2022年秋ドラマ一覧

アトムの童 6話 感想|ゲームアンチのママの過去が気になる

 

 

前回のラストでアトム玩具が買収され、事務所が差し押さえられたと思ったら、

今回ではもう取り返して「アトムの童」で再復帰を図るって…

なんつう浮き沈みの激しさよ………(笑)

 

じいさんズはあれだけSAGASを嫌がっていたのに、

1年後になったらすっかりSAGASの社員として、

時間外でも作業着を着ているくらいイキイキしているし。

海(岸井ゆきの)は、あんなに酷い仕打ちをされた銀行に、

契約社員とは言えなぜか再就職(敵対関係にいた彼女を採用する方も採用する方でしょ…)。

ファンタジーにしてもあまりにも前後の繋がりがなさ過ぎる上に、

1年を通しての各々の苦悩や葛藤に一切触れなかったのも疑問でしたが、

一番「なんでこんな話にしちゃったの?」と思えてしまったのは、

学童保育の生徒の保護者を露骨に悪者に仕立て上げてまで、

「保護者会のボスvs那由他チーム」というぶっちゃけショボい対立構造で

盛り上げようとしてみせた所。

 

何年かははっきり明かされていないから言いますけど…

本作って、令和の世界のつもりで作っているんでしょ?

プログラミングを使った授業を導入している小学校もあるはず。

なのに…今時、「漫画は頭を悪くする」とよく言われていた

昭和の時代を生きているような母親が存在するんですかねぇ。

子供の頃に夢中になってゲームをやっていたせいで、母が倒れたのにも気づかず、

早く病院に連れて行けば助かったかもしれない命を失わせてしまった訳でもないし。

大好きで尽くしていた彼氏に「お前よりゲームの方が好き」と言われて

ショックを覚えた訳でもない。

でも「ゲームは有害」だと決めつける。

そこまでに至った背景がないから、モヤモヤする。

今回作っていたシミュレーションゲームが、結局、保護者には納得が行くものだったのか?

学校ではどんな影響を及ぼしたのか?も曖昧に済まされたのも含めて。

なんかもう…"その場しのぎ"の悪役を用意して、主人公と対立させておけば

視聴者が勝手にスカッとしてくれるだろうっていう…

こんな事は言いたくなかったですが、安直な考えで今回の話が作られたと

思えてなりませんでした。

 

第2章開幕にしても、那由多(山﨑賢人)がゲーム制作に意欲的かそうでないかが違うだけで、

アナログなおもちゃを作ってきた社員と一緒にゲームを作る点、

気持ちも職場もバラバラだった社員がチームになる点、

ジョン・ドゥを交えて「"潰され(かけ)た"アトム玩具」の立て直しを図る点では

第1章である初回と同じ事を描いているんですよね。

だから、個人的には"二番煎じ"に見えて、イマイチ気持ちが乗りませんし。

今回の内容が、わざわざ買収の展開を盛り込んでリセットさせてまで

やりたかった内容なのか?とも思えてしまって…う〜んって感じです。

それだったらせめて、アトム玩具の面々をバラバラにさせずに、

SAGASにがむしゃらに対抗し続けての逆転劇の方が見たかった…。

まぁ…本当に見たかったのは、因縁にこだわるがために端折られてしまった

ゲームが完成するまでの紆余曲折や、

大賞を受賞するまでの過程だったんですけども……(滝汗)

 

他にも、「アトム」を社名に使うのと言い、

あの実験的なゲームを5,000万円で買ってくれたのと言い、

ツッコんだらキリのない回でしたね。

次回予告だと、興津(オダギリジョー)が助けて欲しいって言ってましたけど…

ただの罠ですよね?

なんか、前回からの迷走っぷりを見ていると、

キャラ変する可能性もありそうなのがなぁ(苦笑)

 

那由他たちの真っ直ぐさや青さが、モノづくりに励んでいた学生時代と重なって

好意的に見ていたのに。なんでこうなっちゃったかなぁ…(泣)

 

 

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PICU 小児集中治療室 6話 感想|息子にバレるのも時間の問題では?

 

 

すっかり小児科医が舞台の医療ドラマになりましたね。

まぁでも…綿貫(木村文乃)の医療裁判を傍聴しに行ったり、

悠太(高杉真宙)の件があったりと、

本来は、医師と子供たちの関係性を描くべき作品のはずが、

ここ最近はエピソードをいろいろ盛り込んでは脇道に逸れる話が続いた分、

今回は「圭吾の心の治療」を集中的に描いてくれたお陰で

逆に見やすくなったような気がします。

 

いつもの武四郎(吉沢亮)と南(大竹しのぶ)の家庭パートも、

初めて「良いなぁ」って思えました。

いや、というのも…今までは何だか、毎回中盤で挟み込む必要性をあまり感じていなくて、

緩急のつもりなんでしょうけど、むしろ話の流れを遮っているとさえ思っていたんですよね。

「監察医 朝顔」の場合は、主人公が監察医であると同時に

"1人の人間"でもある…がテーマとなっていたから、

ごく平凡な日常生活の様子を取り入れるのにも意味を見出せていたものの、

本作の場合は、その作品での家庭パートが好評だったからただ入れた…みたいな。

でも、今回は「誰かの命のために、心臓移植を頑なに拒む」圭吾(柊木陽太)の姿に南を重ね、

さらには、感情の隠し方が不器用なあまりに人につい当たってしまう

圭吾の青臭い性格に武四郎を重ねる形で、

親子でのやり取りが、武四郎が圭吾に向き合うようになる"きっかけ"づくりとして

描かれたお陰で、わざわざ取り入れたのにも納得の出来る内容になっていました。

 

当時はギスギスしていた綿貫も、今では自然な笑みを見せるほど丸くなっていっていますし。

綿貫とは足りない所を補い合い、

今成(甲本雅裕)は全体を見ては動き、かけて欲しい言葉をくれて、

植野(安田顕)は部下の意志を尊重する…で

各々の役割分担も明確になってきて、良い雰囲気を生み出せていますね。

最初から、深刻な人手不足…ドクターヘリ…知事への交渉だので現代の医療問題を絡めて

「理想のPICUが出来るまで」をチラつかせずに、

今回のような、設立してまだ駆け出し状態の病院で奔走する医者たちにスポットを当てる

物語として展開していったら、早々に"形"も定まったのではないかなぁと思います。

 

最後に…「監察医 朝顔」の時と言い、

主要人物に試練を与えるの好きですよね…このスタッフ(苦笑)

次回予告で「ついに、母の告白」と書かれていた辺り、

南の病気のくだりを引っ張るのも来週で終わりでしょうね。

隠し続けたとして、やっぱり医者の息子と同居している以上はバレるのも時間の問題ですし、

隠せば隠すほど妊婦さんや職場の人々にも迷惑をかけるだけですし。

そこに早く気づいて欲しい限りです。

 

 

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一橋桐子の犯罪日記 5話(最終回) 感想|依存ではなく共存の人生

 

 

私が松坂慶子さんをしっかり認識したのは、

お恥ずかしながら「まんぷく」で「ブシムス」という愛称で呼ばれていた

主人公の母親役だったのですが、

本作もそんな松坂さんのチャーミングな持ち味が光る作品となりました。

 

当初は、語尾に必ず「ぉ〜」がつくような喋り方のパンチ力が大きくて、

なんで主人公を分かりやすく乙女キャラにしたんだろう?

なんでそんな喋り方にさせたんだろう?と疑問に思っていて。

見ていくごとに、それは、親友を失い一文なしであるために、

刑務所でお世話になるしかないと考えるほど過酷な状況に立たされている主人公を見て、

視聴者にあまり過酷だと感じさせないように

コミカルさで中和させる意味を持たせているのだと気づけたのですが。

最後まで見てみれば…桐子(松坂慶子)の存在感が

本作が伝えようとしているメッセージみたいなもので。

彼女を「能天気」で「自由奔放」で、時に「自己肯定感の低い」性格に描く事によって、

「老いる事が悲しい事とは限らない」

「出会いは無限大で、幸せは人との繋がりあってこそ」という、

"孤独"が先行し不安を抱えがちな老後問題にメスを入れる

社会派の面も覗かせる作品に仕上がっていました。

 

桐子の行動によって、周りの人々が次第に前向きになっていく様も、

逆に、桐子に影響を受けた人々が"恩返し"にと

彼女の考えや今後の人生を後押ししていく様も、本当に見ていて微笑ましくなれました。

ムショ活を通して知り合った人同士のやり取りや、

そこから生まれる気づきや変化を描写するのに徹していたからこそ、

最後の彼女の決断も納得のいくものになっていた気がします。

 

知子(由紀さおり)が見せたいと言っていた景色がある島で、1人で暮らす。

文面だけなら、誰も自分の気持ちを分かろうとしてくれない、

孤独に耐え切れなくて始めたムショ活を諦め、

結局また孤独の道を選んでしまった…ともとれるかもしれませんが、

初回と最終回とで違うのは、"依存"ではなく"共存"の人生を選んだ事。

親友と過ごした日々=過去にいつまでも縋るのではなく、

親友も含めいろんな人と育んできた思い出と、

今日もどこかで元気に過ごしていて、夢を叶えようと頑張っている

人と人との繋がりを活力にしながら生きていく…。

新天地でも子供たちに愛され、近所の人々に進んで挨拶する桐子は、

死んだ方が良いなんて弱音を吐いていたあの頃とは全く信じられないほどたくましく見えて、

思わず涙が溢れてしまいました。

 

娘夫婦から知子の形見を分けてもらえた事。札束入り白菜。薫子(木村多江)の登場。

サーフィンは孤独な闘いだという榎本(長澤樹)の教え。父との対立。

寺田(宇崎竜童)の誘いを受ける桐子。

そして…「秋桜が好きよ 自由に生きるから」。

各回の登場人物やエピソードを再び掘り起こす事で

桐子の変化を裏付けしていく畳み掛けの展開も、"集大成"感がありましたね。

 

行き詰まる現実と犯罪行為に伴うリスク、出会いの尊さを

5話という短い話数でコンパクトに、かつコミカルに描いていたと思います。

個人的には、NHKの「土曜ドラマ」枠の作品の中では、久々の秀作になりそうです。

 

 

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クロサギ(2022) 5話 感想|役者さんが頑張ってるだけに…

 

 

先週の「アトムの童」で銀行が我が物顔で急に差し押さえしてきたのと言い、

(最新話まで追いついていないものの)

「君の花になる」でいつの間にか主人公に好意を寄せる描写と言い…

今期のTBSのドラマはどこも「なんでそうなるの?」というモヤモヤした感覚が残りますね。

本作も残念ながら、その1つに入ってしまっています。

 

本作の場合、「詐欺師が詐欺師を喰う」設定自体が珍しいので、

唯一のクロサギである主人公のキレの良さをじっくり描いて初めて

その設定が活きると踏んでいるんですが、

何しろ、肝心の黒崎(平野紫耀)の"手口"が分かりづらいのが

勧善懲悪としては盛り上がりに欠けてしまっているんですよね。

最大の原因は、"縦軸"の過度な強調なんでしょうけど…

今回はそれに加え、上海を舞台にして大規模な世界観に仕立て上げた事が

物語の難解さに拍車をかけていた気がします。

 

内容を見ていると…こんな悪い方向には捉えたくなかったのですが。

「20億」「50億」といった非現実的な数字や団体名を頻繁に言わせて、台詞量を多くして、

上海だけあってたまに現地の映像を挿入したり、

そこそこ顔圧の強い癖のある役者さんを大量にキャスティングしたりすれば

「大掛かりな詐欺」をやっているように見えるでしょ?

という風に思えてなりませんでした。

平野紫耀さんと坂東彌十郎さんの終盤の対峙のシーンは良かったですが、

役者さんの演技と劇伴頼りな感じは否めないですし…。

せめて「ボスを喰った」を表現するなら、

御木本(坂東彌十郎)の目の前にアタッシュケースを置いて

大金を見せびらかすくらいの演出を取り入れた方が、

まだ主人公の凄さが際立ったのかもしれません。

 

そして、個人的に疑問に思っているのは、神志名(井之脇海)の描写について。

なぜ彼の背景を深掘りしようとしないんでしょう?

私は最近まで2006年版の「クロサギ」を視聴したのもあって、

彼がなぜあそこまで黒崎にこだわるのかは脳内補完は出来るんですが。

10年以上前の作品ですし、そもそも見ていない視聴者の方が圧倒的に多いでしょう。

前作も見てくれているだろう…という"視聴者頼み"で作っているのかどうかは知りませんが、

このままだと「警察の本来の仕事をほっぽり出して、特定の詐欺師に会うためだけに

わざわざ有給使って上海に飛んだヤバイ奴」の印象だけが残ってしまいますよ?

彼が抱えている"傷"を描いてこそ、黒崎への執念も、

雨の中「自身の行為がかえって人を殺してしまった」事を悔やむ黒崎の涙も

深みが増したのではないでしょうか。

 

佐々木蔵之介さんの登場は嬉しいですけど(ファンなので)、

新たな黒幕を投入してくるとなると、御木本を倒すまでの話と

構成は似通ってしまいそうな気はしますね。

縦軸の他に、どうやら黒崎・氷柱(黒島結菜)・鷹宮(時任勇気)の三角関係も

匂わせたいようですし…

何だか、本当に「詐欺師が詐欺師を喰う」部分が霞んでいってしまいそうで心配です。

原作があるから仕方ないのかもしれませんが、

初回のような1話完結型の内容をもう少し見たかったなぁ…というのが正直な気持ちです。

 

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ザ・トラベルナース 5話 感想|元嫁に命拾われた男

 

 

「命拾いした」と言っていたのでね…もうサブタイトルは↑しか思いつきませんでした(笑)

 

「拾われた男」は元々夏クールにBSプレミアムで放送されていた作品ではあるものの、

今期はその作品含め、「PICU」「ジャパニーズスタイル ※2話ゲスト」「舞いあがれ!」と

かなりドラマに出ずっぱりの松尾諭さんがゲストだった今回。

ドラマ好きからしたら、また出てる!なんて話題に上がりやすいですが、

それだけではまだまだ足りず。

本作の中で唯一謎めいた我が道を進むタイプの吉子(安達祐実)をメインに仕立てる事で、

元夫婦だった過去を紐解きつつ、

お2人のやり取りで楽しませる方向に舵を切った…といった感じでしょうか。

 

今回は何と言っても、安達祐実さんの存在感が光りましたね。

特に、五反田(松尾諭)がヒモからクズになったとカミングアウトするシーンでは

「同情するなら金をくれ!」と言わんばかりの気迫とエネルギッシュさがありました(笑)

回想含めてあまり深い掘り下げはなかったのですが、あの怒りをぶちまける様子から、

売れない頃から支えつつ、二人三脚の生活を長年送ってきたものの

五反田のだらしなさに付き合うのにも苦労し、

愛していたはずが徐々に心が疲弊してしまった…という

離婚するまでの過程や心境が感じ取れたのが良かったです。

"想っていた"描写があったからこそ、実はファンの1人である事にも、

最後の「ここに来ないで」が優しさの裏返しである事にも気づけたような気がします。

 

しかし、3〜5話と、ここまで脇役をメインに置いて

歩(岡田将生)と静(中井貴一)が一歩引いてサポートに回るか?

あえてメインの人物に絡めて対立させる形で"チーム"を描くか?

といった話が続いてきましたが、そろそろ1・2話のようなコンビの活躍を

またガッツリ見たいなぁというのが正直な気持ちですかね。

不足している訳ではないけど、

今回に関しては完全に、吉子と五反田による"人情劇"で魅せる話になっていましたからねぇ。

 

もっと具体的に書くなら…

いつにも増して「人を見て人を治す事が出来るナースになって下さい」を

強調していたのが気になっていて。

それが「吉子の動き」を通して学びや気づきを得る…というより、

ナースが医者より下だと思っている偏見を突かれたり、

そんな偏見を抱えているから何気なく告知をしてしまったりした

"歩自身の過ち"にかかっているようで、

2つのエピソードがちょっと分断されている感覚を覚えてしまったのです。

つまり、いつものように"歩の成長物語"を兼ねた内容としては

分かりづらくなっていたというか。

まぁでもここは…静のもう1つの顔が明かされた以上、

最終章に向けての準備を始める意味合いも込められているのかもしれません。

 

前回の感想で、ゲストの名前に数字がついているから、

話数で考えると「九鬼」静も患者側になるのでは?なんて書きましたが、

どうやらその線はなくなりそうですね。

あとは…静がなぜ歩に近づいたのか、かな?

 

 

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親愛なる僕へ殺意をこめて 7話 感想|はた迷惑過ぎる真相だった…w

 

 

すげぇ〜〜………………………そう来ますかぁ…………。

ああ、あまりの展開に「すげぇ」って言ってしまった(笑)

なんと言っても、みんなの銃を向ける回数の多さですよね。

ここ、日本!今、令和!洋画の世界じゃないんだから!

ファッション感覚で銃を扱う様子に、ツッコミどころか笑いさえ込み上げてきましたよw

 

真相自体は「自分勝手」と「はた迷惑」もうこの二言に尽きますね。

お前らは大きな勘違いをしていると釘を刺しておきながら、

桃井(桜井ユキ)から語られた真相は…なんかまぁ…個人的な恋愛事情から始まって。

明かされれば明かされるだけ、桃井と猿渡(高嶋政宏)の行為が

エイジ(山田涼介)や真(早乙女太一)、さらには協力してくれたナミ(川栄李奈)までも

巻き込んでいったという事がひどく伝わってくる内容になっていました。

退場間際の、天使のお迎えが来たかのような安らかな劇伴が、

「地獄が終わった」と思い込む2人の解放感と安堵感を助長しているようで

余計にモヤッとしましたね(笑)

 

しかし、2人の動機に関してはあまり感情移入出来なかったものの、

物語全体の構成を考えた上での今回の展開の仕方は、

エンタメ性に溢れていてよく出来ているなぁと思わされます。

前回の感想でも書きましたが、本作の登場人物の人数は元々少ない。

それ故に、真犯人もとっくに限られている。

ある程度結末が読めて、ラストスパートに差し掛かって来れば、

訳ありな演出で引き延ばすとか、引っ張り続けて終盤でようやく手がかりを掴ませるとか

そんな話になってもおかしくないのに、

本作に関しては衝撃を残しつつも、出し惜しみを一切していないんですよね。

一歩ずつ前に進んでいっている。

だって…桃井と猿渡が互いに特別な感情を抱いていた事が

殺害のきっかけになっていたなんて、誰が想像出来たのか(笑)

もしこれも考察していた方がいたなら凄いですけど、

「そう来るのか!?」って口を半開きにさせながら引き込まれるように見た視聴者の方が

圧倒的に多かった気がします。

 

最後の退場劇も含めて、いや〜……衝撃としか言いようがありませんでしたね。

これで明らかに怪しい人物は、亀一(遠藤憲一)と義姉・乙(夏子)の2人となりました。

前者はあえて影をチラつかせていない描写をしていますし、

後者は最近存在感が薄いですからねぇ。

結末へとどう繋げるのか、身を任せて楽しむ事にします。

 

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親愛なる僕へ殺意をこめて 7話 感想|はた迷惑過ぎる真相だった…w

 

 

すげぇ〜〜………………………そう来ますかぁ…………。

ああ、あまりの展開に「すげぇ」って言ってしまった(笑)

なんと言っても、みんなの銃を向ける回数の多さですよね。

ここ、日本!今、令和!洋画の世界じゃないんだから!

ファッション感覚で銃を扱う様子に、ツッコミどころか笑いさえ込み上げてきましたよw

 

真相自体は「自分勝手」と「はた迷惑」もうこの二言に尽きますね。

お前らは大きな勘違いをしていると釘を刺しておきながら、

桃井(桜井ユキ)から語られた真相は…なんかまぁ…個人的な恋愛事情から始まって。

明かされれば明かされるだけ、桃井と猿渡(高嶋政宏)の行為が

エイジ(山田涼介)や真(早乙女太一)、さらには協力してくれたナミ(川栄李奈)までも

巻き込んでいったという事がひどく伝わってくる内容になっていました。

退場間際の、天使のお迎えが来たかのような安らかな劇伴が、

「地獄が終わった」と思い込む2人の解放感と安堵感を助長しているようで

余計にモヤッとしましたね(笑)

 

しかし、2人の動機に関してはあまり感情移入出来なかったものの、

物語全体の構成を考えた上での今回の展開の仕方は、

エンタメ性に溢れていてよく出来ているなぁと思わされます。

前回の感想でも書きましたが、本作の登場人物の人数は元々少ない。

それ故に、真犯人もとっくに限られている。

ある程度結末が読めて、ラストスパートに差し掛かって来れば、

訳ありな演出で引き延ばすとか、引っ張り続けて終盤でようやく手がかりを掴ませるとか

そんな話になってもおかしくないのに、

本作に関しては衝撃を残しつつも、出し惜しみを一切していないんですよね。

一歩ずつ前に進んでいっている。

だって…桃井と猿渡が互いに特別な感情を抱いていた事が

殺害のきっかけになっていたなんて、誰が想像出来たのか(笑)

もしこれも考察していた方がいたなら凄いですけど、

「そう来るのか!?」って口を半開きにさせながら引き込まれるように見た視聴者の方が

圧倒的に多かった気がします。

 

最後の退場劇も含めて、いや〜……衝撃としか言いようがありませんでしたね。

これで明らかに怪しい人物は、亀一(遠藤憲一)と義姉・乙(夏子)の2人となりました。

前者はあえて影をチラつかせていない描写をしていますし、

後者は最近存在感が薄いですからねぇ。

結末へとどう繋げるのか、身を任せて楽しむ事にします。

 

 

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自転車屋さんの高橋くん 2話 感想|飯テロ要素もあるのがテレ東らしい。

 

 

会って間もない相手に「ともちゃん」呼びはびっくりしますって!

めっちゃ距離感詰めてくるじゃないですか(笑)

でも、言葉っていうのは不思議なものでね…

照れ隠しのつもりの「あんた」「お前」呼びよりも、

いきなりちゃん付けする方が、甘えているようにも感じられて

可愛らしく見えてきちゃうんですよねぇ。

 

他にも、何か話しかける時の距離が近かったり、

朋子(内田理央)が酔った勢いで遼平(鈴木伸之)の肩にもたれかかったり…

胸キュン演出はある事にはあるんですが、本作に関してはなぜか嫌にはなりません。

むしろ、見ていて心がほっこりするというのかな。

それは…あくまでも恋愛が主軸に置かれてはいるんでしょうけど、

「朋子はなぜこんな性格になってしまったのか?」「朋子はなぜ遼平に惹かれるのか?」

といった人物の背景を丁寧に掘り下げていっているのが大きいんだと思います。

 

その決め手となったのは、朋子と母・聡子(濱田マリ)のエピソード。

放送開始日が遅かったので全何話あるかは分かりませんが、

主要人物と親との間にある"隔たり"を2話から描いていくのが、個人的には珍しいです。

朋子が言うには、自分が小学校に上がった頃には父には愛人が出来て、

さらには子供を作ってしまったのがきっかけで

母はシングルマザーになると決意したのだそう。

 

「女手一つで私の事育ててくれた」という台詞があったように、

母には本当に恩義を感じてはいるんでしょうけど。

それが、わがまま言って迷惑かけちゃいけない…

仕事を増やして負担をかけさせたくない…

だから母の前ではとりあえず合わせたい…という想いに変わって、

そんな風に自分の気持ちに蓋をする日々が蓄積していった結果、

今の朋子の人格が形成されていったのだと察せられる内容になっていました。

 

同じコップを使っている所は"家族""親子"らしくても、

朋子のコップは空で、聡子のコップにはお茶が入っているという対比も

2人の関係を表しているようで切なかったです。

ご飯中にお茶をおかわりして、自分のペースで飲む聡子。

「私にも注いで」と言えずに、空っぽになったままご飯を食べ続ける朋子。

食卓のシーンだけでも、朋子がいかに周りに気を遣いがちな人かが読み取れます。

この"前提"があるからこそ、

居酒屋で升に入ったお酒を1人グビグビと飲む姿に共感したくなるし、

唯一飲みに誘える遼平の存在が微笑ましく思えるんですよね。

 

2人とも、中華料理屋では脇目も振らず、ご飯を次々口に運んで

美味しそうに食べていましたからね。

そういう意味でも、本質的には似た者同士で、波長が合うんだろうなぁと。

料理のシズル感も、目の前で餡がかけられるライブ感も、

2人が夢中になるのには説得力が抜群で

見ていてお腹が空きましたし、

あのぷりっぷりのエビチャーハンを食べたくなってしまいました(笑)

いやはや、美味そうでしたなぁ…。

あそこは、今まで飯テロドラマを作ってきたテレ東だから活かせる良さですね。

 

人の機嫌ばかりを気にして、空気が悪くなっちゃいそう…とか考えちゃって

中々断れなかったり(そして適当に済ませる嘘も下手)。

本当はもっと食べたい気持ちを抑えて周りに譲ったら

「遠慮しないで良い」「食べて良いよ」って言われて嬉しさが顔に出ちゃったり(笑)

朋子の様子が自分と重なる部分も多いので、つい親近感を覚えてしまいます。

恋愛ドラマは「登場人物を応援したくなるか」が大事だと思っているので、

今の所、出だしは好調なんじゃないでしょうか。

 

 

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拾われた男 6話 感想|往復ビンタの次はメガトンパンチ(笑)

 

 

諭(仲野太賀)は本当に、良くも悪くものめり込みやすい性格なんですよねぇ。

彼の迂闊さに「バカよのぅ…」と何度思った事か(笑)

一旦1人にさせてあげれば良いものを、傷口に塩を塗るような発言を次々投げかけるから

あんなにブチ切れてしまう訳で。

三者で"フィクション"を見ている立場だからなんでしょうけど、

伊藤沙莉さんの感情をむき出しにする演技が強まれば強まるほど、

何だかクスッとさせられてしまいました。

「クッソ クッソ」からのメガトンパンチ…最高!w

 

しかし、それ以前に、炎が燃え上がんばかりの怒りを見せる結(伊藤沙莉)と冷凍餃子で

対比させている所が地味に面白かったです。

カッチコチだった冷凍餃子に、結の怒りが徐々に乗り移って火が通り…

でも、相手にはストレートに接する事が出来ても、

物に当たる行為をあまりしてこなかったが故に、調整の仕方が分からず

なぜか炒め物のように扱ったり、大量の煙を出したりするって流れに

彼女の人柄や今の心境が表れ出ているというのか。

食べたくてやったんじゃないんだけど、手を動かして気を紛らわしたくてしょうがない。

どんな人でも一度はそんな経験があるだろう…と思わせる

リアルさが窺えるシーンでもありました。

 

前半こそ「のめり込みやすい」性格の短所が強調され、

最低最低最低の積み重ねで展開されていったのですが、

その積み重ねがあったお陰で、レンタルショップでの

「今までの恩恵にきちんと感謝する」諭の誠実さが際立ったような気がします。

なんか…結婚式場かと一瞬錯覚してしまいましたね。

山下(安藤玉恵)が神父さんみたい。

「従業員としてここに来るのは今日で最後だ。俳優一本でやってけ!」という山下の言葉は、

「病める時も、健やかなる時も…(中略)真心を尽くす事を誓いますか?」という

式でのお決まりの言葉と近しいものを感じさせてくれました。

諭、本当に素敵な上司を持ちましたねぇ…。

 

大成するには、運や実力だけではどうにもならない時もある。

同局でつい最近まで放送されていた「一橋桐子の犯罪日記」でもそうでしたが、

幸福な人生は、いろんな人との出会いや人の繋がりがあってこそなのだと

改めて思わされる作品です。

もし飛行機のチケットを拾わなかったら、事務所で雇ってもらえなかったら、

レンタルショップで働いていなかったら、

そこで同じく夢を目指す仲間や結に出会えていなかったら…

役者道を歩む事を諦め、とっくに兵庫に戻っていたかもしれない。

今回の内容は、人生を歩んでいく中で生まれる"ドラマ"を

地道にコツコツ描き上げてきた賜物だと言っても過言ではありませんでした。

 

次回ではそんな"拾われてきた"諭が、

武志(草彅剛)を"拾いに行く"側に回るようですね。

平行線で描かれてきた兄弟のエピソードが、いよいよ交わろうとしています。

こちらも楽しみです。

 

 

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silent 6話 感想|手にしたくても叶わない夢

 

 

「プレゼントを使いまわされた気持ち」

はぁ……この言葉を聞いた時のショックの大きさたるや………。

前回の感想でも書きましたけど、やっぱり、王道のラブストーリーに見せているようで

王道ではないなぁとつくづく思わされます。

 

ラブストーリーは大抵は「2人の物語」なんですよね。

基本的に、主人公か相手目線の2通りで話を広げていくから、

その間に入ってくるライバルや元恋人は、俗に言う"当て馬"で不憫に描かれるか、

あるいは2人の"恋の障がい"として、視聴者が見ていて不快感を覚えるようにに

描かれたりする時もある。

でも、本作の奈々(夏帆)の場合は、完全に後者の立ち位置にいるのに

ちっとも嫌味に思わない。

…むしろ、今回は奈々の方に同情して、想(目黒蓮)はなんて罪な男なんだと

思ったくらいです(笑)

想の手話の主成分は奈々で出来ている事が判明してしまいましたからね。

恋は人を良い方向にも悪い方向にも変える…というのが痛いほど示されていて、

想との出会いを共通項に、紬(川口春奈)は当時のような真っ直ぐさが戻っていく一方で、

奈々はどんどん自分を苦しめていく対比は

見ていてとても辛い気持ちにさせられました…。

 

で、今回、その辛さに拍車をかけていたのは「カテゴライズ」だった気がするんです。

序盤では、想に「それは、聴者もろう者も同じ」「あなたも同じ」と励ます

奈々の姿が描かれましたが、

これが後々の内容において意味をもたらすシーンになっていました。

まぁ…2話の感想でも書いた通り、本作がよく取り入れる"前フリ"ってやつです。

 

上手い言葉が見つかりませんが、今回の構成は「落として上げて落とす」みたいなもので。

想を深く知らない同級生が、想が「耳の聴こえない人」だからと

わざと大声で話しかけてきたり、

警察が「耳につけているのはイヤホン」だという固定観念で接してきたり、

カウンセラーの人が彼を"悩みを抱える1人の人間"として平等に接しずに

「この人にはこんな風に接してあげれば大丈夫だろう」と決めつけてアドバイスしてきたりと…

最初は完全に"聴者側"にいる人々と想の関わりが描かれてからの

奈々との出会いだったので、想と同様、彼女の言葉によって

ちょっとした救いや希望を感じた視聴者も多くいた事でしょう。

しかし…そんな「こうであって欲しい」という"理想"は、

その次の奈々の思いやったつもりの行為で、一気に打ち砕かれてしまいます。

「想自身」ではなく「耳の聴こえない想」ばかり気にしている律子(篠原涼子)や、

あの子に"聴こえない"想くんの気持ちは分からないと断定づける現在の奈々の言動も含めて。

聴者やろう者、家族関係なく、

全ての人々が無意識に相手をどこかのジャンルにカテゴライズしては、

その狭い範囲でしか相手を見ていない…という現実と同時に、

"カテゴライズされる側"の苦悩や孤独も並行して描いていたのが、

今回の余韻に繋がったのではないかと思います。

 

奈々の夢も切ないものでしたね…。

あの青いハンドバッグはきっと、

彼女が本当に手に入れたかった"聴覚"でもあったんでしょうね。

手話をするからいつもリュック姿だけど、ハンドバッグを持てば片手で手を繋げる…

そんな憧れを抱いていた。

奈々の友達・江上役を演じる那須映里さんの呟きによると、

ろう者でも実際にハンドバッグを使ったり、手を繋いだりする事はあり、

「片手手話」もあるそうなのですが。

これまでも有線のイヤホンや、何気なく流れていたお笑い番組、前回の100均のヘアピンなど、

登場人物のその時の心境や関係性を象徴するかのような"アイコン"が添えられていたように、

今回もハンドバッグを取り入れたある種の「分かりやすさ」が、

感情移入させるには最も効果的なエピソードになっていました。

 

強いて言うなら、紬が想の事を「好きな言葉をくれる人」と

正輝(風間俊介)に言っていた辺り、

彼女はもう彼を恋人として受け入れているのだろうと考えると…

別れを告げた側ならともかく、吹っ切れるにはあまりにも早いので、

もう少し湊斗(鈴鹿央士)を引きずるような描写があっても良かったとは思いますが。

でも、本作の"当て馬"になりそうなポジションや、嫌な人物になりそうなポジションを

あえてそう描かずに、それぞれの心情を1人ずつ汲み取っていく作風はとても好みです。

 

奈々の今後はもちろん、正輝と奈々の関係はやっぱり元恋人同士なの?という所も気になります。

どんな展開へと向かっていくのか…次回にも期待します。

 

 

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