2022年秋ドラマ一覧

作りたい女と食べたい女 2・3話 感想|餃子にはご飯でしょ〜

 

 

2話

 

初回の感想でも触れていたけれども、春日(西野恵未)ってやっぱり、

一緒にいてくれるだけで安心感があるんですよねぇ。

おまけに、気配り出来るし、薬の瓶やらプリンやら+αもいろいろ用意してくれるし…

女性同士だから、言いにくい事も相談しやすい。

今の野本(比嘉愛未)にとって"いて欲しい存在"だというのがよく分かる、

彼女の魅力が光る回でした。

 

食べてくれる相手が見つかってからは、デカ盛り料理を作る日々。

初回で綺麗に収まった自分のためのご飯を見ていた分、

ミートボール盛り盛り!卵8個米4合!ご飯こんもり!といった

見た目も材料も規格外で、良い意味で非現実的な料理が続いているのを見ると、

ああ、本当に作るのが楽しくて、

いっぱい作れるのが嬉しくてしょうがないんだろうなぁ…とも思えてきます。

 

作ってくれるお礼にと食費を払い、何かに困っていたらサポートする。

もらった食費が「次はどんな料理に挑戦してみようか?」というモチベーションに変わる。

この例えをするのも何ですが、パートナーとの新しい形を構築していく点では、

一時期の火10ドラマ(TBS)を彷彿とさせますね。

それも、本作の場合は恋愛が絡んでいない、

あくまでも「需要と供給」で成り立っている関係性に思えるから、

これから残り6話で、この"未知数な関係"がどう発展していくのか、

先を見守りたい気持ちにもさせられてしまうのです。

 

3話

 

餃子にはご飯でしょ!!!!!

と声を大にして言いたくなってしまった(というか心の中ではツッコんだ)春日の新人時代。

餃子にも焼肉にも、ご飯は欠かせませんよ。

まぁ、あのおじさんも若い女性に

「仕事終わりの流儀」とやらを伝授したかったんでしょうけどねぇ…

自由時間をどう満喫するかは自分で決めるもんなんですよ。

 

「ぐび」の音に合わせて、春日の飲み姿を段階的にアップで撮っていく演出も…

いろいろ考えさせられましたね。

常にゆったりとした映像になっているのに対して、

リズミカルなカメラワークが挟み込まれる"異物感"の作りもそうですが。

春日がその場で感じている、普段頼まない食べ方を自ら実践している違和感と、

周りに「"正しい"食べ方かどうか」をジャッジされている圧迫感も

同時に伝わってきて、ちょっと心苦しいものがありました。

 

本作って、語り過ぎない所が良いんですよね。

回想の盛り込むタイミングや映像を使い分けながら、

視聴者にある程度"想像を膨らませる時間"を適度に残してくれる

加減が上手い作品だなぁと思います。

 

餃子でぎっちぎちに詰められていたのが、

最後には窓からの自然光が反射するほどすっからかんになったホットプレートは、

それだけお互いが心から食事を楽しめたし、美味しかったという証拠にもなっていて。

相手の食べっぷりをお酒のつまみにする2人が可愛らしかったです。

 

「食べる」という行為はずっと大好きで続けてきたけど、

漬け卵でアレンジしてみたり、食器を変えてみたりで

質を上げる方向に徐々に変わってきている春日さん。

無意識でも確実に影響されていっている所で、次週は外に飛び出してみるとの事で…

2人がどんな"気づき"を得ていくのか、楽しみですね。

 

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ザ・トラベルナース 7話 感想|礼くんがどうしても叶えたかった夢

 

 

今回の脚本、中園ミホさんだったんですね…。

女性の本音や、女性同士のバチバチを描いていた前回の内容を描いた方と

同じとは思えないくらい、普通〜にハートフルなお話でした。

 

ただ、エピソード自体は悪くなかったんですけど、

見ていてちょっと気になったのは、「看護師が無茶を通す」点では

2話の孤独のグルメ回と共通しているのかな?という事。

あの時は確か、脳梗塞になったばかりの患者に固形食を食べさせての治療法に

最初は良く思っていなかった歩(岡田将生)だったのが、

静(中井貴一)の真意を知って、やがて医者と協力するまでの過程が描かれていたんですが…

それを考えると今回の内容も、

"看護師の本来の仕事"を通して魅せる事は出来たはずなんですよねぇ。

 

例えば、強行する人物が、2話では静だったのが、

今回では歩になっていた所まではまだ良かったものの。

うーん…何と言うか、最後の夢である映画撮影に1日付き添う形ではなく、

骨転移で手術は難しいと言われようが、

母とスイス旅行に行けたり、今後も自主制作が出来たり…と

小さい頃からいくつか叶えたかった夢を叶えられるような体にするために、

多くの医者に反対されながらも治療を諦めない描写があった上で、

あの映画撮影のくだりを最後に盛り込んだ話になっていたら。

本作のもう1つの軸である「歩の成長」もより伝わってきたし、

「医療モノ」から脱線しかけているようにも映らなかったんじゃないかと思ってます。

 

終盤の、礼(荒木飛羽)がいたベッドの横に1つの椅子が置かれている構図も、

シングルマザーで忙しい日々を送っていた分、

2人きりで話す時間が欲しかったんだろうな…という

母の本音と不器用さ(ある種の"夢"?)が覗き見えただけに。

内容"だけ"で捉えると、母がただの過干渉で

お見舞いにまともに来ない人で終わってしまったのも勿体なかったですね。

「人を見て人を治す」なら、親子の関係の修復も取り入れて欲しかったです。

 

で…視聴率は良い方なのに、登場人物が多いせいか、なぜか駆け足に見えるまま最終回。

静と天乃(松平健)の関係性もはっきり明かされてませんよね?

でも、それ以上に個人的に「そこは触れなくて良いの?」と思っているのは、

太郎(泉澤祐希)を立ち直らせる回がなかった事ですかねぇ。

実は…途中まで太郎役が泉澤祐希さんだと気づかなかったんですよ(笑)

それくらい、小者感たっぷりなキャラなんですよね。

だから、今までの出演作で爪痕を残されていたのを考えると、

あの役が本当に泉澤さんである必要があったのかという疑問がず〜っと残っております。

 

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親愛なる僕へ殺意をこめて 9話(最終回) 感想|綺麗にまとまったけど納得は行く。

 

 

なるほど…な最終回。

よく取り上げられていた"裏表"に因んで例えるなら、

表のテーマは「真相探し」である一方で、裏のテーマは「痛み」だった訳ですね。

 

京花(門脇麦)は幼少期に、虐待や差別で得た痛みを

受け止めてくれるような存在をずっと探し求めていたし、

エイジ(山田涼介)も同じく、「殺人鬼LLの息子」というレッテルを貼られ続けて出来た傷を

誰かに癒してもらいたかった。

亀一(遠藤憲一)は自分がこの世界に存在する意味を見出すために

"痛み"を知ろうとする行為を止める事はなかったし、

乙(夏子)も家族に必要とされたくて、人に危害を加えていた。

で…ナミ(川栄李奈)は親友の死で、エイジに出会うまでは心に深い傷を負っていた。

こんな感じで、登場人物全てに当てはまります。

そう考えると…唯一「肉体的な痛み」である

序盤のサイ(尾上松也)の拷問シーンも、必ずしも無駄ではなかったって事ですね。

(衝撃の真相続きで、視聴者がサイの存在を忘れていないかどうか心配ですw)

 

凄い綺麗にまとめたなぁとは思うし、

後半は答え合わせ展開とそれに伴う台詞量が多くて、やや難解な内容にはなっていたし。

正直、前回で真犯人が明かされてしまったために

今回の内容が蛇足気味だった気がしなくもなくて、

ミステリーの作りとしては完璧だったとまでは言い切れないんですが。

でも…個人的には、あの結末で終わるのも納得は行きましたね。

何より、この手の作品で扱われがちな「二重人格」の設定を、

客寄せパンダ的な"道具"として片付けない所が、

本作を好意的に見られた大きな理由だったのかもしれません。

二重人格になるまでに至った残酷な背景や、

エイジの二重人格をきっかけに周りが孤独を抱えていく過程、

また、エイジと同じく心が壊れそうな日々を送っていた事など…

設定を通して、それぞれにスポットライトを当て、

さらに役者さんの演技で立体的に魅せる形で

視聴者を引き込ませる作風に徹していたのが良かったです。

 

山田涼介さんの演技力の高さも光りましたね。

前にも書きましたが、おどおどした表情を筆頭に

コミカルな演技がお得意なイメージを勝手に抱いていたのが、

本作ですっかり払拭されました。

片目に思いっきりハイライトを入れて強い意志を見せたり、

逆に真っ黒な瞳で睨みつけて、絶望感と怨恨を増幅させたり…

目の中に取り込む光の調整で、今主人公がどう感じているのかを訴えかけてくる所が

素晴らしい役者さんだなぁと思います。

若干上からになってしまいますが、山田涼介さんの演技だけでも

見る価値のある作品だったのではないでしょうか。

 

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作りたい女と食べたい女 1話 感想|「女」というだけで

 

 

以前「王様のブランチ」の漫画コーナーで紹介されて、題材に興味を持ったものの、

結局読んでいないままだった原作が実写化されるとの事で、

視聴してみようと決めておりました。

「夜ドラ」枠の作品は、話数も多い上に毎日あるし、すぐ溜まっちゃうし…

おまけに録画も被り被りで断念した作品が多かったんですが、

(視聴は「カナカナ」「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」のみ)

本作の場合は10話と短く、秋ドラマも終わりに差し掛かっている時期での放送だったのも

視聴理由に繋がったのかもしれません。

 

初回の内容は、2人が抱えている背景と、2人が出会うまでが描かれました。

基本的に日常に沿って物語が進んでいくので、その時彼女はどう感じているのか?を

視聴者が読み解きながら見る形となります。

適度な"余白"を作ってくれたお陰で、

いっぱい作れば作るほどやり甲斐があって楽しいけど、自分は少食だからと諦める…

でも「いつも少食にしていてお上品」「家庭的」な女性になりたくてなっている

訳じゃないという、野本(比嘉愛未)の内心やきもきした気持ちと。

外食だとまあまあコスパよく収まるけど、容姿もあってか偏見がつきまとうから

家でチキンバーレルみたいな量の多い物を買って食べた方が気が楽…でも値段が高い…という

春日(西野恵未)の日々の葛藤がよく伝わってくる内容になっていました。

 

そして、2人に共通しているのは、「女だから」ってだけで自分を評価されてしまうという事。

説明台詞でもなくモノローグでもなく、映像を通して人物を紹介し、

さらに15分間でコンパクトにまとめた作りになっていたため、

これは次回以降も期待出来そうだと思わせてくれた初回でした。

 

比嘉愛未さんはつい最近まで、おどろおどろしい役を演じられていましたが(笑)

その分、周囲から一目置かれるキャリアウーマンっぽい役には

安心感と安定感を感じさせます。

一方で、西野恵未さんは初めてお見かけするお方ですね。

…というのも、本業は女優さんではなくキーボーディストなんだそう。

しかし、食べるのが好きな春日という女性にはぴったりの佇まいで、

背が高いのも影響しているのか、一緒にいて心が落ち着くような、

重い荷物を背負って相手をほぐしてくれるような、

そんな包容力が滲み出ているんですよねぇ。

 

最後は、本作のタイトルにもなっている「作りたい女と食べたい女」にかけているのか、

野本が一緒に食べない所はちょっと意外でしたが、

大口で黙々と食べる春日の様子を見て、うっかり目頭が熱くなってしまいました…。

目の前で自分の手料理を美味しそうに食べてくれるという事が、

インスタでの「見えているつもりが見えにくい」反響や、

社員が良かれと思ってかけてくれる言葉以上の

最高の"褒め言葉"だったんだなぁと実感するラストシーンだったと思います。

 

月〜木と毎日あるため、感想は今後も書くかどうかは不明ですし、

明日以降は録画視聴になってしまいますが、引き続き見ていくつもりです。

 

 

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拾われた男 8話 感想|親子それぞれ遺伝してる!

 

 

武志(草彅剛)、とんだ大嘘つきだった(笑)

調べたらすぐ分かるような嘘から、聞いただけでもあり得ないだろうと思う嘘まで…

次から次へと重ねていくあのシーンにはもう、じわじわと笑いが止まりませんでしたよ…w

 

武志はアメリカの多くの人からは「ユーモアに溢れた人」「気さくな人」という

イメージを持たれていた一方で、

幼い頃から共に過ごしてきた諭(仲野太賀)だけは彼を

「何を考えているのか分からない人」「翻弄させて困らせる人」だと捉えていた。

でもそれは、相手が今立たされている状況や年齢、

出会った時期によって与える印象が異なっているだけで、

彼は現在まで「相手を想って、突飛な発想・発言で喜ばせようとする」

人である事は一貫しているし。

その性格は、スタッフに差し入れを配り歩く平造(風間杜夫)から

遺伝しているんだろうなぁ…とも思わされます。

 

他にも、どうしようもない人だから「けだもの」と呼ばれる所は、諭と平造で似ていたり。

いつも物を片付けるのは自分だと文句を垂れながらも、

結局また旦那の食べた痕跡をついつい拾ってしまったり。

今回はそんな、自分の心の中に"家族と過ごした時間"が

確実に存在している事を示す「遺伝」と、思い出や出来事が蓄積されればされるほど

縁を切れそうにない「家族」が描かれた回だった気がします。

 

諭にとっての"もう1つの家族"である福子(永尾柚乃)も

徐々に「ポスト結」になりつつありますね。肝の据わった感じがママそっくりです(笑)

特に、福子が先に「まずは冷静になれ!」って肩に手をぶつけてきて頼もしさを見せた後で、

結(伊藤沙莉)も無意識に同じ行為をとるというのが…

ああ、親子だなぁと感じられてほっこり。

内容自体は、武志がアメリカに残留すると決めた理由や、

その時武志はどうしていたか?を紐解いていく展開になっていて、

前回以上にシリアスさが増した分、今回は福子のキャラクターに癒されました。

 

諭が「2年後来れたら来るわ」と言って去ってからの、武志のまばたきの動きもね…

本当、なんて事ない動作なんですけど、

ゆっくりと閉じられていく間に、諭への想いとか、家族の事とか、後悔とか、

いろんな気持ちが込められているようで、ちょっとだけジーンと来ちゃいましたね。

そのシーンがあった上でのあの「もしもの世界」。

アメリカで1人、大切な人を長年考え続けていたのだというのが分かります。

 

15年間バラバラになっていた家族は、再び1つになれるのか?

そして、もちろん…1000万円をどうするのか?

(映画の脇役出演って、給料いくらなんでしょ??)

役者業の事もあるので、どんな結末に落ち着くのかが読めませんね。

 

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エルピスー希望、あるいは災いー 6話 感想|相克の関係。言い得て妙!

 

 

「相克の関係」か…面白い事言うなぁ、正一(鈴木亮平)。

 

恵那(長澤まさみ)にとって、正一が手強い相手である事、

彼との色恋に溺れたら中々抜け出せないという事は以前でも語られていたけれども、

今回のあの冷静な声のトーンからは、

彼を俯瞰的に見る形で、あえて意識の外に追いやろうとしている

ささやかな対抗心みたいなものを感じさせました。

一方で正一は、指輪という名の"呪い"で、恵那の滾る感情を一旦封じ込めようとはした。

でもそれは今の彼女には通用せず、自身の思惑に気づいていると察した上で

別れを切り出したんでしょう。

 

「俺とお前は、いつの間にか相克の関係にある。」

「生半可な情理などでそれは埋められないものだ。近い将来君は俺を憎む事になるだろう。」

「そういう君だからこそ俺は好きだった。それはこれからも変わらない。」

敵か味方か、ここまでず〜っと得体の知れない存在感を放ってきた正一ですが、

少なからず、彼女に愛情を抱いていたのは事実なんだろう…とは

この言葉から伝わってきます。

「人生から押し流す大事なもの」で恵那が正一を押し流したように、

正一も恵那を押し流す選択をとったんですよね。

 

正一が退職届を出してからメインテーマがかかるまでの、一連の流れはとても清々しくて。

ああ…彼は、権力がものを言う世界に飛び込む形で

"独り"で戦いに挑もうとしているのだと思わされるシーンでした。

そして、独りになっても彼の背後には、思わず視線を感じるほど

恵那が大々的に映ったポスターが貼られているという構図もシビれます。

返り咲いてもなお、政界が絡んでいる冤罪事件に立ち向かおうとする恵那と、

溢れ出る才能を止められないまま次のフィールドへと移った正一…

離れたとしても、これからも2人の「相克の関係」は続いていくという事を示した点では、

次章への良いバトンタッチ回になったんじゃないでしょうか。

 

恵那と正一の関係性とは別に、

人を駒にして遊んでいるかのようなメディア業界の人事の闇も興味深く視聴。

冤罪事件で魂に火をつけた村井(岡部たかし)は、

「フライデーボンボン」での最初で最後の反抗を見せてくれましたが、

左遷されたという事は、視点を変えれば

今までくすぶっていた自分自身の変化を認められたとも解釈出来る訳で…

そういう意味では爪痕は残せているし、本人も悔いはなかったんだろうと思います。

 

報道生活がスタートする当初は意気込んでいたのが、

時間が経つにつれて、初回で自分が言ったまんま

「誰も自分たちが報道した事の責任なんて振り返りたくない」

「報道って時間ないふりして、いつも必要以上に忙しい」状態に陥ってしまっていた恵那が、

果たして、拓朗(眞栄田郷敦)と共に政界に踏み入れ、真相を見つけ出す事は出来るのか?

まだまだ楽しみです。

 

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silent 7話 感想|紬の真っ直ぐさが2人をつなぐ

 

 

今回は「想が声を出さない理由」と「想と奈々の関係性」にじっくり向き合う、

1つのターニングポイントを迎えるお話になっていました。

そして、核心へと迫る中、紬(川口春奈)は2人を取り持つ存在として描かれました。

 

紬はどこまでも真っ直ぐな人でしたねぇ…。

奈々(夏帆)に事前に用意してきた手話を伝えるシーンは、

世間の評判だと「身勝手」と思う方が多くいたらしいんですが、

私は特に嫌な気分にはなりませんでしたね。

奈々は想をずっと好きでいたけれども、想からしたら"彼女"ではないし、付き合ってもいない。

それは、「佐倉くん」と呼んでいる辺り、まだ正式な関係にはなれていない紬も同じで。

だから、この曖昧な状態が続いている以上は、どこかでケジメをつける必要があった…

そう思っています。

手話は下手くそと言われながらも…いや、下手だったからこそ?

紬が時折感情を顔に出しながら伝える姿には嘘がなくて、

ああ、本当に感謝しているんだなぁ…っていうのが奈々目線で伝わってきて

ちょっと涙してしまいましたし。

想ではなく紬が行動に出ようとしたのも、

想が「聴者とろう者と中途失聴者は違う」と言われたのを知った所から始まって、

奈々なら全て分かってくれるであろう想の早い手話が、自分では分からない時がある→

8年間何もしてあげられなかった自分の代わりに、長年受け止めてくれていた奈々に

想本人が伝えづらい感謝の気持ちを伝えたくなったし、誤解を解きたくなった…と

段階を踏むようにして動機が描かれていたので、

今回のは"らしい"判断だったし、ああなるのも自然だった気がします。

 

あとは…演者によっては、偉そう…ってなりそうな役柄を、

川口春奈さんが演じられたというのが大きかったですかね。

以前、本作の裏側に迫る記事で、川口春奈さんを起用した理由として、確か

「女性の共感を得やすい」「女性のリアルな部分を演じても嫌われにくいだろう」って

書かれていたのを読んでいて。

川口さんの純粋さと等身大さが最も活きたシーンにもなっていたと思います。

 

で、想の気持ちが奈々に届くシーンの他に、

個人的に嬉し泣き(一部は切な泣き?)してしまったのは、

好きな人の心の中に"大切な人との時間"が刻まれているのが、想や紬から感じられた事。

 

まず想に関しては…奈々が、自分だけが憧れていた夢を想も同じように見てくれていて、

さらには、自分では想像出来なかった声を、想の夢の中では出していたと知れて

何よりもの救いになった事でしょう。

前回では「絶対叶う事のない夢」として描かれていた分、

たとえ夢ではあっても想いは通じ合っていたと分かった途端、

心揺さぶられるものがありました。

 

そして、今度は紬について。

終盤で紬が話していた「声、好きだったけど。それは本当だけど。」…

この後付けしていくような言い回しだったせいか、

湊斗(鈴鹿央士)の声で再生されたんですよね。

これが脚本家が意図して描いた台詞なのかどうかは分かりませんが、

このたった一言を聞いただけで、別れてはしまったものの、言い回しが移ってしまうほど

彼女の中では湊斗の存在が大きな支柱になっていたし、

1人心をすり減らす生活を送っていた彼女を救い出してくれたのが

彼であるという事実はこれからも揺らぐ事はないんだろうな…なんて、

馴れ初めや付き合っていた頃の記憶がぶわっと蘇ってきて。

ちょっぴり切なくもあり、8年間という長い思い出を

今でも無意識に、心に大切にしまってくれている事に、

嬉しさを噛み締めたくもなるシーンでした。

 

奈々が憧れていた夢、図書館での可愛らしいエピソード、

そして、衝撃だった「プレゼントを使い回された気持ち」…

奈々と想の間に入ったヒビを治していく過程や、

奈々の気持ちの変化、前向きになっていく様を、

前回の要素を取り入れながら、前回と今回で対になるようにして

表現していった手法も素晴らしかったです。

特に、図書館で子供にシーッってされたエピソードが刺さりましたね。

手話での会話が盛り上がって、思わず笑いが吹き出てしまったのが

子供にとっては「喋っている」と捉えられた事が、

奈々の「声で喋っている」夢を叶えられたようにも思えて、こちらも微笑んでしまいました。

 

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アトムの童 7話 感想|興津、寝返るもまだ胡散臭い。

 

 

社員も増え、以前の活気ある状態に戻れた「アトムの童」…

あれ?私、1話分見逃してた??と思うくらいのペースの速さですね。

興津(オダギリジョー)が猫みたいにシャーっと吠えていた

前々回のラストが嘘のようです(苦笑)

 

裏切ったり寝返ったりの繰り返しに、「組織vs組織」の構図、

官僚・銀行・株主といった"お金""権力"にまつわる設定を盛り込んでのマネーゲーム的展開と、

回を重ねるごとにゲーム版「半沢直樹」になっている本作ですが、

(いや、もうゲームもアクセサリー代わりにしか使われていないかな…(汗))

逆に大ヒット作の足跡を追う作風にすればするほど

作り手と視聴者の求めているものに大きなズレを生じてしまっている気がするんですよねぇ。

もっと簡潔に言えば、アップダウンの展開で面白い"風"に見せているだけで、

それに描写が釣り合っていないというのか。

 

中でも、個人的に違和感を覚えてしまったのは、那由他(山﨑賢人)と隼人(松下洸平)が

ゲーム開発者の勤めるシアトルの会社に転職を決めた件。

え〜っと…この前までは、5000万円でかつてのアトム玩具の土地を買い戻すほど

「アトム玩具のみんなで作るゲーム・おもちゃ」に強い思い入れのある2人だったのに?

イベントで会って間もない相手の所で一緒に働こうってなるの??

そう感じる理由は単純で、"過程"が圧倒的に不足しているから…なんでしょうね。

 

話の前後が繋がるように物語を進めていない限り、

残念ながら、「そろそろ次のステージに進むべきなんじゃないか?」という台詞だけでは

とても補う事は出来ません。

「次のステージ」って言うけど、今はどんなステージに立っているのか?

そういった"過去と比較した現段階での""ゲーム業界においての"会社の地位が

明確化されていないのが、あのシーンを見て、腑に落ちない気持ちにさせたのだと思っています。

 

そして、急に助けを求める側になった興津(オダギリジョー)も同じです。

口約束じゃなくてきちんと契約書を交わして!はもちろん、

切羽詰まっている割には、髪型がほぼ乱れてないのもどうなのかな…

というツッコミもそうですが(苦笑)

「納得行かない」「まだ胡散臭い」と視聴者に思わせた件も、

"数年間"が端折られたが故に起こった弊害な気がします。

ゲーム制作をしていく上で、「会社を守るため」と言いながら

汚いやり方で技術を横取りしてしまった後悔や罪悪感みたいなものが

興津から時折垣間見えるように描かれていれば、

彼の人間臭さも増して、頼み込んでくるのにもちょっとだけ同情出来たんじゃないかと

思えてなりませんでした。

 

本当に、那由他の考えが「ゲームの未来と発展のため」から来ているのにブレがない所に、

何とか救われている感じです…。

口がポカーンとしてしまう物語でも、山﨑賢人さんの純真な佇まいで、

やっぱり、那由他の進む道を、那由他の見る景色を一緒に見てみたくはなるんです。

社内に興津が入ってくるシーンの演出も、その瞬間をスローモーションで撮った事で、

乾いた土地(=アトム)に水(=興津)という異なる性質が混ざり込む…という

ゾワッとした感覚を作り出していて洒落ているとは思いますし。

黒い傘を差していたのが興津から隼人に変わったのも、那由他との関係性の変化を

感じさせて、そこも上手いなぁとも思うんですよね。

 

演出や役者さんにはまだまだ良い所が見えるだけに、脚本の粗さが目立つのが残念です。

那由他と隼人が興津のせいで()別れたラストシーンにしても…

仲間割れ、買収…と、第1章での内容をなぞるような話が続いている作風からするに、

どうせまた時間経過させて、また数年間をやんわりと描いた上で

「eスポーツ制作で幅を広げた那由他」と「新技術を学んだ隼人」が合流して

感動展開をやるんだろうなぁというのが読めるので、あまり衝撃もありません。

 

前後編で何とか盛り返して欲しい所ですが…もう難しいのかな。

 

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クロサギ(2022) 6話 感想|神志名の過去、ようやく明かされる。

 

 

氷柱(黒島結菜)が裏バイトの実態を単独で調べる件に、警察との絡みに、

神志名(井之脇海)の過去に、桂木(三浦友和)との対立に、鷹宮(時任勇気)の本性に…

とにかく、いろんな方面のエピソードを詰め込んできた前半。

お陰で、テンポが悪くなっている上に、

本作のメインが何なのかが霞んでしまっていますね。

「シロサギを喰う」部分なんて、仕切り直しと言わんばかりに

CM明けの22:33分頃からようやく動き始めたくらいで…

あまりの遅さに、エピソードをあちこち膨らませたために

黒崎(平野紫耀)の"クロサギ"らしい活躍を描くのを途中まで忘れていた事に気づいて、

慌てて描き始めたんじゃないか?とすら思えてしまいました(汗)

 

縦軸を盛り込む事自体は別に良いんですが、それが魅力的な内容に仕上がっていなければ、

本筋の足を引っ張るだけな気がするんです。

近年のドラマは、縦軸で惹きつけるのを意識した結果

「二兎を追う者は一兎をも得ず」状態になってしまったものもよく見かけますが、

本作もまさにそんな感じ。

 

例えば…神志名の絡め方だってそう。

彼が詐欺師にこだわる動機が明かされたのにはホッとしたものの、

御木本(坂東彌十郎)の復讐を終えてからの新章で…っていうのは

今更過ぎるんじゃないでしょうか。

前回の感想でも書いた通り、黒崎と"同年代"である事に意味を持たせ、

黒崎と敵対する関係性を描いていくためには、

「神志名はどんな過去を抱えているのか?」が重要になってくるはずなのに、

どうも優先順位のつけ方が間違っているように思えてなりません。

カミングアウトにしても、回想を織り交ぜながら掘り下げる形ではなく、

(後で本人の口から告げられるシーンがあったにしろ)

黒崎へ向けた早瀬(中村ゆり)の説明台詞で済ませて終わりなのも味気ないです…。

僭越ながら「もしこうだったら…」を考えさせていただくとするなら、

3,4話辺りの冒頭で、神志名の幼少期にスポットを当てるエピソードにガッツリ尺を割いて、

そこで背景を提示した上で、現在は警察官として働く姿を

シームレスに繋げていくという魅せ方をしたら、

彼が物語で欠かせない存在になるのにも説得力が増したかと思います。

 

あとは…もう1つの原作「クロサギ再起動」の設定を

踏襲している所もあるんでしょうけど。

新章スタートの今回を見る限りは、大まかに捉えれば

御木本の代わりに新たな"黒幕""因縁"を作った…って感じなので、

そこも個人的には(物語に)ワクワクしない理由になるのかなぁと。

章立て構成ではなく「御木本を倒す」をゴールにして、

セミファイナルまでは「黒崎はなぜ"クロサギ"であり続けるのか?」

「黒崎がいかに頭の切れたクロサギか?」…

つまり、主人公を描く事に専念した構成になっていれば、

本作への印象もガラッと変わったかもしれません。

 

最後に、唯一良かった点を挙げるとするなら、

黒崎の"クロサギ"らしさが久々に見られた事でしょうか。

どんな手口を使ってシロサギを喰ったかが、比較的分かりやすかったです。

まぁ…若干駆け足だったので、コンパクトにまとめた…とも言えるんですけども(笑)

 

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ザ・トラベルナース 6話 感想|部長の為ではなく自分の為のストライキ

 

 

女性同士による爆弾発言、大声で怒鳴り散らす愛川(寺島しのぶ)、

天乃(松平健)への「私の方が真面目に仕事やってます」マウント…

女性キャラを"強い女"に仕立てようとしている描写が、

いかにも中園ミホさんらしい作風だなぁって思います。

 

それだけに、肝心のナースたちのストライキ行為が、

自分たちの意見を貫き通すたくましさを見せる訳でも、言動の未熟さを反省する訳でもなく

中途半端で終わってしまったのが残念です。

 

愛川の退職を機に、菊子(安達祐実)を筆頭にナースがそれぞれ仕事を手分けするようになり、

くたくたになった所で「部長は何も言えないんじゃなくて、私たちがこうならないようにと

少しでも自分に負担をかけてくれていたんだ」と気づく女性ナースたちの"成長"が

盛り込まれていたなら、ストライキのシーンもちょっと感動的に見えたかもしれませんが。

あの感じだと、改善点すら考えずにぶつくさ文句を言い、結局全ての仕事を愛川に押し付ける…

要は「やっぱり部長の存在が必要」じゃなくて「自分の仕事を減らして楽になりたい」がために

愛川の復帰を求めたようにしか映らなかったんですよね。

 

せめて、愛人の噂が数年前から広まっているのを利用して、

本人に直接脅すくらいしてやったら痛快感で魅せる話にもなったでしょうに、

それもないので…。(だって、理不尽な理由でクビにしたのは事実なんだし…。)

愛川が本音を初めてぶちまけた前半と対にして、

後半では、今度は部下たちがグイグイ核心に迫る…という構成をとっていたら、

「愛川に長年指導してもらった立場」として、"成長"が見えて

面白味が増したんじゃないかとも思えてしまいました。

 

そして、これは今まで本作を見てきた上で感じた疑問なんですけど…

全9話だと想定して(14:00追記:確認してみた所、全8話でした)

もう2/3である6話に到達しているというのに、

歩(岡田将生)の成長があまり実感出来ていないのは私だけでしょうか?

静(中井貴一)の影響を受けている事が伝わったのは

4話での患者に嘘をつくくだりくらいで、

あとは基本的に、毎回振り出しに戻っている気がするんですよね。

日本の医療体制の愚痴を言う→偏見に囚われる→静の言葉で考えを改める→行動に移す

のローテーションといった感じ。

今回なんかは…着実に成長しているのなら、

少なからず、愛川があの日突然声を荒げた事に違和感は覚えるだろうし、

数ヶ月間彼女と関わっている以上は

「患者の事ももう少し考えてくれたら良かったのに」なんて考えには至らないはず。

最近は、メインエピソードに歩が時々首を突っ込む形になってしまっているのも含めて、

このままだと、"成長の集大成"とも言える最終回にちゃんと繋がるのかが不安です…。

 

当初は「ああ、『ドクターX』が長編シリーズになったのも分かるなぁ」

と思える出来だっただけに、

回を重ねるごとに、展開や設定に粗が出始めている感は否めませんね。

 

 

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