下剋上球児 10話(最終回) 感想|最後まで余計な要素が多かったな…と(汗)

 

 

向上心もない、人数も足りていない弱小野球部が

強豪校に勝って大会に優勝する…という"設定"だけで今回の展開を見れば、

へぇ凄いなぁ…とは思います。

でも、"連続ドラマ"として見れば、部員たちの躍進に心動かされたとか、

過去と照らし合わせて感慨深くなるとか、そんな感情は個人的にはあんまり湧かなくて。

(↑補足しますが、役者さんの演技が悪かった訳ではありません!)

むしろ、王道の題材を取り扱っていて、盛り上がり最高潮であろう最終回で

この感想が出てきてしまう事自体悲しくて。

CM入りのぶつ切り感、(これは好みの問題ですが)挿入する事で

ワンテンポずれた印象を覚えてしまうアニメーション、そして謎の時間軸いじりも含めて、

なんでこんな仕上がりになっちゃったんだろう…という残念さともどかしさで

最後までいっぱいになってしまった作品でした。

 

下剋上」は本来、「地位が下の者が上の者に代わって実権を奪う事」を

意味する言葉ではあるんですが、決して"勝つ"のが全てではないと思うんですよね。

なぜそこまで強くなれたのか?どんな鍛錬を重ねてきたのか?

そういった過程を描く事で、初めてその言葉に重みと説得力が増して

ドラマチックな物語に映るはずなんです。

しかし本作の場合は、南雲(鈴木亮平)の無免許問題や

妻・美香(井川遥)と元旦那の訳あり事情など、

野球から脱線したエピソードをあれこれ追加して作品に充実感を持たせたあまりに

話数全体のバランスが悪くなり、

結果、後半でも日めくりカレンダーのごとくサクサク進んだ回もあったように

過程描写を疎かにしてしまった。

しつこい!それしか書けないのか!って言われるくらい書いてますが…

これが、本作において致命傷だったとしか言いようがないんですね。

だって、本当にそうだから(汗)

 

最終回のみに絞ってみても、

別にこれは入れなくても良かったのでは?っていう要素が多かったです。

例えば…前回の感想でも書いた通り、資金調達の件に関しては、

甲子園目指せるほど強くなるとは想定していなかった高校なら

あるある案件だとは捉えられるんですけど、

いざ問題が勃発して、数分で解決出来るんだったら、

じゃあ試合中に盛り込まない方が変に不安を覚えずに集中して見られたし、

あってもなくても関係なかったじゃん?って話になりますし。

前回のTシャツ取り違えも、野球ファンでもなかった人たちが応援に来てくれた

感動ムーブに繋げようとしたんでしょうけど、落とし所としては正直中途半端。

山住(黒木華)はもはや、ベンチで応援出来るくらいには動けてますし(苦笑)

前回脳震とうで緊急搬送された久我原(橘優輝)が試合に出て故意にこけるのなんかは、

症状が悪化するんじゃないかとヒヤヒヤしながら見ておりました。

 

犬塚(小日向文世)の目の病気の件にしてもね。

その設定はナシにして、普通にいつもの感じで

自作のビッグうちわや応援ボードを持って応援させた方が、

良くも悪くも親バカなキャラクターだからこそ、

盛り上がりを演出出来たのではないでしょうか。

…今まで書いてこなかったんですけど、

私、犬塚祖父×孫の関係性って結構好きだったんですよ。

どんだけうるさかろうが、翔(中沢元紀)しか見ていなかろうが、

時折、彼の才能を信頼していて、誇らしく思っているような優しさが垣間見える時があって。

ポジティブ&全肯定なおじいちゃんの存在が、今は鬱陶しくても、

いつしか心の支えになったりするのかも…って勝手に想像してはほっこりさせられて。

そんな犬塚の熱狂ぶりを決勝で活かさないのも勿体なかったですね。

 

ここからは素人の意見として軽く読んでいただきたいのですが…

令和に入ってから、視聴者を取り逃がさない・飽きさせないようにするためなのか、

主人公の秘密で考察させたりだとか、脇役でエピソードを膨らませたりだとか、

サスペンス要素を加えてギャップを持たせるだとか、

そういった"主軸以外"にも力を入れる作品が増えてきたのかなぁと。

一方で「日曜劇場」は、今までは勧善懲悪モノやサクセスストーリーといった

シンプルな設定を取り入れた作品が多くヒットして、

多くの視聴者に支持されるTBSの看板枠となっていた。だけれども…

前期で、毎度衝撃の展開を持ってきて、最後まで結末が読めない作りである

「VIVANT」が放送されていたように、

「日曜劇場」枠もマンネリ化を脱却したい、次のフェーズへと進みたい気持ちは

ここ最近で高まっていた。

で…どちらかと言うと金10のイメージが強く、

サスペンスやミステリー作品を手掛けられてきたスタッフを

今回の作品に起用したんだろうと思っています。

 

脚本家が奥寺佐渡子さんで、メイン監督が塚原あゆ子さんで、

プロデューサーが新井順子さんの組み合わせと言えば

「リバース」「Nのために」そして「最愛」。

だから、サスペンスの方がお得意なのも分かりますし、

サスペンス要素が加わるのも納得はいくんです。

でも、今回はやっぱり…題材が題材だからこそ、ストレートに魅せていただきたかったです。

他の作品ならそこまで支障はなさそうなんですが、

成長過程で視聴者を胸熱にさせるのが強みのスポーツモノとの

食い合わせは悪かったように思います。

 

鈴木亮平さんが主演だから、それなりに誠実な主人公には見えましたけど。

無免許の件が後半に影響をもたらさないんだったら、

以前も書いたように、かつての相棒を精神的に死に追いやってしまったのを機に

野球を諦めざるを得なくなったが…という設定の方が、

監督を再びやりたいという気持ちにも、より感情移入出来たんじゃないでしょうか。

加えて、家庭の事情も部員たちに焦点を当てていれば、

目の前の問題に向き合い乗り越えていく様子が描きやすくなったのかも。

 

主題歌自体も、物語の引き立て役にふさわしいタイミングでかかっていたし、

役者さんも野球経験者を結構揃えていただけに。

何だか、素材の良さを持て余したような…そんな記憶が残りそうです。

 

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パリピ孔明 10話(最終回) 感想|まさかの「大丈夫でした」w

 

 

最終回らしい最終回でしたね。

ミア(菅原小春)が英子(上白石萌歌)をバイクで会場に連れて行ってくれて、

「穴掘っちまったわ」と呟くカンフー(ELLY)がいて、

小林(森山未來)はマリア(アヴちゃん)に過去の失敗をきちんと謝れて、

英子とマリアがデュエットコラボ出来て、

その様子を見ていた七海(八木莉可子)が感慨深くなって…と、

これまで描いてきた内容の"その後"をぎゅっと詰め込んだ

集大成かのような仕上がりになっていたと思います。

 

集大成にちなんでアーティストも総出演で、

サマーソニアでは、音楽ならではの良さであるコラボを

先ほど挙げた英子&マリアの他にも存分に楽しみました。

 

初めて作ったオリジナル曲なのもあって

英子本人にとって思い入れの深いであろう「DREAMER」は、

サマソニで披露している様子は見られないんだなぁ…と思っていたら、

なるほど、恩人である孔明との2人きりのシーンのために取っといておいたんですね。

歌を聞かせる相手が最初は孔明しかいないからか、

英子の口ずさむ歌詞1つ1つが、今までの振り返りも相まって

まるで彼への敬意や感謝のメッセージとしてより真っ直ぐで重みのある言葉にも聞こえて、

これはこれで納得の展開でした。

 

夢の中で劉備ディーン・フジオカ)と再会したら、

英子の前から姿を消す事になってしまうと思い込んでいた孔明

でも…実際はただの勘違いだったというのがまた可笑しい(笑)

まぁ個人的には、原作が続いているから、まだ"続き"があるんだろうとは踏んでいたし、

小林が流れ星を見た際に「孔明…」と口パクしているシーンで

きっと彼の友達を失いたくない本音に応えてくれるだろうと解釈していたので、

「大丈夫でした」で終わるのもズッコケはしなかったんですけど、

えっ!?って驚いてしまう視聴者はかなりいたはず。

ただ、このオチにモヤモヤしている視聴者はお見かけしなかったので…

ファンタジー要素のある本作だから許された部分もあるのかもw

 

「撮りに行くよ」「とりに行きましょう」言葉遊びで締めるラストも洒落てました。

シーズン2は難しいかもしれませんが、SPの形でまたお会いしたいですね。

一大イベントのサマソニを終えて、2人の今後の大躍進を願いたくなる内容にまとまっていて、

めでたしめでたし!でした。

 

本作は前作「ばらかもん」が終わってから休みを挟まず放送をスタートしたので

当初はまだロスが拭い切れておらず、

この世界観に馴染めるのかと少し不安に感じてもいたのですが。

基本、性善説で作られている所が気に入って、

最後まで好んで見続けられた作品だったかと思います。

ライバルとか関係なく、英子もAZALEAもケイジ(関口メンディー)も…

アーティストの音楽にかける想いや、内に秘めた情熱を平等に描く。

それ故に、後半は孔明の出番が減り、テンポが悪くなった感じは正直否めなかったですが、

主人公だけを立たせるのではなく、自分らしい音楽をやりたい気持ちは皆同じなのだという

描写が終始一貫していたのが良かったです。

 

最終回だけ少し端折られてしまったものの、

OP映像で孔明のアップで終わるラストカットも

ビー玉のような綺麗で澄んだ瞳に魅せられて、毎回ワクワクさせてもらってました。

アニメの方は未視聴ですが、実写化ドラマでは珍しく成功した例だったのではないでしょうか。

 

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下剋上球児 9話 感想|高校野球の治安ってそんなに悪いかな〜?

 

 

試合当日に負傷者が出てピンチになるくだり、

大人だけじゃなくて部員でもやっちゃうんだぁ…というのが一番に出た感想ですね。

前回のラストで山住(黒木華)が急遽病院に向かうほど深刻そうに見せた割には、

(骨にヒビが入っているので危険ではあるんだけど)入院を強いられるまでは行かなかったし、

何なら久我原(橘優輝)の緊急搬送にも付き合っているし。

普通に動けているんだったら、別に…いや、やっぱり?

わざわざ山住の急病を盛り込む必要はなかったのでは?なんて思ってしまいました。

 

久我原が頭を打った件にしてもね…

まぁ、中々試合に出られなかった椿谷(伊藤あさひ)が託される事での

胸熱展開を狙ったっていうのは分かるんですが、

今まで散々、物語に没入する上でノイズになっているエピソードを

見せられ続けているために、ここも結局は"騒動"としか捉えられなくて(泣)

アクシデントを追加しなくたって、描写の積み重ねや演出次第でその展開は描けただろうし、

準決勝なんだから、純粋に試合で魅せてハラハラドキドキさせてくれれば

良いんだけどなぁって残念感の方が出てきてしまうんですよね。

 

その他にも、OBによるTシャツ取り違えだったり、観客問題だったり、

ファンダム同士での揉め合いだったり。

…終いには、決勝戦に進んでも資金調達の関係で甲子園に行けなくなるとまで言い出して。

最後に挙げた例は、元々スポーツに力を入れていない高校であれば

そんなケースもあるんだろうと思えるからまだマシだとしても、

本当、どこまでもトラブル好きなんですよね…本作って(苦笑)←もうずっと言ってる…w

 

野球じゃなくてサッカーの話になっちゃうんですけど、

私自身もかつてイベントスタッフをやっていた時に

強豪チームのファン同士の荒れ具合を目の当たりにした事はあったので、

今回のファンの描写もあり得なくはないんですよ。

ただ…高校野球の観客となると、ちょっと疑問が(笑)

社会人も巻き込んで喧嘩した壮磨(小林虎之介)の件もそうでしたが、

本作の舞台となっている三重県が治安悪く描かれているのが気になるのかなぁと。

観客には保護者が多いだろうから

子供の前でみっともない姿を見せる事もないだろうし、揉め合うまでの流れも唐突。

あれに関しては、大人たちに諭す賀門(松平健)の見せ場を作るための

エピソードだったという印象が残りました。

 

こういう事はあまり言いたくないんですが、騒動に騒動を重ねてくる辺り、

作り手がそこまで野球に興味がないんだな…と改めて感じさせる内容でしたね。

で、騒動とは言うけど、南雲(鈴木亮平)の無免許問題は

結構ご都合で片付けられてしまっているのがね…。

 

例えば、美香(井川遥)が観戦中に制作した動画をSNSに公開して

ザン高の観客を増やすくだりがあったじゃないですか。

加えて、南雲は南雲で、試合終わりに賀門から

「(教員免許の件は)これからもついて回るだろうが、負けんじゃねぇぞ」と励まされた

シーンを例に挙げれば分かっていただけると思うんですけど…。

憶測や批判・誹謗中傷がSNSですぐに広まりやすい今の社会なら

南雲が監督に復帰して表舞台に出るようになってからとっくに叩かれて、

しばらくは周りのチームや近隣住民から冷ややかな目で見られて

居心地の悪さを感じる日々が続く気がするんですね。

甲子園出場をかけた、注目度の高い三重大会なら尚更世間の目は厳しいはず。

なのに、当の本人たちは、犯罪発覚などまるでなかったかのように

今まで通り野球が出来ている(苦笑)

 

だからこそ、無免許問題を入れた理由は何?と余計に引っかかってしまう訳で。

盛り込んだのなら、最後までちゃんと描き切って、視聴者が少しでも納得行く形で終わらせる。

描き切れないんだったら、最初から盛り込まないで欲しいんですよね。

なんか…収拾がつかない感想になってしまってすみませんが(汗)

最終回もどうせ騒動が描かれると踏んで、期待はせずに見た方が良さそうですね。

 

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下剋上球児 9話 感想|高校野球の治安ってそんなに悪いかな〜?

 

 

試合当日に負傷者が出てピンチになるくだり、

大人だけじゃなくて部員でもやっちゃうんだぁ…というのが一番に出た感想ですね。

前回のラストで山住(黒木華)が急遽病院に向かうほど深刻そうに見せた割には、

(骨にヒビが入っているので危険ではあるんだけど)入院を強いられるまでは行かなかったし、

何なら久我原(橘優輝)の緊急搬送にも付き合っているし。

普通に動けているんだったら、別に…いや、やっぱり?

わざわざ山住の急病を盛り込む必要はなかったのでは?なんて思ってしまいました。

 

久我原が頭を打った件にしてもね…

まぁ、中々試合に出られなかった椿谷(伊藤あさひ)が託される事での

胸熱展開を狙ったっていうのは分かるんですが、

今まで散々、物語に没入する上でノイズになっているエピソードを

見せられ続けているために、ここも結局は"騒動"としか捉えられなくて(泣)

アクシデントを追加しなくたって、描写の積み重ねや演出次第でその展開は描けただろうし、

準決勝なんだから、純粋に試合で魅せてハラハラドキドキさせてくれれば

良いんだけどなぁって残念感の方が出てきてしまうんですよね。

 

その他にも、OBによるTシャツ受け取り間違いだったり、観客問題だったり、

ファンダム同士での揉め合いだったり。

…終いには、決勝戦に進んでも資金調達の関係で甲子園に行けなくなるとまで言い出して。

最後に挙げた例は、元々スポーツに力を入れていない高校であれば

そんなケースもあるんだろうと思えるからまだマシだとしても、

本当、どこまでもトラブル好きなんですよね…本作って(苦笑)←もうずっと言ってる…w

 

野球じゃなくてサッカーの話になっちゃうんですけど、

私自身もかつてイベントスタッフをやっていた時に

強豪チームのファン同士の荒れ具合を目の当たりにした事はあったので、

今回のファンの描写もあり得なくはないんですよ。

ただ…高校野球の観客となると、ちょっと疑問が(笑)

社会人も巻き込んで喧嘩した壮磨(小林虎之介)の件もそうでしたが、

本作の舞台となっている三重県が治安悪く描かれているのが気になるのかなぁと。

観客には保護者が多いだろうから

子供の前でみっともない姿を見せる事もないだろうし、揉め合うまでの流れも唐突。

あれに関しては、大人たちに諭す賀門(松平健)の見せ場を作るための

エピソードだったという印象が残りました。

 

こういう事はあまり言いたくないんですが、騒動に騒動を重ねてくる辺り、

作り手がそこまで野球に興味がないんだな…と改めて感じさせる内容でしたね。

で、騒動とは言うけど、南雲(鈴木亮平)の無免許問題は

結構ご都合で片付けられてしまっているのがね…。

 

例えば、美香(井川遥)が観戦中に制作した動画をSNSに公開して

ザン高の観客を増やすくだりがあったじゃないですか。

加えて、南雲は南雲で、試合終わりに賀門から

「(教員免許の件は)これからもついて回るだろうが、負けんじゃねぇぞ」と励まされた

シーンを例に挙げれば分かっていただけると思うんですけど…。

憶測や批判・誹謗中傷がSNSですぐに広まりやすい今の社会なら

南雲が監督に復帰して表舞台に出るようになってからとっくに叩かれて、

しばらくは周りのチームや近隣住民から冷ややかな目で見られて

居心地の悪さを感じる日々が続く気がするんですね。

甲子園出場をかけた、注目度の高い三重大会なら尚更世間の目は厳しいはず。

なのに、当の本人たちは、犯罪発覚などまるでなかったかのように

今まで通り野球が出来ている(苦笑)

 

だからこそ、無免許問題を入れた理由は何?と余計に引っかかってしまう訳で。

盛り込んだのなら、最後までちゃんと描き切って、視聴者が少しでも納得行く形で終わらせる。

描き切れないんだったら、最初から盛り込まないで欲しいんですよね。

なんか…収拾がつかない感想になってしまってすみませんが(汗)

最終回もどうせ騒動が描かれると踏んで、期待はせずに見た方が良さそうですね。

 

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下剋上球児 8話 感想|南雲の次は山住か…。

 

 

「どんな事も、積み重ねですよ」

丹羽(小泉孝太郎)のこの言葉が、

連続ドラマにおいて最も大事なのは何かを示しているような気がします。

 

正確には…俺らの代も甲子園に行けてたらな〜と言うOBに対して、

君たちがいたからここまで来れたんだと励ます際に出た言葉ではあるんですけどね。

でも本作って、駆け抜ける日々を表す演出や、

冒頭でほぼ必ずと言って良いほど用意されている試合シーンなどで

"部員たちの成長・変化"を描いているように見えて、

実際は南雲(鈴木亮平)を始めとした

野球と特段関係のない大人たちの問題に時間をかけ過ぎていて

イマイチ伝わりにくいから、上記の感想が出たんだと思います。

 

練習風景や部員自身が成長を実感するシーンを通して

積み重ねの描写がきちんとなされていたら、

部員たちが調子に乗り出すようになったくだりも、

ついにその段階に来たのね…って思えたでしょうし。

部員1人ずつ挿入される回想にも、ここまで変われたんだと感慨深くなったでしょうに。

何度だって言いますけど、南雲の無免許、元旦那とのいざこざ、

犬塚(小日向文世)の目の病気…本当に蛇足でしかなくて。

弱小チームが時に壁にぶち当たりながらも

のし上がっていく"人間ドラマ"を堪能したかったですし、

日曜劇場で放送するなら、ストレートに胸熱展開で魅せたって

視聴者からの根強い支持は得られたはずなんです。

↑何だか総括っぽくなってますがw あとは最終回にとっておく事にしましょう…

 

今回の内容自体は、大会に参加中という事もあって野球に専念するシーンが増えた上に、

ベスト8〜準決勝開始前で時間軸が短く設定されていたお陰で

それが多めに見られたのは良かったですけど、

本作は騒動を盛り込むのがどうもお好きみたいで(苦笑)

3年前には夢にも見ていなかった強豪校との勝負が控えていて

ただでさえ全体に緊張感が走ると言うのに、

ここに来て山住(黒木華)が急病って、おいおい………って感じでしたね。

 

まぁ、病院に行かず隠そうとしていた時点で

分かりやすくフラグを出してるな〜とは思いましたけどね。

彼女の容体次第では、また試合に集中させてもらえなくなりそうで、

もう野球以外の事で引っ張るのは無免許だけで勘弁して…という気持ちに既になってます。

この作りなら、別に野球を取り扱ったドラマじゃなくたって、ねぇ…(笑)

 

 

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下剋上球児 7話 感想|無免許も野球もあっさり。大人たちの問題はてんこ盛り(苦笑)

 

 

※先週(11/26放送分)の感想です。大変お待たせいたしました…m(_ _)m

 

本作がどんな作品なのかと聞かれて答えるとするなら…

もうこれ、「誠実で熱心な教師(?)が訳あり生徒たちに

一対一で向き合っていく"学園ドラマ"」と

「過去のトラウマや問題を抱えながら生きる大人たちによる"群像劇"」のミックスに

なってしまってますねぇ。

 

いや、前者に関しては元々、高校が舞台である事、

(無免許云々は一旦置いといて)監督でもあり社会科担当の教師でもある

南雲(鈴木亮平)が本作の主人公である事、

そして、移動距離や勉学などで落ちこぼれ状態になりかけている生徒が多い事の

3つの設定があるから、"学園ドラマ"とわざわざ例えるのも変な話ではないんですが。

まぁ…何が言いたいかって言うと、部活外でのやり取りや

大人たちによる騒動を盛り込んでは尺を食っているばかりに、

下剋上球児」というタイトルの割には、肝心の練習風景や成長過程は

まるで日めくりカレンダーのごとくあっさり描写されて。

いくら好意的に解釈しようとしても、

全然「弱小高校野球部が甲子園に初出場するまでの軌跡を描く物語」には

見えないのが頭を悩ませるんですね。

 

かつて、根室(兵頭功海)、日沖壮磨(小林虎之介)と向き合ってきた南雲が

今度向き合う相手は、留年危機に陥っているために退学を検討中の楡(生田俊平)。

南雲はもう1つ、目が見えてないのでは?と指摘したんですが…

コンタクトレンズショップでのわちゃわちゃした様子から

翌日の練習で劇的に上手くなるまでの流れがもう、CMに見えて仕方なくて(苦笑)

他にも、南雲がグラウンドにやってきて、さぁこれから本番だ!と思った矢先に

山住(黒木華)が熱を出すくだりとか、

犬塚(小日向文世)の目の病気のくだりとか、

今回も特段盛り込む必要のないサブエピソードが多過ぎました。

 

唯一の救いと言えば、各々の騒動をまぁまぁ早い段階で終わらせた所ですが…

それはつまり「今後の物語に影響するほど重要ではないから、

用意しなくても良いエピソード」とも言い換えられる訳で。

個人的にはそんな事よりも、南雲が監督として戻ってきてから

チームをどう強化していったのか、初対面の1年生との関わりはどんな感じだったのか、

どうやって部員たちの才能やスキルを伸ばしていったのか…の方を

じっくり見たい気持ちにさせられっぱなしでしたね。

 

あと、今回の話で最も腑に落ちないのは、

南雲が横田(生瀬勝久)とともに、学長・丹羽(小泉孝太郎)と対面するシーン。

一々クレームをつける犬塚に対して、

横田が「失敗した人間の背中、いつまでも蹴り続けて楽しいですか?」

「あんたは、いっぺんも失敗した事ないって言うんですか?

失敗を重ねて今があるんとちゃいますか?」と言いながら南雲を庇い、

最終的に丹羽に認めてもらうんですけど、

多分、世間的には「横田先生、優しい!」「感動した!」といった声が

多いシーンだったんでしょう。

でも…私はむしろ「え??」と思えてしまって(汗)

 

いや、間違いを起こした人間はいて当然ですし、

罪を犯した者に更生は許されない!なんて厳しい言葉をかけるつもりも

これっぽっちもないんですが…

正直、「本人も十分反省しているし、部員たちも南雲の監督復帰を望んでいるんだから

もう良いじゃありませんか」と許しを乞うて解決させるんだったら、

じゃあ、ただでさえ視聴者に受け入れにくい"無免許"を

初期設定に加えなくたって良かったんじゃん?という考えに辿り着いてしまうのです。

 

今までも無免許についてあーだこーだ書きつつ、それでも心の底では、

いずれ単位取得し忘れに気づいたエピソードが明かされるんじゃないか…

世間から冷ややかな目で見られながらも、

真摯な態度の積み重ねで徐々に認められていく様子が描かれるんじゃないか…

と期待していた部分もあったから、粘り強く顛末を見続けてきたのに、

まさか、こんなに綺麗サッパリ終わってしまうなんて。

とても「残念」の2文字では片付けられないくらい、ガッカリしました。

 

粘り強くと言えば、野球試合のシーンもそうなんですけど。

あくまでも「甲子園に出場」が本作のゴールだから、

最終回なら、尺をいっぱい割いてくれるんじゃないか…とは踏んでいるんですけど、

もうこのままの流れだと、部員たちの活躍ぶりに涙腺がやられるよりも、

「最初から部員たちにスポットを当てて描いてくれれば、もっと見応えがあっただろうに…」

と惜しむ印象の方が残ってしまいそうですね(汗)

ここまで来たので、最後まで見ますけども…。

 

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パリピ孔明 8・9話 感想|小林の過去と、ケイジの抱えるコンプレックス

 

 

なんとか最終回までに間に合わせたぞ…!(笑)

明日はリアタイ出来て、感想が書けますように。 ←今週中の投稿になります…(汗)

 

8話「孔明、仲間に策を仕掛ける!?」

 

8話では小林(森山未來)の過去が描かれました。

三国志マニアになったきっかけや、マリア(アヴちゃん)との関係性など

いろいろ知れはしたんですけど、うーん、そうですねぇ…

「下剋上球児」でも先日、無免許&免許偽造を犯した主人公が

何となく周囲に受け入れてもらえそうな様子を見て

尚更感じたんですが(※ちなみに、この感想を書いた日は11/23)

やっぱり、犯罪の設定をカジュアルに取り入れているのが引っかかるんですよね。

 

小林の場合は、過去に人を殺害している訳で、これって結構重い罪だと思うんです。

挫折した経緯には同情出来ますし、恐らく、森山未來さんで猟奇的なシーンを撮りたくて

その設定だったのかもしれませんが。

個人的には「やり直せて良かったね」というよりかは、

特に処分が下される事も、罪を償う描写もなく、

そのまま普通にオーナーとして働けているのはどうなんだろうなぁ…って感想が

先に出てきてしまいました。

 

軽く調べてみた所、小林のエピソードはオリジナルだったようですね。

えぇ…と思われた原作ファンの方もいらっしゃったのではないでしょうか。

彼の過去が、"やさぐれ"を描くにしてはあまりにも壮絶だったために、

後半の英子(上白石萌歌)が新曲を作るまでのエピソードも霞みましたし。

新曲披露の際、2人を重ねる演出も施されていましたが、

英子の方は母親との間でわだかまりがあっただけで、

「心に傷を抱えた者」で括るにはウェイトが違い過ぎないか?というのも気になって

素直に見られなかったのも残念でした…(汗)

 

孔明向井理)の策略に関しても、今回は結構ツッコミどころが。

えーっと…密偵石野理子)が後ろを通って行った時、気配に気づかない?

「ルーツ」への話の持って行き方が強引じゃない?

園児の年齢でカセットテープって、入れないんじゃないかしら(笑)

カンフー(ELLY)と会って以降は、自ら幼稚園を訪ねる展開で良かった気がします。

いや、または…孔明の聡明さを強調するなら、蒸発した父の所在も掴んで

偶然を装った形で英子と再会させて、父から当時の音楽への想いだったり

家族を自ら壊してしまった後悔だったり、

会えないと聞けないような話を聞いて、視野が広がって、それを歌詞に込めてみる…

でもアリだったのかもしれませんね。

 

そんな感じで、8話はいろいろと腑に落ちない回でしたね。

ここまでで意図が読めないケイジ(関口メンディー)が本格始動するであろう

次回に期待したいと思います。

 

 

9話「ケイジ始動! 孔明陣営、大ピンチ!?」

 

最終回に向けて準備は整えておきましたよ…って感じの回でしたね。

物語が動き出さない代わりに、冒頭のナレーションでも言っていましたが、

ケイジが孔明たちに近づく目的が明らかになりました。

 

かつて人気だったらしいイーストサウスをゴーストライターとして雇って

自分の曲を書かせたり、英子をV-EX所属扱いにして騙そうとしたり、

今回ではKABE(宮世琉弥)を仲間にしようとしたりで、

引き抜きを常套手段にしているケイジ。

これも自分の名声を得るためで、少し芽が出て来始めたライバルを片っ端から潰す事で

自分の今いる地位を守ろうとしていたんですね。

 

彼らからしたら、自分のやりたい音楽や活動が奪われてしまう訳で、

かなり憎たらしい存在かもしれません。

でも…ケイジがそんな動きをするようになったきっかけは、あの回想にもあった通り

オリジナリティ溢れる音楽を生み出せないコンプレックスから来ていると考えると、

個人的には、どこかしらに良心が残っている今までのライバルたちと同じで

完全な悪役には思えないんですよねぇ。

どっちかと言うと、人の歌をパクったり、発売前の音源データを盗んで

自作発言したりするより全然マシだなぁと思ってしまいます(笑)

彼もまた、孔明のような人がサポートしてくれたら、人生が違っていたんじゃないか…

と想像してしまう1人なんですよね。

 

対する孔明は、かなり対策を練ってきている様子。

ダイナー(渡辺大知)の前で揉めていたのも、あえて見せびらかしたんでしょうし、

KABEにきつい言葉を投げつけたのも本心ではなく、作戦でしょう。

あとは、KABEとどこまで連携済みなのか?かな。

 

揉めているとは書きましたが、

「あなたの優柔不断な所、軽蔑してます」

「あんたのそう言う偉そうな所が本当ムカつく!」

「ラップが上手く行った時のドヤ顔が嫌いです」

「あんたのスタンプ、全部三国志なのもイラつくんだよ!」

「ピンスタのアイコンが猫なのがあざといです」

といった孔明とKABEの掛け合いが、まるでリズムのないラップバトルのようにも聞こえて、

4話の冒頭を彷彿とさせてクスッと来てしまいました。

ここ…狙いましたよね?(笑)

最初から見てきた視聴者が自然と「あぁこの感じ、懐かしいな〜」と思える

遊びの取り入れ方が上手いシーンでした。

 

クスッと来ると言えば、PayPayの使い方も借地借家法も理解している

孔明の現代知識のアップデートっぷりも面白かったです。

借地借家法なんて、私にはちんぷんかんぷんなのにw

 

次回で最終回ですが、英子たちのパフォーマンスを存分に見られそうで、

あとは孔明による壮大な答え合わせも控えているので、楽しみにしております。

ケイジも打ち解けて、心から音楽が好きだと思える日が

サマーソニアの時に来るんだろうなぁ…。

何だか、爽やかに終われそうな気がしますね。

 

↓前回(6・7話)の感想はこちら↓

 

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大奥(2023) 18話 感想|幸せだった時間はもう戻ってこない…

 

 

家定(愛希れいか)を心から大切に想っていて、

陰ながら支えている存在だというのが分かる

胤篤(福士蒼汰)と瀧山(古川雄大)のやり取りだったり、

家定が初めて素直に「好きだ」と伝えられた様子を見て嬉しい気持ちが込み上げたり。

2人の間でじっくり育まれていく恋愛模様に、

お互い"自分"を見てくれる人に出会えて良かったと思うと同時に

この幸せがずっと長く続けば良いのに…と願いたくなったり、と…

今回は登場人物の関係性の描写が増えたからか、いつもより感情移入してしまいました。

何だか、久々に大奥らしい醍醐味を味わえた回だった気がします。

 

悲惨で残酷な現実を目の当たりにしながらも

それを乗り越えていく様を描くのも、また"らしさ"ではあるんですけどね。

でも…ここ最近の話と言えば、

吉宗編終盤〜医療編、特に後者の方は群像劇&お仕事ドラマ寄りの仕上がりで

少し毛色が違っていましたし、

幕末編に突入した前々回以降はダイジェストっぽさが強くて、

要所要所は押さえられていても、細部が欠けている勿体なさの方が記憶に残っていたのです。

だからこそ、冒頭のような感想が出てきたのかもしれません。

 

懐中時計を使った演出も、何ヶ月も前の恋人の死を人伝で知った事での

胤篤の喪失感と虚無感を引き立たせるのに一役買っていました。

カチカチカチカチと鳴る音は、耳に当てるととても胸が膨らむものですが、

鳴るスピードが速ければ速いほど緊迫した印象を与えるんですよね。

例えば今回だったら…瀧山が井伊(津田健次郎)に家定の状態を尋ねるシーンで、

不穏な劇伴とともにうっすらと懐中時計の音を流して、

「お変わりなかった」と言い張る姿に疑問を持ち始めた途端

その音が徐々に大きくなっていく所がそうで。

そんな意味深なシーンが続いた中で

お腹の子供とともに亡くなっていたと聞かされる展開も、

幸せな時間はあっという間である事、悲しんでいても時間は待ってくれない事を

物語っているようで切なかったです…。

 

来週からは和宮岸井ゆきの)がいよいよ登場します。

いよいよ…とは書いたものの、原作未読なのでどんな人物なのかは分からないんですが(笑)

原作ファンの方の呟きによると、

岸井ゆきのさんのキャスティングはピッタリ過ぎる!そうですね。

女性である事が早々に明らかにされましたが、周囲を翻弄するキャラクターなんでしょうか?

そして、彼女もまた、理不尽な過去で心に傷を抱えているのかどうか?

盛り返してきてきた今回からの次回、楽しみです。

 

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下剋上球児 6話 感想|大人サイドの話はもうお腹いっぱいよ〜(汗)

 

 

アバンは、処分が決まって報告する所から始まるのかと思ったら…

まさか1年前に戻って、ワンクッション置かれるとは(汗)

で…南雲(鈴木亮平)が謹慎している間の部員サイドの話を済ませて

いよいよそのシーンになったものの、

流れ的に「あ、不起訴なのね?」とお察しするかのような解決方法。

時間軸を変える展開にしたのも謎なら、終わり方も曖昧ですし、

単位を取得出来ていなかったと気づいた大学時代のエピソードも結局スルーで…(汗)

あれだけ無免許の件を大々的に描いた割には

何だか消化不良としか言いようがありませんでしたね。

 

いや、それ以前に、今回の話で最も引っかかっているのは…

前回のラストが、南雲を慕う部員たちが南雲の自宅で食卓を囲むという

結束力の強さを示したシーンで終わったのに、

なんでその"続き"を描かないんだろう?って事なんですよね。

 

例えば前回で、根室(兵頭功海)が通学距離の問題で

南雲の自宅に泊まり込むようになったから、

そこから2人のやり取りで話を膨らませたって良いのに、

その話題に触れ始めたのは放送開始から約15分後(キャッチボールのシーン)。

そして、南雲と直接会ったのは彼と楡(生田俊平)くらい。

楡が「なんで根室ばっかり面倒見るん?」と言っていたので尚更違和感を覚えたんですけど、

あのラストを描いた上に、今回でもコンビニで部員たちが

先生に戻ってきて欲しいと訴えかけるシーンもあったんだから、

部員それぞれ、あるいは複数で南雲と頻繁に会って指導してもらうなどして

彼を頼る描写を盛り込んだ方が、"連続ドラマ"として自然な流れだったと思うのです。

 

指導法にしたって、別に、学校のグラウンドでフィードバックをもらう以外にも方法はある訳で。

家に行って一緒に練習メニューを見直すとか、お悩み相談をしてもらうとか、

バッティングセンターに行ってフォームを調整するとか

いろいろ出来るはずなんですが、本作って大人サイドの話か騒動で尺を埋めがちなので

元教師と生徒の交流エピソードが極端に少ないんですよね。

ただでさえ現時点でも「弱小野球部の再生」を描いたドラマとして破綻しているのに…

この内容では正直、前回のラストも、今回の序盤の嘆願書のくだりも

用意した意味がないんじゃないか?という気がしました。

 

全10話と想定して、後半戦に突入したでしょうから、

前々から思っていた事を今から書かせていただくと…

作り手に対して失礼な発言だとは自覚しているんですけど、

もしかして、野球がどんなスポーツがよく分かっていないのでは?

と思えてならないんですよね。

個人的にはどうも…調査不足なのを誤魔化すために、

三重県の美しいロケーションや、風変わりのアニメーション演出、

部活外での騒動に、無免許やら元旦那やら、犬塚(小日向文世)の目の件といった

野球に関係のない設定を盛り込んでは

内容を充実させているようにしか見えないから、そんな疑問が浮かび上がってくるんです。

 

まぁ、私も野球のルールを全然知らないので、

偉そうに…と自分でもツッコミたくなるんですけど(汗)

でも、テレビで試合を時々見かけると、

野球は"チームワーク"で成り立つスポーツだというのは何となく理解出来ます。

本作の越山高校の場合は、部員たち1人1人だけではなく、

野球部全体にも課題が山積みなんですよね。

だったら、練習風景はもちろん、今回の試合シーンで挿入されていた他校生徒の分析や

作戦会議の様子ももっとじっくり見せて欲しいですし、

騒動もせめて、野球部内で留めて欲しいなぁ…と思うのは、わがままなんでしょうか。

 

低い所からの大成長なので、ドラマ映えするだろうし、

盛り上がる事間違いなしなんですけどね。

「なんか急に強くなってる」という印象を持ってしまうのが残念です…。

※来週は泊まりがけの用事があってリアタイ出来ないため、感想投稿は遅くなります。

ただでさえ投稿本数が少ないので、なるべく早く上げられるように努めます!

 

 

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大奥(2023) 17話 感想|泣けたけど、やっぱり尺が足りない…

 

 

正弘(瀧内公美)が「上様、どうかこれよりは、誰よりもお幸せになって下さいませ」と

頼み込む終盤のシーン…

個人的には、ああ、やっぱり、前回で奥を作ってから今回までの間にもう1話あったら

2人の絆の強さに泣かされたんだろうなぁ…と思わずにはいられませんでした。

 

その後の、家定(愛希れいか)が少し睨んだ目つきで

勢い良く胤篤(福士蒼汰)と口付けを交わすくだりで初めて、

正弘に死が近づいている現実を変えられない悔しさと、

それでも大切な人があの言葉をかけてくれたのだから

幸せにならないと!という強がりな気持ちが入り混じっているように感じられて

ちょっと涙がこぼれたんですけどね。

 

いや…世間だと「泣けた!」って声が多いみたいなので、

私が厳し過ぎるだけなのかもしれません。

でも、あくまでも"私の感想"として書いておくと…

正弘と家定の関係性を最大の見せ場にするまでの

エピソードの取捨選択の仕方が惜しかったかなぁ…と、そう思います。

例えば今回は、胤篤の登場や条約締結、

コロリなどの状況の変化を描く事を優先した内容になっていましたが。

もう少し正弘を前面に出していれば、

家定との"最後"で感動を誘う展開への唐突感も覚えなかったんじゃないか

という気がしてならなかったんですよね。

 

残り話数が少ないので、カットせざるを得ない部分もあるんでしょうし、

原作既読の方なら今回の内容でも補完して楽しめるんでしょうけれども、

幕末編に入ってからは駆け足なのが顕著に出てしまっていますねぇ。

医療編は大変面白かったですが、幕末編はこのままだとその印象しか残らなそうなので(汗)

出来事の描写を減らしてでも、もっと人と人との関わりとか、心情の機微に

重きを置いた話を見たいなぁ…と思ってます。

 

本作の見所の1つである、役者さんの熱演は今回も堪能出来ただけに、

正直、勿体なさが残る回でした。

前回今回と、描くべき・魅せるべき所が抜け落ちている感じがします。

最初に「もう1話あったら」とは書きましたけど、

今回のディレクターズカット版があっても、大分印象が違っていたのかもしれませんね。

 

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