純愛ディソナンス 10話 感想|タイトルの真意がやっと分かった気がする…

 

 

いやはや、衝撃のラストでしたなぁ…。

でもまぁ…確かに、第一部で取り上げられていた殺人事件については

あっさり終わった印象は強かったんですよね。

完結した…のかな?加賀美(眞島秀和)が逮捕されたんだからそうなのかもな。

完全に5年後の世界に飛んだから、そういう事にしておこう…って感じで

当時は解釈しておりましたが、全然終わってはいなかった(笑)

 

冴(吉川愛)と正樹(中島裕翔)を主軸において、愛の深さや尊さを描いてきたかと思いきや、

2人の恋愛は不協和音の1音目に過ぎなかった…という転調っぷりにまんまと騙されました。

これだから連続ドラマは楽しい。

連続ドラマの特徴である「どこに着地するか最後まで見てみないと分からない」を

まさに具現化している作品です。

 

そして、今回は3組の親子にまつわるエピソードも描かれました。

「冴ちゃんに看取られたい」と書かれたエンディングノートをきっかけに、

賢治(光石研)の手切れ金を受け取り、あんなに憎んでいた静(富田靖子)への

手術費に充てる事にした冴(吉川愛)。

実は父・秀雄(神保悟志)が自分を今も気にかけてくれていたと知る正樹(中島裕翔)。

あとは…加賀美が家族の幸せのために自ら去る選択をとった一方で、

母を精神的に殺した父を恨み続ける晴翔(藤原大祐)。

(↑今頃思い出しましたけど、「おじカワ」で親戚だったお2人じゃないですか…(泣))

 

冴と正樹の2人の物語と捉えていた自分としては、

やっぱり、純愛っぽさは全面的に出ていないのでは?と感じていた部分もあったんですが、

今回の内容を見て、なぜ「純愛ディソナンス」というタイトルにしたのかが

何となく掴めた気がしています。

 

今回で共通して描かれたのは、親から子供に対する"一方的な想い"…なんですよね。

で、「純愛」の意味を調べてみると、「ひたむきな愛」

「その人のためなら自分の命を犠牲にしても構わないというような愛」といった意味が出てくる。

でも、本作の登場人物の中でも、繊細な性格の冴と正樹は

家族での付き合いが昔から上手くいっていなかった影響で、

親の子供に対する想いには気づこうとせず、自ら心をぴしゃりと閉ざしていた。

要は、「純愛」は親から子への視点の事を指していて、

「ディソナンス(=不協和音)」は想いが通じ合わない親子関係の事を指すのではないかと…。

本作がそんな親子の物語だと気づいた時、

絵は見えていても、数箇所欠けていたパズルのピースがかっちりハマったかのような

妙な爽快感を覚えました。

 

晴翔の件については、Hermitの正体も、本当の顔もヤバいんじゃないかとは

前々から察していましたが、想像以上の恐ろしい本性を見せてくれましたね。

一番ぽわっとしていた人が、まさか一番怖い人だったなんて思いもしないでしょう(笑)

元々の甘いマスクが消え去るほどの、口角をゆっくり動かしてのにた〜っとした表情には

特にゾッとさせられました…。

 

一方で、愛菜美(比嘉愛未)だけが唯一、

初回の頃のジメジメしたダークな感じが戻ってきている雰囲気とは

真逆の方向に行っているのも、別ベクトルで想像出来なかった未来ではあります。

「過去の自分を捨てて生まれ変わる」を体現しつつある点では、

もしかしたら彼女が最終回でのキーパーソンになってくるのかもしれません。

 

最後に、もう1つ良かった所を書くとするなら、

慎太郎(髙橋優斗)が、Hermitが晴飛だと思われる写真を挟んでいた本のタイトルが

罪と罰』になっていたのも、芸が細かいなぁと思わされました。

次回予告を見る限り、冴は一旦助かったようですが。

ハッピーエンドになるのか、ならないのか…本当に気になりますね。

 

 

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家庭教師のトラコ 9話 感想|あの主張は何だったの?ってくらいの漂白っぷり

 

 

最終章辺りになると「なんでそんな展開になるの?」と思える話が多かった遊川作品ですが…

本作に関しては、ここ最近の作品よりも群を抜いて、かなりチグハグな作りになっていますね。

 

まず、「正しいお金の使い方」というテーマはどこに行ったんでしょう?

以前のトラコ(橋本愛)の主張から考えるに、

彼女の理想としている「正しいお金の使い方」は、

自分より頭の悪い人が親のコネを使って一流大学に入ったり、

怪我をしても労災が下りなかったり、政府は予算の無駄遣いばかりしていたり…といった、

本当にお金に困っている人に限って届かない不条理な世界を

変えたいという熱意から来ているはず。

でも、彼女が今回やろうとしていたのは後妻業。

まぁ今までの、家族の人生を掻き乱した数々の犯罪行為にも言える事ですが…

大金欲しさのために後妻業にまで手を染め、不動産王に結婚を要求し、

命を狙う行為のどこが「正しいお金の使い方」なのかと矛盾を感じられずにはいられません。

 

そして、前回と今回の内容を見てみると…う〜ん…上手く言えるか分かりませんが、

前回まではトラコが「今の世界を自分の力で変えていきたい」思いが強いがために、

3つの家族を裏切ってまで我が道を進む=孤独になっても動く 決心をした、

言わば、優しさも人情味もない性格として描かれていたのに。

今回だけだと「母親が去って、誰にも甘えられないまま育ったが故に、

自分を傷つけるしか生きる方法はなかった」という、

強がったフリして、実は不器用でか弱い性格だったかのように描かれていたのも

個人的には引っかかっていて。

3人の母親が彼女を助けたいと思う理由も、「彼女の暴走を止めたい」じゃなくて

「自分を傷つけて悲しんでいる彼女を何とか救ってあげたい」という感じになっている辺り、

どうも根本的な所が挿げ替わっているような気がしてならなかったのです。

 

え〜と…今回の展開にするなら、あの主張はなくても成立したのでは?

「正しいお金の使い方とは何か?」といった社会派なテーマを盛り込む必要もなかったのでは?

もっと極端な事を言うなら、3人に近づいた動機が

母親への復讐から来ているのかもしれないと察せた5話から

今回の内容へと直結させても、何ら違和感がなかったのでは??

"連続ドラマ"であるだけに、いろんな疑問符が浮かび上がってきます。

 

3人の母親とトラコの接点にしても、トラコがそれを知っていて近づいたんじゃなくて

単なる偶然だった…で済まされていたのも、何だかこじつけ感が凄かったですね。

結局、世間の不条理さを訴えるまでになった背景も明かされないまま、

みんな浄化されてハッピーエンドの方向で行くんでしょう。

 

子供たちが急に親に対して反抗するようになったのに関しては、

トラコと福多(中村蒼)を以前の関係に戻すために

「正しいお金の使い方」を実践しようとしているから…だったら良いんですけども。

まさか、目標に到達する事で、自分の家庭教師でなくなってしまうのが寂しいから

構ってもらっているとかじゃあないですよね?

作風的に、あり得なくはないですからねぇ…(苦笑)

 

 

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プリズム 9話(最終回) 感想|プリズムから生まれた出会いと別れ…そして繋がり

 

 

3人がお互いに夢のために再出発し、再会してはまた1つの夢へと向かう事になる最後のくだり…

個人的には、同局で放送されていた「古見さんは、コミュ症です。」

「今目の前に広がってる海は、世界中どこでも繋がってるよ」「だから心も繋がってるよね」

というやり取りを思い出しながら見ておりました。

 

その作品は、繊細で不器用な人々が、深い友情関係を築いていく姿を描く作品であり、

上に書いたやり取りはあくまでも、引っ越しが迫ってきていて、

初めて出来た大切な友達との別れを惜しんでいる人を励ますために生まれたものだから、

本作のテーマとはちょっと違うんですけども。

でも…離れ離れになったとしても、何か叶えたい夢や目標があればすぐに共有したい、

会って話がしたい…で集まれる関係性って、歳をとればとるほど減っていって。

"今"を生きる人にとって、そんな繋がりを持続出来る事が

いかに貴重かを考えさせられる点では、ある意味共通していると思うんですよね。

 

男女とか結婚とかは関係なく、離れていても相手の存在を感じながら

"パートナー"として自由に愛する事を決めた3人。

3人はまだまだ若いし、仕事も板についてきたばかりで

この先どう転んで行くかも分からないから、いろんな可能性がある。

これからに向けてのワクワクした気持ちをテラリウムに閉じ込めたかのようなラストも…

それぞれが抱く希望や未来を感じさせて良かったです。

 

一方で、「パートナーシップ制度」で"認められる関係"を作ろうとしている2人もいて。

一見すると、結婚にこだわっているとも取れるけれども、

制度を使う事は不正や犯罪を生ませない、

人生をより過ごしやすくするための1つの手段でもあるから、

こういった形で幸せを育んでいくのも、それはそれで素敵だなぁ…と思わされたのでした。

 

他にも、陸の妹・香蓮(小野莉奈)が恋に落ちた相手が還暦の人だったり、

綾花(石井杏奈)が子供を授かったり、梨沙子若村麻由美)にモテ期が到来したり、

まさにプリズムと言わんばかりの多様な恋模様を

最終回に一気にぶち込んで来たのにはびっくりしましたが(笑)

でも…皐月(杉咲花)と陸(藤原季節)、

耕太郎(吉田栄作)と信爾(岡田義徳)の関係性を通して、

複雑な心境を抱えている人々がほんの僅かな一歩を踏み出すまでの過程が

今までに描かれてきたので、盛り込み過ぎよりも、

みんなが幸せであって欲しい…と願う気持ちの方が勝ってしまいましたね。

 

中々変えられない自分に苦しんでいる…

そんな朔治(矢島健一)の本心にも触れられていたように。

現実世界ではこういう人が多いのだろうという事も、

LGBTも尊重しようという風潮が広まりつつあると分かっていて

それに順応していかなければならないのに、

自分の価値観がつい妨げてしまう人がいるという事にも十分に理解のある、

どの世代にも相手に目線を合わせて手を差し伸ばしてくれる

優しさに包まれた作品だったと思います。

…と同時に、皐月が自身のモヤモヤしていた感情を大きな声でぶつけられるまで、

自分の意志で自分の道を切り開いていくまでの姿を描いた成長記としても

興味深く視聴しました。

杉咲花さんの幼げな顔付きのお陰で、見守りたくさせられた部分もあったのかもしれません。

 

重くて辛い…場合によっては視聴者を選んでしまいそうな題材を、

緑いっぱいの自然と原由子さんの主題歌で和らげて、見やすさに繋げてくれる

バランスのとれた作りも好きでした。

 

で…来週からは、本作の余韻を吹き飛ばした「オリバーな犬」の続編ですね。

最終回でいかにも続編ありますよ風の予告を作っていたので、

こりゃないだろうな〜と思っていたら…本当にやるんだから驚きですよ(笑)

次回作も別ベクトルで楽しみます〜♪

 

 

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魔法のリノベ 9話 感想|闇堕ちしてしまった小梅…

 

 

食堂のリノベと、大家族が住む家のリノベという複数案件。

有川(原田泰造)が蔵之介(遠藤憲一)に恨みを持つ理由と、プロジェクトの企み。

そして、蔵之介がグローバルにいた頃の話。

前回で恋愛のゴタゴタが解決したと思ったら、

今度は違う所に潜んでいる魔物たちを倒さなきゃ…ですね。

 

お陰で、1話完結型のエピソードであろう大家族の方のリノベが

少しぼやけてしまった感は否めず。

(上の子が自立面でも家事面でも重圧をかけられがちな大家族も、リノベで解決出来る意外性と、

キラキラネームも「宝物だから」という回収の仕方が、ほっこりして素敵だっただけに…。)

まぁ…それもこれも、元カノだの、ライバルだの、

仕事とは関係のない恋愛要素を今まで引き延ばし過ぎたのが、

最終回に来て盛り込み具合のバランスが悪いと感じる原因になっているんですけども…(汗)

もうこの件は置いといて。

 

有川のエピソードに関しては、大惨事を起こして反省・改善ではなく、

悪い方に手を染めてしまう気持ちも何となく分かる気はするんですよねぇ。

尊敬していた先輩に裏切られた。1人ぼっちにさせられた。

そこには「先輩にはここを辞めても帰れる(=継げる)場所がある」

「でも俺にはここしかない」という恨みや羨望が含まれているんでしょう。

だから、円卓会を作っては部下たちを囲い込み、部下たちに逃げられないように執着する。

 

前回の感想では、小梅(波瑠)と玄之介(間宮祥太朗)の未来の家をリノベするのか?

なんて書きましたけど、それは匂わせ程度で終わり、

2人がバディでのお仕事を通して、人となりや仕事観が変わっていったように、

有川の人生がリノベされていく様子も描かれていくのかもしれませんね。

想像するとするなら…食堂のリノベが、彼の心を解きほぐすきっかけになるのかな?

 

本作は基本的に、気軽に楽しめる雰囲気で作られているので、

大団円で終わるだろうと確信しております。

小梅が戻ってきて、蔵之介と有川の因縁関係が少しだけ解消されて、

食堂のリノベも無事に出来て、仲直りもして…。

最終回もまたてんこ盛りにはなりそうですが、

見ていて微笑ましくなれるような終わり方だったら、それで良いかなぁと思ってます。

 

ところで…ダイニングテーブルの1つ1つの引き出しに

カトラリーを戻していく仕組みだけは、面倒臭そうだと思うのは私だけですかね?(笑)

多分、いつも子供が座っている席に合わせて、片付けて行くんでしょ?

箸とスプーンとフォークとで、それぞれ円柱の陶器に入れて一まとめにしたら

小さい子供でも手軽に出来そうですけどねぇ…。

 

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NICE FLIGHT! 8話(最終回) 雑感|何だかんだで気持ちの良い終わり方だったかも?

 

 

本当はTwitterで呟いて終わりにしようかと思ったんですが、

いざ呟いてみたら、それなりに文字数が多くなったので、

じゃあこっちでも雑感として書き残そうか…という事で投稿してみました。

 

ながら見していた時期もありましたが、無事に完走出来ました。

メインである恋愛パートの方はフォーマットが火10と重なる部分もあり、

すれ違いの描写やキャンプ回など、ベタ中のベタなネタが多かったので

個人的にはそこは記憶に残らないかもしれませんが…

粋(玉森裕太)と真夢(中村アン)の2人の誠意に終始ブレを感じさせなかったお陰で、

最後まで見られたような気がします。

 

ドラマでたまにやりがちな"恋愛脳"で浮ついておらず、

仕事は仕事、恋愛は恋愛できっちり分けて向き合っている姿に好感が持てました。

少なからず…当初の、合コンやらなぜか嘘をついたライバルやら

「なんじゃそりゃ??」な印象からはかなり変わりましたねぇ。

そして何より、中村アンさん演じる真夢の飾らないキャラクターが可愛らしかったです。

朝の支度は基本バタバタ、部屋が散らかりがちなのは特にあるあるで、勝手に親近感が(笑)

「SUITS」から良い役が続いている女優さんだなぁ…と改めて思います。

あ……今年の某海のドラマの事は忘れましょう………w

 

最終回の感想を書くとするなら…

王道ロマンチックで撮れ高が確定されている夜景ではなく、

あえて晴れた昼の時間帯に告白&キスシーンを撮ったのも。

通信を介しての真夢の「行ってらっしゃい」という声に

「行ってきます」と粋が返してフライトに向かったラストも。

恋人同士だけでなく、これからも管制官パイロットで連携していく

お仕事の"パートナー"でもありたいという

2人の想いや未来が伝わってきて、割と好きでした。

 

まだ最終回を迎えていないドラマの方が多いですが、

途中ながら見しなきゃ良かったかなぁ…?と思うくらいには、

何だかんだで視聴後に爽快感の残る、気持ちの良い終わり方になっていましたね。

最終回のみの、たった1シーンのゲスト出演というサプライズも久しぶりで、

ファンじゃなくてもあそこは楽しかったです(笑)

 

 

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純愛ディソナンス 9話 感想|もう1人お忘れではありませんか?感漂うラスト

 

 

「あんたじゃなきゃダメなんだよ」「冴の暗黒時代、一番救ってくれたのは新田だろ?」

急に当て馬らしい事を言うようになった路加(佐藤隆太)と慎太郎(高橋優斗)の2人…

なんか、切ないです…(泣)

 

路加が何気に、嫉妬や憎悪にまみれた世界の中では一番善人になったし、

慎太郎もちゃんとピアノ教室と正樹(中島裕翔)へ反省の意を示してくれたし、

静(富田靖子)も冴(吉川愛)にお金を渡してくれたし。

↑「お金を返して欲しい」の間違いでは?2人とも70万の事忘れてる??とは思うけどw

冴と正樹の2人の幸せを奪い続けてきた者たちの毒素が抜けきっていく流れで、

このまま愛菜美(比嘉愛未)も関係を断ち切るのかと思いきや…

まさかの、離婚届をまだ提出していなかった事が発覚。

それも、集中して見ている視聴者だけに静かに明かしてくるもんだから、

過去の綻びを1つ治したつもりでも、いつまでもつきまとうものなのだ…というのを

具現的に表しているようで恐ろしかったです。

 

もう1人お忘れではありませんか?感を漂わせながら

登場してきた彼については、なんとな〜く予想はついてました。

だって…恐らくその息子であろう晴翔(藤原大祐)の件も片付いていなければ、

プチ同窓会で小坂先生(筧美和子)との話題を出してからの

「これが俺たちの卒業式だな」という、

前触れだと分かりやすい"吹っかけ"もありましたので…(笑)

そんな感じで、ああ、また二転三転するんだろうなぁというのが

読めてはいるんだけれども、それでもワクワクしちゃうんですよねぇ。

なんてったって、あのお方ですから。

さらっと退場するような役者さんじゃないって期待出来るから、

今までの登場人物も含めて、やっぱり中々上手いキャスティングだと思うんですよ。

 

実は、愛菜美が正樹に抱きつくくだりは…

抱きついた時の音が無音で、スローモーションで映してきた辺り、

もしかして刺しに行ったんじゃないか…?と思っていましたが、そこは違いましたね。

でも、どちらにせよ、冴か正樹が刺されて

バッドエンドになる運命からは逃れられないのかも…?

まだまだ問題は山積みですし、果たして残り2話でどう収めるつもりなのか、気になります。

 

 

はぁ〜それにしても…今日のドラマはどちらもラストが盛り上がりましたなぁ。

あっちの場合は、黒の衣装と眩しいくらいの光の対比のお陰で、

彼女が再び表舞台に現れた時の周囲の喜びや安堵感を

より際立たせていたように感じられたし、

何より、激しいギター音から始まる主題歌と相性バッチリでした。

違うドラマの感想も合わせて書いてしまってすみませんが(苦笑)

これだけはどうしても書き残しておきたかったので、つい…。

 

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家庭教師のトラコ 8話 感想|家庭教師からゆすり屋のトラコに…

 

 

いろいろと遠回りしてきましたなぁ………。

 

トラコ(橋本愛)が3人の家庭教師になったのも、

要は、ほこりを叩けば問題が出てくる子供たちがいて、

銀行の頭取でもある利明(矢島健一)から大金を奪い取ろうとしていたから…なんでしょう。

そのために、奥さんの里美(鈴木保奈美)と、フリーライターである真希(美村里江)、

おまけに智代(板谷由夏)を利用した。

子供への指導は踏み台でしかなかった。これで合ってますよね?

今回は今までの全容が明かされる回となっていて、

トラコの目的や、3人の母親に近づいた意図が何だったのかを

ようやく知れたのは良かったです。

 

ただねぇ…そこに辿り着くまでの過程が長過ぎました。というか、ややこしかったです。

「先生がやってるのって、鼠小僧って事?」といった台詞がありましたけど、

それなら最初から「表の顔はちょっぴり変わった家庭教師」

「でも裏の顔は…悪事を働いて、違法行為をする人間からお金をゆすり取る詐欺師だった」

という"二面性"を漂わせる展開にしていれば、

迷走していると感じずに済んだんじゃないでしょうか。

そして、コスプレの設定も必要性が増したのでは?

とにかく…何を企んでいるのか、何に執念を向けているのかすらも分からない

ただ漠然とした"秘密"だけで、中盤まで延々と引っ張り続けたから、

前回からあまりにも違う雰囲気で困惑している訳で…(汗)

 

トラコを見送る3人からの、

抱きしめられたり、慰められたりしながら母親の愛情を受け取る流れも、

トラコの孤独を強調させて、悲しい気持ちにさせる意図があったのかもしれませんが、

今回のやり方も含めて、犯罪を犯している印象しかないので同情しづらかったです…。

何か"影"を思わせる表情を度々チラつかせていれば、また違っていたと思うんですけどね。

一捻りどころか二捻り、三捻りした結果、回を重ねるにつれて魅力的に映るであろう

主人公の描写の重ね方も、上手く行っていなかったような気がしています。

 

で…意外なのは、来週で最終回ではないんですよねぇ。

ここまで見てきたからには最後まで見届けますが、

多分もう、褒めた感想は出てこないと思います…(汗)

↑とある事情もあって、一応保険かけておきます^^;

 

 

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プリズム 8話 感想|誰も傷つかない世界なんてない

 

 

約11分半にもわたる告白大会…いや〜………圧倒されっぱなしでした。

もう今回はそれに尽きますよ。

しかも凄いのは、本音をぶつけ合うにも、どこかカフェや家に移動して、

話の最中で机を叩いて感情的になったりだとか、

途中で逃げ出して誰かが追いかける…といった、いわゆる"動"の展開じゃなくて、

森をバックにワンカット長回しで、彼らの様子をずっと映してきた所。

誤魔化しの効かない構図だから、その分、3人の演技や台詞が

目や耳にダイレクトに伝わって来やすい。

そして…いつもだったら、淡い光に照らされる登場人物のアップが多いイメージがあるんですが、

このシーンだけは引きの画で撮られ続けていたのもまた"違和感"に繋がっていて、

その"違和感"が物語への没入感を高めさせていたとも思います。

 

で…ずっと引きで撮っていた…と書くと単調にも捉えられですが、決してそうではなく。

例えば、悠麿(森山未來)と顔を向かい合わせて話している時は、

輪から外れ気味の陸(藤原季節)が画面からフェードアウトしていって、逆もしかりで、

3人で考える問題にぶち当たったら、3人が画面内に収まって…というように。

相手と話す機会を逃したくない、自分の心が、お互いが納得行くまで

とことん話し合いたいという皐月(杉咲花)の強い想いが反映されたともとれる

映像の変化のつけ方も合わせて、興味深く視聴しました。

 

話を切り出したのは皐月で、皐月を中心に話が広がっていっているんですけどね。

でも、陸と悠麿の関係性は誰にも手の届かない遠い場所にあって、

それくらい深い情で結ばれたものなのだというのが、画面越しでも十分に伝わってきて。

(陸の今までに聞いた事のない、悠麿と話す時の声の高さで察しましたよね…)

彼女が何か本音をぶつけようとすればするほど、

そこには到底辿り着けない疎外感を感じさせて、見ていて苦しい気持ちにさせられました…。

 

「無傷で人を愛すなんて、そんな生易しい事出来ますかね!?」

まぁつまり…誰も傷つかない世界なんてない。

私は優しい世界で溢れた作品が好きではあるけれども、

娯楽として作られる"フィクション"だからこそ、そういった世界は成立するのであって、

実際には、みんな上手くいくなんて事は早々ないのかもしれませんね。

何話か前の感想に「3人で過ごす線もアリなのかも」と書いた件、反省しております…。

もちろん、軽はずみな気持ちで書いたんではないんですが。

 

約11分半、見ていて辛かった……

トラックで移動するくだりが無音でサラ〜っと処理された辺り、

きっと車内でも無言を貫いていたのかも……と思うとしんどい話ではありましたが、

その後の正直過ぎるコミカルパートにはかなり救われました。

ああいう分かりやすい緩急があると、助かります。

いや〜…それにしても、陸に本当に振り回されっぱなしでしたわなぁ(泣)

せめて最終回では、皐月のイキイキとした表情を見たいです。

 

そうそう、あと書き残したい事と言えば…

何かと活発な役が続いたソニンさん、本作での役は新鮮に映りましたね。

子供の頃から温かく見守ってきたような故郷のご近所さん感(?)がぴったりハマってました。

 

 

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魔法のリノベ 8話 感想|始めてみないと分からない…から始まる恋

 

 

前回は問題編なら、今回は解答編…という、実質前後編構成。

タイムスリップしながら、前回で残した数々のほんの違和感を

場面ごとに回収していく作りは、

本作のスタッフ的に「浦安鉄筋家族」の最終回辺りを思い出しますね。

玄之介(間宮祥太朗)の電話越しの声が、やけに頼もしくて落ち着いているなぁと思っていたら、

実はワンマン営業で疲れ切っているだけだったり、

「こえだ」「すな」が違う方向に勘違いされていたり(笑)

前回と照らし合わせながら見ていく楽しさはありました。

正直言えば、今回はそんな答え合わせの展開と恋愛要素の方に

重きを置いていた印象が強く、肝心の案件は一瞬進捗を忘れそうになるほど

影が薄かった気がしなくはないですが…

構成自体イレギュラーでしたし、四角関係も一気に終息を迎えたので、まぁ良いでしょう。

 

ただ…前回のオンオフの切り替えっぷりで少し見直していた

竜之介(吉野北人)についてはガッカリさせられましたかね(笑)

いや、仕事放棄して遊びに来たんか〜い!!っていうw

次男にも三男にも振り回される長男…(泣)優し過ぎる性格なだけに、気の毒案件でした。

そういう意味では、前回の内容を先週放送しておいて正解だったかも…ですね。

今回と前回が逆だったら、いくら小梅(波瑠)の実家で

間取りを提案している姿を見ていたとしても、

「本来受け持ってた仕事はどうしたのかな…」

「もしかして、小梅の実家だからアピールしておきたいのかな…」っていう余計な考えが

頭にチラついて、ますます案件に集中出来なくなっていたかもしれないので(苦笑)

 

ミコト(SUMIRE)は未練がましい性格でもなさそうですし、

竜之介については小梅がバシッと言ってくれたので、

もう2人が絡んでくる事はないだろうと確信出来るオチになっていたのは良かったです。

本作の恋愛絡みのゴタゴタは苦手なんですけど、

小梅と玄之介の恋の行方だけは、何だか初々しくて可愛らしくて

つい応援したくなっちゃうんですよねぇ。

2人の連携プレイを通して着実に成長しているのが伝わってくるし、

基本お仕事に私情を持ち込まないから、あんまり抵抗感ないと言いますか。

恋愛ドラマでお馴染みの「好き」や「愛してる」というワードを出さずに、

「始めてみないと、分からない……ですよね」の曖昧な間だけで

2人が既に両想いである事を悟らせるラストには、

私も店主と同じ気持ちになってしまいました(笑)

 

最終回は小梅と玄之介の住む"未来の家"を、

まるふくみんなでリノベーションする…といった内容になるんでしょうかね。

でも、その前に有川(原田泰造)の件をなんとかしないとですね。

まぁとりあえず…恋愛は解決したので、その点ではやっと?安心して見られそうですw

 

 

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オールドルーキー 10話(最終回) 感想|マネジメントがしたいです…!で復帰

 

 

冷静に振り返ってみれば、最終回である今回が一番、サブエピソードは控えめだったし、

スポーツマネジメントに真剣に取り組んでいる姿が描かれていたような気がします。

でも………だからと言って、感動出来た訳でもないし、有終の美って訳でもない。

ほとんど「でしょうねぇ」という、予定調和な印象で終わった最終回でした。

 

そう感じた理由は、前々回から急に高柳(反町隆史)が新町(綾野剛)を

喜ばしく思っていない様子が強調されて、前回ではいきなりクビ宣告…という、

展開が早過ぎて逆にハッピーエンドになるのが想像しやすい

トントン拍子な話の進め方も関係しているんですけど、

まぁ何と言っても、高柳の独裁政権っぷりですよね。

新町がサッカー選手の海外移籍を成功させるのを待ってから

戻してあげるんだろうなぁ…とも分かっていましたが…

さっきまでは「君はもうスポーツマネジメントには関われない」と言っておきながら

終盤では「君にビクトリーに戻れるチャンスを与えよう」なツンデレな態度になっているのが、

あまりにも思考がコロコロ変わり過ぎていて(苦笑)

しかも…"最終回のお陰で"大団円で終わったから良いものの、

不当解雇と、本来社長に権利はないはずの「職業選択の自由の制限」を強要するなど

労働基準法に引っかかる行為も相まって、見ていてあまり良い気持ちにはなれませんでした…。

 

そして、話の全体の流れを見ていると、

あの時はついカッとなって新町をクビにしてしまったけれども、

後々後悔し出して、でも社長としてのプライドがあるから一度言った発言は取り消せなくて…

そこで悩んでいた所に、新町がちょうど海外移籍の件で苦労していたから、

裏でこっそり手助けする形で、新町を戻す事を試みよう…という

高柳の策略に上手く嵌められたとしか思えないんですよねぇ。←歪んでてごめんなさいw

何と言うか、高柳の手のひらの中で転がされているとも言いますか。

だって、新町は元々、彼の「人<ビジネス」に重きを置く方針が気に食わなかった訳でしょう?

彼が本当に初心に戻って変われたのかすら、具体的に分からないのに…

果たして、あの会社に戻りたいと思えるのかどうか?が疑問です。

疑問と言えば、今受け持っている選手たちの引き継ぎを任せる事もなく、

新町の後を追うようにして辞めた塔子(芳根京子)と城(中川大志)の責任感のなさも

ちょっとビックリしてしまいました。

えっと…自分なりに選手に向き合ってきた今までの描写は何だったの?という…(汗)

 

何だかねぇ…総括としては、

スポーツマネジメントを取り扱う話から得られる"学び"や"気づき"は確かにあったけれども、

全体的に「見たいモノを十分に見せてもらえなかった」

そんな残念な記憶が残る作品となりそうです。

話の腰を折っていた数々のエピソードに関しては、

今までの感想でも散々触れたからもう割愛するとして、

最終回になって、従来の日曜劇場を彷彿とさせる

「部下を身勝手な理由で切る→孤立した主人公が仲間を集めて反逆を試みる→

結果が認められてボスにギャフンと言わせる」みたいな、

どこかしらに"日9のカラー"である政治要素(?)を入れなきゃならないと

がんじがらめになっているような内容になっていたのも気になりましたかね。

 

日曜劇場という枠のお陰で、ドラマチックに昇華出来た"良さ"や"爽快感"もあれば、

逆に、日曜劇場という枠に囚われ過ぎて、素材を使いこなせない部分もあった。

だから、本作が別枠での放送だったら、まだマシになったかもしれない…とは言いませんが、

構成を見直せばもっと見え方が違ったんじゃないでしょうか。

う〜ん…いろいろと消化不良です。

 

 

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