2022年05月一覧

マイファミリー 6話 感想|会社の人もファミリー!

 

 

まぁ……そうですねぇ………

肝心の「犯人と衝撃の対面」の演出は許容範囲って所でしょうか。

 

最初は顔が映りそうで映らないカメラワークが続いていたので、

まさかこのまま終わる気か?と思っていたら、一応顔は映してはくれました。

首から上は次回…なんてあざとい演出で終わらなかっただけ、個人的にはマシでした。

ただ、やっぱり、真犯人の特定は最終回までお預けなんですかね…

事件絡みでの今回のハイライトは、会社の人が共犯者だった事、

優月(山崎莉里那)があの場所で拘束された時に良い香りがした事のこの2つのみ。

 

誘拐事件で似通った展開は続けど、

(あの回収されていない悲劇が待ち受けている以上)このまま指示に従っていたら

完全に犯罪ファミリーの一員になってしまいそうな

温人(二宮和也)の危うさが終始描かれていたので、

緊迫感を保ちながら見られましたけど…。

「ノンストップファミリーエンターテインメント」で

あたかも新ジャンルの作品を届けるような謳い文句をしておきながら、

前回から徐々に「真犯人が誰かを知るのが全て」というここ最近の流行りである

考察重視のミステリーの型に嵌った作りになりつつあるのに少し引っかかりを覚える自分もいます。

…前回の感想であんたも考察してたじゃん!ってツッコまれそうですが、

正直言うと、他に書く内容がなかったんです(汗)

それくらい、進みが遅いのは事実なんですよねぇ。

次回予告で言っていた真犯人も、果たして本当なのかどうかも疑問です。

 

葛城(玉木宏)が完全誘拐のからくりまで特定するほどの推理力の高さを見せておきながら、

温人の張り込みをしなかったのもどことなく矛盾。

スタンガンで気絶させられている所を見せれば、

彼は共犯者ではなかったと分かって進展したのに…

温人側と警察との対峙でまだまだ引っ張るつもりなんでしょう。

 

下手したら、友果(大島美優)が言っていた男女3対3?のお出かけで、

そのうちの1人=新キャラがまた新たな誘拐事件に巻き込まれる話を

追加してきそうな予感もしています。

引き延ばしを感じさせないように、役者さんの演技や心理描写、

家族の繋がりを思わせるシーンなど、

いろんな要素を盛り込みながら工夫してきたのは伝わりますが、

「誘拐に振り回される」という内容を繰り返している事には変わりないですし、

真犯人探しだけに留まらず、もう少しギアを上げていただきたいなぁというのが本心です。

まだトラウマを抱えている友果も含め、3家族(特に温人)の"その後"もじっくり見たいですし、

今までの展開からして、ただのミステリー作品では終わらないだろうと期待してはいるので…。

 

 

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未来への10カウント 5話 感想|半グレに立ち向かってコーチに復帰

 

 

うーん…今回は、いろいろと気になる部分がありますねぇ。

人物描写的にも、ストーリー的にも。

 

まずは、大場(内田有紀)の描写について。

前回の感想でも、好意的に応援するようになるほどキャラ変した事について触れたんですが、

今回ではボクシング部に対する考えそのものが変わっている気がしてならないんですよね。

確か今までは、ボクシングを「頭を悪くするスポーツ」とみなしていて、

日本一の進学校にするために注力している彼女からしたら"邪魔"でしかなかったはず。

なのに、インターハイで全滅だったのを受けての彼女の発言は…

「ライバル校に負けたから桐沢をクビにする」「今のままでは3年経っても絶対勝てない」と、

あたかもボクシング部の成長に期待しているかのような台詞が続く所に疑問符が…。

次の章で描くべき事柄を進めるために確執パートは完結させたとは言っても、

今までの描写が描写なので、最低限の心境の変化は盛り込んでも良かったと思うのです。

 

そして、新入部員の西条(村上虹郎)が部活に馴染んでいくくだりと、

1年生の江戸川(櫻井海音)が失踪したくだりを同時進行させた内容について。

次回予告を見ると西条が何やら問題児っぽそうで、

全く違う環境で生活する事でどんな"学び"と"気づき"を得るのか。

そして、彼とは真反対である、直向きで真面目な人たちの集まりの部員たちと

どんな対立が起こって、どんな過程で関係性が深まっていくのか…が

描かれる事を期待していたんですが、

(西条を気に入らない様子は少し描かれていたものの)

自分の実力の高さを鼻に掛け、周りを見下しがちな新入部員が部員と関わる事で出てくる

面白味であるはずの"衝突"が、甲斐(安田顕)の一人芝居で全て片付けられてしまったのは残念…。

いや、その時の安田顕さんの芸達者ぶりもとても面白いものではあったんですけど、

夢に向かう者たちならではの青臭さを活かした"スポ根"をテーマにした作品ならば、

極端に言えば、胸ぐらを掴んで言い合うなどするシーンはやっぱり見てみたかったですし、

逆に暑苦しい要素をなくしたお陰で、「あれ?なんかもう仲良くなってる?」という

あっさり感を覚えてしまったのは否めなかったんですよね。

だって、「えこひいき」って言ってたくらいなのに…。

 

江戸川のエピソードを盛り込んだのが一番の原因で、

ここも結局、家出して半グレ集団に絡まれるようになった動機や

事件解決した後の半グレ集団の対処に一切言及がないまま中途半端に終わったのを見ると、

西条のエピソードとは2話分で分けて描いた方が

設定をしっかり詰め込めたんじゃないかと思います。

まぁ、前者に関しては、「強くなりたい」と泣きながら訴えた後だから、

桐沢(木村拓哉)がコーチを辞めた事にショックを受けて

ヤケになったのを狙われたとは脳内補完出来そうですが…

後者に関しては、納得いかない彼らが桐沢のバイト先に

クレームを入れてもおかしくありませんからね(汗)

桐沢の活躍で江戸川はもう狙われないのかも気になる所ですし…

事が大きかっただけに、あまりにも収束がふわっとし過ぎでした。

 

ご本人も事務所も回想でのご出演だけでは勿体ないと思ったのか、

史織(波瑠)と瓜二つの女性と偶然会うという、いかにもドラマらしい展開までやるとは。

学校が舞台だから学生の恋は受け入れられても、

桐沢の恋模様が絡むとなると、本作のコンセプトからはズレてきそうな予感がしています。

スポ根をストイックに描くだけでは盛り上がらないから

恋愛も入れてみよう…というのが製作陣の意向なのでしょうか…。

こちらの方は本筋を食わない程度での描写をお願いしたいです。

役者さんの演技力の高さもあって、部員たちの成長や、徐々に活気が満ち溢れていく様子が

丁寧に紡がれているのが好きなのでね。

 

ここまでツッコんでばかりの感想になってしまったので、

最後に、見ていて微笑ましくなったお気に入りのやり取りについて1つだけ。

桐沢と圭太(川原瑛都)コンビ、癒されますよね…。

圭太の練習に付き添う時に出た桐沢の「ふははっ」っていう笑いが

木村拓哉さんが素で笑っているようで、

個人的には、いつもはそんなに笑わないイメージがあるだけに新鮮に映りましたし。

あとは何と言っても、遊具に座って圭太の身長と同じ座高になった桐沢が

彼の目線に立ってトレーニングをするシーンなんかはほっこりさせられました。

 

1つだけ…と言いつつ(笑)序盤でコーチも講師もクビになり、学校を出る時の

憤りやら悔しさやら、いろんな感情が滲み出ている木村さんも良かったです。

やっぱり、「おじさん」「おじちゃん」みたいな

ちょっと廃れた佇まいの方が、私には刺さるんですよねぇ。

 

 

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ナンバMG5 4話 感想|暴力を受けただけでは人は変われない

 

 

今までの感想を読んで下さった方ならお察しの通り、

本作に特に愛着は湧いていなかったんですが、

今回は流石に、泣けない人がいないんじゃないかってくらい良い話過ぎて…(泣)

ヤンキードラマで私も初めて延々と泣きましたし、

こんなに心揺さぶられる展開が来るとは思ってもみませんでした。

シンプルに、最も質の高い内容だった気がします。

 

何が良かったかって、まずは剛(間宮祥太朗)が二重生活を送る

"ルーツ"を深掘りしていたのはもちろん、

深掘りで1話分まるまる使って物語の流れを止めるのではなく、

それをちゃんと現在の話に絡めながら魅せてきた所。

個人的には、本作の特徴であるはずの二重生活という設定が、

ヤンキーたちとの喧嘩シーンばかりで"普通の高校生"を演じる姿が極端に少ない点で、

上手く活かせていないギクシャク感をずっと感じていたんですよね…。

ヤンキーも続けたい理由は分かるし、

「普通の生活を送ってみたかった」とは台詞では聞くけれども、

ヤンキー一家の息子でもあり、カリスマと呼ばれている猛(満島真之介)の弟でもあって

十分世間から認知されているのに、その簡単には変えられそうもないイメージを覆そうとした

粘り強さはどこから来ているのか?

普通の高校生になってみたいと思えた純粋な動機は何だったのか?が

イマイチ伝わって来ないから、正直、"難波剛"という人物が

立体的に見えづらい感覚を覚え続けていた…とも言えるんでしょうか。

 

でも、今回で、彼が中学時代どんな生活を送っていて、どんな経験をしたのか。

そして、彼には憧れの同級生がいた事が分かりました。

関口(岩男海史)との関係性を通して「過去があって、今の自分がいる」を

丁寧に紡いだお話になっていたと思います。

本来は、"脱ヤンキー"を目標に奮闘する姿も描いてこそ、

二重生活ならではの面白味も出てくると考えているし、

主人公の人間性が見えてくるとも考えているので、

やはり今回くらい"普通"が盛り込まれていた方が、見応えが増すんですよね。

そこをやっと掘り下げてくれたのには満足しました。

 

そして、次に良かったのは、「確実に"形"として見えつつある友情」からの

「見えない糸で繋がっている友情」で、友情を使った二部構成で熱い物語に仕上げてきた所。

(ドッキリにされてしまったけれど)剛があの時抜け出してしまった理由、

二重生活を続ける理由を汲み取ってくれる美術部の部員たち。

自分の過ちを認め、郷田(うえきやサトシ)にはしなかった土下座をしてまで

お互い良きライバルでいようと誓った大丸(森本慎太郎)。

大丸の状況を察し、変わらず剛の想いを尊重し続ける優しさを見せる伍代(神尾楓珠)…。

どの人物も良い人ばかりで、中でも

剛・伍代・大丸の関係が徐々に深まっている良い感じの雰囲気を醸し出させた前半。

からの…後半では、ヤンキー仲間ではない上に、

本作で初めて登場した「中学時代の同級生で高校は別々」の立ち位置である

関口との関わりを重点的に描いたお陰で、

仲間がいる事の頼もしさ、友情がいかに価値あるものかを2通りで見せてくれたのは、

「そういう変化を加えてきたか!」という意外性もあって面白かったです。

 

反省している様子を見せてからの、実は罠でした〜…というベタな展開ではなく、

そこまで読んだ上で一発殴りに戻った剛のシーンといい、

暴力を受けたからと言って、とことんクズな人はそう簡単には更生出来ない…

だから支えになる友達を持て…というささやかな教訓といい、

終盤もシビれる所が多々ありましたね。

分かってはいたけど、最初は剛の力を借りず、

1人で立ち向かおうと挑んだ関口がカッコ良すぎました。

今期で一番好きなキャラになったかもしれません(笑)

 

クスッと笑える部分も僅かに増えてきていますし、

ここまで改良してくるとは思いもしませんでした。

次回は陣内(栁俊太郎)登場との事で、またヤンキー要素が強まる恐れはありますが、

今回のような作りが持続して行ってくれれば…と思います。

 

書き終わってから、まさかこんなに感想が書けるとは、自分でもびっくり…w

あ〜、またどこか時間を作って見返したいですなぁ。

 

 

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正直不動産 6話 感想|それぞれの心の中にいる"大切な人"

 

 

後半戦になって、風向きがガラッと変わりましたねぇ。

初っ端から「客のニーズに合わせて売るのが俺たち営業の仕事でしょ?」と

はっきり言ってのける永瀬(山下智久)がとにかく頼もしい。

そして、彼が正義のヒーローです!!と言わんばかりの壮大で派手な劇伴も、

今まで正直営業した上での成長が1話ずつ丁寧に描かれた積み重ねがあるからか

ぴたっとはまります。

 

ライアー時代の彼だったら、毎日シャツや顔を汚す事もしなかっただろうし、

そもそも、下請けの作業を毎日手伝いに行くという

不動産屋なら本来やらなくて良い仕事だってしなかったかもしれません。

桐山(市原隼人)とのシーンを中心に、風を受けなくても

正直に自分の想いや仕事観を伝える頻度も、今回で一気に増えた気がします。

 

でも、これらの描写は意図的にも映って、

なぜ永瀬が真っ直ぐで、積極的に人と関わろうとする性格であると強調するような

見せ方にしたんだろうと思いながら見ていましたが…

なるほど、情熱を燃やして相手に尽くすタイプなのが永瀬ならば、

今回相方として描かれた桐山は

周囲の目がない場所でもさり気ない気配りを欠かせないタイプで、

2人の仕事のスタイルを対比したかったからだったのだと、後半の展開で納得。

言い換えれば、永瀬は"正直営業"が売りで、桐山は"男気営業"が売りって所かな?

 

特に、事前に秋川工務店と法的措置をとる準備をしている旨を

竹鶴工務店の社長にスマートに報告するシーンなんかは、

永瀬とはまた違ったやり方で相手をじわじわと追い込んでいるようで

実にかっこ良かったです。

月並みな表現になってしまいますが、俗に言う「みんな違って、みんな良い」ですよね。

どちらの営業が正しい…という上げ下げの描写をしないのも、

それぞれの営業マンへのリスペクトが伝わってきて気持ち良いんです。

 

「みんな違って、みんな良い」に因んで他に言及するとするなら…

何のために仕事をしているのか?という桐山の問いに対して永瀬が考えている間に、

仕事をやり遂げたような様子の月下(福原遥)のシーン、

お客さん目線に立って真摯に仕事をする榎本(泉里香)のシーン、

そして、子供を迎えに行った時に"ママの顔"になり、

今日のご飯何食べたい?なんて日常会話を交わす花澤(倉科カナ)のシーンと、

それぞれ経緯は違い、いろんな笑顔を浮かべながらも、

(今までの人物描写も含めて)「仕事にやり甲斐を見出す根底には"大切な人"の存在がいる」

が共通点であると想像させる3つのシーンが挿入されていた所も、上手く練られているなぁと。

桐山が抱いた夢は父の存在がきっかけだし、秋川(勝矢)は守りたい家族のために仕事をする。

「仕事をする理由」というサブタイトルだけに、複数の背景や動機が描かれているんですが、

情報過多にならないのは脚本力の高さのお陰ですね。

 

ラストは、永瀬と桐山の関係の和解を示すかのような主題歌の入りが抜群で、

切磋琢磨しつつ、これからコンビでの活躍を見られるんだろうなぁ…と楽しみにしていたら、

なんと、まさかの退場…?(泣)

(1ヶ月前に申請しないと認められないよ…ってマジレスは置いといて)

もっと見たかったのになぁ。本当に退場なら、最終回で"その後"を描いてくれると嬉しいです。

 

今回で答えが出せなかった永瀬のくだりも、きっと最終回で回収されるでしょう。

その時には、集大成とも言える、メキメキと実力を伸ばした姿が見られるのかも?

鵤(高橋克典)の恨みも、演出的に何やら登坂(草刈正雄)が関係していそうで…

見所が増えて、少しずつクライマックスに近づいてきましたね。

 

 

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17才の帝国 1話 感想|暴君で終わるか、国家として成り立つのか。

 

 

17歳の総理大臣と22歳の国務大臣で構成された内閣が

日本のとある地方都市を「プロジェクト・ウーア」の実験台にし、

1つの国を作り上げるまでを描く、SF×政治がテーマとなった物語らしい。

 

枠が廃止になったからとは言え、以前月曜22:45〜23:15に放送されていた

テレビをあまり見ない層と言われている若年層をターゲットにした「よるドラ」枠ではなく、

NHKドラマの中でも最も社会性、メッセージ性の高いこの「土曜ドラマ」枠で

なぜ放送する事にしたのか?と思いながら見ていましたが…

なるほど…これは確かに、ただの"作り話"としては流せられない、

視聴後に反芻したくなる作品だなぁと。

 

系統的には、同じく過去にSFを扱い、実験的な世界観作りに挑戦した

「きれいのくに」の発展形とも言えるんですよね。

コンセプト自体は違うものの、制作する際に設定した

「もしも日本がこうなったら」という"if"の世界を、

丁寧に、立体感を持たせるように構築していく点では共通しているというのか。

本作の場合は、近未来の仮想都市を描くSF作品だからと言って

スタジオセットばかりに頼らず、ロケ地と言われている長崎県佐世保市の街並みや、

そこで暮らす住民の様子を映す形で"日常"とバランスを取る事で、

SF由来のCGや合成だらけの安っぽいイメージを回避し、

アニメならではのファンタジーさと、現実世界ならではのリアリティが

上手く融合された仕上がりになっていたと思います。

 

内容はざっくり言えば世界観の説明で終わったので、

話はまだまだこれから…といった所。

でも、舞台が「20XX年」ではなく「202X年」に設定されている事、

そして、本編でも言及されていた通り「独裁国家」を作る恐れのありそうな

公の前では表情も声色も一切変えない真木(神尾楓珠)の無機質な人柄と、

「AIが主導権を握る」前提で進む政治改革に焦点が当たっていたのが効いていて、

面白いよりかは、回を重ねるごとにヒリヒリとした感覚を募らせながら

怖いもの見たさで見るスリルを味わえそうです。

何と言うか…ごく普通の生活を送れていた街がある日突然ウーアの実験対象都市になって、

日常の何もかもが大きく変わる事に危惧や不安を覚えている

既存(元々その街に住んでいた)住民の視点で見たら、より一層没入感も感じられるのかも?

 

効率を重視し、今ある制度を削減すればするほど

人間らしさを欠いてしまうし、最悪の場合、戦争も起こりかねない。

今の真木のやり方では、切ったら切りっぱなしで

その対象者の未来までは保証しないように見えるから、

いつ自分が切られるのかという恐怖に怯えながら過ごす生活を

住民に強いる政治は暴君にも近い。

 

ただバッサリ切っていく痛快劇では終わらせず、

物語の終盤になればそのうち、内閣の発言や政策が炎上を招き

ストライキを起こす展開や、AIが暴走する展開も十分あり得ますが、

逆に「若者は大人しく黙っとれば良いんだ!」という

"若者の改革=悪"を印象付ける話で完結したら、

それはそれで本作を生み出した意味はなくなるのかなぁ…と。

 

今年の4月から成人年齢が20歳から18歳に引き下がり、

"大人になる"意識を強く持つようになった17歳も多い事でしょう。

このタイムリーなタイミングで放送される挑戦的な本作を応援したいですし、

最後まで見守っていきたいです。

 

 

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マイファミリー 5話 感想|「ファミリー」が一気に怖い意味に

 

 

私、前回の感想で「「マイファミリー」の「ファミリー」って単純に"家族"を指すんじゃなくて、

同じ系統に属している事を意味する"同族"を指すんじゃないか」と書いたんですけど、

それとは別に、また違う意味が浮上してきましたね…。

まさか、営利誘拐という言葉を絡めてくるとは驚いた。

 

鳴沢家に続き、三輪家も再生の兆しを見せ始めた前半パートで、

やはり「娘が誘拐され、壊れかけた家族」が共通項の3人(とその家族)を

救い上げる話を描くから「マイファミリー」なのかと思わせてからの、

実は営利誘拐を成し遂げるための共犯者="仲間"という意味も含まれていたと知る

オチのつけ方が中々鬼畜。←褒めてます

「マイファミリー」自体に様々な意味が込められているんですね。

しかも、葛城(玉木宏)が言っていた「ホシを野放しにした事を、あなたは必ず後悔する」が

まだこの段階にかかっていない事、

温人(二宮和也)が「なんでこんな事になったんだ」と後悔するシーンも

もうしばらくお預けとなると、この先も過酷な展開が待ち受けている訳で、

早く最終回まで一気見したいのに

ジリジリとしか進んでくれないもどかしさを感じてしまいます(笑)

 

ただ…今回で少しだけ見えてきた気がするのは、

東堂(濱田岳)が真犯人なんじゃないか?と。

協力している事を誰にも知らせていなかった未知瑠多部未華子)を尾行し、

寸前で引き止めたっていうのもあるんですが、

よくよく考えてみると…5年前の誘拐犯と今の誘拐犯が仮に同一人物だと想定すると、

小春を誘拐した時は、彼は警察官だったという情報も恐らく入手しているだろうから、

そうすると「警察官は排除しろ」…じゃあ、"元"とは言え、警察官の経験も知識もある彼は

協力させて良いの?って矛盾が生じるんですよね。

5年前の犯人は違う人で、あの手この手で小春を探し続けていた東堂は、

営利誘拐というリスクに対して成功率が極めて低い犯罪を利用して

有能な協力者を求めていた。

鳴沢家が思い当たって、温人にその資格があるかどうか2度試した結果、

彼は無事認められた。…と考えれば、今までの内容は大体辻褄が合うと思ってます。

 

でも、やっぱり引っかかるのは「小春ちゃん」呼び。

今回の「ネタ掴んだらこっちに回せよ?」とか、

東堂が葛城に聞いた「小春ちゃんはまだ生きていると思いますか?」とか、

5年前の誘拐事件の犯人探しに唯一固執している葛城の様子とか。

2人の動向を見る限り、小春は葛城の娘で、

東堂はその犯人探しに関わっている説もありそうで…。

 

いずれにせよ、こんな粗削りな考察しか出来ないほど、

犯人の真の目的は不透明な状態である事には変わりないです。

正直、今回に続いて、3度目の誘拐展開には若干飽きが来ているのも事実なので、

予告通り「犯人と衝撃の対面」をして一歩前進してもらうしかありませんね。

首から上は映さないまままた来週…ってラストはなしでお願いします!(笑)

 

 

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俺の可愛いはもうすぐ消費期限!? 4話 感想|須藤さんのハグの破壊力よ!

 

 

「胸を締め付けられるような感覚が…」「恐らく恋だね」

「じゃあ夕方に足がむくむのも…」「それは歳」

加齢を実感する場所と言えば…の病院で繰り広げられるアバンの時点で、

4コマ漫画的な面白さがあってもう掴みが良い!(笑)

 

しかし、今回は切れ味の良いコミカル要素だけでなく、

「意中の相手にアプローチを試みる」という

ラブストーリーにおいて重要な段階へと突入する回でもあります。

恋にうつつを抜かし、いよいよ内面でも勝負してみようと決めた所で

須藤(津田健次郎)の"大人のカッコ良さ"を目の当たりにし、

改めて自分には可愛い以外の魅力がないんじゃないかと自信をなくす康介(山田涼介)の

波を打つような心情変化に、何とも切ない気持ちにさせられました…。

 

本来は声優さんなのもあってイケボの持ち主で、

しかも最近ではドラマ出演でも人気を集めている津田健次郎さんが

恋のライバル役というのも中々抜かりないキャスティングなんですが、

須藤の紳士な対応の前に、同じく上司の立場である山室(西田尚美)が

和泉(芳根京子)に助言するシーンを持ってきたのも、

自然で上手い流れだなぁ…と思うんですよね。

「仕事で逃げてると、行き詰まった時に本当の逃げ場がなくなるわよ」

この言葉は、部下を何人も見てきて人生経験を積んだ者にしか出てこないって分かるし、

彼女のような優しい上司がいない限り、息抜き出来る場所を仕事以外に見つけられなかった結果

責任感や重圧を抱え過ぎた若者が自殺するというケースも実際にある訳で。

そんな大人の優しさを受けて間もない内に、さらにまた大人の優しさを受ける…という

畳掛けの展開を持ってくるとなると、

歳が一回り以上離れた"大人"である須藤に惹かれるようになるのも説得力が増すのです。

正直言うと、私も康介を応援するはずが、一瞬須藤に惚れかけましたし。

ラスサビという美味しい部分をかっさらっていったのもズルい!(笑)

でも、ライバルだからと嫌味ったらしい部分もなく、

康介にも誰にでも真っ直ぐ接する所に好感が持てるんですよ…。

 

で…次回はなんと、もうキスシーン!?

仮に全10話だとしても30分という短さだからか、

前回からエンジンを飛ばして行っている感じがしますね。

それも、どうやら和泉から行っているようで…

あの三角関係の匂わせラストからどんな流れで!??なんて、まるで予想がつきませんw

(夢オチじゃないと良いですが…)

 

前回でも笑いに変える台詞を入れたのと言い、次回の女性からのキスシーンと言い、

ブコメの定型を少しずつ崩しながら物語を魅せているので、

明らさまな胸キュン演出に食傷気味な私でも楽しく見られています。

いや〜、あのラストからの次回が気になりますな…♪

 

 

5/23追記:

 

5話の感想を書きそびれたまま6話を視聴しましたが、

徐々に本作の特徴である「可愛いの消費期限」が薄まって

ベタな恋愛話になった感は否めませんでした…。

そもそも気になっていた事なんですが、ここまで衝撃的な展開続きだったお陰で

肝心の「康介が和泉を"可愛い"と思うくらいには惚れている心情変化」が

描けてはいないんですよね。ちょっと強引に感じるというか。

30分という短さが原因なのか、

もっと2人の心情描写に尺を割いて欲しかった…というのが本音です。

 

王道のラブコメも良いですが、個人的には、今まで可愛いを売りにしてきた康介が

可愛いの消費期限がどんどん迫り来る事に恐怖を覚えながらも、

和泉との出会いで徐々に自分の違った魅力(=内面)に気づくようになり、

真の意味で"大人"になっていく…という

成長物語がささやかに描かれる事を期待していたんですよね。

 

なので、面白く見られている事は見られているんですが、

今週末も忙しく、最新話までに感想が上げられそうにないので、

感想はやれるなら最終回の分だけにして、それ以外は視聴のみで楽しもうと思います。

(こちらの感想を待っていてくださった方には、本当に申し訳ございません(汗))

 

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パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル〜 3話 感想|肉体に心は宿っているか否か

 

 

今回の事件は、蘇った遺体。

まぁまた…超常現象の方向へかなり舵を切った話になりましたねぇ。

しかし、その代わりに、初回と2話で描いてきた「なさそうでありそう」な

少しヒヤッとする近未来的要素は薄まったように思いましたし、

ネタ自体もミステリアスに見せてきた割には、真相はそれに見合わない

ショボいものになってしまった気がします。

 

主人公が科学者ではなく警察官だとは言え、サブタイトルにもある通り

取り扱っているテーマは"科学"なので、

小比類巻(ディーン・フジオカ)が妄想を語って"推定"で事件を終わらせようとするのではなく、

検証をし、確実な証拠を得て捜査をした上で解明して欲しいんですよね。

どうして遺体が歩き回っていたのか?の科学的根拠が乏しかった件については、

現実世界でも評論家や研究者、科学者によって唱える説が違う事はよくあるので、

"視聴者への話題のタネ"だと捉えればまだ流せます。

でも…土屋の背景に家族があって、小さい娘がいて、

その子が描いた絵を大事そうに見ていたという設定も盛り込めば、

展開の仕方によっては人情味のある少し捻ったオチに出来そうなものを、

「家族の思い出の場所に行きたかったのかもしれない」でやんわりと済ませるのは…

誰もが思いつく真相止まりでちょっと消化不良なのかなぁと。

せめて、娘の証言が出てきて土屋があの場所に行った理由が判明するとか、

他の警察が後から掴んだ情報を報告するとか、多少の補足的な描写がラストにあれば

まだ腑に落ちたかもしれませんが、

あの台詞で終わらせたのは、流石に強引な印象を受けました。

 

その事に付随して、今回まで見てきて勿体ないなぁと感じるのは、

最上(岸井ゆきの)の"天才科学者らしさ"が物語上で活かせていない所。

いや、確かに、長谷部(ユースケ・サンタマリア)も含めて

3人の個性はちゃんと確立されているのは伺えるんです。

でも、最上をどうしても天才科学者の設定にする必要性が見当たらないと言いますか…

彼女の活躍と言えば、小比類巻と1つの議題について双方の考えを提示するくらいで、

推理から真相解明まで全て小比類巻だけで完結してしまっているのが

根本的な原因なんだと思います。

情報を入手するなら三枝(佐藤隆太)だという信頼を寄せているように、

捜査や推理にももっと彼女を…欲を言うなら、唯一一般的な思考を持つ長谷部も絡める事で、

「それぞれ個性や境遇の違った3人が"チーム"として事件に挑む」意味が

出てくるのではないでしょうか。

 

研究室で再生研究が行われていた時点で「あ、ここは絡んでくるな」とは察しましたが、

真相に繋がるまでの手がかりも、いくら何でも偶然の産物が重なり過ぎて…(汗)

ご都合主義なのが目立ってしまったのも残念だったかなぁ。

前回の衝撃展開には見入ってしまうほどだったので、

次回でまた盛り返してくれる事を願ってます。

 

 

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未来への10カウント 4話 感想|学校生活に恋愛は付き物だよね〜

 

 

前回でも不幸自慢対決というトンデモ展開があったように、

徐々にコメディタッチの方向性にシフトしてきている感じがしますね。

まさか…あのシーンを本当にやるとは(笑)

 

今回は、西山(吉柳咲良)を取り巻く伊庭(高橋海人)と玉乃井(坂東龍汰)の恋愛話と、

三角関係に盛り上がる折原(満島ひかり)たちの浮かれっぷりがメインで描かれました。

正直、恋愛ムードにした事で、ボクシング部ならではの泥臭さが減って

物足りなさはあったし、桐沢(木村拓哉)と折原の匂わせ描写も含めて、

物語に無理やり恋愛要素をねじ込まなくても良いのに…という気持ちは変わらないんですが。

学生の恋は学校を舞台にしたドラマなら定番なので、

そちらに関しては、たまにはこんな回があってもアリかも?と思えるまでになりました。

 

これまでとは違い、桐沢の主人公らしい存在感を最大限に控えめにして

ひたすら生徒を見守る監督役に徹しさせた事で、伊庭の心情変化にスポットが当たり、

彼が目標に向かって懸命に励む姿や、

ボクシング部での活動にピリオドをつけ、東大受験への専念を決心する姿に

説得力や納得感が強く残る話に仕上がっていたのが良かったです。

そして、今回でようやくお披露目の試合シーンを存分に見せてくれた所も満足。

まぁ…私がボクシングのルールをよく知らないっていうのもあるんですが(笑)

カットせずに見せてくれたお陰で、未経験者の折原と同じように

「これは良い線行ってるんじゃないか?」と微かに期待させる

ドキドキ感を終始味わう事が出来たし。

長い尺を使って奮闘する様子が描かれたからこそ、試合も告白も終えてから

「終わった。やっと終わった。この気持ち抑えておくの、辛かったんですよ。長かった。」

と放った本音も、憑き物が取れたみたいな爽やかな表情をした伊庭のカットも、

まさしく"青春"を謳歌している生々しさが伝わる、心に響くものになった気がします。

 

ただ、少し引っかかった部分も1つ。

校長(内田有紀)と教頭(生瀬勝久)…何だかキャラ変しているような?

前回まではボクシング部の存在を気にいらず、潰そうとする立場でいたはずが、

今回では第一試合から観戦しに会場へ足を運んだり、掛け声をしたりするなど

ボクシング部を好意的に見ているともとれる描かれ方になっていたのには

ちょっと「ん?」とは思わされました。

(個人的には、新聞部から取材を受けていたシーンの時、

わざわざボクシング部に注目を浴びせる発言をする事で

負けた時に大っ恥をかかせて、叩いて辞めさせる口実にでもするつもりなんじゃないかと

裏読みしていたくらいなので…)

これも恐らく、次回で登場する西条(村上虹郎)やインターハイへのリベンジなど

重点的に描きたい要素が他に出来たから、

尺の都合で、校長との確執パートはあっさり済ませざるを得なかったんでしょうけども。

せめて、足を運ぶにしても、ボクシング部の弱小ぶりを

この目で見てみようという軽い気持ちで行って、

負けはしたけれども、伊庭の粘り強さとひたむきさにやられて心を入れ替える…

といった変化がさり気なく盛り込まれていたら、この違和感もなくなっていたのかもしれません。

 

で、不明のまま終わったインターハイの結果は…

「インターハイへのリベンジ」と先に書いてしまった通り、

伊庭に続いて、どこも惨敗になって帰ってくるというのが王道の流れでしょうね。

いや…もしかしたら、伊庭のあの告白で学校ごと出場停止処分になったとも考えられますが、

前回の顛末も結局ボクシング部内で完結したままだとなると、その線はないかな?(苦笑)

 

とりあえず、転校生として登場するらしい西条が加わる事で

物語にどんな風を巻き込むのか、そこら辺に期待してみたいと思います。

 

 

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ナンバMG5 3話 感想|大丸も悪い人ではなさそう…

 

 

あっという間に過ぎた夏休み…からの二学期。

夏休みこそ学生生活の青春!みたいなもんだけれども、そこを端折ってしまったかぁ。

伍代(神尾楓珠)が「学園ドラマみたいな台詞」と言っていたように、

美術展で出す絵画に精を出せている事を

嬉しそうに話す剛(間宮祥太朗)が伍代の優しい嘘を知り、

このまま普通の生活を続けるべきか…それとも今すぐ駆けつけるべきかで葛藤を見せる姿は、

二重生活を送る者ならではの描写になっていて印象には残ったものの…

個人的には、前回で予告されていた恋愛要素が絡む話が

ど定番の花火大会でも海水浴でも描かれる事がなかったのはちょっと残念。

深雪(森川葵)の水着姿や着物姿を恥ずかしそうに見るとか、スイカ割りを体験するとか、

中学時代までバリバリヤンキーの生活を送ってきた剛が初めて過ごす"普通の"夏休みが

どんなものだったかを見られるのをつい期待してしまっていたんですよねぇ。

あとは…剛の裏の顔をまだ知らない状態で関わる"普通"代表の深雪の出番が少なくて、

そこで物足りなさを感じたっていうのもあります。

回を重ねるごとに家族や学校でのシーンが少なくなっている気がしますが…

見所はある事にはあるので、もうこういう作品だと受け入れるのが吉なのかもしれません。

 

内容に関しては、実はヤンキーでもあるという秘密を何とか誤魔化せた前回から一転、

まさか、あと何話か先でやりそうな「もう隠し通せそうにない」状況を

今回で持ってきたのには意外でした。

「バレるまでで良いんだ。普通に勉強したり、部活したりよ」

前回の剛のこの本音を聞けば、彼は純粋に"普通の学校生活"に

憧れを抱いていた上での発言だったと十分に理解出来るんですけれども、

大丸(森本慎太郎)の言う通り、家族も友達も騙している事は

残念ながら事実ではあるんですよね。

でも、関東制覇!と言われるくらいだから、小さい頃からずっと期待され続けていた訳で、

中々真実を話せるタイミングを見出せなかった結果、親を悲しませないように

二重生活を送ると決めた剛の気持ちにも共感出来る。

俺は嘘が嫌い、嘘は人を傷つける、男なら誠実であり続けろという考えの大丸と、

秘密を守る選択をしたのは、親孝行のためでもあるという考えの剛。

どちらも間違っていないし、どちらも別ベクトルで人に思いやりがある…

2人の価値観がぶつかり合った終盤のシーンは、いかにもヤンキードラマらしい

熱く考えさせられる仕上がりだったと思います。

 

美術部の部長が怒ったのはよく分からず、強引さを感じさせましたが(苦笑)

(親が緊急搬送されたとか、どうしても戻れない事情があったと考える方が普通じゃ…)

剛が窮地に立たされているとはっきり示すための流れを作ったと捉えれば、まぁ良いでしょう。

しかし、次回で本当にカミングアウトとなると、

全10話だとして、残り7話も話が持つのかな?という不安も出てきましたね。

今後の内容次第では、もしかしたら感想もこれだけ書けるほどではなくなり

視聴のみで楽しむ…って可能性もあるかもしれません。

一捻り、二捻りある展開を期待します。

 

ところで、「乳」のマスク…「愛」って書きたかったんでしょうかね(笑)

左上の部分しか合ってませんけど、何となくそんな気がしてw

 

 

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