初恋の悪魔 1話 感想|坂元作品にしては薄めかも…

 

 

私自身、坂元作品の根強いファンって訳ではないのですが、

これまで見てきた「最高の離婚」「いつかこの恋を思い出して〜」

「カルテット」「anone」「大豆田とわ子と三人の元夫」は

どれも波長が合うなぁとは思っていて。

だから、坂元裕二さんの描かれる脚本は間違いないと踏んで

本作にも期待していた部分もあったし、

上記で挙げた作品に共通した「初回から目が離せない会話劇」

「"陰"が見え隠れしてどこか放っておけない人物像」で

また楽しませてもらえるんだろうなぁというワクワク感もありました。

しかし、いざ初回を見てみると、こう書きたくはなかったんですが…

坂元作品にしては、物語の方向性、人物のキャラ付け、会話劇、

あらゆる方面において薄味に終わってしまったような気がします。

 

まず、何と言っても、形が整うまでが遅すぎたんですよね。

物語がどんな方向に行きたいのかが何となく掴めたのは、

放送してから約30分後というテンポの悪さ。

本作のテーマは「小洒落てこじれたミステリアスコメディ」だそうですが、

「ミステリー」と「コメディ」という、本来相容れないようなジャンルを上手く消化しきれず、

コメディを淡々とシュールに見せる前半と

4人で謎解きをして真相を掴んでいく後半とで乖離していて、

「結局、何がメインなの?」と思わずにはいられない

どちらも中途半端な作りになってしまっていたのが残念でした。

 

まぁ…初回には初期設定の紹介が付き物とは言え、

せめて、本筋とは無関係な要素をもう少し端折るか、

4人のキャラを濃くして、聞いているだけでいちいちツボを突いてくる

会話劇が全体的に散りばめられていたら、この違和感も減ったのかもしれません。

うーん、どちらにせよ、本筋に突入するまでのやり取りが

あまり楽しめるものではなかった…というのが、

初回で惹かれなかった一番の原因ではありますかね。

 

そして、坂元作品はただでさえ視聴者をふるい落とす作品なのに、

昨今でブームになっている「真犯人は誰か?」で

SNSで盛り上げさせる"考察"要素が盛り込まれているのがまた

コメディの歯切れの悪くして、難解さを生むんだと思います。

あとは…劇伴担当・SOIL&"PIMP"SESSIONSだとお馴染みの

サクソフォン(?)風の音楽が、

"小洒落ている"イメージを強く押し出しすぎているために、

涼しい顔で淡々と"物語をこなしている"ような感覚を覚えてしまう気もします。

誤解して欲しくないのは、

決して、ご本人の音楽スタイルが微妙って言っている訳ではないんです。

単に、本作が目指す方向と相性が"今回は"合っていなかった…それだけなんです。

…もう言っても、しょうがないっちゃしょうがないんですけどね。

ここは慣れるしかないんでしょう。

 

個人的には、今まではどれも初回から「面白そう!」と思えた作品が多かったので、

今回はレアケースでちょっと困惑しています。

回りくどい人物説明が減った分、次回から見やすくなると良いんですが…

 

 

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純愛ディソナンス 2話 感想|3話にしてもう第2部突入!?

 

 

劇中で不協和音について触れていた箇所がありましたが、

本作の内容自体も、不協和音になるように展開していってるなぁ…と。

 

端的に言うと、どういう方向に行こうとしているのかはまだ掴めてはいないんですよね。

2人の関係も"心を通わせる"過程を描く程度で

「禁断の恋」までには辿り着いていない印象があるし、

謎を散りばめる描写も随所に見られる。

…でも、進路も真相も恋の進展も分からないまま、次回はもう5年後の世界。

いろんな要素が盛りだくさんなので、

下手するとジャンルが迷子で終わってしまわないだろうか…

恋の結末をきっちり描いてくれるのかどうか…

と不安を感じながら見ているのが、正直な気持ちなんです(笑)

 

ただ、冒頭で「本作の内容自体も、不協和音になるように」と書いたように、

"破綻している"とは思わないのは、

冴(吉川愛)と正樹(中島裕翔)が教師と生徒の関係である以上

「自分の気持ちなんて、説明したって生徒(冴)には分かりやしない」と"壁"を作っていたのが

ある日どっと崩れるまで…を、正樹が常に後悔の念に駆られ続けていた

「小坂の死の理由」と絡めながら描かれていたからなんですよね。

ラブストーリーとサスペンスという異なるジャンルが、

実は細〜い根っこの部分では共存出来ているというのか。

多くは語られないものの、冴に対してぴしゃりと遮るような様子やモノローグを

定期的に挿入したのも、2人の揺るがない関係性を物語らせていて。

視聴者にそう強く印象づけさせた所で、最後はひっくり返す…という

"意外性"の見せ方も良かったです。

 

あとは…冴の格好がほとんど制服な事かな。

レストランなら制服にする必要がないのに、そこでも制服って事は、

教師と生徒が恋に落ちる物語であると強調したいからなんでしょうね。

ずっと同じ服装でいてくれるお陰で、本来どんな話なのかが視覚的に分かりやすいし、

テーマを見失いにくい…っていう利点がある。ここもさり気ない工夫だったと思います。

 

そして、これは最近気づいた事ですが、ライティングにもこだわる演出も好み。

土方政人さんが演出に携わった今回の方が、より顕著だったんじゃないかと。

不協和音でデュエット演奏する時の、鍵盤に優しいオレンジの光が照らされていくのも

美しかったんですが、個人的に一番良いなぁ…と思えたのは、「もう良いよ」のシーン。

確か、バックに2つ隣接していた街灯が画面に収まるようなカットだったんですよねぇ。

その街灯の淡く黄色い光が、気持ちが少しでも分かち合えて、1つになった2人の喜びを

ささやかに見守っているような気がして、何だか勝手にグッときてしまいました。

 

3話にして、もう学校が舞台じゃなくなるという急展開。

制服という名の"枷"が外れた次回からが、試金石になるような気がします。

でも、演技派揃いなのもあって、純粋に見入ってしまいますし、純粋に先が気になりますね。

まだまだ期待したいと思います。

 

 

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純愛ディソナンス 2話 感想|3話にしてもう第2部突入!?

 

 

劇中で不協和音について触れていた箇所がありましたが、

本作の内容自体も、不協和音になるように展開していってるなぁ…と。

 

端的に言うと、どういう方向に行こうとしているのかはまだ掴めてはいないんですよね。

2人の関係も"惹かれ合う"過程を描く程度で

「禁断の恋」までには辿り着いていない印象があるし、

謎を散りばめる描写も随所に見られる。

…でも、進路も真相も恋の進展も分からないまま、次回はもう5年後の世界。

いろんな要素が盛りだくさんなので、

下手するとジャンルが迷子で終わってしまわないだろうか…

恋の結末をきっちり描いてくれるのかどうか…

と不安を感じながら見ているのが、正直な気持ちなんです(笑)

 

ただ、冒頭で「本作の内容自体も、不協和音になるように」と書いたように、

"破綻している"とは思わないのは、

冴(吉川愛)と正樹(中島裕翔)が教師と生徒の関係である以上

「自分の気持ちなんて、説明したって生徒(冴)には分かりやしない」と"壁"を作っていたのが

ある日どっと崩れるまで…を、正樹が常に後悔の念に駆られ続けていた

「小坂の死の理由」と絡めながら描かれていたからなんですよね。

ラブストーリーとサスペンスという異なるジャンルが、

実は細〜い根っこの部分では共存出来ているというのか。

多くは語られないものの、冴に対してぴしゃりと遮るような様子やモノローグを

定期的に挿入したのも、2人の揺るがない関係性を物語らせていて。

視聴者にそう強く印象づけさせた所で、最後はひっくり返す…という

"意外性"の見せ方も良かったです。

 

あとは…冴の格好がほとんど制服な事かな。

レストランなら制服にする必要がないのに、そこでも制服って事は、

教師と生徒が恋に落ちる物語であると強調したいからなんでしょうね。

ずっと同じ服装でいてくれるお陰で、本来どんな話なのかが視覚的に分かりやすいし、

テーマを見失いにくい…っていう利点がある。ここもさり気ない工夫だったと思います。

 

そして、これは最近気づいた事ですが、ライティングにもこだわる演出も好み。

土方政人さんが演出に携わった今回の方が、より顕著だったんじゃないかと。

不協和音でデュエット演奏する時の、鍵盤に優しいオレンジの光が照らされていくのも

美しかったんですが、個人的に一番良いなぁ…と思えたのは、「もう良いよ」のシーン。

確か、バックに2つ隣接していた街灯が画面に収まるようなカットだったんですよねぇ。

その街灯の淡く黄色い光が、気持ちが少しでも分かち合えて、1つになった2人の喜びを

ささやかに見守っているような気がして、何だか勝手にグッときてしまいました。

 

3話にして、もう学校が舞台じゃなくなるという急展開。

制服という名の"枷"が外れた次回からが、試金石になるような気がします。

でも、演技派揃いなのもあって、純粋に見入ってしまいますし、純粋に先が気になりますね。

まだまだ期待したいと思います。

 

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家庭教師のトラコ 1話 感想|6歳の子による、はじめてのしゃっきん。

 

 

今までに遊川作品を見た事がある方は皆口を揃えて言うだろうし、

私もその印象が一番に来たので、言ってしまうんですけど(笑)

冒頭から、ザ・遊川ワールド満載の初回でしたね。

直近の作品を挙げるとすると、「ハケン占い師アタル」「同期のサクラ」「となりのチカラ」

などの系譜で、今回は「癖あり訳ありの異彩を放った主人公が、

家族(or組織)の綻びに踏み入っては意識改革を起こしていく」という話を

家庭教師バージョンでお送りする…といった感じ。

そう…近年は、あの手この手で設定を変えても、

伝えたいとするメッセージは根本的に同じ傾向にあるので、

ターゲットとなる登場人物との接近シーンはとにかく主人公を過激に見せて、

社会への問題提起をした割に、最後は何となくファンタジーで解決して終わり…

という先の展開を読めてしまうのが惜しい所ではあるんですよねぇ。

本作もそうなるだろうと分かっていたから特に期待はしていなかったし。

実際、本当にそうなりましたからね(笑)

そのうち、"あるある"の火事回も出てきそう。

 

個人的には、元も子もない事を言ってしまいすみませんが…

"お金の大切さ"を描くなら、6歳の子供ではあまりにも幼すぎたのではないかと思います。

本編を見ていると、確かに「学力よりも発想力重視」のお受験も現実世界に存在するから、

ああやって1万円をどうするかを子供に考えさせて実践させるのも

良い経験にはなるんだろうなぁ…とは思うんですが、

6歳となると、まだまだ親に甘えていたいし、自分の考えや気持ちを理論的に

説明出来ない事だってある…(知恵(加藤柚凪)は最後はすらすらと説明出来ていたけどw)

そんな年頃なんじゃないですかね?

その設定にしたからか、この脚本自体も、子供や親がどんな反応をするかも

トラコ(橋本愛)が全て掌握しているかのような"予定調和感"を覚えて腑に落ちませんでしたし、

何だか甘ちゃんな解決方法に見えてしまいました。

例えば…もう少し自我が確立した、中学受験を目指す年齢にしていたら、

昇給も難しい企業がある世の中で、使い果たした1万円が手元に返ってくるまで

どれだけの労力や時間が必要か?

"楽"を選んだら選んだ分だけ、比例するように"縛り"も増えていくとはどんなものなのか?

といったシビアな部分にもっと踏み込めたのかもしれません。

まぁ、どうしても6歳の子で考えるなら…かなり酷ですが、

1万円分のおこづかいをコツコツ貯める流れにしてみてもアリだったのかも…ですね。

働いて稼ごうとする考えの方が多いでしょうから。

 

今回は中村家に焦点が当たった内容になっていた訳ですが、

初回から中村家・下山家・上原家(上中下!)の

家庭環境&年齢バラバラの3家族を同時進行で、そして、次回は下山家の回となると、

話が全体的にとっ散らかっていきそうで心配でもあります。

なぜ1つの家族の成長に絞らなかったのか…?

納得の行く答えが出てくるんなら良いですが、

これまでの経験上、回を重ねるごとに

モヤモヤが募っていく可能性の方が高いですからねぇ…(汗)

 

実は、一緒に裏番組を見ている母が、今日は外出していて私は留守番状態で、

たまたま本作の初回が放送される日だったので、こっちをリアタイしたんですが…。

あっちは微妙ですし、かと言って、こっちは同じ印象を持ちそうなので、

どちらの感想を書くか迷いどころではあります。最悪、感想を書かない日になるのか?

うーん…(笑)

 

 

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プリズム 2話 感想|「プリズム」の本質に触れて行きそう…?

 

 

前回が「なんじゃこりゃ」の連続で、

今回は、2人が友達以上恋人未満になっている"状態"からのスタートだった分、

まだ見られるようになったかな…という印象。

終盤の方で「あ、そう言えば胸キュンシーン入れるの忘れてたわ〜」と言わんばかりに

デートシーンを足しているのはちょっと笑っちゃいましたがw

全然許容範囲です。

 

本作が取り扱っている「セクシュアリティ」と「ジェンダー」。

皐月の父・耕太郎(吉田栄作)の恋人が、同年代の水川(岡田義徳)ではなく、

もう少し若い俳優さんだったら

"ズレ"が緩和されたのかもしれませんが…(本人は悪くないです)

どうもメインで描く皐月(杉咲花)と陸(藤原季節)2人が20代で若々しく、

杉咲花さんが童顔なのもあって、2人の恋愛過程がつい少女漫画でありがちな

キラキラしたラブストーリーに見えてしまって(これもお2人は悪くないです)。

脚本家や演出家がそういう意図で作っているにしても、

上記に挙げたテーマが考えさせられる、深いものになっているだけに、

本作の持つ大人の雰囲気と、王道胸キュン要素が画面上で喧嘩してしまっている所に

むず痒さを覚えていたんですよね。

だから、今回は、「嘘をつかれた」と言う母・梨沙子若村麻由美)の心境、

家族の幸せな時間を育んでくれた物は、"家族だけ"の思い出であって欲しい…と考える

皐月の、本人では言葉にしがたいような複雑な気持ちに

スポットを当てた内容になっていたお陰で、

物語の向かう所が大分掴めるようにはなりました。

要は、母と同じ道を辿っていくんですね…何となくハッピーエンドにはならなそうで切ない。

 

それにしても、放送開始から44分でやっと本格的に登場してくる森山未來さん…

うう…焦らしますなぁ(笑)

でも、白石(森山未來)の反応と、その前のバーでの回想で

陸についても少しだけ理解出来ましたよ。

前回のレストランも含め、基本的に人のプライバシーに介入していく性格なのは、

彼女の父と自分が似ていて、少なからず、自分や、自分の家族と同じような

悲しみを経験して欲しくないという想いもあり。

一方で、1対1になると曖昧な反応しかしないのは、自分の気持ちに迷いがあったから…だった。

まぁ、皐月が彼に惹かれた理由はまだ解せないにしろ(苦笑)

彼の方は、最後まで見て腑に落ちました。

だったら、恋愛を加速させるような事はせず、

初回のラストで何か理由がありそうな描写が施されていたら、

彼もただの空気読めない人間ではないのかも…?と思えて

初回でリタイアする視聴者も少なかったでしょうにねぇ。

本当、私でも「この人無理だわ…」って思いましたからw

 

今目の前にいる人と過ごす時間が"幸せ"だと思う気持ちが本当なら、

あの頃"幸せ"だと感じていた自分は嘘になるのか。

あるいは…あの頃、目の前にいた人と過ごした時間が"幸せ"だと思う気持ちが本当なら、

今"幸せ"だと感じている自分は嘘になるのか。

この葛藤を多方面で描き、それぞれの心の中で揺れ動く"プリズム"になっていく…

そんな物語なのかもしれません。

という訳で、もう少し見てみるつもりです。

 

 

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魔法のリノベ 1話 感想|リノベーションは人をも変える

 


放送開始から約15分…

ダイバーシティですよ?えっ、令和ですよ??」

「テンプレな家族像は今すぐ捨てて下さい」

小梅(波留)のこの台詞の勢いと言い回しの強さで

こちらの感想を書く事を即決めました(笑)

視聴者の気持ちを代弁してくれるかのような小梅の物言いっぷり、スカッとしますわ〜!

そして、そんな彼女に翻弄され続けるであろう玄之介(間宮祥太朗)との関係性が

ちゃんと"形"として見えて、

今後も2人による小気味良い会話の応酬で存分に楽しませてもらえるんだろうという期待が

一気に膨らんだシーンでもありました。

 

玄之介は制約まで持って行けないなよっとした人ではあるんですが、

小梅の教えを吸収して、自らお客さんの悩みに気づける柔軟性も持ち合わせていて。

一方で、小梅も完璧な人間という訳ではない。

お客さんの依頼や、昔ながらのやり方で周りとの信頼を築く工務店を通して、

2人の仕事観もリノベーション=成長していく…そんな作品でもあるんですね。

メインパート自体は想像はついていたけれども、家は思い出そのものであり、

リノベーションによって新しくなるだけが良い事とは限らない…という基礎的な教えを、

登場人物の個性と絡めながら初回で語ってくれた、

お仕事ドラマとして頼もしい仕上がりになっていたと思います。

 

強いて言うなら、たたでさえ好き嫌いが分かれる癖の強い演出が施されている上に、

初回はどうしても欠かせない初期設定の紹介もプラスされて、

描くべき内容が絞り切れていない感じがしたのは気になりましたが(笑)

まぁでも…人物紹介が済んだ以上、次回以降は見やすくなる可能性が高いかもしれません。

あと気になるのは、ライバル会社の描き方が悪どくならないか…って所なんですけど、

そこはコメディでお馴染みの上田誠脚本×瑠東東一郎監督作品なので。

小ネタと人情劇を程良く落とし込んだフォーマットは

大きく崩れないだろうという安心感があります。

 

ラストの、ふくろうを復活させたのをさっと見せるくだりなんかは、

小梅もちょっとずつ周りを受け入れようとしている

機微な"心の動き"が感じ取れて、何だかほっこりさせられました。

最後は温かい気持ちになれるし、登場人物から優しさが伝わってくるし、

短期間でヤンキーからバツ2の営業マンに転生しても違和感のない

間宮祥太朗さんのコミカルな演技も味わえる。

とにかく、月10枠になってから、

久々にちゃんと見る気になれる作品が出てきて良かったです(笑)

次回も楽しみですね。

 

 

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競争の番人 2話 感想|なんで初っ端から前中後編にしたかなぁ…

 

 

私の"ドラマ"に対するイメージとしては…

まず初回って、物事の始まりから解決までを描いて

「本作はこんな物語になっていますよ」というコンセプトを提示する

"自己紹回"だと思っているんですよね。

3話くらいまで様子見するよりも、初回を見て視聴継続するかリタイアするか

判断する視聴者の方が圧倒的に多いだろうし、

最初は1話完結型でどんな話か分かった方が、作品の楽しみ方も掴めて、

次も見てみたい!と興味が湧く視聴者が少しでも増えるかもしれない。

1時間内できっちり完結させる事で、こんなメリットが生まれる…とも考えています。

 

なのに、本作は2話分に留まらず、3話分も引っ張る。

正直…まだ回収されていないミステリー要素も盛り込まれて、

ただでさえボリューミーな内容になっているのを、初っ端から前中後編に分けて放送した事が

大きな間違いだったんじゃないか?という気がしてなりません。

これが2話以降だったらまだ分かりますよ?

でも、本作のゴールとなっている"痛快劇"を2週間も引っ張られると、

本作が最終的にどんな終わり方をするのかも知らないから、

余計に、まだ続くんかい…とガッカリしてしまう訳なんですよ(汗)

何と言うか、出口の見えない迷路の中をずっと閉じ込められている感覚に近いんでしょうかね。

モヤモヤしております。

 

そして、分割する事が「大きな間違い」だとした理由はもう1つ。

回想や台詞での確認などによる補足もない内容で、

果たしてどこまで覚えていて

状況を把握しながらついて来れている視聴者がいるかって話なんですよねぇ…。

これは後で知りましたが、本編放送前の、ミニ番組を放送しているような時間帯で

前回のあらすじをさらっとやるのも、ちょっと不親切。

続き物にするんだったら、前回の内容にも触れて欲しかったし、

尺の都合で入れられないんだったら、最初から一気に描き切るべきだったと思います。

とにかく、難解な内容を1週間も覚えていられない私としては、

"連続ドラマ"に見せるよう話を繋げたのではなく、

ワンパッケージになっているものをただ"分断しただけ"。そう感じました。

 

そして、見過ごしか、忘れているんだったらすみませんが、

「実はこんな揺るがぬ証拠がありました!」を後出しじゃんけんするのもどうなのかなぁと。

先回りが得意な小勝負(坂口健太郎)が、何かを見つけたらしい描写があった上で

提示するんだったら良いんですけど、それを隠すように話が進んでいきましたからね。

最近主流になりつつある謎解きミステリーに寄せた結果なのかな?という気もしています。

 

あと、他にも気になる所としては…

W主人公でなきゃ成り立たない、"コンビモノ"らしい作りになりきれていない事。

まぁ…前回の最後に書いた感想にも通ずる事ですが、

頭の切れた主人公が大活躍するお仕事ドラマと、新人が新天地で奮闘する成長物語…という

2つのドラマを無理やりくっつけた感じ。だから、テンポが悪いんでしょう。

で、もう1つは白熊(杏)について。

警察でキャリアを重ねてきた人とは言え、公正取引委員会の世界ではまだ新人ですよね?

どんな仕事をするのかも具体的に分かっていないだろうに、

慣れたように立ち入り調査している所なんかは違和感を覚えるんですよねぇ。

 

視聴者に伝わりやすいドラマになっていない上に、コンビモノとしても整理されていない…

脚本家が複数体制である事を踏まえると、これは今後も期待薄かな?という気がします。

という訳で、まだ完結していない状態で言うのも締まりが悪いと思いますが、

月曜日は特に2本とも感想は書けないので、本作の感想はここまでにさせていただきます。

 

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ユニコーンに乗って 2話 感想|西島さんが可愛いから見てられる。それだけ(笑)

 

 

いくら新人とは言え、20歳以上離れたおじさんに対してタメ口・呼び捨てする違和感…

最近でもそんなドラマなかったっけ…と考えてみたら…

そうだ!「ナイト・ドクター」があったじゃないか!!と(苦笑)

しかも、どちらも大北はるかさん脚本の作品。

本作に関しては、年齢に分け隔てなく"チームの一員"同士

同じ目標に向かっていきたい…という意図があるとも解釈出来るんですが、

せめて「さん」付けはして欲しかったし、

その割には若い社員たちが自分たちと小鳥(西島秀俊)を世代で分断するような

小馬鹿にした描写が多々ある所に矛盾を感じるんですよねぇ。

 

最初の体験会は小鳥1人しか出向かない(質問してきたのが子供だったから対応出来たものの…)。

チャットが慣れないと分かっているのに、メモや口頭での確認も同時に行うとか、

入社してしばらくは彼に合わせた仕事方法も併用しようとも考えない。

慣れない作業を手伝う事もなく、基本的にみんな自分のパソコンに向かって作業しているばかり。

なんかもう…軽いいじめだなぁと(汗)

小鳥の描写そのものにも疑問はあって、26年間も銀行勤めしてきたのなら、

さすがにパソコンによる事務的な作業は出来るんじゃないかとは思うんです。

まぁ…フリック入力はうちの父も出来ないので、あるある要素もあると言えばあるのですが…。

 

前回に続き、社員に対してこれだけ好意を持てていないにもかかわらず、

じゃあ何で見てるんだって言われたら、

ピュアで人懐っこくて、新しい事を学んでいくのが楽しい様子がひしひしと伝わってくる

西島秀俊さんが可愛らしいから。

本当、それだけが唯一の視聴目的なんです(笑)

今回は彼の新人っぷりが多く描かれた分、社内の嫌〜な雰囲気が薄まったように見えたので、

彼の成長物語として見れば悪くないんでしょうけどねぇ。

でも、早々に五角関係を匂わせてくる辺り、やっぱりメインは違う所になってくるんですよね。

 

個人的には…はた迷惑な行為だったのに、羽田(広末涼子)がなぜ

佐奈(永野芽郁)の才能に惚れ込んでいるのかが分からない。

"おじさん"としか見ていないのに、小鳥が佐奈と一緒にいるたび

須崎(杉野遥亮)がなぜ毎回彼に嫉妬の目を向けているのかも分からない。

各々の人物描写が説得力に欠けているから、

全体を見れば、お仕事ドラマに恋愛ドラマをねじ込んだ…ってだけの作り。

 

でも、主体となるお仕事ドラマも、ユニコーンのいる世界みたいに

ふわふわ甘〜い感じなんですよね。

仕事している様子は一応描かれているのに、なんでなんだろ?と前回から思っていたんですが…

「ドリームポニー」に経理担当の人がいないのが原因なんじゃないかという気がしています。

予算やコスパについて言及するシーンがないから、プロジェクト自体が

学生グループが企画してプレゼンしたもの…そんな生ぬるさを感じてしまう。

そもそも、アバターももう何年も前からありますからね(笑)

いろんな意味で、現実味が湧きません。

 

この生ぬるい状態で三角関係(五角関係)による恋愛バトルが本格的に始まっていったら、

何もかも中途半端な内容になってしまいそうです。

次回を見て感想がなかったら、もう書くのは辞めたって事で、お察し下さいませ…。

 

 

7/25追記:

3話を見ました。

西島さん目当てで見ている私としては「回想、長っ…(苦笑)」と思ってしまったけれども、

(なぜビジネスをやろうと思ったのかの根本的な背景は分からなかったにしても)

一応知りたい情報は少しでも知れたので良かったです。

今回の内容を仮に1話2話で放送していたら、小鳥の登場も最後の5分くらいまで引っ張って、

本題まで進まなくて退屈に思ってしまっていただろうし。

逆にルーツについて触れないままだと、モヤモヤした感情が残るだけなんでね。

あえて3話でやったのも、永野芽郁さんと杉野遥亮さんの2人がメインの内容だった辺り、

もしかしたら、スケジュールの都合でズラさざるを得なかった…って

可能性もあるのかもしれません。

 

今回の件で「佐奈はあくまでも小鳥にも"大切な社員の1人"として接しようとしている」

そんな彼女の誠意も伝わってきました。少なからず、放送する意味はあったと思います。

第1章とまでは大袈裟ですが…ある意味、一区切りついたのかな?という気もしています。

 

ただ、今回は現在の話をほとんどやらなかったからまだ好意的に見られたものの、

次回以降からは通常運転に戻るので、

また世代いびり描写が復活するんじゃないかと不安で…(汗)

"小鳥見守り隊員"として視聴は継続するつもりではありますが、

裏の「プリズム」が面白くなりそうな可能性が出てきたので、

感想はそちらの方に集中しようかと思います。

 

 

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オールドルーキー 3話 感想|サッカーかマネジメント、どっちかにして…。

 

 

SNSでの誹謗中傷に耐えられなくなるスポーツ選手を取り上げた話と言い、

ドラマ内のYouTuberは必ず非常識に描かれるのと言い、

ドラマでは斬新な「スポーツマネジメント」を扱っている割には、

手垢がつきまくって最早ベタになってしまっている

要素てんこ盛りな内容になっているのは気になりますが、

メインエピソード自体はそこまで悪くないんですよね。

演出やデフォルメ化されたキャラ造形への好き嫌いは置いといて、

明日からの仕事に向けてまた頑張ろう!という、活力をもらえる作品を生み出し続けてきた、

この枠らしい、気軽に見やすい雰囲気に落とし込まれていると言いますか。

例えば、当たり前ではあるけど、いざ年月が経って仕事に慣れてくると忘れてしまいがちな

「準備せずに挑むと上手くいかない」「面談・会議中にビッグマウスは不要」など、

私たち一般社会人にも適応出来るような教訓を含ませる所なんかは、

説教臭さを感じさせず、毎回自然に取り入れられていて良いなぁ…と思うんです。

 

ただ、私が本作を見ていて、主人公も含めてイマイチ魅力的に映らないのは、

前回でも触れた通り、スポーツマネジメントにやり甲斐を見出しながらも

サッカー選手の復帰を未だに諦めきれていない新町(綾野剛)の優柔不断なキャラを、

人物描写においても、物語全体の構成や展開においても強調し過ぎな事…そこだけなんですよね。

もっと細かく言えば、度々挟み込まれる家庭パートや、何か問題を抱えていそうな妻のパート、

ランニングのシーンが、とにかく話の腰を折っている気がしてなりません。

 

いや…前回までの内容とは違って、本筋から脱線した無駄話は減ったし、

家の中でも仕事に悩んでいる描写が多かったお陰で

仕事に真面目に取り組んでいる様子が伺えたので、

"繋がり"が感じられるように多少なりとも改善されているのは伝わるんですが…

これは個人的主観でしかないんですが、次にどんな展開がやって来るかと楽しみにしていた所で

家庭パートに切り替わると、話の流れ=勢いを

ピシャリと遮られたような感覚を覚えてしまうんです。

だって、家庭パートになってから大きく進展するケースなんて、ほとんどありませんからね。

 

その他にも、次女くらいの年齢ならまだ分かるものの、

親の実情を聞けば理解してくれそうな年頃の泉実(新垣来泉)が、

なぜあそこまで頑なに父がサッカー選手である事にこだわるのかとか、

元女子アナならインフルエンサーのタイアップに頼らず、ツテでフリーアナウンサー

兼業した方が現実的じゃないかとか、家庭パートにおいて引っかかる部分もあるんですけども…

一番「なんで?」なのは、4話目にして、新町の現役復活を賭けた話を

ガッツリと取り上げそうな所。

なんか…まだやるんだ…と(苦笑)

だらだら引っ張り過ぎですよねぇ。

公式サイトでも記載されている通り、

セカンドキャリアとしてスポーツマネジメントの世界で奮闘していく物語であるはずなのに、

「結局、何がメインの話なの?」というギクシャク感を

加速させてしまうような気がしてなりません。

視聴者の多くから、ハッキリしろ!ってツッコまれている事でしょうw

 

まぁでも、本作の特性上、「やっぱりここ(新たな場所)で頑張ってみたい!」という

ラストに落ち着く可能性の方が高いでしょうから…

もう良い加減、次回で踏ん切りをつけて欲しいです。

 

 

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石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー 1話 感想|声を上げたって良い

 

 

ここ最近の「金曜ドラマ」枠は、全体的には良作に恵まれた枠とは言えるものの、

1/4の確率でハズレ作品が出てくる…といった印象。

しかし、今年に入ってからは期待ほど満足出来ない

(片方は期待を大きく裏切られた(苦笑))作品が続いた分、

正直、脚本家は確信が持てなくても、金10枠でお馴染みとも言える

塚原あゆ子監督×新井順子プロデューサーのタッグで、

今度こそ成功するか…?と大きな望みをかけていたのですが、

そこは期待通り「多くの視聴者(ドラマ好き)に好かれる金10が帰ってきた!」と

喜べる仕上がりになっていて安心しました。

久しぶりに、これなら間違いないと思える作品に出会えそうです。

 

喋りに勢いがあり、心地良いテンポを生む有村架純さんと、

屁理屈なのか繊細なのか、境界線が曖昧で不思議なオーラをまとった中村倫也さんの

お2人による会話劇を楽しめるライトな面を持ち合わせながらも、

物語の根底には、声を上げたくても怖気づいて中々上げられない弱者が

一歩前に踏み出してみるまでの"ほんのちょっとの勇気"が一貫して描かれていた。

サブタイトルの「そんなコトで訴えます?」は、

弁護士に頼りたくても、様々な事情で「いやいや…」とつい否定してしまいがちだったり、

職場の人間関係において、自分だけが我慢すれば

大事にならずに済む…とつい避けがちだったりする、人々の心の声を代弁する言葉であり、

本編こそが「『そんなコト』なんて思わず、誰だって声を上げて良いんだ」という

"アンサー"になっていたんですね。

 

全ての国民は法の下に平等である事、

「声を上げていただかなければ、お手伝い出来ません」などと、

本作を通して訴えたいテーマは何なのかを初回で明確に提示してくれたのも良かったんですが、

それ以上に、個人的に本作を好きになれそうだと思えたのは、

職場いじめによって引き起こされる侮辱罪、名誉毀損強要罪、暴行罪についても

理由を述べてちゃんと言及してくれた所。

こういうのって、ドラマ内でそれを想起させる描写があっても

視聴者がツッコむだけで終わり、

個性強めな主人公やドラマチックな演出を加えて、一見解決したように見せても

根本的な部分では解決出来ておらず、最終的に消化不良感が残るケースが多いので、

少しホッとした感覚を覚えたんですよねぇ。

石田(有村架純)と羽根岡(中村倫也)も同じく心に傷を抱えた弱者だからこそ、

この2人の背景にもどこかできっちり触れてくれるんだろうし、

救い上げたいと心から思える依頼人に寄り添っていく、

ささやかなヒーローになるまでの過程が描かれていくんだろう…という、

そんな期待を膨らませる初回だったと思います。

 

強いて言えば、あくまでも依頼人の大庭(赤楚衛二)視点で話が展開していったためか、

大庭を標的にしようとした動機は何だったのかが不透明で終わった事、

不当な理由で大庭を左遷した会社、特に支店長や彼に加担していた社員たちには

何のお咎めもなさそうだった事、

そして、組織的ないじめを行うような会社に居続け

同じく窮屈な想いを抱えていた沢村の今後には言及しなかった事など、

大庭以外の会社の人間、関係性については、脳内補完ではとても補えそうにないほど

ふんわりとした描写だったので、少し疑問は残りました。

最低限の説明があっても良かったのかもしれません。

ただ、終盤の方の、支店長を座らせ羽根岡がひたすら饒舌で語るシーンは

一見コメディちっくでありつつも、

見方を変えれば、「誰にでも訴える権利はある」を可視化しているとともに、

加害者である彼ももしかしたら

何かそうさせるに至った被害者でもあったのかもしれない?とも考えさせられたので、

こういった物語の奥行きを深めてくれるようなシーンを盛り込んだのは

中々上手い"業"でもあった気がします。

 

また終盤のシーンの話になりますが、夕陽を使った演出もグッと来ましたね。

羽根岡が怯えている中、一歩進んでみんなに声をかける石田の後ろ(右側)にあった夕陽が、

今度は、勇気を出せた事でわだかまりが解けてなくなった大庭と沢村の所にいて、

2人の雪解けを祝福するかのように真ん中に映っている。

根底にある温かさを映し出す演出は、塚原あゆ子監督らしいとも言えます。

石子と羽男、これからも2人の勇姿を見届けていきたいです。

 

 

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