2021年04月一覧

最高のオバハン 中島ハルコ 1話 感想|キャラクターだけでもクセが強いのに…

 

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これは…いろんな意味でガチャガチャさせ過ぎじゃないですか?

 

まず演出で言えば、心のツッコミをテロップで表示する"お遊び"が

ほぼ一定間隔(個人的印象)で施されているので、画面がくどい。

そのため、肝心の痛快劇も薄味で終わってしまった気がします。

まぁ、華々しい世界にいるハルコ(大地真央)と

"普通""庶民"=視聴者の立場にいるいづみ(松本まりか)の違いを強調するために

あの演出をしたのでしょうが…

まりかさんのパニック起こしがちなコミカルな演技もクセが強いので、

気持ちが顔に出るくらいのモノローグに落とし込んでも

十分楽しげな雰囲気は確保出来るんじゃないかなぁと。

その代わり、ハルコがズバッと言う時は、文字をギラつかせて行書体(?)っぽくして

格言めいた表現にするとか。

そっちの方が緩急がついて、彼女の"人格者らしさ"も際立ちそう。

 

そして、薄味に感じた理由はもう1つあって、

単純に初回にエピソードを詰め込み過ぎなんですね。

大衆ウケが良い(とも言える)演出に合わせて、

ストーリーもベタなりに、これから準主人公としてハルコについていって

様々な価値観を学んでいく事になるであろういづみのエピソードに絞ってしまった方が、

本作のコンセプトも掴みやすかったのではないかと思いました。

 

中盤で「水戸黄門」の助さん格さんを彷彿とさせる部下を従えている描写があったので、

チームプレイでゲスな相手を成敗する話をやっても面白そうですね。

あとは今野浩喜さんと大地真央さんの共演があるのかどうかが見所でしょうか(笑)

 

しかし、私としては、土曜日に見る予定のドラマがまだ始まらない中

「一応見てみようかな〜」のノリで本作を見たため、

初回の時点では微妙な印象が強かった以上、次回以降も視聴継続するかは不明です。

来週もテレ朝の深夜ドラマの放送はないから見ても良いっちゃ良いんだけど…

感想は多分もう書かないかなぁ。

 

 

4/18追記:

 

2話も視聴。

初回はどうしても初期設定の紹介をしなければならないために

エピソードが盛り込み過ぎになっていた分、

今回は見やすくなったとは思うんですが…

その代わり、いづみの存在意義ってあるのかな?という疑問が湧いてきました。

 

いづみは基本的にツッコミ役。

でも、本作の場合は心の声を全部テロップで表示する演出なので、

そうなるとキー◯ン山田さんみたいに

ナレーションでツッコむシステムでも事足りるのではないかと思ってしまいます。

周りを引っ掻き回す役でもないし、1話完結型のエピソードが過去と重なる訳でもないし…

むしろ彼女がいない方が、ハルコ1人でぱぱっと解決出来てしまいそうです。

それに、ただのツッコミ役なら、「怖い」「あざとい」イメージのまりか様である必要もない上に、

助さん格さん的な部下2人が上手く活かしきれていない勿体無さも感じさせます。

 

演出も若干抑えめになったものの、全体的にガチャガチャしている印象は変わらない…

つまり、私の嗜好に合わないって事にもなるので、

やはりこちらはリタイアしようと思います。

 


生きるとか死ぬとか父親とか 1話 感想|異彩を放つ赤い一輪の花

 

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CMが明けてからのファミレスでの親子の会話…

トキコ(吉田羊)のモノローグが入るまで、吉田羊さんと國村隼さんのお2人が

"役を演じている"って事を忘れるくらいだったなぁ。

思い出話に花を咲かせて、相槌入れて、あははは笑って、本当に仲が良さそうで。

それと同時に、こんなに楽しそうに見えるのに

なんで同居は失敗してしまうんだろう?と不思議に思いながら見ていった初回でした。

 

で、その原因は、終盤に畳み掛けるように明かされます…

洗練されて純真な白いカラーとは真逆の、毒々しい鮮やかさを放つ赤い花が

仏壇に供えられている所に、得体の知れない違和感が襲ってくる。

ああ、そうか、"女"がいるんだな…と。

小洒落ていて朗らかで、年を重ねるごとに丸みを帯びた感じで、

だけどただの"素敵なおじさん"ではない過去を秘めているキャラクターが

國村さんにしっくり来過ぎる。

 

数々の女性からの信頼を集めているトキコも、

結婚観や人生観を、両親を通して日々考えながら過ごしていて、

その想いを常に言葉として発しているが故に人気ラジオパーソナリティになったのであり、

彼女も一人の悩める女性なんだというのが伝わりました。

感情的になった時に映った、夜空をバックにした東京タワーが

仏壇に供えられた赤い花と重なって見えたのは…多分意図的な演出ですよね。

奥さんの想いは放置され、苦しんで亡くなっていったのかどうかはまだ定かではないけれど、

娘として、父を心から許せないっていうのはなんか分かる気がします。

(実際、うちの母も部分的には同じ境遇を抱えていて、小さい頃の父への想いとか

そういう話は聞かされた事があったので…) 

 

雰囲気はNHKの土9(土曜ドラマ)のような趣。

心をじんわり溶かしてくれそうな高橋優さんのOPテーマも、ED映像も良いですね。

ED映像の方は最初はセピア調でも、回を重ねて父とのわだかまりがなくなっていく毎に

彩りを取り戻していく…なんて変化もあるんでしょうか。

深夜ドラマで放送するにはもったいない作りで、これは次回以降も楽しみ。

 

 

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レンアイ漫画家 1話 感想|好き嫌い分かれそうだが…まだ未知数

 

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まぁ、脚本家が日テレのドラマを担当される事の多い松田裕子さんなので、

局を移動しても水10っぽいライトな雰囲気になるのは大体予想してはいましたが…

それよりも、演出の方がその枠っぽく仕上げてきた感じがしましたね。

 

初回を見た限りでは、まず演出で好き嫌いが分かれそう。

私は正直言って…所々でコメディにしようと張り切り過ぎているのが伝わってきて、

徐々に羞恥心を覚えてしまうくらいには苦手でした(笑)

緊張して逃げていく時のトコトコしたSEとか、「きゅん♡」のテロップとか…

どことなくティーン層向けの深夜ドラマっぽい。

OLやギャルなどいろんな姿に変装する吉岡里帆さんを堪能する楽しさはありますが、

良くも悪くもよく演じられているイメージのある空回り系の役なので、

吉岡さんを苦手な方は本作に抵抗感を感じてしまうのかも。(あ、私は好きです。)

 

しかし、苦手な演出でも、しばらく様子見してみようという気になったのは、

初回の時点では今後どんな風に展開されていくのか掴みづらい所に

ほんのちょっと興味が湧いたから。

途中までは、可愛らしい顔なのに恋愛は上手く行かなくて諦めてしまっているという、

イマイチ説得力のないヒロインへの恋愛指南系物語になるのかな…と思っていたけれど、

最後まで見てみるとどうやらそういった話ではなさそうで。

レン(岩田琉聖)と本当は一緒に暮らしたいのにぶっきらぼうな言葉になったり、

向後(片岡愛之助)以外に初めて原稿を渡す事を許した相手が出来たり、

初恋の相手=弟・純があいこ(吉岡里帆)だったと知った時のふとした微笑みだったり…

時間を重ねていくごとに透けて見える、清一郎(鈴木亮平)が現在のような

孤独で偏屈な性格になるまでの"過去"がどんなものなのか、知りたい気持ちにさせられました。

 

早瀬(竜星涼)もやっぱり、ただの爽やかイケメンゲストで終わる訳はなく、

もしかしたらあいこと同じように100万の報酬付きで雇われている可能性もありますし。

ここもどう関わっていくのかは分かりません。

 

最終的には、仕事関係にある「恋愛不器用」同士の清一郎とあいこが結ばれるオチには

なるんだろうとは思いますが、

個人的に期待していた(キャッチコピーに書かれてある)

"愛を知らない""愛を見つけたい"といった人間的な部分にも

踏み込みそうな予感はさせた初回でした。

あとは…変に湿っぽい方向にならなきゃ良いかな?

 

 

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珈琲いかがでしょう 1話 感想|今日一日頑張った人への"おもてなし"

 

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人情珈琲

 

丁寧で誠実な暮らし。

垣根(夏帆)は…起業した方が向いているのかもなぁ。

机の乱れは心の乱れじゃないけど、その暮らしが心身を整えるのに大事だっていうのは分かる。

でも、会社勤めとなると「効率性」「時間厳守」が重視されてくるから、

遅いと言われたんだったらもう会社の方針に従うしかないんですよね。

 

珈琲好きのお客さんにプチ情報を与えて喜ばせたいなら、どうしても手書きである必要はないし。

世間の"普通"に順応していきながらも、自分なりのこだわりは残す形で

新たな仕事法を模索していけば、この会社にいるのも居心地が良くなるんじゃないかな…

というオチを予想していましたが、

「見ていてくれる人がいる」の落とし方がね…

仕事に関係ない依頼でっていう所にはちょっとモヤる(笑)

 

 

会社がどのくらいの規模か分かりませんが、全体的に上がダメダメですね。

効率性を重視って言ったって、お客さんも案外、

梱包が雑か丁寧かはちゃんと見ている気がしますよ?

サービス業として「開けたら一緒」はいかがなものかとも思う。

そんな訳で、垣根に対しても、会社側に対しても、

半分共感出来て半分「それは…」っていう気持ちで見ておりました。

 

でも、キラキラ女子のイメージがあった馬場(足立梨花)と

腹を割って話すシーンには、ほっこりさせられますね。

違う世界にいる人だと思っていたけれど、もしかしたら共通している部分があるのかも…などと、

お互いの心の距離が近くなっていく展開はやっぱり好きです。

 

死にたがり珈琲

 

布団も服も靴下もベージュだらけっていうのも…個性ですよねぇ。

でも、それは他人が見て良い解釈が出来るのであって、

本人にとってはコンプレックスであり、"殻に閉じこもっている象徴"でもある。

人に文句を言われたり、なりたい自分を否定されたりするのに怯えて、

保身のために生きている毎日。

変わりたいと決心して、何か新しい事を始めても

「どうせ自分なんか…」って思ってしまうタイプなんでしょう。

生活の根本的な所から職業病が染み付いちゃっている感じですね。

 

そんな美咲(貫地谷しほり)に青山(中村倫也)が提案したのは、

まずは身近な所から新しい事に挑戦してみる…というもの。

ここのカレーにハマったとか、カフェオレをプチアレンジするのが好きとかでも良いから、

挑戦の中で趣味に繋がるきっかけを見つけて、

そこから自分らしさを取り戻してみては?と伝えたかったのかもしれませんねぇ。

 

「人情珈琲」で移動式屋台がある日突然消えた時の

垣根の表情には胸がキュッとしましたけど、

美咲の場合は大らかそうなカレー屋の店主がいるので、

今後また心が折れる事があっても安心出来そう。

垣根の方は、本音で打ち解け合えそうな馬場と徐々に仲良くなるのでしょうが…

珈琲まるごと愛してくれる人だっただけに、ちょっと心配。

 

***

 

基本的に2話構成みたいなので、今後の感想もこんな形で。

 

月曜10時から11時6分に移動してからの第1弾。

いや〜、時間帯にかなり合っている作品なんじゃないでしょうか!

家事を終えて、小さい子供を寝かしつけて…やっと自分だけの時間がとれる。

今日も一日頑張った大人達のためのご褒美みたいな作り。

…まぁ、私はもう少し早い時間に録画を見たんですけどね(笑)

 

一息つく珈琲がテーマなので当然っちゃ当然なんですが、

台詞の間や雰囲気を壊さない、まるでカフェで流れているようなジャズ調(?)の劇伴に

センスの良さを感じさせます。

珈琲を淹れる過程もじっくり見せてくれる。

原作者の以前の作品「凪のお暇」でもそうでしたが…

フィクションの中で描く五感を現実世界で伝える事を

大切にされている方なんだろうなっていうのがよく分かる。

 

適度に微笑み、適度に頷き、適度に困り顔を…といった

静かな表情で魅せる中村倫也さんの演技も、本作の世界観にぴったり。

でもって、イケメンを武器に、少女漫画の王道系のSEで

遊び心を付け加えたりもしちゃう。

視聴者側に負荷のかからない、全体的に落ち着いた雰囲気だからこそ出来る"余裕"ですよね。

漫画原作ならではの持ち味とも言いますか。

 

1人だけ復讐ドラマでもするんか…?ってくらい場面が違う三平(磯村勇斗)が

どんな形で青山に関わっていくのかも楽しみです。

で、もう1つ気になるのは、頑なに外そうとしない右手の手袋。

度々考え込む姿があったので、そのうち主人公が珈琲屋を始めた理由を描く時が来るのかな?

 

「凪のお暇」も心満たされるほど好きだった作品だから

本作も多分好きだろうなぁ…と期待していましたが、これは完全に視聴継続決定ですね。

月曜日、本当に充実するかしら…どうかしら♪

 

 

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イチケイのカラス 1話 感想|雰囲気の楽しさは約束されている感じ。

 

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最初に、イチ視聴者がおこがましい評価をしてしまってすみませんが…

初回を見た「満足度」「まだまだ改善の余地がありそう度」を比で分けるとするならば、

(6に近い)7:3 といった感じ。

後者が3である理由は後で書くとして、先に本作の良かった所を挙げてみようと思います。

 

まず何と言っても、良い意味で月9らしくない重厚さとリズミカルなテンポのバランスが効いた

演出に惹かれてしまいました。

アバンでいきなり主人公の訳ありな過去を仄めかす構成には真新しさはないものの、

その後の喧嘩をする"謎の人物"の2人を映画ちっくに引きで見せてからの、

言葉巧みに中学生達を味方につけてしまうみちお(竹野内豊)の飄々とした佇まいといった

シリアスとコメディの温度差の大きさが面白い。

その他にも、人物紹介をはじめとしたテロップの処理の仕方、

法廷界の構図の見せ方が実にスピーディであるだけでなく、

更にみちおと坂間(黒木華)のボケツッコミかのようなやり取りが

頻繁に挟み込まれるので、画面に食いついて見るくらいの飽きさせない魅力があります。

実際、前半は、1分間に1回は必ず笑っていた気がします(笑)

 

好きな俳優が月9に出るというワクワクした気持ちで

本当は期待度を★星5にしたい所を抑えて4にした理由として、

事務所の机が壁に向かって一列に並んでいる非現実さや、

裁判官の範疇を超えて弁護士のような現場検証もするという"欲張った設定"から

「ラジエーションハウス」や「アンサング・シンデレラ」の

二の舞になってしまうのではないか?と不安に思っていたからなのですが。

その点に関しては、あなたの職業は警察官ですか?と

坂間が視聴者目線でツッコんでくれる台詞があったり、

辞書を引用して裁判官の権利を示してくれる演出が施されていたりしたので、

そこは安心して見られそうです。

あと…多分、「キャリアが長そうだから」っていうのも大きいと思うんですよ。

比べちゃ悪いんですけど、さっき挙げた2作の主人公は

どちらも若々しいイメージが強かったじゃないですか。

だから、いくらその人が腕の良い人だったとしても、

若造が知識経験豊富な上司を差し置いて手柄を取るなんて事があるのか…?

というあり得なさの方が勝ってしまう。

一方で、渋みを増した方をキャスティングすると、一見考えが真逆でおかしい人でも、

きっとこの人はこういう変わった手法で多くの依頼人や検事達の信頼を得てきたんだろうなぁ…

だから裁判官を続けていられるんだろうなぁ…という

不思議な説得力がある圧迫面接を想起させるシーンは気になったけれども(苦笑))

そんなに"フィクション臭"を感じさせなかったのは、

視聴者へのちょっとした補足の仕方や配役の上手さにあったのではないかと踏んでいます。

そして、真相が明かされる流れも説明台詞ではなく、映像で語らせたのも良かったです。

 

では、それだけ良かった点を挙げておいて、

残りの「3」は何だったのか?という所ですが…

まず、竹野内豊さんがあまりにも"可愛いキャラ"なんですよね。

あ、ただのファンの呟きじゃないです(笑)

公式が"クセ者"とうたっているんだったら、「何だこの人!?」と思うくらい

もっともっと尖ったキャラに味付けしても良いんじゃないかなぁという事。

舞台が舞台なので、いろんな某有名法廷ドラマが頭に浮かんでくるでしょうが、

個人的には「現場検証をじっくり行う」という共通点から

「99.9」の深山から親父ギャグをなくして、薄く仕立て上げた主人公のように映りました。

会話劇は今のままでも十分楽しいし、ふるさと納税品を集めるユニークさもあるのですが、

基本悪くないだけに「もっとこうしたら…」という欲が出てしまった感じですかね。

 

そして、「フィクション臭を感じさせない」と先ほど書きましたが、

坂間は意識改革役を買って出て、裁判長の推薦のもとに地方から配属されるほどの

"出来る判事補"の割には、目撃者の証言に少しも引っかかりを覚えず

すぐに偽証はないと決めつける描写は気になりました。

効率性重視だから発想が貧困なのかどうかは分かりませんが、

とりあえず、悩みはなく真っ直ぐな性格の坂間に

「悩まなくて良い事に悩む」というメッセージを残す事で、

彼女の成長物語パートも1つの縦軸として描いていく形になるのかな?とは思います。

あとは…父からの腕時計で泣かせるくだりは、ちょっと余計だった気がしないでもない。

真相が暴かれるまでプレゼントは渡されなかったのか…

それになんで裁判官が持っているんだ…って事にもなるし(笑)

ついでに書いてしまえば、運転士や乗客は

子供を助けるまでの一連の流れを見ていたのではないか?も疑問でしたが…

もうこれ以上は良いか。

人情エピソードに関しては、初回は恒例の30分拡大だったために尺を埋めたのだろうと解釈し、

2話で15分拡大、3話で通常放送になっていくごとに

泣かせに走る可能性は減っていく事を期待したいです。

 

まぁ、あれこれ書きましたが、

期待に反して大コケしなくて良かった〜…というのが第一の感想です。

雰囲気は本当に楽しめそう。

正直に言ってしまうと、基本的に私は

「好きな役者が出ている事」と「ドラマの内容」は分けていて、

例えば「〇〇がかっこいい」「〇〇が可愛い」といった容姿的な部分を

作品自体の感想に含めないように公平に見ているつもりなんですが…

その点ではもう大変でしたわ(笑)

「じゃっ!」とか、みちこにモテモテだとか、法廷で被告人に見せる柔らかい笑みだとか、

コロコロと表情を変えるみちお=竹野内豊さんについ口が緩みっぱなしよ。

でも、威厳のある役や真摯的な役よりも、

ちょっととぼけた役がやっぱりハマる役者さんだと思います。

黒木華さん、新田真剣佑さん、小日向文世さんとキャストも個性的だし。

うん、充実した1時間になりそうです♪

 

 

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リカ〜リバース〜 3話(最終回) 感想|純愛モンスター・リカの誕生

 

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3人になると迫力とコメディっぷりに拍車がかかるわ(笑)

でも「リカ」の頃より走り方(腕の振り?)が芋っぽいように映って、

なのに追いつけているのがおかしくって。

笑いつつも、そんな所でもレミとリカの違いを出しているんだな〜…と

妙に感心させられました。

最後まで見ると、リカはレミのコピー版…ではないですしね。

 

本作の見所はミステリーではないので、多くの視聴者も予想していた通りの真相で

そこに驚きはなかったけれども、

もう何でもありなジェットコースターな展開と全3話という話数の短さがマッチしていて、

続編としては成功したんじゃないかと思っています。

登場人物も多過ぎず少な過ぎず、一気に消されてしまう恐怖を体感するには

丁度いい人数だったかも。

 

結果的に麗美高岡早紀)はちょっと足の速くて

人付き合いが不器用なお母さん…で終わったけども、

"リカ28歳"を作り出したのは間違いなく、麗美の妄想癖が激しい性格と

支配しがちな教育に原因があったというのが分かり、

続編が作られたからと言ってお馴染みのネタを盛り込んで楽しませるだけでなく、

きちんと"エピソードゼロ"の話に着地していたのもよく出来ていました。

 

結花を演じた山口まゆさんは…調べてみたら、かつて視聴していた

コウノドリ」や「明日の約束」に出演されていたんですなぁ。

当時認識していなかったか、

それか役者の顔が中々覚えられない人なので、忘れてしまっているだけなのかもしれませんが…

いつもは儚さと繊細さが見え隠れした表情が、感情の持たない冷たい表情へと変わっていく

切り替わりの素早さにゾクッとさせられましたね。

赤く染まった白いドレスを着た時の佇まい、

ずっと怖いイメージしかなかった麗美が小者に見えてしまうほど存在感がありました。

高岡早紀さん、田辺桃子さん、山口まゆさんが上手過ぎて、

その分、某純烈の方の素人っぽさが浮き彫りになった感は否めませんが(笑)

叫んだ時の抜けた感じも含めて楽しめる作品です。

 

で、映画はもうね…ポスターからして良い意味でイカれているので絶対面白いだろうし、

暗闇で見るからリカの恐ろしさも倍増するんでしょうけど、

こんな楽しい作品、無言で笑いを堪えて見るなんて

勿体ないなと思ってしまう自分もいて(笑)

私はやっぱり、ギャーギャー騒いだり、笑ってツッコんだりしながら見たいかも。

いつか地上波でもやらないかしら。

 

 

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モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 10話(最終回) 感想|トミーは捨てられたおもちゃに…

 

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え〜っと…トミーの扱い、可哀想過ぎない??

なんだあの、大人になってから捨てられるおもちゃみたいな別れ方(苦笑)

「役目が終えたから」「喋れなくなったから」捨てるものなのか?

さっきまで汗水垂らして探し回っていた萌子美(小芝風花)はどこ行ったのか?

もう喋れなくても、小さい頃から親友だったんだから、

新たな環境で頑張る萌子美を応援するお守り的存在にしたって良い気がするんですけど。

結局、彼女にとってトミーはトミーじゃなくて「モノ」でしかなかったんだ…と

思えてきちゃって、全然感動出来ませんでしたわ(汗)

 

最終回の内容自体も、数話まとめたダイジェスト版を見ている感覚…。

特に、俊祐(工藤阿須加)の劇団に入るくだりも蛇足でしたね。

元々目指していたというより、

一度やってみたかったという未練を打ち消すために挑戦してみたのは分かりますよ。

でもさ、役者志望の人に「ハングリー精神がない」とか言っておきながら、

彼も随分甘ちゃんだと思いませんか?

もし失敗しても花屋が残っている、彼女が待っていてくれるという"保険"があるから

数カ月程度であっさり戻ってこれるんでしょう。

結局は恵まれた環境に甘えているんですよね。

伸寛(田辺誠一)も自分勝手ですが、息子もその点では同じです。

 

それぞれが自由に好きな事をやる中、

千華子(富田靖子)だけが"お荷物"と言わんばかりに

誰かの意見に流されては従うしかなかったという着地点に落ち着いたのもモヤる。

観(橋爪功)に関しては家庭を壊したのは事実なんですし、

別に許す必要はなかったのではないかと。

母が許しているから娘も許す…はイコールにはならない。

みんなが本来の自分を晒け出しては何だかんだで受け入れられてきたけど、

千華子だけは(あの感謝の台詞を除いて)最後まで労ってもらえなかったのは気の毒でした。

確かにうざがられるのかもしれませんよ。

でも、父の田舎暮らしだって、一人暮らしだって真っ当な考えだったのに…。

なんで母だけが最終回になってもディスられ続けてきたんだろう。

 

最初に本作を見た時は、コンプレックスである"ちょっとヘンな部分"を

主人公が受け入れて成長していき、その姿を見た家族も影響されて変わっていく…

みたいな家族再生物語の路線を期待していましたが、

周りのエピソードも膨らませ過ぎたために、結果的に何人もの主役が集まった群像劇になり、

回を重ねるごとに主人公の"モノと話せる能力"がぼやけてしまったのは残念でしたね。

その群像劇にしたって、最終回になったら人が変わったように浄化されていく駆け足展開で終わり。

ファンタジーじゃなくてホームドラマの作りにするんだったら…

萌子美をただの内気で引きこもりがちな性格にして、モノと話せるのではなく、

感情を持たないはずの植物やぬいぐるみの声が聞こえてしまう

"繊細な心の持ち主"の設定にしても十分成立出来た気がします。

 

天真爛漫な役の多いイメージのある小芝風花さんが

こんなにも自信なさげのか弱い役もこなせるんだ…という発見はありましたが、

もし彼女が主演じゃなかったら最後まで好意的には見られなかったでしょう。

小芝風花さん主演作は当たり説」は早くも途絶えた感じですね…。

 

 

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ソロ活女子のススメ 1話 感想|情報番組に近い作り?

 

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なるほどなるほど…そういう感じなんですね。

ドラマというよりは、情報番組内のコーナーでやっていそうな作りでした。

なぜそう思ったかは、1つのエピソードをじっくり描くのではなく、

前半はソロ焼肉、後半はソロリムジンで話が分かれていたからなのか?

(「まぁそれはそれで良し」とどちらかの考えを否定しないスタイルは良かったけれども)

「ソロ」と「集団」で楽しむ事の違いを挙げて比較していると思わせる台詞が

度々あったからなのか?

今日は自分にどんなご褒美を与えようとか、

お肉にしても、スーパーでステーキ用高級肉を買って家で食べるか

焼肉食べ放題にしようか迷うだとか、

"一人で何をするか考えて行動するまでの時間"を満喫する姿を

ただただ映す内容を想像していた分、

ソロ活の魅力をプレゼンする…みたいな内容に見えてしまいました。

 

ジャンルは違えどある意味"ソロ活"ドラマの「孤独のグルメ」では、

商談終わりや休憩時間で「腹が減った」と言ってから物語が始まるように、

本作でも、会議で意見が分かれて揉めたり、

付き合いたくもないランチに社員から誘われて、話を合わせる事に面倒臭さを感じたり…

という社会人ではあるあるの"対人関係から来るストレス"を、

せめてそれを想像させるシーンを少しでも描写してからソロ活を始める流れに

展開して行った方が、主人公を身近に感じて共感出来て

ドラマらしくなったのかもしれませんね。

まぁでも、終盤で「前にいろいろあった感じかな」「それはまぁ、おいおいね…」と

五月女(江口のりこ)の過去に後々触れそうなくだりがあったので、

今後の展開次第では印象は変わると思います。

集団と比較していたのも、初期設定の紹介が必要な初回だから…って事にしておきましょう。

 

ソロ焼肉は経験あっても、けちんぼな私はソロでリムジンに乗るという選択肢は

絶対頭にないですけどね(笑)

一人だから尋ねられる質問、

"みんなで楽しむもの"という固定観念が生まれてきてしまっている

イベント・ツールに携わる関係者の本音など、

五月女のソロ活を通して得られる発見があるので、そういう部分でまず楽しめそうな気はします。

 

次回以降も見る予定です。

しかし、金曜日は見たい&感想を書いてみたいドラマが渋滞していて

本作まで手が回りそうにないので(汗)

こちらの感想は初回のみとします。

 


モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 9話 感想|バラバラで暮らしても良いんじゃない?

 

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観(橋爪功)の不倫…何か事情があるのかと思ったら、マジのやつだったのか。

しかも、好きになっちゃったんだからしょうがない!どっちも好きだった!と言う始末。

千華子(富田靖子からしたら…何を若気の至りで済まそうとしてるんだって話ですよね(笑)

反省もなし、実は亡き妻のクミコも想っていた良い夫だったアピール。

出て行けと言われるのも仕方ない。

それに、今では観に良いように捉えられちゃってますけど、

果たしてクミコは田舎で暮らす事を本当に心から喜んでいたのでしょうか…w

もしかしたら諦め半分だったかもしれないよ?

もう一緒に暮らすつもりはなかったのに、

リードされていつの間にかそんな流れになってしまった…とか。

 

千華子も男のロマンとやらに振り回されっぱなし。

うざがられるほどお節介だけど、逆に言えばそれだけ相手の事を考えている優しい性格だから、

1人で行くって言われてもやっぱりついてきちゃう人なんですよね。

最初、彼女がどうしたいか聞かずに

「家族で田舎に住む」前提で動いていたからなぁ…伸寛(田辺誠一)。

みんな成人しているんだから、わざわざ合わせる必要もないと思いますよ。

萌子美(小芝風花)は母とトミーと過ごす。

俊祐(工藤阿須加)は涼音(水沢エレナ)と新しい住まいに引っ越す。

父とおじいちゃんは田舎で二人暮らし。

「本当の自分を取り戻せー!」って前回も言ってたでしょ?

みんなが好きなように暮らす…で良いじゃないかと。

最終回らしく例えるなら「新たな道を歩む」で、このような形でも全然問題ない気がします。

 

そして、萌子美がもう一度物と話せるようになったら何に使うかに関しては…

これはもう、トミーと話したい!が本音ですね。

その時だけ、どうしても…どうしても…!という切実な想いが伝わったのか、

樹木と触れ合う形で再び能力を取り戻すラスト。

聞こえるか?聞こえないか?レベルで微かに声が聞こえて、

それから一気に周りが輝きを放つ流れが凄くドラマチックで泣けました…。

無事に話せるようになったみたいですし、ハッピーエンドの方向に向かうかな?

 

 

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リカ〜リバース〜 2話 感想|レミの血筋を継ぐ2人の娘。ユカは覚醒する?

 

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幸子(福田麻由子)、よく雨宮家の家政婦を再度引き受けたよなぁ…正気か??

一度死にそうな想いしたなら、普通はもう関わりたくないほど嫌がるのよね(笑)

なので、彼女もやっぱり変わり者なんだな。

怖いもの見たさで麗美高岡早紀)や周りの人々の実態を追う視聴者的ポジションでもあるのか。

消されないと、良いですね…。

 

麗美の躾は、基本的に誰かが幸せになって終わるという事はなく、

つくづく「連帯責任」「依存」で出来ているんだなぁ…と思いますよ。

誰かが反省をしていたら、自分も同じ気持ちを味わなきゃいけないんじゃないかという

罪悪感が襲ってくる。

梨花田辺桃子)につられて、特にする必要のない結花(山口まゆ)まで

定規で手首を叩く姿を見ていれば、いかに母親の存在が脅威なものであるかがよく分かる。

手首が赤く腫れた母子3人の食卓シーン…微笑ましくなるはずが、凄く異様な光景でした。

異様と言えば、ミートソースによる感情表現も印象的でしたね。

フォークを立ててぐりぐり混ぜて、

徐々に怒りメーターが上昇していく様を表しているのも面白かったけれど、

勢いでシャツにぶちまけたソースがさ…一瞬、血に見えましたわ(笑)

電話がなかったら、近くにナイフがあったら、あのまま殺していたのかも…

 

あと気になるのは、「結花は私から宗像先生を奪ったりしないよね?」と詰め寄る梨花の台詞と、

「お姉様のように…なりたい」と結花がボソッと言った件。

これは多分、オチがどうなるか何となく分かってきた気がしますなぁ。

麗美の恐ろしさを常日頃肌で感じているから、

そのうち殺害&隠蔽方法も身につけるようになるはずなんですよ。

同じく宗像(浅香航大)が好きな結花の嫉妬心で梨花を殺して、

今度は全てにおいて優秀な"リカ"と名乗る人生を送っていく…

そんな流れじゃないかと予想してます。

でも…千尋阿部純子)と武士(小田井涼平)が「死ねばいい」と言われて恐れられていたのも、

シンプルに麗美がやって来たからだとは思えなくてねぇ。

得体の知れないものを見るかのようなリアクションなのが気になる。

考えられるとしたら、予想外な所から来ている訳で…普段から怖いイメージのある麗美じゃなくて、

これも結花の仕業なのかな?という気もしないでもないです。

 

次回はもう最終回。

親子3人のターミネーター…今から楽しみでしょうがないですわ。

もし本作の放送が1週間早かったら、月曜日にやっていた「お宝映像アワード」で

タクシーを追いかけるシーンのNG集を流してくれたかもしれませんな(笑)

っていうか、本作自体のNG集を見たい!!w

 

ちなみに、もう原作者も発表されているんで言っちゃいますと、映画化されるんですって。

ドラマはドラマで一旦完結してくれると嬉しいですね。

 

 

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