2020年 春ドラマ 総括|コロナ禍中のドラマについてもちょこっと。

 

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どうも、りんころです。

 

いつもクールの終わり〜新クール始まりの時期になると上げている「総括」シリーズ。

今回も勿論6月終わりには上げるつもりでいたものの、

コロナ禍という事で、本来春に放送されるはずだったドラマは

放送開始日が夏まで延期になったり、放送しても早い段階で中断されたり、

また一部は未だに何の情報も発表されていなかったり…と

結果的にバラバラに分かれてしまい、

春ドラマなんだか夏ドラマなんだか曖昧なクールとなってしまいましたね。

で、総括するのも最早季節外れの時期に(笑)

 

そこで、今回の「春ドラマ」のランキングの基準・詳細を発表いたします。

7月下旬に最終回を迎えた作品を春ドラマのランキングの対象とさせていただきます。※

対象作品(完走した作品)は「行列の女神」「映像研には手を出すな!」

「家政夫のミタゾノ」「M 愛すべき人がいて」「いいね!光源氏くん」

「美食探偵 明智五郎」の6作品です。

7/26時点で放送再開していない「レンタルなんもしない人」「浦安鉄筋家族」、

 そして予定変更になって6,7月にスタートした作品に関しても

 夏ドラマ扱いといたします。

 なお、「きょうの猫村さん」は元々2クールでの放送なので、

 こちらも夏ドラマ扱いです。

「探偵 由利麟太郎」は全5話で連続ドラマの規定内ではありますが、

 公式では「5週連続特別ドラマ」とうたっている為、SP扱いといたします。

なお、上位3作品になると勝手に付けている

「最優秀作品賞」「優秀作品賞」「作品賞」は、作品数が少ないという事もあり、

 今回は受賞なしとさせていただきます。

(ただ、もし「優秀作品賞」をあげるとなると、1位の作品になるのかな?)

※本来なら個人ルールで、例えば4月期のドラマだったら7月中旬の放送までを春ドラマと

定めているのですが、それだとあまりにも作品数が少なく、

しかも"4月に放送スタートした"と考えると、終了時期が1ヶ月遅れたとしても

春は春の内になるべく収めたいという結論に達し、今回に限って変更させていただきました。

 

ちなみに、視聴前に付けた期待度ランキングはこんな感じでした。↓

1位 MIU404(TBS・金10) 7月期に移行

2位 アンサング・シンデレラ(フジ・木10) 7月期に移行

3位 私の家政夫ナギサさん(TBS・火10) 7月期に移行

4位 きょうの猫村さん(テレ東・水深夜)

5位 行列の女神〜らーめん才遊記〜(テレ東・月10)

放送時期がずれて夏クール扱いになったドラマの方が多いので、

あんまり参考にはならないかもですが(汗)一応載っけます。

 

これはあくまでも個人的なランキングです!!

下に行くほど褒めるだけでないコメントも出てきます。

ではでは…

 

 

2020年 春ドラマ ランキング

 

視聴した6作品の順位を発表していきます。

※上から
順位 タイトル(放送局・曜日・時間)視聴前期待度(最大:★5つ)
という構成になっております。

感想記事のリンクも貼ってあるので、詳しい内容を見たい!という方は、よろしければ。

 

 

1位

行列の女神〜らーめん才遊記〜(テレビ東京・月曜22時)★★★

 

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ここ最近の本枠のドラマの出来を見て日頃から感じていた

「1話完結×エンタメ性の強い作品」「視聴者が親近感の湧く題材」

「人情<主人公の仕事の腕前重視の物語」の3つの望みが全て叶ったかのような、

ビジネスドラマはやっぱこうでなくっちゃ!という理想的な仕上がりになっていた作品でした。

 

誰もが食べた事のあるラーメンを題材に選んだのも取っ掛かりやすく、

それを毎週違った角度から"ビジネス"に落とし込んでいく

脚本のレパートリーの豊富さも光りましたが、

本作の一番凄い所は「堅苦しい雰囲気を全然醸し出させない」作り。

仕事とは?商売とは?を業界用語&図解を多用して解説するのではなく、

登場人物の成長物語を軸に据える事で

視聴者が自然とその人の目線になって一緒に学べるような作りにした所に、

ビジネスがよく分からない子供から、若き頃の自分を重ねて応援してしまいがちなシニア世代まで

老若男女楽しめる作品にしようというスタッフの配慮が感じられました。

 

多くは語らないものの陰ではしっかりと部下をサポートする

主人公や河上さんの"オトナ"っぷりも魅力的でしたし、

今後もビジネスドラマを作る上での模範になったんじゃないかと思ったんですが、

本作をもって「ドラマBiz」枠は廃枠。

SPでも良いから、また続編が見たいなぁ…。

 

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2位

いいね!光源氏くん(NHK総合・土曜23時30分)(-)

 

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これは運命の出会いみたいなもので、

ストレスの抱えた今の時期に癒しを届けるべくして生まれた作品だったと思います。

勿論、そのフィルターを抜きにしても純粋に面白かったですけどね。

 

和歌の詠みあげシーンや、カタカナから漢字への変換など、

場合によってはスベる演出になってしまいかねませんが、そこは流石のNHKクオリティ。

良い意味でバカバカしいと思えるくらい平安時代の世界観の再現度にこだわった事で

現代と大きなギャップが生まれ、二者間の違いを楽しむ点で既に

コメディとしては十分に成立出来ていました。

 

そこに「この役はハマるだろうなぁ」というのが予想がつく千葉雄大さんや伊藤沙莉さんが

期待以上の演技を見せてくださった事、

のんびりさんやマイペースなキャラクターが多い中、入山杏奈さんが全体を

ピリリと引き締めるスパイス的存在感を残した事、

また、悪役のイメージを払拭した桐山漣さんの新境地など、

役者さんから"新たな発見"を見出す楽しさも加わり、

深夜らしくユルいながらも唯一無二な作品に仕上がっていたんじゃないでしょうか。

岡崎体育さんの主題歌「二二二二二」も当たりでしたね。

 

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3位

家政夫のミタゾノ(テレビ朝日・金曜23時15分)★★

 

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放送休止前の話は時事ネタを盛り込めば受けるだろう感が満載だったり、

予想もしやすい内容で脚本のキレのなさが伺えたり…といった印象がありましたが、

再開してからはみるみる面白くなりました。

ミタゾノの強烈な個性を前面に押し出す作り、ゲストの活かし方、

2人の相棒の適材適所っぷり、一歩上手を行く結末の持って行き方など、

そうそうこれこれ!という本作らしさを堪能しました。

 

もし来年も続編をやるのだとしたら、松岡昌宏さんは副社長になってるんですよね。

役者業を継続してくださると嬉しいなぁ…

ミタゾノさんの時はもう"中の人"が完全に消えてますもん。

本業はアイドルなのに、ジャニーズの影をチラつかせない作り込み、本当に凄い。

 

これは作品と特に関係ないんですけど、歴代ヒロインに必ず大きな出来事が起こるという

ジンクスは、飯豊まりえさんが止めた感じですね(笑)

 

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4位

美食探偵 明智五郎(日本テレビ・日曜22時30分)★★★

  

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古き良き明智作品の世界観を感じさせつつも、現代版としてアレンジも施されている

映像美にうっとりしながら見ていましたが、よくよく考えてみたら

主人公の探偵らしい活躍ってほぼなかったですね(笑)

あれだけ苺を守ると言っていたにもかかわらず一人ぼっちにさせたり、

ココちゃんの陰にマリアの存在がある事を全く気づけなかったり…

だから自分達の周りに被害者が増えてしまうのよ…引退して正解かも。

 

事件にはマリアが必ず関わっている設定、

苺の明智に対する恋心の描写が回を重ねるごとに深まっていった事からして、

これは犯人側の背景を深掘りする「推理モノ」じゃなくて

「ラブストーリー」ありきの物語なんだろうという考えに途中から変わったので、

ガッツリ恋愛モードになった終盤の話はあまり引き込まれはしなかったのですが。

小芝風花さんのコメディとシリアスの切り替えの柔軟さと

魔女メイクが似合い過ぎる小池栄子さんの美貌を見られただけでも

最後まで見る価値はあったかなぁと思っています。

 

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5位

映像研には手を出すな!(テレビ朝日・金曜23時15分)(-)

 

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これは3人の演技を味わうドラマ。

乃木坂46のメンバーである事から、ファン向けのドラマになってしまうのではないか

という不安を感じつつも、話題になったアニメ版を見ていなかった後悔からの

実写化の発表だったために、じゃあちょうど良い機会だから…という

ほんの軽い気持ちで視聴してみました。 

 

何と言っても、3人のキャラクターがそれぞれ立っているのが伝わる

堂々とした佇まいが良いですよねぇ。

大ボケ・小ボケ・ツッコミの対比が抜群。

中でも梅澤美波さん演じる金森氏が好きで、

回を重ねるごとにツッコミのキレに磨きがかかるようでしたし、

3話での 有名キャラの話を持ちかける形で2人に発破をかけるシーンなんかは

最早「金森ワールド」と言わんばかりの存在感を発揮していて圧倒されちゃいました。

 

ただ、話自体に関しては、これはアニメ版もそうなっているのかは分かりませんが、

山程ある特徴的な部活を紹介するシーンも所々挿入していただけに

「映像研が主題のドラマ」じゃなく「学園ドラマ」に映ってしまったのは残念。

賭ケグルイ」を彷彿とさせる生徒会サイドのキャラクター造形や演出も、

本作の独自性を薄めてしまっていたかも。

 

 

6位

M 愛すべき人がいて(テレビ朝日・土曜23時15分)(-)

 

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見るつもりはなかったんですね。

でも、フサフサ頭の水野美紀さんがドラムを叩くっていう2話の内容紹介記事を読んで

これは見なきゃいけないという使命感に駆られてしまった訳ですよ。

最終的な感想としては…別に完走しなくても良かったのかな…で終わりましたけど(笑)

(3話までは普通にツッコんで楽しんでましたが、再開してからは徐々に失速感が。)

 

本作の最大の謎は、ボリュームは薄く物語としては平坦だったらしい原作を

映像化しようと考えたテレビ朝日と、

原作にはいない姫野礼香というキャラクターを暴走させた脚本。

特に彼女を主人公にしたスピンオフを、

しかも有料制のABEMAプレミアム会員限定コンテンツとして

制作したのなんて意味が分からない。

内容は見ていないので何とも言えませんが、果たして需要はあったのでしょうか。

 

そっちで活躍させるくらいだったら、本編の後半からは彼女の奇行で受けを狙いに行く

話にするのではなく、アユがマササに惹かれていく"揺れ動く気持ち"を丁寧に描写する

連続ドラマならではの醍醐味のある話が見たかったです。

まぁ…某ネタドラマを生んだ脚本家さんをオファーした時点で、方向性は違うんですよね。

 

 

リタイアしたドラマ…

 

隕石家族(フジテレビ・土曜23時40分)★★★ 

  

2話まで視聴。まぁ、特別つまらなかった訳じゃないんですが、

「思ってたのと違った」って所が個人的には大分大きいんですよね。

昼ドラ路線に走るのか…いきなりオカルト要素ぶち込んで来たぞ…

じゃあ隕石の話って必要あるん…?などと色々引っかかってしまい、リタイア。

 

 

          

超個人的なノミネート賞

  

主演男優賞 千葉雄大(いいね!光源氏くん) 

放送前から「この役はハマるだろうなぁ」という期待が既にありましたが、

いざ始まってもやはりその期待は裏切らず、それ以上に、今までにあざとい役や可愛い役を

演じてきた経験値の積み重ねが活きたような演技を見せてくださいました。

ディズニーキャラクターみたいなパッチリした目線。さり気ない毒を吐く時のテンポの良さ。

当時は緊急事態宣言が発令されていた中、

千葉さん演じる光源氏に多くの視聴者が癒された事でしょう。

 

 

主演女優賞 鈴木京香(行列の女神〜らーめん才遊記〜)

個人的に、鈴木京香さんにとって一番の代表作になったのではないかと思います。

ちょっとサバッとした佇まい&澄んだ声が魅力的な京香さんと

「この人についていきたい」という気持ちにさせる姉御肌タイプの主人公が

見事にマッチングしていました。

そして、ズバッと物を言ったり、上司らしい気の利かせ方だったり、

時には優しさを見せたり…と、様々な顔を見せてくれる切り替えっぷりも楽しみました。

また会いたいんだけどなぁ…。

 

 

助演男優賞 桐山漣(いいね!光源氏くん)

どのドラマに出演されても「ただの良い人じゃないのでは?」なんて

勝手に疑ってしまうものですが、本作に関しては徹頭徹尾そんな印象を持たなかった…

という所が大きいです。

ヒョウ柄の服も着こなせてしまうという新たな発見も得られました。

 

 

助演女優賞 伊藤沙莉(いいね!光源氏くん)、小芝風花(美食探偵 明智五郎)

伊藤沙莉さんは本当にオールラウンダーだなぁ…としみじみ感じさせられました。

ツッコむまでの流れの持って行き方が自然なので

コメディ系ドラマには欠かせない存在というイメージがありますが、

それだけでなく、今時の女の子らしい繊細さも表現出来てしまう素晴らしさ。/

小芝風花さんは「トクサツガガガ」で真っ直ぐな主人公を演じた時から

注目させていただいている女優さんです。

こちらも、普段は明るく楽しげな姿から心に深い傷を負った姿まで、

「苺」というキャラを通して様々な感情がうごめくような

純粋な女の子を演じてみせました。

  

 

新人賞 齋藤飛鳥梅澤美波山下美月(映像研には手を出すな!)

齋藤飛鳥さんに関しては以前、深夜ドラマの最後のマネキンの前?で踊っているシーンがあり、

内容は全然知らないのに数分間引き込まれてしまった…という記憶があります。

梅澤美波さんと山下美月さんは最初は認識していませんでしたが、

3人とも役者になると憑依型なんだろうなぁ…と思えるくらい、

いつの間にか乃木坂メンバーである事を忘れさせられる存在感がありました。

 

 

主題歌賞 宇多田ヒカル「Time」 

イントロで一気にギュッと切なくなりますよね。

音自体は高くて可愛らしいはずなのに、同時に苦さも漂わせる…

6話での 炎に包まれる中キスをする2人のシーンが特に相性が良くって、

未だに頭に焼き付いています…。

Time

Time

  • 発売日: 2020/05/08
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

  

OP/ED映像賞 美食探偵 明智五郎 OP

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昔の映画みたいな粗めで渋い映像も、クラシックな音楽も、本作の世界観に合ってました。 

テーブルにずらーっと並んでいる豪勢な料理が臓物にも見えて、

ちょっとしたホラーな一面も覗かせます。

 

 

脚本賞 該当なし

 

演出賞 菅原伸太郎、水野格「美食探偵 明智五郎」

主題歌を流すタイミングも良かったけれど、本作の魅力は何と言っても映像美。

かつての明智作品のようなレトロさと現代的な要素が組み合わさっていて、

全体的にうっとりさせられました。

 

劇伴賞 該当なし

 

 

特別賞 なぜか夜に出てくる虹(M 愛すべき人がいて)、

   「家政夫のミタゾノ 特別編〜今だから、新作つくらせて頂きました〜」

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流行らせたかったんだろうねぇ…

でも、大きな月と三味線ファイヤーと紙芝居には敵わなかったね。

↑3つとも1つの作品内の演出だったっていうのがまたデカい(笑)/

ミタゾノの世界観とリモートの相性ってこんなにも合うんだな〜っていう驚きが。

 

 

コロナ禍の間に視聴したドラマについてちょこっと

 

 「今期の振り返り」と言っても、本来春にやる予定だったドラマは夏にズレるし、

6作品という少なさで振り返ってもねぇ…って事で、今回は違った形でまとめます。

まずは、リモートドラマとか、昔懐かしドラマの事とか。

 

その時期に見ていたドラマを新旧関係なく、超雑感で書き残すとすると…

 

やまとなでしこ特別編→主人公に共感性を持たせられるかどうかで

ドラマの面白さって大きく変わるんだなぁと改めて気付かされたわ。

松嶋菜々子さんのキャスティングが成功してる。

「こうあるべき」を押し付ける一見ウザったい女性でも、

松嶋さんの品のある顔立ちと佇まいで難なく消化出来てしまう素晴らしさ。

後編になると桜子の素の部分とか、人間味が出てきてますます見応えが。

 

素敵な選TAXI(再放送)→当時視聴済。5年以上前となると忘れている部分も多く、

その分、当時認識していなかった役者さんが出ていたり、

こんなオチだったっけ!?という意外性のある内容だったりと、

新鮮な気持ちで楽しめました。

竹野内豊さんの役ならやっぱりこれが一番好きだなぁ…と改めて実感。

後半になるとバカリズムさんとの対談もあり、

ただの再放送じゃないんだぞ!なんてサプライズも嬉しい。

 

逃げ恥ムズキュン特別編→毎年やってるけど名作はいつ見ても名作だし、

同じシーンでも昔と同じように盛り上がる…というのを体現したドラマ。

こちらもただの再放送にしないために、未公開映像を加えたり、

昔の姿と今の姿がコラボした恋ダンス映像に変更したりといった

ファンを喜ばせる工夫が終始施されていて、

高級パフェを食べ終えたかのような満足感がありました。

 

春子の物語→シーズン1ももっと若い頃に見てたら楽しめたのかもしれないけど…

主題歌効果からか、こっちの方が大前さんの内面を描いていたような気がしたかな?

 

Dr.コトー診療所2004特別編画面いっぱいに包み込む海や島の風景を見て

懐かしさを感じたと共に、これだけロケーションにお金をかけるドラマも

随分減っちゃったよなぁ…というほんの寂しさも。

 

野ブタ。をプロデュース(再放送)→人気作なのは知っていたけど、

当時は見た事がなかったので視聴。いや〜、再放送で出会えて良かったと思える出来でした。

キャストの若さや野ブタが成長していく姿を見る楽しさもあったけれど、

若さ故の青臭さとか、自分を良く見せようとする強がった部分だとか、

子供と大人の"中間"の立ち位置にいる高校生の等身大な心情を描いていて、

つい登場人物に昔の自分を重ねてしまう程にはじわじわハマっていきました。

歳を重ねていく度、作品の見方が変わる…そんな深さが込められた作品です。

 

ミラー・ツインズ Season2→Season1も見ていたので、一応今回のも見たんですけど…

別に続編を作らなくても良かったんじゃ?っていう内容でしたな(汗)

本当に亡くなってしまったのか?いや、実は生きているのかも?なんて

視聴者に想像させるくらいの結末で終わらせた方が、物語としては締まったのかと。

 

愛していると言ってくれ(再放送)→東京ラブストーリー」もそうでしたけど、

90年代にヒットしたドラマが多い理由って、主題歌とキャスティングの力が大きいんじゃないかと。

マイペースで世話焼きな主人公に、嫌がらせを仕掛けるライバル、そして元恋人との再会…

今の時代では最早ベタな設定がぽんぽん出てきますが、

それでも作り手の手のひらに転がされているかのように

まんまと一喜一憂したり応援したりしてしまう魅力がトレンディドラマにはあります(笑)

しかし劇伴は良かったなぁ。特にオルゴールバージョンの主題歌。

それに、モルモットを抱える豊川悦司さんは眼福過ぎましたな…

ゆるだぼ服装に大きな手…女性視聴者のツボを分かってるキャラ設定がズルい。

 

 

ちなみに、コロナ禍という状況を活かした新作ドラマは

「今だから、新作ドラマ作ってみました」「Living」「世界は3で出来ている」

「家政夫のミタゾノ特別編」「ダブルブッキング」「不要不急の銀河」の6作品を見ました。

上3つに関しては感想記事を投稿しているので省略するとして…

 

家政夫のミタゾノ特別編→俺もしかして見られてた…?っていう恐怖や、家事テクニック、

秘密を全てバラす終盤の展開が、

消したと思っていたウィンドウが下に隠れていたり、動画だったり、Zoom画面だったり…と、

本作らしさを壊さず、かつリモート用に無理なく落とし込めていた作りに満足。

 

ダブルブッキング→実は姉妹なのでは?の予想を飛び越え、ドッキリ企画で懲らしめてやる

程度のコメディで終わると思ったら、最後はまさかのホラーオチ。

起承転結の"転"の上手さが光った、先の読めない楽しさはありました。

ただ、千葉くんが相手を殺す展開はなくて十分だったかも?

 

不要不急の銀河→ドキュメンタリーとドラマの二部構成。

前者では一本の作品を作るスタッフと役者さんの、後者ではコロナ禍を受けて

スナックの経営が困難な状況に陥っている店主、ママ達の

「仕事に対する誇り」を描いたものになっていたと思います。

突然のフェニックスカラオケ映像には笑っちゃったけど、

自粛警察が貼ったチラシを剥がし取り「俺は俺らしくやっていく」という男の秘めたる熱さを

思わせるような主人公の後ろ姿で終わるラストにシビれました。

あとタメになったのと言えば…ドキュメンタリーのコットンでメイクするくだりかな。

化粧水を染み込ませ、片手にポンと叩いて試してみたコットンで相手の顔に触ろうとすると

粘膜が危ない…と聞いて、ああ、いつも無意識にやってしまう"癖"って怖いな…

ここから感染する可能性は決してないとは言えないんだよな…と。

 

中でも良かった3作品を挙げるとするなら、「転・コウ・生(今だから〜の3夜目)」

 「世界は3で出来ている」「家政夫のミタゾノ特別編」になるかな〜。

 

 

連続ドラマの"新しい在り方"を考えてみた

 

コロナ禍の襲来は、ドラマ業界においても大きな影響を与え、

製作する姿勢をガラッと変えざるをえない転換期になりました。

現に、1年間=3ヶ月放送のドラマ×4クールという方式が崩れてしまってますからね。

 

ドラマや映画、舞台を何本も掛け持ちさせたり、1本撮影が終わったと思ったら

また新しいドラマの撮影が始まったり、長くて4クール連続で出ずっぱりにさせたり…

いつまでもこのようなやり方を続けていてはまた大打撃を食らう羽目になってしまうと

思い知らされた事でしょう。

 

暫くは…というか、これからは、製作に関しても役者のスケジュールに関しても

「余裕」を持たせる事が大切ですし、

もう「1年間のうちにドラマを4つ作らなければならない」という法則も

もっと緩くさせて良いんじゃないですかね。

ドラマに出演したら次のクールのドラマはお休みにする…

みたいなルールを定めるのもアリなのかも。

 

*** 

 

以上、春ドラマの総括でした。

 

ちなみに、私生活はと言うと、4月と5月のうち約1ヶ月間は

出勤日数が減った形で生活してました。

休みの日は録画を見たり、あんまりやらないお菓子作りに挑戦してみたり、

YouTubeで動画を漁ったり、あつ森をやったり、虹プロ一気見したり… 

本当、色んな事をやっていたかな。

 

夏ドラマの方は徐々に放送されつつあるものの、

今の所は「MIU404」が頭一つ抜けている感じ。

回を増すごとに話が面白くなる作品が出て来ると良いな〜と思ってます。

 

閲覧ありがとうございました!

 


アンサング・シンデレラ 3話 感想|医者と看護師が存在しない世界

 

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このドラマ、医者はおろか、看護師が一切出てこない。

だから、患者がいなくなった時に探しに行くのも、カウンセリングするのも

み〜んな薬剤師の仕事みたいになっている。

めったに取り上げてもらえない薬剤師の活躍を前面に押し出したいのは分かります。

でも、わざわざ上の二者を存在皆無にさせるのは違うんじゃない?

そういう人達と連携をとって初めて薬剤師が必要とされるんじゃないの?って思います。

 

みどり(石原さとみ)なんて、本来の仕事を放っぽり出してばかりだしなぁ…

そんな人に「薬剤師とはこうあるべき」なんて力説されてもピンと来ない。

何も知らない癖にウゼェ!ってなっちゃう小野塚(成田凌)の気持ちの方が共感出来ますし、

自分の立場を理解しているように見えて一番理解出来ていないのは彼女な気がしますよ。

あと、ドラッグストアに併設されている調剤薬局

行った事がないので強くは言えないんですが、品出しもディスプレイ作業も

店員じゃなくて全て薬剤師がやるものなの?っていうのは置いといて…

 

今回のエピソードは全体的にチグハグさが薄れていたのは良かったものの、

前回に引き続き「泣かせよう」感が出ている話運びになってしまったのが残念。

新田(浅利陽介)が薬を飲まなかったのは「飲み忘れたから」じゃなくて

「あえて飲まなかった」からであって、毎日決まった時間に決まった薬を飲む習慣をつける

おくすりカレンダーを提案するのもどことなく押し付けているように感じてしまいましたし、

まぁ…すんごいモヤっとするのが「ゲロゲロ先生には近づかない方が良い」って言った人が

誰かって所なんですよねぇ…(滝汗)

先生を走らせたのも悪気はなく、

クラスの子供達が全員良い子達だと分かって安心はしたんですけど、

重要な話に親が介入してこなかったとなると

周りからはよく思われてないんじゃないかと思ってしまって。

だから私には、先生に手紙を書いた子供達が今度は違うクラスの子にいじめられて、

結局いじめはループし続ける未来を想像してしまいましたとさ…。

あのEDも現実の話じゃなくて、先生が頭の中で描いている夢の話に見え…

あ、捻くれてますね。そうですね…(苦笑)

 

小野塚の方はそのうち仲間になりそうな予感がプンプンします。

忙しすぎて手が回らないが故に愚痴をこぼしていただけで性悪じゃないのは分かったので、

早く仲間入りして、第一声は否定の言葉から始まる薬剤師達のギスギスした雰囲気を

和らげてくれると良いんですけども。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

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↓前回の感想はこちら↓

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2020年 夏ドラマ 視聴リスト&期待度

 

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8/18:「竜の道」
8/19:「妖怪シェアハウス」最新話をUPしました。 

 

こんにちは、りんころです!何とか間に合った…

視聴予定の7月期(と言ってももう8月になるけど(笑))の

ドラマを紹介して行こうと思います。

 

↓ の横の文字をクリックすると、そのページに飛べる仕組みになってます。

〜目次〜

2020年 夏ドラマ 視聴リスト&期待度

 1話は必ず視聴&感想を書くであろう6作品の視聴リストです。

 作品概要やスタッフ情報も掲載しております。

視聴未定なドラマ

 記事作成段階で、視聴しようか考え中のリストです。

まとめ

 夏ドラマの視聴リストだけを見たい方は、

 上の「まとめ」を押すことをお勧めします。

 

※既に発表されている「おカネの切れ目が恋のはじまり」「K2 -キワドい刑事-」の2作品に関しては、9月スタートなので秋ドラマ扱いとさせていただきます。

なお、「監察医 朝顔2」は当初は夏からの放送との事でしたが、2020年秋〜2021年冬に時期が変更となりました。

 

それでは、参りましょう〜。

 

         

2020年 夏ドラマ 視聴リスト&期待度

 

視聴予定の6作品と期待度を発表していきます。

(7/28時点で放送作品が未定な枠もあるので、情報解禁され次第更新していきます。)

※上から
タイトル/初回放送日/放送局/時間/ 視聴前期待度(最大:★5つ)/
作品概要/コメント/主な出演者/スタッフ(脚本、演出etc)/
という構成になっております。

また、現在放送中の作品も掲載しておきます。

 

月曜日

     

SUITS/スーツ2(フジテレビ・月曜21時)現在放送中 


 

火曜日

      

竜の道(フジテレビ・火曜21時)現在放送中

 

 

私の家政夫ナギサさん(TBS・火曜22時)現在放送中 リタイア

 

 

水曜日

     

(終)ハケンの品格日本テレビ・水曜22時)

 

      

私たちはどうかしている(8/12・日本テレビ・水曜22時)★★

 

互いに初恋相手だったはずの七桜(なお)と椿は、ある事件をきっかけに容疑者の娘と被害者の息子となってしまうが、15年の時を経て偶然の再会を果たす所から物語が始まる。過酷な運命に翻弄されながらも惹かれ合う二人の姿…そして、15年前の事件の真相も明かされていく、クール・ジャパンなラブ・ミステリー。

  

ポスタービジュアルは日本らしい雅な雰囲気が感じられますし、

東京事変の主題歌も本作の世界観に合いそうで楽しみですが、

スタッフを見ると少し不安が。

「容疑者の娘と被害者の娘」という水10には珍しい重たい題材を扱っているので、

これを上手く調理出来るかどうかにかかっていると思います。

 

ミステリー要素にしても、話題作り重視のためだけの風呂敷広げっぱなし展開で

終わらない事を願います…。

 

出演:浜辺美波横浜流星観月ありさ

脚本:衛藤凛 (「のだめカンタービレ」「サバイバル・ウェディング」「偽装不倫」)

演出:小室直子(「ボク、運命の人です。」「サバイバル・ウェディング」「3年A組」

   猪股隆一(「家売るオンナ シリーズ」「ボク、運命の人です。」「ニッポンノワール」)

   明石広人(「過保護のカホコ」「獣になれない私たち」「同期のサクラ」)

   水野格 (「俺のスカート、どこ行った?」「美食探偵 明智五郎」)

音楽:出羽良彰(「下剋上受験」「初めて恋をした日に読む話」「左ききのエレン」)

チーフプロデューサー :西憲彦 (「地味にスゴイ!」「同期のサクラ」「ハケンの品格」)

プロデューサー:鈴間広枝(「サバイバル・ウェディング」「あなたの番です」)

        松山雅則(「ラストコップ2」「あなたの番です」)

協力プロデューサー:藤森真美(作品不明)

主題歌:東京事変「赤の同盟」

原作 :安藤なつみ『私たちはどうかしている』

公式サイト:https://www.ntv.co.jp/watadou/

 

レンタルなんもしない人(テレビ東京・水曜24時12分)9/9より放送再開

 

きょうの猫村さんテレビ東京・水曜24時52分)現在放送中

 

 

木曜日 

         

未解決の女 警視庁文書捜査官(8/6・テレビ朝日・木曜21時)★★★

 

2020年夏…またも日本に文字の神様が降臨!肉体派・波瑠×頭脳派・鈴木京香の最強凸凹女刑事バディが、文字を糸口に“令和の未解決事件”に再び挑む。

 

第1シーズンの頃は、"文書"というより"活字"なのでは?と思える事件描写や、

名脇役を揃えた割には上手く活かせていない所が少し引っかかりましたが、

SPはその2つが改善された内容となっていて満足した記憶があります。

 

物語の苦い結末とシンクロしていた平井堅さんの「知らないんでしょ?」が

聞けなくなるのは寂しいですが、波瑠さんと京香さんの掛け合いは好きなので、

基本的には面白く見られそうです。

  

出演:波瑠、鈴木京香沢村一樹遠藤憲一谷原章介

脚本:大森美香(「未解決の女」「東京バンドワゴン」「この声をきみに」)

演出:田村直己(「未解決の女」「ドクターX シリーズ」「刑事ゼロ」)

   樹下直美(「未解決の女」「この声をきみに」「東京独身男子」)

音楽:村松崇継(「未解決の女」「昭和元禄落語心中」「竜の道」)

ゼネラルプロデューサー:横地郁英(「未解決の女」「ヒモメン」「アリバイ崩し承ります」)

プロデューサー:大江達樹(「ドクターX シリーズ」「スミカスミレ」「リーガルV」)

        西山隆一(「東京独身男子」「ドクターY(2019)※SP」)

        菊池誠 (「未解決の女」「民王」「ケイジとケンジ」)

        木川康利(「未解決の女 緋色のシグナル ※SP」「ラストチャンス」)

主題歌:いきものがかり「きらきらにひかる」

原作 :麻見和史『警視庁文書捜査官』

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/mikaiketsu02/#/?category=1737180a0ef

 

 

アンサング・シンデレラ(フジテレビ・木曜22時)現在放送中

 

 

   

おじさんはカワイイものがお好き。

(8/13・日本テレビ・木曜23時59分)★★★

 

容姿端麗で、上司や部下からも頼られる存在の小路三貴(おじ みつたか)だが、カワイイものが好きすぎるという誰にも言えない秘密を抱えていた。しかし、様々な人との出会いによって、互いの秘密を認め合い、少しずつ心の距離を近づけていく…「好きなモノは好きなままでいい!」をそっと教えてくれる” おじカワ” コメディ。

 

普段は悪役か遺影のイメージがある眞島秀和さんにギャップの強い役をやらせるなんて、

視聴者のツボを分かってらっしゃるな〜…と思える企画。

結局、まんまとスタッフの策略に乗っかってしまいました(笑)

どんな作風になるのか、まずは様子見してみます。

 

出演:眞島秀和今井翼桐山漣、藤原大祐 他

脚本:坪田文 (「コウノドリ シリーズ」「半沢直樹(2013)」「モトカレマニア」)

監督:熊坂出 (「わにとかげぎす」「僕はどこから」)

音楽:眞鍋昭大(「SUITS/スーツ シリーズ」「モンテ・クリスト伯」「アライブ」)

チーフプロデューサー :前西和成(「探偵が早すぎる」「ラブリラン」「ランチ合コン探偵」)

プロデューサー:小島祥子(「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」※アシスタントP)

        熊谷理恵(「屋根裏の恋人」「トレース」「わたし旦那をシェアしてた」)

主題歌:「」

原作 :ツトム『おじさんはカワイイものがお好き。』

公式サイト:https://www.ytv.co.jp/ojikawa/

 

 

金曜日

 

らせんの迷宮(テレビ東京・金曜20時)初回放送日未定

やるとしても…早くて秋クールになってしまうのかな。2本掛け持ち状態だしね。

         

MIU404(TBS・金曜22時)現在放送中

 

         

真夏の少年〜19452020(7/31・テレビ朝日・金曜23時15分)★★★ ←リタイア

 

個性豊かな高校生たちが現代にタイムスリップしてきた“軍人”と織りなす、ひと夏の成長物語。“自由”の不自由、“不自由”の自由…生きるって、一体何なんだ!アツい夏をさらにアツくする青春ヒューマン・コメディ。

  

情報解禁時は主演がジャニーズJrのグループ6人だと知って、正直

「え!?このキャストならドラマL枠(ABCテレビ制作)じゃないの?」と驚きましたし、

ファンだけが喜ぶような内容になってしまうのではないかも心配だったのですが…

哀愁を漂わせる映画風の予告映像を見て結構印象が変わりました。

今時の高校生と軍人の出会いを通して「本当の"幸せ""自由"とは何か」を描く

テーマも興味深いです。

まだまだ若い年代だからこそのリアルな実態や感情を映し出せるのかも?

 

去年のこの時期に「セミオトコ」という作品が放送されていましたが、

そのスタッフも何人か携わっているようですし、

ひと夏の思い出…として記憶に残る作品になりそうな予感がします。

 

出演:岩﨑大昇、佐藤龍我、那須雄登、

   浮所飛貴、藤井直樹、金指一世(美 少年 全員主演)他

脚本:樋口卓治 放送作家(「Qさま!!」「ぴったんこカン・カン」「金スマ」)他

監督:及川拓郎(「刑事7人 シリーズ」「ユニバーサル広告社」「ケイジとケンジ」)

   竹園元 (「あいの結婚相談所」「明日の君がもっと好き」「セミオトコ」)

   小野浩司(「健康で文化的な最低限度の生活」「原島浩美がモノ申す!」)

メインテーマプロデュース:S.E.N.S. Company(「やすらぎの郷」「明日の君がもっと好き」)

メインテーマ :有木竜郎(「トットちゃん!」「明日の君がもっと好き」)

ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(「おっさんずラブ シリーズ」「女子高生の無駄づかい」)

プロデューサー:服部宣之(「やすらぎの道〜刻」「セミオトコ」「ケイジとケンジ」)

        布施等 (「越路吹雪物語」「セミオトコ」「女子高生の無駄づかい」)

        森一季 (「激アツ!! ヤンキーサッカー部 ※SP」「僕の初恋をキミに捧ぐ」)

主題歌:Kis-My-Ft2「ENDLESS SUMMER」

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/manatsunoshonen/#/?category=drama

 

浦安鉄筋家族テレビ東京・金曜24時12分)8/21より放送再開

  

 

土曜日

     

未満警察 ミッドナイトランナー(日本テレビ・土曜22時)現在放送中


   

妖怪シェアハウス(8/1・テレビ朝日・土曜23時15分)★★★

 

コメディエンヌの次世代ホープと呼ばれている小芝風花さんの、民放連ドラ初主演作。くず男にお金も仕事も家も奪われたどん底気弱女子を、ルームシェアとして住み着く妖怪たちが“奇想天外”な方法で救う、種別を超えた友情を描くホラーコメディ。

 

「美食探偵 明智五郎」で爪痕を残した小芝風花さんが、満を持して民放連ドラ初主演!

コロナ禍の時期に相応しい、気軽に笑えて友情にホッコリ出来て…な

作品になる事を期待しています。

 

出演:小芝風花松本まりか、毎熊克哉、池谷のぶえ大倉孝二

脚本:西萩弓絵(「民王」「女囚セブン」「リーガル・ハート」)

   ブラジリィー・アン・山田(「サイレント・ヴォイス シリーズ」「東京センチメンタル」)

   綿種アヤ(作品不明)

   ※西萩さんは1〜3、5、7〜8話、山田さんは4話、綿種さんは6話の脚本を

   担当とのこと(7/28時点での公式サイトの情報より)

演出:豊島圭介(「豆腐プロレス」「ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ ※SP」)

   山本大輔(「おっさんずラブ シリーズ」「民王」「女子高生の無駄づかい」)

音楽:井筒昭雄(「99.9 シリーズ」「民王」「Heaven?」)

エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(「家政夫のミタゾノ シリーズ」「ドクターX シリーズ」)

プロデューサー:飯田サヤカ(「ケイジとケンジ」)

        宮内貴子 (「ホーンテッド・キャンパス ※映画」)

主題歌:miwa「DAITAN!」

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/youkai/

  

 

日曜日

     

半沢直樹(TBS・日曜21時)現在放送中 

 

  

親バカ青春白書(8/2・日本テレビ・日曜22時30分)★★★

 

舞台は、青春真っ只中の「大学」。娘が大好きすぎて心配するあまり、娘と同じ大学の同級生になっちゃった父によって繰り広げられる、日本一バカで可愛い父娘の物語。

 

このポスタービジュアルも好き。学校が終わって、夜になったらあの6人みんなで

花火を土手から見ていそう…っていうのは置いといて。

普段コメディのイメージが強い福田雄一さんが

ホームドラマを手がけるのは気になりますね。

 

ムロツヨシさん演じる主人公が、親バカなあまりに娘と関わる人々や行事に

首をつっこむ性格なので、ここの描き方次第では

不快を与えるただのウザったいおじさんで終わってしまう可能性がありますが、

ムロさんなら愛されキャラとして消化出来ちゃうんだろうな〜…とも思っています。

 

出演:ムロツヨシ永野芽郁中川大志今田美桜新垣結衣

脚本統括・演出:福田雄一(「勇者ヨシヒコ シリーズ」「今日から俺は!!」)

脚本:穴吹一朗(「Dr.DMAT」「警視庁岡部班 シリーズ ※SP」)

音楽:瀬川英史(「勇者ヨシヒコ シリーズ」「スーパーサラリーマン左江内氏」「今日から俺は!!」)

チーフプロデューサー:池田健司(「地味にスゴイ!」「美食探偵 明智五郎」)

プロデューサー:高明希(「偽装の夫婦」「スーパーサラリーマン左江内氏」「今日から俺は!!」)

       鈴木大造(「アオイホノオ」「まっしろ」「聖☆おにいさん」)

       白石香織(「トップナイフ」)

主題歌:ゆず「公私混同」

公式サイト:https://www.ntv.co.jp/oyabaka/

 

                                  

視聴未定なドラマ 

  

13(サーティーン)(8/1・フジテレビ・土曜23時40分)

 

イギリスでブームを巻き起こしたBBCの人気ドラマをリメイク。不条理な現実と、連鎖する事件のはざまで揺れ動く人々を描く、衝撃のクライムサスペンス!

 

「妖怪シェアハウス」を優先させたいので、本作はこっちのコーナーに移しました。

いつもの8話構成でも駆け足展開が多いオトナの土ドラ枠なのに、

4話となると大丈夫なのか…?とも思うんですけどね。

初回の評判次第で見るかどうか決めます。

 

出演:桜庭ななみ板谷由夏、青柳翔、神保悟志遊井亮子

脚本:浅野妙子(「ごめん、愛してる」「黄昏流星群」「デジタル・タトゥー」)

演出:水田成英(「ごめん、愛してる」「きみが心に棲みついた」「アライブ」)

音楽:吉川慶 (「ビター・ブラッド」「レ・ミゼラブル ※SP」「リーガル・ハート」)

企画:市野直親(「さくらの親子丼 シリーズ」「火の粉」「隕石家族」)

プロデュース:遠山圭介(「限界団地」「仮面同窓会」「悪魔の弁護人 御子柴礼司」)

       浅野澄美(「ハラスメントゲーム」「絶対正義」「リーガル・ハート」)

協力プロデューサー:松本圭右(「碧の海」「朝が来る」「パパがも一度恋をした」)

主題歌:LiSA「愛錠」

原作 :「Thirteen」Based on the original BBC Series "Thirteen",

    written by Marnie Dickens.

公式サイト:https://www.tokai-tv.com/io/13/

 

                                 

まとめ

 

以下、視聴予定の6作品です。

※現時点で放送されている作品は除きます。

 

・私たちはどうかしている(日テレ・水10)

・未解決の女 警視庁文書捜査官(テレ朝・木9)

・おじさんはカワイイものがお好き。(日テレ・木深夜)

・真夏の少年〜19452020(テレ朝・金11)

・妖怪シェアハウス(テレ朝・土11)

・親バカ青春白書(日テレ・日10)

 

 

期待度ランキングを付けるならば…

1位 親バカ青春白書(日テレ・日10)

2位 妖怪シェアハウス(テレ朝・土11)

3位 真夏の少年〜19452020(テレ朝・金11)

4位 未解決の女 警視庁文書捜査官(テレ朝・木9)

5位 おじさんはカワイイものがお好き。(日テレ・木深夜)

6位 私たちはどうかしている(日テレ・水10)

 

 

コロナ禍の影響で本来予定されていたドラマの放送時期が大幅にズレているため、

今回も新たに視聴する予定の作品は少なめ。

とりあえず、7月末〜8月から放送されるドラマは上3つの作品を中心に

全体的に楽しみな作品が多いかな〜という感じ。

 

ではでは、個人的ヒット作が出て来れば良いなぁと願いつつ…

夏クールのドラマを楽しみに待ちましょう( ´∀`)

 


ハケンの品格(2020) 7話 感想|クズっぷりを見せつけるリストラ候補たち

 

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ドラマでAIが扱われると大抵ポンコツなイメージがある分、

見極め番長としてあそこまで優秀な存在に描かれているのも珍しい。

毎回毎回、社員達が全然仕事しないな〜と思いながら見てましたけど…

今回が一番ひどかったですなぁ(笑)

 

社員がいる時間帯に人のパソコンに勝手にログインして

機密情報を見てしまう東海林(大泉洋)に…

人の机を漁りだしては片付けもせず散らかしっぱなし、

火事になっても突っ立って見てるだけ、一列に並んで同じ作業しか出来なければ、

今まで権利を主張してたものが「自分たちを救おうとしてるんだ」という言葉を聞いてから

初めて行動に出ようとする自分第一主義なリストラ候補の社員達。

途中で作業を放り出してキレるのなんて、最早駄々こねた幼稚園児でしょ。

まぁ、東海林は主要人物なので残るんでしょうけど…

時間が進んでくうちに他の人達に関しては

マジでクビになれ!

って想いが強くなりましたとさ。

転職活動が長引くように念をかけておきましょうね…(-人-)←ひどいw

 

ポンコツで言えば、里中(小泉孝太郎)も中々でしたね。

以前に「パスワードを変えてくださいね」っていう指摘をされていたにもかかわらず

未だに変えていなかったのは流石にヤバイ(笑)

極秘案件なのに、こちらもパスワードを設定しないで

普通にリストラデータやメールを見れてしまうのもヤバイ。

こんなに管理がずさんで、説明責任はないにしろ

リストラ候補だと分かって戸惑いを隠せない社員達の事を「余計な事」で片付けてもしまう人を

取締役に任命して大丈夫なんか…?と思いましたけど、まさかの独立展開と来た。

取締役、会社設立、どちらにしても上手くいかなそうな気がしますがねぇ…(汗)

 

本当は3話でとっくに視聴を止めてるつもりが、東海林さんに引きとめられて

何やかんや言いつつここまで見てしまいました。

社長のギャフン顔が見られる事を期待して、最終回を待ちましょうかね。

 

 

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竜の道 二つの顔の復讐者 1話 感想|100万回生きる竜一さん?

 

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2時間SP…やっぱり長かった!!

当初は20分拡大だったであろう1話と2話途中までをくっつけたような初回。

 

これは勝手な憶測によるものですが、本来全10話で用意されていたのがコロナ禍で延期になり、

普通に放送しようとしたら今度は9月からの全5話の特別ドラマと

スケジュールが被ってしまったために、

1時間分を初回に持ってきて8か9話で調整するしか方法はなかった…って所なんでしょうか。

8年後にいつの間にかブラジル人の設定になって帰ってきた竜一(玉木宏)が、

「和田猛です」とターゲット先に対して名乗るシーンで終わらせた方が

次回への良い"引き"になったんじゃないかと思ったんですが、

もしそんな事情があるとしたら、ここは仕方ないと割り切るしかないですね。

 

さて、関テレ制作枠で定期的に作られる復讐ドラマ。

新作は…正直、掴みが弱かった気がします。

両親が追い詰められて自殺。新しい環境(親戚、施設etc)で引き取られた子供達。

数年の時を経てターゲットに近づく設定。そして、整形して別人に生まれ変わる設定。

この手のジャンルは上の4つの要素をやり尽くしてしまっている訳で、

そうなると「相手に復讐心を燃やす主人公に感情移入出来るか」が肝になってくると

個人的には考えているんですが、

本作の場合は構成が下手だったのが引っかかりました。

 

特に放送開始から20分くらいのシーン。

テンポ良く見せているつもりの演出なのでしょうが、復讐計画を実行するまでの過程を

小出しにして、後から時間軸行ったり来たりしながら説明する手法をとらなくとも、

普通に順番通りに…例えばアバンの段階で

「いつもの生活が霧島(遠藤憲一)との出会いを通して大きく変わってしまった(対比)」

「精神的に落ち込んでいる姿をよく見かけるようになった→やがて自殺」

「警察に頼んでも話を聞いてくれなかったため、そこで自分の手で潰す事を決心した」

この3つの要点を押さえた回想を見せていれば2人の行動も繋がってくるし、

彼はこういう気持ちで復讐しようとしてるのだな…とすんなり受け入れられたと思います。

 

しかし、全体的に薄暗い映像が功を奏しているのか、

所々にツッコミ要素があったとしてもそれが世界観を破綻させる事なく、

シリアスと程良いバランスを保っていたのは意外でした。

単独行動は単独行動でも、「録音は!?」って言わなくても既に録音していたり、

事前に撮影していたりもしているので、

ただ主人公が迂闊なドラマで終わらなそうな所は一安心。

後半になると、ヤクザ系出版社勤め設定が完全に消えた竜一ですが、

毎週毎週名前や職業を変えてターゲットの周りを狙っていくんでしょうかねぇ。

ちょっと「コンフィデンスマンJP」要素もあって面白いとも思ったり。

 

2時間放送で途中から集中力を切らしながら見ていたせいか、

全体的に展開がのっぺりしている…?もうちょっと盛り上がりが欲しいかも…?感は

否めませんでしたが、そこは約1時間になった次回を様子見してみます。

冒頭のシーンがどう繋がっていくのかも注目です。

 

ところで、OP曲…勿論主題歌も含めてかっこいいんですけど、

第二の♪ブラッラッラッライ(分かる人には分かる)に

なりそうな気がするのは気のせいですかね。

歌詞を特定したいなぁ…そしてカタカナで書き起こしたい(笑)

 

 

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SUITS/スーツ2 3話 感想|復讐編という割には相手が出てこない件。

 

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先週の合体編を見たはずなんだけどなぁ…

なんで上杉(吉田鋼太郎)と対立関係になっているのかを覚えていない(笑)

おまけに今回から「復讐編」とうたった割には彼は出てこない。

だから、復讐って何に対して?とか、物語の最後に上杉が登場してきて

あっと驚く展開があったりするのか?とか、

色々考えているうちに終わってしまった感じでした^^;

 

その他にも、久しぶりに視聴したからか、想像以上にアメリカナイズドな会話劇や手振りに

ここは日本が舞台の話なのかとツッコミっぱなしだったり、

案件自体が昨日の某ドラマと被る内容だったりした…というのも、

あまり話に集中出来なかった理由なのかもしれません(笑)

すぐに世界観に馴染めなかった点で考えると、

2話分だけ放送して3ヶ月休止になってしまったのは割と痛手でしたよね。

 

「蟹江先生、君はすごい」を録音してリピートアフターミーする

蟹江(小手伸也)が今回一番の見所だったかなぁ。

その言葉を聞いた次の日からは、イキイキした姿で部下に仕事を与える。

褒められて調子乗る性格なのが分かりやすくて、逆に可愛らしいな〜と思っちゃいました。

個人的には蟹江のキャラクターと玉井(中村アン)がノースリーブを着ているかどうかの2つを

見たさに見ているようなものなのでw

最初は安定のノースリーブ…おや、次のシーンでは半袖になってる…

袖が長くなってる!実は寒かったのか?…

なんて、変な所に注目してしまった私でありました。

 

 

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半沢直樹(2020) 2話 感想|顔芸ワンコが2匹いる銀行

 

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楽しそうだよなぁ。

前作より歌舞伎役者さんや見た目の濃い役者さんが増えた事で

治安が超悪くなっているんですけど、

同じ社会人の立場から見たら、みんなイキイキと仕事に打ち込んでるなぁ…って

ある意味羨ましくなっちゃいます(笑)

 

伊佐山(市川猿之助)に会った帰りに大和田(香川照之)に遭遇するとか胸焼けしそうですし、

「お・し・ま・い・Death」なんて新たな素材が出来ましたし、

おまけに広重(山崎銀之丞)の「声の調子悪いんか!?」と思うくらいの声裏返り具合には

笑わされましたし…で、今回も演技面では濃いぃ1時間。

 

中でも個人的にツボだったのは、お前も手加減しなくて良いぞ!と三笠(古田新太)が言った後の

伊佐山のクローズアップ演出。

ううううぅ…って歯を小さく噛み締めながら睨む顔がパグみたいでさ。

大和田のブルブル顔を揺らすのはブルドックみたいでさ(笑)

上司に躾けられたワンコ2匹に映ってしまいましたよw(もちろん、良い意味でね。)

他にもあるけど拾いきれない。

た・の・し・か・っ・たDeath!!

しかし、本当に顔と顔の距離が近いので、飛沫感染の方は真面目に心配ではある(苦笑)

 

物語の方は…危機一髪で助かるのが如何にも「半沢直樹」らしい。

圧の濃い役者さんを集めて、裏切り者は誰かを推理して、証拠を元に謎が全て繋がって、

最後は周りの人に向けて解明する…この流れはまるで2時間サスペンスのようですよね。

それに加えて、半沢(堺雅人)が人そのものをよく見ているという特性が効いていて、

思わぬ人物が活躍したり、逆に利用されたり…なんて意外性もある。

だから前作は高視聴率だったのだと、今回も本作の持つ"安定感"に惹かれたお話でした。

 

次回は黒崎(片岡愛之助)が登場。

総集編しか見ていないんですけど、個人的にはこの方のギャフン顔が好きでさw

親会社vs子会社の戦いの幕開け=新章?も含めて、期待しています。

 

 

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未満警察 ミッドナイトランナー 5話 感想|演出がちょっと勿体ない?

 

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「青春活動」の名目でクラブにいた2人のコント風のアバンや、

相変わらず警察学校が舞台である必要性を感じないほろ苦い結末に少し疑問は覚えたものの、

「一ノ瀬(平野紫耀)の秘めたる熱い正義感」「2人の間に築かれてきた信頼関係」

の2つを描く点においては、良く出来たシナリオだったのではないでしょうか。

 

悩める一ノ瀬にかけた「大切なものに限って正確でいられなくなる」という

本間(中島健人)のアドバイス

この前提があるから、本間がターザン風に助けに来た時に ←これは笑っちゃったんだけどw

俺の友達は頭良いやつなんだぞ!と相棒を純粋な言葉で自慢する一ノ瀬の姿に

グッと来てしまいましたし、

その後は「グーして…」なんて弱った声でいつものポーズを求めるくだりも印象に残りました。

本間が一ノ瀬の背中を押してあげたいという気持ち…

彼の言葉に支えられて一歩前へ踏み出す一ノ瀬…

2人の心情変化や動きに共感出来るような、自然な流れになっていたと思います。

最後に涙を流す平野くんの演技も、某ラブコメドラマの時より上手くなったなぁ…

なんて、勝手にしみじみ。

 

ただ、シナリオは良かったものの、その分逆に演出のメリハリが緩くなっていて

勿体ないんですよねぇ。

カメラワーク、劇伴の使い方、編集の仕方、どれにおいても。

特にアクションシーンなんか、刑事の丸橋(高橋努)を登場させた事で

サプライズの要素にはなっていたんですが、

その後は銃弾を間一髪で避けさせるくだりで視聴者をハラハラさせれば良いや感が

強く出ていたように思い、

劇伴が緩くて音量が小さいし、小さいからただでさえ動きが鈍いアクションも

余計に鈍くなるし…で、

もうちょっとどうにか臨場感を出せないものかというむず痒さがありました。

主題歌の「RUN」を流して「止まらないで 止まらないでよ」の歌詞と

2人の動きをシンクロさせてみた方が、映えたシーンになったのかも?

(一ノ瀬メイン回なので「Mazy Night」を持ってきても良かったんですが、

こっちの曲の方がぴったりハマる気がしたので。)

 

しかし、演出面で唯一良い所を挙げるとするならば、ラストの締め方ですかね。

窓が開いた誰もいない部屋を映し出し、外からはいつものランニング訓練の際に発される

掛け声が聞こえる…というラストは洒落てました。

自分にとって大切な人を逮捕するという苦い経験を味わったけど、

それでも彼は今日もまた、本物のヒーローになるために前進し続ける…

なんて"含み"を持たせているように感じられましたしね。

 

 

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MIU404 5話 感想|伊達眼鏡社会を生きる日本人

 

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初回の感想で「悪くないね」と書いた当時の自分に、これを見せてやりたい。

最初は「アンナチュラル」を少しライトな方向で仕上げてきたんだろうな〜

くらいの印象だったんですよねぇ。それが間違いでした。

だって…奥深くまで切り込まれた内容に圧倒させられて

何も言えなくさせる話が出てくると思わないじゃないですか…(泣)

 

ドラマの中の出来事だと分かる空想の話なら感想は何とでも書けますけど、

本作の場合は、取り扱った問題は我々にも投げかけている訳で。

伊吹(綾野剛)の言う通り、ロボットにされた何十万人の留学生に対して

一人が謝っても何も変わらない。

だから、素通りしてきた問題をこうやって娯楽の形で伝える事で

多くの人の目に触れさせるしかない。

そこで初めて現実に気づかされて、しっかり平等に接しようと動いてくれる

経営者や店長が出てくるのでしょうが、

逆にそういう権力のある人がアクションに移さない限りは

今の状態は大きく変わる事はないのだろう…という皮肉も突きつけられているようで、

マイ(フォンチー)達の姿を通して、自分がいかに無力であるかを思い知らされた内容でした。

 

遠い国からやってきてくれた人々に対して、

日本にも良さがあるから嫌いになって欲しくない…

日本の文化や自然に触れてずっと好きでいてくれたら嬉しい…

って思ってしまうのも、多分、日本人のエゴなんですよね。

でも、あんな事があっても、終盤で水森(渡辺大知)と見ていた木漏れ日のシーンを見て、

まだ日本が好きである気持ちが残っていて欲しいと期待してしまう。

ああ、なんてわがままなんだろうなぁ。

今度こそは素敵な環境で、素敵な人に巡り会えると良いんですけども。

 

留学生の労働問題=悪い所には目をそらして、良い所ばかり見させる。

そんな伊達眼鏡社会を生きている私たち。

 

ここで伊吹のサングラスを比喩的に使うのは上手いな〜!と感心させられましたし、

社会問題へと話を広げながらも、

最終的にはマイと水森の2人の物語に無理なく帰結出来ている

野木先生の脚本はやっぱり凄い。

本人のTwitterアカウントによると、前回の「手取り14万」の件も今回の「GO TO」の件も

たまたま被ったとの事ですが、

意図して挿入していないから逆に凄いんですよねぇ。

 

渡辺大知さんは視聴時は「べしゃり暮らし」の相棒役だったとは認識出来ず。

心が荒んでいて、自暴自棄になっているのが伝わる上での

「来るなーーーーーーーーー!」と叫ぶ演技には、

その言葉以上に色んな感情や経験談が混ざっているようで印象深いシーンでした…。

 

役者の扱い方が上手いドラマは信頼出来る説。

成川(鈴鹿央士)とユーチューバーが絡み出して新たな相関図が生まれたのと言い、

菅田将暉さんが何者かがまだ読めないのと言い、

志摩(星野源)の過去にミステリー要素が増したのと言い…

早く次回が見たいなぁ。いや、もう一気に見たい!!

 

 

余談:

前回でキーアイテムとなっていた「少年海外協力隊(女の子の顔が写った広告)」は

コンビニ店内の後ろにポスターとして貼られていて、

ウサギさんのぬいぐるみは機捜隊のキッチンの隅っこに置かれてました。

小さなネタでも、別の世界で青池さんは立派に生きているんだろうなぁと

思わされる感じがして良いですね。

(いつもこの手のものには鈍感なもので、

見返した時に初めて発見出来た事がちょっと嬉しくなっちゃって。つい♪)

 

 

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アンサング・シンデレラ 2話 感想|伝えたい事は分かるんだけど…

 

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患者のその後を描くエンディングのラストに

「葵」の押印がされた処方箋袋が映し出される演出を見ていると、

本作が視聴者に届けたいメッセージが何かは分かるんですよね。

ああ、ささやかながらも患者と"繋がり""心の拠り所"を築いていくのが

薬剤師のお仕事なんだなぁ…と。

エンディングやアバンの演出は折角よく作られているのに、

ぶつ切り過ぎるエピソードの構成に、出しゃばりな主人公、

薬剤師の度を超えているお仕事パートと色んな意味で違和感を覚える要素が多いので、

結果、全体的にギクシャクしているような作りになってしまうのに

歯痒さを感じてならないのです…。

 

大宮(小林隆)と娘の話、麻取が抜き打ちチェックしに来る話、

薬を飲ませるのに苦労する親子の話の3本を同時進行させる事で

「薬剤師って処方しているだけに見えて、こんなに多くの患者(人)と関わりがあるんだよ」

というのを示したかったのかもしれませんが、

麻取の話は無くて良かったんじゃないでしょうか。

残りの2本は好意的に考えて「薬の味見」で共通点を持たせてはいますが、

麻取だけはただ構成にメリハリを効かせるために

スケールを大き目にしてその役割を持たせた…としか思えません。

 

確かに、薬の認可を持続させるには彼らの調査が必要で、

病院に押し寄せる事があるというのは初耳でしたし、こういったある種のエンタメ的な話を

挿入するのも全然構いません。

あくまでも「ドラマ」であって、全部が全部をリアルに寄せる必要はないから。

しかし、普通だったら速攻クビになるであろう麻薬注射器の管理不十分の案件が

荒神(でんでん)のマジックで許されるというのは、正直言って"あり得ない"です。

漫画の世界でしか通用しない、いかにも漫画っぽく誇張されたキャラクターによって

丸っと解決させる話を挿入するくらいだったら、

3番目の薬を飲ませるのに苦労する親子のような話をじっくり見たいですし、

薬剤師がテーマのドラマって、良い意味で地味で、かつほんわかする内容で

十分成り立つんじゃないかという気持ちにさせられました。

 

処方箋も、特に子供向けのものだったら事前に「ジュースで服用しないで下さい」と

医師から口頭で伝えられるか、あるいは袋に注意書きとして記載されているはずです。

ジュースと混ぜると薬が苦くなるという特性を医師が知らないから、

代わりに薬剤師がわざわざ親子に出向いて説明する。

1人1人の子供達にこうやって教えに行かなきゃならないの?

刈谷桜井ユキ)も、最初に相談された時点でチョコアイスと一緒に飲ませる事を

オススメしていれば、みどり(石原さとみ)が余計な仕事をせずに済んだんじゃないの?

母親にしてもネットで薬について調べると言っていた割には

おくすり●めたねなどの服用補助食料の存在を知らないのは不自然だし…

薬剤師の度を超えている言動が目立つからか、あらゆる要素に粗っぽさを感じさせます。

 

登場人物に関しても、仕事が忙しくて"緊張感ある"というより

"ギスギスしている"の方が強く出ているようで、ちょっとキツイ…。

何というか、薬剤師も患者家族もネガティブな人が多い。

「そこまで言う?」って人が多いんですよねぇ。

常に怒っているような先輩とか、いつもサバっとして冷たくあしらう先輩とか、

何かあったらすぐ怒鳴り散らす上司とか、

微妙にこじらせてそうな謎にテンション高い同僚とか、

気持ち悪い!とストレートな言葉を投げかける娘とか…

もうちょっと和らげられないものかなぁと思います。

くるみ(西野七瀬)が緩衝材となってバランスを効かせてるつもりなんでしょうが、

「空気読めない新人」という設定だけでもテンポを崩すのに、

椅子を用意するシーンでの間抜けなSEやら関西弁設定やらのお陰で

更に加速させていっている気もします。

これは演技のせいではなく、キャラクターの膨らませ方そのものの問題ですが…。

 

人物の描写でこちら側もギスギスしてしまう所が多々あるので、

今後もそれが続くのであれば完走出来ない可能性も出てくるでしょう。

しかし、現状としては、「こうしたらもっと面白くなるのに!」と感じる部分が

何となく分かるから、元々期待度高めだったのもあって

徐々に良くなって行くと良いなぁ…という僅かな期待を込めて見ている感じです。

 

 

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