2023年冬ドラマ一覧

罠の戦争 5話 感想|権力側の人間になりつつある鷲津

 

 

選挙活動の様子をドラマで見るのは何だか新鮮。

でも、ただの「仕組み紹介映像」に留まらず、罠や探り合いを絡めながら

今回もちゃんと"本作らしさ"を保った作りになっているのが上手いですね。

 

亨(草彅剛)の対立候補は有馬(真田麻好美)になる訳ですが、

彼女のバックには総理・竜崎(高橋克典)がついている事を聞かされるのです。

で…総理の思惑を知った所で頭を過ぎったのは、

前回、鷹野(小澤征悦)から告げ口された「隠蔽に関わったのは永田町の人間」の件。

汚い手を使っているのだから、

息子の事件の隠蔽を操作しようとしたのもきっと彼なのかもしれないと思い込みます。

 

こんな流れで、本来復讐とは無縁の選挙と復讐劇の2つを結びつけていったのも

凄く自然だったのですが、

もう1つ「そう来たか!」と思ったのは、現実世界でもよくありそうな

(というか一部は実際にあった)政治界隈ならではの裏事情も盛り込んできた所。

例えば、ウグイス嬢の引き抜きだったり、

完全に忖度が働いてそうな応援団員の要請だったり、

市議会議員への活動費の提供だったり…

ニュースで取り上げられていた事柄を、亨を陥れるために用意した"罠"の1つとして

見せていたのも面白かったです。

 

あとは、今回の話の中心軸を担っていた「悪評を流すスパイが誰なのか?」

前回の感想でも書きましたが、ここは、亨を囲む人物が一筋縄ではいかない、

それぞれキャラクターが多面的に描かれている良さが活きた

エピソードになっていたと思います。

特に眞人(杉野遥亮)ですね。

兄を精神的に追いやったのは亨だと知っているのか?知らないのか?

仮に知っていたとしたらまだ恨みを持っているのか?

何を考えているのか、何の意図があって亨の復讐に協力しているのかが

中々見えてこない彼だからこそ、友達に牛丼をおごった件が

「わざとでは?」「もしかしてスパイでは?」と疑われるきっかけになってしまいました。

まぁ、結果的には違ったんですけど(個人的には貝沼を疑っていたんですけど、そこも違くてw)

一番身近な仲間が裏切る展開はドラマではお馴染みなだけに、

眞人(と梨恵)には最後まで味方でいて欲しい…と、

ちょっぴりハラハラさせられる気持ちになっちゃいましたね。

 

そして、最大の見所はやっぱり、草彅剛さんの演技で魅せる

主人公の"嘘と誠"の使い分けでしょうか。

情に訴えかける事で相手の心を絆していく展開もこれまた王道なんですが、

本作の場合は本音の演説もずる賢さから来るもので、

その時見せていた泣き顔も、自分が当選して事が有利に運ぶための作戦に過ぎなかったのです。

でも、息子と会う時には、心からの涙を見せる…

回を重ねるごとにどんどん人間臭さが出ています。

自分が嫌々やっていた事をやらせる側になっていると本人は自覚しているみたいですが、

演説しようとした瞬間「犬飼さんならこんな時、泣いて土下座してるだろうな」と思い立って

あの言動になった辺り、

犬飼(本田博太郎)を軽蔑はしているけど、秘書として長い間共にしてきた以上

彼の思考や人柄が無意識に移ってしまったんだろうな…と、

そんなちょっとした切なさも残りました。

 

市議会議員になった事で、ここから第2章スタート…といった感じでしょうか。

犯人に近づくにつれて、亨もかつて犬飼がいた権力側の人間になりつつあります。

犬飼と言えば…っていうのも変ですが。

梨恵のあの書類隠しの件は、やっている事は事件を隠蔽した人と同じになってしまうような?

引き続き、それぞれの動向が気になりますね。

 

 

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ブラッシュアップライフ 6話 感想|17時のチャイムが沁みますなぁ…。

 

 

おおお…つらっ……。

今回は主題歌なしだったのも、後半戦になって「今までとは違うぞ!」という

空気の引き締まった感じが出てますね。

まぁ、強いて言うなら、17時のチャイムが主題歌代わりにはなっていましたが。

 

いやぁそれにしても、こんな佗しい余韻が残るとは思っていなくてね…

麻美(安藤サクラ)同様、すんごい沁みちゃいましたよ。

子役たちの若干距離を置く演技のリアルさも、何とも言えませんでした(泣)

 

人生3周目はメタなお仕事ドラマっぽさが増して、

視聴者(=テレビ業界に携わっていない一般人)にとっては空想的な話が続いていただけに、

今回は2・3話辺りにあった"哲学"を久々に感じさせる内容になっていた気がします。

4周目になって、もう同じ行為の繰り返しは面倒臭いと感じた麻美は

あれやこれやとショートカットしながら、より効率的な「徳の積み方」を試みる。

そうすれば自分の人生がよりブラッシュアップされていくかと思いきや、

結果的に、夏希(夏帆)や美穂(木南晴夏)という

大親友の存在を損失する形になってしまった。

よく「人付き合いは大事にした方が良い」とは耳にしますが、

今回の内容を見ていると、親友が出来て大人になっても関係が続いてるって、

本当に奇跡なんだなぁ…と身につまされました。

 

たった少しの行動でも、積み重ねていくと人間関係にも大きく影響を及ぼす。

子供も大人も問わず、今まで「3人での何気ないおしゃべり」のシーンに

じっくり尺を割いてきたのが、薬服用後かのように、

今回になってじわじわと効いてくるんですね。

改めて、緻密に計算された脚本だと思います。

 

オオアリクイときて、ニジョウサバ、ムラサキウニなので、

高価な食べ物になっている点では少しでも徳は積めているのでは?って気もするんですが、

それでも赤ちゃんからのやり直しの人生を選んだ麻美。

次回からは水川あさみさんが今度こそ(?)登場するみたいです。

 

何となくの予想だと、確か「あの子絶対人生2周目だよね」と小学校時代に言われていた

宇野真里なんじゃないかなぁ…と。

真面目っ子な所は4周目の麻美と重なりますし、

予告だと4人で仲良くしている辺り、実は元々"仲良し4人組"だった可能性もありそうですし。

今回は意外な結末だった分、

早く麻美が報われて欲しい…早く先が見たい…そんな気持ちが高まってしまいますね。

 

 

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Get Ready! 6話 感想|心の傷は物一品でチャラにはならないよ?

 

 

あーあ、せっかく良くなってきたのに…

今回は脚本・演出共々、何だか詰めの甘い作りでしたね。

特に脚本に関しては、DVについてちゃんと調べたの?と思うくらいで、

2話と同じモヤっとした感覚が残ってしまいました…(汗)

 

今回は4話から続く人情劇仕立てに、1〜2話の頃の悪事を少し加えた内容になっていた訳ですが、

悪事を働いているターゲットが改心するまでの"変化"を盛り込む以上は、

やっぱり、視聴者が「この人には助かって欲しい」と思わず願いたくなる

判断材料をきっちり揃えて欲しいんですね。

しかし…嶋崎(鶴見辰吾)の場合は、子供の頃の思い出だったケーキと手紙を

家に置いてきた(?)だけで、

その時は、娘に八つ当たりしてしまった事に対する謝罪の言葉は一切なし。

これではただ物で釣っているだけで、根本的な問題は解決していないんじゃ…

っていうのもそうですが。

私としては、彼は本当に死のうと覚悟を決めているんじゃなくて、

時々優しさを振りまけば、娘も考えを改めてくれるだろう…という思惑が透けて見える辺りに、

DVの典型例を感じてしまってしょうがなかったです。

 

それに、右手が治ったらまたパティシエの仕事も出来て、

精神的に安定して親子仲直り!ではなく、

右手も含めて元気な体にしたからこそ、アクシデントや老化などで再び挫折を味わった時に、

今回の「最初は助けてくれなかった」件を引き合いに出して虐待をする可能性が出てきた…

そんな将来の不安ばかりを考えてしまったんですけど、これって捻くれているんですかね。

からしたら、男手1つで育ててもらっているだけに、

小さい頃の「楽しかった思い出」を引きずるのも自然な事。

仮にもし父が亡くなってしまったら、後々罪悪感を覚えるだろうし…

諸々を踏まえると、エース(妻夫木聡)が娘に父を生かすかどうかの選択を委ねたのも

中々酷だと思いましたよ。

 

そして、演出面で疑問に感じたのは、"お決まり"の見せ方の締まりが悪かった所。

一番「?」だったのは…なぜ決め台詞の直後にCMを挟んだんでしょう。

決め台詞を言った後に手術室の機械が動く流れは、ダサさは漂わせつつも

毎回やっているので、何だかんだで見所に繋がっている気がするんです。

マンネリ化を防ごうとしたのか、その流れに変化球をつける事自体は否定しませんが、

タイミングって大事で。

"休憩タイム"の意味合いもあるCMを挟んで、

明けてからもすぐに手術シーンに切り替わらなかったのは…

うーん…山場が盛り上がりに欠けてしまうんじゃないでしょうか。

おまけに、手術シーンも妙にあっさりで(汗)

おふざけ演出はここ数回で良い感じに落ち着きを見せてきている代わりに、

違う所が気になってしまいました。

 

仮面ドクターズが仮面をつけたり外したりするのも謎ですが、

そんな事していたら、身バレするのも時間の問題じゃない?とか。

他にも…女子高生が1人で暗い場所にいる?とか、

そこであの光る仮面の男が現れたら、不審者扱いしてもっと怖がらない?とか、

なんか、全体的にツッコミどころ満載の回でしたね。

 

 

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東京の雪男 1話 感想|ピリッとした冷たさも感じさせるほんわかファンタジー

 


実はこれ、昨日初めて知りました(笑)

SNSで偶然本作の名前を目にして、割と好感触な呟きをされていたので、

公式サイトに飛んでキャストやあらすじをざっと読んでみたら、何だか良さげだなぁ…と。

で…NHKプラスで滑り込みで初回をチェックしてみた訳ですが、

どんな答えを出すのか見てみたいと興味を持たせてくれる内容に仕上がってました。

 

本作の題材は「雪男と人間の出会い」でファンタジー寄り。

でも、奇を衒った演出を施す事なく、"日常生活の一部"のように淡々と描かれていて、

その塩梅が上手いなぁと思います。

そして、実は本作の前に「リエゾン」3話を見ていたので、尚更考えさせられるんですけど、

(そちらも遅くなっちゃったので、4話とまとめて後々感想をUPするつもりです。)

持ってる個性や特性が初見だと判断しづらい見た目をしている人こそ、

いざそれが垣間見えた時に「自分や周りとは違うから」

「人生経験を考慮して、自分の周りにはいなかったタイプの人だから」ってだけで

否定されたり、腫れ物扱いされたりするのが、残念ながら現状ではあって。

例えば、発達障がい、ろう者、同性愛…と、様々な"生きづらさ"に触れた作品は

今まででも多く生み出されてきましたが、

それらを全て内包したのが雪男(磯村勇斗)というキャラクターな気がするんですね。

 

デフォルメ化された人物を通して物語を進めていく事によって、

「もし"その人"と出会ったら、あなたならどうする?」

自然と自分事に当てはめながら

大人も子供も一緒に考える時間を与えてくれるような作りは、Eテレ"らしさ"を感じさせます。

NHKNHKでも、ドラマ好きのみぞ知る…みたいな

マニア向けの作品が作られやすいNHK総合ではなく、

教養番組がメインのEテレでの放送なのも頷けました。

 

強いて言うなら、全5話×30分という短さが関係しているのか、

まだ付き合ってもいない段階で「愛の確かめ合い方」についての話題になるのは

ちょっと唐突かな?とは思いましたが。

ただ、基本淡々と、ほんわかした雰囲気の中で鋭さも残していく…という

本作が目指そうとしている方向性みたいなものも、そのシーンで同時に見えてきたので、

少なからず、盛り込んだ意味はあったのかもしれません。

 

入江陽さんのほわんほわんほわん…な劇伴も、中々好みでした。

木漏れ日のような静かな温もりと、泡となって弾けてしまいそうな儚い感じが

本作の世界観を彩っていて良いですね。

思わぬ拾い物な気がしております。

また感想は遅くなると思いますが…次回以降もマイペースに書き続けていきたいです。

 

 

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忍者に結婚は難しい 6話 感想|1時間闘って終わったぞ!(笑)

 

 

闘いのシーンが予告映像で流れるたびに、ワクワク楽しみにしていた私。

いや、4話の時みたいに、あっさり疑惑が晴れるケースがまたあるかもしれないから、

過度な期待はするんじゃない…と言い聞かせてはいたし。

今回の、朝になった途端唐突に闘いが始まったのだって、

きっと夢オチだろうな…と予想していたのだけれども。

とりあえずは、前回に引き続き「見たかったもの」が見られて満足満足!でした。

まぁ、まさか、周りはいろいろ動きを見せている中で、

夫婦2人はひたすら闘って終わりなのは意外でしたけどね(笑)

 

特に面白かったのは、ふるさと納税カニが届いてからの2人のやり取り。

そうそう…「実は敵対関係にある忍者一族の末裔の2人」と「夫婦あるある」は

あのくらいのバランスで描いていただきたかったんですよ〜。

今までの回は真逆で。

夫婦あるあるネタがベースとなっている話の中に

たま〜に忍者っぽい要素が混ざり込んでくる感じだったので、

本性(裏の顔)を現さないかとヤキモキしていた方は多かったんじゃないかと思うんです。

 

そして、もう1つ思うのは…今回の闘いが初回の時点で盛り込まれていたら、

掴みとしては抜群だったのかもしれないなぁと。

例えば、近年のドラマで割と見かける「先見せ展開」を利用して、

冒頭で本格的に闘っている様子を映してから時間を遡る構成をとって。

まずは"普通の幸せ"を感じている夫婦の日常をじっくり描いて、

ある日のふとした動作に違和感を覚え始めて、気づいたら相手が忍者だと分かった…

という流れになっていたら、エンディング映像でしか味わえていなかった

2人にもより感情移入出来たような気がします。

 

某仮面医療ドラマもそうですが、どの段階で何を見せるか?で

作品に対する第一印象ってガラッと変わってしまうものなので。

とにかく、蹴りの演技ならお馴染みの菜々緒さんと、

ギャップで魅せるならもってこいの鈴木伸之さんなら

絶対面白いはずのキレッキレなアクションを

6話までとっておくなんて…本当に勿体ない事をしたと思います。

 

あと特筆しておきたいのは、エンディング映像と本編の繋がりについてですかね。

「何も知らなかった頃」の微笑ましい出来事や馴れ初めのエピソードが、

本編でも2人の"葛藤"や"覚悟"を通して、少し感じられたのも個人的には良かったです。

先日コメントをいただいた読者様も仰っていましたが、

本編だけだと蛍(菜々緒)は、悟郎(鈴木伸之)の事大好きなのかなぁ…?と

疑ってしまうほど、基本ツンケンした態度ばかりとっていたために、

エンディング映像とで温度差を強く覚えていたのです。

…正直に言うと、あんなにお互い両想いで結婚したのに〜!という切ない成分は、

エンディング映像から摂取出来た事に変わりはないものの(笑)

でも、チグハグな感じが今回で薄まったのには安心しました。

 

やっとこさ、本作がうたっていた「ロミオとジュリエット」っぽくなりましたね。

正体に気づいた蛍と悟郎以外にも、

甲賀忍者伊賀忍者とで接近していく様子が描かれるみたいで、

後半戦に向けて、どんどん核心に触れる話になりそうです。

 

 

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警視庁アウトサイダー 6話 感想|せめてどっちかに絞らない?

 

 

基本的には、どのドラマも脚本家や監督の名前を毎回必ずチェックするって訳でもなく、

内容を見て何か思い立つ事があったら…くらいのスタンスでいるんですけども、

本作に関しては、スタッフクレジットに注目するのがもはや習慣になっておりますw

今回の監督は、本作初担当の日髙貴士さんでした。

 

カメラワークの切り替え演出を見ると、やっぱり、本作の世界観を作り上げている

メイン監督の木村ひさしさん"らしさ"を踏襲していく意味では

一番取り入れやすいのかも?という印象はありますが、

アニメ部分が癖が強めなだけで(笑)

後は比較的(あくまでも"本作の中では")ガチャガチャした作りには

なっていなかったのかなぁと思います。

ただ…今回の内容を一言で表すとしたら「見づらかった」のは確かです。

今回は主に演出が…というより、脚本の構成の方に原因がある気がしました。

 

私が「見づらかった」と感じたのはただ1つ。

前回の感想でもさらっと書きましたが、

縦軸は、動機が「父親の冤罪を晴らす」でいたってシンプルに設定されているはずなのに、

なぜそこに1話完結型のエピソードを加えて

複雑に入り組んだ構成に見せようとするのでしょうか。

2つのエピソードを同時に描いていけば、それだけ登場人物が増えて覚えられない上に、

どの人がどこに関わってるんだっけ?なんてややこしく思えてしまいますし。

一方、架川(西島秀俊)はバーに聞き込みに行ってて、

一方、光輔(濱田岳)と直央(上白石萌歌)はコミケに行って情報を入手していた…

といった行ったり来たりな展開をされたら、目移りして

どちらかの事件に集中しづらくてしょうがないんです。

 

まぁ、最後まで見てみれば部分的には繋がってましたけど…

親族がたまたま今回の事件に関係してたってだけで、

他の人に置き換えても全然成立出来そうな話でしたよね。

何かしらの"共通点"を持たせれば無関係には見えないでしょ!という強引さも

どことなく引っかかってしまいました。

 

正直、前回でも内容が頭に入ってこなかったので、

さすがに今回もだと…と思って後で見返しましたが、

それでようやく少し理解出来るって感じでしたね。

次回から最終章突入との事なので、そろそろ黒幕も暴かないとで

本格的に縦軸の話に移行するとは思いますが、

うーん…本当に、縦軸に触れるなら触れるで、そこに絞って欲しい限りです。

 

 

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リバーサルオーケストラ 5話 感想|団員たちの心の中にいる"初音の存在"

 

 

乗り越えるべき壁を抱えた者同士で支え合う

初音(門脇麦)とみどり(濱田マリ)の姿を経て、

みどりが再び音楽の楽しさを取り戻し、

娘とも無事和解出来たという"変化"までを描いた前回。

そうなると、今度は初音がトラウマを克服する番か!?と期待してしまう訳で、

自宅で必死に練習する序盤のシーンでてっきりそう思っていたんですが…

今練習しているのとは別の演奏曲・演奏会を新たに盛り込んで来るんですね。

 

おまけに、今までの描き方だと「"逃げてしまった10年前"を想起させる

チャイコフスキーの曲」がトラウマとなっていた初音に、

朝陽の友人でもあり副編集長でもあるかおり(相武紗季)経由で取材を受けたのをきっかけに

コンマスなのに団員の足を引っ張ってしまっている」という新たなトラウマも追加される。

トラウマにトラウマを重ねて来たので、正直、またお預けを食らってしまった気分です(笑)

これはあくまでも主観でしかないですが、

5話が、物語が大きく動きだすターニングポイント回だと考えている私としては、

どこかへ寄り道するよりも、チャイコフスキーの曲にとことん向き合って一皮むけた主人公を

描ききった内容であって欲しかったです。

 

で、「寄り道」と書いたのももう1つ理由があって…

今回、主人公を描いた話に一応なってはいたんですけど、

団員を筆頭に、それぞれの個人的な事情に手を出し過ぎていて

かえって散漫としていたような気もします。

 

いや…補足すると、その描写が不必要とまでは思っていなくて。

後半になるにつれて、ちゃんと意味は見出せたんです。

例えば、期待・心配・羨望・嫉妬…いろんな意味で初音を気にかけていたし、見ていたという

「自分の心の中には常に彼女がいた」そんな主人公を取り巻く人々の想いに触れる事で、

玉響の団結力がまた一段と増す"兆し"は見えたし、

玉響や初音を気に食わない側にとっては

"ライバルの関係性"の輪郭がくっきり際立つようになったと言いますか。

 

ただ何しろ、登場人物を絞り込まないままあちこちの過去が描かれたり、

本筋である「トラウマの克服」から少し脱線したエピソードが続いたりしただけに、

途中までの展開が遅く感じた…そこに尽きますね(汗)

外部の人間である三島(永山絢斗)や高階(原日出子)のエピソードで

場面転換が行われていたのも、余計にそう感じさせていたんじゃないかと思ってます。

 

まぁ今回は新キャラが登場した以上、内容に関わらせざるを得なかった…と考える事にします。

前回から勃発した恋愛模様については、今の所は団員たちの直向きさの方が

メインで描かれている印象が強いので、話を食ってしまっている違和感は特に覚えませんが、

次回予告を見るとどうかな…?と僅かながら不安でもあります。

 

 

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大奥(2023) 5話 感想|色狂い綱吉の前に現れた「おもしれー男」

 

 

た…畳み掛けが早い〜〜〜!!

「家光・有功」編、どうやら2012年にTBSで放送したドラマだと

全10話分の尺が割かれていたようで。

今までもサクサク進むなぁとは思いつつ、

それでも押さえるべき所は重点的に見せてくれた話が続いていたので

特にダイジェスト感は覚えなかったのですが…

さすがに今回の、有功(福士蒼汰)が大奥総取締に就任してからの話は

もっとじっくり見せて欲しかった〜!っていう気持ちになってしまいましたよ(笑)

まぁそれも、福士蒼汰さんと堀田真由さんの演技に魅せられたからなんですけどね。

 

家光(堀田真由)の最期は…

有功の胸に顔を埋めているだけなのに、美しいシーンでありました。

名前を呼んで欲しいと頼む家光の様子は、子供が親に甘えているようにも見えるし、

「千恵」と呼ぶ有功の声と囁いている時の表情は、子守唄のように優しい…。

総括っぽくなってしまうけれども、私、福士蒼汰さんの伏し目がね、

儚さを感じさせてそこも好きだったんですよ。

時代劇は苦手なんですが、福士蒼汰さんの出る時代劇なら見てみたいと思いました。

殺陣をガッツリ演じられたら、様になるんだろうなぁ…なんて。

堀田真由さんの凛々しい面にも触れられて、

何と言うか、演技を見るのが楽しい!面白い!「家光・有功」編でした。

 

で…軽くロス状態になった所での「綱吉・右衛門佐」編なので、

純愛とは無縁な艶やかな世界にはちょっと困惑w

なんか、年齢層上がってません?

ギラギラした雰囲気を醸し出す役者さん揃いじゃありません??

特に一番困惑したのは、有功と一緒にいる時にはあれだけ忠誠心のある人でいたのに、

いつの間にか玉栄もとい桂昌院竜雷太)がエロジジイと化している件(笑)

有功が見たら悲しみまっせ…っていうのは置いといて。

 

そんな感じで、正直あまり馴染めないまま見続けていたのですが、

終盤の綱吉(仲里依紗)と右衛門佐(山本耕史)の対面シーンで

ようやく興味を持ち始めた…って所でしょうか。

まだ始まりの段階に過ぎないのに、

仲里依紗さんの対抗馬として山本耕史さんをキャスティングするのは

何だか「分かる」と思っちゃいました(笑)

 

一番予算がかかっているであろう世界観に食われない

お2人の今後、どうなるのか楽しみです。

 

 

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星降る夜に 4話 感想|ロマンチックなキスの裏で不穏な影が…

 

 

鈴(吉高由里子)と千明(水野美紀)が手話友達でもあり飲み友達でもある事、

春の妻・うた(若月佑美)の存在を通して、

まさか鈴と一星(北村匠海)で別々にいた世界を一気にくっつけてしまうとは!(笑)

 

まぁでも、イッツアスモールワールド的な作りはドラマではよくある事ですが、

本作の内容が内容なだけに、後半戦に向けて物語が大きく進展しそうなタイミングで

「ドラマ内の世間はいかに狭いか」を潔く見せたのは正解だったと思いますし。

度々"偶然"を装ったすれ違い展開をやられるよりかは、今後集中して見られるのかもしれません。

…それに、ロケーションから考慮するに、そこまで都会でもないから

ばったり会う可能性もなくはないんだろうな…とも納得出来ますしね。

 

そして、潔く見せたお陰でもう1つ良い所もありました。

産婦人科パートと遺品整理士パートが、

以前みたいに分断しているように映らなかった所です。

例えば…前者のパートでは、中絶を望む春の想いを受けて

「子供を育てる生活」のネガティブな面をつい考えてしまう産婦人科医の苦悩や、

新人の深夜(ディーン・フジオカ)の成長物語が含まれていた訳ですが、

3人で考えている事は向こうでも同じだったのです。

目の前に苦しんでいる人がいるのに、何もしてあげられない"無力な自分"…

そこから来るやるせなさを、3人のシーン→一星と春のシーンで連続で描いていたためか、

等身大な人物たちの進む結末をより見届けたい気持ちにさせられました。

 

今回の春の過去に関しては…前回のエピソードも加えて、

冷静に考えてみればかなり重たい仕上がりになっているんですが、

個人的には視聴時だと、重た過ぎて引きずるまでは行かないんですよね。

それって多分、どの人に対しても基本中立の立場でいる鈴の存在が大きいんじゃないかなぁと。

本作の登場人物は、抱えている悩みも境遇も全然違っていて、

そこから来る考えや意見も当然バラバラなんだけれども、

どの考えが良いか悪いか…という、ハッキリとした"答え"は出てきません。

誰も否定しない良い意味での曖昧さが好きですし、

また、確か「わたし、定時で帰ります。」でもそうでしたが、

フラットに物事を捉える役を演じるならピカイチな吉高由里子さんが…って所も、

主人公の魅力度を上げている理由にもなっている気がします。

 

ラストは「ロマンチックな演出ならお任せあれ!」ってくらいの、

思わずうっとりしてしまうキスシーンで終わりましたが、

次回は悲劇の方向へと加速していきそうな感じですね。

で…あの目、どっちだったんでしょうねぇ。

私は◯之介さんか?と思ってたんですけど、

ム◯さん説を聞くと、あ…そうかも?とも思えてしまったり。

どちらも大石作品にご出演経験があるだけに、おかしくはないんですよね。

 

 

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罠の戦争 4話 感想|鷲津も雑草を踏みつける側の人間だった…

 

 

あんなに敵意をむき出しにしていたのに、随分あっさり引き受けてくれたなぁ…

今回はベタな人情劇で行くんだなぁ…とは思ってました。

でも、最後にはビックリ。

いやぁ…ラストシーンを見せるために、全て構築されていたんですね。

 

これまで亨(草彅剛)が「弱い者」を何度か口にしていたのもそうですし、

今回に関しては、眞人(杉野遥亮)の雑草と野草のくだりや

梨恵(小野花梨)の「パワハラに遭ってた時に唯一気づいてくれた」エピソードを通して、

2人は今後も亨の仲間としてついて行く意志を覗かせる描写が同時にあった所に

妙な感じを受けたんですが、

それらは、亨に同情が行くように誘導されていた視聴者への"罠"だったのです。

1話だけで物語が完結しない、連続型のドラマだからこそ成せる技で、

単純な復讐劇・勧善懲悪ではないんだろうな…というのは薄々分かっていたにしろ、

話の見方がガラッと変わってしまうどんでん返しには惹きつけられてしまいました。

 

で、もう1つ、変な言い方ですけど、

前回と今回を見て「なるほどな…」と思った部分もあります。

というのも…復讐相手と亨を囲む事務所・議員の面々が、

結構、対比的に描かれている気がするんですね。

例えば、俊介(玉城裕規)や鰐淵(六平直政)なんかは

分かりやすい"敵キャラ"に仕立て上げられている一方で、

鷹野(小澤征悦)や鴨井(片平なぎさ)などは、

味方のままでいるのか?それとも裏切ってしまうのか?という

どちらにも転じる可能性がありそうな、

一筋縄では行かないキャラクターに仕立て上げられています。

 

その中でも面白いのは、彼に最も近い場所にいるであろう眞人と梨恵の描写で。

正義感を貫く亨と進む方向は同じつもりでも、細部を見ていけば、

三者三様で異なった価値観や境遇、想いを抱えている事が分かり、

その複雑さが物語に奥行きを生み出しているんです。

やっぱり"罠"がテーマになっているので、人間模様が複雑化して行けば行くほど、

どんな展開が訪れるのか興味が湧いてくるものなんですよね。

 

話はまた冒頭に戻っちゃいますけど…

それにしても、亨が「雑草を踏みつける側」だったと知った梨恵が

どんな動きを見せるのか、気になりますねぇ。

でも、忘れてはならないのが、名前も顔も家族構成も覚えているという

亨の記憶力の高い設定。

彼は元々知ってて、懺悔のつもりで眞人に協力を求めたのか?

あるいは、あの書類自体が誰かによる偽装だったのか?(この線は薄いかしら…)

何かしらの事情がない限りは、彼の設定と矛盾してしまうのでね。

 

自分は踏みつけられる雑草のつもりでいても、

過去では雑草を踏みつける側だったと後になって気づく…。

人間はそう簡単に聖人君子にはなれないという事実にはリアリティを感じさせます。

どう向き合っていくのか、ここにも注目しながら見ていきたいです。

 

 

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