しあわせは食べて寝て待て 9話(最終回) 感想|過去も選択も肯定して、自分らしく生きる。

 

 

ああ、良かった。良かったねぇ…。

見終わってから、そんな感想が真っ先に出てきます。

さとこ(桜井ユキ)の人生の一部を見させてもらえた事が嬉しいと思える最終回でした。

 

前職でのフルタイム勤務から、週4のパート勤務に変えた事。

マンションを買うという将来の夢。

副業のレンタルスペース。

移住への憧れ。

旦那の愚痴を聞いて欲しいという友達のお願いを、理由をつけて断ってしまった事。

団地に住む前も住んでからも、

自身が一生付き合っていかなければならない病気を患っているがために、

断念せざるを得なかったり、後悔を覚えたりした経験が何度もあったさとこ。

 

体と心に美味しいものを食べれば「う〜ん」と噛み締めるさとこの表情が本当に好きで、

それくらい感情豊かで素直な性格だからこそ、

なんで自分は…とため息をつく彼女の様子を見るたび、胸が痛かったのです。

でも、最終回での「やれるだけやった」という言葉には、確かに芯を感じさせて。

今のさとこにとって、過去の自分も、自分がした選択にも意味があり、

肯定しても良いのだと思えるほど変われた姿を見て、

心が浄化されたというか、こちらまで吹っ切れた気持ちにさせられました。

 

さとこが提案したレンタルスペースでの薬膳カフェの妄想図にいたのは、

ハンドメイドコーナーで接客する弓(中山ひなの)と、

スカートの宣伝をする鈴(加賀まりこ)。

個展を開いている高麗(土居志央梨)。

野菜を届けにきた反橋(北乃きい)と八つ頭(西山潤)。

料理を盛り付けているウズラ(宮崎美子)。

料理の宅配に出かける司(宮沢氷魚)。

従業員として働いている吉富(塚田美津代)に、会話に花を咲かせる住人たち。

そして…薬膳茶を味わうさとこの母・惠子(朝加真由美)。

 

生き生きと接客をするさとこの表情が物語っています。

団地に引っ越してから出会った人々が勢揃いなのと、

母親と良好な関係を築けているのを見ると、

この妄想図自体が、まるで彼女の宝物を映像化しているように思えて

ボロボロ泣けてしまったのでした…。

 

最終回らしいハッピーエンドなオチではありましたが、

司が帰ってきたのにもホッとしましたね。

ネギを持っていた辺り、去年のこの時期は鈴さんと麦巻さんと一緒に

すき焼きを食べていたっけな…鈴さんのためにネギを買って帰ろうかな…と

思い出してくれたのかなと、想像しちゃいます。

 

1話での肉団子スープも含めて、本作の世界ではもう1年が経ちます。

毎日を過ごしていれば、またどこかで苦悩を抱えたり、

不安が募ったりする日は訪れるけれど。

視聴者はこの先の物語をもう見られなくとも、

さとこなら、鈴や司、住人たちと関わりながら、そして新たな出会いに刺激を受けながら、

きっと上手くやって行ける…と信じられる締めでした。

 

自分を自分のままでいさせてくれる居場所。

自分の考えに共感してくれ、分かち合ってくれる人との美味しい食事。

日常に転がる小さな幸せの積み重ねが、心の栄養に繋がる様を

コツコツ描き続けた作品でした。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

 

↓今までの感想はこちら↓

 

P.S. 2週間ほど、3話から追っかけ視聴していた本作。

最終回まで無事感想を書けました。はい…もはや自分のためです(汗)

3・4話、5・6話、7・8話で途中から2話合体感想続きになってしまっていますが、

過去の感想も気軽に読んで下さると嬉しいです…m(_ _)m

 

 

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PJ 〜航空救難団〜 6話 感想|フラグが立ちまくりの回。

 

 

何だか、前回から本作の見え方が変わってきましたね。

教官と訓練生によるスポ根学園風ドラマから、

宇佐美(内野聖陽)の心情に迫るヒューマンドラマの装いになってきました。

 

教育停止を告げられ心神喪失状態だったさやか(石井杏奈)に補備を強要したとして、

パワハラ疑惑で告発されてしまった宇佐美。

これにより教育指導は一定期間自粛。

宇佐美自身はちっとも弁解をせず、さやかが辞退を申し出る事になったのは

俺に責任があると感じていたのです。

 

告発で改めて問題が浮上した事で、誰と接するにも、

俺の指導方法はやはり間違っていたんだろうか…と、

目線が下がり気味で思い悩む表情が何度も見受けられました。

 

そんな中でも、自宅にまで押しかけるほど

訓練生たちが自分を慕ってくれていると分かったら、一瞬でも嬉しくなるでしょう。

でも、あくまでも"教官"なので、訓練生たちの前で線を引かなければならない。

「感情に流されて動くような者を、部隊には送れない。」

宇佐美のために何とかしたい長谷部(渡辺碧斗)の思いやりは受け取りたいけれど、

宇佐美の言葉は、人命救助に関わる者として実に正しい。

ただね…長谷部が号泣しながら土下座した後何も言えなくなったのも、

3人が帰っていくのを優しい眼差しで窓から見守るのにも共感出来るんです。

可愛くてしょうがない訓練生たちですもん。怒れないですよ…。

教官としての気持ちと家族の一員としての気持ちが、せめぎ合っているように映りました。

 

その後も、事態が大きくなって処分となる可能性が浮上してからは、

訓練中の訓練生たちの前であえて屈伸や腕立て伏せをしたり、

「救え」の看板の近くで仁科(濱田岳)に電話をしたり。

宇佐美はこの時こう考えているのかも…と、彼の一挙一動に注目してばかりでした。

 

特に目が離せなかったのは、屋上でのくだり。

柵のない所から宇佐美が見下ろすシーンを上から撮るのなんて

力が抜けるほどの怖さがあったんですけど、

なんでこのカットなんだろうと意図を考えていたら、

彼が今立たされている状況と重なって見えたんですね。

パワハラ告発により、まさしくクビか存続かの瀬戸際にいる。

処分によっては教官どころか、最悪、社会人としての生命が絶たれるかもしれない。

もうこの辺りの感想は完全に妄想なので、軽く読んで欲しいのですが(汗)

そんな不安と戦いながら、長谷部に続いて端っこに座るのを引きで撮る所は、

長谷部も今、取り返しのつかない事をしてしまった…もうお終いだと

覚悟しながらその場所にとどまっている点で、ベクトルは違えど、

2人とも同じラインにいる事を表しているんじゃないかとも思えました。↓

「『人を救う資格』ってのが気に入らねぇな。じゃあ、その資格を持ってるのは誰なんだ?」

「本気で人を救うって、何だ?」

訓練生の気持ちに上手く寄り添えなかった自分を悔いる、

宇佐美自身への問いかけにも聞こえるこれらの言葉の後で飛び降り…

いや〜、昭和時代の熱血教師さながらの指導でした…。

 

既に名前を出した通り、告発者は長谷部だった訳ですが、

1人だけ深刻な表情を見せていたので分かりやすかったですね。

宇佐美大好きな彼がそんな事をしてしまうなんてちょっと信じられませんが…。

でも、それよりも気になったのは、当事者であるさやかが全く出てこない件。

連絡をとった形跡さえあれば、あそこまで事態が深刻にならずに済んだのに(汗)

 

一方で、同じくフラグが立ちまくりの仁科(濱田岳)のエピソード。

前回、妻と子供が災害に巻き込まれるんじゃないかとも思いましたけど、

よくよく考えたら、そのリスクが高いのは現場に出向く仁科の方ですもんね。

家族でテレビ電話、「大丈夫。ちゃんと帰ります。」「待ってます!」のやり取りは

いかにもな感じなんですけど…どうなんでしょう?

私が仁科でも、子供の声が聞こえたら助けたいって思っちゃいますね…。

 

 

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続・続・最後から二番目の恋 6・7話 感想|「生きてる」んだなぁ、みんな。

 

 

録画が溜まってしまっているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m

そして進捗によっては、1〜2話分感想が飛ぶ可能性があります。ご了承下さいませ。

※しばらくテンプレです…。

 

6話「どうせならファンキーに年をとりたい」

 

千明(小泉今日子)は母に似たんですね。この親にしてこの子あり…でしたねぇ。

友達と1年1万ずつ共同貯金して、

最後に生き残った1人がそのお金をもらう話はびっくりもんでした(笑)

 

でも、母の年代になれば、1人ずつ亡くなっていくたび

死が近づく不安が募りそうなものだけれど、それを"ゲーム"に仕立てて

よし1人減った…ってポジティブに捉えるのは、

人生を楽しく生きていく上で良い事なのかもしれないなと。

私の場合、母方の祖父母は私が小学生の頃に、

父方の祖父母も家が凄く遠かったために、遊びに行く頻度が少なかったまま亡くなったので、

自分の親とその親がいろんな話を語らう姿を見ては、

微笑ましく思う経験は出来なかったんですよね。

だから…2人の会話も、有里子(三田佳子)の考え方も何もかも興味深く聞けました。

 

で…そんなファンキーな彼女に対して

父・隆司(小倉蒼蛙)は、ちょっと和平と重なりますね。

千明たちが賑やかに話している途中で目覚めても、

笑みを浮かべながらずっと静かに聞き続けている所。

基本温和だけれど、少年心も忘れていない所が何となく似ています。

最初はタイプではないし性格も正反対だけど、なんだかんだで気が合う関係性が

千明と和平みたいでほっこりします。

 

「続・続」になってからホームドラマ要素が増えたように思いますが、

今回は千明と和平の場面が一際多く、満喫出来ました。

石投げが1回で終わっちゃう所が和平らしいですし、

枕投げになると「うぇーい!武器は俺がもらったんだ!」なんて言いながら

子供っぽい表情をする所は、いつもはあまり見ない表情でめちゃくちゃ魅力的w

 

千明の小学校時代の回想は一切出て来ませんでしたが、逆にそれが良くて。

例えば…千明の舎弟・清(天蝶二)との、短い尺で挿入された通話の様子。

仮病だと分かっていても騙されるフリをしてくれなくて

不満気な母が言った「優しさみたいなもの…」に対して、

「ない〜!」と強気に返す千明のシーン。

そして、小学校でボール遊びをしたり竹馬で遊んだりする子供たちの姿を風景に、

千明が小中時代のエピソードを語るカメラワークがあったお陰で、

千明はこんな子供だったんだろうなぁと想像したくなる楽しさがありました。

川での石投げのシーンも、小学校と同じでそこを風景にしながら2人を中央に映していましたが、

石投げの時の彼女たちが浮かんでくるようでしたね。

 

他にも触れたい所はあり…

あのバラード調な劇伴とともに和平の「(お尻の火傷は)ありませんよ、もう」で、

後悔を覚えている有里子への気配りかなと思ってしんみりしちゃってましたが、

ここで忘れかけていた「まっぱ」のくだりと繋がるなんて!(笑)

本当に油断してましたよ。あ〜そうきたか!とw

で、ラストは登場人物がぞろぞろ集まり出してカオスな雰囲気に。

 

最近のドラマじゃ、大人の事情もあってか中々見られませんでしたが、

同じ場所に一斉に集まるのを見ると、やっぱりワクワクしちゃうもんですね。

なんかもう…最後までツボを突いてくるんですよねぇこの作品は。

 

 

7話「ときめきに、年齢制限なんかない」

 

千明がドラマスタッフに言っていたらしい

「正直言って、私は共感っていう言葉が好きじゃない。よく分からない。」

「(物語は)知らない、自分とは違う人生を教えてくれるものだから。」。

これが今回、最も印象に残る言葉でした。

 

からしたら本作は確かに…登場人物の気持ちを「知る」楽しさがあるんですよね。

以前も書いたけれども、私とは年齢が離れている人物ばかりだからこそ、

その人の考え方とか人生を楽しむ方法とか、年代ならではの悩みを知っては

なるほどそんな見解もあるのだなと、徐々に視野が広がっていく感覚が楽しいし、

人って面白いなぁと思えるというのか。

でも、主人公などの特定の人物に自分を重ねて、

感情移入したり応援したりしながらドラマを見る事も好きで。

(前期の「まどか」がそうでした。大学1年の頃を思い出しちゃいましてね…)

だから、千明というか脚本家・岡田惠和さんご自身の考えであろう

「共感って言葉が好きじゃない」は結構衝撃的ではあったんですけど。

私がこうしてマイペースにでも長くいろんなドラマを見続けているのは、

それぞれの人生を覗き見する事で、

自分の中に生まれる感情でも新たな発見でも、"気づき"が得られるからなんだろうな…と

再確認させられたようでした。

 

今回は各登場人物の変化が描かれました。

妻が亡くなってから残された人生は静かに生きるつもりだった成瀬(三浦友和)は、

千明と和平の関係性を見てから胸がチクチクし始め、

それが自分にとって必要な痛みだと思うように。

万理子(内田有紀)は佐久間(上川周作)の「やれよ!」の後押しで

月9企画用のオリジナル脚本を生み出せた。

(↑パソコン画面端に手を添えて、愛しい宝物を見ているような

万理子の表情が良かったですね…。その作品、私も見たい!)

典子(飯島直子)は新たな一歩を踏み出してみたものの、

逆に踏み出したからこそ自分には何もないと気づき、

自宅では孤独を痛感して落ち込んでしまう。

そして、真平(坂口憲二)は脳に腫瘍が見つかったようで…。

 

嬉しい、寂しい、怖い、痛い…様々なんですけど、

今ターニングポイントを迎えようとしている姿を見ていると、

ああ、みんなは「生きてる」んだなぁって。

上手く言えないんですが、その事実に胸がギュッとなると言いますか、

キラリと光る結晶の欠片にも思えるのです。

みんなが抱いているものが次でどんな形になり、

どこに行き着くのか…ずっと見ていたいです。

 

千明と和平の関係性も、長年変化がないと周りから思われがちですが、

少しず〜つ変化はしているんですよね。

だって…勢いでラブホテルに行こうとしたら、

どこも満室だった出来事もありましたよね、昔(笑)

そう考えると大分落ち着いてきました。

ちょっと嫉妬を覚えるだけで、何だかんだ一緒にいる所は熟年夫婦のようでもあります。

…本人たちは「恋人じゃない」と言うんですけどねぇ。

 

 

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PJ 〜航空救難団〜 5話 感想|決して悲しいだけじゃない。

 

 

ああ…やはり、さやか(石井杏奈)は辞退してしまうのね…。

補備があると聞いて、でも提供バックでは

「今までありがとうございました!」と言っていたので、

早朝の単独行動で周りの人々に迷惑をかけてしまった罪悪感から、

自ら辞退を申し出る展開になるのかもしれないと思っていたけれど…

想像より少し前向きな形で終われたにしても、仲間が1人減ってしまうのは寂しい。

このドラマは基本的に予想を覆す事はなくて、

きっとこうなんだろうな…と思ったら大体その通りに行くんですよね。

それで言えば、線状降水帯のニュースをチラッと見てから病院を出た

仁科の妻・芽衣黒川智花)と赤ちゃんもフラグが立ちまくり。

川の氾濫とか何とか言ってましたが、自然災害に巻き込まれる予感しかしません(汗)

赤ちゃんも生きてくれると良いけどな。

まぁ、話題をさやかに戻すとして…

 

終盤の、さやかが施設を去ってから、宇佐美(内野聖陽)と訓練生たちで

最後のランニングをするまでの一連の流れは感動的でした。

「心を救え。世のため。人のため。国のため。道のため。」

彼女が言葉を発するたび挿入された、鉄棒、高い建物、講義室、プールのカット。

人はおらず場所のみを映したカットだったものの、

夕暮れをバックに宇佐美と訓練生たちが全力で向き合うシーンを毎回見てきただけに、

1つ1つの場所ごとに光景が蘇ってくるようでした。

特にプールはね…さやかが壁を乗り越えた場所だっただけに、色濃いです。

そして、ランニングが終わって、最後のお別れは敬礼で。

王道な作りではありますが、1人ずつ言葉を贈るという

ベタ臭い展開を入れてこなかった所は潔かったです。

敬礼している表情だけで、感謝の意は伝わりますからね。

 

さやかだって本当は全員で卒業したかっただろうし、

みんなもそうしたかった気持ちは今も持っているだろうけど。

「♪挫折の日々は色づくため 全部モノクロ」という主題歌の歌詞にもある通り、

決して悲しいだけの別れじゃないと思いたい。

その歌詞と重ねられたのは、訓練生たちによる円陣のシーン。

最終回辺りでも、別の場所で活躍している彼女が見られると良いなと思います。

 

今回は他にも、宇佐美が初めて繊細さを見せる姿が印象に残りました。

さやかには前夜、いつも通りの鼓舞をして励ましたけれども、

沢井(神尾楓珠)に「主任教官のせいじゃないですよね?」と言われて以降、

もしかして俺のせいなのかな…と不安を見せたり、その不安からか沢井にビンタを要求したり、

さやかが無事病院に搬送されても病院の方角を見て気にかけていたり、

終いには「俺のやり方、間違ってんのかなぁ…」と堀越(宍戸開)に吐露したり…。

大らかでパワフルな宇佐美から初めて"弱さ"や"迷い"が見えたのが、

人間臭さを感じて、ちょっとした驚きもありました。

病院パートで仁科(濱田岳)が宇佐美の事を繊細だと言っていた意味が分かりましたよ。

そんな葛藤をしている中でも、怪我を対処しようとしていたさやかの気持ちは

しっかり読み取るし、どんな時でも寄り添おうとするし…

「心を救う」を体現する教官として、今回でより魅力度が上がった感じです。

 

毎回、一種の学園ドラマのような熱さが個人的には久々な感覚で、

そこに惹かれて見続けてきた訳ですが…

仁科の発言を聞くと、SP版「教場」じゃないですけど、

仁科や同期に近しい?中林(高岸宏行)が訓練生だった頃のエピソードを、

パイロット版扱いの2時間SPか

TELASAのオリジナルエピソードで見てみたいとも思えましたね。

前者に関しては、テレビ朝日で2時間SP→連ドラ化というケースは最近ない記憶ですし、

後者の方は、若手キャストが主演のパターンが多いですが。

あくまでも、エピソード0も見てみたいというほんの興味心です。

 

 

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しあわせは食べて寝て待て 7・8話 感想|理想と現実の狭間で

 

 

感想を書く他のドラマの録画も溜まってきているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m ※しばらくテンプレです

 

7話(5/13放送分)

 

「出ていけたら、絶対帰ってくるかと思ってたんですけど」「けど………」

その後の言葉が詰まる弓(中山ひなの)を見て、食らってしまったな…。

 

バスが来るまでお見送りしてくれたのはさとこ(桜井ユキ)だけだったけれども、

出て行く前に、父がよく喋ったり、母が娘の好物を出したりしながら

あの家族なりに祝ってくれたのかもしれない…という想像は出来る。

私は実家暮らしで、家を離れるという経験はまだしていないけども、

ウザく思えるくらい当たり前にあった日常をもう味わえないと知った途端、

急に懐かしく感じてしまう気持ちも何となく分かる。

私もね…一人暮らしに憧れはあるけど、何やかんやで実家大好きなので…

いざ離れるとなったら本当に寂しくなっちゃうかもなぁ。

 

そんな弓の様子を見て、バスが出発するのを見届けたのを機に、

団地の部屋をもらおうと決心したさとこ。

しかし決め手は他にも考えられて…

例えば、1話での鈴さん(加賀まりこ)と同じようなアドバイス

相手に贈っていたのに気づいて、紆余曲折ありながらも前向きな変化を実感出来た事。

昼寝から目覚めたら、体力的に移住を断念せざるを得なかった辛い出来事もあってか

世界に置いてけぼりにされている寂しさをより強く覚えていたのが、

ある日ベランダでの鈴さんと司(宮沢氷魚)の会話が聞こえてきて、

ささやかな幸せを感じたまま再び眠りにつけた事。

唐さん(福士誠司)たちとの会食、

ウズラさん(宮崎美子)と青葉(田畑智子)とのティータイムなど、

人間関係の広がりに刺激をもらえた事。

そして、出会いと別れの季節であり、新しい物事に自然と挑戦したくなる春だった事。

さまざまな要因が、さとこの心を突き動かしていたんじゃないかと思います。

 

ウズラさんと青葉のティータイムのエピソードは微笑ましかったですね。

みんなでドライフルーツを選んで美味しい!って喜び合った瞬間は

初対面とか年齢の壁を全く感じさせなくて、ただただ"友達"の空間に包まれていました。

「どこかでばったり会うかもしれませんね」そんな再会が出来たら素敵ですよね。

青葉の言葉選びからも誠意や思いやりが伝わってきて…

この3人ならまた今回のような時間が訪れそう。

 

暖かくなり始める春の季節とリンクして、

大人になっても日常に彩りが増していくような出会いがあるんだなぁ…と

ほのぼのしながら見終えようとしたら、最後の最後にピリッと冷たい風が吹く展開が。

娘は部屋の話を聞かされていなかったんですね。

お金が絡んでいるだけに、一悶着ありそうですね…。

 

 

8話(5/20放送分)

 

今回は、さとこと惠子(朝加真由美)、鈴と透子(池津祥子)の

2組の親子の話が描かれました。

 

まずは、鈴と透子について。

団地の建て替えって、1部屋2000万円もかかるんですね。

前回の時点でも、もらったからには住み続けなければならない責任感は感じつつ、

いろんな人との出会いや新しい生活を始める様をそばで見てきて、

ここでの暮らしなら、この先も何かに挑戦できるかもしれないという

さとこの変化が見られた訳ですが、

団地に長く住むという事は思ったよりも大変なんですね…。

 

しかしこのドラマ…基本温かさに包まれる物語ではあるんですが、

現実的な側面は以前から描かれてはいたんですよね。

"普通に"暮らしているはずでも、栄養を意識した食事をするには野菜の物価が高い、

団地の壁が薄い故に騒音問題でストレスが生まれやすい、

「団地に住む住人たち=アットホームな環境(コミュニティ)」というイメージを利用して、

言葉巧みに騙して町内会に入らせようとする動きなどなど…いろんな壁にぶち当たりやすい。

長く生きていれば老後問題もあります。

ぶち当たった壁に真正面から向き合うと心がしんどくなるから、

人との関わりやご飯で時折癒しをもらい、

そうして気を紛らわせながら少しずつ前を向こうとしている。

その描写は一貫して行われていたと思います。

 

話が親子から脱線したので戻すとして…

建て替え費用に2000万円かかると知ってからはあっさり引き下がり、

今度は老人ホームを勧めてきた透子。

鈴は鈴でここでずっと暮らしたいと主張するのです。

老人ホームに行ってしまったら自分の味で食べられなくなる…は確かに、

食事や料理を日常の幸せとしてきた人にとってはキツいし、

何より「高齢者はこうあるべし」みたいな固定観念を押し付けられているようで辛い。

双方自分なりの考えはしっかり持っていて、それが他人同士なら共有して次に行けるのに、

肝心の肉親となるとすれ違いが続くばかりなんですよね…。

 

すれ違いは、さとこと惠子もそう。

私はドラマを見る時、年齢が近そうな主人公につい感情移入してしまうのですが、

ウズラさんの「お母様はお優しい方なのね」というハッとさせられる発言を聞くまで、

親心からあんな事を言っているんだとしても、

なんで娘の話を聞かず否定してばかりなのかな…と思っておりました。

餃子、酢豚、ハンバーグ、エビグラタンという脂っこい組み合わせは、

幼少期のままごとから来ていたんですね。

でも、さとこをいくつだと思ってるんだと心の中でツッコんでしまう私は、

親を経験した事がないからそんな気持ちになってしまうんでしょうか。

「丈夫に産んであげられなくて……」と呟く母親の背中が切なかったです。

娘の病気がいまだに受け入れられない、

娘が元気でいて欲しいという願いが強くなるあまり、現状から目を背けてしまうから

いつもあんな事を言ってしまうのは理解出来たかな…。

 

透子から母の世話をして欲しいと大金を渡され、

ヤングケアラーだった過去がフラッシュバックしたのか、長い旅に出てしまった司。

さとこと鈴は、小豆粥を一緒に食べる。

2人の食事の様子を後ろから撮っているカメラワークに、

司がいなくなってしまった事で心にぽっかりできた穴を、2人で共有して埋め合っていく様を

そっと見守ってくれている温かさを感じさせました。

 

 

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PJ 〜航空救難団〜 4話 感想|やはりドラマチックには行かないか…。

 

 

前回も少し引っかかった部分はあったものの、

感想で触れておきたいとまでは思わなかったのでスルーしたんですけど…

今回ばかりは、勇菜(吉川愛)が救難団を取材する必要性に疑問が湧いてきましたね。

 

彼女に対する第一の感想は「どうしてそこまで取材にこだわるんだい?」でした。

1人だけハイキングみたいな格好をしているのに、

ヘトヘトでまともに歩ける状態ではないのに必死にもがこうとするし、

訓練生たちが登っている崖にも登ろうとする。

宇佐美(内野聖陽)も止めていたけれど、一人前の救難員になるべく

普段から厳しい訓練を受けている訓練生とは体力も筋力も違うんだから、

彼らについて行くなんて至難の業だろう…と(汗)

ハイキングが趣味の人でも難しいと思うんですよね。

あそこまでついて来れたのでかなりの根性はありますし、

そばに宇佐美がいたから大事には至りませんでしたが、

下手したら二次災害を引き起こしかねません。

 

まぁ…「あんなの、普通の人には出来ないよ」

「1人じゃ出来なかった事も、仲間となら乗り越えられるのかも」と終盤で母に言っていたように、

救難員について徐々に学んでいく・知っていく形で、

勇菜が同じく知らない立場である視聴者に情報を届ける

役割を担っているんだろうというのは分かるんですけど。

前者に関しては、日々の訓練を見ているだけでも伝わってきますし、

後者に関しては、訓練生たちが挫折しかけた時に

宇佐美がみんなで協力し合うよう適度に助言を入れているので、

あの状況での存在意義をあまり感じなかったんですね。

以前は父に理解を示さなかった勇菜が、取材を通して

ソファで腹筋するくらいまで影響を受けて、父にも優しく接するようになった。

そんなに変われたんだから、個人的には取材は

前回(今回のアバン部分)まででもう十分じゃないかと思っちゃいます。

張り切り過ぎて体に支障が出る前に、そろそろ資料を調べたりして

論文執筆にとりかかり始めた方が…なんて、余計なお世話ですけどね(汗)

もう1つ言えば、沢井(神尾楓珠)と恋愛の方向にも走って欲しくないかな〜。

 

勇菜について思っていた事を大体書けたので、ここまでにしておいて。

今回は山岳総合実習なのもあって、ガッツリ訓練の内容でしたね。

あのロケーションは…CGやスタジオ撮影では誤魔化しが効きませんね。

ドラマの展開的に最後は上手く行くんだろうと分かっていても、

実際にある山だからこそ、7人全員でゴール出来るのかとドキドキしながら見守っていました。

撮影はどうやって行われたんでしょう。

何日間に分けたのか?一定の時間を置きながら続けたのか?

崖に登る役者さん方の大変さももちろんですが、

カメラマンや照明さん、音声さんも相当苦労されただろうなと…。

 

物語自体は、人間と同じ重さにしているであろう人形を置きに行っている

教官たちを想像したり、あの芝居がかった演技を

毎年教官たちで打ち合わせして行っているのだと思うとじわじわ面白かったり。

白河(前田拳太郎)が誰かの助けが必要となった際に、

前回でいつも彼を気にかけていたランディー(草間リチャード敬太)が一番に名乗り出た所で

前回との連続性を感じてグッときたりと

見所はいくつかあって、今までの回想も含めたりなんかして、

(全9話だと想定して)折り返し地点突入前らしい"まとめ"に仕上がってはいたんですけど。

今回は内容が内容なので、話を追っていくにつれて、

こんなに体が限界な状態の中で救助者を探してくれて、

しかもそのしんどさを悟らせないように、救助者の命を守る事を最優先に

平静を装って対応して下さりありがとうございます…という

感謝の気持ちになっちゃったと言いますか、

救難員の立場を客観的に見ちゃっている自分がいましたね。

万が一私が山で重症になって救助された際には、しっかりお礼をしなきゃなと。

彼らを見ていると、山の恐ろしさを甘く見ている軽装登山者にイラッともしてきます(笑)

そういう人たちにはお金を倍とってくれても良いんですよ。

 

ラストは、とうとう脱落者が登場という事で…

いや〜、よりによってあの人か…ああ…と思ってしまいましたね。

本作がとことん熱血&王道青春系の作品で、

からしたら新鮮で一周回って真新しく映っていた分、

全員で合格する事を密かに望んでいたのですが…やはりそうドラマチックには行かないみたいです。

次回予告にも一切出てこない徹底ぶり。

退学届を出されて巻き返そうとする「教場」のようには行かないか…。

 

 

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波うららかに、めおと日和 3・4話 感想|自分のために怒ってくれる人がいる幸せ

 

 

録画が溜まってしまっているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m

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3話「あなたとの日常が続きますように」

 

なつ美(芳根京子)が軍服をアイロンがけしている所を

後ろで見ている瀧昌(本田響矢)の2人のシーンを見ているだけで、

なぜだか泣きそうになりますね。

何でもない、ごく普通の日常の一部を切り取ったシーンのはずなのに、

この2人が幸せな時間が長く長く続けば良いのに…と思えてしまいます。

 

この先もずっと幸せでいたいという気持ちはもちろん、

恋人といると、普段当たり前にあるものが愛おしく見えたり、

美しく感じたりする経験は現代でも共通しているとは思うんですけど。

昭和初期となると戦争の影が忍び寄ってくる訳で、

航海中に亡くなってしまった人もいる中、

軍人の妻は、またこうして2人で一緒にいられる日が来るのかどうか、

無事に帰ってきてくれるだろうかという心細さを抱えながら数ヶ月も過ごす事になるんです。

しかも、それが年中何度も…。

その時代背景を踏まえて見ているから、限られた時間だからこそ、

どんな"普通"な日常でも特別な思い出にしたいというお互いの想いが伝わってきて、

微笑ましいと同時に、本格的な戦争が控えていると思うと…という切ない気持ちで

見入ってしまうのかもしれません。

 

アイロンがけをする前に息を整える。

以前父の服で失敗したからと、一度布で練習してから本番に挑む丁寧で誠実な仕事ぶり。

意外と多くの工程が必要な事。

瀧昌も、また離ればなれになってしまう、

またなつ美を1人にさせてしまうと分かっていたから、

出来るだけ彼女のそばにいて、出立前に彼女の真心を目に焼き付けておきたくて

後ろで見ていたのかな…と想像してしまいました。

 

撮影中に明日いなくなると知り、表情が硬くなってしまったなつ美。

その表情のまま、写真として残り続ける。

そう言えばあの時こんな事考えていたっけな…と、

いつか思い出に変わる日が来ると良いですよね。

 

2人の関係性が緩やかに進展していっているのは、周りの人のお陰でもあるんですよね。

瀧昌のいる街がお気に入りの街になった、

2人で今回街歩きをするきっかけを作ったのは中佐ですし、

オーダースーツも夫婦で楽しんで仕立てられて、子供って良いなと感じられるようになったのは

店主(前原滉)と昭平(湯本晴)の存在あってこそ。

周りの優しい人々に囲まれる幸せってあるよな…とも思います。

 

今日日記に書く出来事が同じなのも、夫婦を感じさせてほっこりしますね。

そして主題歌…純粋に良い曲です。

ピアノバージョンも雰囲気を温かくしてくれて良いのですが、

あの曲のイントロがかかると、春の柔らかい陽気や、恋の甘酸っぱさや、

繊細な心情が一気に押し寄せてくるようで、

これから2人のどんな物語が見られるのだろうかと思わせてくれるんですよね。

 

 

4話「二人に訪れた初めての嫉妬!?抑えきれない想い」

 

最終回まで日程が迫ってきており、このペース(6/17に執筆)だと間に合わないため

こちらはもっと簡単に、雑感の形で書かせていただきます。※5話は視聴のみになるかもです。

 

「(モノローグ)ここには、船の揺れも、鉄の冷たい壁も、砲撃音も、油の匂いもない」

大切な人と過ごす安心感や居心地の良さを表すものとして、

なんて素敵な言葉選びなんでしょう…。

 

その後瀧昌は、でもなつ美にとっては…と急激に不安に襲われるんですが、

「タンスの角にぶつける一生を送ればいい!」「毎日犬のフンを踏む一生を!」なんて

独特の怒り方をするなつ美も、

彼女なりに相手を想っての言葉だというのが伝わってきて可愛らしい。

このエピソードを機に、"夫婦"もそうなんですが

"伴侶"の関係性に一気に近づいてきた気がします。

 

ここまで見てきて思うのは…本作って、賑やかしのための騒動も事件も盛り込まず、

日常生活を通しての2人の感情の機微をひたすら描き続けているんですよね。

ヒューマン、シリアス、コメディ、どの視点においても。

今回の瀧昌と瀬田(小宮璃央)のように、プチドタバタ劇も用意されてはいますが、

瀬田との出会いはなつ美と瀧昌の2人にとってキーポイントみたいなもので、

それぞれに感情の変化をもたらす上で必然的なエピソードになっています。

長く家を空けるなんて俺には無理だと言われなければ、

独りぼっちにさせてしまう申し訳なさとか、

他の人と結婚した方が彼女にとって幸せだったんじゃないか…なんて考えが芽生え始めて、

お互い本音で語る事もなかったかもしれなかったから…。

 

少しCG感の強い星空バックの映像も、

2人だけの世界のように見えてちょっとだけロマンチックでしたね。

やっぱりこの2人は良い…と思えた矢先のラスト。違う船ですよね?

 

 

↓次回の感想はこちら(5話は書いていません)↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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続・続・最後から二番目の恋 4・5話 感想|山あり谷ありな人生だけど…

 

 

録画が溜まってしまっているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m

そして進捗によっては、1〜2話分感想が飛ぶ可能性があります。ご了承下さいませ。

※しばらくテンプレです…。

 

4話「人生に恋するためにここにいる」

 

何言ってるか分からないと思いますが…感情が一気にぐわぁ〜んとなってしまった……。

自分の事を想って、しっかり言葉をかけてくれる人がいるっていいな…と思えた回でした。

 

まずは…伊佐山(柴田理恵)が和平(中井貴一)に鎌倉市長を薦めた時の言葉、

いや〜良かったですね。

言葉の持つ力って凄いなと思います。

「自分で思っている自分と人から見た自分は、必ずしも同じではありません」

「市長にならないかって誘われるって、まずはそれを誇りに思って下さい。

期待されてるという時間をちゃんと味わって下さい。」

私が和平でも、いやいやそんな私なんかが…とすぐさま断ってしまいそうなんですけど、

こう言われたら、後に断る事になったとしても

もしかしてその道もアリなのかも?と考えたくなっちゃいます。

立候補するか私と結婚するかの2択という話は冗談でも(笑)

言葉自体には熱が籠っていました。

和平の性格や可能性をきちんと考えた上での提案なのは確かに伝わってくる話し方でした。

 

そして、真平(坂口憲二)の秘密が発覚した件。

一家の大黒柱的立ち位置の和平ではなく、

典子(飯島直子)が怒るのには何だか感動しちゃいましたね。

荒野に行くだの(今シーズン、まだ「じじい」が出てきていない…←次回で出てきた!!)、

グラビア女優になるだの、何かとお騒がせするイメージがあっただけに、

実は家族の事はちゃんと見ているし、言いにくい部分を率先して言える所に

ギャップを感じたからなんでしょうか。

万理子(内田有紀)による前フリはもちろん、ナガクラでの食卓のカメラワークも、

いつも後ろで真平やえりな(白本彩奈)が座るソファに焦点が当たった事で

緊張感が走ったのもあって、彼女の言葉1つ1つがとても響きました。

その後の和平の説教も…中井貴一さんと飯島直子さんによる怒りの演技、新鮮でした。

昔は自分は死ぬんだからと消極的だった真平が、

今では、生きないとなと思えるようになったのも、

自分事のように考えてくれていた兄姉たちのお陰ですね…。

夕陽をバックに、決意をする姿。ここはシーズン1から見てきたからこその醍醐味です。

 

やっぱり家族って良いなぁ、ホームドラマって良いなぁとしみじみ思っている所で、

最後は千明(小泉今日子)の手紙に帰結します。

「私、結構幸せだと思うんだ。こんな人達に囲まれて、ちゃんと生きてます。」

もちろん、あそこまで輪を広げられているのは、千明の面倒見の良さあっての事ですけどね。

悩める万理子への接し方も、相変わらずかっこいいな…と惚れてしまいましたよ。

 

見終わった後に、心がじわじわ…ぐわぐわ…満たされました。

深夜に見たのですが。寝る前に良いものを見られました。

ごく普通の日常風景でも見応えあるものにするのは、

役者さんによる会話劇の豊かさや演技力もそうですが、

思わず心に刺さる言葉選びのセンスもあってこそ。

それに加えて今回はオチのつけ方まで洒落ていて、私の中では秀逸な回でした。

 

5話「そっか年取るって悪くないかもね」

 

前作の放送から11年もの長い月日が経っていると、

一条役の織本順吉さんや真平の主治医・門脇役の高橋克明さんが

その間にお亡くなりになってしまうという悲しい出来事もありますが…

当時子役だったえりな役の白本彩奈さんがずっと俳優を続けられてきたお陰で、

大人に成長したえりなを見られるのは嬉しい事です。

 

第1作目から見た者としては、えりなが和平に本音を吐露するシーンで

こちらも泣けてきてしまいました…。

当時の彼女は、いわゆる思春期真っ只中で、

過去に「私のために再婚しようとか思わなくて良いからね」みたいに言っていた辺り

父の事は想ってくれてはいるんだろうなとは感じつつ、

それでも全体的に言動がトゲトゲしていたのは確かだったんですよね。

そこは彼女自身も自覚はしていた。

そんなえりなが歳を重ねて大人になった今、

親の愛情や家族の有り難みが分かるようになった。

私たちは長倉家の11年間は見ていないけれど、(←当時リアタイしていないですが…(汗))

物語の中で登場人物はずっと生き続けていたのが伝わってくる、

キャストを第1作目から続投してきたからこその良さが活きたエピソードでした。

えりなの制作物と妻の大好きな桜貝の瓶詰めをそばに、

夜空を見上げる和平の「大人になったよ。素敵な大人に。」という

柔らかい言い方も含めて良かったですね…。

 

一方、千明の方のエピソードは…みか(香坂みゆき)に騙されかけた事よりも、

自分の生き方も仕事も評価してくれていたのが嘘だった事にショックを覚えていました。

事前に調べてから近づいてきたと知った時には、私も、うへぇ〜…って思いましたね。

でも、みかの話を聞いてもなお、会社や仕事について尋ねてみるのではなく

「なんかでも、面白いですね。この歳になっても新しい出会いって、あるんだな〜と思って。」

という言葉が第一に出てくるのは、

千明が今いる環境に幸せや充実感を覚えているからではあるんですよね。

 

女子会トークでも「〜と思うんでございますよ」と言っていたのには、

万理子の口癖が移るほど、一緒に楽しくやれているんだな〜と思えて

フフッとしちゃいました。

いや、正確には"移る"じゃなくて"混ざる"かな。

万理子の場合、謙遜するキャラも相まって「ございます」なんだけれども、

千明の姉御肌っぷりと混ざって「〜よ」になっちゃっている所が微笑ましいと言いますか。

…細かい所ですみませんが、個人的に拾っておきたいポイントだったので(苦笑)

 

千明の悲しいエピソードの後…くまの防犯スピーカーのネタフリが案の定回収されて、

慌てて駆けつけた和平が千明の裸を見てしまうオチは良い意味で滑稽で、

そのシーンでかかっていたいつもの「Go To The River」の劇伴が

笑いを誘っているように聞こえるくらいには面白かったです。

 

まさしく「人生山あり谷あり」を表してみせた展開でしたね。

今回も満足度の高い内容でした。

 

 

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続・続・最後から二番目の恋 4・5話 感想|山あり谷ありな人生だけど…

 

 

録画が溜まってしまっているため、

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※しばらくテンプレです…。

 

4話「人生に恋するためにここにいる」

 

何言ってるか分からないと思いますが…感情が一気にぐわぁ〜んとなってしまった……。

自分の事を想って、しっかり言葉をかけてくれる人がいるっていいな…と思えた回でした。

 

まずは…伊佐山(柴田理恵)が和平(中井貴一)に鎌倉市長を薦めた時の言葉、

いや〜良かったですね。

言葉の持つ力って凄いなと思います。

「自分で思っている自分と人から見た自分は、必ずしも同じではありません」

「市長にならないかって誘われるって、まずはそれを誇りに思って下さい。

期待されてるという時間をちゃんと味わって下さい。」

私が和平でも、いやいやそんな私なんかが…とすぐさま断ってしまいそうなんですけど、

こう言われたら、後に断る事になったとしても

もしかしてその道もアリなのかも?と考えたくなっちゃいます。

立候補するか私と結婚するかの2択という話は冗談でも(笑)

言葉自体には熱が籠っていました。

和平の性格や可能性をきちんと考えた上での提案なのは確かに伝わってくる話し方でした。

 

そして、真平(坂口憲二)の秘密が発覚した件。

一家の大黒柱的立ち位置の和平ではなく、

典子(飯島直子)が怒るのには何だか感動しちゃいましたね。

荒野に行くだの(今シーズン、まだ「ジジイ」が出てきていない…←次回で出てきた!!)、

グラビア女優になるだの、何かとお騒がせするイメージがあっただけに、

実は家族の事はちゃんと見ているし、言いにくい部分を率先して言える所に

ギャップを感じたからなんでしょうか。

万理子(内田有紀)による前フリはもちろん、ナガクラでの食卓のカメラワークも、

いつも後ろで真平やえりな(白本彩奈)が座るソファに焦点が当たった事で

緊張感が走ったのもあって、彼女の言葉1つ1つがとても響きました。

その後の和平の説教も…中井貴一さんと飯島直子さんによる怒りの演技、新鮮でした。

昔は自分は死ぬんだからと消極的だった真平が、

今では、生きないとなと思えるようになったのも、

自分事のように考えてくれていた兄姉たちのお陰ですね…。

夕陽をバックに、決意をする姿。ここはシーズン1から見てきたからこその醍醐味です。

 

やっぱり家族って良いなぁ、ホームドラマって良いなぁとしみじみ思っている所で、

最後は千明(小泉今日子)の手紙に帰結します。

「私、結構幸せだと思うんだ。こんな人達に囲まれて、ちゃんと生きてます。」

もちろん、あそこまで輪を広げられているのは、千明の面倒見の良さあっての事ですけどね。

悩める万理子への接し方も、相変わらずかっこいいな…と惚れてしまいましたよ。

 

見終わった後に、心がじわじわ…ぐわぐわ…満たされました。

深夜に見たのですが。寝る前に良いものを見られました。

ごく普通の日常風景でも見応えあるものにするのは、

役者さんによる会話劇の豊かさや演技力もそうですが、

思わず心に刺さる言葉選びのセンスもあってこそ。

それに加えて今回はオチのつけ方まで洒落ていて、私の中では秀逸な回でした。

 

5話「そっか年取るって悪くないかもね」

 

前作の放送から11年もの長い月日が経っていると、

一条役の織本順吉さんや真平の主治医・門脇役の高橋克明さんが

その間にお亡くなりになってしまうという悲しい出来事もありますが…

当時子役だったえりな役の白本彩奈さんがずっと俳優を続けられてきたお陰で、

大人に成長したえりなを見られるのは嬉しい事です。

 

第1作目から見た者としては、えりなが和平に本音を吐露するシーンで

こちらも泣けてきてしまいました…。

当時の彼女は、いわゆる思春期真っ只中で、

過去に「私のために再婚しようとか思わなくて良いからね」みたいに言っていた辺り

父の事は想ってくれてはいるんだろうなとは感じつつ、

それでも全体的に言動がトゲトゲしていたのは確かだったんですよね。

そこは彼女自身も自覚はしていた。

そんなえりなが歳を重ねて大人になった今、

親の愛情や家族の有り難みが分かるようになった。

私たちは長倉家の11年間は見ていないけれど、(←当時リアタイしていないですが…(汗))

物語の中で登場人物はずっと生き続けていたのが伝わってくる、

キャストを第1作目から続投してきたからこその良さが活きたエピソードでした。

えりなの制作物と妻の大好きな桜貝の瓶詰めをそばに、

夜空を見上げる和平の「大人になったよ。素敵な大人に。」という

柔らかい言い方も含めて良かったですね…。

 

一方、千明の方のエピソードは…みか(香坂みゆき)に騙されかけた事よりも、

自分の生き方も仕事も評価してくれていたのが嘘だった事にショックを覚えていました。

事前に調べてから近づいてきたと知った時には、私も、うへぇ〜…って思いましたね。

でも、みかの話を聞いてもなお、会社や仕事について尋ねてみるのではなく

「なんかでも、面白いですね。この歳になっても新しい出会いって、あるんだな〜と思って。」

という言葉が第一に出てくるのは、

千明が今いる環境に幸せや充実感を覚えているからではあるんですよね。

 

女子会トークでも「〜と思うんでございますよ」と言っていたのには、

万理子の口癖が移るほど、一緒に楽しくやれているんだな〜と思えて

フフッとしちゃいました。

いや、正確には"移る"じゃなくて"混ざる"かな。

万理子の場合、謙遜するキャラも相まって「ございます」なんだけれども、

千明の姉御肌っぷりと混ざって「〜よ」になっちゃっている所が微笑ましいと言いますか。

…細かい所ですみませんが、個人的に拾っておきたいポイントだったので(苦笑)

 

千明の悲しいエピソードの後…くまの防犯スピーカーのネタフリが案の定回収されて、

慌てて駆けつけた和平が千明の裸を見てしまうオチは良い意味で滑稽で、

そのシーンでかかっていたいつもの「Go To The River」の劇伴が

笑いを誘っているように聞こえるくらいには面白かったです。

 

まさしく「人生山あり谷あり」を表してみせた展開でしたね。

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PJ 〜航空救難団〜 3話 感想|教官と訓練生で泥んこ相撲。青春!

 

 

まだ3話ではありますが、私が本作を見ながらいつも「良いなぁ」と心動かされる時って

大抵、夕焼けのシーンなんですね。

今回の場合は、宇佐美(内野聖陽)と白河(前田拳太郎)を筆頭に、

教官対訓練生たちで服が泥まみれになりながらの相撲。いや〜…青春でした!

夕日をバックに、お互い本音をぶつけ合い全力で戦っている姿を見ると、

王道を通り越してもはや新鮮といいますか。

境遇や環境は違えど、一人前の救難員になる事を目指して、みんなで何かを学び

みんなで助け合い、みんなで目の前の物事に打ち込んでいく…。

嫉妬や足の引っ張り合いもしない、

同じ志を持った仲間が1つの場所で暮らしているという事が、

社会人の私からしたらある意味非日常みたいなもので、

彼らの真っ直ぐさが刺さって魅力的に映るのかもしれません。

 

「あらら、汚れちゃったヒーロー」と宇佐美が煽っていたけれど、

草が生えている場所もある中であえてぬかるんだ土で相撲をとったのは、

完璧主義であろう白河に、ヒーローは最初から強い訳ではなく、

弱さを自覚して乗り越えてこそ真のヒーローになれるのだと

教えたかったからなんでしょうね。

宇佐美関連でもう1つ言えば、本物の海に飛び込む二度目の訓練で、

派手に登場するのが大好きな人間なのにもかかわらず、

今回はヘリコプターからあえて降りなかった所も印象的でした。

訓練生たちが成長した瞬間を、ずっと見て噛み締めたいんですよね…分かります。

 

けれども、そういった部分部分のシーンにはうっとり見入っても、

内容全体を踏まえてみれば…白河のトラウマ描写がこれまでの2人と比べたら弱かったような?

やや説得力に欠けていたような?そんな気がしないでもなかったかなと。

白河がヒーローになりたいと思ったきっかけは、少年の頃に参加した相撲大会で優勝して

弟や妹(みたいな存在)たちからそう呼ばれた事から。

で…今回トラウマとして描かれたのは、さやか(石井杏奈)がプール訓練で溺れた際に

足がすくんで助けに行けず、

また同じ失敗をしてしまうのではないかと不安に襲われていた事。

私の中ではこの2つがあまり結びつかなかったんですね。

 

だって、あの時は彼女とバディでもなかったですし、

状況的に助けられる人が自分しかいないにもかかわらず

ただ見ていただけだった…なら分かるんですけど、他の訓練生たちや教官もいましたし。

ヒーローはヒーローでも、少年の頃に"お兄ちゃん"として

小さな子供が困っている所を助けた経験を何度かして

ある日誰かからそう呼ばれたのではなく、

何か大成を果たして周りの人から称賛される意味合いから来ているので…。

これ以上の言い方が出てきませんが、

そこまで自分を追い込むほどなのか?とは思ってしまったのでした。

 

描写が弱いと思うのには他にも原因があって、

今回は宇佐美とその家族絡みのエピソードが

いつもより多めに盛り込まれていたのも関係しているのかもしれませんね。

「家族」で白河と対比させていたのでしょうか?

いやでも…宇佐美の家庭パートはほとんどが家族内で、

本筋とは独立した形で展開されていっていましたし、

白河の家族の話は沢井(神尾楓珠)にしか伝えていなかったので…

特に対比にもなっていなかったような(汗)

結果的に、話の進みの遅さも招いていた気がします。

 

沢井、さやか、白河と、ここまでは1対1で向き合う

熱さ全開青春感強めの1話完結型が続きましたが、

次回は少し味変して、沢井が12年前に救出出来なかった

父・上杉の息子である事にも触れるようです。

面接時にてっきり知っているもんだと思っていたので、気づいていなかったのは意外でした。

苗字が違うので…まぁ確かにピンとは来ないのか。

 

しかし、個人的にはそのエピソードが現在にもたらす影響よりかは、

宇佐美の膝の方が気になります。いつか絶対大ごとになるでしょ…。

 

 

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