ブラッシュアップライフ 1話 感想|ユルさの中にも鮮やかな伏線回収

 

 

1/5放送の木曜ドラマ2本から始まった今期。

金曜、土曜、そして日曜の前時間と、初回を一通り見終えて、

正直微妙…か、良い感じだけど毎回感想を書くほどでもないかも…が続いた中、

面白いどころか、週に一度の楽しみと言っても過言ではない作品にやっと出会えました。

それが本作です。

 

根本的にはタイムリープもの。

定期的に生み出されているので、このジャンル自体には特に真新しさはありませんが、

本作の場合は"ちょっとだけ新しい"のがポイントです。

例えば、タイムリープものであるあるの、今までの人生に後悔を覚えたり、

選択を誤って予期しない事態(死)を招いたり…

といった悲壮感を漂わせながら物語が始まるのではなく、

ただ「オオアリクイになりたくない」という理由だけで、人生のやり直しを決意する。

この軽さが既に面白いんですよね。

おまけに、"今の姿"で過去の世界に飛び込むのではなく、

あくまでも"今の自分"が過去の自分に乗り移った、

ある意味「生まれ変わりの人生」を送る訳だから、

過去の出来事の書き換えや、過去の自分とばったり会ってしまう…

などの禁忌を気にする必要もありません。

禁忌がないから、この先どう展開されていくのかが逆に読めなくて、

それが、早く次を見てみたいという気持ちにさせるのです。

 

脚本自体も、「パーツごとの楽しさ」と「全体の楽しさ」

両方兼ね備えた作りになっているのが凄いです。

「パーツごとの楽しさ」…は、幼馴染同士で繰り広げられる会話劇。

高校時代に内輪で流行った事で盛り上がったり、あの同級生って今どうなってるの?の話題から

今度はあだ名で呼ばれる先生の話題へと移り変わったり、

思った事を気兼ねなく言ってみたり…と、会話の内容全てが"あるある"で、

3人の中に紛れ込んで一緒に話を聞いているんじゃないかと錯覚するくらいには

夢中で見てしまってました。

でもって、共感だけじゃなくて、クスッとさせられるワードを盛り込むタイミングも絶妙で。

あのオープニングタイトルが出るまで30分以上経っていた事に、本当に驚きましたよ(笑)

(毎回20分過ぎまでがアバンになりがちな某枠よりも長いんですよ!びっくり!!w)

話の引き出しの多さや語彙力の豊富さは、

やっぱり、芸人を本業としているからこそだな…と思わされますね。

 

そして、「全体の楽しさ」は、

ただ「共感出来る」「面白い」だけでは終わらない、会話劇を使っての伏線回収。

伏線回収と言いながら、伏線が張れていなかったり、

過去の栄光を掘り起こしてきただけだったり…な作品がここ最近は多かったので、

感想を書く際は、あえてその言葉を使わないようにしていたのですが、

本作に関しては、そう言ってしまって良いと思います。

何気ない会話の節々が、麻美(安藤サクラ)が徳を積む上での"ヒント"になっていたなんて、

良い意味で裏切られましたから(笑)

これ…普通に楽しめるのはもちろんですが、

考察好きの視聴者なら、初回の会話劇を何度も見返してメモを取る方も恐らく出てくる訳で、

トレンドを取り入れつつも、それを強く感じさせない・売りにしない

新しい形のドラマとしても成功しているんじゃないでしょうか。

 

話の展開の仕方も、後半30分は

保育園児の麻美を演じる子役・永尾柚乃さんの演技と

安藤サクラさんのモノローグを中心に見せていくという、中々挑戦的な作りに。

子役のこの表情には、喋りにどんな抑揚をつけていったら良いのか…

どうやったら人生2周目だからこその"どす黒さ"が際立つのか…を延々とやるんですから、

もはや「アテレコ」みたいなもんですよね。

でも、しっかり面白いし、

お互い息が合っているように見えるのが、さすが役者さんだなぁ…と。

テンポ感も良ければ話し方も心地良く、安藤サクラさんがいかにコメディエンヌかも

思い知らされました。

 

次回はもう成人まで進んでいるって事は…

やっぱり、オオアリクイを回避するために3周目も4周目もするんでしょうかね?

日曜のこの枠は時間が遅めで、ミステリー作品やサスペンス作品が多いのもあってか

あんまり集中出来なくて、録画に回す事が多いんですが、

今回は久々にリアルタイム視聴となりそうです。

なぜなら…肩の力を抜いて楽しめる上に、感想を書くと決めたから!!

…という訳で、こちらの感想執筆は確定です。

 

最後に超余談ですが…「タイムリープもの」と書いている時に、

ちょうど5年前のこの時期も、

それを取り扱った作品「トドメの接吻」を放送していた事を思い出しました(笑)

 

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Get Ready! 1話 感想|途中で脱落した人が多いんじゃなかろうか…

 

 

初回が終わった今、これから書く事も後出しじゃんけんに思われるかもしれませんが…

視聴前の本音を書き残しておきます。

(主観でしかないので、感想だけを読みたいという方は こちら をクリックして下さいませ…)

 

「視聴リスト&期待度」にも掲載した通り、

私、本作の期待度を星★3つにして、しかも期待度ランキングでは5位と

割と上位に設定していたんですね。

でも正直、柄にもないなぁ…とも思っていて、

それも、脚本家が複数体制である事、脚本家の過去作品がどこも弱い事、

そして、謎の仮面をつけた闇医者チームという設定で、去年放送された「インビジブル」の

モンキーズとか宣教師とかいった"ダサさ"を彷彿とさせた事と、

いろいろ不安要素はあったんです。

 

じゃあ、不安要素の方が圧倒的に多いのに、なぜ懸けてみたくなったのか?…は、

「日曜劇場」枠では珍しく、堤幸彦監督だったからなんですよね。

堤監督の作品は、私は「神の舌を持つ男」くらいしかまともに見ていないんですが、

作家性が強く、独自の世界観を貫き通す監督だとは認識しております。

だからこそ、池井戸作品を模倣した結果、せっかくの素材を台無しにしてしまう作品が

ここ最近続いている「日曜劇場」枠で、新風を巻き起こしていただきたい…

そういう想いもあって、期待度をやや高めにつけてみた次第です。

 

で、それらを踏まえた上で、肝心の初回の内容はどうだったのかと聞かれると…

えーっと、こんな長い前置きをした時点で、

どんな感想になるかはもうお察しの方もいらっしゃるかもしれませんが、

率直に言うと「期待するんじゃなかった…」そう言わざるを得ない仕上がりでした。

  

本作について言いたい事はいっぱいあります。

「期待するんじゃなかった…」と書くまでに至った理由を

順序立てて、何点か挙げていこうと思います。

 

1つ目は…単純に、闇医者チームを取り巻く登場人物が多過ぎる事です。

ちょっと脱線すると…本作って、ある意味「戦隊モノ」にも捉える事が出来て、

例えば、〇〇レッド、〇〇イエローみたいに、

4人それぞれに「エース」「ジョーカー」「クイーン」「スペード」という

"コードネーム"がつけられている所とか、

仮面の形や色の異なる変身コスチュームが用意されている所とか。

おまけに、合言葉を言うと、手術室のパーツがあちこち動いて環境が整う所なんかは、

厄介な敵を倒すのには"お決まり"である合体ロボットを想起させたりで、

設定の随所に「戦隊モノっぽさ」を漂わせているんですよね。

その流れで言うと、理事長・剣持(鹿賀丈史)は「ヴィラン軍団のボス」、

周りの医者や研修医たちは「手下」とも例えられますし、

作り手側も恐らく、あえてそういう立ち位置で登場人物を設定されたんだと思いますが…

1年かけて進める戦隊モノとは違って、本作は3ヶ月(1クール)。

しかも、本作のメインは「黒幕を倒す勧善懲悪」ではなく

「人間再生ドラマ」としているので、あの人数をほぼ毎回描いていくとなると

メインと釣り合わない気がするんです。

 

特殊な設定を扱っている以上、剣持の存在は「彼らを敵視している人物」…

つまり、物語を成立させる・盛り上げる上での"必要悪"にはなってくるので、

彼の動向を描く事については、無駄だとは思いません。

ただ、「彼らを敵視している人物」は1人いれば十分…という話。

院長と外科医で「こっそり付き合ってます」設定も、噂話ばかりする医者や研修医たちも、

警視庁の存在も…別に用意しなくても良くない?と、そう思います。

 

2つ目は、登場人物の多さに伴い、メインとなる患者が登場するまでの

前半約30分の内容が丸々"蛇足"になってしまっている事。

これは25分拡大が引き起こした弊害でしょうね。

先ほど書いた、噂話ばかりする医者や研修医たちのターン、警視庁のターンもそうですが、

途中で挟み込まれた占い師とのやり取りに、居酒屋でのシーンと…

とにかく、本筋となっている「ミステリアスで敏腕な医者が、

患者に生きる価値があるかどうかを見出し、高額な報酬と引き換えに命を救う」とは

全く関係のない話が続くんです。

波佐間(妻夫木聡)を筆頭に、4人に関する説明は

ほとんど説明台詞で済まされてしまっているので、分量も悪いです。

早く波佐間のダークヒーローっぷりを見たい!と焦ったく感じる視聴者や、

最悪、後半を待たずにリタイアを決めた視聴者も多くいたと思います。

"掴み"としては勿体ないとしか言いようがありませんでした。

 

で…3つ目は、「二面性」の描写が不足している事。

劇中では、波佐間がパティシエを表の顔としている様子が描かれましたが、

彼の二面性"しか"描かれなかった事が、これまた蛇足に繋がっていた気がするんですよね。

なぜ、表の顔は国際弁護士で、裏の顔は交渉人である下山田(藤原竜也)についても

初回ではっきり提示しなかったのか?

まぁ…二面性を売りにしているのはこの2人しかいないものの、

オペナース・依田(松下奈緒)やハッカー・白瀬(日向亘)にも

"普通"を装っている時はあるはずで。

「戦隊モノ」を思わせる特殊な設定を絡めて例えるとするなら、

全員がつけている腕時計に波佐間が集合の合図を送って、

制服を着ていた場合はそれを脱いで、あの部屋に合流するまでを描く…といった流れで、

「彼らには実は裏の顔があった」を分かりやすく魅せてもアリだったのかもしれません。

 

最後に、4つ目は…世界観の突飛さとヒューマンドラマ部分が噛み合っていない事。

これに関しては、特殊な設定がいかに特殊であるかを描き切れていないのが

最大の原因だと思っています。

具体的に言えば…目の前に黒い衣装をまとった人物が

ヌルッと現れる事に対して、なぜ驚かないのか?

闇医者チームの存在を、なぜそんなにも簡単に受け入れられるのか?なんですよねぇ(苦笑)

異質な存在に出くわしたら、恐怖心を覚えてビクビクするか、

不審な人物として迂闊に近づかないようにしようとするのが自然な訳で。

でも本作の場合は、基本的にリアクションが薄くて、特に怪しむ事もしない人物ばっかり。

それが逆に、視聴者に「ツッコんで楽しめば良いんだ!」という

印象を持たせるんだと思います。

で…その印象を持たせた結果、後半のヒューマンドラマ部分との温度差を感じて、

どんなスタンスで見れば良いのか困惑させてしまう。

シルエットからして怪しいんですし(笑)

驚くなら驚くで、「なんなんだお前らは!」くらい言わせた方が、

前後でのズレも和らいでいくんじゃないんでしょうか。

 

…とまぁ、思った事をつらつら書いていったら、なんと余裕で2000文字を超えてしまいましたw

明日が休みだから時間を費やせたようなもんですね…っていうのは置いといて。

そうですねぇ。通常放送になれば無駄な要素も削られて、

この手の作品は面白くなってくると思います。

あとは…患者のエピソード次第かな?

今回も、融資とか工場とか土下座とか、「下町ロケット」と重なってしまったので(笑)

変に池井戸作品らしさを醸し出す話にしない方が、見やすくなるかもしれません。

 

…といっても、次回も15分拡大ですし、

次回予告を見ると、土下座シーンがあるんですよねぇ。

という事で、もう1つのドラマが大当たりだったのもあり、

感想を書くかどうかは次回…最大3話まで見て決める予定です。

 

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忍者に結婚は難しい 1話 感想|悟郎に結婚は難しい…では?

 

 

今期の木曜ドラマはどちらもコメディ。

前時間の「警視庁アウトサイダー」は情報を詰め込み過ぎでしたけど…

こちらは間延びしていたのかなぁと。

 

基本は「夫婦生活あるある」が描かれていくので、物語が動き出すのは26分過ぎ。

でも、こんな依頼が来ましたよっていうのを先見せしただけで、

本作もとい原作の面白味である

「裏の顔は忍者(の末裔)」という設定を使ってのエピソードは

放送終了約10分前になってからようやく描かれるという遅さ。

 

泥棒一家と警察一家の禁断の恋愛を描いた「ルパンの娘」原作者の最新作である事。

裏の顔は伊賀忍者甲賀忍者の末裔で、それをお互いに隠しながら生活している事。

そして、2人に特殊任務が出されて、今も遂行し続けている事。

既にこれらの事前情報を入手していたから、

忍者パートについ期待を寄せてしまっていたんでしょうね。

菜々緒さんの本格アクションはまだか…

ダメ夫なのが演技だったと判明する(いや演技であって欲しいけど)

悟郎(鈴木伸之)のキレの良い一面はいつ来るのか…

そんな"ギャップ"を楽しみにしていたのに、あまりにも二面性を見せてくれないものだから、

見ながら体を伸ばすくらいには、少々退屈に感じてしまいました。

 

同時に、見れば見るほど「ルパンの娘」が恋しくなってしまいましたね。

本作の言う「忍者」は、定番の忍びの格好もしなければ

水とんの術もやらないそうなんですが、

豪華かつシュールなベロア製の泥棒スーツがあったように、

本作でもやっぱりそういったキャッチーで古典的な笑いが欲しかったなぁと思いますし。

日常生活をベースに物語を展開していくのだとしたら、

悟郎で言えば、郵便物(封筒)を各住宅のポストに異常な速さで入れて

一番の実績を残している人物であるように描くとか、

蛍(菜々緒)で言えば、早起き設定を活かして、"隠みの術"風に

近隣住民同士の噂を通して密かに情報を入手していく様子を描くとか、

あとは何でしょう…お風呂でついつい長く潜ってしまうとか?

普通を装っているはずが、忍者の癖が時々無意識に出てしまう…という所を

もっと強調すれば、コメディとしてクスッと笑える仕上がりになったのかもしれません。

 

初回の感じだと「夫婦生活あるある」以前に、

悟郎に同情出来る要素が見当たらないほど、とことんダメ人間に描かれているのも、

全体に漂う中途半端さを加速させてしまっている気がするんですよね。

あとは、忍者パートを引っ張ると、ミステリアスを変に印象づけてしまうので、

1話完結型で「伊賀忍者vs甲賀忍者の攻防戦」にこだわるのが

見やすさに繋がってくるのかなぁと。

 

木曜日、どちらも設定を活かしきれていない惜しさを感じるだけに

頑張って欲しいんですけどね…

どちらかと言うと、本作の方が感想執筆が危うい気がしております。

 

あ…でも、「知ってるワイフ」のコラボは唯一楽しかったです。

演出家の土方政人さんと、プロデューサーの貸川聡子さんだからこそ実現出来たネタですね。

 

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警視庁アウトサイダー 1話 感想|木村ひさしワールドと縦軸でごった煮状態…

 

 

初回なので、はっきり申し上げますと…

私、木村ひさしさんの演出は苦手なんですね。

勧善懲悪のストーリーにするために、露骨に強調された悪役と

顔芸のオンパレードばかりの演出を盛り込む日曜劇場とは違うベクトルで、

ちょいちょい挟み込まれる小ネタや効果音、カメラワークの過度な切り替えで

胃もたれする…と言いますか。(好んで見ている方はごめんなさい…ですが(汗))

小ネタは小ネタでも、本筋に関係のないプロレスネタや地下アイドルネタが

もはや"定番"になっているので、それらが物語への没入感を削いでしまっている事に

毎度モヤモヤするんですよねぇ。

 

ただ、これでも、過去作品を挙げるとすれば、

「99.9」と「あまんじゃく」は面白く見ていたんですよ。

前者の場合は…まぁその作品も小ネタが気になりはしたけれど、

あくまでもお遊び程度に留まっていて、

真実は絶対に見つかると信じて止まない主人公の誠実な姿や、

黒幕である裁判官に挑戦状を叩きつけるという、盛り上がる事間違いなしの下克上の構図を

ブレずに魅せていたからっていうのがありますし。

後者の場合は、「殺し屋は元医者だった」トンデモ設定と

木村さんの本来の持ち味の相性が良かったのと、

コメディを演じるのが得意な役者さんを揃えていたのが大きいんだと思います。

だから、木村ひさし監督作だからと言って「全てが苦手」な訳でも、

全否定する訳でもないんです。

 

前置きを踏まえた上で、じゃあ、本作はどうだったのか?と言いますと…

嗜好を抜きにしても、正直、情報過多で見づらい印象を受けました。

 

前期にも縦軸を膨らませる作品がありましたけど、

縦軸って、"メイン"があって初めて引き立つものだと思うんですね。

つまり、本作で言えば…シブい刑事に憧れていて、

見た目や言動からは極道なのが滲み出る架川(西島秀俊)と、

面倒臭い事はやりたくないというイマドキ思考の直央(上白石萌歌)の

"ボケ"的立ち位置の2人と、

3人の中ではまともに見える、"ツッコミ"的立ち位置にいる光輔(濱田岳)の

各々のキャラクターと関係性をしっかり描き切ってから、

縦軸にも興味が持てるようになる…と言った方が分かりやすいでしょうか。

 

ところが、実際に初回を見てみると、ほとんどそれが出来ていないんです。

本作のテーマになっている「アウトサイダーな3人がトリオを結成し、難事件に挑む」の

全貌がイマイチ見えてこないのに、

さらにそこに、小ネタはもちろん、光輔が何者かを探るだの、

被害者遺族を思わせるシーンだの、議員・小山内(斎藤工)の動向だの、

直央の家庭事情だの、いろんなエピソードを合間合間に挟み込まれたら、

縦軸に惹かれる以前に、何の事件を追っているのかが分からなくなるほど

物語に集中出来なくなるのも仕方ない気がします。

…小山内のエピソードに関しては、チラつかせておいて、

今回の事件と特に繋がりもありませんでしたからね(汗)

最初は何を重点的に見せて、何を後半にとっておくか?といった整理整頓が

足りないように思いました。

 

事件パートは、案の定…といった所か、出演者で犯人が誰かがおおよそ分かる時点で

謎解きはあまり重視してなさそうなのを考えると、気軽に見てね!って事なんでしょうけど。

だからこそ、まずは"トリオ"で楽しませて欲しかったです。

 

次回もこの調子で、複数のエピソードを同時進行していく内容なのであれば、

感想はちょっとキツいかもしれません…。

なので、しばらく様子見してみます。

 

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2023年 冬ドラマ 視聴リスト&期待度

 

 

1/25:「星降る夜に」「大奥」最新話の感想記事をUPしました。

 

こんにちは、りんころです!

毎度おなじみ、視聴予定の冬ドラマを紹介する…のが遅過ぎて、

気づけば、新ドラマスタート日の前日の投稿になってしまいました(汗)

大変お待たせいたしました。(待っていて下さったら嬉しいですが…!)

 

1/3時点で発表されている冬ドラマを

「◉毎回書く可能性の高いドラマ」

「○大きく外さなければorスケジュール次第では毎回書くドラマ」

「△初回だけしか書かないor内容次第では初回も書かない可能性のあるドラマ」

「×視聴する予定のないドラマ」

の4種類(優先度)に分けて紹介していこうと思います。

※ちなみに、初回も放送されていない段階で決めているので、あくまでも"予定"です(謝)

そして、感想本数は最終的に、ここで紹介した本数よりかなり減るかもしれませんが、

よろしくお願いしますm(_ _)m

 

 

私が今期視聴&感想執筆するドラマはこちら!

 

曜日・放送時間順にまとめてあります。※既に放送されているドラマは除く

曜日別に知りたい方は曜日を、

ドラマの詳細を知りたい方は、ドラマタイトルをクリックしてみて下さい!

 

放送 作品一覧 主演 優先度
月曜日
フジ
月9
女神の教室 北川景子
フジ
月10
罠の戦争 草彅剛
テレ東
月11
ダ・カーポしませんか? 武田鉄矢 ×
日テレ
月深夜
すきすきワンワン! 岸優太 ×
火曜日
テレ朝
火9
星降る夜に 吉高由里子
NHK
火10
大奥 福士蒼汰
TBS
火10
夕暮れに、手をつなぐ 広瀬すず
テレ東
火深夜
夫を社会的に抹殺する5つの方法 馬場ふみか ×
TBS
火深夜
ブラザー・トラップ 久間田琳加 ×
TBS
火深夜
REAL⇔FAKE Final Stage 荒牧慶彦 ×
水曜日
日テレ
水10
リバーサルオーケストラ 門脇麦
フジ
水10
スタンドUPスタート 竜星涼
テレ東
水深夜
来世ではちゃんとします3 内田理央 ×
テレ東
水深夜
それでも結婚したいと、ヤツらが言った。 鈴木ゆうか ×
木曜日
テレ朝
木9
警視庁アウトサイダー 西島秀俊
フジ
木10
忍者に結婚は難しい 菜々緒
日テレ
木深夜
しょうもない僕らの恋愛論 眞島秀和 ×
テレ東
木深夜
サンドナイツがプロ野球選手だけの居酒屋はじめました サンドウィッチマン、ナイツ ×
金曜日
テレ東
金8
今野敏サスペンス 機捜235 中村梅雀 ×
TBS
金10
100万回 言えばよかった 井上真央
テレ朝
金11
リエゾン 山崎育三郎
テレ東
金深夜
今夜すきやきだよ 蓮佛美沙子トリンドル玲奈
テレ東
金深夜
花嫁未満エスケープ完結編 岡崎紗絵 ×
土曜日
NHK
土10
探偵ロマンス 濱田岳
日テレ
土10
大病院占拠 櫻井翔
テレ朝
土11
ハマる男に蹴りたい女 藤ヶ谷太輔 ×
テレ朝
土11
6秒間の軌跡 高橋一生
フジ
土11
三千円の使いかた 葵わかな
テレ朝
土深夜
ひともんちゃくなら喜んで! 矢作穂香、犬飼貴丈 ×
日曜日
TBS
日9
Get Ready! 妻夫木聡
日テレ
日10
ブラッシュアップライフ 安藤サクラ
帯ドラマ
NHK
月〜木10
ワタシってサバサバしてるから 丸山礼 ×
通年
NHK
日8
どうする家康 松本潤 ×

 

それでは、参りましょう〜。

 

 

2023年 冬ドラマ 視聴リスト&期待度

 

視聴&初回執筆予定の18作品と期待度を発表していきます。

※上から
タイトル/初回放送日/放送局/時間/視聴前期待度(最大:★5つ)
作品概要/コメント/主な出演者/スタッフ(脚本、演出etc)/
という構成になっております。

※初回放送日、スタッフに関する情報は、1/3時点のものです。

 

月曜日

 

女神の教室〜リーガル青春白書〜(1/9・フジテレビ・月曜21時)★★

 

裁判官からロースクールに派遣された新米教員が、目先の“司法試験合格”のみを目指す生徒たちに、「人を知らなければいい法律家にはなれない」をモットーに、「人」を学ぶ授業を展開していく。ロースクールのリアルな日常、教員と学生たちの成長を描くリーガル青春群像劇。

 

うーん…裁判官も親米教員も、北川景子さんにしっくり来ない気がするのは

私だけでしょうか(汗)

そして、脚本家の大北はるかさんは「ラジエーションハウス」「ナイト・ドクター」に続いて

再び月9作品を執筆される事になるんですが、

その方だけでなく、スタッフも全体的に弱いので、あんまり期待はしておりません。

正直、今期は月10があるので良いかな…という感じです。

 

出演:北川景子山田裕貴南沙良、高橋史哉、前田旺志郎 他

脚本:大北はるか(「ラジエーションハウス  シリーズ」「ナイト・ドクター」「ユニコーンに乗って」)

   神田優  (「ブラックペアン」「アライブ」「漂着者」「競争の番人」)

演出:澤田鎌作 (「セシルのもくろみ」「ナイト・ドクター」「元彼の遺言状」)

   谷村政樹 (「ようこそ、わが家へ」「カインとアベル」「ROAD TO EDEN」)

音楽:武部聡志 (「ビーチボーイズ」「西遊記(2006)」「漁港の肉子ちゃん ※映画」)

プロデュース:野田悠介(「グッド・ドクター」「ナイト・ドクター」「競争の番人」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/themis/index.html

 

 

罠の戦争(1/16・フジテレビ・月曜22時)★★★★

 

ある日、突きつけられたのは、息子が瀕死の重傷を負う事件、“先生”からのその事件の“もみ消し”指示、そして、思いもよらない「先生」の裏切りだった。愛する家族を傷つけられた議員秘書が知略を尽くして鮮やかな“罠”を仕掛け、悪しき政治家を失脚させるリベンジエンターテインメントが幕を開ける!

 

もう、待ってました!!と言いたくなっちゃいますね。

事務所を移籍してから初の民放ドラマ主演作が、

以前から縁のある関西テレビで制作される…っていうのがまず嬉しいです。

 

「戦争シリーズ」を除いた脚本家の過去作品が、個人的にはどれもハズレな印象なので、

5年ぶりの新作が果たして上手くいくのかが心配ではありますが…(汗)

草彅剛さんの演技が一番の見所だとは思っているので、

見応えのある内容になれば…という期待を込めて、星★を4つにしてみます。

 

出演:草彅剛、井川遥杉野遥亮片平なぎさ岸部一徳

脚本:後藤法子(「銭の戦争」「嘘の戦争」「チア☆ダン」「10の秘密」「悪女」)

演出:三宅喜重(「銭の戦争」「嘘の戦争」「姉ちゃんの恋人」「アバランチ」)

   宝来忠昭(「嘘の戦争」「セミオトコ」「消えた初恋」「NICE FLIGHT!」)

音楽:菅野祐悟(「銭の戦争」「半分、青い。」「ファーストペンギン!」)

プロデューサー:三宅喜重(「銭の戦争」「嘘の戦争」「サイレーン」「10の秘密」)

        河西秀幸(「銭の戦争」「嘘の戦争」「10の秘密」「ドクターホワイト」)

主題歌:香取慎吾×SEVENTEEN「BETTING」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.ktv.jp/wana/

 

 

火曜日 

 

星降る夜に(1/17・テレビ朝日・火曜21時)★★★

 

窮屈で息苦しい社会の中で、本音を暗闇の中に押し込めながら生きていた主人公の前の突如現れたのは、音のない世界で自由に生きる"10歳下の彼"だった…。世の中にはびこる様々な既成概念を全てひっくり返す、純度120%で描く大人のピュア・ラブストーリー。

 

また「音のない世界」ではありますが、

こちらは生まれつき聴覚を持たない人との物語だそうで、

話の展開は変わってくるんじゃないかと。数年ぶりの再会…って訳でもないですしね。

 

前期からの新枠なので、どんな方向性で行くのかはまだ掴みかねますが、

同じくラブストーリーである「大恋愛」を描いた大石静さんの新作なので、

露骨な胸キュン描写はしないんじゃないかと踏んでおります。

 

出演:吉高由里子北村匠海ディーン・フジオカ

脚本:大石静 (「家売るオンナ シリーズ」「大恋愛」「和田家の男たち」)

監督:深川栄洋(「にじいろカルテ」「和田家の男たち」「ジャパニーズスタイル」)

   山本大輔(「妖怪シェアハウス シリーズ」「おっさんずラブ シリーズ」「民王」)

音楽:得田真裕(「監察医 朝顔 シリーズ」「アンナチュラル」「#リモラブ」「silent」)

ゼネラルプロデューサー:服部宣之(「ケイジとケンジ」「書けないッ!?」「トモダチゲームR4」)

プロデューサー:貴島彩理(「おっさんずラブ シリーズ」「あのときキスしておけば」)

       本郷達也(「セミオトコ」「あのときキスしておけば」「和田家の男たち」)

主題歌:由薫「星月夜」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/hoshifuru_yoruni/

 

 

大奥(1/10・NHK総合・火曜22時)★★★

 

若い男性のみがかかる奇病をきっかけに、男性の人口は女性の1/4にまで激減し、労働も子育ても女性が中心となった江戸時代が舞台の物語。将軍職を引き継ぐ事になった女性と、将軍の寵愛と権力を狙う男性たちの生き様を描く。

 

時代劇は普段視聴しないけれども、裏が個人的に合わなそうだから

とりあえずこっちかな…のつもりでいたのですが、

予告映像を見てみたら、冨永愛さんの将軍姿がまぁ〜〜格好良くて!

数秒のシーンだけで視聴意欲が少し上がってしまいました(笑)

火曜日の中では一週早いスタートなので、初回をチェックしてみようと思います。

 

出演:福士蒼汰、堀田真由、仲里依紗山本耕史、中島裕翔、冨永愛

脚本:森下佳子(「義母と娘のブルース シリーズ」「天国と地獄」「ファーストペンギン!」)

演出:大原拓 (「軍師官兵衛」「とと姉ちゃん」「悦ちゃん」「麒麟がくる」)

   田島彰洋(「ガタの国から ※SP」「青天を衝け」)

   川野秀昭(「吉原裏同心」「ちかえもん」「わろてんか」「青天を衝け」)

音楽:(「」「」「」)

制作統括:藤並英樹(「とと姉ちゃん」「麒麟がくる」「ちむどんどん」)

プロデューサー:舩田遼介(「おかえりモネ ※演出家名義」「風よあらしよ ※SP」)

        松田恭典(「ちむどんどん」)

主題歌:幾田りら「蒲公英」

原作:よしながふみ『大奥』(過去作:『西洋骨董洋菓子店』『きのう何食べた?』)

公式サイト:https://www.nhk.jp/p/ts/PKYJ66Q8JP/

 

 

夕暮れに、手をつなぐ(1/17・TBS・火曜22時)★

 

九州の片田舎で育った空豆と、音楽家を目指す青年・音が数年後に再会したのを機に、ひとつ屋根の下で暮らし始める。とっくに恋に落ちているのに、なかなか恋が始まらない夢追う2人の、世界で一番美しいラブストーリー。

 

うーんと…「耳が聞こえなくなる」という設定をなくしただけで、

昨年同時期に同枠で放送された「ファイトソング」と

似通った作品になりそうな気がするんですが(汗)

 

それでなくても、脚本家がね…

某朝ドラと某水曜ドラマで苦手意識が強まってきているので、

内容次第では最悪、初回の感想すら書かないかもしれません。

 

出演:広瀬すず、永瀬廉、松本若菜田辺桃子、伊藤六花、夏木マリ

脚本:北川悦吏子(「半分、青い。」「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」)

演出:金井紘  (「グッド・ドクター」「コントが始まる」「ザ・トラベルナース」)

   山内大典 (「海月姫」「ストロベリーナイト・サーガ」「知ってるワイフ」「しもべえ」)

   淵上正人 (「新宿セブン」「デイジー・ラック」「レンアイ漫画家」「ゴシップ」)

音楽:(「」「」「」)

編成:三浦萌   (作品不明)

プロデュース:植田博樹(「SICK'S シリーズ」「アンナチュラル」「リコカツ」)

     関川友理(「ドロ刑」「DCU」「オールドルーキー」)

     橋本芙美(「危険なビーナス」「プロミス・シンデレラ」「吉祥寺ルーザーズ」)

     久松大地(「ランチ合コン探偵」「危険なビーナス」「プロミス・シンデレラ」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/yugure_tbs/

 

 

水曜日 

 

リバーサルオーケストラ(1/11・日本テレビ・水曜22時)★★

 

10年前の舞台から去り、今は市役所職員として穏やかに暮らしていた元天才ヴァイオリニスト・初音が、強引過ぎる変人マエストロ・朝陽に巻き込まれ、地元のポンコツ交響楽団に入団する事になる。しかし、2人の前には、数々の障害と強敵が立ちはだかり…?一流オケに大改造するまでを描く、一発逆転の音楽エンターテイメント。

 

「数々の障害と強敵が…」がちょっと引っかかるんですよねぇ。

相関図を見てみると、交響楽団を潰そうとしている存在や、大手楽団のオーナー、

交響楽団には属していない幼馴染と、暗雲が立ち込める登場人物がちらほら…。

 

夢破れた人がまた夢を追うまでの過程や立て直しをじっくり描くだけで、

純粋に面白くなりそうなんですけどね。

前期の「ファーストペンギン!」みたく、

対立構造や騒動を強調した物語にならなければ良いのですが…。

 

出演:門脇麦田中圭瀧内公美坂東龍汰岡部たかし

脚本:清水友佳子(「リバース」「わたし、定時で帰ります。」「エール」「最愛」)

演出:猪股隆一 (「家売るオンナ シリーズ」「コントが始まる」「ムチャブリ!」)

   小室直子 (「ボク、運命の人です。」「3年A組」「真犯人フラグ」)

   鈴木勇馬 (「東京タラレバ娘」「今日から俺は!!「3年A組」「二月の勝者」)

音楽:清塚信也 (「コウノドリ シリーズ」「路〜台湾エクスプレス〜 ※SP」)

   啼鵬   (「てっぱん」「明治開化 新十郎探偵帖」)

チーフプロデューサー:三上絵里子(「二月の勝者」「初恋の悪魔」「ファーストペンギン!」)

プロデューサー:鈴間広枝(「東京タラレバ娘」「あなたの番です」「真犯人フラグ」)

       松山雅則(「あなたの番です」「コントが始まる」「真犯人フラグ」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.ntv.co.jp/reveorche/

 

 

スタンドUPスタート(1/18・フジテレビ・水曜22時)★★

 

自称"人間投資家"である主人公が、仕事での失敗や挫折をしてしまった人、将来の夢を諦めてしまった人、さまざまな事情を抱えた人々と出会い、再び生きる希望を取り戻させていく。社会で迷える人々に光を当て、新たな人生の道へと導いていく“シン・時代のヒーロー”が切り開く、新しい“人間再生ドラマ”。

 

某ドラマでは投資家だと嘘をついていたのが、今度はそれを本当に仕事にするのだそう。

えっと…これでも、数年前から竜星涼さんの演技をお見かけしている分、

世間(親)からは"ニーニー"で認知されてしまっているのが気の毒に感じていて、

そのイメージを早く払拭する作品に出会えたら…と願ってはいたんですよ。

でもねぇ…この作品、いろんな意味で不安要素たっぷりなんですよ(苦笑)

 

様々な事情を抱えた人々を立ち直らせる物語は

結末よりも過程で説得力を持たせるのが大事だと思っているので、

コメディ作品経験の多いお2人の脚本家は、どうも適任ではないんじゃないか?もそうですし。

メイン演出家が瑠東東一郎さんなのもあって、

"その題材にしては"軽い雰囲気になりそうな気がしてなりません。

予告映像を見る限り、主人公も根性論で押し通して行きそうなキャラっぽいですしね…。

 

出演:竜星涼小泉孝太郎吉野北人小手伸也塚地武雅反町隆史

脚本:モラル (「年下彼氏」「極主夫道」「じゃない方の彼女」「あせとせっけん」)

   伊達さん(「おじさまと猫」「推しの王子様」「新・信長公記」)

演出:瑠東東一郎(「探偵が早すぎる シリーズ」「浦安鉄筋家族」「魔法のリノベ」)

   九万真路(作品不明)

   的場政行(「カカフカカ」「3Bの恋人」「しろめし修行僧」)

   松下敏也(「浦安鉄筋家族」「DIVE!!」「極主夫道 ザ・シネマ」)

音楽:(「」「」「」)

企画:狩野雄太 (「世にも奇妙な物語 シリーズ」「デート」「知ってるワイフ」)

プロデュース:清家優輝(「極主夫道」「じゃない方の彼女」「新・信長公記」)

       庄島智之(「彼女、お借りします」「極主夫道 ザ・シネマ」)

主題歌:「」

原作:福田秀『スタンドUPスタート』(過去作:『ドロ刑』)

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/stand_up_start/index.html

 

 

木曜日 

 

警視庁アウトサイダー(1/5・テレビ朝日・木曜21時)★★★

 

元マル暴オヤジ刑事と、秘密をひた隠すエース刑事、そして、やる気ナシ新米刑事という、警察組織の中では異質な存在=アウトサイダーである3人がトリオを結成し、様々な難事件に挑んでいく。シリアスとコメディが絶妙なスピード感で絡み合う、いまだかつてない刑事ドラマを生み出していく。

 

公式サイトによると「清廉潔白な熱血刑事がどす黒い悪に立ち向かう、という構図が定石」

「そんな概念をぶっ壊す、まったく新しい刑事ドラマが誕生」とも書かれているんですが、

近年の刑事ドラマ、特に「相棒」を筆頭に

刑事ドラマの制作を得意としているテレビ朝日なら、

むしろ"変わり者の刑事"の方が定石になっている気がするので、

その点では真新しさは感じません。

 

西島秀俊さん、濱田岳さん、上白石萌歌さんと、実力のある役者さんが揃っているので、

お三方のやり取り自体は楽しめるかと思います。

ただ、1つ不安なのは、癖の強い木村ひさしさんが監督である事…。

コメディは良くても、シリアスとコメディのメリハリのつけ方が上手い印象が

個人的にはないんですよね(汗)

 

出演:西島秀俊濱田岳上白石萌歌、優香、斎藤工

脚本:髙橋泉  (「わにとかげぎす」「僕はどこから」「仮面ライダー BLACK SUN」)

演出:木村ひさし(「99.9 シリーズ」「シェフは名探偵」「金田一少年の事件簿(2022)」)他

音楽:末廣健一郎(「逃げ恥」「レンアイ漫画家」「婚姻届に判を捺しただけですが)

ゼネラルプロデューサー:服部宣之 (「ケイジとケンジ」「書けないッ!?」「トモダチゲームR4」)

プロデューサー:藤崎絵三 (「科捜研の女 シリーズ」「遺留捜査 シリーズ」)

        長谷川晴彦(「シェフは名探偵」「仮面ライダー BLACK SUN」)

        山形亮介 (「M 愛すべき人がいて」「エアガール ※SP」)

主題歌:山下達郎「LOVE'S ON FIRE」

原作 :加藤実秋『警視庁アウトサイダー』シリーズ(過去作:『メゾン・ド・ポリス』)

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/outsider/

 

 

忍者に結婚は難しい(1/5・フジテレビ・木曜22時)★★

 

薬剤師である蛍と、郵便局の配達員である悟郎は夫婦生活を送っていたが、実は2人にはお互いに隠している秘密があった。2人の本当の顔は忍者であり、それも歴史上では敵対関係にあったとされる「甲賀」と「伊賀」の末裔だったのだ…。二人は家庭を取るか、一族の伝統を貫くのか?『ロミオとジュリエット』をもほうふつとさせる、互いの隠された運命に悲恋が交錯する忍者ラブコメディ。

 

ヒットを飛ばした「ルパンの娘」の原作者である横関大さんの新作を実写化するとの事。

「ルパンの娘」では泥棒一家と警察一家で「ロミオとジュリエット」仕立てにし、

偵察用に作られたてんとう虫◯号が好評を受けていたのが、

本作では公式サイトを読む限り

どうやら忍者の甲賀一家と伊賀一家、ドローンに置き換わるようで、

他の設定を見てみても、どうも"二匹目のどじょう"感が漂っているのが気になる所ですが…。

スタッフは全く違っていて、特に脚本家の松田裕子さんは「レンアイ漫画家」「恋です!」と

原作を活かしての執筆を得意としている印象があるので、

それなりに楽しめるんじゃないかとは思っています。

 

鈴木伸之さんは最近上り調子ですし、

特殊任務があるとの事で、菜々緒さんのアクションシーンも存分に見られそうです。

まずはお2人の演技と掛け合いに期待してみます。

 

出演:菜々緒鈴木伸之勝地涼山本舞香市村正親

脚本:松田裕子(「東京タラレバ娘 シリーズ」「正義のセ」「レンアイ漫画家」「恋です!」)

演出:土方政人(「ヘッドハンター」「知ってるワイフ」「純愛ディソナンス」)

   木下高男(「メゾン・ド・ポリス」「彼女はキレイだった」「ゴシップ」)

   小林義則(「駐在刑事 シリーズ」「明日の約束」「レンアイ漫画家」「悪女」)

   北坊信一(「危険なビーナス」「プロミス・シンデレラ」「ミステリと言う勿れ」)

音楽:ワンミュージック(「家政夫のミタゾノ シリーズ」「グッドワイフ」「にじいろカルテ」)

編成企画:髙木由佳(「ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇」)

プロデュース:貸川聡子(「無痛〜診える眼〜」「警視庁いきもの係」「推しの王子様」)

主題歌:aiko「あかときリロード」

原作 :横関大『忍者に結婚は難しい』
(過去作:『K2 池袋署刑事課 神崎・黒木(ドラマ「キワドい2人」)』、『ルパンの娘』)

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/ninja/index.html

 

 

金曜日 

 

100万回 言えばよかった(1/13・TBS・金曜22時)★★★

 

運命だと思った相手を突然失い、その死を受け入れられない主人公と、きちんと想いを伝えてこなかった“思い残し”があるために、現世をさまよう幽霊となった直木と、唯一幽霊と意思疎通出来るという刑事・譲の3人の関わりを通して、「“当たり前"がどんなに愛おしくかけがえのないものか」を改めて訴えかける、“切なくて温かい”ファンタジーラブストーリー。

 

大切な人が幽霊となって現れるという設定だけならまだしも、

唯一幽霊が見えて意思疎通がとれる人物を登場させて

"切ない"を生み出そうとしている…って所が、何だかあざとさを感じさせますね。

安達奈緒子さん×磯山晶さんのタッグなので、大丈夫かとは思いますが…

概要も大分アバウトに書かれているので、こればかりは初回を見てみないと分かりません。

 

出演:井上真央佐藤健、シム・ウンギョン、松山ケンイチ

脚本:安達奈緒子(「きのう何食べた?」「G線上のあなたと私」「おかえりモネ」)

演出:金子文紀 (「逃げ恥」「大恋愛」「G線上のあなたと私」「俺の家の話」)

   山室大輔 (「グランメゾン東京」「俺の家の話」「アトムの童」)

   古林淳太郎(「恋する男たち」「西荻窪 三ツ星洋酒堂」「理想ノカレシ」)

音楽:河野伸  (「おっさんずラブ シリーズ」「俺の家の話」「ムチャブリ!」)

編成:中西真央 (「書類を男にしただけで ※SP」「最愛」「石子と羽男」)

   吉藤芽衣 (「リコカツ」「持続可能な恋ですか?」)

プロデューサー:磯山晶 (「ごめんね青春!」「G線上のあなたと私」「俺の家の話」)

       杉田彩佳(作品不明)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/100ie_tbs/

 

 

リエゾン-こどものこころ診療所-(1/20・テレビ朝日・金曜23時15分)★★★

 

児童精神科が舞台の医療ヒューマンドラマ。自らも発達障害を抱える院長と研修医の凸凹コンビが、発達障害をはじめ、様々な生きづらさを抱える子どもとその家族に真っすぐに向き合い、寄り添っていく姿を描く。

 

メインの脚本家である吉田紀子さんの代表作は「Dr.コトー診療所」で、

舞台や設定は違えど、本作も同じ医療ヒューマンドラマなので

大きく外れる事はないと思います。

ただ、前期の医療ドラマがどれも詰め込み過ぎな内容で終わってしまったので、

本作も最終的にそうなってしまわないかは、ちょっとだけ心配でもあります…。

 

出演:山崎育三郎、松本穂香栗山千明

脚本:吉田紀子   (「Dr.コトー診療所 シリーズ」「ミストレス」「その女、ジルバ」)他

演出:Yuki Saito(「おっさんずラブ シリーズ」「書けないッ!?」「鹿楓堂よついろ日和」)

   小松隆志(「家政夫のミタゾノ シリーズ」「先生を消す方程式。」「泣くな研修医」)

   竹園元 (「明日の君がもっと好き」「モコミ」「となりのチカラ」)

音楽:得田真裕 (「監察医 朝顔 シリーズ」「アンナチュラル」「#リモラブ」「silent」)

チーフプロデューサー:五十嵐文郎(「越路吹雪物語」「白い巨塔(2020) ※SP」「24 JAPAN」)

プロデューサー:浜田壮瑛 (「べしゃり暮らし」「七人の秘書」「トモダチゲームR4」)

       木曽貴美子(「家政夫のミタゾノ シリーズ」「まだ結婚できない男」)

       村山太郎 (「さくらの親子丼1,2」「らせんの迷宮」「言霊荘」)

協力プロデューサー  :中込卓也 (「明日の君がもっと好き」「愛しい嘘〜優しい闇〜」)

主題歌:「」

原作・漫画:ヨンチャン 原作:竹村優作『リエゾン-こどものこころ診療所-』

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/liaison/

 

 

今夜すきやきだよ(1/6・テレビ東京・金曜24時12分)★★

 

結婚願望はあるが家事全般が苦手なあいこと、家事は得意だが仕事はスランプ気味のともこが、あるイベントでの再会を機に同居生活を始める。日常生活に当たり前のようにあるジェンダーロールや、婚姻制度、セクシュアリティにまつわる生きづらさへ立ち向かう2人の姿を、おいしいお家ご飯を通して紡ぐガールズムービー。

 

公式サイトによると、あいこが住まいを提供し、

家事が得意なともこが美味しい料理を提供するという交換条件のもとで

同居生活を始めるのだそう。

グルメ要素もあるので、前期の「作りたい女と食べたい女」にどことなく似ているような…?

テレビ東京が、恋愛関係にない女性2人の"生きづらさ"をどう描くのか、

とりあえず初回をチェックする…といった感じですね。

 

出演:蓮佛美沙子トリンドル玲奈、鈴木仁、三河悠冴、宮崎美子

脚本:山西竜矢(「彼女未来」「生まれゆく日々」※全て映画)

監督:太田良(「めぐる。」「うきわ」「それ忘れてくださいって言いましたけど。」)

   山中瑶子(「あみこ ※映画」「21世紀の女の子 ※映画」「だから私はメイクする」)

音楽:澤田かおり(「きのう何食べた? シリーズ」「がっこうぐらし! ※アニメ」)

チーフプロデューサー  :祖父江里奈(「きのう何食べた?」「運命警察」「孤独のグルメ10」)

音楽プロデューサー:福島節  (「愛流通センター ※映画」)

プロデューサー:本間かなみ(「30歳まで童貞だと…」「うきわ」「警視庁考察一課」)

       高橋優子 (「極道めし」「向かいのバズる家族」「シジュウカラ」)

OPテーマ:甲田まひる「CHERRY PIE」

EDテーマ:LIL LEAGUE「Hunter」

原作:谷口菜津子『今夜すきやきだよ』

公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/konyasukiyakidayo/

 

 

土曜日 

 

探偵ロマンス(1/21・NHK総合・土曜22時)★★★★

 

1923年に江戸川乱歩が作家デビューを果たしてからから100年という節目にお届けする“知られざる江戸川乱歩誕生秘話”。「カムカムエヴリバディ」制作チームがお送りする、ロマンスあり、笑いあり、涙あり、魂の叫びあり、アクションあり…な、今を生きる人々の心に響く珠玉のエンターテイメント活劇となっている。

 

「カムカムエヴリバディ」は要素をあちこち詰め込み過ぎてしまっただけで、

最初の方の恋愛模様とか、るいが上京したての頃とかは

心情描写が丁寧で、興味深く見ていたんですよね。

なので、今度は全4話という短さでコンパクトにまとまるかどうか?ではありますが、

根本的な所では大きく外さないと思っています。

濱田岳さんと草刈正雄さんのコンビも楽しみです。

 

出演:濱田岳石橋静河泉澤祐希森本慎太郎草刈正雄

脚本:坪田文  (「99.9 シリーズ」「コウノドリ シリーズ」「カラフラブル」)

演出:安達もじり(「まんぷく」「心の傷を癒すということ」「カムカムエヴリバディ」)

   大嶋慧介 (「西郷どん」「腐女子、うっかりゲイに告る。」「おちょやん」)

音楽:大橋トリオ(「スターマン・この星の恋」「PとJK ※映画 ※大橋好規名義」)

制作統括:櫻井賢(「マッサン」「西郷どん」「カムカムエヴリバディ」)

主題歌:大橋トリオ「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.nhk.jp/p/ts/MZJR2NR6JM/

 

 

大病院占拠(1/14・日本テレビ・土曜22時)★

 

医師や職員、そして妻も人質にし、大病院を占拠している鬼のお面を被った"武装集団"に、休職中の捜査官である主人公が立ち向かっていく。頭脳戦&体力戦を経て、犯人たちの目的が何かを見つけ出すまでを描く、ノンストップ籠城サスペンス。

 

「カチカチ野郎」「白塗り野郎」の次は「オニオニ野郎」ですか?(爆)

10人の鬼の正体が誰なのかは不明って事は…そこに最近流行りの"考察"を混ぜてくるんですよね。

まぁ、日テレの事ですから、安藤◯信さんは入っているんじゃないかとは踏んでおります…w

 

「ボイス 110緊急指令室」と「レッドアイズ」のスタッフが集まっているので、

どんな内容になるかは、上記にも冗談っぽく書いた通り、大体お察しがつくでしょう。

という訳で、こちらもよほど書きたくなる内容でなければ、

初回の感想記事すら投稿しない可能性が高いです。

 

出演:櫻井翔比嘉愛未ソニン白洲迅平山浩行

脚本:福田哲平(「インハンド」「レッドアイズ」「らせんの迷宮」「パンドラの果実」)

演出:大谷太郎(「ボイス 110緊急指令室 シリーズ」「未満警察」「逃亡医F」)他

音楽:ゲイリー芦屋(「ボイス 110緊急指令室 シリーズ」「愛がなんだ ※映画」「ザンビ」)

チーフプロデューサー :田中宏史(「君と世界が終わる日に シリーズ」「祈りのカルテ」)

プロデューサー:尾上貴洋(「ボイス 110緊急指令室 シリーズ」「パンドラの果実」)

        茂山佳則(「ゆとりですがなにか」「レッドアイズ」「ボイスⅡ」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.ntv.co.jp/dbs/

 

 

6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱〜

(1/14・テレビ朝日・土曜23時30分)★★★

 

新事業で中々意見が合わないまま亡くなってしまった父が、数ヶ月後には主人公の前に再び現れるようになり…。主人公に弟子入り志願する謎の女性を絡ませつつ、花火師親子の不思議な日常を描き出す、一筋縄ではいかない心温まるファンタジー

 

夏の風物詩である花火を取り扱ったドラマを、なぜか真逆の冬に放送するという(笑)

まぁそれは置いといて…。

 

「僕らは奇跡でできている」のタッグ再び!って事で、

高橋一生さん×脚本家・橋部敦子さんの新作は楽しみにしておりますが、

橋部さんのここ最近の作品は、エピソードをあちこち膨らませ過ぎな傾向にあるので、

ほどほどに期待…といった感じですね。

 

出演:高橋一生橋爪功、本田翼 他

脚本:橋部敦子(「僕らは奇跡でできている」「モコミ」「半径5メートル」)

監督:藤田明二(「越路吹雪物語」「やすらぎの刻〜道」「エアガール ※SP」)

   竹園元 (「明日の君がもっと好き」「モコミ」「ジャパニーズスタイル」)

   松尾崇 (「ミス・シャーロック」「前科者 ※映画・助監督名義」)

音楽:(「」「」「」)

エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(「ドクターX シリーズ」「ザ・トラベルナース」)

プロデューサー:中込卓也(「明日の君がもっと好き」「モコミ」「ゴシップ」)

        山形亮介(「やすらぎの刻〜道」「M 愛すべき人がいて」)

        新井宏美(「戦場へ、インターン ※映画」「エアガール ※SP」)

主題歌:ケツメイシ「夜空を翔ける」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/6byoukannokiseki/

 

 

三千円の使いかた(1/7・フジテレビ・土曜23時40分)★★★

 

夢を実現したい、幸せな家庭を守りたい、将来に備えたい、生きがいを見つけたい…どの世代でも共通しているのは"お金"に関する悩み。女性たちが「節約」を通して、それぞれが「どのような人生を送りたいのか?」を真剣に考え、悩む姿を描く、ちょっと不思議なホーム"マネー"ドラマ。

 

〇〇円があったらあなたはどう使いますか?で

22年7月期の「家庭教師のトラコ」を思い出しましたが、

その作品は最終的に、なんでそうなった!?って感じで終わりましたのでね…(苦笑)

 

お金がテーマとなると、物語性よりも節約のノウハウを教える方向に

引っ張られそうな予感もしますが、

原作の核にもなっている"家族"が見えてくる話になれば、

もしかしたら拾い物になるかもしれません。

 

出演:葵わかな山崎紘菜、橋本淳、堀井新太中尾ミエ

脚本:嶋田うれ葉(「スミカスミレ」「リカ」「エール」「舞い上がれ!」)

   鈴木裕那 (「ハルとアオのお弁当箱」「ラブコメの掟」「汝の名」)

   青木江梨花(「花嫁のれん シリーズ」「遺留捜査5」「ヤヌスの鏡(2019)」)

演出:村上牧人 (「執事 西園寺の名推理 シリーズ」「歪んだ波紋」「その女、ジルバ」)

   室井岳人 (「その女、ジルバ」「カナカナ」「アイゾウ」)

   柿原利幸 (「ごほうびごはん」「Phantom Pain ※映画」)

   下向英輝 (「グッドモーニング・コール」「リカ」「ひとりで飲めるもん!」)

音楽:横山克  (「わろてんか」「トップナイフ」「純愛ディソナンス」)

   橋口佳奈 (「A3! シリーズ ※アニメ」「群青領域」「雨の日 ※SP」)

企画:市野直親 (「最高のオバハン 中島ハルコ シリーズ」「個人差あります」)

プロデューサー:遠山圭介(「限界団地」「その女、ジルバ」「おいハンサム!!」)

       雫石瑞穂(「ブシメシ! シリーズ」「行列の女神」「その女、ジルバ」)

       山本梨恵(「ブスの瞳に恋してる2019」「女王の法医学〜屍活師〜2 ※SP」)

主題歌:「」

原作 :原田ひ香『三千円の使いかた』(過去作:『一橋桐子(76)の犯罪日記』)

公式サイト:https://www.tokai-tv.com/3000yennotsukaikata/

 

 

日曜日 

 

Get Ready!(1/8・TBS・日曜21時)★★★

 

表の顔はパティシエ、裏の顔は天才執刀医という2つの顔を持つ主人公が、敏腕オペナース、若き万能ハッカー、患者と交渉する役割を担う相棒のいる闇医者チームとともに患者の命を救っていく。1話完結型&完全オリジナルとなっている、“生きる意味を問う”異色のヒューマンドラマ。

 

各々のキャラ設定はしっかり作り込まれているなぁという印象はあります。

ただ、まぁ…仮面がちょいダサな気がしなくもないんですが…(笑)

そこは内容次第で、"面白味"の1つに変わってくるんでしょうかね。

 

また、脚本家が全体的に弱めなのも気になる所ですが、

最近の日曜劇場の作品は、素材は良いのに大規模な世界観にし過ぎるか、

某大ヒット作に引きずられるかのどちらかで勿体ない仕上がりになる傾向にあるので、

堤幸彦監督がこれまでとは異彩を放つ作品を生み出して下さる事に期待したいです。

 

出演:妻夫木聡松下奈緒、日向亘、當真あみ、藤原竜也

脚本:飯野陽子(「救命病棟24時5」「我が家の問題」「書類を男にしただけで ※SP」)

   山田能龍(「電影少女 シリーズ」「全裸監督」「東京怪奇酒」「真相は耳の中」)

   川邊優子(「ゼロ」「ハケンの品格2」「金田一少年の事件簿(2022)」)他

演出:堤幸彦 (「SICK'S シリーズ」「神の舌を持つ男」「ファーストラブ ※映画」)

   武藤淳 (「ハンチョウ5,6」「クロコーチ」「就活タイムカプセル ※SP」)

音楽:ノグチリョウ(「ケイ×ヤク」)

プロデュース:武藤淳  (「ホワイト・ラボ」「TOKYO MER」)

     植田博樹 (「SICK'S シリーズ」「アンナチュラル」「リコカツ」)

     鈴木佳那子(「ファーストラブ ※映画・ラインプロデューサー名義」)

     市山竜次 (「ハロー張りネズミ」「記憶屋 あなたを忘れない ※映画」)

     佐井大紀 (「階段下のゴッホ」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/getready_tbs/

 

 

ブラッシュアップライフ(1/8・日本テレビ・日曜22時30分)★★★★

 

33歳独身の主人公は、実家で両親と妹と4人で暮らし、夜は幼なじみ2人とご飯やカラオケで盛り上がる…というごく平凡な人生が続くと思っていたが、ある日の夜、事故であっけなく死んでしまう。しかし目を覚ますと、赤ちゃんとなって生まれ変わっていた。平凡な女性がもう一度人生をやり直す姿を描く、地元系タイムリープ・ヒューマン・コメディー。

 

バカリズムさんの脚本だけに「素敵な選TAXI」の壮大版?な感じもしますが、

数年前か数日前に戻るタイムリープものが多い中、

赤ちゃんからやり直す…という設定は中々斬新で面白そう。

 

同級生役に夏帆さんと木南晴夏さん、元彼役に松坂桃李さん、

志田未来さんに黒木華さんと、脇を固める役者さんも豪華ですね。

どんなゴールへと辿り着くのか、純粋に見守りたくなる物語だったら良いなぁと。

 

出演:安藤サクラ夏帆木南晴夏松坂桃李鈴木浩介

脚本:バカリズム(「生田家の朝 シリーズ」「素敵な選TAXI」「ノンレムの窓 ※SP」)

演出:水野格  (「美食探偵 明智五郎」「レッドアイズ」「ダマせない男 ※SP」)

   狩山俊輔 (「知らなくていいコト」「恋です!」「祈りのカルテ」)

音楽:fox capture plan(「コンフィデンスマンJP シリーズ」「カルテット」「SUPER RICH」)

チーフプロデューサー:三上絵里子(「二月の勝者」「初恋の悪魔」「ファーストペンギン!」)

プロデューサー:小田玲奈 (「家売るオンナ シリーズ」「恋です!」「悪女」)

       榊原真由子(「受付のジョー」「ノンレムの窓 2022・秋 ※SP」)

       柴田裕基 (「らせんの迷宮」「受付のジョー」)

       鈴木香織 (「東京タラレバ娘 シリーズ」「恋はDeepに」「恋です!」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.ntv.co.jp/brushup-life/

 

 

まとめ

 

期待度ランキングをTOP5で付けるならば...

1位 ブラッシュアップライフ(日テレ・日10)

2位 罠の戦争(フジ・月10)

3位 探偵ロマンス(NHK・土10)

4位 三千円の使いかた(フジ・土11)

5位 Get Ready!(TBS・日9)

といった感じ。

 

ドラマのラインナップを見ての所感は…

早速明日からドラマが始まるので、ササッと書かせていただきますね。

 

上記の期待度ランキングを見ても分かる通り、

個人的に惹かれている作品は土日(月)に集まっているといった感じでしょうか。

木曜日のドラマは初回を見てみないと何とも分かりません。

逆に、どちらも大丈夫かしら…と思えてしまうのは、水曜日のドラマですね(汗)

 

去年の冬クールは、ブログを半休止状態にしてしまうほど

感想を書きたい気持ちにさせる作品がほとんどなかった上に、

ここ最近は「豊作」とは言い難いクールも続いているので、

卯年だけに、今年の1クール目となる今期を機に

ドラマ全体が盛り上がって"飛躍"していってくれれば…と思います。

 

ちなみに、去年の4月21日からNetflixの方で配信されているとの事で、

1/5スタートのテレビ東京・木曜24時30分のドラマ「ヒヤマケンタロウの妊娠」は

規定により、今期のドラマからは外させていただきましたが、

題材的に気になるので、こちらも視聴するつもりです。

他のドラマとの兼ね合いになりますが、面白かったら感想を書くかも…?

 

***

 

ではでは、個人的ヒット作が出て来れば良いなぁと願いつつ...

冬クールのドラマを楽しみに待ちましょう(´∀`)

最後まで閲覧ありがとうございました!

 

 

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2023年 あけましておめでとうございます!

 

 

あけましておめでとうございます!

昨年は当ブログをご愛読下さり、誠にありがとうございました。

相変わらずの超マイペースブログではありますが(苦笑)

ご訪問はもちろん、コメントやスターをいただけたからこそ、

ゆっくりとでも、ここまで続けてこれたような気がします。

 

昨今の連続ドラマは、地上波だけでなく、

BSや地方局、ネット配信も含めると軽く100本を超えます。

私が感想を書き始めた約5年前から考えると、

もうとんでもない数のドラマが放送されています(笑)

そして、性別や年代、職業といった個人情報がより収集しやすくなった

「個人視聴率」の導入が2020年3月から行われた事により、

枠ごとの"カラー"が年々、良くも悪くも固まってきているようにも思います。

…まだまだ若い頃だったら楽しめたのかもしれない若者向け恋愛ドラマも

量産されつつありますしね。

 

ドラマを見て感じた事を言語化・文章化するにはどうしても気力と時間がかかるタチで、

感想を書けるのは頑張っても10本が限界なので、

何を見て、何を書くかの選択がより重要になってきます。

今年も、私が純粋に「良いな」と思ったドラマの感想を

マイペースに投稿していくつもりです。

でも…昨年はさすがに投稿本数が

春ドラマは4本、夏ドラマは5本とマイペース過ぎたので(苦笑)

(もう呆れられているんじゃないかと思うくらいです。本当に申し訳ありません…^^;)

今年はとりあえず、毎期10本程度(8〜10本)投稿する事を目標にしていきたいですね。

 

今年のお正月は珍しく、民放でのプライム帯のSPドラマの放送がありません。

テレビ朝日のシリーズものや、正月時代劇はスルーしております。

なので、またコンスタントに投稿し始めるのは

1/5からスタートする「警視庁アウトサイダー」「忍者に結婚は難しい」からになりそうです。

 

…とその前に、まずは前期の某最終回感想、冬ドラマ視聴リスト&期待度を

完成させないとですね。これは最低限(〜1/4まで)。

昨年の年間ランキングは〜…本当は上げたい気持ちはあるんですけどねぇ。

順位はほとんど確定しておりますし。

一言二言の簡単なコメントでもよろしければ!!頑張って進めようとは思っております。

 

年々ひねくれ度も増して、拙いブログではありますが、

読者の皆様とまたいろんなドラマの感想を共有出来たらと思います。

今年も当ブログをよろしくお願いいたします。

そして、今年も素敵なドラマとの出会いがありますように。

 

 

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自転車屋さんの高橋くん 8話(最終回) 感想|バナナで繋がっていた2人

 

 

最終回にして初登場の朋子の父・志朗(近江谷太朗)。

3話の感想で「誰からも愛される良い子でいなさい」といつも言っていた件について、

ある種の"縛り"のようにも思えた事から、罪な人だなぁ…と書いていたんですが、

実際の父はTシャツの通り「LOSER」でしたね…(苦笑)

あたかも熱心に育ててやった風の言い方でしたが、朋子(内田理央)が小さい時に

親権を手放した以上は、もう口出しする権利はない訳で。

なぜ離婚したかは、拓郎の態度で一目瞭然でしょう。

今は彼に賛同している様子の再婚相手も、そのうちストレスが積もり積もって

離婚を申し出る時が来るんでしょうねぇ…。

 

それで、あのエピソードで1つ何となくでしか分からない所があったんですけど…

隼人(武知海青)って、志朗と再婚相手との子供で合ってますよね?

つまり、朋子とは親戚のようなもの??

(たもつの散歩は、朋子の代わりに手伝ってくれていた?)

最終回で父の家庭関係を盛り込んだのは、

遼平(鈴木伸之)との関わりや、聡子(濱田マリ)と向き合う事で強くなれた

朋子の成長を示すのに必要なエピソードだったとは思いますが、

30分×8話で締めるのには、いろいろと駆け足だったかなぁ…という気はしましたね。

 

惣司(斉木しげる)にしても、単純に、居場所がなくなった遼平を拾って

父代わりに育ててくれた関係性かと想像していたのが、まさかの訳あり&病気持ちだったので、

やっぱり、遼平との馴れ初めから現在に至る話を掘り下げて欲しかった感はありましたし。

本当の父とも完全に話し合えていないままですし。

退職した貴美子(長井短)が今どうしているのかも、ちらっとでも見てみたかったです。

あと4話くらいあったら、ちょうど良い感じに収まったのかもしれません。

 

まぁでも、いつもの交差点で朋子を見送ってから、

自販機で三ツ矢サイダーを買って一服する遼平の姿がラストシーンになっていたのは、

中々粋な見せ方でしたね。

数年後に飛んで、同居生活を始めた2人…という、

恋愛ドラマにおいて"分かりやすい"進展を見せて終わるのもアリですが、

本作の場合は、最後まで「なんでもない日常の中にある小さな幸せ」を描く事を

大切にしていた作品だったと思います。

 

また、ラブシーンをストレートかつロマンチックに魅せていたので、

キュンキュンしながら楽しむ視聴者も

多かったかもしれませんが(私も遼平の言動にはキュンとする時はありましたw)、

個人的にはどちらかと言うと、ちょっとだけ抜けていたり、不器用だったりする人たちが

どうやって互いを"補填"し合っていくのか?を、回想も交えながら多面的に描く

「成長物語」として見ておりました。

朋子も遼平も、聡子も山本(瀬口黎弥)も…

みんながみんな「完璧」「良い人」ではない事を示す人物描写が丁寧で、

だからこそ、自然と自分を重ねて、共感出来て、応援したくなれたんだと思います。

 

遼平がカラオケで愛を伝えようとしたら、きっとこんな感じなんだろうなぁ…と思える

鈴木伸之さんの真っ直ぐで誠実な主題歌も良かったです。

岐阜のロケーションも含めて、じんわりと温かい気持ちになれる作品でした。

 

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エルピスー希望、あるいは災いー 10話(最終回) 感想|一筋の光を信じるという気持ち

 

 

リアルの見せ方も、ファンタジーの見せ方も

どちらも"ちょうど良い"所に収まった最終回だったなぁ…と思います。

 

恵那(長澤まさみ)が逮捕させて欲しいと言っていた本城(永山瑛太)が

本当に逮捕されたのかどうかも不明であれば、

正一(鈴木亮平)が政界に入った事で、彼の活躍が恵那にとっては

"希望"か"災い"になるのかどうかも濁されたままですし。

大門(山路和弘)も残念ながら、

マスコミに追われ続ける日々を送っているだけで、失脚はしていない。

そして…恵那の切ったカードが、何か世界や内閣に変革をもたらした訳でもない。

本作の大元となっている松本(片岡正二郎)の冤罪は無事に晴れたものの…

確かに、随所にモヤモヤが残る内容ではありました。

 

ただ…「暗闇の中に刺した一筋の光(=目の前の人間)を信じてみる」という

たった1つの答えが出た事に、今まで積み重なっていた心のつっかえが

スッととれたような、そんな救いを感じさせました。

決してハッピーエンドではないんですけどね。

でも、初回からずっと「飲み込みたくなくても飲み込まれてしまう」事からくる

人間の弱さとか、脆さとか、巨悪の得体の知れなさとかが、

恵那と拓朗(眞栄田郷敦)の表裏一体の関係性や食べ物を通して描かれ続けたからこそ、

彼女がその答えを導き出せたという成長に、響くものがあったんだと思います。

 

最終回にして最も"王道ガッツリ"な牛丼(しかも大盛り)を2人が食べていて、

「何とかなる」とポジティブ思考になっていたのも、

フライデーボンボンからの異動や冤罪事件の調査を経て

また一段とたくましくなれた心境を感じさせて、グッときましたね。

そして、村井(岡部たかし)が店にやってきてからの、2人のとびっきりの笑顔。

立ち位置は違えど、3人はこれからも「一筋の光を信じる」事を大切にしながら

日々を過ごしていくんでしょう…。

それは、EDでは暗闇で1人で食べていたケーキを

ようやく一緒に共有出来たさくら(三浦透子)と松本にも言える事ですし。

もしかしたら…拓朗と目が合った際に、

顔の動きから「頑張れよ」と託してくれていたようにも見えた

正一にも言える事なのかもしれません。

マスコミ陣の中でも、大門に対して一際攻めの姿勢を見せた記者・佐々岡(池津祥子)は、

視聴者にとっての"光"とも捉えられますしね。

 

先ほど「ハッピーエンドではない」とは書いたけれども、

誰かを、何かを信じてみようかな…と思える、そんな着地点になっていた気がします。

個人的には、本作は見るのに一番気力のいる作品で、

正直、時々小難しく感じる部分もあったりはしたんですが、

最後まで見て良かった作品である事には間違いありません。

 

月曜10時台に引っ越ししてからの第1作目「アバランチ」以来、

久々に"カンテレドラマらしさ"を堪能出来ました。

次回作もこの調子で(まぁ、あのスタッフなので大丈夫でしょうけど)

挑戦的な仕上がりになってくれれば…と思います。

 

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【個人の意見です】ボクらの時代の"あの回"を見て、思った事を書き出してみた。

 

 

最終回も見終えて…つい最近SNSで物議を醸していた

「silent」の脚本家・生方美久さんと演出家・風間太樹さん、プロデューサー・村瀬健さん

出演された回の「ボクらの時代」をやっとこさ見ました。

 

まず、結論から言ってしまえば…

生方さんが「日本語が分かる人に見て欲しい」と仰りたくなったのも

まぁ分かるかな…というのが、全体を見ての感想です。

むしろ私としては、想像していたよりも、

その発言に至るまでにちゃんと"理由"があったのを知る事が出来て、安心もしたのです。

というのも、生方さんは「海外の人は日本語が母国語じゃないから、日本の作品を楽しめない」

みたいに、別に差別意識を持ってあの発言をされた訳ではなくて、

話をお聞きしていると、純粋に「日本のドラマ」が好きで、その良さを伝えたいし、

主に、普段ドラマを全く見ない人、韓国ドラマや洋画を日常的に見ている人に対して

「日本のドラマってこんなに面白いんだよ」と

知ってもらいたくてしょうがない方なんだろうな…という印象を持ったから。

 

あの発言をされるまでに至った経緯を一部抜粋してみると、こんな感じです。

「同じ言葉だけど違う意味で使うシーンというか、人によって違う意味で捉えられる言葉とか、

あれって日本語じゃないと意味がないと思うのを私は凄い感じてて。」

「これってもし海外で翻訳されて出たら、この意味って海外の人には伝わらないんだという

悲しさがちょっとあるくらいで。

私は日本のドラマとして、日本語の良さとか、日本語の面白さ、

ある意味"残酷さ"みたいなのを描きたいから、ぶっちゃけ海外って興味ない」

最後の一言にしろ、あの発言にしろ、言葉の表現は適切ではない部分はあるにしても、

「日本の作品が海外に出ても、その作品の本来の良さや日本独自のニュアンスが

完全に受け継がれるとは限らない」点では、共感は出来るんですよね。

そこに直結する例として…例えば、字幕放送や音声吹替放送が挙げられますよね?

"海外仕様"の作品は、元々の内容を、ターゲットとなるとある国の視聴者にも理解出来るように、

2つの機能で変換して初めて作られますが…

変換される以上は、それを担当した翻訳者自身の"考え"も無意識にでも入ってくるから、

その国独自の"生きた言葉"にはならない。

残念ながら、これが現状だと思います。

 

私も日本人だから、ぶっちゃけ、"生きた言葉"が役者さんの台詞の声色、強弱を

通して伝わって来る日本のドラマが好きですし。

逆に、韓国ドラマや洋画を普段ほとんど見ないのは、

現地の雰囲気を掴みたくて字幕放送で見ていても、

時折「ん?この表現は合ってるの?」と違和感を感じて

没入しきれない事があるからだと思っていて。

生方さんもきっと、海外向けに変換される作品からくる

そういった日常的なモヤモヤを伝えたくて、あの発言をされたのだという気がします。

 

また、SNSだと「『silent』は聴者とろう者の手話を交えての

コミュニケーションを描く作品じゃないの?」「手話を扱っている作品なのに…」といった

呟きも散見されましたが、私としては、「silent」を一から見てみると、

別にそこ"だけ"がテーマではないんじゃないかなぁ…とも。

聴者からしたら、自分の発する声が、ろう者や中途失聴者には届かなくて辛い

(いざ手話を初めてみても、相手には違う形で届いてしまう事もある)。

ろう者や中途失聴からしたら、手話が相手には伝わらなくて辛い。

そんな「言葉が通じ合わない」「分かり合えない」苦しみは、

何も聴者とろう者・中途失聴者だけに限られた話ではなく、

聴者と聴者、ろう者と中途失聴者、ましてや家族同士と、全ての人々に共通する話であって。

皆それぞれ相手に寄り添いたいと思っていても、その現実にぶち当たっては

どうやって気持ちを伝えて乗り越えていくか…という、

人と人が言葉を交わす事の難しさを良い意味でしぶとく描いている作品なので、

何も矛盾はしていないんじゃないでしょうか。

 

ただ…1つ誤解して欲しくないのは、

生方さんを庇護したくてこの記事を書きたかった訳ではなくて。

作品が大ヒットしていて、世間から注目を集められている以上は、

もう少し言葉を選んでいただきたかったかなぁ…というのも事実です。

今回の「ボクらの時代」を頭から見た視聴者なら、

生方さんの発言の意図も分かってくれる視聴者もいるはず。

だけど、現代だと、全容を見ずに先にネタバレを読んだり、

倍速再生でドラマや映画を見る人がいたりするように、

その番組の一部の発言や、切り取られた動画を見て物事(=その人自身)を

判断する人の方が圧倒的に多いと思うんですね。

中には、作品自体を全く見ていない人もいるでしょう。

別に、その行為が"悪"とも思っていないし、

そういった人々に対して「全部見もしないで呟くな!」とも言いません。が…

デジタル世界に簡単に晒される世の中だからこそ、

生方さんには発言の1つ1つにもっと責任を持って欲しかった…と思いますし、

あの発言に対して何もリスクを考えず、そのまま放送したスタッフ側にも

多少は責任があるとも思っています。

 

個人的には、生方さんが「韓国ドラマとか洋画がそんなにハマらない理由って〜」と

仰る前に、カットされた部分があったような気もしたんですよね。

その前では「地上波でドラマを放送する事の意義」

「ドラマがLINEやTikTokなどの様々な媒体で作られる可能性」について

話題が広がっていたのに、海外の話に発展したのにはちょっと唐突感が。

その前の対談にも少し触れられていたら、

少しでも解釈のズレが起こる事もなかったのかもしれませんし…う〜ん…

というかそもそも、手話を取り入れている以上は、

「なぜ手話を取り入れようと思ったのか?」といった核心に迫る話が一切なかったのも

不自然ではありましたね。

生方さんも、村瀬プロデューサーにも、プロならば"意図"があったはずなのに、

あの内容では「ただ何となく取り入れた方々」に思われてしまうかも…?

 

元はと言えば、作品がヒットしたからこうして呼ばれる事になったのでしょうが、

求められているものを汲み取ろうとして(?)、

ヒットした理由を考えるのにこだわろうとしたあまりに、

全体的に"言葉足らず"で終わってしまったのも惜しかったですね…。

「ボクらの時代」は台本なしで、

出演者の方々に進行してもらうというスタイルをとっているそうですが、

今回ばかりは、視聴者に事前にアンケートしてもらって、

中盤か最後の方で質問に答えてもらう…という流れを提案してみても良かったのかもしれません。

 

そんな感じで、頷ける部分もありつつ、残念な部分もあったのですが、

作品自体は好きである事には変わりありません。

最終回の感想も、近日投稿する予定です。

いつもながら拙い感想なので、あまり期待はしないで下さい(笑)

最後に、今更の話題ながら、

ここまで読んで下さった読者の皆様、本当にありがとうございました。

 

↓「silent」の感想はこちら↓

 

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作りたい女と食べたい女 10話(最終回) 感想|2人でいる理由など何もない…が"答え"だね。

 

 

多分原作通りなんでしょうけどね…

紅白を放送しているテレビ局のドラマで、

紅白の勝敗が決まる前にリモコンで消すシーンが描かれたのにはちょっと笑っちゃいました。

それ、良いんだ!って(笑)

でも、大切な人と過ごすと「なんだかんだ」もすっかり忘れてしまうほど

幸福感に包まれる…というのを象徴した、意味のあるシーンだったと思います。

 

おかずを1個ずつシェアしたり、車のラジオのボリュームを上げたりと、

春日さん(西野恵未)といると素でいられる心地良さを

徐々に行動で伝え始めている野本さん(比嘉愛未)の変化と、

初めて「春日さんから見た野本さん」がモノローグ越しで描かれた最終回。

最終回だからと言って、何か劇的な展開があった訳ではないのだけれども、

最初は「女性はこうだろう」と思い込んでご飯の量を決めていた店が

いつしか男女問わず量を尋ねていたように、

2人の関係性も、世間も、ほんの少しずつアップデートされていって、

物語が終わったとしても、これからも小さな幸せを見つけては

喜びを噛み締める日常を過ごしていくんだろうな…

と想像出来る締め方になっていたのが良かったです。

 

原作はまだ続いているんですよね。

10話×15分という短さで、2人の進展やジェンダーにどこまで踏み込んでいくのか

途中まで気になっていましたが、

ご飯で例えるなら、食べ過ぎて"消化不良"…ではなく、

"腹八分目"に収まっていたのにも安心しました。

ドラマはやっぱり「もっと先の話が見たい」と思えるくらいのバランスが丁度良いと思います。

 

この枠で、同じ放送尺で、また"おかわり"がしたいです。

出来れば半年やって欲しいけど…それは難しいかな(笑)

2人の間に流れる時間は基本ゆったりとしていて、

微笑ましく見ていたら、いつもあっという間に終わっていて。

「見守る」という言葉がぴたりとハマる作品でした。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

↓今までの感想はこちら↓

 

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