほどパニック状態になってしまうのは…

警察には向いていないとは思うんですよ。

しかし、辞めさせてくれと言われても残した風間教官。

どうやって乗り越えていくのか…そこも明日の見所になっていくんでしょうかね。

 

前作で魅力の一つだと感じた若手役者の演技面で言えば、

真栄田さんの「鳥羽ーーーーー!!ちゃん」の緩急のクセが激しい脅迫の仕方にも

ゾクゾクさせられましたが、

矢本悠馬さんの全ての所作から出る落ち着きのない演技も凄かったですね。

劇中でも言及されていた通り、薬物でもやっているのでは…と思えたくらい。

真相が分かるまで「え?なになに?」と、こちらまで振り回されましたw

 

後編は伊佐木(岡崎紗絵)、杣(目黒蓮)、比嘉(杉野遥亮)のターンという事で、

3人それぞれどんな表情を見せてくるのか楽しみです。

中でも、目黒くんの演技は見た事がないので…ワクワクもんですな。

勿論、風間教官の過去と199期の話にも興味があります。

 

それにしても、これは超余談ですけど…あのコントね。

トイレから戻ってきて目にしたもんだから、まだ続きがあったのかと思っちゃいましたよw

チョコプラのお2人を見てようやくパロディだと分かる。

ややこしいわ!面白かったけど(笑)

 

 

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逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類! 新春スペシャル!! 感想|世の中にはびこる"呪い"を解く

 

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初っ端から、本作を見た率直な気持ちを書くため、もしかしたら共感しづらいかもしれませんが、

個人的に感じた事なので書き残しておきます。(ネガティブな内容ではありません。)

 

本作がムズキュン特別編として再放送されたのが、去年の6〜7月の時期。

その頃に見ても確かに「名作はいつ見ても名作」

「同じシーンで同じように盛り上がる」とは思いはしたのですが、

正直言ってしまうと、冷たい夜風にさらされて「今日は逃げ恥があるから早く帰らなくっちゃ♪」と

ウキウキしながら帰路につく当時の光景が蘇るまでには至らない部分もあったんですよね。

(毎年年末になると再放送はしていますが、

大掃除やら作業やらで基本的に見られていないので…それが久しぶりの視聴。)

こんなに未公開シーンを盛り込んでいるのに。

ED映像もアップデートしてくれているのに。なんでだろう。

それで、今回の新春スペシャルを見て…ストンと腑に落ちました。

「逃げ恥」は肌寒い季節に合っていて、

温かさで心も体も満たしたくなる季節だからこそ見たい作品なんだと。

約4年経っても変わらない、むしろ懐かしいとさえ思う

優しさと温もりに溢れた数々のハグ…沁みましたよ。

特に、平匡(星野源)が本音を吐きながらみくり(新垣結衣)にハグするシーンなんて、

優しさの塊過ぎて泣けちゃったなぁ。

 

勿論、理想論だけに目を向けて「沁みる」「癒される」と感じた訳ではなく。

前半パートでは夫婦として新たなステージに進むまでの過程を、

後半パートでは2020年での出来事を追体験するかのような展開の中で、

登場人物それぞれが置かれた"苦しい"状況を仲間と共有しながら乗り越えて

その"苦しい"の先にほんの少しの"希望"があるのかもしれない…という描写があったからこそ、

心動かされたりしたんですよね。

 

野木先生の描くコロナ禍の話はあまりにもリアルで、パロディが織り込まれていなかったから

本当に見ていてしんどかったです。

ハグには 相手の温もりに触れて自身の気持ちが和らいでいく良さがある事を

後半パートに突入までの2つのシーンで実感したから、

それを求めたい時に求められない歯痒さを味わった。

…で、何ヶ月?何年?経ったかは分からないけど、

マスクのいらない世界で「ただいま」「おかえり」と言い合いながらハグするラストで締める。

あえて「○年後」だとはっきり表記しない所が良いなぁと。

ラストを"そう遠くはない未来"と捉える人、

断定的ではないから"まだまだ見通しが立たない"と捉える人…考え方は人それぞれ。

どちらの考えも否定しない。だけど、一人一人が未来を思い描いた上で、

いつかそんな未来が訪れるように精一杯生き抜いたら良いんじゃないかという

本作なりのメッセージだと受け取りました。

 

「どちらの考えも否定しない」というのは本編の作りにも表れていて、

妊婦になったら女性が可哀想&応援目線だけを描くのではなく、

男性側&パパ側の苦悩、パパとして子育てしていく上でぶち当たる父親との価値観の違い、

時代に追いついていない社内体制、そして独り身だからこその辛さ…と

老若男女、社会全体にはびこる"呪い"に平等に言及した内容になっていました。

全て日常会話を通して出てくる話だからなのか、

唐突感も盛り込みすぎな感じもなくて導入の仕方が自然なんですよねぇ。

 

個人的には、妊娠するシーンも、赤ちゃんを産もうとしてる時は苦しんだり力んだりする

女性の顔が映し出されるイメージがあった分、

あんなに冗談を言えるほどケロッとしている時もあるのか…と、かなり印象が変わりましたよ。

私にはまだ妊娠の経験がないのでよくは分からないのですが、

実際に、母や会社の上司から「ご飯の匂いを嗅ぎたくなくなる」

「ジャンキーな食べ物が食べたくなる」という話は聞いた事があったので、

本当にリアルに描かれているんでしょうね。

 

みくりと言えば短髪ですけど、長髪もだんだん馴染みました。

うぅうぅ泣く姿は…不覚にも可愛いと思ってしまいましたw

タピオカドリンクみたいな三層の湯のみも可愛かったなぁ。←超余談(笑)

また何年か後に、コロナが終息した時に。

SPでも良いので続編が見たいです!

 

 

 


2021年 あけましておめでとうございます!

 

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2021年、あけましておめでとうございます!

読者の皆様のご訪問やご声援のおかげで、今年も元気に新年を迎える事が出来ました。

本当にありがとうございます。

 

令和3年となり、年は変わりましたが、

新型コロナウイルスの方は流石にそれに合わせて収束しよう…という訳には行かないようで、

例年と同じようなお正月を過ごせないのは少々寂しくもあります。

昨日の東京の感染者数は1000人超えなので、まだまだこの現状は続くでしょうし、

色々と"制限"を抱えながら生きていかなければいけない部分もあると思いますが、

読者の皆様が健やかな一年を過ごせますよう、心からお祈りいたします。

 

そして私事で、昨年の秋「今後の更新についてのお知らせ」

自身の健康上の都合により、感想執筆本数を減らす旨の内容をお知らせさせていただきましたが、

1ヶ月間薬を服用してから断ち切った今、普通に耳も聞こえて、良好な状態です。

ご心配をおかけして申し訳ありません。

そして、ご訪問は勿論、コメントやスターをくださった方々には、誠に感謝しております。

今期のドラマも、前期と同じくらいの本数に減らすかどうかは

まだ分かりませんが(見たい&書いてみたいドラマが色々あるので(笑))、

今年からは、微妙だと感じたらすぐにその作品を切るスタイルで行こうかなぁ…と思ってます。

 

新年のドラマは「逃げ恥」「教場」を見て、感想を書く予定です。

4日放送の「教場」の裏被りの「人生最高の贈り物」の方も録画で見るつもりではいますが、

面白かったら&余裕があったら書く感じかな?

あとは昨年の年間ランキングですね。結局また年内に完成させる事が出来ず…(苦笑)

ぼちぼち進めてはおりますので、3日までには投稿したいです。

4日から仕事始めなのでね。

以前よりも時間がとれなくなっちゃってきているから、早く完成させたい。

 

今年の目標は…とにかく、マイペースな性格を少しでも直していきたいなぁと。

昨年は感想の投稿が遅過ぎたり、上げなかったりとルーズだったので(汗)

気持ちを文章化するのに、特に凄い作品であればあるほど時間がかかるタチなのですが、

感想を待ってくださっている読者のためにも(いてくださったら嬉しいですが…!)

見終わったらなるべくすぐ書く!翌日の夜まで持ち越さない!を心がけて

行かなければなりませんね。

 

それでは、新年も〜当ブログをよろしくお願いいたします!!

良いお正月を(*´∀`*)

 

 


2020年 秋ドラマ 総括|小粒ながらも良い作品が多かったかな?

 

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どうも、りんころです。

毎度おなじみ、今期見た秋ドラマ17作品のランキング付けです。

…って、もう今日で今年が終わりますね(笑)

年間ランキングもあるので、冬&夏クールと同様

「最終回の感想を引用、再編集(+その他書き残しておきたいコメント)」

という形式にはなってしまいますが…

超ざっくりと発表させていただきます!手抜きですみません^^;

 

ちなみに…まだ完成していなかった夏ドラマの総括は、

日付を変えてこっそり投稿いたしました。(今更過ぎるので…)

たとえ簡単な内容でも、自身の備忘録として

どうしても残しておきたい気持ちはあるのでね。

 

さて、話は本題に戻って…

ランキング対象作品は

「SUITS/スーツ2」「ハルとアオのお弁当箱 ※感想なし」

「DIVER」「姉ちゃんの恋人」「この恋あたためますか」

「#リモラブ」「東京デザインが生まれる日 ※感想なし」

「ルパンの娘」「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい ※感想なし」

「キワドい2人」「あのコの夢を見たんです。」「歴史迷宮からの脱出 ※感想なし」

「天使にリクエストを」「35歳の少女」「さくらの親子丼」

「危険なビーナス」「極主夫道」

の17作品。

 

視聴前に付けた期待度ランキングはこんな感じ↓

1位 ルパンの娘(フジ・木10)

2位 監察医 朝顔2(フジ・月9) →冬クールへ

3位 ハルとアオのお弁当箱(BSテレ東・月深夜)

4位 姉ちゃんの恋人(フジ・火9)

5位 危険なビーナス(TBS・日9)

この中から3作品がTOP5に入る結果となりました。

 

これはあくまでも個人的なランキングです!!

下に行くほど褒めるだけでないコメントも出てきます。

 

ではでは…

 

⚠︎「監察医 朝顔」「ざんねんないきもの事典」は

  10月期・1月期の2クール編成のため、冬ドラマの対象作品になります。

 

2020年 秋ドラマ ランキング

 

視聴した17作品の順位を発表していきます。

※上から
順位 タイトル(放送局・曜日・時間)視聴前期待度(最大:★5つ)
という構成になっております。

感想記事のリンクも貼ってあるので、詳しい内容を見たい!という方は、よろしければ。

 

 

1位 最優秀作品賞

天使にリクエストを(NHK総合・土曜21時)(-)

 

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本作はストーリー自体も完成度は高かったですが、

世代の離れた私でも様々な登場人物に食い入るように感情移入出来たのは、

役者一人一人の表情をじっくり見せるカメラワークの美しさもあったからだと思っています。

苦しみに耐えられない時の顔。何かに気づけた時の顔。救われた時の顔。

劇伴は基本的にギターかハーモニカで洒落た雰囲気を漂わせていて、

それを使って一切泣かせにかかろうとはしない。

よくある人情モノでも「死と向き合う事で救われる人々」を

真摯に描いている所に新鮮味を感じました。

 

ロードムービーっぽい作りもお気に入りになってしまうほど、

自分の中ではかなり好印象で終わった作品でした。

 

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2位 優秀作品賞

姉ちゃんの恋人(フジテレビ・火曜21時)★★★★

 

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みんなそれぞれに悩みや不安を抱えていて、大きな壁も立ちはだかって、

それでも前を向いて生きて行く…といった登場人物の描写は

日常生活や人生にもリンクする部分が多々あり。

リンクするだけでなく、1年後のクリスマスの世界、

赤裸々に想いを伝えて共有し合う関係性を通して

「こんな世界になれたら良いよね」という

"そう遠くはない未来"=プチファンタジーの要素も加わった事が、

今あるべくして生まれた作品だったと感じる最大の理由だと考えています。

 

「とある小さな惑星の物語」を覗いている感覚にさせるような

地球のモチーフがOP映像や劇中に使用されている所、

そして、"惑星"絡みで、毎回絶妙なタイミングで流れるMr.Childrenの主題歌も。

どこかキュートで、ロマンチックで、切なくて…

見ているだけでいろんな感情が込み上げてくる、大好きな作品でした。

 

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3位 作品賞

30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(テレビ東京・木曜25時)(-)

  

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優秀な相手と比べては「俺なんて」と自分を卑下する主人公が

周りの仲間や部下達に支えられながら強く逞しくなっていく物語。

ぱっと見は恋愛モノではあるものの、本作は基本的にこれがベースになっており、

黒沢に好意を向けられている事に対して動揺してしまうのも、

自分が黒沢と釣り合っているのか?付き合っても良いのか?と悩んでしまうのも

「自分が男だから」を原因とするのではなく、

あくまでも「一人の人間」として恋愛の壁にぶつかり、奮闘していく…という

純粋な心情変化・過程が描かれていく所にとても配慮が感じられ、好感の持てる作品でした。

 

また、そういった成長過程の描写で視聴者の共感を呼ぶだけでなく、

恋愛モノの醍醐味である「すれ違い」「ギャップ」「一歩前に踏み出す大胆さ」も

しっかり押さえた内容になっていたのもポイントが高いです。

魔法を手に入れる事で、安達や柘植が今までならあり得なかったであろう姿や

表情を見せる姿にときめいたり、切なくなったりと

登場人物の恋模様を応援したくなってしまう純愛ドラマとしても十分に見応えがありました。

 

4位

ルパンの娘(フジテレビ・木曜22時)★★★★

 

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「全力バカ」を存分に楽しめた回もあれば、

小ネタの詰め込み過ぎが気になった回もあったりと、

前シーズンよりもクオリティに多少のバラツキがある印象でしたが、

全体的には再び役者の新たな発見を得られた点で、面白く見られました。

 

まだ終わりの見えないコロナ禍の状況の中、

続編になっても変わらない…いや、むしろパワーアップした本作の作りに救われたのは確かで、

現実を忘れて心から楽しめるような作品に出会えて良かったと思っています。

  

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5位

極主夫道(日本テレビ・日曜22時30分)★★★

 

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カオスな展開で進んで行く裏には、"愛"もあって。

ただのコメディではなく「人間愛」「家族愛」にも踏み込んでいく。そこはブレない。


コメディだからと、奇抜なSEや顔芸を使って露骨に笑わせるのでもなく、

じんわり来るシーンでお涙頂戴路線に走るのでもなく。

登場人物が何やらシュールな言動をしているのを

ただ淡々と映し出す所から笑いが生まれる…という作りに落とし込んだ

脚本と演出のセンスが光った作品でした。

  

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6位

#リモラブ〜普通の恋は邪道〜(日本テレビ・水曜22時)★★

 

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最初の頃はぶっちゃけ、「リモートドラマはもう良いかなぁ」と思っていました。

しかし、結果的には、生きづらさを抱えながら過ごしている

人々の心に今響くのは"言葉"である事。

言葉の持つ力は偉大で、些細な事でも何でも良いから

大切な人と気持ちを共有していく所から始めようよ…といった

メッセージ性を残した作りになっていたのが素敵。


今まで"負"のイメージが強かったコロナ禍の特徴を逆手にとって、

「近づきたくても近づけない葛藤」「それを乗り越えようとする変化」という

恋愛ドラマならではの醍醐味として昇華してみせたのを見て、

まだまだこの手のジャンルは無限の可能性を秘めているのかもしれない…と。

コロナ禍を迎えて、今後どんな新しいドラマが生まれてくるかと

期待してみたくなってしまう作品でした。

 

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7位

ハルとアオのお弁当箱(BSテレ東・月曜24時)★★★★

 

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最終回でハルが言っていた「いろんな色があって良いんだ」という台詞が

本作を物語っている気がしますね。

あえてアオの格好に触れないようにしたのも、個々で習得したレシピも、盛り付け方も、

そのお弁当を渡されたり見たりした時の受け取り方も…

どれも否定する事なく、お弁当に何のおかずを詰めるのか…と一緒で

「こんな人がいるのだ」と多様性を純粋に受け入れてくれているような内容に

終始ほっこりさせられてしまう作品でした。

 

料理や弁当を作ると、その人の性格や気持ちが滲み出てくる訳で。

相手を想って作れば作るほど"愛情"が形になり、それが相手にも伝わって、

さらには感謝の言葉なんかもらったりしたらなお嬉しい。

食の力はやっぱり偉大なのだ…とも改めて気づかされました。

 

 

8位

さくらの親子丼(フジテレビ・土曜23時40分)★★★

 

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本作…というか、オトナの土ドラ枠は

終盤になると駆け足展開になってしまうのは恒例行事みたいなものなので、

そこはある程度大目に見てるんですけどね(笑)

でも、これまでと違って全10話だったので、

描くべき登場人物が多かったのか、真由子のエピソードに話数を割き過ぎていたのか、

それともバーで駄弁るくだりが長かったのか…

いずれにしても、いろいろ欲張り過ぎちゃったのが原因だったかと思います。

 

しかし、第3シーズンになって、シェルターに初めて新人ポジションを置いたのか、

さくらさんの大人な対応や包容力の高さ、お節介っぷりが活きた気がします。

子供たちの"過去"を毎回小出しに見せていく事で視聴者の興味を惹かせる手法が"新"ならば、

親子丼を食べさせる事で徐々に心を開いていく変化の見せ方は"昔ならでは"といった感じで、

新しさと懐かしさが共存した、今までとはまた違った形の「さくらの親子丼」を楽しみました。

 

※感想は3話で止まってますm(_ _)m

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9位

DIVER-特殊潜入班-(フジテレビ・火曜21時)(-)

 

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ラストに「?」を覚えただけで、

基本的には面白く見られた作品ではありました。


主人公のモットーでもある「悪者にはどんな手段を使ってでも成敗する」

しかし、それは全ての人に通用するとは限らず、

社会の巨悪の前ではどうしようも出来ない事だってある…という"不条理さ”も描く。

本作が何をテーマにしているのかは全話通して伝わりましたし、

阿久津を"謎めいた人物"に仕立て上げるのも、この話数なら無理ない

ちょうど良い塩梅だったと思います。

変に引っ張り過ぎても「また進んでない」「後は最終回を見れば良いや」と

なる可能性だってありますしね。

 

「妙に次が気になってしまう」という見所をミルフィーユのように何層にも重ねて、

物語が徐々に深みを増して行く作りが魅力的でした。

 

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10位

35歳の少女(日本テレビ・土曜22時)★★★

 

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役者の演技の巧みさがなかったら、

本作の所々のシーンの"深み”は変わっていったでしょう。

 

惜しい所はあると感じつつも

主人公の成長を見守る意味合いで好意的には見ていましたし、

特に後半戦に突入してからはみるみる変化する展開の早さに

引き込まれる魅力はあったのに…

結果的に、なんでこうなっちゃったんだろう感が否めない

締め方になってしまった事が残念でなりませんでした。

 

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以下は、もっと簡単に。

10位まで見られれば良い!ノミネート賞の方を見たい!という方は、

こちらを押すと「超個人的なノミネート賞」のページに飛びます。

 

 

11位

東京デザインが生まれる日(テレビ東京・水曜25時28分)(-)

 

年末に一気見。デザインに携わっている身としては、どうしても見てみたい内容だったのでね。 

初回の頃はドラマというよりも、社内PRだったり、

「デザイナーあるある」の印象が強かったですが、

回を重ねるごとに 一人の駆け出しデザイナーが成長していく

"連続ドラマ"ならではの面白味や、

一度挫折しつつも、それでも立ち上がらなきゃ…という人間臭さが感じられた作品でした。

 

特に響いたのは、企画のために街に置かれた物を物色したり、頑張っていたにもかかわらず

「やる気ないなら…」と言われて悔しい気持ちを見せたりしたシーンでしたが、

私の働いている会社はあそこまで特化した仕事はしていないので、

どちらかというと学生の頃を思い出してしまった…という感じかなぁ。

 

余談ですが、劇中の制作会社のモデルとなっている「れもんらいふ」 は

「恋あた」のポスタービジュアルを担当していたそうですよ。

 

 

12位

あのコの夢を見たんです。(テレビ東京・金曜24時12分)★★★

 

まぁ、自分の心を満たすための"妄想"ですからね。

つまらなくはないけど、面白い!とはっきり言える訳でもなく…

全体的にユルかったですな(笑)

強いて言うなら、3話の森七菜さん回が一番良かったですが。

青春時代ならではのドキドキ感や儚さがあって。

 

※感想は1話のみです。

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13位

この恋あたためますか(TBS・火曜22時)★★ 

 

結果的に、いろんな要素がとっ散らかった作品になっちゃいましたね。

元々設定や背景が用意されている漫画原作の映像化だったら、こんな事は起きなかったのかと。

スイーツ開発秘話に恋愛に、「キキかじり」に、元アイドル設定に…

力のある脚本家さんだったらバランスをとれていたと思うんですが、

これを重点的に描いたらこれを描くのを忘れていて、

「そういえばこんな設定あったわ!」と思い出したように久しぶりに登場させて…

というのがまぁ多かった。


"見捨てられたアイドル時代""透明人間"というレッテルを貼られて過ごしてきた主人公が、

浅羽&コンビニスイーツとの出会いを通してどんな成長を見せるのか…

そこを会社での仕事を通して、もっとはっきりと描いて欲しかったです。

 

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14位

キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木(TBS・金曜22時)(-)

 

真相をあっさり済ませたのもありますが、

涙を誘うような説教シーンが全体的に多かったのも

あまり引き込まれる事なく見終えてしまった原因でしょうか。


チーム一丸となって捜査するくだりも鉄板なはずが、

メンバー1人1人に愛着がある訳じゃなかったので、最終回の展開にもノれず…。

もっと脇役の活躍も見たかったです。

コロナがなければ、もう少し構成も上手くまとめられたのかもしれないと思える

何とも惜しい作品でした。

 

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15位

歴史迷宮からの脱出(テレビ東京・金曜24時52分)(-)

 

これは"ドラマ"としてではなく、

クイズ番組内で流れるミニドラマ(1つのコーナー)として見ておりました(笑)

最後…あれ?恋愛要素も絡んでたの?とは思いましたけど。

  

 

16位

危険なビーナス(TBS・日曜21時)★★★★

 

"紆余曲折"の部分が面白ければ良いんですけどねぇ…

女性同士の修羅場や色恋で肉付けして、どうでも良い内容でだらだら引き延ばしていった結果、

東野圭吾ならではの独特の世界観を薄めた作品になってしまったのが残念でなりません。

まぁ、連ドラ向きではなかったって事でしょう。

お正月の2時間半スペシャルにした方が、

原作の持つスピード感が活きた内容になったのではないでしょうかね。

 

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17位

SUITS/スーツ2(フジテレビ・月曜21時)★★

 

コロナ禍で一番被害を受けたのは本作である事は確かですね。

放送再開してからはいろんなキャラクターにブレがあったし、

マカオに行くと言っておきながらすぐに帰ってきたし←

内輪揉めの話もダラダラやっているような印象しかなく…

引き込まれずに終わってしまった感じです。

 

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リタイアしたドラマ…

 

七人の秘書(テレビ朝日・木曜21時)★ 

 

1話のみ視聴。リタイアして後悔なし!

 

 

タリオ 復讐代行の2人(NHK総合・金曜22時)★★★ 

 

4話まで視聴。「TRICK」好きには楽しめたのかもしれませんが、

個人的には本作のうたう「痛快でポップな新感覚"復讐劇"エンターテインメント」と

内容が噛み合っていない所に違和感を感じられずにはいられませんでした。

笑えなくはないんですが、絵面や盛り上げ方が地味で淡々としていて…。

 

 

恋する母たち(TBS・金曜22時)★

 

1話のみ視聴。元から期待はしていませんでしたけどもね。

「確かに僕らイケてますよね」という台詞が出てきた時点で

多分これはついていけないな…と思ってしまいましたとさ(笑)

 

 

24 JAPAN(テレビ朝日・金曜23時15分)★★★

 

3話まで視聴。本作の何が一番勿体ないって、

劇中に度々出てくる時間とリアルタイムで流れている時間をリンクさせなかった所ですよね。

なぜ15分ずれた金曜ドラマナイト枠で放送したのか。

そこが合っていれば、もう少し臨場感が生まれたかもしれませんが…

どちらにせよ話に抑揚がなさ過ぎるので退屈で…(汗) 

 

 

先生を消す方程式。(テレビ朝日・土曜23時)★★

 

2話まで視聴。個人的な事情&ただ暑苦しい教師のドラマという印象は

今後見ても変わらなそうな気がしたのでリタイアしたんですが…

何やらゾンビになったり、雷に打たれたりと凄い事になっていたらしいですね(笑)

まぁ、最後まで見ていた視聴者のほとんどは「なんだこれ」という感想だったので、

これも切って正解ではありましたけどもね。

 

 

ちなみに、「共演NG」はですね〜…2話までは見ていて、

初回よりも露骨な煽りが減って見やすいと思ったんですが、

録画が溜まるわ、年内に完走出来そうにないわで、視聴を断念いたしました(汗)

 

        

超個人的なノミネート賞

 

主演男優賞 江口洋介(天使にリクエストを) 

→候補:玉木宏(極主夫道)

 

主演女優賞 柴咲コウ(35歳の少女)

→候補:波瑠(#リモラブ) 

 

助演男優賞 坂口健太郎(35歳の少女)

→候補:松下洸平(#リモラブ)

 

助演女優賞 鈴木保奈美(35歳の少女)

→候補:稲森いずみ(極主夫道)

 

新人賞 なし

 

主題歌賞 Mr.Children「brand new planet」(姉ちゃんの恋人)

SOUNDTRACKS 通常盤 (CD / 32Pブックレット)

SOUNDTRACKS 通常盤 (CD / 32Pブックレット)

  • アーティスト:Mr.Children
  • 発売日: 2020/12/02
  • メディア: CD
 

→候補:福山雅治「心音」(#リモラブ)

    King Gnu「三文小説」(35歳の少女)

  

OP/ED映像賞 姉ちゃんの恋人 OP

 

脚本賞 水橋文美江「#リモラブ」

→候補:岡田惠和「姉ちゃんの恋人」

    大森寿美男「天使にリクエストを」

 

演出賞 武内英樹、洞功二「ルパンの娘」

 

劇伴賞 得田真裕「#リモラブ」 

 

 

特別賞 まこっちゃん(この恋あたためますか)

 

*** 

 

以上、秋ドラマの総括でした。

 

今期もざっくりまとめになってしまったので、

振り返りもこっちで軽くコメントを残す形で終わらせてしまいますが…

まぁ、そうですね〜…今期は突出した作品、

「これを強く推したい!」と思わせる作品はなかったですかね。

どれも良い部分もあり、惜しい部分もあり…という感じのクールでした。

言い換えれば、小粒ではあるものの、

クオリティのピンキリが激しくなかった点を考えれば

それなりに楽しめたのかな?という気はしています。

 

 

来期も素敵な作品との出会いがあればな〜と思います。

あとは年間ランキングの方を完成させなくては。

閲覧ありがとうございました!