前回の感想で「キャラの描き分けが出来ている」と書きましたが…少々撤回します。
これはアンナ(広瀬すず)を名探偵にした物語でも
成立出来ちゃうんじゃないかな?という気がしてきました。
本作の見所の1つとしては、アンナが風真(櫻井翔)を遠隔操作する
"コナンくん方式"があるのでしょうが、
最後のラップと励ますシーンで何とか出番を作った以外は
特に風真に存在意義を感じないのです。
そう…アンナ1人が「ちょっと感覚がズレた変わり者」「賢いキャラ」「アクション出来る」
それぞれの登場人物に充てられていそうな個性を全て受け持ってしまっているから。
だから、あんなに推理出来るのになぜ助手止まりなのかもよく分からない。
風真のポンコツ探偵っぷりが活かされるとしたら、
調査中にみんながズッコケるような発言をしたり、
逆にその発言のお陰で事件を導く鍵となるかもしれない重要人物になれたり、
天然っぽい動作を見せたりと色々出来そうなものですが、それもありません。
でも前回ではある程度補足出来ていたとなると…要はキャラ設定が中途半端なんだと思います。
脚本(+協力)を複数体制にした事で生まれた弊害ですね。
アンナがポンコツキャラに徹して、風真がインテリ役に徹した方が
中の人の実績的にも合っていたんじゃないでしょうか。
そして、前回からうっすら感じていて、今回の内容を見てハッと気づいたんですが、
本格ミステリーをうたっている割には"謎解きヒント"の見せ方も不親切。
2人が追っているのは"手がかり"ではなくその場の"出来事"だけ。
謎めいている(らしい)要素は一応映すけれども、
2人で話し合って推理しているシーンはないし、
最後になって後出しじゃんけんかのように新たな真相について
台詞や回想でいきなり言及してくるので、視聴者に考える余地を与えません。
じゃあその分多めにとっているコメディパートが面白いのか?と言われれば、それも微妙。
ラップシーンだってチャラい衣装をまとったり、DJ機器&ミラーボールが現れたりして
ゴリゴリに演出で遊びまくっても良いのに、
ただラップしている様子を延々と流しているだけなので、テンポは悪いしだだ滑り…(滝汗)
テンポが悪いといえば、中盤でのインドの象のモノマネやら、蛇のモノマネやら、
あのシーンも長過ぎて、どこかで端折ってくれ!と思ってしまいました。
うーん…本作も「キャストは良いのに」のパターンですね…。
次回は橋本環奈さんが出演されるとの事で、
最近磨きがかかっているコミカルな演出で話を盛り上げてくれたら…という
微かな期待を抱えてもう少し様子見してみますが、
今回をもって毎週感想を書くほどの内容ではないと判断したので、
後は視聴のみとさせていただきます。
↓前回の感想はこちら↓