下剋上球児 2話 感想|教師を辞めようとしていた理由が判明

 

 

南雲(鈴木亮平)がなぜ教師を辞める事を妻に言わずにいたのか、

なぜ賀門(松平健)と会いたがらなかったのか。

最後まで見て、ああ、だからかぁ…と納得しましたよ。

南雲の意味深な様子を引っ張らず、2話という早さで明かしてくれたのは潔かったですが、

その理由が想像の斜め上を行き過ぎていて

ラストまでで書こうとしていた感想が吹っ飛びました(笑)

 

正直、一部の部員を贔屓している感は否めませんでしたが…

野球部は厳しい指導が当たり前とされている風潮の中で、長所を見極めて伸ばす

南雲の優秀さや頼もしさを描き、

それも「TOKYO MER」の主人公を演じられた鈴木亮平さんともなれば

より魅力的なキャラクターに映る訳で。

彼に優れた人間だというイメージを持たせた前半から、

その性格とは到底かけ離れた過去がラストで判明する急転っぷりには目を引きましたし。

同時に、3年後でも監督を勤める様子が見えた事から、

どうやって続けられたのか?また、うっかり単位を落としたのにも何か事情があったのでは?

という新たな謎も増えて、次回も見てみたくなる締めにはなっていたと思います。

 

ただ、サスペンス要素をあそこまで色濃く出してくるとなると…

やっぱりチグハグにはなりそうで、不安な気持ちは拭えません。

というのも今回は、ラストの展開を除けば

普通に"成長物語"仕立てになっていて見やすかったですし、

前回よりも生徒たちの事情や葛藤に焦点を当てていた事で、

高校生&運動部ならではの青春を感じさせる内容になっていたんです。

そう…個人的には、前回と今回、今回の終盤までとラストで

どことなく別物のように思えてしまったんですよね。

もっと分かりやすく言えば、野球部の立て直しを描きたいのか、

生徒の成長を描きたいのか、大人たち(主に主人公)のリブート物語なのか、

それともサスペンスなのか…

描くべき物事がてんこ盛りで、どれをメインにして

どれをサブストーリーにするかが絞り込めていないために、

物語の方向性がイマイチ掴みきれないんです。

 

話は戻って…南雲の件、今後どうやって処理するつもりなんでしょうかねぇ。

れっきとした犯罪なので、それじゃあしょうがないか…では済まされなければ、

もし生徒たちが知ったとして、「それでも俺は先生に指導してもらいたい!」

「先生とみんなで一緒に甲子園に行きたい!」という感動ムーブに持っていったりしたら、

本作への印象も悪い方に変わると思います。

まぁ、信頼出来るスタッフではあるので、そこら辺は大丈夫だと信じていますが。

うーん…でも、サスペンス要素が悪目立ちしそうで一気に心配……(汗)

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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