かつてのマスク越しのキスもトキめいたもんですが…
消毒した手で相手のマスクを直してあげるっていうくだりに
甘酸っぱさと初々しさしか感じないでしょ!!
これが新しい時代の「ラブコメ」ってやつなのか!と。
コロナ禍のない世界でこの行為に近い胸キュン要素を例に挙げてみるとしたら、
口についたソースを指で拭うとか、顎クイするとか
直接肌に触れる形で"嫌らしい""あざとい"というイメージを与えそうなものを、
マスクをワンクッションとして挟む事であそこまでドキドキさせられてしまうのかと
新たな発見を得ましたわ…。
ラブコメだけどご時世がご時世なので、キスシーンもなければハグもない。そこも新鮮。
物語の展開的には「近づきそうで、中々近づかない」をベースとした
ベタな流れではあるんですが、ベタの中にもちょっとずつ新しさを取り入れていく
本作の描写、やっぱり面白いです。
中盤で美々(波瑠)が言った「私も檸檬の事が好きですが、青林の事はよく分かりません」は、
恋愛に関係なく、SNSでやり取りしていて実際に会ってもみた人全てに通ずるもので。
SNSだけでその人の事を知ろうとすると、美々の「優しいツッコミをする方」じゃないけど
イメージをどんどん膨らませていったがために
いざ会ってみたらギャップを強く感じてしまったという事もありますし。
ちょっと話からは逸れて、SNSではお喋りでも現実世界では無口で人見知りという
別人格に見えてしまう事だってある。
だから…心の準備が出来ていない青林(松下洸平)の気持ちにも共感出来ました。
でも、"やり取りした日々"が2人の間では楽しかった思い出として
変わらないままなのもまた事実だから。
「ラーメンに胡椒をかけてあげますね」と言っていた事を覚えてくれていた青林。
胡椒のつもりが爪楊枝をドバッと出しちゃった…で
クスクス笑い合う2人が可愛らしくて。←元の容器に入れるのは不衛生だと思うけどw
戸惑いはまだ隠せなくても、まずは「檸檬」と「草餅」の関係から始めて
いつしか「青林さん」と「美々先生」になれたら良いよね…♪ そうやって見守っていきたい…
で、私の感想は終わるつもりだったんですが、
最後の急展開にはまんまと意表を突かれてしまいました(笑)
マスクはある意味、素顔を隠すフィルターでもあり、
それを取っ払ったという事は
もう完全に「青林さん」と「美々先生」としてお互い急接近していくのでしょう。
ごく普通の"恋が始まる瞬間"を描いているのに、
コロナ禍が舞台になっているお陰で
一気に距離が近づいた嬉しさを感じさせるラスト…素晴らしかったです。
青林、まさか後で自信なくしたりしないよね?
「あれはつい勢いで…」と恥ずかしがったりしないよね!?
と、今後の展開が気になってしまう所で
来週はお休みというタイミングの良さ。うぅ、ニクい(笑)
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