下剋上球児 9話 感想|高校野球の治安ってそんなに悪いかな〜?

 

 

試合当日に負傷者が出てピンチになるくだり、

大人だけじゃなくて部員でもやっちゃうんだぁ…というのが一番に出た感想ですね。

前回のラストで山住(黒木華)が急遽病院に向かうほど深刻そうに見せた割には、

(骨にヒビが入っているので危険ではあるんだけど)入院を強いられるまでは行かなかったし、

何なら久我原(橘優輝)の緊急搬送にも付き合っているし。

普通に動けているんだったら、別に…いや、やっぱり?

わざわざ山住の急病を盛り込む必要はなかったのでは?なんて思ってしまいました。

 

久我原が頭を打った件にしてもね…

まぁ、中々試合に出られなかった椿谷(伊藤あさひ)が託される事での

胸熱展開を狙ったっていうのは分かるんですが、

今まで散々、物語に没入する上でノイズになっているエピソードを

見せられ続けているために、ここも結局は"騒動"としか捉えられなくて(泣)

アクシデントを追加しなくたって、描写の積み重ねや演出次第でその展開は描けただろうし、

準決勝なんだから、純粋に試合で魅せてハラハラドキドキさせてくれれば

良いんだけどなぁって残念感の方が出てきてしまうんですよね。

 

その他にも、OBによるTシャツ受け取り間違いだったり、観客問題だったり、

ファンダム同士での揉め合いだったり。

…終いには、決勝戦に進んでも資金調達の関係で甲子園に行けなくなるとまで言い出して。

最後に挙げた例は、元々スポーツに力を入れていない高校であれば

そんなケースもあるんだろうと思えるからまだマシだとしても、

本当、どこまでもトラブル好きなんですよね…本作って(苦笑)←もうずっと言ってる…w

 

野球じゃなくてサッカーの話になっちゃうんですけど、

私自身もかつてイベントスタッフをやっていた時に

強豪チームのファン同士の荒れ具合を目の当たりにした事はあったので、

今回のファンの描写もあり得なくはないんですよ。

ただ…高校野球の観客となると、ちょっと疑問が(笑)

社会人も巻き込んで喧嘩した壮磨(小林虎之介)の件もそうでしたが、

本作の舞台となっている三重県が治安悪く描かれているのが気になるのかなぁと。

観客には保護者が多いだろうから

子供の前でみっともない姿を見せる事もないだろうし、揉め合うまでの流れも唐突。

あれに関しては、大人たちに諭す賀門(松平健)の見せ場を作るための

エピソードだったという印象が残りました。

 

こういう事はあまり言いたくないんですが、騒動に騒動を重ねてくる辺り、

作り手がそこまで野球に興味がないんだな…と改めて感じさせる内容でしたね。

で、騒動とは言うけど、南雲(鈴木亮平)の無免許問題は

結構ご都合で片付けられてしまっているのがね…。

 

例えば、美香(井川遥)が観戦中に制作した動画をSNSに公開して

ザン高の観客を増やすくだりがあったじゃないですか。

加えて、南雲は南雲で、試合終わりに賀門から

「(教員免許の件は)これからもついて回るだろうが、負けんじゃねぇぞ」と励まされた

シーンを例に挙げれば分かっていただけると思うんですけど…。

憶測や批判・誹謗中傷がSNSですぐに広まりやすい今の社会なら

南雲が監督に復帰して表舞台に出るようになってからとっくに叩かれて、

しばらくは周りのチームや近隣住民から冷ややかな目で見られて

居心地の悪さを感じる日々が続く気がするんですね。

甲子園出場をかけた、注目度の高い三重大会なら尚更世間の目は厳しいはず。

なのに、当の本人たちは、犯罪発覚などまるでなかったかのように

今まで通り野球が出来ている(苦笑)

 

だからこそ、無免許問題を入れた理由は何?と余計に引っかかってしまう訳で。

盛り込んだのなら、最後までちゃんと描き切って、視聴者が少しでも納得行く形で終わらせる。

描き切れないんだったら、最初から盛り込まないで欲しいんですよね。

なんか…収拾がつかない感想になってしまってすみませんが(汗)

最終回もどうせ騒動が描かれると踏んで、期待はせずに見た方が良さそうですね。

 

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下剋上球児 8話 感想|南雲の次は山住か…。

 

 

「どんな事も、積み重ねですよ」

丹羽(小泉孝太郎)のこの言葉が、

連続ドラマにおいて最も大事なのは何かを示しているような気がします。

 

正確には…俺らの代も甲子園に行けてたらな〜と言うOBに対して、

君たちがいたからここまで来れたんだと励ます際に出た言葉ではあるんですけどね。

でも本作って、駆け抜ける日々を表す演出や、

冒頭でほぼ必ずと言って良いほど用意されている試合シーンなどで

"部員たちの成長・変化"を描いているように見えて、

実際は南雲(鈴木亮平)を始めとした

野球と特段関係のない大人たちの問題に時間をかけ過ぎていて

イマイチ伝わりにくいから、上記の感想が出たんだと思います。

 

練習風景や部員自身が成長を実感するシーンを通して

積み重ねの描写がきちんとなされていたら、

部員たちが調子に乗り出すようになったくだりも、

ついにその段階に来たのね…って思えたでしょうし。

部員1人ずつ挿入される回想にも、ここまで変われたんだと感慨深くなったでしょうに。

何度だって言いますけど、南雲の無免許、元旦那とのいざこざ、

犬塚(小日向文世)の目の病気…本当に蛇足でしかなくて。

弱小チームが時に壁にぶち当たりながらも

のし上がっていく"人間ドラマ"を堪能したかったですし、

日曜劇場で放送するなら、ストレートに胸熱展開で魅せたって

視聴者からの根強い支持は得られたはずなんです。

↑何だか総括っぽくなってますがw あとは最終回にとっておく事にしましょう…

 

今回の内容自体は、大会に参加中という事もあって野球に専念するシーンが増えた上に、

ベスト8〜準決勝開始前で時間軸が短く設定されていたお陰で

それが多めに見られたのは良かったですけど、

本作は騒動を盛り込むのがどうもお好きみたいで(苦笑)

3年前には夢にも見ていなかった強豪校との勝負が控えていて

ただでさえ全体に緊張感が走ると言うのに、

ここに来て山住(黒木華)が急病って、おいおい………って感じでしたね。

 

まぁ、病院に行かず隠そうとしていた時点で

分かりやすくフラグを出してるな〜とは思いましたけどね。

彼女の容体次第では、また試合に集中させてもらえなくなりそうで、

もう野球以外の事で引っ張るのは無免許だけで勘弁して…という気持ちに既になってます。

この作りなら、別に野球を取り扱ったドラマじゃなくたって、ねぇ…(笑)

 

 

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下剋上球児 7話 感想|無免許も野球もあっさり。大人たちの問題はてんこ盛り(苦笑)

 

 

※先週(11/26放送分)の感想です。大変お待たせいたしました…m(_ _)m

 

本作がどんな作品なのかと聞かれて答えるとするなら…

もうこれ、「誠実で熱心な教師(?)が訳あり生徒たちに

一対一で向き合っていく"学園ドラマ"」と

「過去のトラウマや問題を抱えながら生きる大人たちによる"群像劇"」のミックスに

なってしまってますねぇ。

 

いや、前者に関しては元々、高校が舞台である事、

(無免許云々は一旦置いといて)監督でもあり社会科担当の教師でもある

南雲(鈴木亮平)が本作の主人公である事、

そして、移動距離や勉学などで落ちこぼれ状態になりかけている生徒が多い事の

3つの設定があるから、"学園ドラマ"とわざわざ例えるのも変な話ではないんですが。

まぁ…何が言いたいかって言うと、部活外でのやり取りや

大人たちによる騒動を盛り込んでは尺を食っているばかりに、

下剋上球児」というタイトルの割には、肝心の練習風景や成長過程は

まるで日めくりカレンダーのごとくあっさり描写されて。

いくら好意的に解釈しようとしても、

全然「弱小高校野球部が甲子園に初出場するまでの軌跡を描く物語」には

見えないのが頭を悩ませるんですね。

 

かつて、根室(兵頭功海)、日沖壮磨(小林虎之介)と向き合ってきた南雲が

今度向き合う相手は、留年危機に陥っているために退学を検討中の楡(生田俊平)。

南雲はもう1つ、目が見えてないのでは?と指摘したんですが…

コンタクトレンズショップでのわちゃわちゃした様子から

翌日の練習で劇的に上手くなるまでの流れがもう、CMに見えて仕方なくて(苦笑)

他にも、南雲がグラウンドにやってきて、さぁこれから本番だ!と思った矢先に

山住(黒木華)が熱を出すくだりとか、

犬塚(小日向文世)の目の病気のくだりとか、

今回も特段盛り込む必要のないサブエピソードが多過ぎました。

 

唯一の救いと言えば、各々の騒動をまぁまぁ早い段階で終わらせた所ですが…

それはつまり「今後の物語に影響するほど重要ではないから、

用意しなくても良いエピソード」とも言い換えられる訳で。

個人的にはそんな事よりも、南雲が監督として戻ってきてから

チームをどう強化していったのか、初対面の1年生との関わりはどんな感じだったのか、

どうやって部員たちの才能やスキルを伸ばしていったのか…の方を

じっくり見たい気持ちにさせられっぱなしでしたね。

 

あと、今回の話で最も腑に落ちないのは、

南雲が横田(生瀬勝久)とともに、学長・丹羽(小泉孝太郎)と対面するシーン。

一々クレームをつける犬塚に対して、

横田が「失敗した人間の背中、いつまでも蹴り続けて楽しいですか?」

「あんたは、いっぺんも失敗した事ないって言うんですか?

失敗を重ねて今があるんとちゃいますか?」と言いながら南雲を庇い、

最終的に丹羽に認めてもらうんですけど、

多分、世間的には「横田先生、優しい!」「感動した!」といった声が

多いシーンだったんでしょう。

でも…私はむしろ「え??」と思えてしまって(汗)

 

いや、間違いを起こした人間はいて当然ですし、

罪を犯した者に更生は許されない!なんて厳しい言葉をかけるつもりも

これっぽっちもないんですが…

正直、「本人も十分反省しているし、部員たちも南雲の監督復帰を望んでいるんだから

もう良いじゃありませんか」と許しを乞うて解決させるんだったら、

じゃあ、ただでさえ視聴者に受け入れにくい"無免許"を

初期設定に加えなくたって良かったんじゃん?という考えに辿り着いてしまうのです。

 

今までも無免許についてあーだこーだ書きつつ、それでも心の底では、

いずれ単位取得し忘れに気づいたエピソードが明かされるんじゃないか…

世間から冷ややかな目で見られながらも、

真摯な態度の積み重ねで徐々に認められていく様子が描かれるんじゃないか…

と期待していた部分もあったから、粘り強く顛末を見続けてきたのに、

まさか、こんなに綺麗サッパリ終わってしまうなんて。

とても「残念」の2文字では片付けられないくらい、ガッカリしました。

 

粘り強くと言えば、野球試合のシーンもそうなんですけど。

あくまでも「甲子園に出場」が本作のゴールだから、

最終回なら、尺をいっぱい割いてくれるんじゃないか…とは踏んでいるんですけど、

もうこのままの流れだと、部員たちの活躍ぶりに涙腺がやられるよりも、

「最初から部員たちにスポットを当てて描いてくれれば、もっと見応えがあっただろうに…」

と惜しむ印象の方が残ってしまいそうですね(汗)

ここまで来たので、最後まで見ますけども…。

 

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パリピ孔明 8・9話 感想|小林の過去と、ケイジの抱えるコンプレックス

 

 

なんとか最終回までに間に合わせたぞ…!(笑)

明日はリアタイ出来て、感想が書けますように。 ←今週中の投稿になります…(汗)

 

8話「孔明、仲間に策を仕掛ける!?」

 

8話では小林(森山未來)の過去が描かれました。

三国志マニアになったきっかけや、マリア(アヴちゃん)との関係性など

いろいろ知れはしたんですけど、うーん、そうですねぇ…

「下剋上球児」でも先日、無免許&免許偽造を犯した主人公が

何となく周囲に受け入れてもらえそうな様子を見て

尚更感じたんですが(※ちなみに、この感想を書いた日は11/23)

やっぱり、犯罪の設定をカジュアルに取り入れているのが引っかかるんですよね。

 

小林の場合は、過去に人を殺害している訳で、これって結構重い罪だと思うんです。

挫折した経緯には同情出来ますし、恐らく、森山未來さんで猟奇的なシーンを撮りたくて

その設定だったのかもしれませんが。

個人的には「やり直せて良かったね」というよりかは、

特に処分が下される事も、罪を償う描写もなく、

そのまま普通にオーナーとして働けているのはどうなんだろうなぁ…って感想が

先に出てきてしまいました。

 

軽く調べてみた所、小林のエピソードはオリジナルだったようですね。

えぇ…と思われた原作ファンの方もいらっしゃったのではないでしょうか。

彼の過去が、"やさぐれ"を描くにしてはあまりにも壮絶だったために、

後半の英子(上白石萌歌)が新曲を作るまでのエピソードも霞みましたし。

新曲披露の際、2人を重ねる演出も施されていましたが、

英子の方は母親との間でわだかまりがあっただけで、

「心に傷を抱えた者」で括るにはウェイトが違い過ぎないか?というのも気になって

素直に見られなかったのも残念でした…(汗)

 

孔明向井理)の策略に関しても、今回は結構ツッコミどころが。

えーっと…密偵石野理子)が後ろを通って行った時、気配に気づかない?

「ルーツ」への話の持って行き方が強引じゃない?

園児の年齢でカセットテープって、入れないんじゃないかしら(笑)

カンフー(ELLY)と会って以降は、自ら幼稚園を訪ねる展開で良かった気がします。

いや、または…孔明の聡明さを強調するなら、蒸発した父の所在も掴んで

偶然を装った形で英子と再会させて、父から当時の音楽への想いだったり

家族を自ら壊してしまった後悔だったり、

会えないと聞けないような話を聞いて、視野が広がって、それを歌詞に込めてみる…

でもアリだったのかもしれませんね。

 

そんな感じで、8話はいろいろと腑に落ちない回でしたね。

ここまでで意図が読めないケイジ(関口メンディー)が本格始動するであろう

次回に期待したいと思います。

 

 

9話「ケイジ始動! 孔明陣営、大ピンチ!?」

 

最終回に向けて準備は整えておきましたよ…って感じの回でしたね。

物語が動き出さない代わりに、冒頭のナレーションでも言っていましたが、

ケイジが孔明たちに近づく目的が明らかになりました。

 

かつて人気だったらしいイーストサウスをゴーストライターとして雇って

自分の曲を書かせたり、英子をV-EX所属扱いにして騙そうとしたり、

今回ではKABE(宮世琉弥)を仲間にしようとしたりで、

引き抜きを常套手段にしているケイジ。

これも自分の名声を得るためで、少し芽が出て来始めたライバルを片っ端から潰す事で

自分の今いる地位を守ろうとしていたんですね。

 

彼らからしたら、自分のやりたい音楽や活動が奪われてしまう訳で、

かなり憎たらしい存在かもしれません。

でも…ケイジがそんな動きをするようになったきっかけは、あの回想にもあった通り

オリジナリティ溢れる音楽を生み出せないコンプレックスから来ていると考えると、

個人的には、どこかしらに良心が残っている今までのライバルたちと同じで

完全な悪役には思えないんですよねぇ。

どっちかと言うと、人の歌をパクったり、発売前の音源データを盗んで

自作発言したりするより全然マシだなぁと思ってしまいます(笑)

彼もまた、孔明のような人がサポートしてくれたら、人生が違っていたんじゃないか…

と想像してしまう1人なんですよね。

 

対する孔明は、かなり対策を練ってきている様子。

ダイナー(渡辺大知)の前で揉めていたのも、あえて見せびらかしたんでしょうし、

KABEにきつい言葉を投げつけたのも本心ではなく、作戦でしょう。

あとは、KABEとどこまで連携済みなのか?かな。

 

揉めているとは書きましたが、

「あなたの優柔不断な所、軽蔑してます」

「あんたのそう言う偉そうな所が本当ムカつく!」

「ラップが上手く行った時のドヤ顔が嫌いです」

「あんたのスタンプ、全部三国志なのもイラつくんだよ!」

「ピンスタのアイコンが猫なのがあざといです」

といった孔明とKABEの掛け合いが、まるでリズムのないラップバトルのようにも聞こえて、

4話の冒頭を彷彿とさせてクスッと来てしまいました。

ここ…狙いましたよね?(笑)

最初から見てきた視聴者が自然と「あぁこの感じ、懐かしいな〜」と思える

遊びの取り入れ方が上手いシーンでした。

 

クスッと来ると言えば、PayPayの使い方も借地借家法も理解している

孔明の現代知識のアップデートっぷりも面白かったです。

借地借家法なんて、私にはちんぷんかんぷんなのにw

 

次回で最終回ですが、英子たちのパフォーマンスを存分に見られそうで、

あとは孔明による壮大な答え合わせも控えているので、楽しみにしております。

ケイジも打ち解けて、心から音楽が好きだと思える日が

サマーソニアの時に来るんだろうなぁ…。

何だか、爽やかに終われそうな気がしますね。

 

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大奥(2023) 18話 感想|幸せだった時間はもう戻ってこない…

 

 

家定(愛希れいか)を心から大切に想っていて、

陰ながら支えている存在だというのが分かる

胤篤(福士蒼汰)と瀧山(古川雄大)のやり取りだったり、

家定が初めて素直に「好きだ」と伝えられた様子を見て嬉しい気持ちが込み上げたり。

2人の間でじっくり育まれていく恋愛模様に、

お互い"自分"を見てくれる人に出会えて良かったと思うと同時に

この幸せがずっと長く続けば良いのに…と願いたくなったり、と…

今回は登場人物の関係性の描写が増えたからか、いつもより感情移入してしまいました。

何だか、久々に大奥らしい醍醐味を味わえた回だった気がします。

 

悲惨で残酷な現実を目の当たりにしながらも

それを乗り越えていく様を描くのも、また"らしさ"ではあるんですけどね。

でも…ここ最近の話と言えば、

吉宗編終盤〜医療編、特に後者の方は群像劇&お仕事ドラマ寄りの仕上がりで

少し毛色が違っていましたし、

幕末編に突入した前々回以降はダイジェストっぽさが強くて、

要所要所は押さえられていても、細部が欠けている勿体なさの方が記憶に残っていたのです。

だからこそ、冒頭のような感想が出てきたのかもしれません。

 

懐中時計を使った演出も、何ヶ月も前の恋人の死を人伝で知った事での

胤篤の喪失感と虚無感を引き立たせるのに一役買っていました。

カチカチカチカチと鳴る音は、耳に当てるととても胸が膨らむものですが、

鳴るスピードが速ければ速いほど緊迫した印象を与えるんですよね。

例えば今回だったら…瀧山が井伊(津田健次郎)に家定の状態を尋ねるシーンで、

不穏な劇伴とともにうっすらと懐中時計の音を流して、

「お変わりなかった」と言い張る姿に疑問を持ち始めた途端

その音が徐々に大きくなっていく所がそうで。

そんな意味深なシーンが続いた中で

お腹の子供とともに亡くなっていたと聞かされる展開も、

幸せな時間はあっという間である事、悲しんでいても時間は待ってくれない事を

物語っているようで切なかったです…。

 

来週からは和宮岸井ゆきの)がいよいよ登場します。

いよいよ…とは書いたものの、原作未読なのでどんな人物なのかは分からないんですが(笑)

原作ファンの方の呟きによると、

岸井ゆきのさんのキャスティングはピッタリ過ぎる!そうですね。

女性である事が早々に明らかにされましたが、周囲を翻弄するキャラクターなんでしょうか?

そして、彼女もまた、理不尽な過去で心に傷を抱えているのかどうか?

盛り返してきてきた今回からの次回、楽しみです。

 

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下剋上球児 6話 感想|大人サイドの話はもうお腹いっぱいよ〜(汗)

 

 

アバンは、処分が決まって報告する所から始まるのかと思ったら…

まさか1年前に戻って、ワンクッション置かれるとは(汗)

で…南雲(鈴木亮平)が謹慎している間の部員サイドの話を済ませて

いよいよそのシーンになったものの、

流れ的に「あ、不起訴なのね?」とお察しするかのような解決方法。

時間軸を変える展開にしたのも謎なら、終わり方も曖昧ですし、

単位を取得出来ていなかったと気づいた大学時代のエピソードも結局スルーで…(汗)

あれだけ無免許の件を大々的に描いた割には

何だか消化不良としか言いようがありませんでしたね。

 

いや、それ以前に、今回の話で最も引っかかっているのは…

前回のラストが、南雲を慕う部員たちが南雲の自宅で食卓を囲むという

結束力の強さを示したシーンで終わったのに、

なんでその"続き"を描かないんだろう?って事なんですよね。

 

例えば前回で、根室(兵頭功海)が通学距離の問題で

南雲の自宅に泊まり込むようになったから、

そこから2人のやり取りで話を膨らませたって良いのに、

その話題に触れ始めたのは放送開始から約15分後(キャッチボールのシーン)。

そして、南雲と直接会ったのは彼と楡(生田俊平)くらい。

楡が「なんで根室ばっかり面倒見るん?」と言っていたので尚更違和感を覚えたんですけど、

あのラストを描いた上に、今回でもコンビニで部員たちが

先生に戻ってきて欲しいと訴えかけるシーンもあったんだから、

部員それぞれ、あるいは複数で南雲と頻繁に会って指導してもらうなどして

彼を頼る描写を盛り込んだ方が、"連続ドラマ"として自然な流れだったと思うのです。

 

指導法にしたって、別に、学校のグラウンドでフィードバックをもらう以外にも方法はある訳で。

家に行って一緒に練習メニューを見直すとか、お悩み相談をしてもらうとか、

バッティングセンターに行ってフォームを調整するとか

いろいろ出来るはずなんですが、本作って大人サイドの話か騒動で尺を埋めがちなので

元教師と生徒の交流エピソードが極端に少ないんですよね。

ただでさえ現時点でも「弱小野球部の再生」を描いたドラマとして破綻しているのに…

この内容では正直、前回のラストも、今回の序盤の嘆願書のくだりも

用意した意味がないんじゃないか?という気がしました。

 

全10話と想定して、後半戦に突入したでしょうから、

前々から思っていた事を今から書かせていただくと…

作り手に対して失礼な発言だとは自覚しているんですけど、

もしかして、野球がどんなスポーツがよく分かっていないのでは?

と思えてならないんですよね。

個人的にはどうも…調査不足なのを誤魔化すために、

三重県の美しいロケーションや、風変わりのアニメーション演出、

部活外での騒動に、無免許やら元旦那やら、犬塚(小日向文世)の目の件といった

野球に関係のない設定を盛り込んでは

内容を充実させているようにしか見えないから、そんな疑問が浮かび上がってくるんです。

 

まぁ、私も野球のルールを全然知らないので、

偉そうに…と自分でもツッコミたくなるんですけど(汗)

でも、テレビで試合を時々見かけると、

野球は"チームワーク"で成り立つスポーツだというのは何となく理解出来ます。

本作の越山高校の場合は、部員たち1人1人だけではなく、

野球部全体にも課題が山積みなんですよね。

だったら、練習風景はもちろん、今回の試合シーンで挿入されていた他校生徒の分析や

作戦会議の様子ももっとじっくり見せて欲しいですし、

騒動もせめて、野球部内で留めて欲しいなぁ…と思うのは、わがままなんでしょうか。

 

低い所からの大成長なので、ドラマ映えするだろうし、

盛り上がる事間違いなしなんですけどね。

「なんか急に強くなってる」という印象を持ってしまうのが残念です…。

※来週は泊まりがけの用事があってリアタイ出来ないため、感想投稿は遅くなります。

ただでさえ投稿本数が少ないので、なるべく早く上げられるように努めます!

 

 

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大奥(2023) 17話 感想|泣けたけど、やっぱり尺が足りない…

 

 

正弘(瀧内公美)が「上様、どうかこれよりは、誰よりもお幸せになって下さいませ」と

頼み込む終盤のシーン…

個人的には、ああ、やっぱり、前回で奥を作ってから今回までの間にもう1話あったら

2人の絆の強さに泣かされたんだろうなぁ…と思わずにはいられませんでした。

 

その後の、家定(愛希れいか)が少し睨んだ目つきで

勢い良く胤篤(福士蒼汰)と口付けを交わすくだりで初めて、

正弘に死が近づいている現実を変えられない悔しさと、

それでも大切な人があの言葉をかけてくれたのだから

幸せにならないと!という強がりな気持ちが入り混じっているように感じられて

ちょっと涙がこぼれたんですけどね。

 

いや…世間だと「泣けた!」って声が多いみたいなので、

私が厳し過ぎるだけなのかもしれません。

でも、あくまでも"私の感想"として書いておくと…

正弘と家定の関係性を最大の見せ場にするまでの

エピソードの取捨選択の仕方が惜しかったかなぁ…と、そう思います。

例えば今回は、胤篤の登場や条約締結、

コロリなどの状況の変化を描く事を優先した内容になっていましたが。

もう少し正弘を前面に出していれば、

家定との"最後"で感動を誘う展開への唐突感も覚えなかったんじゃないか

という気がしてならなかったんですよね。

 

残り話数が少ないので、カットせざるを得ない部分もあるんでしょうし、

原作既読の方なら今回の内容でも補完して楽しめるんでしょうけれども、

幕末編に入ってからは駆け足なのが顕著に出てしまっていますねぇ。

医療編は大変面白かったですが、幕末編はこのままだとその印象しか残らなそうなので(汗)

出来事の描写を減らしてでも、もっと人と人との関わりとか、心情の機微に

重きを置いた話を見たいなぁ…と思ってます。

 

本作の見所の1つである、役者さんの熱演は今回も堪能出来ただけに、

正直、勿体なさが残る回でした。

前回今回と、描くべき・魅せるべき所が抜け落ちている感じがします。

最初に「もう1話あったら」とは書きましたけど、

今回のディレクターズカット版があっても、大分印象が違っていたのかもしれませんね。

 

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下剋上球児 5話 感想|せめて不起訴まで描いて欲しかった…

 

 

鈴木亮平さんご出演のビールのCMを見かける度、

「ビール飲んで気持ち良くなってる場合か!」と

ツッコんでしまう今日この頃。←いや、役だから…

まぁそんな事は置いといて…

 

そっかぁ………もう5話なんですね。

感想を書くまでなぜか4話だと勘違いしておりましたが、

5話になってもまだ無免許の件を引っ張っているとなると

遅っ!って思えてしまいますね。

う〜ん、スポーツを取り扱っている作品なら本来、この折り返し地点の段階で

部員1人1人に愛着が持てて、それぞれの伸び具合を実感出来ているはずなんですけど…。

私が人の顔や名前を覚えるのに時間がかかるタイプなのもあるのかもしれませんけど、

正直、日沖(菅生新樹)と翔(中沢元紀)と根室(兵頭功海)の3人以外

名前と顔が一致していなければ、他の部員たちの印象が薄いですし。

南雲(鈴木亮平)に話を割いていて、練習風景の描写が不足しているあまりに、

甲子園に出場出来そうな可能性を部員たちから感じられにくいのが

かなり致命傷な気がしています。

 

そして、南雲にまつわるエピソードはエピソードで、疑問点が多いんですよね。

ざっと列挙するなら…

①なぜ、南雲が教師を目指すきっかけや赴任してからのエピソードは描かれて、

 その"間"である肝心の、視聴者が最も知りたいであろう

 単位を取得出来ていなかったと判明した件を飛ばしたのか?

②南雲の無免許が発覚したなら、彼の関係者も調査するものではないの?

 知っていて隠した山住(黒木華)も罪に問われるべきだと思うけど…

③無免許の真相が、「卒業に必要だった単位をうっかり登録し忘れた」で終わりとは思えない…

④回想で賀門(松平健)が"良い先生"として描かれているのに違和感が…

塩尻(町田啓太)は南雲の引き立て役だったの?

⑥なぜ南雲は部員たちに誠意を持って謝罪しないの?

こんな感じでしょうか。

 

この中でも、特に触れておきたいのは⑤と⑥です。

⑤は…塩尻って、今回の話に本当に必要だったのかどうかが分かりません。

新監督らしく、特に指導する様子や、

1人1人の練習メニューを考えている様子が描かれる訳でもなく、

ひたすら嫌な性格だけを強調して、最後は部員の台詞であっさり退場。

この扱いの雑さ加減を見ていると…

個人的には、「免許はないけど生徒想いの優しい教師」である南雲の株を上げて、

終盤の部員たちとの団欒シーンで泣かせるための要員にしか思えなかったんですよね。

仮に、南雲の指導法と塩尻の指導法でガッツリ対比させて、

日に日にしんどくなってきた部員たちが

「やっぱり南雲先生が監督じゃなきゃダメだ」と気づいて

あのシーンに繋げるんだったら、まだ納得行ったんですけど…

(教師なんでしたっけ?)真っ当に勉強して資格を得た人が悪く描かれるのは

ちょっとどうなんだろうなと、モヤモヤしてしまいました。

 

⑥に関しては…処分が決まるのに時間がかかって

南雲が数ヶ月もの間それなりに生活していたのもあって、

きちんと反省して、罪を償っている姿が見受けられなかったのが大きいかな。

途中、ゴースト監督として続けるつもりなのかと思うくらい

野球に関わっていましたからね(苦笑)

経歴を偽って接した事で、部員たちだけでなく、保護者にも、

授業を受けていた生徒たちにも、教師たちにも、学校にも被害を与えた。

自身の行為がどれだけ影響を及ぼしているのか、

そしてそれが今後何年間も続くとも分かっているはずなのに…。

鈴木亮平さんの、口を震わせながら涙を流すというせっかくの名演も、

私としては、教師らしい相槌を打つ前に謝罪が先でしょ!というツッコミが先行してしまって、

共感しようにも出来ませんし、泣けもしませんでしたとさ…(汗)

あ…共感出来ないと書いたのは、①の「そんなに想いがあったんならしょうがないね」と

同情させる要素を加えてきたのも関係しているんですけどね。

 

今回で不起訴まで描くかと思いきや、そこは引っ張って終了。

またしても騒動を盛り込んできた訳ですが、

野球とは特段関係のない騒動で尺を埋めるくらいだったら

南雲の処分がどうなるかまで描き切って、早く済ませて欲しかったです。

果たして、いつになったら野球に集中させてもらえるのか…。

 

これ…今更思うんですけど、山住を主人公にした方が

下剋上球児」というタイトルにふさわしい話になったんじゃないでしょうか。

彼女だって、女性であるが故に野球部に入れなかった悔しい過去を抱えているんだから、

その背景に焦点を当てるだけでも、這い上がる物語として

十分見応えがある気がするんですよ。

 

何度だって言いますけど、盛り上がる事間違いなしの題材なのに、

なんでこうなっちゃったんでしょうかね…(汗)

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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秋ドラマの雑感いろいろ①〜マイハル・君に届け・すきな花・あな忘〜+朝ドラ

 

こんばんは、りんころです。

お久しぶりの投稿になってしまい申し訳ございません。

言い訳にはなりますが、5日間程度サボってしまったのにもいろいろ理由がありまして…

①ここ最近、仕事で忙しい日々が続いたからか、寝落ちする頻度が増えてしまった

 (この前までは資格勉強出来るほど暇だったのに、急に…w)

②日に日に溜まるドラマの本数の多さで、

 見る前から疲れるというか、気が重くなってしまった

③そうこうしている間にもいろんなブロガーさんの良い記事は毎日上がる訳で、

 私が後から投稿する事へのプレッシャーがより強くなってしまった

④中々書けない代わりに、他の感想記事や呟きをチラッチラッと拝見していたら

 自分の感想は合っているのかどうか自信がなくなり、

 定期的に来てくださる読者様もそのうちいなくなってしまうんじゃ…

 という不安も募るようになってしまった

(何年か前から訪問して下さったらしいとある読者様も、最近お見かけしなくなったので…)

…とまぁ、こんな感じです(汗)

 

休みが続くと再開しづらくなる性分なのもあり、秋ドラマの今後の対応や、

このブログ自体をどうしようかとずっと考えていたのですが。

何となく「にほんブログ村」のマイページをクリックしてみたら、

連日感想を投稿していないにもかかわらず

今日も変わらずINポイントを押して下さっている方がいらして、

いや、重い腰を上げなきゃダメだな…と思い、今この記事を書いている次第です。

 

とりあえず、秋ドラマについては…以下のドラマは雑感集で時々書く事にいたします。

「トクメイ!」→今の所、欠かさず書けてはいますが、気軽に見る分には悪くなくても

        正直言って、毎回書きたい!と思うほどではないので…

「コタツがない家」→上位に入るほど面白い作品ではありますが、

          ③の理由から、ガッツリ書く事への自信が…

「ゆりあ先生の赤い糸」→これも「コタツ」と大体同じ理由…

 

下剋上球児」「大奥」は引き続き、

あとは、まだ最新話まで追いついていないのでまとめての形にはなりますが、

パリピ孔明」も最後まで書く予定でいます。

でも、溜まったらその作品も雑感集行きにはなるかも?

 

で、視聴リストに入れていた「きのう何食べた?」は、実は初回しか見ておらず…(汗)

とは言っても、シーズン1の感想は書いていたので、まだ諦めてはいないんですよね。

11月中に3話までこっそり投稿出来なかったら

雑感集行きか視聴のみか…にはなってしまいますが、

ひとまずは、感想を上げられるように努めます。

 

さて、ここからは、最近見たドラマの雑感を書かせていただきます。

ちなみに、今回載せる作品の雑感はこちら(曜日順)↓

※見た作品"全部"ではありません。

※最新話まで追いついていない作品もあります(時差投稿失礼します…^^;)。

※タイトルをクリックすると、その感想のページに飛びます。

・マイ・セカンド・アオハル 1話

・君に届け 1〜4話

・いちばんすきな花 5話

・たとえあなたを忘れても 1話

 

本当は「コタツ」「ゆりあ先生」「うち弁」「フェルマー」の

雑感も上げる予定だったんですけど、

上記の4作品(5作品)の方が結構時間がかかってしまったので、手がつかず。

また今度って事にしておいて、ではでは…

 

 

マイ・セカンド・アオハル 1話(10/17放送分)

 

今期は裏が「大奥」だったので、とりあえず初回だけ見て、

あとは"いつも"のような感じだろうから…と思って

早々にリタイアするつもりだったんですけど(失礼)、

中々どうして、主人公の境遇や後悔の描写が刺さり過ぎて、

途中までずっと泣きながら見てしまってました(笑)

 

実はお恥ずかしながら、新卒で入った会社を

私の落ち度で半年くらいで辞めた事がありまして。

なんでしょうね…当時は、自分のこだわりを目一杯活かせる"学校の課題"と

クライアントの要望を優先した"商品"は別物なんだというのが

分かってなかったんですよねぇ。

でも、振り返ってみれば、最初の会社が一番

自分のやりたかった仕事に当てはまっていて、楽しかったのは事実で。

経歴や収入、友達が生活を充実させている件と、いろんな部分を見つめてみては

ふと「最初の会社でもう少し我慢していれば、給料も上がって

夢の東京での一人暮らしも出来たのかなぁ…」とかって

後悔する経験は私にも心当たりがあったので、

主人公の言う「人生ジェットコースター」には共感しっぱなしだったのです。

20歳になってからは歳をとるのがあっという間ともよく聞きますけど、

本当にそうですからね…。

 

突然の怪我など、たまにポップ過ぎて拍子抜けする演出もあったけれども(笑)

内容自体はふわふわ〜…キラキラ〜…ではなく

きちんと現実味が感じられるものになっていたお陰で、

もうちょっと見てみようという気持ちにはさせられました。

 

ただ、私と基本相性が合わない火10枠での放送なだけに、

やっぱり懸念点も出てきてしまうんですね。

それは…シェアハウスの設定を取り入れている点と、胸キュンに走らないかどうかの2点。

前者に関しては、1人1人のキャラクターが濃そうで、

そちらの描写が強くなればなるほど「大学を舞台にしたドラマ」よりかは

「シェアハウスのドラマ」になってしまう恐れはありますし。

後者に関しては、「シェアハウス内での恋愛禁止」を強調している事や、

元彼の日向(安藤政信)を登場させた事はもちろん、

秋山キイナ(伊原六花)が拓(道枝駿佑)を見ている意味深な描写がある辺り、

回を重ねるごとに、四角関係で話を膨らませてきそうな気配を漂わせています。

 

いやまぁ、あくまでも"キャンパスライフ"なので、

恋愛があったっておかしくはないんですけど。

でも…佐弥子(広瀬アリス)は建築家の夢を諦めたくなくて

大学入学を決めた訳ですから、勉学に励む描写を疎かにはして欲しくないんですよね。

どうか、勉強そっちのけで恋愛に夢中…みたいな事にならないよう願うばかりです。

(でも、最新話の予告をチラ見すると、どうなんかな…?)

 

あと個人的には、30歳で大学生になった佐弥子のように、

おじさん大学生やおばさん大学生が登場してきてもアリかなぁと思っております。

"リスタート"の物語として、深みが出そうな気がするのでね。

 

とりあえず…しばし様子見します。

 

 

君に届け 1〜4話(10/11〜11/1放送分)

 

○歳辺りの時に、友達から原作を何冊か借りて読んでおりまして。

実写化が放送されると聞いて、視聴してみる事にしました。(映画版は未視聴)

まぁ…何年も前なので、さわりの部分と

こんな登場人物いたな〜くらいしか覚えてないんですけどね(笑)

 

爽子(南沙良)が「貞子」と呼ばれ怖がられている割には、

髪型や佇まいにおどろおどろしさが足りないのは気になりましたが

(だから、話しかけてるだけなのに、なんでそんなに避けるの?ってツッコんでしまってw)、

南沙良さんの繊細な声や可憐な雰囲気は、爽子に合っているなぁと思いますし。

鈴鹿央士さんも、今までが優しくて愛らしい役が多かったのもあって、

みんなに人気者な風早というキャラに馴染んでいる気がしました。

 

大らかな母親と、いつも自分事のように想ってくれる父親の愛を

たっぷりもらってきたんだなぁというのが伺える、両親の描写も好き。

画用紙を背景にパステル調で着飾るOP映像も、電車を活かした田舎のロケーションも、

ノスタルジックさを感じさせて良い。

そして何より、劇伴が適度なタイミングで流れているからか

画面内で行われている出来事に集中しやすくって、

純粋に、学生時代の懐かしさに浸れるんですよねぇ。

 

1話=一季で進んでいるためとにかくテンポが早くって、

もっと日常を見ていたいのに…とも思わなくもないんですが、

原作の連載が12年で長いので、ある程度はコンパクトにまとめざるを得ないんでしょうね。

 

そして、教師役が三浦翔平さんとの事で…

数年前だったら生徒役だったんだろうなぁと思うと、時の流れの早さを感じてしまいました。

そりゃあ、私も歳をとる訳ですよ…(笑)

 

 

いちばんすきな花 5話(11/9放送分)

 

相変わらず賛否両論分かれている作品ですね。

私も、マグカップを扱ってのあざとい演出とか、初対面の相手に対して手を合わせるとか

いろいろと気になる所はありますし、

周りが意図的に悪く描かれているために、4人にも強く共感出来る訳ではないのですが…

でも、4話から「まぁ悪くないかな」とは思えるようにはなってきたかな。

 

4話では、夜々(今田美桜)が母親に向かって

「産んだだけ。お気に入りの人形で遊んどるだけ。」と暴言を吐く姿が描かれ、

5話では、紅葉(神尾楓珠)が篠宮(葉山奨之)に

言わなくても良いような事を言い、篠宮を傷つける姿が描かれました。

そう…個人的には、今までは4人の事は「可哀想だったね」「辛かったね」と

被害者意識を強めて描いているように映ったのが、

前回からは人間の醜い部分やズルい部分も見せてきたお陰で、

作品に対しての印象も変わってきたんですよね。

 

それに因んでもう1つ書くとするなら…紅葉を慰めるだけでは終わらず、

傷ついた篠宮にもちゃんとフォローが入っていたのも良かったです。

篠宮にも、耳を貸してくれて、牛丼を買ってきてくれる"友達"がいた。

それが分かっただけでも、心は救われます。

篠宮のその後がスルーかあっさりで済まされていたら、

嬉しかった思い出を壊された彼の方がよっぽど可哀想では…?と

悶々とする所でしたからね。

 

ただこれ、どんどん4人だけの世界に閉じこもっちゃっているんですけど、

今後どう展開させていくつもりなんでしょう。

「4人で」発言にちょっと引っかかる様子や、

紅葉がゆくえ(多部未華子)の事を好きなのでは?という描写が気になるんですよね。

確かに、一緒にいる時間が増えれば増えるほど

相手の知らなかった部分が増えてきて、惹かれてしまうのも無理はないですが…

「男女の間に、友情は成立するのか?」とうたっていた通り、

最後は恋愛関係で終わって欲しくない気持ちが強いのです。

 

 

たとえあなたを忘れても 1話(10/22放送分)

 

本日視聴(爆)

「大奥」で好演だった堀田真由さん主演ですから、元々見る気ではいましたが、

3話まで見た母の「良い感じだった」という感想を聞いて

とりあえず初回をチェックせねば…!と思い、視聴に至りました。

 

まぁ……純愛モノとしては、結構ベタでしたね(笑)

「あなたも忘れて下さい」と忠告してくるライバルの存在とか、

空(萩原利久)と会えなくなってから分かりやすく"どん底"に陥る美璃(堀田真由)とか、

諸々の設定がかなりベタベタ。

 

でも、個人的に恋愛を扱った作品で重視している

「なぜ相手を好きになったのか?」は自然な流れで描かれていましたし、

2人が惹かれ合う過程も、奇を衒った演出や設定を加えず

丁寧に施されていたのもあって、見ていて嫌な感じはしませんでした。

 

関西圏の方だと、方言のイントネーションが…と仰る方も見かけましたが、

方言とは無縁の人生を送ってきた私からしたら、特に気にならず。

神戸のロケーションも含めて、2人の行方をずっと見ていたくなる魅力があります。

他のドラマと相談しつつ…しばらく見てみます。

 

***

 

朝ドラ「ブギウギ」も見ております。

もうね…今までも面白かったのですが、

東京編に入ってからは、早く続きが見たくて堪らなくなっております(笑)

私としては、今オーディション番組を見ているのもあってか、

主人公がいろんな事を吸収して、覚醒していく様を見るのがとにかく楽しくて。

こんなに胸がワクワクするような朝ドラは、個人的には珍しいのです。

 

30回目。約3分間にわたるショーはお見事でしたね。

スズ子(趣里)が「バン!バン!」と歌ってラストに差し掛かる辺りで、

指揮者やトランペット、バイオリン、ピアノなどのオーケストラも

切り刻んで交互に映しているカメラワークも、

今まさに"最高のステージ"をチームで作り上げているという

一体感を感じさせて良かったんですけど。

何より、スズ子のパフォーマンスを引きで撮る事が多かったのが印象に残りました。

 

軽く調べてみたら、趣里さんは歌に苦手意識がおありだったそうで。

学生時代はバレエを習われていたとの事でしたけど、

決して、バレエやダンスを売りにする女優さんではなかったんですよねぇ。

だから、アップでの撮影を増やして誤魔化したりだって出来たはずなのに、

演出家はその選択を一切しなかった。

趣里さん自身も、演出家の意図や期待に応えようと、

まつ毛に髪の毛が絡まりっぱなしのまま最後まで全力でやり切って…

演者と演出の相乗効果が、感動に繋がったのではないかと思ってます。

 

「早く続きが見たくて堪らなくなっております」と書いたのは

次週への引きの巧みさにもあって。

週の締めくくりである金曜日らしく、ステージが大絶賛のまま終わり…にしても

余韻が残って良いんですけど、

ムードとは真逆の、下品だと呟く新キャラの登場が

「おや?」という良い意味での引っかかりを生んでいるんですね。

そして、母親が病弱になっている新事実を盛り込んだ事で、

素晴らしいパフォーマーでもあると同時に、1人の人間でもあるのだと改めて思わせる。

15分間という短さでも、理路整然とした脚本にもなっているんですよねぇ。

 

OP映像の「ひょっこりひょうたん島」風の木彫り人形は

ちょっと怖いな…とも思うんですけど(笑)

最近はノリノリで歌っております。

果たして、この満足感がどこまで持続出来るか…ですね。

 

***

 

見たいドラマはまだありますが、録画が絶賛溜まり中です…(汗)

でも、初回〜3話で切って調整するなどして、マイペースに消化していきたいですね。

 

こんな怠け者な私ですが、どうか温かい目で見ていただけると幸いです。

引き続き、よろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

 

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パリピ孔明 6・7話 感想|歌で人の心を動かす

 

 

6話「孔明の計略、10万イイネを盗め!」

 

孔明向井理)の10万イイネ作戦…不正が発覚したら

サマソニ出場権が取り消されてしまうんじゃないかとハラハラしてしまうんですけど、

まぁそれは置いといて(笑)

前回の下地作りが効いた内容になってましたね。

 

親友と同時にライバルでもある英子(上白石萌歌)と七海(八木莉可子)の

根強い関係性を描いたからこそ、

大ブーイングの中、NANAMIが英子に歌唱させるチャンスをあげる展開にも

説得力がありましたし。

前回、彼女からアドバイスを受けたり、一緒にライブをしたりして

自分らしく楽しく歌う事が大切で幸せなんだと知った英子が、

今度はオリジナル曲を通して、

彼女に自分が音楽を続けたい理由が何なのかを気づかせるという

立場逆転で魅せる所も、どことなく少年漫画っぽさを感じさせて胸が熱くなりました。

 

「DREAMER」の歌唱中に、七海の無我夢中で突き進んでいた高校時代(回想)を重ねる形で

「夢見ていたあの頃」で共通点を作り出す演出も、

原点に戻る事に決めたAZALEAが披露したインディーズ時代の楽曲も

彼女たちのイキイキとした表情も良い。

自分がないと指摘していたスティーブ・キド(長岡亮介)が10万イイネ目を押すのも良い。

古参も名ばかりではない、ただ「デビューの時から追ってるから〜」と

マウントを取るような古参じゃなくて、実はライブハウスで聞きに来るほどの

3人をずっと見守ってきた熱心なファンだというのが分かって、

ちょっとだけ涙腺がやられてしまいました(笑)

ああ…今回は良かった所がいっぱいありましたねぇ。

 

唐澤(和田聰宏)の気持ちにも共感出来るんですよね。

彼も彼女たちの才能を見つけて、信じて、売り出したいと思った。

その点を考えれば、孔明と同じ"軍師"とも言えるんですけど、

1つだけ大きく違うのは…唐澤は「事務所に所属している人間」なんですね。

雇われの身だから、事務所に良い結果、良い利益をもたらさなければ

クビになってしまうかもしれない。

そんな恐怖に常に駆られていたから、あの戦略だったんじゃないかなぁと思います。

自分のやり方が間違っているとは薄々気づいてはいたけれども。

でも…原点回帰したAZALEAも好評だった事で、

それを痛感せざるを得なくなってしまった…と読み取れました。

 

AZALEAのプロデューサーを降りる事で責任を取ろうとした唐澤に、

七海たちが、あなたが必要なんだと駆け寄ってくるくだりもグッと来ましたね。

4人には4人にしか分からない"物語"がある。

 

孔明のイイネ作戦も卑怯だなぁとは思いつつ(笑)

ギクシャクしたまま進んで後戻り出来なくなってしまう前に、

一度立ち止まって自分と向き合ってみては?という機会を与えてくれたと捉えれば

納得は行くんですよね。

やっぱり…どの登場人物にも「良心」と「信じる心」が見え隠れする所が

私が本作を好んで見ている理由なんだろうと、改めて思わされるお話でした。

 

それにしても、AZALEAの今後はどうなるんでしょうかねぇ。

前とは違って一度名前は売れている状態なので、人気がガクッと落ちる事はないと思いますが。

ただ…路線変更すると、「〇〇の頃が恋しい」「あの髪型に戻して欲しい」と言って

自分の理想を重ねるファンもどうしてもいる訳で(私もそれで降りた経験はあるので分かります…)、

純粋に応援してくれる"今のファン"をどこまで取りこぼさないかが

これから大事になってくる気がします。

新規をどんどん獲得する方向に走っても、ミーハー気質な人も中にはいるでしょうから、

長続きしないかもしれませんし。

「天下泰平」らしく、英子の歌手としての成長だけでなく、

AZALEAの"その後"もチラッとでも描かれる事に期待したいですね。

 

 

7話「孔明とミアの密談!?」

 

菅原小春さんってダンサーなんですけど…まさかあそこまで歌唱力が高かったとは!

声にビジュアルの強さに負けない迫力があって、深みがあって、少しハスキー。

アーティストをアーティストで例えるのは失礼だとは重々承知しているんですが、

分かりやすく言うとするなら、miletさんを彷彿とさせる歌声でした。

英子の歌声は歌声で、陽だまりのような

聴く者の心を温かくしてくれる魅力が感じられますが、

ミア(菅原小春)のカバーも聴き応えがありましたね。

 

ダンスばかりを売り出す事務所に対し、本当はバラードにも挑戦してみたかったミア。

前回の唐澤もそうですが、立場は違えど

今回も"雇われの身"だからこその葛藤が描かれました。

ミアの所属していた事務所の規模がどの程度なのかは分かりませんでしたが、

所属している以上はやっぱり、

方針に従って本来の夢を手放してしまうケースが多いんでしょうね…。

 

そんな背景が描かれた上での「DREAMER」の歌唱シーンだったので、

涙ぐみながら感情的に歌うさまで、

ああ、これが本当に自分のやりたかった音楽なんだろうなぁ…

そして今、こうして歌えるのが嬉しくて仕方ないんだろうなぁ…と

彼女の心境をいろいろと想像してしまって、自然と見入ってしまいました。

 

DJ KOOさんのご出演には驚きましたね(笑)

ノリの良いオファーもあって、V-EX(←○vexの文字り?w)への移籍が決まったようですけど、

新人の飼い殺しを企んでいる人もいる事務所なので

上手くやっていけるのかはちょっと心配です。

まぁでも…もしもの事があったら、マネージャー・松田(村杉蝉之介)がいますからね。

ここの信頼関係も微笑ましく見られました。

前回の感想に加えてもう1つ書くとするなら…

本作って、人との繋がりの尊さを描くのにも手を抜かない所も良くて。

理解してくれる存在、支えてくれる存在を、背景も交えながらきっちり描いてくれるから、

終盤の展開にも感動を強く覚えるんだと思います。

 

前回で一応、第一章は終わり。

今回からは第二章って事で、新曲制作・サマーソニアへの出場までの過程に

焦点が当たるかと思いきや、中休み的な感じになったのでそこは意外ではありましたが。

でも、最後まで見てみれば「歌の力の素晴らしさ」をストレートに魅せていて、

満足感のあるお話だった気がします。

 

冒頭かラストで時々登場するだけで、ずっと謎のままだった前園(関口メンディー)も

V-EX側の人間である事が判明しました。

本筋に絡み出して、いよいよ物語が大きく動いていきそうです。

 

…ところで、トンチキだな〜と思いながら聴いていた

QUEENDOMの「チキチキバンバン」って、アニメ版のOPテーマだったんですね。

しかもご本人による歌唱。サービス精神も満載ですねぇ(笑)

 

 

↓次回(8・9話)の感想はこちら↓

 

↓前回(4・5話)の感想はこちら↓

 

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