
裁判官の訴訟方法は2通りあり、
弁護人や検察が出した書類を重視する書証主義と、
被害者や被告人の尋問を重視する人証主義があるそうです。
安堂(松山ケンイチ)と落合(恒松祐里)は正反対の人間だとは前から思っていましたが、
どちらがどちらの主義寄りか?は一目瞭然ですね。
確かに、裁判官が事あるごとに職権を発動してしまい、
1つ1つの案件に時間を割いてしまっては、非効率になりかねません。
チームの中でバランスを取る、落合のような存在も必要です。
しかしその上で、状況を把握して、臨機応変に動くのも
裁判官にとって大切な仕事なのだというのを、落合自らが気づき、学んだ回でした。
いつもキリッとした眉毛で、顰めっ面のような表情を浮かべて、
発言も常に冷静さがうかがえるエリート判事補の落合。
今回はそんな彼女の…というか恒松さんの、
分からないようで分かる緩やかな表情の変化の過程が素敵でした。
本当に、表情自体はそこまで変わっていないんですが、
春(石田莉子)に真摯に向き合おうとする際の、柔らかさと温かさをまとった声だったり、
この人を本気で救いたいのだと思わせる、熱の入った目線だったり、
終盤の津村(市川実日子)とのシーンで見せた口角の緩み具合だったり。
今回の案件を機に、こだわり過ぎていた自分のやり方を見つめ直す落合の成長の瞬間が、
様々なシーンで見受けられました。
前半の方では片眉をピクッと上げる演技が何度かありましたが、
あれも「自分は周りと違ってしっかりしてる」を意識してのものだったのかもしれませんね。
古川「(公平性の観点から小野崎に呼ばれた件について)
ったく…裁判官が法定外で調査するアリバイ要員扱いするな。」
小野崎「ふんw」
津村「うちって案外、おかしな地裁だね〜。」
この辺りの、キャラ立ちした掛け合いも面白く視聴。
「分からない事を分かっていないと、分からない事は分かりません。」
元々、この揺るがないポリシーで安堂が1人で調査をしていたのが、
小野崎(鳴海唯)と2人で…今では4人と、
ポリシーに共感してくれて、手伝おうとしてくれている人が徐々に増えてきている画が
何気に嬉しかったりします。
門倉(遠藤憲一)も、どうアドバイスしてあげれば良いかのコツを掴んでいる感じですし。
コミュニティが広がりつつあります。
本作の縦軸らしい前橋一家殺人事件で、残り3話分を展開していくのでしょうか。
安堂と父親の関係性の行方も気になる所です。
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