漂着者 1話 感想|あっさり版「あなたの番です」だなぁ。

 

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予告を見る限り、もう少しホラーテイストなのかと思ったけれども…

案外そうでもなかったですね。

端的に言うなら「あなたの番です」をかなり淡白にしたような作り。

まぁ、秋元康さん監修作品だから、考察したくなるような謎をいくつか散りばめておいて、

毎回ラストには衝撃的なシーンを用意して…っていう"お馴染みのパターン"で

最終回まで視聴者を惹きつける作品にはなるんでしょう。

それに、オカルト演出で自由が利きそうな深夜帯ですし、時期も夏なので、

本作もある程度ヒットはするのかもしれません。

 

ただ、個人的には、その「次週も見たい気持ちにさせる」を意識し過ぎたのか、

初回の内容は放送開始40分くらいまで大きな動きがなく、

まったりしている感が否めませんでした…。

ヘミングウェイ斎藤工)が実は予言者であるという所が本作の肝なのに、

それを明かすまでが遅過ぎたんですよね。

間に詠美(白石麻衣)の仕事の様子や家庭事情、

(後でどうせヘミングウェイと繋がると分かりきっている)少女誘拐事件を

あたかも"繋がり"がないように捜査するくだりを挟むくらいだったら。

例えば、アバンまでに院長・国原(船越英一郎)か近くの患者に関する

直近の未来を示す絵を描いて、彼が予言者であると分からせるとか、

予言通りに患者が次々と亡くなっていくとかして、

序盤の段階で 彼がいかに近づきがたいミステリアスな人物かを提示してみせた方が、

後に展開される事件にも「彼は犯罪者なのか?女の子とどう関わっているのか?」

という恐怖が増して、インパクトが強くなったんじゃないかという気がしました。

 

まだ何とも言えない初回でも、回を重ねるごとに面白くなる事もありますが、

あの方の作品は最終回付近になると

風呂敷を畳みきれずに「実は二重人格者orサイコパスでした!」で

雑に終わらせる傾向にあるので、あんまり期待はしていません。

というか、このままダラダラした展開が続くと、

そのうち睡魔が襲ってきそうで、完走出来る自信すらありません…。

 したがって、リタイアしてしまう可能性が濃厚ですが、

仮に見続けたとしても、本作の感想は初回までとさせていただきます。

 

最後に余談ですが、あの女子高生3人を演じた役者さん、全然女子高生に見えなかったですね(汗)

なんか…無理してはしゃいでいる感じがしました。

実際の年齢は女子大生以上ですし、秋元さんなら坂道グループ辺りで

何人でもオファー出来たでしょうに、なぜ…?と思わずにいられません^^;

 

 

 

 

 

 


ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 3話 感想|女性警察官だから出来ること

 

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本作におけるムロさんの存在って、雰囲気を作る上で必要不可欠だよなぁ…と思ってます。

警察官らしく頼もしい一面と

ゆるい一面を切り替える役者さんが揃う中で、唯一の脱力系。それが良い。

今回は性犯罪を扱うという事で、通常よりもしんどい内容だったんですけど、

フワフワした佇まいの永野芽郁さんとのシーンが多いのも相まって、

コントのようなやり取りと間合いの良さに大分救われました。

それに…伊賀崎が川合に優しくするくだりで毎回泣けるんですよねぇ(笑)

川合が机に頭ガンガンするのを止めようとする時に

一緒に頭を振るのが、個人的には好きなポイントで。

あの動作、アドリブだったのかどうか気になります。

 

「叱る」より「慰めて元気づける」タイプの伊賀崎。

「叱る」のではなく、人形のお直しの手伝い&警察界の実態を伝える形で

「人の気持ちに触れてもらおう」とするタイプの山田(山田裕貴)。

「叱る」けれども相手の話は聞き、その上で今度は似顔絵捜査という違ったやり方で

「チャンスを与える」タイプの藤(戸田恵梨香)。

三者三様に川合を一人前の警察官として育てようとする様子が伝わってくるから、

新人成長物語でも、「かわいそう」とか「きつい」とか、余計なストレスが残らなくて

安心して見られるんですよね。

 

中でも山田の場合、いつもは下っ端のイメージが染み付いている分、

捜査が人の人生を傷つけてしまう可能性を常に孕んでいる事や、

キャリアを積み重ねた上司でさえも壁にぶつかる案件がある事について力説する姿には、

彼もまた熱い正義感を持って仕事に取り組んでいたのだというギャップを感じさせて

ますます魅力的なキャラクターに。

川合と少し歳の近い彼が…っていうのが効いたエピソードだったとも思います。

藤が川合を教育するように、彼も藤とペアを組んでいた頃には

たくさんの知恵と言葉を教えてもらっていた…そんな背景が想像出来ました。

川合も将来、新しく出来た部下に教える時が来るのかな?

 

事件内容の方は、ドラマを見過ぎているせいか、

途中までは、1人の女子高生による痴漢冤罪か?なんて穿った目で見てしまいましたが、

それだとただの刑事ドラマですもんね(笑)

今回で終わらないのは意外でしたが、50分経った所でようやく来週に続くんだと

気づくくらい集中していたので、間延び感は全くありませんし。

川合にとって今回の事件が、成長する上で1つのターニングポイントになるのだと考えたら、

丁寧に描き上げるのも悪くないと思っています。

 

「誰かになりきろう」とするのではなく、

「自分のやり方でやってみよう」とする事が大切だと学んだ川合。

家に篭ってしまった女子高生になんて声をかけるのか?今度はどうやって聞き込みをするのか?

彼女が目の前の事件=壁を乗り越えていく姿が見られる次回が楽しみです。

 

 

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彼女はキレイだった 3話 感想|「まだ見られる」くらいのレベルに

 

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3話にして急に優しくなり始めた宗介(中島健人)。

不快だの、イライラするだの、視聴者の彼に対する評判があまりにも悪かったから

テコ入れでもしたのか?ってくらいのキャラ変っぷりですね(笑)

 

廃刊の話を愛(小芝風花)が盗み聞きしていて、

隠れているのに驚いた時のリアクションに子供の頃の宗介の面影を感じさせたり、

救急車のトラウマは母親の死が関わっていて、それを今でも引きずっている事が発覚したり…

人はこうやって弱点を見せて、初めて魅力的に映るとは言いますが…

彼の場合は、前回の羽田空港の件を筆頭に、酷い部分ばかり描かれてきたからなぁ。

極端な描写が本当に勿体なかった。

それに、好意を寄せる相手と気に入らない相手で態度を変える人だと

分かってしまっている以上、この先両想いの方向に向かっても応援出来ませんしね(苦笑)

たまたま自分の好きだった愛と重なったから優しくしただけで、

また社内で出会った頃の彼女と同じポンコツな人と接したら

恫喝するんでしょ?とも思ってしまうため、彼に対するイメージはそう簡単には変わりません。

まぁでも…本作は宗介のパワハラ気質な所が嫌で、視聴継続するかリタイアするか

今回で見定めるつもりだったので、今までよりも「見やすい」「何とか見られそう」くらいの

レベルに昇格したのは良かったです。

 

そして、本作を視聴する延命措置をもう少しとろうと決めた理由は、

四角関係になる梨沙(佐久間由衣)と樋口(赤楚衛二)の人柄が見えてきたから…

っていうのもあります。

成りすまして親友の初恋相手に会ったら、禁断の恋に踏み出してしまうという

想定内のルートを脱出し、一番傷つくのは愛だからと自ら引き下がった姿には

どうやら2人の間に本物の友情がありそうで意表を突かれましたし、

樋口を演じる赤楚さんはもう…明るく気立ての良い笑顔の奥底に

チクリとする傷が同居しているような表情が印象的で、

演技をまだまだ見てみたい気持ちにさせられました。

「チェリまほ」もそうでしたけど…やっぱり繊細な役が合う方なんだなぁ。

 

前回では仕事メインでほぼ無視されていた幼少期の設定も、

数々の「物を落とす」くだりを 後のパズルのピースの伏線回収として繋げたり、

宗介を雨の中錯乱させるなどして、ガッツリ活かしてきた感じ。

本作にとって重要であろう正体バラシの件を、

酔っぱらった勢いの電話で…という淡々とした見せ方で終わらせなかったのは安心しましたし。

特に、愛がジャケットで守るシーンは、宗介が彼女を見る顔の角度まで一緒で、

離れたくても離れられない"運命"を感じさせる点で

ロマンチックに演出されていたと思います。

 

さっきも書いたように、宗介を好きになる事は多分ないけれども、

今回くらいのバランスが続けば、子供の頃にいじめられたのを引きずっていて

人とのコミュニケーションの取り方が下手になっている…と脳内補完しておけば

いけそうな気はしてきました。

なので、次回以降も"イライラ"控えめでお願いしたいですw

 

 

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ナイト・ドクター(Night Doctor) 5話 感想|無許可で手術しても処分なし!

 

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あの〜…たとえいくらあり得ない展開だったとしても、

その前後に補足があれば、まだ受け入れられたと思うんですよ。

入れて欲しかったのは「実の両親に連絡したかどうか?」の1つだけ。

これがあるとないとでは、夜間医療チームの印象が全然違う。

誰か1人が実の両親の許可とろうとギリギリまで粘っていて

結局間に合わなかった…という所まで描いていたら、

目の前の命を救うためなら躊躇しない使命感の強い医者に見えていたかもしれないんですけど、

訴訟中の人に対して「そんなに訴えられるのが怖いんですか?」って嫌味は言うわ、

日向(正垣湊都)を連れてきた越川(紺野まひる)が

誘拐犯の可能性があると疑わず素直に言葉を信じるわで、

まるで頼もしい存在に映らないんですね。

そして、もしこのまま日向が無保険だったとなると

手術に関わった全員に相当な罰が下される訳で…

努力している様子もなく、後先を何も考えずに突っ走る無責任な医者の姿に

どう感動しろって言うんでしょうか。

まぁ、本作の事だから、今回の件もうやむやにしてなかった事にするんですよね(苦笑)

 

"チームの絆"の描写も極端なら、緊迫感の演出もズレていて。

毎回誰かしら感じ悪い登場人物がいて、

人のプライバシーにズカズカ入り込んで気まずくさせて、デイドクターといがみ合って…

医療ドラマにおける緊迫感って、人間関係のもつれで見せるものじゃないと思うんです。

肝心の医療現場は、立っていてはプライベートの話で揉めているか、

控室や屋上で喋っているかして暇そうだなぁ…といつも思いながら見ていますが…

今回はみんなが直立して説明台詞を話すシーンが多いのもあって、

画面に「動」が感じられず、余計に間延びしていた気がしました。

 

内容にしたって、前回のラストを考えれば

成瀬(田中圭)の過去に焦点を当てた話になるはずなんですけど。

これまで通りに"1人の人間の成長"を描けば良いものを、

なぜか彼と関わりのない人物のエピソードを混ぜ込んだために、

一応表上は「人生における究極の選択」というそれらしいテーマにまとめつつ

「で、結局何が描きたかったの?」みたいな主軸のぼやけた内容になってしまいましたね。

 

美月(波瑠)が過剰労働で倒れるのは予想通りで面白みはなかったですが、

分かりきった展開を2週間後に引っ張らなかった所や、

デイドクターから「親の同意書なしに手術するなんてあり得ない」という

マトモな言葉が聞けた所だけは良かったです。

本当、その2つだけ(笑)

 

 

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TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 3話 感想|さすがに今回の話は無理がある…

 

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基本的に力技ですよね、本作。

初回の感想でも書いた通り、医療ドラマというよりかは

戦隊モノとして見た方が楽しめるんですよ。

 

喜多見(鈴木亮平)を始め、TOKYO MERの面々の活躍ぶりを立てるために

あえて「チームを敵視する存在」「水面下で潰す計画を立てている政府」といった

日曜劇場らしい陰鬱な登場人物が多いのは確かに気になるし、

大規模な事故に派遣される医者なのにヘルメットを着けさせないとか、応援要員が少ないとか、

素人でもあり得ないと感じる部分も散見されるんですけど、

それでも最後まで見てネガティブな感情が残らないのって、

役者さんの演技力から出る頼もしさに助けられているからだと思っていて。

細部をどんなに荒削りしようが、役者さんがちゃんと"胸に訴えかけるシーン"を作ってくれるし、

立てこもり事件や爆発などで現場を派手にすればするほど、

ピンチな時に駆けつけるチームの絆の深さを描いて、見応えのあるものにしてくれる。

…で、手術シーンで手が震える事もなく、

どんな状況でも柔軟に的確に対応するスーパーヒーロー・喜多見に安心する。

今期は"プロ"とは名ばかりの社会人が目立つドラマが集っている分、

(一部を除いて)私情を絡めずに仕事をこなす人々の様子が描かれるだけで

個人的にはポイントが高いのです。

 

ただ、そうやって好意的に本作を見てきた私でも、

さすがに今回の話は無理がありました。

 

1つ目は、医療従事者以外の描写。

本作は別に刑事ドラマではないから、犯人の立てこもりの動機だとか、

どんな職業で、どこから銃や大量の弾を仕入れてきたのだとかは

掘り下げなくても良いとは思います。

問題なのは、保育士・SIT・警察上層部があまりにも無能に描かれている事です。

保育士に関しては、幼い子供達が立てこもり現場の生中継を見たらトラウマになり、

下手したら心的障害を起こす子だって出てくるかもしれないのに、

テレビを全く消さず、子供に見させないようにもしないで

夢中になって見ているのが不思議ですし。(そもそも保育園ってテレビ点けるのか?って話ですし)

SITの方は、人質の娘を手放し一旦顔を出したタイミングで犯人を狙撃したり、

近くまで出動させたりもしないで、なぜか指揮者となった喜多見の指示で

初めて動くというヘタレ具合。

そして、警察上層部は、あの…

「万が一の事があれば警察のメンツは丸潰れ」って言ってますけど、

冷静に考えれば、人質を死なせた方が

メンツが潰れるって事は分かると思うんですよ(苦笑)

どの職業にしたってプライドを持って目の前の物事に取り組む点は

共通している気がするんですが…

片方を上げるために、もう片方をまともに仕事をしていない風に下げる手法は好みませんね。

 

2つ目は、医療従事者の敬意・感謝の描写。

冒頭で蔵前(菜々緒)の「医療従事者差別」を持ってきたのは、

最後の方でSITに敬礼させて「彼らがどれだけ国に貢献しているか分かってくれる人がいる」

「頑張りをしっかり見ていてくれる人がいる」という有り難みを際立たせる、

医療従事者に対する偏見をなくす意図があったのかもしれませんが、

冒頭のシーンがなくても描けた事だと思います。

むしろ、それがあった事で不自然さが増しました。

医療従事者とその子供を嫌がる保護者達は

「うちの子が感染させられるかもしれないから」避けようとしているのに、

果たしてそういう人々が現場の中継を最後まで見て、拍手喝采して

心に響くものなのか?という疑問しか出てきませんでした。

 

3つ目は、死者ゼロの描写。

池井戸作品かのように大きなリアクションをする姿には小っ恥ずかしい気持ちを覚えても、

受け流してはきたんですが、

今回のケースは、流石に素直に喜べるものではないでしょう。

元旦那…殺し屋ですよ?娘を脅迫して人質にしたんですよ?

医者の立場なら、1人でも命を助けたいのは分かります。

しかし、さっき書いた話に関係してきますが、やっぱり犯罪を犯した者は

それ相応の罰を受けるべきですし、

治療して元の状態に戻して、万が一また2人に近づきでもしたら…

母親も娘も、なんであの人を助けたんだろうって思いますよね。

犯罪者を救った事で、再び危機にさらす可能性を生んでしまった。

「死者ゼロ」がコンセプトにしても、

命を救う事が全て誰かにとっての喜びに繋がるとは限らない…という

ある種の"責任の重さ"を仄めかす場面は欲しかったです。

 

医療従事者以外の職業との現場での対立、反対を押し切って強行突破する主人公、

そんな主人公&メンバーの行動を阻もうとするアクシデント展開、

外部の人間とも揉めるが最終的に都知事が助け船を出す、

…で、「死者は…ゼロです!」で大喜びするまで、

状況や人物は変えて一応違いを出そうとしているものの、

全体の流れもほぼ似通っている感じも否めませんね。

少なからず、たまには敵の存在をガッツリ描かない回があったって良いんじゃないでしょうか?

 

 

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ボイスⅡ 110緊急指令室 2話 雑感|ひかり(真木よう子)頼み感が否めない

 

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いや、なんでやねん…な展開ばっかりですねぇ。

2週連続で子供誘拐ネタという話の引き出しの少なさ。

息子が再び誘拐されたかと思ったら、CM明けになったらいつの間にか3日経っていて

保護出来たという中途半端な引っ張り方。

人物描写においてもツッコミ出したらキリがないんですが、

爆弾を抱えた白塗りJr.(←勝手に命名)に「撃つならここね〜」って言われて

言葉通りに心臓部分を撃つバカ正直な刑事だとか、

何の疑いもなしに息子が拘束されている場所に侵入するハマの狂犬とか、

エグい演出でドラマチックに仕立てるのを優先し過ぎて

細部やリアリティな部分を捨てている感が否めません。

前者の透(増田貴久)の場合、"大人の事情"で闇落ちさせる形で

また見せ場を作りたいって所なんでしょうが…

足を狙えば相手の身動きを防げて、手錠をかける事だって出来たはずですよね?

 

ひかり(真木よう子)の超能力者っぷりにしても、前回から思っていましたが、

ECUは前作以上に、彼女がいないと機能しない組織に成り果てていて。

そうなってくると、前回今回と、たまたま1つの事件が終わって次の事件に移ったから

対応出来たけれど、もし事件が同時に起こったら…?という疑問が当然出てきます。

ECUの他のメンバーはただの電話番に映るし、1人の超能力者に頼りっぱなしの状態で

ロールモデルになった意味が分からない。

樋口(唐沢寿明)も自ら捜査しているというよりかは、

彼女の勘に従って動いている感じ(前作はもう少し二人三脚だったような…)。

つまり、あれだけの人数を揃えといて、実質刑事らしい仕事をしているのは1人だけ。

彼女の判断力と分析力に"絶対にミスがない"前提で描かれている所なんかは、

もはやAIでしかありません(苦笑)

 

うーん、ファンタジーな世界観なら受け入れられたんでしょうけど…

現実世界をベースとした話でここまで警察官を下げる無茶苦茶な設定が続くと、

話も引き込まれませんね。

正直に言ってしまうと、今期の土曜日はNHKの次回作の発表がないし、

「オシドラサタデー」の新作も毎回感想を書くタイプの作品ではない気がしたので、

本作だけでも書くつもりでいたんですが、

やっぱり前作でも微妙に感じた作品を「続編だから」と言って

無理して書く必要はないと思えてきました。

 

したがって、(後は「ザ・ハイスクール ヒーローズ」の出来次第ではありますが)

土曜日はのんびりさせていただく事になるかもしれません…

とは言っても、ここ最近の休日は時間にルーズな投稿が多いですね。

待ってくださっている方には申し訳ありません。

特に今期は、感想を書くモチベーションが湧かないドラマが多くって…(滝汗)

 

 

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推しの王子様 1話 感想|社員に王子様扱いされないおディーン様(泣)

 

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当ブログは基本的に、当時感じた事を書き残す備忘録のつもりで運営しているので…

視聴前から事情を知ってしまっている以上は、書かせて欲しい。

もう今後は二度とその事には触れないと誓うから、書かせて欲しい。

主人公…深キョンのパターンも見てみたかったなぁ…と思ってます(泣)

 

推しとの出会いも、映像の質感も、演出も、軽く楽しめるラブコメというよりかは、

まるで夢の時間を過ごしているかのようなディ◯ニーっぽい世界観に近い。

その世界観と調和のとれる役者さんに、ディーン・フジオカさんと深田恭子さんを

キャスティングしたって所なんでしょうけど、

クールで仕事の出来そうなイメージのある比嘉愛未さんとなると

妙に現実味が出てきちゃって、ファンタジーな作りの本作からは

浮いてしまっている印象の方が強かったんですよね。

代役が決まってからどこまで設定を変更したのかは不明ですが…

ズレを少しでも埋めるために、台詞や言葉遣いを比嘉さん寄りにしたり、

良い意味で浮世離れした佇まいのディーンさんの魅力が主要人物を食ってしまわないように

ご本人自らが抑えめ(に見える)の演技をしたりと、

キャストのバランスに合わせて調節して行っている感じがしました。

 

ただ、まだ会ったばかりの怪しい若者を簡単には受け入れないという

案外冷静な思考の持ち主である所、元経理部で現在はバリバリ活躍する人気社長という設定には

説得力があって、途中から魅力的に映ったのも事実。

初回の放送が終わった頃には、航(渡邊圭祐)を一人前の人間に育て、

時には母のような優しさも見せる泉美(比嘉愛未)の姿を見守っていきたい…と

思えるほどになりました。

 

内容自体も、素材は良いのに活かせられていなくて勿体ない男性をモテ男に育てる

よくある"育成ゲーム"じゃなくて、お互いの出会いを通して

人生や物事の考え方も根本的に変えていく"成長と気づきの物語"の方向になりそうで、

ちょっと期待出来そうな気がしています。

推しがいる事の幸せを見つめ直す泉美と、

生きる活力を与えてくれるモノ=推しに出会う模索の旅を始めてみる航。

本作が何をテーマにして描きたいのかが映像で見えてきましたし、

王子様を安易に俺様キャラにしないとか、航が推しに似ているからって

何でも都合良く解釈して甘やかさないとか、

「いやいやそれはないでしょ〜」っていう視聴者の違和感にも事前に配慮しながら

ファンタジーな世界観を純粋に楽しませようとしている所を踏まえると…

もしかしたら掘り出し物になるのかもしれません。

 

ただのおバカちゃんというよりかは、現在に至るまでに何か訳ありな事情が隠されてそうな

航の過去も気になりますし、これは視聴決定ですね。

面白くなると良いなぁ。

 

…最後に余談ですが、おディーンさんは当て馬確定なんですかね?

身近に王子様がいるのに、なぜか誰も惚れない不思議(笑)

 

 

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緊急取調室(2021) 2話 感想|前後編をやっても完結しないとは!

 

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ええ〜〜…宮越(大谷亮介)の件は最終章まで引っ張るんか〜い!

それなら、ますます前後編にした意味がないような(笑)

本題である取り調べシーンにしても、15分過ぎになって開始するという遅さ。

前回と合わせると約80分間待たされた事になる訳で…

前回に収まりきらなかった分を描いているのか?とも思える事件捜査のシーンや、

ホワイトボードを通して事件内容をまとめるくだりが盛り込まれるもんだから、

いつまで経っても前菜ばっかりで、心待ちにしていたメインディッシュの女優対決が

中々来ないもどかしさを感じてしまいましたよ…。

桃井かおりさんの演技を味わうのも考慮したら、

一気に2時間で描ききってしまった方が余韻を味わえたかもしれないのに、

この構成は勿体ないです。

 

でも、内容はどうであれ、やっぱり長年キャリアを積まれているお2人は凄いな…と。

会話の応酬だけで自然と「2人の生き様の対比」や「大國の変化の兆し」を

浮かび上がらせるなんて、早々出来ない事でしょう。

過去の栄光やカリスマ時代の自分に囚われ、

「勝利か死か」という言葉がダサいのを自覚していない悲しい元活動家と、

笑ったり喋ったり、ドーナツを食べて美味しいと言ったりしている方が幸せだと胸を張る警察官。

真壁(天海祐希)とぶつかっているうちに当時の輝きを取り戻し、

自信に満ち溢れた姿を見せる大國には、どえらいものを見せつけられた感覚を覚えました。

彼女の人生はまだ始まったばかりなのだと思える

ラストのドーナツ差し入れシーンも、個人的には爽やかさがあって好み。

 

ところで、気になるのは…

あの50年前の回想…桃井かおりさんご本人なんですかね?

顔はおそらくCGを使っているとして、話し方もご本人な気がしたんですけど…

そこらへんの詳細を知りたいです(笑)

 

 

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ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 2話 感想|ドジはドジでも伸び代のあるドジが良い

 

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月曜日と火曜日で溜まったイライラを本作が浄化してくれる(笑)

でも、キャラクターのボケやツッコミモノローグに笑って癒される

ただの"ほのぼのコメディ"じゃなくて、

それぞれのやり方で目の前の仕事に真摯に取り組む姿に敬意を払いたくなる

"お仕事人情エンターテインメント"にきちっと仕上げている所が良いんですよねぇ…。

やっぱり、今期の中でも当たりだと思いますよ。

 

構成に関しても、初回はどうしても新人警官・川合(永野芽郁)の紹介や

彼女の性格と警察業界のズレを描く初期設定を盛り込まなければならなかったために、

存分に本領発揮出来ていない感じがあったのに対して。

今回は説明が終わって通常営業になったからか、アバンの時点で笑えるポイントを押さえて、

前半はコメディ、後半はシリアス&人情のメリハリを更に強くさせた事で、

ますます原作由来の独特な世界観が出来上がっていたような気がしました。

このメリハリを"落差"と捉える視聴者も出てくるかもしれませんが、

両方とも「親身になって川合を教育する藤(戸田恵梨香)の頼もしさ」を描いている点では

共通しているので、私としては、振り幅が大きくて面白い!と好意的に見ております。

 

そして、前回の感想でカットした部分も含めて、

本作の何が一番好きかを書くとするなら…

川合を典型的なドジっ子に仕立て上げない所。

多分、この手の主人公を描くドラマだったら、

トロール中にうたた寝したり、学校内で校歌を歌いながら肝試ししたり、

ラブホテルで勝手に見学したり、うっかり音を鳴らして作戦が失敗しそうになったり…といった

厄介で周りをかき乱す印象をつけさせて、

「なんだこの新人は!」と反感を買わせて終わらせがちだと思うんですが、本作はそうしません。

何と言うか、ドジでマヌケでも応援したくなるように

丁寧に描写されているなぁ…と感じられます。

 

前回の事情聴取のシーンで分かった「警察官にはない親しみのあるオーラ」「感情移入のしやすさ」

「相手と打ち解け合える巧みな話術」という川合ならではの良さを、

今回では、夜まで一緒に指輪を探すシーンや、

彼氏が窃盗犯だった痕跡が出てきてショックを受けないようにと隈なく調べるシーンに活かす。

脚本方面では、交流のあった松原(山口まゆ)の大切なイヤリングが実は盗品で、

警察官の立場上、家宅捜査をしなければならない…

でもそうしたら彼女の幸せを奪う事になってしまう…

だからと言って、戦力外で何もしないままなのは悔しい…という心の揺らぎを表す台詞を

あえて書かずに、視聴者の想像力に委ねてみる。

 

(原作の力もあるでしょうけど)設定にブレが生じないようにする

スタッフの真面目さが伝わってくるし、

彼女は彼女なりに一人前の警察官を目指していく成長物語としても見応えがあります。

 

日テレドラマらしからぬ(←こら…w)ご遺体の検視のシーンもじっくり描いてくれるし。

川合に警察官としての責任感を持たせるきっかけを与える藤や伊賀崎(ムロツヨシ)が

新人目線になって指導出来る人だから、

たとえ事件が小規模だったとしても、出世争いや上層部の陰謀がなくても、

上手くいって、つまづいて、助言をもらって、また頑張って…

そんな彼女達の1日を見ているだけで十分楽しい。

 

しかし、藤が優しい理由と、伊賀崎が最低限の仕事をしてズルをすると言っていた理由は、

どうやらかつていた新人(?)の存在が絡んでそうですねぇ。

川合と似たような新人で、厳しく接していたら

そのプレッシャーから自殺してしまった過去があったのか。で…変わろうとしたのか。

あんまり深刻な方向には行って欲しくないですが、どうなるんでしょ。

 

 

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プロミス・シンデレラ 1話 感想|悪趣味なゲームに付き合う気持ちが分からない…

 

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火9はパワハラ。火10はセクハラ。 

火曜日はハグの日からハラスメントの日になったらしい。

2時間連続、高圧的な態度をとる準主人公に…

「ババア←27で!?」「ばい菌」「ブス」の悪口の連呼、女性同士の小競り合い、

(性)暴力まがいの行動を笑いのネタとして消化する風潮…

正直もうキツイですし、「まだこんな描き方をするドラマがあるの?」とすら思っています。

でも、原作ファンからすると、内容は原作に忠実らしいので…

私が合わないだけなんですね。そうですね(汗)

 

金無し宿無し職無しの三重苦を背負う主人公が、ある日ひょんな事から男性にゲームに誘われ

お金欲しさに乗っかるという設定は、前期の「レンアイ漫画家」の恋愛ミッションと大体同じ。

弁護士の存在が皆無である非現実な設定で、どちらもあり得ないと思いながら見ていましたが、

「レンアイ〜」の方は、主人公が時折見せる不器用な一面に興味が湧いた一方で、

壱成(眞栄田郷敦)の方はただの感じ悪い高校生という印象だけが

残ってしまったのが残念でした…(比較してしまってすみませんが…)。

 

ブコメを描くんだったら、やっぱり共感したくなる登場人物がいて、

後に結ばれるであろう2人の未来を応援したくなる物語であって欲しい…というのが私の考えです。

その上で肝となってくるのは、「役とキャストの組み合わせ」「心情描写」の2点。

 

まず、視聴前に感じた通り、眞栄田郷敦さんが高校生ではなく、

むしろ痛いチンピラに見えてしまうのが致命傷だと思います。

一応補足すると、本人の問題ではなく、キャスティングの問題です。

老舗旅館の息子で世間知らずでも別に良いんですが、

バカだのブスだの悪口を吐く姿とか、荷物背負わせじゃんけんといった小学生じみたいじめとか、

実年齢よりも程度の低い行為をやらせるシーンを見ると…純粋にカッコ悪い。

カッコ悪いイメージが先行するから、魅力的には映りにくい。

 

火10枠はたまに"年の差恋愛"を題材とした作品を流す傾向にあり

(例えば「初めて恋をした日に読む話」中学聖日記」)、

それで話題になったのを参考にして本作も10歳差の設定にしたんでしょうけど、

年齢に合わせて原作の設定をドラマ用に変更するなり、

思い切って、華奢な佇まいで、無名に近い新進気鋭の俳優をプッシュするなりしてみた方が

ドラマ内での違和感を減らせたんじゃないかと思います。

ちなみに、岩田剛典さんも兄役には見えません…(汗)

 

そして、内容自体に関しては、原作の流れに沿って物語を進めて行っているためなのか、

「なぜ早梅(二階堂ふみ)が人生ゲームに付き合う気になったのか」

「なぜ2人は惹かれ合うようになったのか」の、お互いの心情変化の過程が伝わりづらいです。

何と言うか…初期設定を盛り込んだ初回らしい内容にはなっているんだけど、

関係性の方はいつの間にか4,5話くらいまで進展していて、

妙に置いてけぼりにされている感じに近い。

他人の人生を弄ぶ人を庇おうとするのも分からないし、

見ず知らずの女性に勝手に恋敵扱いされてシャンパンかけられた時点で

私だったらキレてすぐその場を出て行くし

(そして旦那が仕事中に家に帰って通帳や押印を取り出しては、

弁護士に慰謝料の事相談しに行くし)。

壱成が彼女を気にするようになるのはまだ理解出来るんですが、

さっきまで「おもしれー女」として見ていたのに

木陰のシーンでは骨抜きになっているのが急過ぎて…。

仲良く走り回っているのも含めて、ポカーンとしてしまいました…。

 

唯一良かったのは、強気な女性とショートカット姿の二階堂ふみさんが

結構合っているという所だけですが、

前半までの展開にあまりにも不快感が残るので、せっかくのスカッと劇場も

取って付けたように感じてしまって、チャラにはなりませんね。

 

同じイライラする内容でも、壱成はたまに的確な言葉は残すから、

火9の毒舌男よりかはマシなのかもしれませんが…

これまで書いた通り、もう感じ悪い男性を見るのは懲り懲りですし、

諸々の描写に共感出来ないので、本作は初回でリタイアといたします。

まっ、火9もレッドカードが出る寸前なんですけど…。