まぁ、脚本家が日テレのドラマを担当される事の多い松田裕子さんなので、
局を移動しても水10っぽいライトな雰囲気になるのは大体予想してはいましたが…
それよりも、演出の方がその枠っぽく仕上げてきた感じがしましたね。
初回を見た限りでは、まず演出で好き嫌いが分かれそう。
私は正直言って…所々でコメディにしようと張り切り過ぎているのが伝わってきて、
徐々に羞恥心を覚えてしまうくらいには苦手でした(笑)
緊張して逃げていく時のトコトコしたSEとか、「きゅん♡」のテロップとか…
どことなくティーン層向けの深夜ドラマっぽい。
OLやギャルなどいろんな姿に変装する吉岡里帆さんを堪能する楽しさはありますが、
良くも悪くもよく演じられているイメージのある空回り系の役なので、
吉岡さんを苦手な方は本作に抵抗感を感じてしまうのかも。(あ、私は好きです。)
しかし、苦手な演出でも、しばらく様子見してみようという気になったのは、
初回の時点では今後どんな風に展開されていくのか掴みづらい所に
ほんのちょっと興味が湧いたから。
途中までは、可愛らしい顔なのに恋愛は上手く行かなくて諦めてしまっているという、
イマイチ説得力のないヒロインへの恋愛指南系物語になるのかな…と思っていたけれど、
最後まで見てみるとどうやらそういった話ではなさそうで。
レン(岩田琉聖)と本当は一緒に暮らしたいのにぶっきらぼうな言葉になったり、
向後(片岡愛之助)以外に初めて原稿を渡す事を許した相手が出来たり、
初恋の相手=弟・純があいこ(吉岡里帆)だったと知った時のふとした微笑みだったり…
時間を重ねていくごとに透けて見える、清一郎(鈴木亮平)が現在のような
孤独で偏屈な性格になるまでの"過去"がどんなものなのか、知りたい気持ちにさせられました。
早瀬(竜星涼)もやっぱり、ただの爽やかイケメンゲストで終わる訳はなく、
もしかしたらあいこと同じように100万の報酬付きで雇われている可能性もありますし。
ここもどう関わっていくのかは分かりません。
最終的には、仕事関係にある「恋愛不器用」同士の清一郎とあいこが結ばれるオチには
なるんだろうとは思いますが、
個人的に期待していた(キャッチコピーに書かれてある)
"愛を知らない""愛を見つけたい"といった人間的な部分にも
踏み込みそうな予感はさせた初回でした。
あとは…変に湿っぽい方向にならなきゃ良いかな?
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