逃亡医F 1話 感想|案の定「なんだこれ」の連続。

 

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冒頭の演出から漂う低予算で作られたCMっぽさ…もうその時点で嫌な予感はしてましたが、

「やっぱり」としか言いようがない出来で…(苦笑)

内容自体、視聴リスト&期待度で書いていた

「作品の方向性が迷子になってない?」「医師設定にする必要あった?」を通り越して、

もはやさすらいの出張ドクターが活躍する医療ドラマのようでした。

 

まぁ…別の例えをするなら、2話を見ている感覚に近かったです。

前時間の作品が説明過多ならば、本作は背景の説明がなさ過ぎました。

物語の本筋であるはずの"逃亡劇"、かつ今後展開していく上での肝となるであろう

「なぜ濡れ衣を着せられたのか?」がさらっと済まされて

船で泊まり込みの生活を送るエピソードにすぐシフトしていったのが、

本作が逃亡劇である事を実感しづらかった最大の原因だったと思います。

 

この手のドラマって、殺人犯だと疑われてしまうのにも理由がある主人公の言動や過去、

他に両者の生活に関わっていそうな怪しげな人物は誰か?といった情報を掴んだ上で、

事件に至るまでの一部始終を想像する事もまた1つの楽しみ方だと考えているんですが…

そこも端折られるとなると、ただ「現状」を見て都合良く解釈するしかないんですよね。

そんな状態で"恋人想いだった"という回想を入れられても…

指名手配犯になる前の"普段の藤木(成田凌)"を見せられていないから

感情移入しづらいと言いますか…(汗)

逃亡劇というジャンルの作品が既に出尽くされている以上、

斬新な印象を持たせるためにあえて今回の展開にしたのかもしれませんが、

新しい場所で出会った美香子(森七菜)の幼少期や

拓郎(松岡昌宏)の余分な動きを描く前に、

本筋を、本筋に関連するエピソードをまずは初回でじっくり描くべきでした。

いや、次回以降もそこが描かれなければ、

「なぜ濡れ衣を着せられたのか?」という導入部分が全く意味を成さなくなる気がします。

 

船上でのモブ同士の意味不明なやり取りや、謎の選曲チョイスを見る限り、

エンターテインメントだから楽しんで!というつもりで作っているんでしょうけどねぇ…

その割には怪我の描写はリアリティがあるし、劇伴で熱い人情劇"風"に見せようとするし、

そもそもこのご時世を考えると、

医療部分で笑いをとるのは何か違う感じがするので…(頭が固くてすいません)

"逃亡劇"らしい描写を増やさない限り、最後までぎこちない雰囲気を感じたまま

見終える事になるでしょう。

 

という訳で、もう少し様子見はしてみますが、

案の定の仕上がりだったので、次回の内容次第では今回の感想が最後になるかもしれません。

土曜日はやっぱり、月曜と金曜のドラマの感想をスライドさせる日にしようかなぁ…(汗)

 

 

1/22追記:

 

2話を視聴。

挿入する必要が感じられないコミカルなパート(主に女性記者)を含んだ

主人公以外の小ネタが多過ぎて気が散る上に、前回よりもテンポがもたついているような…。

でもって、突然「なんでそうなった?」なんて理解しがたい要素も入れてくるから、

どこをどう楽しめば良いのか分からなくなってしまいました……(汗)

 

うーん、リタイアしちゃおうかなぁ。

トンチキにしたって笑い所がないでしょ、これは……。

 

 

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愛しい嘘〜優しい闇〜 1話 感想|ささいな"嫉妬"から始まるサスペンス

 

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想像していたよりも遥かに見やすくて、驚きました。

原作はあるし、関わったスタッフは一部しかいないとは言え、

「あなたの番です」で味をしめた某プロデューサーが手がけた「漂着者」から

そんなに期間を空けないうちに似通った作品を放送すると知り、

また登場人物で露骨に怪しい雰囲気を匂わせたり、

謎を追加するだけで最終回まで引っ張り続けたり、

SNSで考察させるのが第一の狙いの仕上がりになるんじゃないかな…と

いろいろ身構えていたのですが。

(劇伴の担当者が同じ事でも)「最愛」を彷彿とさせる哀愁を

うっすらと漂わせた作りになっていたのが、"何匹目のドジョウ狙い"のイメージを払拭させ、

功を奏したのかもしれませんね。

 

個人的に本作に好感を持てたのは、1話内で回収出来そうな謎を変に引っ張らずに

ちゃんと回収してきた事。

小さい事かもしれませんが…意図的に複雑化させる手法続きに辟易していた私にとっては

大分印象が違うのです(笑)

最近この手の作品でやりがちな 視覚的な面白さを優先させる方向に走るのではなく、

話の紡ぎ方に意外性を残し、視聴者を惹きつけるように作られているなぁと。

でもって、サクサク展開されていくかのように見せて、

どこか煮え切らない"しこり"もしっかり残す…

この塩梅が心地良くて、結末がどうなってしまうのかと興味が湧きました。

 

何かにかこつけては謝罪させる女性キャラの単細胞っぷりには

少しツッコミどころもありましたがw

関係に亀裂が走り始めるまでの過程も丁寧で。

「中学時代のいつメンと同窓会で久しぶりに再会」という設定のお陰か、

"あの頃の思い出"を否定したくない、いつまでも大事にしておきたいが故に

友達を裏切るのをためらう望緒(波瑠)の優柔不断さとか、

当時は楽しい環境だけに浸っていたくて潜在的に隠し続けていたモヤモヤとか、

同じ位置にいた同級生だと思い込んでいたはずが、

大人になってみんな違う道を歩み始めたら

格差を実感してしまった事に対する嫉妬心や恨みだとか…

基本的にそんな"日常あるある"から来る心理描写が多く、

それぞれが行動を起こす動機に説得力が感じられたのも良かったです。

 

登場人物の人数も多過ぎず少な過ぎず…で、覚えるにはちょうど良し。

本人のイメージと役柄が結びつきやすいのはもちろん、

中学時代の回想や個人の訳ありな生活と同時に紹介されていくので

ややこしさがありません。

そして、雄大な自然に囲まれたロケーションから滲み出る

「これからサスペンスが始まる」ワクワク感や、

ほのかなドロドロ感も含めてどこもバランス良く、

陰湿なキャラがいるにもかかわらず不快感だけが強く残る事がなかったのは、

余韻を残す間もなく進んで行く物語のテンポが程良かったからなのかな?という気がします。

 

という訳で、愛憎劇やラブサスペンスに食傷気味だった私も興味深く見られました。

実は感想は初回のみにするつもりでしたが、思いの外次回を見たい気持ちにさせられたので、

もう少し書き続けようかと思っています。

(しかし、私のキャパの問題もあるので…あくまでも"予定"です(謝)

他のドラマと照らし合わせながら考えます。)

 

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しもべえ 2話 感想|ログインボーナス式のしもべえ

 

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前回でもうっすら感じていたけども…

2人を見ていると、のび太ドラえもんのように思えてきちゃうんですよねぇ(笑)

今回はそれに磨きがかかっていて、

おバカだけど儲け事に関しては頭が働くユリナ(白石聖)と、

彼女に利用されまくってただの"便利屋"になってしまっている

しもべえ(安田顕)の対比に笑わされました。

 

今時の高校生にしてはあまりにも学習しなさ過ぎない?という気がしなくもないですが、

単純な性格に描くからこそ物語が成立しているんじゃないかとも思えます。

ビンタ痕や"アレ"を手に持っている時の効果音など、

今のドラマでは逆に新鮮に感じる古典的なコミカル演出と、

何を言っているのかが伝わる安田顕さんの顔芸とは相性ばっちり(笑)

 

で…本作を見ていてもう1つ思うのは、ワンパターン化な印象を与えないように

1話分の構成を少しずつ工夫していってるなぁと。

確かに話のオチこそ読めてしまうものの、

単純にしもべえが活躍して事件解決という訳でもなさそうですし、

「キセキは1人じゃ起こせない」に因んで友情や成長も丁寧に描いているし。

おまけに、しもべえの"謎"の設定の詰め込み具合もちょうど良くて、

今回の場合は「上限回数付き」「でも日付が変わると自動的にリセットされる」という

機能がある事が発覚したりなんかして。

ベタはベタでも「そう来たか!w」っていうちょっとした意外性もありつつ、

上手く行きそうで中々上手く行かないハラハラ感を楽しむ点では、

今後の展開に興味を持たせるように作られているなぁ…と思います。

 

ユリナのおバカっぷりが保たれてさえいれば、導入部分やシチュエーションで

話の引き出しを増やせる事も今回で分かったので、

初回で感じていた「この手の奇抜な作品は初回は良けれど、回を重ねるごとに飽きてきそう」

という不安はなくなりそうで安心しました。

来週からは裏のドラマが始まるため、次回以降は録画で感想が遅くなるか、

最悪キャパ次第で書かない可能性も出てくるかもしれませんが、期待して見ていきたいです。

 

ところで…2話の時点でユリナの母・康子(矢田亜希子)と

鉢合わせする展開を持ってくるとなると、

しもべえは別に、妖精として現れたお父さんって訳ではないんでしょうかね?(笑)

 

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ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇 2話 感想|役者を持て余してる感は否めず…。

 

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初回は導入部分があった以上、当然と言えば当然かもしれませんが、

今回の方が見やすくなりましたね。

物語を引っ張り、かさ増しするためだけに設定されたような本筋以外の要素を

"ちょい役"程度に収め、あくまでも"仕事をする姿"を集中的に描いていた印象。

あとは、瀬古(黒木華)と根津(溝端淳平)の距離が近い時に、

スローモーションを取り入れる形で

今後の関係性の発展を匂わせる演出をするのが目につく所ですが…

まぁ、それを除けば無難に落ち着いているので、良かったです。

 

ただ、初回と今回を見た事で引っかかる箇所も出てきました。

瀬古のキャラクターの"ブレ"です。

前回ではひたすら真面目で、周りの意見に囚われず主観を大切にする

正義感の強い主人公風に書かれていたように記憶していたんですが、

今回は脚本家が変わったのが影響しているのか…なんか、いろいろと鈍感じゃないですか?

今度は相手の気持ち・一般人の興味関心・群集心理が理解出来ていない人に、

人間の心理を読んで紐解いていく必要のあるゴシップライターの仕事が務まるのかという

矛盾点を感じずにはいられなくなりました。

世間に疎いキャラにした事で、前回よりも主人公の個性は際立ってはいますが…

見かけをアンドロイドっぽくすればするほど、前回での感想にも書いた通り

やっぱり月9の主人公と比較せざるを得なくなりますし、

立たせる方向性が違う気がするんですよねぇ。

(まぁ、脚本家が変わる度にキャラも変わるのだけは辞めて欲しいですが…。)

 

そして、これは変わらずですが、とにかく主人公以外の存在意義が感じられません。

今回は駆り出された事で、根津のキャラが何となく掴めはしたものの、

基本的に、事務所に乗り込むのも、張り込みするのも、取材に行くのも、記事を書くのも

ぜ〜んぶ主人公がやっているから、他の社員の出る幕がなくなるんです。

だから、画面に映っているのはずっと瀬古…次点で根津って感じ。

他はみんな、ちゃんと正社員として雇われてるんだよね?仕事してる??と

思えるくらい自由な動きをしていて。

ある役者さんが映った時には、そう言えばこの方もいるんだった!って気づくほどには

瀬古と根津以外はモブキャラに見えました(苦笑)

 

で…思うんですけど、これって前回で詳細に書かれた

「落ちこぼれ会社の立て直し」要素って必要あったんですかね?

せっかく揃えた役者さんも上手く見せられていないし…。

誰にも忖度せずに「本当の事しか書きません」を貫くスタイルを活かすとするなら、

瀬古が何やら大きな挫折をした根津を誘って、

無名の(もはや名前だけに近い)個人事務所を立ち上げる形で

自分たちにしか書けない記事を作っていく…

そして、マイノリティ側に置かれた人間ならではの"情熱"で世間を徐々に揺るがしていく…

みたいな作風にしてみても良かったんじゃないかと思ってます。

もちろん、その手の作風になると陥りがちな 煽りとか制裁とか、挑発的じゃない方向で。

 

ゴシップのエピソードの着地点は悪くないんですけどね。

登場人物の設定描写が足りないから、いまいち魅力を感じづらいし、

そのお陰で相変わらず"表向き"だけのふわふわした印象が残ってしまう…というのが現状です。

 

 

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ムチャブリ!わたしが社長になるなんて 1話 感想|王道という名の普通…かな?

 

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私が不安視していた三角関係よりも

レストラン復興エピソードを押し出していたのは意外ではありましたが…

あとはとりあえず、可もなく不可もなくといった所でしょうか。

ちょっと個性的な主人公が先頭に立ち、

お仕事苦労話といったリアリティよりもエンタメを突き通す作りは

従来の水10ドラマらしい感じ。

 

まぁ、言ってしまえば…極めて普通なんですよね(笑)

「ムチャブリ」というタイトルではあるけれど、

ドラマって基本「ムチャブリ」から始まるもんですし。

だから、そこで特色を出そうとしているつもりでも、

全体的には"王道のお仕事ドラマ"に落ち着いたように見えました。

でも…手堅い役者さんが揃っているから

何の心配もなく見られる安心感があるのは良い事だし。

ここ最近のドラマは"お仕事ドラマ"で展開していけば面白いものを、

奇を衒おうとジャンルの違う要素を盛り込んだ結果

何をメインで描きたいのかが迷子になって終わるケースも多いので、

そうなるよりかは何倍もマシかな?なんて思ったりもしました。

 

一方で感じるのは、根本的には真面目なんでしょうね…本作って。

ライトな雰囲気で見せているようで、一応軸として描いているのは

「社長からの独立」言わば「ぬるま湯という名の"縛り"からの脱却」なんです。

初回を見た限りでは。(主演で何となく「過保護のカホコ」と重ねてしまう自分もいました)

ただ、この真面目さがコメディ部分にも乗り移っている感は否めず。

唯一物足りないとしたら…"緩急"の見せ方にある気がしています。まだ弱いかな?と。

前半でコミカルさを強調する事で初めて後半の盛り上がりに繋がると思うんですが、

コミカルさは雛子(高畑充希)の「誰もいない所で愚痴を吐く」という

裏表の性格でしか表せないのが難しい所で…

もっと主人公の個性を立たせる展開にするなり、

カット割りで主人公の二面性を表現するなどして演出面で補強して行けば

見映えも変わるのかもしれません。

 

という訳で、本作もしばらくは様子見です。

王道は王道でも、もう少しメリハリ加減を楽しめる作品になる事を期待してみたいです。

 

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ファイトソング 1話 感想|まだスタートラインに立った状態。

 

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ああ、なるほど…そうなるんですね。

予告映像を見た限りだと、火10っぽいライトな雰囲気と

岡田脚本ならではの滲み出る温かさが半々…といった感じでしたが。

いざ蓋を開けてみたら、ラストの"ひょんな事"展開を除けば、

「姉ちゃんの恋人」や「ひよっこ「にじいろカルテ」という三者三様の"傷"を取り入れた

近年の岡田脚本の集大成に近い仕上がりになっていて、良い意味で裏切られた初回でした。

 

そして…見ていて思ったのは、結構好みが分かれる作品なのかもしれないな…と。

"挫折"の描写が割とピンポイントで、一度でも似たような経験を過ごした事がある人には

本作は当時の自分を重ねたりして物凄く刺さるんだろうし。

一方で、物語の流れがゆったりしている事から、退屈と感じる人もいるんだろうし…

(実際に、一緒に見ていた母は、終盤以外は食いつきが悪かったようです)。

こういったスルメ系の作品は、「刺さる人にしっかり刺さってくれたら良い」みたいな、

見方次第ではかなり視聴者が限られる出来になりそうな気がしました。

で、私の場合は前者の方で…ピアノのシーン以前に

芦田(間宮祥太朗)が「いつまでうだうだ」と言われている時点で、

プレッシャーをかけられ追い込まれる彼に共感するかのように泣けてしまいました。

 

というのも実は、私も花枝(清原果耶)と同じで、

1年間ニートだった時期があったんですよね(笑)時間が経った今だから言える事ですけど。

正確には、アルバイトは週に何回かしていたものの、

肝心の職探しとなると過去の失敗を思い出して腰が重くなって、

「自分には何もない」と思いながら現実逃避の生活を送っていた…といった感じでしょうか。

だから、細々とした所は違くても、

花枝がなぜ秘密を周りに打ち明けようとしないのか、なぜ芦田が本音を言い出しづらいのか、

何となくでも分かるんです。

ああいう、意思表示がはっきり出来る人を前にすると、

反動的に自分の感情を隠したくなってしまうもんなんですよね。多分。

感情を出してみた所で、もしかしたらそれも…

自分自身も否定されてしまうかもしれないという不安な気持ちが働くから。

 

2人が共鳴したのもそこにあって、日々苦しい想いを抱えながら生きている様子を

片方ずつ丁寧に描いてきたお陰で、終盤の 音楽の話題になってからのくだりで

やっと感情を爆発出来るようになる…という"溜め"と"吐き出し"の展開には

心揺さぶられてしまいました。

可愛くて凛としていて、でも空手を辞めた途端その魅力は一気になくなり、

躊躇せず涙をボロボロ流すまでの清原果耶さんの強弱の演技も、

間宮祥太朗さんのポロっと呟いた「ありがとう。続けたいなぁ…」の、

自分の"作品"が誰かに必要とされている喜びを後からしみじみ味わっているのが

伝わってくる言い方も良かったです。

このお2人だからこそ、今後も見守っていきたい気持ちを

より一層強くさせられたような気がします。

 

ラストに明かされた病気の件は"涙の押し売り"要素に見えなくもないですが、

クスッとさせられるやりとりが随所に散りばめられているし、

全体的に重たげな雰囲気は漂っていないので、個人的にはそこも安心して見られそうです。

まぁ…あとは、ラブコメあるあるの「まずは恋をする事から始めよう」展開が

今後どう転ぶか次第かな?

でも、岡田脚本ですから、目先の胸キュン強めの話にはならないとは信じております。

 

最後に、"初回の感想限定"でもう1つ言いたい事としては…

Perfumeは好きでも主題歌が微妙に合っていない感じはしたので、

某ディ◯ニー映画のように、劇中ではアレンジバージョン(スタートライン)で、

エンドロールではオリジナルバージョン(STAR TRAIN)で

同じ曲を使った方が世界観にぴったりハマっていたんじゃないか…というのは置いといて(笑)

本作、好き系統の作品になりそうです。

この枠で初回から惹かれたのはかなり久しぶりかも…?

 

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ミステリと言う勿れ 1話 感想|最後までカレーが食べられなさそうな主人公

 

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面白くて良かった〜…というのが第一の感想。

何というか、アバンの時点で面白い!これは期待出来る!と大絶賛するよりかは、

とりあえず…の感覚で、話題合わせのために1冊だけ読むつもりだった漫画を

結局徹夜して全巻読破してしまうかのような、

そんな不思議な魅力がありました。

 

これ…原作未読の方が衝撃度が強くて、純粋に楽しめるのかもしれませんね。

主人公の語りだけで展開されていく構成に、

「え?え??本当にこのまま進めていくの?」と目を疑いましたもん(笑)

基本的にワンシチュエーションのドラマらしく。

ミステリーでは定番の、警察や名探偵が捜査して手がかりを掴む過程もなく、

整(菅田将暉)の思いつきの言葉だけで刑事たちの心をもみほぐし、手がかりも得て、

最後は真相にも辿り着く…

ある意味主人公"ありき"の話になっているのを考えれば、

確かに「ミステリと言う勿れ」というタイトルにはぴったりな仕上がりでした。

 

ワンシチュエーションが故に、途中までは絵面が少し地味で、

(キャスティング部分は無視した状態で)月9じゃなくて

ゆるく楽しめる深夜ドラマ向きだったのでは?とも思いましたが、

その分、全ての謎が解けてからの怒涛の畳み掛け方には

ひたすら「すげー!by 江本」と圧倒されっぱなしで。

最後まで見てみれば、話題を集めやすい月9枠で、この原作の実写化を持ってきたのも納得!

展開がとにかく斬新で、惹かれます。

今後は整が 刑事の風呂光(伊藤沙莉)と江本(尾上松也)に巻き込まれるくだりが

本作のフォーマットになりそうな気がしますが、

どう説得されて巻き込まれるのか?どんな流れで事件捜査に関わる事になるのか?も

見所の1つとなる予感がさせられました。

 

そして…正直、期待と不安が半々だった"台詞"の部分も、ひとまず安心。

予告の時点で台詞量の多さが特徴の作品である事は察していたから、

この枠の最近の作品を考慮すると、

視聴者が分かりきっている事まで台詞に起こして"お涙頂戴"にし、

終いには語り過ぎになってしまうんじゃないかという所に最も懸念を感じていたので、

あくまでも"会話"に落とし込んで

物語を進めようという意思が伝わってきたのは良かったです。

 

強いて言うなら、劇伴(主にクラシック音楽)の音量が大きく、

そのお陰で整の声が小さく聞こえてしまう勿体なさとか、

藪(遠藤憲一)への星座の意味のくだりで感動を後押しするような劇伴が流れるだとか…

とにかく劇伴にチグハグさを感じさせはしましたが。

まぁ、特に後者に関しては、もっとヒステリックで仰々しいメロディーになるんじゃないかと

身構えていたので、個人的には許容範囲で収まりました。

 

という訳で、完全に視聴&感想執筆決定です。

月曜日は他の2本も楽しみにしているので…ひょっとしたら豊作の日になるかも?

何より、久しぶりに楽しい月9がやってきて嬉しい限りです♪

 

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おいハンサム!! 1話 感想|どことな〜く物足りない?

 

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金曜10時の「しもべえ」で安田顕さんの演技を楽しむように、

本作では吉田鋼太郎さんの演技を楽しむドラマだと思っていたんですが…

何だろう?どことな〜く物足りなさを感じてしまいました。

吉田鋼太郎さん演じる昭和の頑固な父親が繰り広げるドタバタ劇で家族を巻き込んでいく、

コメディ強めのホームドラマなんだと

私が勝手に想像していたのもあったのかもしれませんが…

そうでなくても、"ホームドラマ"としても"コメディ"としても

どっちつかずで終わってしまったような気がします。

まぁ、率直に言ったら…いろんな意味で抑揚が足りないと言った方が近いですかね。

 

例えば、主人公の描き方。

後半の、丁寧な接客でもてなすおばあちゃん店主の真心を体感し、

そのお返しにと、感情をあまり表に出さない新人も、

にしん蕎麦の汁を美味しそうに平らげる形で

真心を持って味わうようになる…といったシーンで、

ようやくホームドラマ由来の"ハートフル"な雰囲気を味わう事が出来たものの…。

この手の流れは、源太郎(吉田鋼太郎)の

「頑固で面倒臭い父だけど実は優しい」といった性格面でもっと表現した方が、

彼が「ハンサム」と言われるのにも説得力が持てたんじゃないでしょうか。

 

あとは単純に…笑いのツボが微妙に合わないんですよね。

全く笑えなかったとは言いません。

でも、「今時、わざわざ言葉にするのかな?」と思える下品な台詞が一部見受けられたり、

特段挿入する必要もなさそうなシーンややり取りを多用したり、

CMの入り方にブツ切れ感を感じさせたり…と、演出面で引っかかる事も多かったです。

それは多分、普段プロデューサー業をやられている山口雅俊さんが

今回は演出にも関わっているというのが大きいのかもしれません。

お陰で、吉田鋼太郎さんを筆頭に、

コメディが出来る方々をせっかく揃えているのに…という勿体なさが…(汗)

「コメディを得意とする監督」で考えるとすると、

例えば、福田雄一監督だったらおふざけが過ぎる可能性があるので、

本作を瑠東東一郎監督が担当していたら、

作品から感じる中途半端な印象もなくなったのでは?とも思えてなりませんでした。

 

先ほど放送された土曜ドラマ枠の「わげもん」は小難しさが先行し、

次回も見てみたい気持ちに駆られませんでしたし、

来週放送される「逃亡医F」や「鹿楓堂よついろ日和」は期待値が低いので

本作が心から楽しめる作品だったら良かったんですが…

私の好みには合わないみたいで、残念です。

 

しかし、本作が何を伝えたいのかは少し見えたので

次回も一応様子見はしてみますが、感想は今回のみにする予定です。

 

 

1/22追記:

 

2話も見ました。

何を伝えたいのかは何となく見えた気がしたんですが、

今回でまた分からなくなってしまいました…。

クスッと出来る所も減ってグダグダ感が……(汗)

 

詳しい感想は初回とほぼ変わりません。

笑いのツボが自分と合わないと、今後の視聴はキツいという事を学んだ

作品だったとは思います。

 

という訳で、リタイアする事にします。

 

 

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鉄オタ道子、2万キロ 1話 感想|ちょこんといる道子と大自然に癒される

 

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癒される…見ていて心が浄化されますわ…。

タイトルに「鉄オタ」って入っているくらいだから

てっきり豆知識多めのマニアックな話になると思っていたんですけど、

あくまでも鉄道での旅にフィーチャーしていて、

ローカル駅で出会った人々との交流やその場所での発見を描く作品なんですね。

そして、ドラマというよりかはドキュメンタリーっぽい仕上がり。

でも、ドキュメンタリーに寄せた事で1本の"ドラマ"が見えてくる…

そう感じさせられた初回でした。

 

内容を少しだけ具体的に書くとすると…

道子(玉城ティナ)が着いた駅は北海道にある比羅夫駅という唯一"泊まれる駅"で、

そこで相部屋となった関口(青坂章子)と、同じく宿泊利用者の甲斐(栗原類)と出会う。

東京出身で家具デザイナーの道子と、鹿児島出身で(恐らく)主婦の関口と、

鉄道が好きで会社員を辞め、バイトをしながら趣味を満喫中の甲斐と

出身地も職業も年齢層もバラバラな3人が同じ鍋をつつき、親睦を深める…というもの。

 

本作のこの描写で何が良かったかって、多くを語らない所だったんですよね。

鉄道が好きで駅の宿主を継いだ山岸(明逸人)に関しては

道子自身が興味関心を持つ内容だろうから、彼の境遇がやや詳しく紹介されるんですが、

初対面かつ宿泊利用者同士の2人に関してはサラッとした紹介…

つまり、"食卓を囲む""一夜を楽しむ"程度のもので、そこから深堀りされる事はないんです。

初対面ならではのどことなく漂うぎこちない空気、

それを和らげようとする会話のやり取りも含めてリアリティがあって。

多くを語らないからこそ、この人は普段あんな想いを抱えながら生きてきて、

あんな生活を送っているんだろうな…という想像する"余白"が生まれました。

 

そして、ドラマをフィクションの世界…

仕事や学校、家事など、現実世界で頑張ってきた自分を癒す

"憩いの時間"だと捉える人が多いように、画面上でひたすら非日常な空間を味わえました。

それは、旅をしなかったら巡り会えなかったであろう様々な人との交流ももちろんなんですが、

何と言っても景色!景色を存分に味わわせてくれる演出も良いんです。

ドローンを駆使したカメラワークや(画面の3/4が雪で真っ白になるシーンも!)、

道子が旅を満喫している時の引きのカットの多さ、

CanonのCM風の少しセピアがかった写真まで…ビジュアル面だけでも見ていて楽しい。

見ているだけで自然と「旅行したい」…そんな好奇心が生まれて、

ワクワクした気持ちに駆られるようでした。

 

比較的冷静なナレーションとは裏腹に、雪景色の中ちょこんといる道子も可愛らしくて。

割と拾い物かもしれません。

ただ、視聴継続決定ではありますが、本作は非日常を味わいつつ、

自由に咀嚼しながら見るのが一番の楽しみ方な気がするので…

今後はのんびり見ていこうかな〜と思ってます。

 

 

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わげもん〜長崎通訳異聞〜 1話 感想|楽しむよりも難解さの方が勝ってしまった…

 

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これは…出演者のファンは物語に入り込めたのかな?

普段から大河ドラマを見ている視聴者だったらすんなり理解出来たのかもしれませんが、

全く見ていない私からしたら難解な印象が残ってしまって…

一発ではどんな話か掴みづらかったから、後で見返すくらいには難解でしたよ……(泣)

土曜日のNHKドラマには18時台に

時代劇の放送をメインとする「土曜時代ドラマ」という枠もあって、

そこではなくあえてこの「土曜ドラマ」枠で放送する事に

何かしらの理由があるのだろうと期待したんですけど、

結局分からず、初回を見終えてしまった感じです。

 

本作は、処理するには高度過ぎる問題がいくつか存在するんですよね。

まず、歴史ある長崎「出島」が舞台である事。

次に、外交が盛んな時代だったのもあって、複数の外国語が飛び交い

内容が入り込みづらい仕上がりになっている事。

そして…歴史用語が出てくるたびに登場人物やナレーションによる説明、

さらには当時を表した絵巻のカットが差し込まれるのが原因で

話の流れが止まり、話の腰を折っているように映ってしまっている事。

長崎の出島に焦点を当てて描く時代劇自体珍しいだろうし、

どんな時代だったのかを幅広い世代の視聴者に理解してもらうために

丁寧に作っているのは分かるんですが…

説明が多過ぎて、"ドラマ"ではなく

まるで授業中に見る歴史の教材ビデオを見せられているような感覚を覚えました。

う〜ん…こう言っちゃ元も子もないんですが、

本作を「新春スペシャル」にして、2時間半SPにしてしまった方が

しっくり来たんじゃないかなぁと思います。

 

そして、「後で見返すくらいには難解」と書いたのにも理由があります。

単純に言って、何の物語なのかが分かりづらい。

通訳者のルーツ、オランダ通詞を育成する"外交発展期"の日常を描く話と、

父が残した謎の言葉の真相を探し求めるミステリー要素と、

過去に辛い経験をした壮多(永瀬廉)が同じく傷ついた者を救う人情劇と…

ジャンルの違う内容が同時進行しているからややこしく感じるのです。

それに伴い…登場人物も多過ぎます。

主人公のいないシーンの尺も長くて、どこをメインにしたいのかが不明瞭。

いろんな意味で情報量過多で、整理整頓出来ていない気がしました…。

 

あとは、全4話という短さが災いしているのか、

壮多と周りの人々との人間関係の描写過程も強引なのかなぁ…とも。

だって、長崎に来たばかり、しかも初対面で…ですよ?

会って間もないのに、終盤では壮多の"良き理解者"みたいな描かれ方をしているんですもん。

詳しい事は分かりませんが、当時だったらはるばる遠い場所から身元不詳の青年がやって来たら

不審がって警戒する方が自然だろうに…??

神頭(高嶋政宏)以外はタメ口で打ち解けあっているのも何となく違和感。

もし「父を探して長崎までやって来た」設定をそのまま活かして

もう少し整合性のとれた流れを考えるとするならば、

小さい頃に父も母も亡くし、父の残した手帳を手掛かりにして、

父が何者だったのか知るために彷徨い歩き続けた結果 長崎に辿り着いて、

偶然居合わせた神頭が引き取って、周りの子供たちとも仲良くなってから数年後…

という感じで、人間関係の構築も含めて序盤の段階で済ませた方が

まだ本題の話も受け入れやすかったのではないでしょうか。

もちろん、父を探す"縦軸"部分は前面に出さずに展開していき、

3話辺りで糸口が見え始める…という構成が理想的だった事は言うまでもありませんが。

 

さて、どうかなぁ…

時代劇というジャンルが元々苦手な私からしたら、

次回も情報量過多だと視聴継続はちょっとキツいかもしれません…(汗)

話数が短いので早めに決断したい所。

来週は(期待していないものの)土10と土曜深夜で2本の新作が始まるので、

次回の内容によっては感想は書かない可能性があると思ってくださいませ…。

 

 

1/15追記:

 

2話も視聴。

父の真相を探すミステリー要素は少しなくなり

軸のブレた感じは薄まったかもしれませんが、

状況や歴史単語の説明過多による取っつきにくい印象は変わらず。

前回のあらすじの見せ方も、2話から初めて見る視聴者のために

親切に教えていると言えば聞こえは良いですが、

回想を交えながら、また一からナレーションで説明すればするほど

話のテンポが悪くなるという…(クリスペプラーさんに罪はない)

 

「通詞を本格的に目指し始める」という結末になったのを見る限り、

次回からが本番みたいですが、感想はもうリタイアいたします。

視聴は一応続けてみます。

 

っていうか…前回のラストを今回に持ってきても良かったんじゃ?

 

 

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