2021年05月一覧

コントが始まる 4話 感想|現実に向き合わせてくれる人

 

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あれはズルいよぉ…長年の時を経ての再会&打ち解け合うシーンに弱いのよ…(泣)

 

母が憎い存在ならば許さなくても全然良いし、むしろそのまま終わる方が多いと思うけど、

瞬太(神木隆之介)は許す事を選んだ。

それは多分、子供の頃は分からなくても、

大人になってから自分の非を認めるようになるまで成長出来た証だろうし。

当時は環境・人間関係云々でしつけに余裕が持てなかった事に対して謝りたくても、

もう会えないままここまで来てしまったから謝りづらいという母の不器用さにも

気づいていたからなのかもしれません。

 

燃え尽きるまで野球部のマネージャーに没頭し、そこで面倒見の良さが発揮されていたらしい

つむぎ(古川琴音)の過去エピソードが描かれたお陰で、

繋がりの濃い2人の代わりに説得し、母に会わせたキーパーソンになったのも頷けました。

「逆襲する最後のチャンス」ねぇ…確かに、感情をぶちまけるタイミングを失って

心の底でずっとモヤモヤし続ける人生を送るより随分マシですよ。

現実に向き合わせる言葉をかけてくれる存在がいるって、幸せな事だと思います。

 

一方で、真壁(鈴木浩介)の発した

「18から28までと、これから先の10年は、別次元の苦しみだぞ」もまた真理。

5人は今、人生の岐路に立たされている真っ最中なんですよね。

3人がマクベスを続けていくのかもそうですけど、

つむぎもこの先ずっとバーでマネージャーをやっていけるのかどうかも分からない。

彼女の性格なら尚更、経歴も経験値も豊富だから、

本人は望まなくともリーダーとして周りを引っ張っていく仕事を強いられる可能性は高い。

そして、このまま"現状"を保っていればいるほど、他人を優先してばかりで

自分で無意識のうちに心を壊してしまう危機も孕んでいる。

自分を受け入れてくれた職場と仲間に恩恵を感じて新たな物事に挑戦するのか、

はたまた、今の環境を断ち切って新たにマネージャーをやれる場所を探すのか…。

いつ何時でも、人生は分岐点の連続だと改めて思い知らされます。

 

つむぎとの出会いで大切な事に気づかされ、若いうちに肉親の死を経験し、

春斗(菅田将暉)と潤平(仲野太賀)は真壁の思ってもみない言葉で"現実"を突きつけられる。

一度にいろんな事が襲ってきて、悩まざるを得ない状況に立たされていく感じ…

ああ、これぞ、青春群像劇だなぁ…という充実感がありました。

 

「こうなったら良いなぁ」と視聴者が願う部分と、人生の厳しさを教える部分を、

どうやって調整すれば大衆に見てもらえるドラマに仕上がるかが

よく分かっている脚本ですね。

 

 

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リコカツ 4話 感想|咲と耕一、離婚の本質を知る…

 

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武史の演者が、佐野史郎さんから平田満さんに変わった事を

リアルタイムで視聴するまで全然知らなくて…え?あれ?って動揺しちゃいましたよ。

腎臓の件で入院されたのですね。お大事になさって下さい…。

役に関しては、浮気したのは佐野さんの方なのに、

全く関係のない平田さんが背負わされる形になって可哀想…って気持ちで見てましたけど(笑)

でも、話し方とか表情とかは佐野さんに寄せてらしたので、

そのうち「軽そうだな〜」と思えるようになりました。

役者の再現力の高さ、やはり恐るべしですね。

 

内容自体は、リコカツを視野に入れて動く咲(北川景子)と耕一(永山瑛太)を、

美土里(三石琴乃)が離婚を切り出すまでの過程に置き換えてみた…という感じ。

 

元彼と結婚を決めていたほど親密な関係だった事にショックを受け

「どうせ離婚するのだから」と諦めの境地でいる耕一に対して、

自分だけがモヤモヤしているのに苛立つ感情を「好きだから生まれる」と図星を突かれ、

もしかしたらまだ間に合うのかと迷い始める咲。

お互いにはっきりと決断出来ていないまま、"幸せ"を象徴する誕生日パーティの準備と

"不幸"を想起させる離婚の準備という、相反する2つの準備を同時進行させていく中で

美土里が離婚を切り出した事で、

「決めるのは自分の勝手」だと無意識にでも軽く捉えていた"離婚"が

いかに大切な人に影響を与える最悪の手段だったかを思い知る。

 

結末は違うけれども、迷いに迷って、

(展開的にも)長い時間をかけて描写したのが効いていて、

美土里が言っていた「35年間生活を共にしてきた相手にはこうするしかなかった」

という台詞に重みが感じられました。

何事も大きな決断をするには、それなりの時間もリスクもかかる。

離婚の現実に2人で直面して、

「やっぱり離婚はやめよう。君が傷つく姿をもう見たくない」と支え合うシーン…

こんな形になるのも納得の流れでした。

いつも入れるコミカルな要素をほとんどなくして、

2人の心情変化だけに集中させる作りにしたのも正解だったと思います。

 

本作の夫婦は一目惚れによる結婚で、価値観も好みも、住む世界も何もかも違うので

この間までは「別に夫婦である事にこだわらなくて良いんじゃない?」と

穿った目で見ていましたが、

"両親の離婚問題"という共通項を生み出したのが大きいですね。

同じ境遇を抱えているから、一気に親しみやすさを感じて、自然と共感して、

自然と相手に歩み寄ろうという気持ちになる。

そして、相手に歩み寄ろうとすればするほど、今まで気づかなかった相手の良さを知る。

前回の話し合いも含めて、これだったら、最終的に元サヤに収まるのも頷けます。

設定にドラマらしい偶然さはありますが、主人公サイドのリコカツと両親のリコカツは

群像劇仕立てで描かれていくと想像していた分、

そういう絡め方になるのか〜…と驚かされました。

 

そして、このまま復縁活動を始めるかと思いきや、

今度は離婚届を手にした貴也(高橋光臣)が2人をかき乱していく役割を担うのですね。

中々面白いです。

結構、全体構造が上手く作られている作品なのかもしれません。

 

 

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コントが始まる 3話 感想|誰かのそばにある奇跡の水

 

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里穂子(有村架純)にとっての奇跡の水はマクベスであり、

俊春(毎熊克哉)にとっての奇跡の水は春斗(菅田将暉)だった…。

今考えてみれば、里穂子と春斗の出会いが初回の「水のトラブル」というコントを

生み出したのも、決して偶然ではなかったんですねぇ。

 

過去のブログを漁ったり、熱帯魚にも名前をつけたりしてしまうほどマクベスが好きなんて

随分物好きだなぁと途中まで思っていたけれど、

なぜそうなったのか、よく伝わってきました。

頑張るのが好きな自分を、無名でも独自の道を歩んで頑張り続けた3人と

重ねて見ていた部分があったんでしょう…。

 

今回の中で最もグッときたのは、

たこ焼きパーティで一斉に集まって語り合う日常的なシーンに、

自分も目の前の物事に向き合ってみようという"原動力"の意味合いをさり気なく持たせた事。

里穂子から語られた社員時代の過去、俊春が宗教に手を染めてしまった過去の

2つのエピソードを同時進行させている上に、登場人物のそれぞれの設定や関係性もかなり複雑で

話が散漫としそうなものを、

1つの空間で誰かの話を共有する事で

同時に"何か"に悩んでいる誰かも「案外辛いのは自分だけじゃないんだな」と励まされつつ、

そこから1人で解決させていくまでの流れで全てをまとめてみせたのが素晴らしかったです。

 

そして、繊細な優しさとコミカルさを持つ本作らしく、

「足を洗ったタオル」の笑いを誘うオチまでしっかり用意。

エピソード自体はシビアであまりにも笑えないものでも、全然重苦しく感じさせません。

むしろ、作り手が「辛い時こそ笑え!」というメッセージを訴えかけてきているようで、

涙を笑いに変える…これが笑いの真髄だよなぁと実感させられます。

 

本作、良い意味でドラマっぽくないんですよね。そこも魅力的です。

例えば、会社を辞めた時の過酷さを表現するために

社員時代の回想を挟んだり、1話での酔いつぶれたシーンを再び見せたり出来たと思うのですが、

(もちろん有村架純さんの演技力の凄さもあるのですが)

長台詞だけで当時の姿を思い浮かばせるなんて相当難しい技でしょう。

それに、言葉選びに関しても、"ドラマらしさ"と"ドラマらしくなさ"の塩梅が抜群。

何気ない会話の中に「着信履歴はね、心配してるよーってメッセージなんだよ」といった

如何にも名言っぽい真理を突く台詞を時たま入れるから、

逆にその台詞が刺さると言いますか。

 

またしても最高記録を更新してきたので、この面白さをどう文章にしようか迷った挙句

イマイチまとまりきれていない感想になってしまいましたが…(汗)

それくらい、よく出来ています。

今回だけで賞が取れそうなほどのクオリティの高さです。

 

 

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レンアイ漫画家 5話 感想|最も"ラブコメ"してる!楽しい!!

 

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どうしちゃったんだ。

5話、純粋に面白かったけど??

ブコメを取り扱った今期の作品で、

本作が一番、そう呼ぶには微妙な作りが続いていたのに(特に1〜3話)…

なんなら、今回がどの作品よりも最もラブコメらしかった気がします。

いや〜本当、なんでこんなに満足しているんだろう。

 

まず演出で言えば、少女漫画原作だけにいかにも漫画ちっくなカットを入れる

さじ加減が丁度良くなってきたんだと思いますよ。

今考えれば、初回の方はそれに加えて、可愛らしさを出すために

ちょっとした動作でもコミカルで大袈裟なSEを取り入れたり、

視聴者によっては小っ恥ずかしくなる「きゅん♡」のテロップを表示したりして、

元々奇抜に味付けされた登場人物を上書きする形で

見た目をラブコメ風にしようという"気合い"だけが伝わってきて、

それが本来の持ち味であろう「愛を知らない人間同士が交わる面白さ」を

打ち壊してしまっていたような印象があったのですが。

今回は何と言うか、あいこ(吉岡里帆)と清一郎(鈴木亮平)が

積極的に交わろうとする可笑しさ、そこから生まれる感情…

つまり、役者の演技に身を任せている感じがしました。

 

いつもは恋愛ミッションを命令されている側のあいこが、

るりこ(観月ありさ)を安心させるために2人が付き合っていると嘘をつく事になってから、

二度とないチャンス!と思う存分清一郎をいじり倒している時の

心から楽しそうな様子が笑えましたし。

逆に自分がミッションを実行する側に立たされた途端、勝手が効かなくなって

頭の中の1本のネジが抜けたようなポンコツな部分が見え隠れしてくる清一郎も

やたらと可愛らしくて、2人の「形勢逆転」っぷりを楽しんで見られました。

でも、最終的には、どちらの魅力も引き立たせた観月ありささんの存在が

大きかったからじゃないかなぁと思います。

 

視聴前は「姉にしては歳が離れているんじゃ?」と疑問でしたが、

異父姉妹だったという事で納得。

並んだ時にあいこが子供に見えてしまうくらいの身長の高さ、持ち前の大らかさも相まって、

小さい頃から面倒を見てきたお母さん的ポジションなのにもしっくり来ました。

話し方はかなり独特でしたけどね(笑)観月さんが画面に登場するだけで漂う

自由自在でのびのびとした空気感にも圧倒されました。

 

内容自体は5話という中間地点らしく、"恋人同士のふり"を通して、

今まで遠ざけてきたであろう自身の恋愛感情に初めて向き合う、

言わば清一郎が大きな一歩を踏み出し始めたターニングポイントのような話。

それを「あいこには幸せになって欲しい」とお節介心を働かせるるりこが

彼に促すというのも自然な流れでした。

「あいこを甘えさせてくれてありがとう」「そんな男の人は、初めてだわ」

こんな事を囁かれたら、そりゃあ覚えていた台詞も忘れてクラクラしちゃうわなぁ…(笑)

で、精一杯絞り出した「はい」…う〜ん、分かる。

 

ちょっと変わった女性に翻弄され、徐々に自分の中で意識し始めるという構図は王道でも、

やっとラブコメとして頭角を現すようになってきた所に期待感が増しました。

でも、1つ意外だったのは、あいことの関係性ですね。

一緒にいるうちに当時好きだった彼女だったと気づく展開だと思っていたんですが、

声をかけた時点から既に気づいていた事になるんですよね…?

清一郎の過去編、俄然気になってきましたなぁ。

 

 

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桜の塔 4話 感想|フェイク映像だとまだ疑ってる自分がいる…w

 

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え〜?そんな簡単に尻尾出しちゃうの?ってくらい、上層部がチョロい。

「いよいよ我が薩摩派の時代が来た!」とか活気づいていた人が、

勇仁(岡部たかし)の真相が明かされた途端

自分の過去の罪をあっさり認めるのかどうかが疑問ですし。

あのビデオだって…脚本家の過去作品から考えれば、

漣(玉木宏)と爽(広末涼子)を騙すために用意されたフェイク映像だと思ってしまいます。

そもそも顔も映っていなければ、ライターが本当に貰い物だったという確証も持てません。

何とでも言えそうな気がするんですが…そこんとこ、どうなんでしょう。

っていうか…ビデオの日付が記入された文字から筆跡鑑定すれば、

誰が当時の事件の関係者だったか、それとも上司の命令で若い刑事が書いたのか

おおよそ特定出来ると思うんですけど、

2人とも、証拠があるという嬉しさが勝って"刑事の勘"とやらは働かなかったんですね(苦笑)

 

こんな感じで、まるで3話分のダイジェストでも見ているんじゃないかと思うくらい

スイスイと父の死の真相が明かされていく展開を素直に受け入れがたい自分がいるのですが、

次回で第一部完結との事なので、とりあえず今回で大体のものが解決して、

第二部からは現代を舞台にした話に移っていく形になるのでしょう。

まぁそれでも、あの映像にはまだ秘密が隠されていると疑い続けてはいますけど…w

 

ちょっとツッコミ所はあったものの、

今回は今までよりも物語の方向が大きく変わってきたので、体感はあっという間でした。

次回の内容への興味を惹くための内容に仕上がっていた気がします。

 

しかし、眉をしかめて苦虫を噛む表情をする玉木宏さんは

「最近どこかで見た」状態に陥りますね(笑)

真っ先に思い浮かべるのは、やっぱり「竜の道」。

最終回、しびれを切らした優愛(仲里依紗)が

彼を刺して終わるバッドエンドになってもおかしくないのかも?

 

 

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半径5メートル 1話 感想|あなたは何をどう見てる?

 

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これは…面白いかも。

視聴前は同局の「今ここにある危機とぼくの好感度について」と本作で

社会的なテーマを扱っているので、

少し真面目な似通った雰囲気になってしまうのではないかと思っていたんですが、

いざ視聴してみたらきちんと棲み分けがされていて、

本作の方は予想以上に軽やかなタッチで描かれていたのに驚きました。

そして、かなり現実に沿った題材なのに、分かりやすく、とっつきやすく見せていますね。

 

今回の内容は「おでんおじさん」。

5歳の息子を持つ共働きの主婦が、スーパーでレトルトのおでんを買おうとしたら

「おでんくらい作ってあげなさい」と言われて勝手に取り上げられてしまった…というもの。

この内容のモデルで真っ先に思い浮かべるのは、ポテサラ事件でしょうねぇ。

でも、なんで今回はおでんにしたんだろう?と考えながら見ていましたが、

結果的におでんにした理由に腑に落ちる内容でした。

 

そもそもおでんってどこからが手作りなのかを実証するために、

ラブホで玉子だけは茹でて後は全部出来合いのものを入れるだけの鍋を作ってみたり、

こんにゃく芋も取り寄せて具材を一から作り上げたりする

風未香(芳根京子)と宝子(永作博美)の様子を映すシーンは

世間に問いかける問題提起の役割をなしていたと思いますが。

それと同時に、二折の仕事内容、

そこに所属するメンバーの仕事に対する取り組み方や熱意も伝わってきたので、

初めて聞いた一折と二折の詳しい紹介が特になくとも、

二折は主観的思考と地道である事をモットーにした部署なのだとすんなり掴めたのが、

「人物・状況紹介(初期設定)」「コンセプト紹介」を兼ねた初回として

よくまとめられた作りだと感心させられました。

強いて言うなら、「あなたもおでんおじさんの予備軍かもしれない」と意識させる形の

教訓じみた解決方法はちょっと気になりましたが、"過程"が楽しめたので、満足しています。

 

仕事のミスで異動が決まった主人公が向かった先は

理想とはかけ離れた地下にある薄暗い部署だったという設定も、

そんな主人公を変わった方法で振り回していく事になる先輩上司の関係性も

王道と言えば王道ですが、二折のキャラクターがとにかく魅力的です。

宝子をはじめ、デスク・丸山(尾美としのり)、

トランスジェンダー記者・海老原(北村有起哉)、妊娠中の記者・藤川(山田真歩)と

個性的でキャスティング的にも頼もしいメンバーが揃っています。

 

特にグッと来たのは、終盤の風未香が一折のデスクに謝罪する時の一連のシーン。

自分の過去と重ねているのか、丸山だけが彼女の様子をじっと見ているんですが、

彼女が戻ってきた時には何も触れずに食事に誘う所に懐の深さを感じさせましたし。

そして、途中からは二折が一切映らない引きの映像に切り替わるんですが、

それもまた「丸山中心に二折のメンバーがささやかに見守っている」ようにも捉えられて、

思わず涙腺がやられてしまいました…。

 

多分、二折丸ごと好きになるだろうなぁ…と。

温かなメンバーに支えられ、刺激を受けて飛躍して行くであろう風未香の今後を

見守って行きたいという確信が持てました。

 

基本的に録画視聴なので、感想は遅いし、

遅過ぎた&溜まってしまった場合はもしかしたら途中で諦めてしまう可能性はありますが、

久々にドラマ10枠で毎回感想を書きたい!と思える作品です。

これはちょっと期待出来そう。

 

 

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生きるとか死ぬとか父親とか 3・4話 感想|変わらないモノなんてない

 

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第3話「美容とか 見た目とか(偏見とか)」

 

へぇ〜…こんな話もあるんですね。

トキコ(吉田羊)はなぜ父を心から許していないのか」を探るという

ドラマらしい部分がごっそりなくなって、

展開はトキコのシーンと哲也(國村隼)のシーンで分けて

"日常"を前面に押し出した内容に。

 

1、2話と比べると地味で少し異質な印象ではあったけれど、

その時の状況や会話を通して、過去から現在までの時代の流れ、変化に思いを馳せる…

といった作りは一貫しているように感じられ、

今回は「老いに対してどう向き合っていけば良いのか?」について考えさせられました。

 

リスナーからの投稿も、インパクトが強めで面白かったですね。

会社の人達には概ね好評だったらしいですが、

長い間大切な時間を共に過ごしている関係だから…

生理的に無理!状態にすぐ陥ったのも無理はないです。

そして、良い歳になってから顔のシミ取りをする事にツッコむトキコ

カツラの話を聞いちゃうと、随分可愛いもんだと思ってしまいますよ(笑)

 

でも、今頃になって美容に目覚め始めた理由としては、

恐らく前回の叔母(松金よね子)の姿を見た時の衝撃が

少なからず影響しているんでしょうね…。

気づこうとしなかっただけで、自分もこうして確実に年老いている…

自分もいつかこんな風にボケてしまうのだろうか…っていう不安がね。

 

第4話「時代とか 東京とか(面影とか)」

 

変化する街。

それは東京だけに限った事ではないけど、確かに東京が一番変化が激しいのかも。

昔ながらの小劇場が潰れるニュースはたまに見るし。

何より、飲食店の移り変わりは凄まじいですよね…。

 

銀座じゃない個人的な話になりますが、

東京のとある街で数年前に父の会社の手伝いをしていた時に、

当時一番美味しかったと記憶しているラーメン屋に連れて行ってもらった事があったので、

それから今度は職場としてその街に滞在するようになった今、またその店に行こうとしたら、

何年か前に潰れてしまっていた…というのを思い出してしまいました。

他にも、同じ場所でお店がコロコロ変わっているという話も知人から聞きますね。

物価が高くて流行に敏感な東京で生き残って行くって、試練の連続みたいなもんなのでしょう…。

 

内容とあまり関係ないのでそこまでにしておいて。

「面影」の演出…洒落ていました。

アメリカ人が日本を占領化していた時代や、

若い頃に妻(富田靖子)とよく遊びに来ていた銀座など、

過去と現在の違いを対比するなら回想を時折混ぜる形でも出来そうなものを、

哲也の台詞=思い出語りで淡々と済ませて

「今と向き合う」物語である本作の世界観に引き込ませる作りになっていたのはもちろん。

若者もいて人混みの多いビルや外資店ばかりの"駅近"の街並みと、

年齢層の高めな人がゆったり歩いていて、店やずらっと並んだ小看板に

古風な名残があるのを感じさせる"奥銀座"の街並みを映す形で

時代の変化を見せたのも良かったですし。

小冊子の存在を知らない若い女性店員、今繋がりのある常連客に真摯な対応をする店員など

時代の変遷を物語る人物が配置されていたのも良かったです。

 

終盤のラジオトークも、自身の経験を活かして

新たなリスナーの投稿に喝を入れるよりかは、

前回での返信投稿だったり、フリートークでの体験談だったりと、

リスナーに対してアフターフォローしていくオチの方が好みですね。

トキコも同じで、人間的に成長しているんだなぁ…と実感出来ます。

 

 

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着飾る恋には理由があって 3話 感想|"悩めるもの"が多過ぎるキャンプ旅

 

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「そう言うのは信じる」「せっかく来たんだから」「デジタルデトックス

そう…今回のキーワードは恐らくデジタルデトックスで、

たまには"いつもの日常"を忘れて自分らしさを開花させよう…がテーマだったと思うのですが、

要素を盛り込み過ぎたために、

結果的にこれも、何をメインで描きたかったのかが薄まってしまった気がしました。

 

もちろん、メインが、シェアハウスの住人達と交流する形で描かれる

羽瀬(中村アン)の成長物語だというのは何となく分かってはいますが、

真柴(川口春奈)の"悩めるもの"が

シェアハウスの「仲が深まっていく」醍醐味をかき乱してしまっているんです。

仕事、恋愛、葉山(向井理)の事…で、羽瀬の事。

これら、キャンプ旅の最中に全部悩んでいる事です。とにかく多いんですよね。

 

早乙女(夏川結衣)の誤爆によって2人をその気にさせて、

どこかわだかまりが残ったままの状態にするくだりは

別に今回でなくても描けた内容だと思いますし。

大体、「SNSゾンビ」と呼ぶほど、四六時中暇さえあればスマホを触る真柴を気にしているのに、

最初に久しぶりのオフである事を投稿して、そこから流れるように仕事の電話に応対して、

有給中でもスマホをずっと握って仕事に取り憑かれているのを察した時点で、

「今日はそういうの休み!」などと言ってスマホを取り上げなかった

駿(横浜流星)の描き方に少し違和感。

既にここでLINEの通知を切る場面・展開に変えてもアリでしたね。

強制的に仕事をシャットダウンさせる事で、今日はありのままの自分でいよう、

自然体で周りに接しようと決意する真柴だけれども、

逆にそれが羽瀬を傷つける形になってしまって、

ありのままの自分に自信が持てなくなって落ち込んでいる時に

あの露天風呂に連れて行くシーンへと結びつける展開にしても良かったんじゃないでしょうか。

 

ベタなりにメインの部分を興味深く見られているからこそ、

今回のはちょっと勿体なく感じてしまいました。

あまりあちこちに飛ばない方が、本作の面白味が出てくると思います。

 

 

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大豆田とわ子と三人の元夫 4話 感想|八作回パート1…って事で良い?

 

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台詞の1つ1つややり取りは相変わらず面白いんですけど… 

今回に関しては正直、30分過ぎまで「で、結局何が描きたいんだろう?」なんて

困惑した気持ちで見てました(汗)

 

八作(松田龍平)のかごめ(市川実日子)に対する

「かごめちゃんに彼女を紹介してもらった」発言でようやく内容が掴めたので安心しましたが、

それまでが、かごめの紹介ととわ子(松たか子)との関係性の他に、

八作と早良(石橋静河)+俊朗(岡田義徳)、鹿太郎(角田晃広)と美怜(瀧内公美)、

慎森(岡田将生)と翼(石橋菜津美)といった元夫三人の進展など、

個々のエピソードが 場面が切り替わる形で入り組んでいた構成になっていたために、

心に刺さるよりかは複雑で見づらかったという印象の方が勝ってしまった感じです。

かごめの人生観、恋愛観に多くの女性視聴者が頷ける"深い"話に見えて、

実はそんな彼女に片思いし続けている八作回だった…の種明かし的オチには意表を突かれただけに、

もうちょっと整理整頓してみても良かったのでは?と思ってしまいました。

 

しかし、八作回とは言えども、

三人の元夫の中で唯一、とわ子に未練がなさそうな態度だった理由が判明しただけで、

好きではないと分かっていながらなぜ唄(豊嶋花)という子供を儲けたのか?

そもそもなぜ結婚したのか?はまだ分かっていません。

鹿太郎や慎森のような馴れ初めも描かれないので、謎は深まるばかり…。

次回は「離婚した理由」に触れるとの事で、

幾重にも重なっている彼のベールを少しずつ剥がしていく展開になって行くのかもしれません。

 

そこに鹿太郎、慎森と"厄介そうな女性"の行方と、四人目の夫のくだりも盛り込んできて

また今回のようにごちゃごちゃした構成になりそうな気がしないでもないですが、

折り返し地点だけに大きな爆弾を投下してくるだろうと踏んで、来週に期待してみます。

 

 

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きれいのくに 4話 感想|高校生のドキュメンタリーを見てる感覚でも…

 

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30分内で雰囲気がコロコロ変わりますねぇ…。あっという間でした。

 

誠也(青木柚)と凛(見上愛)が2歳の時点から、

既に稲垣吾郎さんと加藤ローサさんの顔が瓜二つの夫婦。

負傷者続出で全然楽しめそうな感じがしないドッヂボール。

カーテン越しのキスシーンの唐突なロマンチック演出。

今回も"事実"が新たに提示されただけなので、

これらが整形とどう繋がるのかはよく分かりません(笑)

ただ、本作は青春群像劇でも恋愛モノでもないから、

キスシーンを見てしまった!恥ずかしい!or焼きもち で

終わるはずがないのだけは分かるんですけど…先の話はあるんですよね?

 

で、現在の方は、「〜的な」とか「〜っしょ」とか、

イマドキの高校生が言ってそうな会話の自然さで

ドキュメンタリーを見ている感覚を受けるようで、所々生々しい要素が挟み込まれる。

最近のNHKは本当に過激な描写もやるようになりましたよねぇ。

ベッドシーンも映すし、ゲ◯も映す。

そして、吾郎さんの演技の変態オヤジっぷり…キモっ…って普通に口に出ちゃいました(汗)

 

「なりたい顔」を夢見て、やっと手に入れた人達が集う世界。

それは必ずしも"幸せ"には結びつかない…という所を突くんだろうなぁと思ってます。

現にれいら(岡本夏美)の場合、似たような顔が日常生活のあちこちにいるお陰で

どうしてもあのトラウマが甦ってしまって、心が休まる場所がないし。

もしかしたら、なりすましとして犯罪に利用される頻度が増えるかもしれない。

似たような顔にしたら、内面をきちんと見てくれるようになるか?って言ったら、

多分そうとも限らない。

 

ふと思ったのは、今でも残っているのは黒人差別、

学生なら特に強く感じるのが「周りと違うからいじめられる」という風潮。

「みんな同じでみんな良い」世界にしたら、果たして容姿差別はなくなって平和になるのか?

という裏テーマも含まれていそうな気もしてきました。

 

後半戦突入の次回から、もっと本格的で複雑な展開になっていくでしょうかね。

覚悟して、待ちます。

 

 

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