2022年春ドラマ一覧

ナンバMG5 2話 感想|施されたら施し返す…恩返し!で築く友情

 

 

あの華奢な体つきでも騙されるもんなのか…?(笑)

一度身柄確保した最上(米本学仁)をなんでそのまま逮捕しなかったんだろう…

っていうのは置いといて。

締まりが悪く、ひたすらゆるかった前回とは一転、

今回は本作が目指そうとしている方向性が見えてきた感じですね。

 

普通の生活がしたくても、期待を寄せてくれている親に申し訳なさを感じているから

あえて嘘をつき続けるという、

義理堅い性格が故の葛藤と常に戦い続けている剛(間宮祥太朗)と。

不思議可愛い第一印象とは打って変わって、意外とお金のためならがめつい深雪(森川葵)。

そして、いつも一匹狼のクールな佇まいではあるものの、

相手を放っておけない面倒見の良い一面も持つ伍代(神尾楓珠)と…

それぞれが自分自身にしかない"表と裏"の顔を使い分け、時に本来の姿を覗かせる形で

人間関係が構築されていくさまを、笑いや切なさを交えながら描いただけでなく。

その描写の積み重ねが"青春"へと変わり、

ヤンキーならではの「恩は恩で返す」常に対等な関係でありたい精神と、

高校生ならではの真っ直ぐさや

「出来事や気持ちは誰かと共有したい」等身大の想いが反映された、

最終的に熱い友情物語へとギアを飛ばして行った話になっていたので、意外と楽しめました。

今回のような登場人物の二面性を随所に取り入れた出来であれば、

ちゃんと軸のある"ドラマ"として見続けられそうな気がします。

 

ただ、もうちょっと!な部分もあって…

本来「普通の高校生を演じる自分」と「正体はヤンキーの自分」の

二重生活がテーマの作品であるはずが、

実際に展開されているのは後者ばかりで、前者の要素が極端に少ないのは否めないんですよねぇ。

だから、キャラは良くても、内容自体はギャップが成立していないと言うのか。

"普通"の学生生活を過ごす剛を描いてこそ、

彼の本音「バレるまで、バレるまでで良いんだ。普通に勉強したり、部活したりよ」や、

未練を残しながら放った「もう俺の学生生活は終わりだ…」といった台詞が

活きてくるとも思っています。

 

まぁ、勘違いで済んでからの次回は、恋愛が絡む話になるみたいなので、

そこで"普通"も存分に描いてくれる事に期待…って所でしょうか。

ヤンキーの服しか持っていないのを理由に、伍代と一緒にショッピングをする…

なんて日常シーンもクスッとさせられたのでね。

もっと180度違った生活に馴染もうとする剛の様子を見てみたいのです。

 

 

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正直不動産 4話 感想|事故物件でも誰かにとっては自己物件

 

 

「人が死んでます!」から保育園の早口説明まで、

台詞の1つ1つがいつにも増してキレッキレ(笑)直球過ぎてあ〜面白い。

おまけに、今ではもう懐かしいビデオテープの趣を感じさせる怪談話を取り入れて、

「素敵な事故物件」なんていうパワーワードも飛び出すもんだから、

今回は味変回で、事故物件にどうしても住みたがる節子(風吹ジュン)の実態を描く

スピリチュアルな雰囲気漂う話になるのかと思いきや…

まさか、高齢者にも優しく寄り添うハートフルな内容に仕上がるとは!

いやはや…どんな結末になるのか読めない点で最後まで飽きさせない、

あっという間の45分間でした。

 

そして、物語の意外性だけでなく、もう1つ"逆転劇"を上手く使った展開だと思えたのは、

気味悪がられて避けられてしまうネガティブなイメージのある事故物件を

"自己"(自分に合った、自分のために用意された)物件と置き換えて、

1人の価値観を尊重するように見せてきた所。

「ピンチをチャンスに」とよく言うけれども、要は物は捉えようなんですよね。

噂が一人歩きしてしまっただけで、実際はただの故障だったりする。

本当の事故物件になるからと高齢者の居住を不安がっているんだったら、

高齢者でも安心して住めるマンションへにすれば良い。

 

本作が取り扱う不動産エピソードだけにとどまらず、1つの考えばかりにこだわって

視野が狭くなりがちになってしまうのは誰でもあるある…。

そんなちょっとだけ考えさせられる要素もあった分、

高齢者向けマンションへの方向転換を提案し、

「機器を取り扱う会社を紹介する」と言い切り、契約成立後のサポートまで約束した

永瀬(山下智久)の柔軟な姿はとても頼もしく映りました。

"正直"という単純な言葉では括れない、彼なりの良さが滲み出ていましたし、

また、嘘を使いこなして楽に契約を取っていたらしい

"ライアー永瀬時代"の頃を仄めかす台詞を度々盛り込んでから、

さらに"正直者・永瀬"が関わったお客様の回想を走馬灯のように挿入する形で

過去と現在の対比を思わせる描写があったのも効果的で、

頭をフル回転させて全力で契約交渉した事で初めてやり甲斐を覚える

彼の心情変化にも説得力が感じられたのは良かったです。

 

あとは…裏と表の二面性はありつつも、

応援したくなるように描かれているんですよね、永瀬のキャラって。

例えば、私が何とかしてみせます!とは言ったものの実はノープラン…といったくだりがあって、

本当にノープランならいつもみたいに風が吹いて

「本当は何も考えてないけどね!」なんて本音を漏らしちゃいそうなもんですけど。

そうならないって事は、お客様のために良い物件を探したい

想いの方が強いんだろうなぁと読み取れる。

そんな誠実な所が言動の根っこから伝わってくる所もまた、好感が持てるんです。

 

永瀬が"正直"を使いこなしていく過程も丁寧に描かれているし、

少しぶっきらぼうな彼に対して、違う意味で"正直"な

喜怒哀楽が顔に出やすい月下(福原遥)とバランスが取れていて、

キャスティングも絶妙だなぁと思わされます。

うん…やっぱり、今期の中では一番良い作品な気がしてきましたな。

 

 

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元彼の遺言状 3話 感想|無駄な要素が多過ぎて…

 

 

結局書けずじまいだった2話の感想。

正直、今回も"面白くなかった"と断言したくなるくらいの出来だったため、

もうこのまま書かなくても良いかな…とも思ったんですが、

足りない頭を絞って、どうしてもモヤモヤする部分だけ書き残す事にしました。

ちなみに、結論から申し上げると、今回を最後の感想といたします。

 

まず、無駄な要素が圧倒的に多過ぎるんですよね。

事件に関する内容を7分程度で紹介した後は、

本筋に直接関係のないようなやり取りや演出ばかりが続く。

いや、「直接関係のない」とは言うものの、

(後から見直して台詞を聞き直せば…の話ですが)

会話の中には確かに事件の手がかりに繋がる話題は盛り込まれてはいるんです。

ただ、その話題の前後には、ほとんどは食べ物のアップや食卓を囲むカットが挿入されていたり、

特に耳をそば立てて聞く必要のない無駄話や小ネタが含まれていたり、

登場人物の超個人的な事情の提示でしかなかったり…。

内容の8割くらいは要らない情報だったと思っています。

せめて、崩し部分は崩し部分、事件の話は事件の話で分けてくれれば、

緩急に繋がるし聞く気にもなるんですが、

どうでも良いやり取りや会話の中にポツンと程度で事件についての話を織り交ぜていて、

しかもそれを延々と垂れ流していては

物語への没入感を薄めてしまうのも仕方ありません。

ネタ自体も笑えるんだったらまだ"作風"としてギリギリ受け入れられるものの、

変わった雰囲気を出そうとしたのが空回りしてスベっているだけなので…(汗)

 

そして、致命的なのは台詞量の多さ。

はっきり言って、本作が生み出しているのは"会話劇"ではなく"説明劇"です。

これはもう1話にも通ずる内容で、徐々に出てくる手がかりを

1つずつカメラを切り替えて撮る形で一旦整理整頓するのでも、

確実な証拠を視聴者に見せるのでもなく、常に誰かが喋っていて

ただずーっと台詞を並べ立てているのを聞かされているだけなので、

画面に面白味が生まれないんです。

だから惹かれづらいし、分かりづらい。

だから、登場人物の行為を理解出来ず「なんでこうなっているんだっけ?」

という疑問が生じる。

また、"台詞のみ"による怒涛の後出しじゃんけんも酷くて、

終盤まで無駄なやり取りが続いた状態から強引に事件を解決した所で、

面白いと感じる訳がないんですよね…。

そうするくらいだったら、本題には関係のない台詞を省いて、簡潔にさせて

もっと事件の手がかりを見せてくれ!と思ってしまいます。

 

うーん…本作も"役者ありき"で進んでいるのか、

「私出来る女なので」を演出しようとやたらと主人公の顔アップを挿入して

スタイリッシュに見せているのも、シンメトリーのカメラワークを多用しているのも、

何の意図もなくただ動かしっぱなしの映像を取り入れているのも、

アクセントどころか、むしろクドさを感じてしまいますね。

顔アップのカメラワークにする事で、表情に目がいってしまって

台詞が入り込みづらくさせている気がします。

2話でもそのクドさが顕著だったので、もうこの方向性で行くのかもしれませんが…。

 

ある意味第1章とも言える今回を見ても

難解さが拭える可能性は極めて低いと判断しましたし、

微妙な作品の感想を書くくらいだったら他の時間に充てたいというのが正直な気持ちなので、

感想はここで終わりとさせていただきます。

この間までの事もあって、"無理し過ぎない"と決めたので…(汗)

そのうち視聴もリタイアするかも?

 

はぁ……今期の月曜日はダメダメですな…。

 

 

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金田一少年の事件簿(2022) 1話 感想|こんな学校は嫌だ

 

 

初代は1995年から始まり、2001年、2005年、2014年と

4代にわたって作られてきた「金田一少年の事件簿」を、

今回は5代目にして令和版にリメイクとの事。

人気シリーズで、原作や初代共々熱狂的なファンがいらっしゃるようですが、

原作となった漫画は未読で、

過去作品も初代・堂本剛さん主演のシーズン2の初回と

数ヶ月前に再放送されていた4代目・山田涼介さん主演の初回の2話分だけを

予習がてらに見たくらいなので、ほぼ知らないに等しいです。

 

さて、そんな初見の私の感想としては…

うーん…主人公の存在感がちょっと弱いかなぁ?なんて。

IQ180の設定なので、たとえ学問の勉強は出来なかったとしても、

同級生のふとした動作から心理を見破ったり、

謎解きが大好きな"ミステリーオタク"気質が備わっていたりと

どこか洞察力に長けたキャラに仕立て上げるのだろうと期待していた分、

途中までは一(道枝駿佑)よりも刑事の方が事件を解決しそうに映ってしまいました。

1話ずつ見た程度で比べるのもなんですが、

初代はもう少し頭の切れた性格だと分かりやすかった気がしたし、

4代目は確かスケベな性格で個性が感じられたような…?

 

そして、30分拡大だったためか、七不思議と括られる1つ1つの事件が起こるまでの流れに

尺を多く割いていたのも間延び感を覚え、

木村ひさしさん監督だと忘れるくらい猟奇的な演出も優しめだったので、

全体を通して見れば、真面目の域を出そうで出ない雰囲気で終わったように思います。

まぁ、猟奇的な画作りに関しては、

令和となった今では多少の制約があるのは重々承知していますから、

あとは美術やゲスト出演の役者さんの演技で質を上げられるだけ上げる…

それで今後の印象も変わってくるのかな?って気はしますね。

 

事件パート自体も、犯行動機よりもトリックを見破るのが物語の本質なのか、

ツッコミどころがかなり満載。

レンガを組んでまで頑丈に固めた壁が、なぜかチョコレートのようにポロポロ砕けたり、

永続的に飾るはずのないポスターで壁の穴隠しをしていたり、

その隠し方や床からじゃあ腐敗臭が漂いそうな気がしたり…っていうのもそうですけど。

一番無理があるのは…えーっと…有毒ガスなのに6人しか亡くならなくて

同じく工事現場にいたとある作業員は無事だとは(苦笑)

しかも、犯行を起こす動機にしても、その作業員との親密な関係が描かれたのなら

まだ理解は出来そうですが、6人の遺体を自分が殺害したと庇う事にするのは都合が良過ぎるでしょう。

一応"ミステリーの金字塔"なんですから、細部のグロさで見せるにしても

最低限の整合性はとって欲しいものです(汗)

 

以前どこかで「土10と日10逆にした方が良かったんじゃ?」と書きましたが、

まさしくそうなりそうで、日曜の遅めの時間にミステリー作品をリアタイしたら

少し集中力が切れてしまった…というのが本音ですね。

というのも実は、日10枠の作品って基本的に相性が合わなくて、

様子見の場合は感想を書かずに視聴する事が多いので、

そうなると優先順位も下がって、最近は録画に回して後から見るか、

何本か溜まったのを一気見する傾向にあるんですよね。

なので…リタイアする可能性は現時点では低いですが、

本作も録画で明るい時間に見る事になりそうです。

日曜日は日9の感想がメインになるかもしれません。

 

 

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マイファミリー 3話 感想|娘は無事救出!次回から真相編?

 

 

登場人物や主に活躍する舞台、モチーフと、あの手この手で内容を変えてはいるけれども、

根本的な所は前回と同じで、「温人が警察を出し抜く」「最後に種明かしをする」で

展開していく話ではある。

でも…「流れが一緒じゃん」とは思わないのは、

今回の場合、各々の登場人物を連想させる

カエルのキャラクターが映った画面を合間合間に挿入したり、

一瞬鈍器で殴られたかのような(?)

ドキッとするメッセージの通知音で緊迫感を煽ったりするなどして、

ゲームを取り入れた事で画面にリズムを加えているから

マンネリ化を感じさせないんだろうなぁ…と。

 

そして、今回で特に見所だったのは、

大人になるにつれて視野が狭くなりがちが故の"一方的な価値観"が

娘を助ける側・温人(二宮和也)と犯人を捕まえたい側・葛城(玉木宏)の2人で

ぶつかり合っていた終盤のシーン。

どっちも一理ある事にはある。

でも、温人は「あんたたちは犯人が捕まえられればそれで良いんだろ」と言っていたけれども、

自分は娘が救えればそれで良いというのも勝手だし、

本当に身代金目当ての誘拐なら相手は誰でも良く、

また再犯する、娘もまた狙われる可能性もある訳で。

葛城の立場からしたら、自分たちの捜査の詰めの甘さを他所に、

科捜研と連携するなどして今までの経緯から犯人を割り出す発想もしなかったまま

被害者家族を責めるのも少し違う。

何に重点を置いているか…何を正義だとみなしているか。

パニック状態に陥った時、達成出来たものが出来なかった大きな損失を覚えた時に出てくる

人間の本性が噓偽りなく滲み出た点で、

本作のうたう「様々な感情や人間模様を描く」を体現した内容だったように思います。

 

まぁ、よくよく考えてみたら、本来捜査能力や追跡能力がない"一般人"であるにもかかわらず

自分たちの力を過信し過ぎている所や、

誘拐犯が取引に応じてくれるのが前提で交渉を進めている所など、

リアリティよりもファンタジーの印象が強い事には強いですが。

「ドラマだから」と割り切れる程度のものではあるし、

それとは違う良さや構成の工夫が伝わってくるので

個人的にはそこまで気にしてはいません

(虚構の中の真実を見る楽しさもあると言うか、気にし過ぎない事も大切なので…)。

むしろ、前回の感想でも書いたように、

山場なのを良い事に、劇伴や主題歌の音量を大きくしては

「今盛り上げてます!」感満載の、仰々しい音効を何とかして欲しいです(苦笑)

 

案の定、誘拐事件は一旦解決。

で…娘が家を出て行く事になったきっかけに気づけなかった上に、

犯人を逃したのを後悔する"真相編"スタートって所でしょうか。

真犯人が捕まえられなかった誘拐事件を引っ張れば引っ張るほど、

本題からはズレていきそうな不安はまだ残っていますが、

ここまで飽きさせない展開だったとなると、僅かに期待しても良いのかなぁと。

どうか「今回が最終回の方がまだスッキリ出来た」なんて結末にはなりませんように…!

 

 

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俺の可愛いはもうすぐ消費期限!? 2話 感想|良さに気づいてくれる人は案外そばに…

 

 

若い頃に可愛かった人がおじさんになると、みんな可愛くなくなってくる決まりなの…

社長(きたろう)の最後の間抜けな表情した写真が

年老いていく悲しさを物語っている…(泣)っていうのは置いといて。

 

いや〜…なんかもう、2話にして康介(山田涼介)と和泉(芳根京子)が

愛らしくて堪らんですなぁ。

見かけ以上に、お互いが自分自身の良さに気づけていないポンコツ具合が可愛い。

後輩に仕事を奪われても嫌な顔せず、むしろ鼓舞してくれる心の広さなんて

中々持ち合わせられないと思うし。

ラブホテルに泊まったなんて正直に言わなければ良いものを、

和泉の事を想って大人の対応をする所も(でも車中泊の方が危険だとは思うけどw)。

宿泊代も払わずスリッパだけもらいに行くという躊躇しがちな事を

怪我した彼女のためにしてくれる所も。

徹夜して通りかかる車を待っていた所も…無意識に出る行為何もかもが紳士。

人が出来過ぎているくらいなのに、本人は可愛い以外に何もないと卑下するばかりで、

どうやって可愛いを持続させようかをひたすら考えている

アンバランスさがまた可笑しいんですよね。

 

そして…唯一彼の良さに気づいてあげられそうな立場にいるのが和泉。

でも、感情の処理の仕方が不器用なので、

他の人だったら「これが恋…?」と自覚しそうなものを、

どこから来ているのか分からないけど何だか笑みがこぼれちゃうな〜…

何だか放っておけないな〜…くらいに思っていそうな様子でいるのも彼女らしい。

 

視聴前は当て書きの印象が強かったですけど、

可愛いしか取り柄がないと思い込んでいる主人公と

感情をめったに出さないロボット女子の設定、

機微な心情変化の積み重ねを表現していくには最適な組み合わせかもしれません。

というか、2人が正反対の性格で鈍感だからこそ、

自分では気づけなかった"何か"を相手とのやり取りで知って、

絶望的な状態にいた所を救われた感覚を覚えて、初めて惹かれ合っていく…

という過程を丁寧に描いていると思います。

 

私が初回の感想で

「内面を磨く大切さ、良い歳のとり方とは何か?を学んでいく…」と書いたように、

やはり、自分自身を見つめ直していく旅でもあるんでしょう…本作って。

そういう意味では、誰にでも生涯当てはまる普遍的なテーマというか。

だから惹きつけられるんじゃないかなぁと。

 

また、ラブコメだからとあざとい演出に頼らない作りも好感が持てますね。

"キュンムズ"がキャッチコピーなので少々構えていた部分もありましたが、

初回と今回で誠実な雰囲気が保たれているとなると、これからも安心して見守れそうです。

 

 

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パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル〜 1話 感想|科学には光も闇もある

 

 

科学×刑事ドラマねぇ…

敏腕な科学者が刑事と手を組んで事件を解決する作品や、現場検証が見所の作品や、

独自の科学捜査で真相に辿り着く作品など、過去にたくさん出尽くしたイメージがあって、

本作もまたいろんな作品の既視感を覚えながら見ていく事になるんだろうなぁと思い

あまり期待はしていなかったんですけど…

中々どうして、悪くなかったですね。

 

ロボットを取り調べる内容は過去に既に取り扱われてはいたし、

本来は人間が作ったプログラムを受理する機械なので、

「ロボットに意思がある」前提で進むのにはあまりにも画一的な気もしますが。

それでも、ロボット=人間と同等の"捜査対象"とみなして捜査が行われていく展開は

じわじわ来るトンチキ臭も漂いつつ、「もしかしたら起こりうるのかもしれない」という

少し先の未来も感じさせて面白い。

フォーマット自体は刑事ドラマと同じなんだけれども、ロボットに置き換えただけで

こんなにベタな話に映らないんだなぁ…と。

そして何より、小比類巻(ディーン・フジオカ)の設定も、ベタなドラマでやりがちな

変わり者で相手を翻弄していく科学者にするのではなく、

あくまでも刑事組織の1人で、唯一「科学は光」だと信じてやまない科学オタクという

キャラ付けにしたのも好感触でした。

科学者なのに"科学の闇"を見てしまった事で一度距離をとった友紀子(岸井ゆきの)との対比も、

珍しく狂気を纏っていないユースケ・サンタマリアさんのキャスティングも良い感じ。

 

ただ、強いて言うなら、事件パート(主に犯行動機)を

もう少し深堀りして描いて欲しい…って所でしょうか。

初回は初期設定の紹介があるから仕方ないとは言え、

話の半分以上は主要人物3人の馴れ初めや合流を重点的に描いていた印象が強く、

郷原内田理央)のLEOへの愛着や、LEOは犯人ではないと庇う様子など、

本作のテーマ「ロボットに意思がある」にも繋がる

事件のキーポイントとなりそうな場面は淡々と済まされていて、

ラストシーンに感情移入出来なかったのは残念。

まぁでも、小比類巻の縦軸も含めて、それぞれにどんな背景があり、

今後は何を描いていくのかも初回で掴めたので、

1話完結型のエピソードに本腰を入れられる次回からが本番なのかもしれません。

 

あと大事なのは、続きはHuluで!にならないかどうかかなぁ…(笑)

最終回終わってから発表ではなく、事前にお知らせしてくれるだけありがたいですけど、

どうも小比類巻の縦軸の件はシーズン2行きになりそうな気がしておりますw

そっちの方はある程度地上波で分かる範囲で見せてもらって、

事件パートが充実する事を期待します。

 

ところで…ディーンさんの主題歌は、今度はラップも取り入れているんですね。

インストのように作品の世界観に溶け込みながらも

つい口ずさんじゃう癖を残す塩梅が好きで、

ディーンさんのドラマ出演が決まった時はどんな主題歌になるのかと

毎回密かに楽しみにしている自分もいるのです(笑)

 

 

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家政夫のミタゾノ(2022) 1話 感想|原点回帰したかのような面白さ

 

 

会社員になってからは初めてのミタゾノさん。

シーズン5まで来るとなると、もう長編シリーズと言っても良いですよねぇ…

まさかここまで続くとは。

 

なんじゃこれwなミタゾノ(松岡昌宏)の登場の仕方も

続編として帰ってきたワクワク感があって良いですが、

アバンで本作のメタ台詞を入れるのも好きなポイントの1つ。

今回は…やる度パートナーが変わっている件。

まぁ……主に初代が原因なんですけど(笑)

でも、不定期で相棒が変わる同じ局の某作品をコンパクトにまとめただけと捉えれば

特におかしくはないですし、

中の人の役柄や演じるキャラで毎回違った化学反応を楽しめるので、

マンネリ化も防げてアリだと思っています。

新たにやって来たのは元ヤンの素子(山本舞香)は、多分今までで一番曲者でw

役者さんによってはミタゾノの存在感を食う可能性もなくはないですが、

ある程度場数を踏んできた山本舞香さんなら安心して見られるでしょう。

 

内容自体は、校則問題、セクハラパワハラ問題、

そしてピンポイントを突いてきたかのような経歴詐称問題まで

かなりきわどい問題をぶった切る…というもの。

アウト!を連呼する弁護士こそアウトになってしまうんじゃないかとは予想は出来たものの、

少しの小さな"ほこり"から一気に闇を暴いていく畳掛け展開は

シーズン1のダークな作風を彷彿とさせるようで。

かつ、もう壊れきった家族は壊れきったままではなく

ほんの兆しを仄めかす…というラストには新しさも感じさせて、

新旧ならではの良さを味わえる作りになっていたのは良かったです。

直近のシーズンは先が読めてしまうのも多く、痛快さも欠けていた印象があったので、

初回であそこまで主人公の容赦なさを魅せてくれたとなると

本作は期待出来るのかもしれません。

 

「自由は不自由。校則に文句を言うのも歴史の1つ。」

当時の学校生活の記憶が蘇ってくる、誰にでも当てはまるであろうラストにもクスリ。

なんであんなに変な校則あるんだろうね〜から会話が広がって、

お互いが思っていたものを共有し合うのも、また思い出ではあるんですもんね。

 

時代の移り変わりとは無縁な家事知識も楽しむ。

りんごジュース…素手で握り潰して作ってみたいです(笑)

感想は今回のみで、気軽に見ていこうと思います♪

 

 

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インビジブル 2話 感想|普通の刑事ドラマに見えてしまうのが惜しい…

 

 

うーん…後出しじゃんけんが酷いなぁ。

 

最初にそう感じたのが、序盤で志村(高橋一生)が少年院に聞き込み調査をしに行ったシーン。

前回も今回も、彼が捜査に入れてもらえない立場で

かつどんな手段も厭わないタイプの人間として描かれていたので、

てっきり独断で動いたと解釈していたんですけど、

20分過ぎの猿渡(桐谷健太)の台詞「少年院に行ったのはインビジブルの指示ですか?」で

ようやく彼が単独行動した理由が分かるという…(汗)

 

何と言うか本作って、真剣に見ているのにもかかわらず

「志村はなんで動いてるの?」「なんでこうなったの?」など

話の流れがたまに理解出来ない時があるんですよね。

キリコ(柴咲コウ)が彼に情報を提示したシーンを、別に分かりやすく盛り込まなくても良いし。

後出しじゃんけんによる見せ方が全くダメとは言っていません。

けれども、志村にしか情報提供はしなくて、"コンビ"を描く作品なのであれば、

「?」という引っかかりを覚えさせるようなキリコの思わせぶりな台詞や

何かやったと分からせる演出、

そして、盗聴器を使っているのなら、遠隔操作で志村に指示する形で

"2人の連携"を映像やカメラワークの切り替えで見せるだけでも大分違う気がしています。

本当もう…前回の爆破事件の時に、中国人の名前を使ってホテルに宿泊したとか、

その際に使ったアカウントが今回でもYチューバーと関係しているとか、

存在しない組織名だったとか、事件の発端を全部台詞でバーッと説明されても

すぐに頭に入ってきませんって(汗)←後で録画で確認しました…

思わせぶりな演出をやる事でそれが初めて"伏線"となり、

後出しじゃんけんをやって"回収"の構成が出来上がるのに。

なんでもっとフラグを立てようとしないのか…不思議な限りです。

 

そして、犯罪コーディネーターをドラマで扱うのが初めてだからか、

その職業であるキリコを上手く活かせていない勿体なさを強く覚えています。

志村が「お前が回りくどく情報を小出しにするせいで、捜査が後手に回ってる」

と言っていたけれども、まさにこの台詞が彼女の存在意義の弱さを物語っているんですよねぇ…。

だって、徐々に明かされる新情報が、チームが調べ続けていれば

そのうち手がかりとして出てくるようなレベルに収まってしまっている上に、

被疑者との関係性も警察が特定してしまっているから。

それなら、わざわざ犯罪コーディネーターという特殊な設定を入れなくても、

頭の優れた刑事が活躍する刑事モノでも成立するじゃん?って話に落ち着く訳で。

前回はまだ存在意義がないとは感じなかったんですが…

キリコがいなければこの事件は解決しなかったと納得させられるくらい、

出番を増やしても良いと思います。

 

肝心の事件パートにしてもなぁ…

ゲストの配役自体が…なのはもちろんですけど、

子供たちの支援をしている事が判明した時点で犯人だと分かってしまうのも、

謎解きとしては捻りがないと言うか。

その上、前回も今回も爆弾を使ってド派手に見せるという同じパターン。

このままでは、高橋一生さんと柴咲コウさんのお2人の再共演と、目に見えるきわどい演出…

言わば、見かけ倒しで終わってしまいそうで心配でなりません(汗)

 

 

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やんごとなき一族 1話 感想|ツッコミドラマとして見たら良いの?

 

 

まぁ……やっぱり深夜向きのドラマでしたね。

そして、本作のカラーを考えると、やっぱり「木曜劇場」枠ではなくて

テレビ朝日の「金曜ナイトドラマ」枠の方が合っていたような気がします。

 

金曜ナイトドラマ関連で言えば…

原作となった漫画を描かれた作者・こやまゆかりさんは

その枠で2018年1月期に放送された「ホリデイラブ」の作者でもあります。

なので、上記の作品をご覧になった視聴者の方なら分かってくださると思いますが、

描きようによっては、顔芸や独特の台詞遊びなど、役者さんの弾けた演技を存分に楽しむ

ツッコミドラマになる可能性は秘めているとも言えるんですよね。

では、本作の初回はどうだったかと聞かれると…

うーん…物語を順を追って進行しようとする真面目さが足枷になっていない?感漂う

どっちつかずの内容で終わってしまったのが残念。

一言で言えば、面白くなりそうでならなかった…と言った方が良いんでしょうか。

 

まず、全体的に説明・状況台詞が多いんですよね。

本作の概要を読んでいる限りだと、庶民の家庭で元気に育った佐都(土屋太鳳)が

大金持ち間での習わし・生活にギャップを覚え、一瞬心折れそうになりながらも、

小さい頃から培ってきた根気強さで深山家に立ち向かう…

言わば、火花を散らすバトルを描いてこそ、本作の面白味に繋がると考えているんですけど、

その"兆し"が見えたのは11時頃という遅さ。(あれ…昨日の感想でも…w)

それ以前は家族での揉め事だの、佐都が大豪邸でのルールを学ぶ姿だのが

ゆ〜っくりと描かれていたので、テンポの悪さは否めませんでした。

私が先ほど「どっちつかず」と書いた理由もそこにあり、

説明臭さを多少減らして、早めに主人公の負けん気な性格を提示していれば、

見た目は上品・中身はゲスい深山家の人々を演じる役者さんの

振り切った演技を堪能出来たと思うのです。

 

あとは…"アフター・シンデレラ・ストーリー"とうたっているから

婚約期の頃の描写は大幅に省略したって所なんでしょうけど、

これが夫婦への魅力の感じづらさ・応援しづらさの要因になったんじゃないかなぁ…と。

そもそも、2人がどれだけ愛の絆で結ばれていたか、

家庭環境の違いから来る苦悩に耐えながらどんな風に支え合っていたかが掴めないから、

「頑張れ!負けるな!」って気持ちよりも、

「うわ〜…もうこんな差別する家、私だったら願い下げだわ…」って

気持ちの方が勝ってしまう訳で。

本題はそこじゃないにしても、2人が結婚する覚悟をした背景…ルーツみたいなものは、

最低限でも"おとぎ話"風に、挿絵を1ページずつめくりながら見せていくといった形で

紹介してみても良かったのかもしれません。

まぁ、回を重ねるごとにその背景が出てくるのであれば、話はまた別ですが。

 

松本若菜さんの顔芸や、石橋凌さんの癖の強い発音は面白かったので、

今後徐々に本領発揮していくであろう木村多江さんも含めて

ツッコミドラマとして見れば楽しめるんでしょうけど、

もっと弾けて欲しい…というのが本音ですね。

気軽に見る分には悪くありませんが、感想は初回のみとさせていただきます。

 

 

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