2021年10月一覧

日本沈没−希望のひと− 2話 感想|結局"日曜劇場テイスト"に逆戻りかな…

 

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うーん、やっぱり"そう"なっちゃうのかなぁ…という一抹の不安が過ぎった今回。

私は初回を見て、視聴者を選びそうな現実味のある物語でメッセージを訴えかける

本作の度胸の大きさに可能性を感じていたんですけど…

今回はやたら会議シーンや騙し合い展開が多くて、

ここ最近の日曜劇場のテイストに戻ってしまったような感覚を受けました。

ぐぬぬ」までは行かないまでも、悔しがる顔芸のアップも入れちゃうんだなぁ。

 

主人公が身の潔白を証明するために正義を貫いて悪事を暴くなんて、

下町ロケット」の裁判でも「半沢直樹」でも見ちゃってますしね。

内容自体も、自然の脅威よりも、政治の闇や離婚話、愛人説など

本筋とは関係ないエピソードを盛り込んでは話を引き延ばしている辺り、

原作は連ドラよりも3話分のSPドラマ&映画向きなのかな?という気がしています。

「今後の展開」…どんだけ先の話を見せたんだろうか。

2話になってもまだ関東が危険に"なりそう"止まりで変化はなかったので、

それだったら別の地域に逃げられる余裕はあるじゃないかと思ってしまいますし、

驚異のスピード(=ジェットコースターのような展開)で関東の崩壊が進み、

医療体制も上手くいかなくなって

いよいよパニック状況に陥った国民や官僚達がどう乗り越えていくのか…という話だと

予想していたんですけど、描く所は違うんでしょうかね?

 

他にも、1割だって結構危ないのに、

あの登場人物の多さで誰も危機感持って動いている人がいなかったり、

スロースリップの件に気づいているのにとぼけたフリしてたよね?と追及されている最中で

2人っきりで話す事が通用出来る環境だったり、

改ざんを計画したのは「田所が邪魔だったから」という半ば子供じみた理由だったりと

ツッコミどころも満載。

まぁでも…沈む予定の関東の地図がだんだん赤で侵食されていくシーンは

つい自分の居住地を探してしまう楽しさはあったので良いか(笑)←楽しむなw

 

 

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二月の勝者−絶対合格の教室− 1話 感想|もっと過激に出来そうな気がするな〜

 

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柳楽優弥さんの二次元キャラの再現度の高さ、凄いなぁ…というのが一番の収穫。

思えば、柳楽さんの出演作って2作品しか見ていないんですよね。だから新鮮に映ったのか。

原作は未読でも、ビジュアルをチラッと見た限りだと独特な髪型の印象が強かったですが、

彼の場合は黒目が小さいので、じっと睨まれた時の目力の方が勝ちます。

微妙にかっ開いている目の演技も、力は消耗するでしょうけど狂気じみていて良い。

上手いキャスティングしましたね。

 

内容自体は言うなれば、中学受験をテーマに、保護者や塾講師、生徒を巻き込み、

合格を勝ち取るためならどんな手段でも使う「スポ根学園ドラマ」ではあるけど、

一見"鬼校長"な主人公が、回を重ねるごとに子供達に優しさを見せていく

「ヒューマンドラマ」の面も持ち合わせている…

そんな二面性のある作品といった感じでしょうか。

 

受験パートの方はやっぱり同じ題材だけあって「ドラゴン桜」に近い。

「凡人こそ中学受験」は「バカとブスこそ東大に行け」と通ずるものがありますしね。

でも…異質な雰囲気の漂う主人公をトップに据えて周りをかき乱していく構図は、

水10枠のお仕事ドラマで多くの個性的なヒロインを生み出してきた

日テレならではの安定感が伺えますし、

一度聞いただけで耳に残る楽器を使った劇伴や主人公のキャラクターなんかは

個人的に「家族ゲーム」を彷彿とさせました。

 

テロップの演出も、黒木(柳楽優弥)の存在感の圧や

彼が発する言葉の異様さを可視化するのには最適で、

今後も今回くらい過剰にやってしまっても全然アリ。

何というか、それなりに良いとこ取りは出来ているから、

悪くない仕上がりにはなるんだと思います。

 

ただ、演者も演出も劇伴も良いし、アバンの掴みもOKなのに…

時間が経つにつれてパンチが足りなく感じてくるのはなぜなのか…?

それは「それなりに良いとこ取り」と書いたように、

いろんな作品を自然と思い浮かべたのが原因で

要所が"平均点"止まりで終わってしまっている気がして(おこがましくてすみません)、

もっと主人公のアクの強さを出して欲しい欲が出てきているっていうのもあると思うんですけど。

多分、取り扱うエピソードが、わざわざ中学受験にしなくても成立する

いたって普通の内容だったからなのが大きいんですよねぇ。

保護者の説得だけでなく、指導する姿も描かれたらまた違ってくるのかも。

 

まぁ、初回はどうしても初期設定の紹介に尺を割きがちですし、

原作は面白いという声もいただいているので、

次回以降はエピソード次第で化けるんじゃないかと期待しております。

とりあえず様子見!

 

 

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古見さんは、コミュ症です。6話 感想|きゅん!ほわ…の裏では戦力外通告

 

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んあぁ〜言葉の綾よ…………(泣)

今回のアバンのナレーションは状況説明でも人物紹介でもなく、

初っ端から、コミュニケーションを苦手とする人は、

なんであの時ああしたんだろうとなどと後々考えてモヤモヤする…といった

"コミュ症あるある"に触れた事に少し違う雰囲気を感じていたんだけども、

そっか〜…最後のもどかしさを演出するためだったんですなぁ。

 

実は、2話の感想で「想いを言葉にする事だけがコミュニケーションの理想形とは限らない」

と書いていたんですよね。

今回はまさしく、それが具現化してしまったような内容でした。

友達との関わりが増えるたびに成長していく古見さん(池田エライザ)。

前は緊張ですぐ切ってしまっていた電話も、

今では時間をかけながらでも想いを伝えられてようやく一歩前に踏み出せたのに…

コミュニケーションが苦手な故に言葉が足りなくて、

只野くん(増田貴久)に間違って伝わっているのが悲しい。

戦力外通告」というパワーワードが、2人の間のズレの大きさを物語っていてしんどい…(泣)

 

確かに「大丈夫です」って肯定にも否定にもどっちにも取れますもんねぇ。ニホンゴムズカシイ。

古見さんの性格を考えればそう言った意図は分かったけれども、

私が只野くんだったら、彼と同じ受け取り方をしていたかもしれない。

(「大丈夫です」…?って一瞬考えてしまっただけに)

ましてや電話はSNSと一緒で、相手の反応が分からない。

相手の顔が見えないから少し落ち着いて話せる利点はありますが、

直接会話出来ていたら、只野くんがその言葉をどう受け取ったのかも読み取れて、

大きな誤解を生む事にはならなかったんじゃないかなぁと思ってしまいます。

次回予告…私どこで間違えたんだろう?と苦しむ古見さんの姿が浮かぶだけに…

すれ違い展開は早めに解決してもらいたいです。

 

そして、話は変わって、新入生の成瀬くん(城田優)の登場。

完全に似ているとまでは行かないまでも、片居くんと同じ匂いがするのは気のせいでしょうか(笑)

彼も見た目は強烈だけど、心の中では色々考えを巡らせていて、でもそれが逆効果になって、

友達と仲良くなりたい気持ちはあって…

ピュアで不器用な男子高校生を城田優さんが演じるというアンバランスさが面白い。

唯一違うとしたら、ナルシストくらいかな。

 

しかし、そのナルシストな性格が効いた(?)のか、

文化祭の出し物を決めるシーンでの

只野くんと成瀬くんの「なんでもいいです」に対する解釈の違いが

はっきり分かれていた所も興味深く見られました。

只野くんは相手を尊重する事に重きを置くタイプ。

成瀬くんは古見さんにも「古見さんがどうしたいかじゃないの?」と言っていたように、

自分が自分らしくある事に重きを置くタイプ。

で、思うんですけど…「なんでもいいです」の意見が出た時に態度や声色が変わった成瀬くん…

過去に何か曖昧な表現で苦しめられた経験があったんじゃないですかね?

自分を認めてくれる友達はおらず、両親にも冷たくされて

居場所がなくなってしまった彼が、

アイデンティティと自尊心を築き上げるために今の姿に変貌したとか…

そのうち描かれそうな気はするんですけどねぇ。

でも、残り2話だから、あくまでも三角関係に集中するのかしら?

 

 

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SUPER RICH 1話 感想|言うほどスーパーリッチじゃなくない?

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なんだろうなぁ。悪くはない。

愛で絆されがちなこの手のドラマで「結局お金が一番だから」と言ってのける潔さは良かったし、

これから面白くなりそうな予感はさせました。

ただ、うーん…最後を除けば、全体的に掴みは弱かったのかなぁって気はします。

それは私が勝手に、公式サイトで記載されていた

「ジェットコースターのような波瀾万丈な半生を描く」部分に惹かれて

もっと高低差の激しいドラマチックな展開になるのだろうと

期待していたのもあったのかもしれないし。

そんな話だと事前に知っていただけに、悲劇が起こる約50分までが

人物紹介・状況説明に割き過ぎていて

少し中弛み気味に感じてしまったっていうのもあったのかもしれません。

 

でも、そこに尺を割く作りになっていた割には、

登場人物の奥行きやそれぞれの関係性がなんだか曖昧…?

はてなマークを2つ浮かべながら見ておりました。

 

まず、衛(江口のりこ)と社員との縦の繋がり。

細かい所まで気にし過ぎだとツッコまれそうですが、

衛を社員みんなして「衛」「衛さん」と

下の名前で呼んでいたのが気になったんですよね。

あれ?社長だったよね?と思って相関図を調べてみたらCEOで、

一番偉い役職に就いている事になる。

同じくCEOで、かつ創業当時からの同志である一ノ瀬(戸次重幸)が呼び捨てなのは分かるけど…

いくら同世代の社員がいようと、長い時間を共にしていようと、

会社としての立場を考えたら「社長」せめて「苗字+さん」呼びで接するのが一般的な訳で、

年下の社員にも下の名前呼びを許しているという事は、

それだけ衛が頼れる存在で、周りと壁を作らない性格なのだと考えられるでしょう。

 

しかし、実際に彼女を慕っている様子は表向きなものが多く、

彼女になぜ中堅どころの社員数人がついて行きたいのかの説得力が欠けていて、分かりづらい。

もっと言ってしまえば、「愛に飢えた」の最も対象となる存在であろう一ノ瀬との関わりも、

同志として信頼しきっていたり、身を任せたりする描写も薄かったので、

みんなが反対の意見を出す中、1人だけがなぜ彼を庇ってまで会社経営を維持したいのかにも

同情出来ませんでした…。

 

あとは「同じ所に立っている」という表現。

これ…会社のお金がなくなったのであって、自分のお金はなくなっていないんですよね?

自分の全財産を計算しているシーンはあれど、家を売ったと確信出来る決定的なシーンはないし、

すがるように銀行に融資を頼んでいたので、約8億円の返済方法をいろいろ模索しながら

考えている最中という事にもなる。

例えば、困った一ノ瀬が衛の通帳から勝手にお金を下ろしたりして、

家も人も貯金も何もかも失った…というどん底の設定なら分かるんですが…

まだ家を維持出来るほどのお金はあるだろうに、なぜお腹を空かせていて、

なぜ元々貧乏である優(赤楚衛二)と同等にいるという表現になるのかが理解出来ず。

36年間お金持ちの人生を歩んでいたから、プライベートは贅沢三昧してきたとか?

自分のお金を会社に全部つぎ込んだとか?

でも、そんな描写全然なかったじゃない?CFO最高財務責任者)だっているのにね。

 

うーん…主人公の設定と全てにおいてチグハグなんですよねぇ。

「お金はあるが愛に飢えた女社長」らしさが各々のエピソードを通して感じられなかったのは、

優の人物紹介と、優との馴れ初めに重きを置いた展開が原因なのかしら。

 

冒頭でも書きましたけど、本当に"面白そう"で、決してつまらなくはなかったんです。

ただ、個人的にず〜っと引っかかる部分があっただけで。

この「?」を言語化した感想が伝わる人には伝わると良いなぁ。

で…次回こそジェットコースターな内容を楽しめますように。

 

 

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恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜 2話 感想|人を積極的にさせるのが恋です!

 

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もう!なんて可愛いんだ森生は!!!

家でも外でも関係なく目隠し実験して、ポップコーンパフェを提案して、

シーズン1の映画の音声ガイドまでやって…

ここまでユキコ(杉咲花)のために動いてくれる森生(杉野遥亮)…

好きになるに決まってるじゃん(泣)

やっぱりここ最近の恋愛ドラマの中では一番応援したくなるキャラだなぁ。

彼は良くも悪くも人に尽くす真っ直ぐな性格で、

汚れを拭こうとして他人のハンカチを使ったり、適当に暇つぶししといてくれ!なんて言って

初対面同士で2人っきりにさせたりと周りの配慮に欠けている所もあるけれど、

でも、その真っ直ぐさが時には凄く希望の光になったりするんだなぁ…と、

彼の人柄に触れたお話でもありました。

 

「あいつと一緒にいるといつも…"普通"じゃなくて、楽しかった」

基本的に善意に溢れた人たちばかりだから、

私も白杖持ちたいなぁと軽々しく言った事にほんの後悔を示した(ように見えた)

ハチ子(生見愛瑠)が謝りに行く展開が来るかな?と予想していただけに、

森生のユキコの気持ちを分かろうとする行動が

ユキコの彼に対する疑念を晴らして解決する流れになるのはちょっと斬新でした。

もちろん、ハチ子にはちゃんと謝って欲しい…という思いはありますが、

常に掲げていくであろう「偏見」がテーマとなっている本作で考えてみれば、

今回の解決方法は"人そのもの"を見て印象に変化が現れた訳で、

最も理想的な距離の縮め方だったのではないかと思います。

 

そして、今回もハッとさせられる部分がたくさん。

解説ビデオみたいな説明台詞ではなく、

日常生活に落とし込んで自主的に気づかせる作りになっているのが上手いですよねぇ。

スマホを活用するユキコの様子を見て、

スマホがいかに文明の利器であるかを思い知らされました…。

あとは音声ガイドね。

スマホアプリをインストールすれば、視覚障がい者でも映画を楽しめるとは!

さらっと残酷な解説をする音声には笑っちゃいましたけど、

視覚情報をなくした状態だと想像をいろいろ膨らませられる面白さがあるだろうし、

ユキコが好んでホラー映画を見ているのも何となく頷ける気がしましたね。

 

でも、"タメになる"だけじゃなくて恋愛要素も盛り込んで

胸キュンポイントを押さえられている所も良い。

今となっては時代錯誤、下手したら都合の良い展開だと言われる「すれ違い」「運命の再会」を、

白杖を活かして、日常描写も加えて

あそこまで胸に刺さる仕上がりに出来るのだと驚かされました。

個人的に「おっ」と思っていた、前回の白杖を持たずに

出かけようとするシーンにもきちんと触れてくれる。

一緒にするなとツッコまれるかもしれませんが、普段バスを利用しない者からしたら、

バスに乗って見知らぬ街に行く時の不安…ちゃんと目的地に着けるのかという

ユキコをつきまとう恐怖の気持ちもとてもよく分かります。

ましてや、彼女の場合は音声を頼りにするしかない。

バスに乗る時の心理状態を丁寧に描いて共感させた上で、

それでも勝つのはやっぱり「会いたい」という気持ちなのだと…

そんな恋の尊さを物語るラストを見て、

2人が結ばれて欲しい想いがより強くなってしまいました。

 

2人の様子を遠くで見守っている獅子王鈴木伸之)も親友思いで優しい。

イズミ(奈緒)は確かにトゲトゲしさはありますが、

父・誠二(岸谷五朗)が穏やかでちょっと抜けた性格な所が救いです。

実家暮らしの設定、ありがたい。

 

 

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正義の天秤 3話 感想|長谷川検事は消されたに一票

 

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冒頭からガッツリ縦軸に踏み込むんですねぇ。

10年前の出来事…8年前の出来事…

鷹野(亀梨和也)と雨宮(大島優子)の馴れ初めを描いていたから、

じゃあ今回は1話完結型というよりかは縦軸が強く関係してくる話になるのかな?と思いきや、

割と長めの回想の後でさらっと杉村(北山宏光)が担当した別案件の話が始まったので、

構成にちょっと戸惑ってしまいました。

最終的には、安倍川事件と今回の事件どちらにも

検察官・長谷川(高橋克実)が関わっていたから、関連性がないとは言いませんが…

うーん、今回のような縦軸の絡め方をするなら、

最終章とも言える次回(4話)の方が相応しかったのではないでしょうか。

 

「ああ、弁護してやるよ。とことん弁護する。」

「高裁でも最高裁でも弁護して、お前の人生最後まで見届けてやるよ。」

相手をからかうクズな被告人に対して、

目に涙を溜めながらそう語る北山さんの演技が印象に残っていて。

弁護する事の責任の重さと、自分はなんで簡単に騙されてしまったのだろうという

未熟さ故の哀しみと怒り、

それでも自分が関わった人をどうしても放っておけない優しさと、

少しの時間でいろんな感情や彼自身の人柄が垣間見える

"杉村の成長"を真に描いた見応えのあるシーンだっただけに…

杉村が中江(須賀健太)を救いたいと感じたきっかけ、

「僕の事を分かってくれた」と感謝されるほど親身に話を聞いていた様子など、

1話分まるごと使って彼の成長過程をじっくり見てみたかった気がしました。

実際に弁護していた時の動きも台詞で片付けられていて、個人的には勿体なかったです。

まぁ、コミカルよりもシリアスな演技の方が、役者としての良さが出るのかも?という

収穫はあったので、そこは良かったけども。(ちゃんと演技をお見かけした事がなかったもんで)

 

そして、長谷川の自殺の件ですね。

木村ヒデユキの名前を出した時点で「あ、こりゃ消されるな…」と思ったら案の定(泣)

いかにも怪しげな登場をした一ノ瀬(萩原聖人)がそのまま

安倍川事件の真相を知る人物となるのかどうか?ですね…大事な所は。

 

元医者の設定にしても、一番"らしさ"というか"片鱗"を覗かせたのは2話のみなので、

野球好きの部分をもうちょっと控えめにしてもらわないと、

このままでは「元医者の弁護士」ではなく

「野球マニアの弁護士」のイメージがついてしまいそうです。

やたらめったら野球に例えたり、キャッチボールしたりするのは原作通りなんでしょうかね。

佐伯(奈緒)への例え…誰か理解出来た方います?(笑)

 

 

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ラジエーションハウスⅡ 2話 感想|なぜにチンパンジー?

 

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今回のテーマは「自他境界」って事で、

自分の考えている事は相手も同じだとは限らない…っていう

教訓を伝えたかったのは分かるんですけどねぇ…それの例えがなんでチンパンジー

ここ、個人的にはずーっと引っかかっていて(汗)

すんごい良い話風にしてますけど、

裕乃(広瀬アリス)がチンパンジーに似ているって言っているようなもんで、

人間を猿に例える事に人種差別的なイメージがある私からしたら

何度も名前を呼んでしがみつくくだりも笑いのネタとして消化出来ないというか…。

普通に可愛い孫に置き換えても成立出来たんじゃないかと思ってしまいました。

 

灰島(高嶋政宏)の対応の仕方にしても疑問。

確かに、一郎(眞島秀和)にもう一度手術を考え直すよう

独断で説得しに行く唯織(窪田正孝)の行為は、

職分の範疇を超えているから注意するのは分かる。

ただ、「出て行って下さい」は言い過ぎでしょう。

技師としての立場をわきまえないなら、技師を辞めて医者になって下さい

妥当だと思うんですけど、

やっぱり些細な所で技師を見下す台詞を盛り込んじゃうんですよねぇ。

 

でも、そんな事言われても、

患者と家族間の問題を解決するのは技師だけっていう(苦笑)

薬が効かなくなったのなら新たな治療法を提案するのは医者の立場なのに、それが出来ない。

両親の説得はなぜか若手の技師がする。セカンドオピニオンもしない。

柳田(きたろう)の検査にも医師の姿はない。

2組の主治医は一体どこで何をしているのか。

とツッコミたくなるんですけど…

技師が医師の分も活躍するのが「ラジエーションハウス」だから仕方ないのかな!(笑)

 

カジュアルな靴をプレゼントしたラストについても、リハビリはしやすいだろうし、

「陸上に囚われず、自分らしく生きたいように生きて良いんだぞ」っていう

父なりの思いやりなのかもしれないんだけどねぇ…

ついこの間までシューズを履いていて、それが病室で見やすい所に飾られていて、

陸上選手の夢を諦めて間もないうちにまた靴を渡されたら、

息子くんは自分が病気になったせいで両親を悲しませてしまったと

別の意味で追い詰めちゃいそうでちょっと心配です。

お願いだから、今度は娘を扱いたりしないでね。

 

前回の感想にも書いた通り、本作の感想は今回をもって終わりとし、

来週からは月曜10時の「アバランチ」を書いていくつもりです。

微妙は微妙でも、不快感を覚える登場人物がいないだけ

前作よりかはマシではあるので…残りの話はゆるゆると見ております。

 

 

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真犯人フラグ 1話 感想|いつまでも妻が不幸になる西島さん(泣)

 

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展開は大体「あなたの番です」と同じ(笑)

OP映像で登場人物のリストを順々に出して、意味深な台詞で煽って、

何人も登場人物を出してはみんな怪しい風に描いて、最後は衝撃の展開で終了…。

まぁ、「あな番」スタッフが関わっているから、

当時のヒットを再び…!と意識した作りになるのも無理ないですね。

 

だから、どうせ今回も本編内で細部に散りばめられた伏線は回収する気はなくて、

真犯人も秋元先生のお気に入りの元乃木坂の子(あえて名前は伏せる)を

サイコパスって事にして、見せ場を作って終わりなんでしょう。

と思うんですけどねぇ。

でも…西島さんが「スッキリ」の番宣で仰っていたんですよ。

「伏線は全部回収します!プロデューサーさんとも話したので本当です!」みたいな事を。

最終回まで見届けた経験上、それが果たして本当なのか…

出演者が知らないだけで水面下でもっと設定を膨らませているんじゃないか…と

疑いたくはなるんですが、流石に同じ轍は踏まないだろうと信じたいです。

とりあえず、奥さんを失いがちの←語弊がw

西島さんが幸せになるラストにしてあげて下さい(泣)

 

案の定…という感じの仕上がりだったので、

特に深く考察する(ってほどでもないけど)気もなければ、

今後感想を書き残すつもりもありません。

最近は会社に行く前日に感想2本上げるのはキツくなっている上に、

日9枠が初回最終回は25分拡大になりがちで、そうなると感想を書く時間がズレて

睡眠時間が削られるっていうのもありますし。

考察にどっぷりハマればハマるほど最終的に損をするのは多分自分の方なので(苦笑)

西島さんを見るのが一番の目的で、あとは役者の怪演とか…

考察するにしても「〇〇なのかな〜」と軽く考える程度で気軽に視聴します。

「あな番」は木村多江さんが一番印象に残りましたけど、

今回も彼女に匹敵するほどの爪痕を残す演技を堪能出来たら良いな。

 

 

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日本沈没−希望のひと− 1話 感想|笑ってはいけない香川照之?

 

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だよね…そういう結末で終わるよね…といった内容でした。

本作の場合、どんな話かがはっきり分かるタイトルになっているっていうのもあるけど、

この手のドラマは初回で何を山場とするのかが予め読めてしまうので…

1時間程度まで主人公の「いや、そんな事ある訳がない」で引っ張るのは流石にテンポが悪くて、

時々時間を確認してしまいましたよ(汗)

25分拡大でなければまだ許容範囲だったかもしれません。

うーん、そこは初回だからと言い聞かせるべきなのか?

まぁ、ストーリーは次回以降に期待!って所ですね。

 

しかし、ここ最近は顔芸やら、過剰に描かれる悪党やら、

池井戸風味の作品が頻繁に放送されて食傷気味だったこの枠。

本作も確かに日曜劇場あるあるの大人数会議シーンや会食シーンは取り入れられていたものの、

これまでとは差別化されて、良い意味で"ごく普通"の仕上がりに

収まっていたのには安心出来ました。

世の中、勤務中に大声出したり、キレたりする人ばっかりじゃないですし(笑)

 

テンポが悪いとは書いたけれど、

田所(香川照之)の考えに最初は否定的だった天海(小栗旬)が

彼の説が正しいと認めざるを得ない状況に遭遇してから

徐々に現実を受け入れるようになるまでの葛藤や変化も丁寧に描かれていたし。

世良(國村隼)の役柄が過去出演作の「今ここにある危機と〜」を彷彿とさせたのもあってか、

事態を甘く見て権力を使って隠蔽を図った結果

対策が後手後手になってしまった政府のずさんさを表すくだりは、

皮肉を交えながら現状を映し出す作風を得意とするNHKドラマのような趣が。

テレビではなくネット配信で視聴者の信頼を得る…という世情の反映の仕方も

きちんと時代の流れを把握した上で脚本を書いている感じがしたので、

もしかしたら、久しぶりに"枠のカラー"が邪魔しない、

純粋に1つの作品として楽しめる作品になるのかもしれません。

 

ただ…登場人物が全体的に落ち着いているだけに、

田所(香川照之)のキャラがちょっと浮いている気がしなくもないんですが、

あれで通すんでしょうかねぇ?(笑)

日曜劇場の香川照之さんは癖強な役じゃないといけない契約でも結ばれているのかしら。

お経を唱えているみたいな喋り方がとにかく気になって気になってw

でも、後半にかけてこっちが半沢直樹主人公に見えて、

正義を貫こうとすると集団から理不尽に責められる立場になっていたのは新鮮でした(笑)

あと、浮いていると言えば、アナウンサー顔負けのホラン千秋さんのナレーションも。

演技指導が入っているんでしょうけど、どちらかと言うと報道番組向けの声質なので、

度々差し込まれるとドラマと乖離しちゃって世界観にのめり込みづらいような?

これが最初の方だけなら、過去を回想するために

あえて報道番組寄りのナレーションにしたという意図とも取れますが…どうなんでしょ。

 

とにかく、つい先日も地震が起こっただけに、ますます現実味を帯びる設定で

視聴者を選びそうな作品を放送した日曜劇場には

「これまでとは違うぞ!」という意気込みは感じさせました。

最後まで日和らず、この約2年間で信用を失いかけている政府や報道に

物申す作品になるよう願っています。

 

 

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古見さんは、コミュ症です。5話 感想|幼馴染しか勝たん!

 

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演説シーン…泣かせるだろうと分かっていても泣けたわぁ…。

応援演説というよりかは、もうラブレターですよね。

生徒会長にふさわしいかどうかは正直よく分かりません!ってぶっちゃけちゃうし、

思い出を話したらつい感極まって泣き出してしまう。

でも、演説用にかしこまった文章にするんじゃなくて、

長年付き合ってきた阿瀬さん(筧美和子)自身の言葉で、

潔さん(大西礼芳)の人となりを率直に話していたから、刺さったものがありました。

その後で訂正を入れる潔さんも"らしい"なと(笑)

「親友」って言葉を言う前のちょっとした躊躇い…からの

ええい恥を捨てろ!言ってしまえ!っていう、口の動きに勢いが感じられたのも印象的でした。

 

生徒会長への立候補って、大体は運動部のキャプテンやクラスの人気者が立候補する事が多くって、

ある意味「知名度」「組織投票」で決まってしまうイメージがあるんですよね。

だからその点、潔さんは社交的な性格ではないし、

演説が刺さってこの人に投票したいという気持ちが働く人が増えたとしても

せいぜい副会長くらいまでなんだろうなぁというのが現実なんですけど。

本作はあくまでもドラマなので…会長に選ばれてハッピーエンド!といった

程よくファンタジーな結果で終われたのがむしろ心地良かったです。

数が全てではないとは言え、やっぱり"「こんな自分」を受け入れてくれた人"が

多ければ多いほど励みになりますもん。

幼馴染を傷つけてしまったのをきっかけに、人との接し方にラインを引いていた潔さん。

誰かに甘えるのを避けていた潔さん。

公にした事で、1人で抱え込む頻度が減っていくと良いなぁ…と思ってます。

 

これまでは古見さん(池田エライザ)の介在によって物語が展開されていただけに、

途中からはメインが潔さんと阿瀬さんの2人の友情関係に絞られて

通常とは少し異なる内容にはなりましたが、

逆にそうした事で「幼馴染の友情って良いなぁ」と、長い時間で育まれる友情の"尊さ"を

改めて再認識させられる余韻が残ったような気がします。

グループでよく言われる"シンメ"みたいでしたもんね。

好みも性格も合わなそうなのに、なぜか仲良しで、

2人だけしか知らない深い絆があるのが節々に滲み出ている…って所に

エモさを感じさせるもんなんです(笑)

 

そして、終盤ではほんのりと三角関係の香りが。

まぁ…古見さんなら通る道ですよね。

以前、只野くん(増田貴久)さんに「硝子って呼んで欲しい」ってお願いしていたのも、

少なからず好意はあったからだと思いますし。

あの頃から恋心に気づかないフリをしていたのかも?

 

 

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