持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜 1話 感想|持続したのは娘の恋愛話だけ

 

 

たまに流れる番宣や予告映像、公式サイトの概要ページをチェックした上で、

「父と娘のダブル婚活」がテーマのドラマだという認識で初回を見たんですが…

いや〜、婚活どころか、"運命の出会い"から始まる

娘・杏花(上野樹里)のベタな恋愛話はどんどん進んで行く一方で、

父・林太郎(松重豊)がアクションを起こすのはいつになるのかと

待ちくたびれっぱなしの1時間強でした。

前半の提供クレジットで流れていた「父と娘がまさかのダブル婚活!?」

「人生再チャレンジの父娘を待ち受けるのは!?」も、

終盤に差し掛かっても「父と娘に新たな出会いが…」という

似通った謳い文句に置き換わるだけで、大きな進展なし。

もう…某芸人さんの「あるあるネタ早く言いたい」じゃないんですから(苦笑)

間延びし過ぎですよ。

 

あまり進みの遅さも、前半の時点だったら

杏花の方にかなり描写の比重が置かれているから、

後半は林太郎のターンになるんだろうと好意的に受け入れられましたけど。

彼が再婚を決めた重要な動機付けは、放送してから約50分後に

"唐突な心境変化"として印象付けた婚活パーティの勧誘のシーンと、

妻の手紙による後出しじゃんけんのみっていうのもバランスがおかしい。

あれ…脇役だったっけ?父と娘の話じゃないの?大人の事情が働いているのかな??

と、いろいろ余計な事を考えてしまうくらいには、

10分の拡大時間を持て余している気がしてなりませんでした。

 

そして、杏花の初期設定ばかりに尺を割いた事が、

物語に悪影響を与えてしまったとも思っています。

1つは、構成の締まりの悪さ。

もう1つは、主要人物3人…いや、もう1人の主人公であるはずの林太郎ですら

魅力的に映りづらい(輪郭がぼやけている)件。

この2つが原因でしょう。

 

「私たち婚活します!」と宣言して終わるなら、

初回を"プロローグ"として都合良く捉えれば済む話。

でも…そこから婚活パーティでの様子も描くし、話の中盤でやりそうな

「やっぱり私は婚活には参加しない」娘側の葛藤シーンも盛り込む。

うーん…これでは、拡大放送を良い事に、中途半端に余った尺を利用して

「時間内に詰められるだけ詰めちゃえ!」感を覚えるのも否めません。

 

70分というフルパッケージを活かしきる展開を考えるとするなら、

例えば、父と娘が婚活を決意したきっかけを"同時進行"で過程に沿って描いた方が、

(間延びしている事自体変わらないものの)

少なからず、拡大放送をする意義は感じられたかもしれませんし。

極端に言えば、アバンを20分程度確保して、

林太郎による婚活勧誘のくだりもそこに含ませてみても

"良い掴み"にはなったと思うんですよね。

で、OPが終わってからは、婚活パーティで晴太(田中圭)と出会い、

林太郎は日向(井川遥)と出会い…で、

2人の関係性の変化や迷い、決心を順々に描けば、

衝撃的なアバンで始まった以上、テンポの良さはある程度確保出来る。

まぁ、いずれにせよ、2人の主人公の描き分けも構成も下手な初回を見て、

この先改善されていくのか…?と不安は増すばかりです…(汗)

 

決してつまらない訳ではないので、もう1話様子見してみますが、

2話でも"杏花押し"が強過ぎて、登場人物やそこから紡がれていく関係に興味を持てなければ

視聴も感想も辞めるかもしれません。

比べるのは良くないですが、裏のドラマの方が面白いっていうのもありますし…。

 

そして、最後に余談を…

上野樹里さんと磯村勇斗さんが幼馴染みには見えません(苦笑)

友達の弟かと思ってあのシーンを見ていたので、相関図をチェックしてびっくりしましたよ。

 

 

5/1追記:

今更ながら2話を視聴。

前回よりも"婚活らしさ"を取り入れた内容にはなっているものの…

う〜ん、何だか「関係が変化していく杏花と晴太と、彼らをかき混ぜていく颯の

3人による恋愛話」という状態からはまだ抜け出せていないもどかしさを感じています。

 

シソンヌのじろうさん演じた婚活相手が

10人以上断られていそうな役として説得力がある上に、

「市場価値」という言葉が、私も当時自分を卑下しがちだった就活と重なったり、

好みや価値観が一緒でもそれが必ずしも結婚に繋がるとは限らないという

晴太の台詞や林太郎のエピソードに考えさせられたりと深い部分もあったので、

婚活について掘り下げようと思えば出来そうなものなんですが…。

そもそも、主人公であるはずの杏花に婚活したい意志がないのにもかかわらず

「2人の婚活を描く」というテーマにしてしまった事、

そして、杏花と婚活アドバイザーの晴太を「お客さんと主催者の関係」ではなく、

婚活パーティ前に出会わせて「友達以上恋人未満だけどお互い好意を持っている関係」

に見せてしまった事が最大のミスだったのではないか?という気がするのです。

ラストの晴太が他の女性と会っているのを見てザワザワ…なんてシーンは、

まさにそうであると物語っているようなもんですし…。

 

結婚するにもいろんな価値観がある事を描きたいのは伝わってはくるんですけど、

どうもアプローチの仕方に違和感があるんですよね。

別に「2人の婚活を描く」設定じゃなくても、婚活をしたい林太郎を主役にし、

今は1人での人生を謳歌しているが将来に多少の不安を抱えている杏花や

もう結婚はしないと決めている人物など、それぞれ考え方が違う人々を脇役にして、

脇役のエピソードを絡めながら主人公の行方を描いていく…という形でも

成立出来たと思えてなりません。

 

もう少し様子見してみますが、感想は時間を割いてでも書きたいと思える内容ではないので

多分視聴のみにするつもりです。

他の録画消化が追いつきそうになかったら、

優先順位的に最悪リタイアする…なんて可能性もありそうですね。

 

 

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