2023年冬ドラマ一覧

警視庁アウトサイダー 8話 感想|最終回、本当に「衝撃のラスト」になるのかどうか?

 

 

ホワイトボードでのおさらい、ありがたい!!!

まぁ、現在までに起こった出来事の経緯を、回想を通してじっくりと…って訳ではなく、

あくまでも事件の関係者にそれぞれサラッと触れる程度のものだったのですが、

個人的には、ないより全然マシです。

そして、まだ本題に入る前の、放送してから3分も経っていないうちに

このシーンを取り入れてくれたのもデカい。

お陰で、ようやく縦軸の話に興味を持てるようになりましたし、

その後の内容も比較的頭に入って来やすかったです。

 

また、登場人物が多過ぎるのが縦軸において一番の欠点ではあったのですが、

終盤での梶間(神尾佑)逮捕されるまでの全貌の見せ方も

難解さを緩和させていた気がします。

今まで知り得て来た情報(=エピソード)を点と点で結んで、

「あ、こことここがこう繋がってたんだ」と視聴者に納得させる演出…。

真犯人に辿り着くという重要回で、小ネタで流れを変に遮る事もなかった上に。

小ネタも確かに取り入れられていたものの、序盤の方にまとめて、

それも、縦軸のシリアスな雰囲気との温度差を感じさせないように

やや控えめの味付けになっていて。

今回の演出家は、3話と4話を担当された向井澄さんとの事で、

どこを削ぎ落として、どこで魅せるか?の取捨選択が最も上手かった印象の3話に

近しい内容に仕上がっていたのも良かったです。

 

正直…元警察官・現議員で、どちらも描きようによっては"巨悪"が絡んで

盛り上がりそうな設定の小山内(斎藤工)も登場させておいて、

折り返し地点の前から事件を複雑に見せていた割には、

結局、殺害動機は単なる痴情のもつれ!?感は否めませんが(笑)

ただ…何度も書いているように、1話完結型で動いていた話の時から

事件の真相に捻りはなかったので、そんなもんかな?とも思います。

小山内の妻・響子(青山倫子)の自殺も、

(殺害する様子は描かれなくても)犯人があの人だったというのも、

そのままストレートに行くんでしょうね。

 

もうほとんど進展した所で、最終回は「衝撃のラスト」…

本当に衝撃なんでしょうかね?

「想像してたのとは違う結末だった」と架川(西島秀俊)が話していた通り、

良い意味で裏切ってくれると良いんですけども。

 

 

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星降る夜に 6話 感想|"いつも通り"の日常が送れるという奇跡

 

 

じわっと温かい気持ちにさせられるお話でした。

 

一星(北村匠海)の言っていた「生と死はあまり変わらないのかも」

「人は、明日は当たり前に来ると思うから、近しい人の死に戸惑ってしまう事も多い」

それは、赤ちゃんが無事に生まれるのも、死産も

日常的に目の当たりにしている、鈴(吉高由里子)の産婦人科としての仕事にも、

"生きた証"を伝え続ける一星の遺品整理士としての仕事にも言える事ではあるけれど。

生と死…もっと言えば、出会いと別れが繰り返される日々の中で、

大切にしたい人とごく当たり前の日常を毎日送れるというのも

また"奇跡"ではあるんですよね。

今回はその"奇跡"が、北斗(水野美紀)と桜(吉柳咲良)、

鶴子(猫背椿)と正憲(駒木根葵汰)の2組の母子を通して描かれた回だったと思います。

正憲に関しては…完全にコメディリリーフ(深刻な場面において緊迫感を和らげる存在)

のつもりで見ていたので、彼の背景にも触れるのは意外でした。

 

2組のエピソード自体、それぞれ違った形で子供から親への愛が伝わってきて

印象に残るものでしたが、個人的に「良いなぁ」と思ったのは、

柊家で展開されていくシーンのメインとの絡ませ方。

一星とカネ(五十嵐由美子)と鈴の3人で朝ごはんを食べる(作る)シーンの直後に、

同じく北斗と桜で食卓を共にするシーンが描かれていたのが良かったです。

一見何気ない流れなんですが、何品ものお洒落な朝ごはんをずらっと映した上で、

いつも一星が作ってくれるんだと鈴に嬉しそうに話すカネの描写が挟まれたからこそ、

その後の、残り物のご飯を雑炊にアレンジしたり、とっておいたコロッケを用意したりで

忙しい朝を柔軟にこなし、雑談をしながら食べる2人の"日常感"が際立つというか。

私たちが見たのはほんの少しでも、長い間このやり取りが行われて、

そうして家族が作られていったんだろうな…という余白を感じさせました。

 

鈴と一星がすっかり恋人関係になり、心の距離が縮まってきているからなのか、

今回はコミカルとシリアスの緩急のつけ方も絶妙でしたね。

その2人だけでなく、「マロニエ産婦人科医院」や「遺品整理のポラリス」には

基本的に陽気で明るい人ばかりだというのを、本編を邪魔しない程度に強調した事で

コミカル要素へと繋がり、それが物語の中で良いアクセントを生んでいました。

だから、陰湿な行動をとり続ける伴の異様さが増す訳で…。

中々執念深そうな感じではありますが、今回の雰囲気が丁度良い塩梅だったので、

最終章に向けて、あまり重苦しい方向に寄らないよう願いたいです。

 

 

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罠の戦争 6話 感想|権力を行使する者たち

 

 

放送も終わりに差し掛かっている頃の、開始から48分辺りで

亨(草彅剛)が可南子(井川遥)にこう話すシーン…

衆議院議員の名刺1枚で救われる人もいる。

総理の名前を出しただけで、党の総務局も態度を変える。権力…ってやつか。」

今回の内容は彼のこの台詞に集約されていて、

名前を出したり、顔を見せたりしながら

「権力を行使する者」が多方面で描かれた回だったと思います。

 

具体的に例を挙げるとするならば、こんな感じ。

・(話しぶりからして)大手の週刊誌でも、幹事長・鶴巻(岸部一徳)の記事は

 クビを恐れて避ける

・ナイフで脅迫してきた男性が、鴨井(片平なぎさ)の「厚生労働大臣」という

 ワードを耳にした途端、怯んだ態度をとるようになる

・融資先を見つける手助けをして欲しいと頼む工務店員に対して、

 亨が名刺を渡しながら「私の名前を出せば話を聞いてくれると思う」とアシストする

・鶴巻の顔を見ただけで早急に車を通過させる検問

・総理・竜崎(高橋克典)の名前を出した途端、亨の要求に素直に従い始める総務局部長

 

「権力」と聞くと、まずは誰も逆らえなかったり、平然とした顔で揉み消し行為をしたりする

黒幕が思い浮かんで、悍ましいイメージがつきがちです。

ただ、本作の場合は…そんな意味合いだけでなく、

1人の力だけではどうにもならない相手に対してそっと支えてくれるような

"1つの手段"としても描かれるのです。

良い事にも悪い事にも権力は使われていて、そうやって世の中は上手く回っている。

ラストに向けてのこの"前フリ"が巧みに作られているなぁ…と思わされました。

 

鴨井の裏切りに関しても、回を重ねるごとに

ターゲットとなる人物が退場するか、亨の味方につくかしながら

登場人物がどんどん絞られていっているので、

正直、それだったら彼女もきっと…とは読めはしたんですが。

今回の構成と今までの内容…Wの意味で、

ちゃんとショッキングな展開に見せているんですね。

 

前者だったら、上の例にも書いた通り、

前半では鴨井も困っている人々を助ける様子があって、

彼女の活躍ぶりに惹かれた可南子が「私も力が欲しい」と亨に決意表明する流れで

彼女を"スーパーヒロイン"と印象づけてからの、直後のどんでん返しですし。

後者だったら、亨がよく発する「弱き者」に因んで、

まだまだ男社会である政治界を生きる女性議員の奮闘が、

物語を進める上でのもう1つの軸になっていて。

初回のセクハラ、前回の演説、そして今回の子供シェルターなど…

様々な活動を通して名誉を残す鴨井の姿が描かれていったのです。

そう考えると、「権力を振りかざす者に、自身も権力を使って政治界に変化をもたらす」点では

亨と鴨井は共通していますね。

 

まぁつまり、何が言いたいかっていうと(苦笑)

1話単体だけでも、ジェットコースター(頂上までゆっくり登って、一気に落とされる感じ)

のような展開で最後まで目が離せなければ。

"連続ドラマ"として見ていても、鴨井が実質

亨たちにとっての中心的な人物にもなっていたのを踏まえると、

今後、政治界での立ち位置や関係性が大きく揺らぎそうな予感がして

ゾクゾクさせられるという事。

それも残り4話だと想定すると、まだ隠し球が用意されている気がしてなりません。

 

ドラマは基本的には、9〜11話で1つの物語になっているんですけど、

他の作品を見ていると、1話ごとの完成度も大切だな…と改めて思っていて。

今回は、そのどちらの面でも十分に精巧な出来だったのではないでしょうか。

 

いや〜…つべこべ言ったものの、シンプルに面白かったです。

何となく分かっているのに、

主人公と同じ「騙された!」って感覚に陥らせるの、中々凄いと思います。

 

 

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ブラッシュアップライフ 7話 感想|徳を積めたかどうかの基準、案外単純なのかも?

 

 

「ねぇってば!」

麻美(安藤サクラ)のその言葉に振り返るも、

避けるように逃げてしまう夏希(夏帆)と美穂(木南晴夏)。

予告映像でこのくだりを見るたび、本当に胸がきゅ〜っとなる想いでしたし、

次回(今回)がより一層待ち遠しい気持ちにさせられてましたよ(泣)

 

で…いざ本編で放送されて、途中まで見ていて

「夢オチか?夢オチであってくれ!」と願っていたらそうだったので、

そこは安心したんですけど。

でも…インテリキャラのイメージを子供のうちに周囲に与えて、

親しい関係を築けないまま大人になってしまった以上、

2人との間にある"壁"をなくすのは、中々難しい事ではあるんですよね。

 

久しぶりに会って声はかけてみたものの、自分とは次元が違い過ぎるのか

次の話題が見つからなくて、どことなく気まずい雰囲気が漂い始める後半のシーンも、

現実世界でもあるある案件なだけに切なかったです。

その代わりに真里(水川あさみ)と友達にはなって、孤独は逃れたけれども…

やっぱり「3人での何気ないお喋り」も本作の好きなポイントの1つではあったので、

終始ぽっかりと穴が空いたような感じで見ておりました。

 

人生4周目で、合計すると120歳以上生きているのもあってか、

佇まいも口調も達観している大人になった麻美。

職業は今までの中で最も徳が積めそうではあるし、

今回の内容でも、3周目でのミスを活かしてスマートに対処する様子が描かれていましたが…

カット出来る所はなるべくカットしてサクっと進む展開も踏まえると、

タイムリープするたびに、徳を積む行為がどんどん"タスク化"していて、

人に寄り添おうとする想いが見えてこなくなるのが欠点にはなるんですね。

 

一番徳を積めていた印象があるのは2周目だけど、結果的には認めてもらえなかった…

じゃあそう考えると、人生をやり直す事が良いとは限らない…

そもそも1周目しか生きられない私たちは、失敗や後悔を抱えながらも

次は同じ経験をしないようにと改善しながら生きているので、

それがかえって「徳を積む」に繋がるんじゃ…

そんな風にいろいろ考えながら見ていたら、ハッとさせられるエピソードが出てきました。

35歳になってからの妹・遥(志田未来)の結婚式のエピソードです。

そこで、なんとなく"答え"が分かったような気がします。

 

35歳まで生きないと見られなかった、遥の幸せな光景。

1周目だったら、遥も「お姉ちゃんも喜ばせてあげたかった」という心残りを

この先もずっと抱えたままだったんじゃないかと思うと…

「徳を積む」の基準って案外シンプルで、長生きする事が一番の徳なのかもしれないなぁと。

 

例えば、親からしたら、子供たちには病気も事故もなくずっと幸せに生きていって欲しいし、

自分よりも先に亡くなって欲しくないと願ってしまうのが親心。

今の麻美は事故死に対する危機管理が不足しているように見えるだけに、

今回の件で、何か"気づき"を得られたら良いですよね。

 

もう1つ予告されていた「人生、何周目?」については、

まさか最後まで引っ張られるとは思わず。

でもポジティブに考えて…次回で怒涛の新展開になる事を期待します。

 

田邊(松坂桃李)の年商のくだりがスルーされた辺り、

もしかしたら麻美や真里だけじゃなくて田邊も?

いや、何周になっても人生があまり変わっていない周りの人たちもタイムリープしてる??

どんなからくりが明かされるのか、楽しみです。

 

 

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Get Ready! 7話 感想|命は救えてもその先までは救えない

 

 

今回は"考察"を要するサスペンスじみた作りに。

まぁ、元々そういうドラマではないので、

いじめの首謀者が違っていた事に関しては予想通りで、何の驚きもなかったですけど…

ラストのあまりの後味の悪さに

「そうやってバッドエンドに持ってきたか…」とは思わされました。

 

ただ、後味悪いとは言いつつも、

前回の、父親のこれまでの数々の行いをスルーしてまで

家族再生に結びつけた強引さを考えれば、個人的にはまだマシだった気がします。

今回は「無事に命をとりとめた」ってだけで済む話ではないですしね。

(理事長の"その後"への言及はなかったですが…)

自分をいじめた元凶が今ものうのうと生きている…となれば、

あのような制裁が加えられるのも、残念ながら当然の報いに感じてしまう訳で。

 

強いて言うなら、"国際"弁護士で扱う案件が多少違う(?)とは言え、

弁護士なのには変わりないのだから、白瀬(日向亘)の知人という設定にしておいて

下山田(藤原竜也)を紹介して、彼に相談する事で最後に何らかの対処をしてもらう…

という流れにも出来たかもしれませんが。

でも、それはあくまでも表向きの仕事でしかない上に、冒頭でも書いた通り

「生きる価値があると判断した者のみを救う」所がメインの作品ではあるので、

あの結末に落ち着くのも無理はないのかな?と言い聞かせている自分もいます。

 

それよりも気になったのは、

次回で波佐間(妻夫木聡)の過去がやっと明かされる事についてでしょうか。

正直…8話で?遅くない??と(笑)

主人公の掘り下げは、中間地点となる5話辺りでやるのが妥当だと思うんですけど…。

う〜ん、本作って、仮面×闇医者とただでさえ特殊な設定で、

登場人物が皆明確な目的の元で動いている以上、

世界観(見た目)にとっつきにくさを感じている視聴者に

早々に理解・共感を促すのが最善策なはずなのに、

脚本家の複数体制に原因があるのか、何だか構成がグダッている感じがしてなりませんね。

 

 

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忍者に結婚は難しい 7話 感想|宇良くん以外みんな迂闊過ぎない?

 

 

第2章…じゃないですけど、お互いが伊賀忍者甲賀忍者の末裔であると認知した今、

これまでとは違った雰囲気になってきましたね。

 

忍者同士で敵対関係にあれば、本来、今回のように情報共有する機会はないでしょうし、

「実は〇〇やってたのは私で…」なんていうマル秘情報を得る事もなかったのかもしれません。

闘って終わりなはずの2人が「夫婦だから」「今までの幸せな日常を壊したくないから」

相手を尊重して歩み寄ろうとしている描写は、

"設定"を踏まえると不思議な魅力がありますし。

そして、2人の距離が縮まれば縮まるほど、それを良く思わないライバルの存在も出てくる訳で、

敵対関係"なのに"仲を取り戻しつつある夫婦の日常をもっと見たいと思う一方で、

甲賀忍者だとバレて、関係性がいつ壊れてしまうのかとハラハラする緊張感も同居していて、

その2つが結果的に「次回が気になる」興味へと繋がっています。

…また言いますけど、前回の内容が初回で、

今回の内容が2,3話辺りで放送されていたらな…と、改めて勿体なく感じてしまいました。

 

それにしても、宇良(藤原大祐)が忍者よりも忍者な件。

前々から思っていたんですけど、

忍者を本業としている人たちって、"忍び"が全然出来ていないんですよね(笑)

例えば…GPSを仕込んだ事については、宇良が悟郎(鈴木伸之)に教えるまで

誰もその線を疑う人がいないし。

姉妹どちらも癖で正体がバレちゃってますし。

普通に人通りのある公園で、雀(山本舞香)がしのびぃだというのも、

3話の任務の件も堂々と喋ってますし。

小夜(吉谷彩子)に至っては、「幼馴染のマウント」なんて

思った事をすぐ口に出すタイプですし。

宇良の賢さを見ていると、今までよく忍者やってこれたなぁ…とすら思えてきますw

 

したがって、甲賀忍者が"新"で、伊賀忍者が"旧"である事を度々強調しているものの、

詰めが甘い所は大して変わりない気がします。

最後まで「甲賀忍者vs伊賀忍者」の構図で続いていくんでしょうかね?

個人的には、どうも宇良が忍者説を捨てきれなくて…

最終章辺りで、どちらにも属さない新たな忍者一族が登場してきて、

赤巻議員を殺害した犯人が甲賀一族ではないと判明してから和解し、

両者が共闘する流れになってもアリなんじゃないかと思っております。

 

 

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警視庁アウトサイダー 7話 感想|登場人物が多過ぎて訳ワカメ

 

 

今回の演出担当は木村ひさしさん。

カメラワークの切り替えの早さだったり、「えっ?」ネタの繰り返しだったり、

相変わらず"らしい"な…とは思うけれども、

縦軸がメインになっているだけあってか、

話の流れを遮るような癖の強い演出は少し控えめになっていた印象。

まぁそれよりホッとしたのは、面白いかどうかは別として、

1話完結型エピソードと縦軸で行ったり来たりで宙ぶらりん状態だったのが、

今回でようやく1つに絞ってくれた…って所でしょうか。

 

ただ…ぶっちゃけ言うと、縦軸の話はあまり興味が持てていないんですよねぇ。

元々は個性的な3人の掛け合いで事件を解決していくという設定に重きを置いていたのが、

縦軸が前面に出てきてからは、テレビ朝日の従来の刑事ドラマっぽさが増して、

コメディとシリアスで本来相容れない2つの要素が混ざり合っているのに

違和感を覚えてしまっているっていうのもありますが。

一番の原因は単純に、登場人物が多過ぎる事にあると考えています。

 

船津(金児憲史)は…調べてみたら、4話にも出ていたそうで。

もうすっかり忘れております(苦笑)

おまけに、顔をすぐに覚えられない私からしたら、

警察関係か暴力団関係かもはっきり紹介されずに、椛島、当麻、船津と

名前と出番だけ次々と出されても、

(過去の事件に絡んでいるからなのか)みんな同じ顔に見えてしまって区別がつきません。

 

初回で、架川(西島秀俊)が事件を整理する時に

〇〇を組長に、姐さんに、若頭に…と、登場人物を「ヤクザ」に例えて

ホワイトボードに書き込むシーンがありましたが、

個人的には、それを今やるべきなんじゃないかとすら思います。

当時は「なんでそこでヤクザ!?」と笑いながら見ていましたけど、

今になって振り返ってみたら、突飛なくだりだから記憶にも残りやすいし、

架川の極道だと勘違いされる見た目や言動が最も活かされていますし。

何より"階級"になっているから、それぞれの力関係が一発で掴めて、良いとこ尽くし。

とりあえず、最終章を本格的に進める前に、一旦「今までのあらすじ」代わりに…

回想や図解も含めて、ちゃんと整理する機会を設けて欲しいです。

 

一応、感想を書く都合上、ちょこちょこと話の内容はメモしていますが…

相関図が複雑なので、もはや何となくで見てしまっております。

恐らくあと2話でしょうから、完走はするつもりですけども…。

 

 

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リバーサルオーケストラ 6話 感想|エリートになり切れなかった者ならではの苦悩

 

 

もしかしたら、前回と今回で、ある意味セットになっていたのかもしれませんね。

まぁ…登場人物が多いが故に、個々のエピソードを膨らませ過ぎて

物語が散漫としていたという、前回で感じた印象は変わらないし、

それが原因で話の進みが遅くなっていたのは事実ではあるので、

あの作りに完全に賛同とまでは言い切れませんが。

前回で何かと"含み"を持たせるような描写が続いたのが、

今回で綺麗さっぱり回収されていくのを見て、

こういう展開にしたかったからか…とちょっとだけ腑に落ちた自分がいました。

 

玲緒(瀧内公美)は案の定といった所か、

幼少期は初音(門脇麦)と同様に"天才"と称され、

「才能のある人は忘れない」と言う記者・廉太郎(山中聡)から

取材を受けていた過去がありました。

しかし、覚えてもらえていないって事は、

世間の期待に上手く応えられずに挫折した…(そして玉響に)と察せられる訳で。

演奏会の件で再びブランクに陥りそうになる彼女に、朝陽(田中圭)と藤谷(渋川清彦)を

絡めていたのが良かったです。

 

藤谷と玲緒は、大まかに言えば「エリートになり切れなかった者」同士。

朝陽は天才指揮者として立派な活躍を見せているので、

一見2人とはカテゴリーが違うように思うかもしれません。

ですが…ここで思い出されるのは、前回の終盤で、かおり(相武紗季)の口から語られた

「『音楽と生きる』と決意したきっかけになった初音との出会い」。

彼もかつて、音楽を続けていく事に躊躇いがあった時期を過ごしていた点では、

2人と共通していると言えるでしょう。

団員たちに裏切られ、自信をなくし、音楽を諦めようかと考えた経験もある彼だからこそ、

この手のパターンだといつもなら初音に任せるものを、

今回はあえて自ら介入しようとしたのにも納得出来ましたし。

また、前回のそういったエピソードがあったために、

本当は音楽が一番好きなのに、なぜ自分を偽るのか?と図星を突く

朝陽の描写にも説得力を感じさせました。

 

オケの成長過程において、初音の存在や演奏に影響を受けた者が、

今度は誰かに影響を与えていく…という見せ方は丁寧な印象があります。

そこがやっぱり、登場人物を応援したくなる理由に繋がっているんでしょうね。

 

ただ、その部分で今回個人的に、ちょっとだけ惜しいかな?と思ったのは、主人公の扱い。

主人公の割には存在感が薄くて、メインエピソードにあまり参加していないからか、

グッズ担当の役どころになってしまっている感は否めませんでした。

オーケストラで大所帯である以上、

他の人の見せ場も作るのはごく自然な事だと思いますし、

別に、もっといろんな人と絡めて主人公の出番を増やせ!と言うつもりも全くないですし。

今回のキーワードになっていた"元天才〇〇"を、

玲緒や藤谷と重ねながら描いていたのも理解出来ますが…

こう言っちゃなんですが、内容を見ていると、

主人公がいなくても成立している話にはなっているんですよね。

1話分使って団員1人の事情を描いた回もせっかくあるんですから、

例えば、初音の"お陰"で「音楽を再び楽しいと思えるようになった」「音楽を続けられた」

そんな風に変われた蒼(坂東龍汰)やみどり(濱田マリ)の演奏シーンを、

まだ僅かに迷いがある玲緒が練習終わりにたまたま目撃して。

で…見られたのに気づいた2人が、当時と今とでの心境の変化を何気なく話した事で、

やっぱり音楽が好きだな…と心動かされるエピソードが

復帰シーンの前後に挟まれていてもアリだったのかもしれません。

まぁ本当に、強いて言うなら…くらいのもので、内容自体は全然悪くなかったんですけどね。

 

恋の三角関係に陥りそうな所はベタだったり、

本宮(津田健次郎)の嫌がらせが

バス会社ごと訴えられるレベルで凄くしょうもなかったりと

多少のツッコミどころもありますが(笑)

私としては、前回からの今回で、少し持ち直した感じです。

 

 

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大奥(2023) 6話 感想|綱吉もまた「大奥のしきたり」に苦しめられてきた者の1人…

 

 

綱吉編が本格的に開幕。

私の体調も関係しているんでしょうし、

家光編の余韻が残っていたっていうのもあるのかもしれませんが、

歴史モノや時代劇が苦手な私からしたら、

言葉遣いが複雑化していて話が頭に入って来づらい…という理由で

正直、途中まではあまりのめり込めずに見ておりました。

 

ただ、「もしかしたら綱吉編も面白いのかも?」と思えたのは、

娘の松姫の死を受けての後半の展開。

ああ、そうか…前回では綱吉(仲里依紗)がやけに

趣味・教養とあらゆる分野で周りよりも一枚上手に描かれていたのは、

後半の激情を魅せるためでもあったのか…と納得させられましたね。

賢い人であればあるほど、状況を察して事前に動くようになる。

そして、大奥から逃げる事など決して許されないと知っているが故に、

自分に課せられた運命を否が応でも全うしようとする。

 

3◯描写自体初めて見ましたし、あまりにも生々しかったので

目を背けたくなってしまうほどだったんですけど、

あえて"プライム帯で"、ギリギリまで放送する事に意味があって。

そのシーンから「子を産むロボット」として生き続けなければならない絶望感や残虐さ

綱吉から伝わってくると同時に、

女性が将軍だったとしても、男女逆転の世界であっても関係なく、

女性に求められるのはいつだって「男性受けしそうな可愛い外見」と「子作り」なのだ…

という、現代にもまだまだ通ずる社会の皮肉も感じさせて、

いたたまれない気持ちにさせられました。

 

母親の顔、娘の顔、女性の顔、花魁の顔。

様々な表情を見せる仲里依紗さん…いやはや、魅力的な女優さんでした。

目線1つでも、流し目を取り入れたりして妖艶な女性を演じられる時もあれば、

キリッとした目つきで迷いがない女性を演じられたり、

時にはあどけない涙を見せたり…目の演技だけでも引き込まれてしまいましたね。

福士蒼汰さん、堀田真由さんに続いて、

役者さんに新たな発見を見出す楽しみも得られる物語となりそうです。

 

 

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星降る夜に 5話 感想|一星の存在が誰かにとっての"支え"になってるんだな…と知る

 

 

今回は大分エピソードがてんこ盛りでしたね。

前回からの春(千葉雄大)とうた(若月佑美)の育児についてだけでなく、

一星(北村匠海)と春の喧嘩もあるし、

その上、鈴(吉高由里子)につきまとう5年前のトラウマも描かれる。

で…根本はやはり恋愛モノだからか、

深夜(ディーン・フジオカ)との三角関係"風"の話も欠かせません。

 

エピソードだけを見れば明らかに盛り込み過ぎではありますし、

普段の感想だったらただツッコんで終わりなんですけど、

本作に関してはなぜかそんな気持ちにはならないのです。

過去を交えつつ、登場人物の抱える苦悩をじっくり描いているのが大きいんでしょうね。

そして、春が勇気を振り絞ってうたと今後の話をするためには一星の後押しが必要で、

目に見えない恐怖に怯えている鈴にも一星の存在が必要…というように、

全てのエピソードに「大切な人がそばにいてくれるからこそ、

"心の支え"になって、人は前を向ける。」

という共通点を設ける事で、1本の物語に見せていく。

散漫になりそうな内容を、よく繋ぎ合わせたな…と思わされました。

 

一星の設定も物語にしっかり活かされています。

彼でなければ今回の話は成立出来なかった…と思えるほど

キーパーソンとしての役割を全うしていました。

「年下で」「世界旅行の経験があるからこそ感情が豊かな人で」というのもありますけど、

何と言っても「手話」でしょう。

特に…外の世界との接触を絶っていた春が、一星に手話を教わってからは

コミュニケーションを積極的にとるようになった理由として

「本当の気持ちも手話でなら言えた」と語るシーンが印象的でした。

 

確かに、実際に声に出して伝えようとすると中々勇気がいるもので。

手話だったら身振り1つで相手に"意味"は届くし、相手にだけ見せる言語ではあるので、

春にとってはそれが気持ちを楽にさせてくれたのかもしれませんね。

うたに本音を伝える前に、自分を落ち着かせるお守りとして

一旦手話を挟んでから話したのも、

一星と手話で話して救われてきた友情の深さを感じさせて、ジーンと来ました…。

本作で見せる千葉雄大さんの繊細な演技も良かったです。

 

鈴のストーカーの正体はまだ引っ張るようで。

まぁ…今回でそこまで描いたら、さすがに内容がボリューミーになる可能性は高いので

次回以降に持ち越したのは英断だったかと思います。

声を聞いて確信したんですけど…ム◯さんの方ですよね??

 

 

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