2026年06月一覧

GIFT 10話(最終回) 感想|この結末を奇跡とは呼びたくない…。

 

 

最終回の感想を書く前に、まずはやっぱり、涼(山田裕貴)の死について触れておきたい…。

今期は本作の他に、登場人物が亡くなってしまう作品がもう1つありました。

個人的な事情ですが、実は某作品の最終回の方を先にリアルタイムで見ていて、

本作は数話溜まっていた分をコツコツ見て、

昨日の土曜日、ようやく9話に追いついたんですね。

この前久々に投稿した感想をご覧になって、「あれ?あっちのドラマにもあったのに?」と

思われた読者の方もいらっしゃったかもしれませんが、これが、スルーしていた理由です。

 

私がドラマを見る上で、絶対に揺らがないタブーが1つだけあります。

それは、物語上で大きな必要性を感じさせないまま、"病"や"死"を盛り込む事。

某作品でもただでさえガッカリしたのですが、正直、9話の展開には引いてしまいました…。

 

要素の盛り盛りした物語に思う所はありつつも、それでも、

伍鉄(堤真一)の語る「宇宙と車いすラグビー」と、

最初は仲間割れしていたブルズに活気が徐々に戻ってきて、一致団結するまでの過程に

魅了されながら見続けていました。…9話の途中まではね。

涼の死を機に、本作に注いでいた熱がバッサリ切られた状態での最終回の視聴なので、

ブルズが勝ったとしても負けたとしても、

どう受け取れば良いのか分からず、残念ながら感情が動きません。

血の通った言葉を綴った涼のノート…

母・君代(麻生祐未)が人香(有村架純)に託す想い…人香が書いた記事…

いくら感動を誘うシーンを立て続けに用意したとしても、

じゃあ、なんで涼を死なせたの?が頭の中でずっと付き纏ってしまうんですよね。

 

待ち構えたブルズvsシャークの決勝戦については、1点差でシャークの勝ち。

世間では、いやそこは勝ってよ!という声をお見かけしましたが、

私としては、ブルズがまたしても負けてしまう結末は「現実的」で、

不満には感じませんでした。(「マシ」とは言いたくないのでこの表現)

そりゃあ、負けて終わったら、ドラマの最終回としてはスッキリしないとは思います。

でも、勝って終わったら…チームの士気を高めてくれる陰のリーダーで

精神的支柱の涼がいなくても勝てた事がご都合主義に思えて、

1つピースが欠けた状態でも「奇跡」と言えるのか…?と、腑に落ちなかった気がするのです。

まぁ、あーだこーだ言った所で、涼が病で命を落とす展開を作らなければ

こんなにモヤモヤする事もなかったんですけどね。

 

ただ、5話でも描かれた同じ「たった1点差での敗北」でも、

5話と最終回では意味が全く違うのは確か。

本当にねぇ…何を涼を死なせなくても良かったでしょう…としか…。

圭二郎(本田響矢)がトライをした所で、

回復の可能性が低いとされていた涼が目を覚まして、ブザーが鳴ってゴール…とか。

病室のテレビかスマホで見守っているとか。

あ…昏睡状態の涼に、母・君代と父・達也(菅原大吉)がスマホで音を聞かせて、

やがて目を覚ます…でも行けるのか。

「感動」「奇跡」の描き方次第では、まだ挽回は出来たと思うんですね。

 

しかし、そんな流れになったとしても、今度は、

安易に病を盛り込む事に対する疑問は残っていた事でしょう。

だって、試合後半にイマジナリー涼を何度も登場させるのなら、

最初からブルズ完全体で、試合に参加している姿が見たかった…!

という感想が出てきますから…。

イマジナリー涼の登場のさせ方に関しても、なんかなぁ…感が拭えず。

谷口(細田佳央太)に立ち向かう時に、圭二郎の姿に涼の姿が重なる演出。

あれは胸熱シーンだったのかもしれませんが、せっかく圭二郎が覚醒しているのに、

肝心な見せ場で元エースにすり替わってしまう彼の立場を想像すると、

対等に見られていないというか、

彼だって頑張っているんだけどなぁ…と思えてしまうのでした。

 

最近は私もちょっと考えを改めて、

ドラマを見ては、要素を盛り込み過ぎ!とすぐさまツッコまないようにはしていて、

制作陣にとって、盛り込んだなりの理由がいつか分かるのかも…と

じっくり経過観察する体でいるんですね。

だから…伍鉄の息子である設定には最後まで必要性を感じなかったものの、

一度音楽の道を諦めた昊(玉森裕太)の存在も、

車いすラグビーに刺激をもらって、ブランクを乗り越え曲を完成出来たエピソードも、

物語を紡ぐ上で決して無駄だとは思わなかったのです。

年代も、背景も、家庭環境も、職種も、挫折の過程もバラバラな人たちが

車いすラグビーをきっかけに引き合い、

1つの星団を作り上げていくまでを描く作品として見ていましたし、

科学とスポーツを融合させた、新しい形のスポ根ドラマを作ろうとされている点で

応援の眼差しでも見ていましたから。

 

でも、やっぱり、全体を通して…涼の死(病)と、主人公の息子→家族関係の修復と、

伍鉄を阻む宗像(宮﨑優)と記者のくだりは、削っても支障のないものだったかなって。

日曜劇場枠での放送だっただけに、何もそんなに捻らなくても…という勿体なさが残ります。

脚本家・金沢知樹さんの直近の過去作品は好んで見られたのを考えると、

企画の段階で要素の引き算が上手く出来ていなかった可能性はあります。

上記の代わりに車いすラグビーにかける人々の想いをさらに足して、

王道の展開を楽しみたかったですし、感動の余韻に浸りたかったです…。

 

強いて言えば、国見(安田顕)がそこに最も近かったのかもしれませんが、

彼は彼で疑問はあって、ブルズを去り、

伍鉄に「お前が涼を殺したんだ」と怒りを見せておきながら

結局は署名活動の発起人になっていたのは、ちょっとブレがありましたね。

 

涼はいなくなり、目標に掲げていた「シャークに勝って日本一」は果たせず。

私は、この結末を「奇跡」とは呼びたくありません…。

ブラックホールに飲み込まれたままの最終回になるなんて…う〜ん……。

 

 

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リボーン 〜最後のヒーロー〜 9話(最終回) 感想|描きたかった事は理解出来たけど…

 

 

感想は1話も書かなかったものの、最後まで見ておりました。

個人的には、う〜ん…せっかく素材が揃っているのに…という残念感が

終始つきまとう作品でしたね。

 

私が本作でずっと気になっていたのはこの3点でした。

・野本英人と根尾光誠は転生を機に入れ替わっているのか?

・NEOXISにいる光誠は、瓜二つの英人の事をどう思っているのか?

・2人はいつ対面するのか?

 

しかし本編は、転生前と同じように歩む歴史をなぞる形で進んでいき、

社長である光誠(以下:英人)に関する情報はほとんど明かされないまま、

英人として生きる光誠(以下:光誠)の視点で話が展開されていくのです。

 

だから…なんでしょう、目的はあるはずなのに、物語の全体像が見えないために、

閉じた世界をさまよい続けている感覚が残ったと言いますか。

視聴者に考察させる要素を作るのは全然良いんですけど、

それは、「あれ、もしかして…?」と勘づかせる描写があって、

初めて考察と言えると思うんですね。

露骨な匂わせ演出は苦手ですが、本作の場合は隠し過ぎ。

気になっている所には触れられないまま最終回まで進んでいったので、

私の中では延々と進展がない、引き伸ばされている印象が強かったです。

「人はその立場にならないと分からないんだよ」と言うのなら、

やっぱり、本来だったら2012年で亡くなっていたのが急に未来を生きる事になって、

恋人だった更紗(中村アン)の元を離れる事にもなった

英人の心境にも少しは触れて欲しかった…。

 

2人の対面にしてもね、もっと早く見たかったな…と(汗)

前期の「リブート」で既に1人2役ならではの味わいを堪能しているだけに、

本作にもどうしても期待してしまう訳ですよ。

本作は「高橋一生が究極の二役に挑む!」とうたっていましたが、

果たしてその設定が活きていたのかは疑問です。

1人2役と言えば…イメージするのはキャラクターの演じ分け。

1つの画面にどっちも同じ人が映っているのに、

全く同じ人に見えない!役者さんって凄い!というワクワク感。

だけれども、光誠は光誠で、英人は英人でそれぞれ別サイドで話が進んでいくため、

これじゃあ1人1役だよなぁ…と思いながら見ておりました。

光誠を避けていた理由は分かりますが、それでも、ね…。

 

そして個人的に、それはアカン!をやってしまった終盤の展開。

なんで光誠を死なせた…?

光誠として生き続ける英人はどうなったの??

疑問が拭いきれないのに、なぜか商店街のみんなは微笑んでいるし、

主題歌含めて爽やかハッピーエンドの雰囲気を漂わせているし。

いや合ってない、合ってないから!

ちょっと待って!!と困惑した状態で終わりました(苦笑)

 

ほとんど情報のなかった英人に関しては、案の定、最終回で説明台詞だらけ。

それが済んだらその後どうなったかはチラッとでも描かれないのは、

物語の締めとしてはちょっと雑じゃあありませんか?

光誠の死にしても…私としては、強い必要性を感じない限り、

登場人物を死なせる展開は好きじゃないんですよね。

いや、劇中でも光誠が「みんないつ死んでもおかしくない毎日を

生きてるんだよなって思った。」

「神様は帳尻合わせが好きなのか、いいことと悪いことはいつも交互にやって来る。」

と言っていたように、光誠が亡くなったのも何も特別な事ではなく、

死はこの世を生きる全ての人に共通するものなのだというのを表現したくて

あの締めだったんだと思いますが、

ラストで余韻を残すためにとってつけたように感じてしまって。

だったら…更紗の肩に顔を預けて眠るシーンをラストカットにして、

その後を視聴者の想像に委ねる終わり方の方が、まだマシだった気もします…。

 

高橋一生さんのモノローグは毎回聞いていて楽しかったですし、

やっと見られた光誠と英人の対面シーンは、入れ替わって転生しているはずなのに

もう完全に優しさと冷酷さで真逆の人になっていて、満足感は補えました。

被りますが「人はその立場にならないと分からないんだよ」という台詞も、

自分とは違う意見を見つけると

自分の物差しと正義感で攻撃しようとしてくる(←自分が正しいと思っているから)

SNSの状況を彷彿とさせて、胸に刺さるもので。

ああ、きっと本作の最も描きたかった事はそこだったんだろうと最後に理解出来たのですが、

総じて、脚本の構築の甘さが気になりました…。

 

 

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