ジャック・バウアーと藤岡弘、を足して割ったようなクセ強キャラ…
今にも「拙者」って言いそうな口ぶり…
あれは本物の自衛隊からクレームは来ないんだろうか(笑)
そのうちモノマネする芸人さんが出てきそうよw
自衛隊に対する「真面目」「責任感強い」のイメージをコッテコテに塗り固めた
紘一(永山瑛太)のキャラクターは偏見で設定し過ぎでしょ!とは思うし、
他のドラマだったらキャラがあまりにも濃くて世界観から浮いてしまいそうな気がするんですが。
アバンからテンポは良いし、咲(北川景子)とのボケツッコミの掛け合いも間合いも
既に確立されているのが伝わり、
「これはコメディとして楽しめば良いんだ」と肩をほぐされる心地を覚えて
そこまで抵抗感なく視聴出来ました。
人物紹介の名字の部分が"籍を入れている"事を示すハンコで表されている演出も面白い。
ただ、本作はオリジナル作品ですし、離婚活動を描くという切り口は興味深いので、
公式サイトのイントロの通り「夫婦の新たな形」「離婚=幸せになるための第一歩」を
考える機会になるきっかけになれば…とは思うんですが、
こうして見てみると、
果たして10話も必要な内容なのか?
という懸念点はありますよね。
視聴リスト&期待度に「話が「離婚したい!」「いや、やっぱり離婚しなくても良いかな…」
の繰り返しだったらどうしよう(笑)」って書いたけれど、あながち間違いでもないみたい。
結婚までにお互いの長所や価値観を知っていく過程を
結婚後の生活に置き換えただけなのでは?感は否めないし、
何度も何度も別れたいと強く願うも、吊り橋効果によって毎回終盤の方で引き止められて、
最終的には徐々に好きになってしまうオチになるんだろうなぁというのも何となく読める。
そして、「全員離婚家族」って言うけど…
多分、メイン2人の優柔不断な展開だけでは話が持たないから、
両親=脇役のエピソードも加えて群像劇仕立てにする事で
食い繋ごうと考えているんですよね。
個人的には、その"盛り込み具合"もちょっと不安で。
回を重ねるごとに両親のエピソードの方が膨らんできて
メイン2人の存在感を薄める可能性があるだけでなく、
結婚・離婚のテーマに関係なさそうなお仕事パートの「パワハラ」「ルッキズム」も
同時に展開していくとなると…
扱いようによっては散漫してしまうのではないかな?と思っています。
この話だったら、NHK土曜ドラマかBSPの日曜10時枠で全5話で放送した方が、
全体が引き締まって社会性も増しそうな気がしましたが、
まぁ、まだ今後を見ていかない事には分からないので。
テンポ自体は悪くないし、普通に笑って楽しめるので、見続けるつもりでいます。
最後に…米津玄師さんの主題歌が、作風と絶望的に合わないのも珍しいなと…(笑)
曲を流すためにわざわざエモーショナルな場面を用意した感。
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