SPドラマ一覧

緊急取調室 特別招集 2022 感想|これで新シリーズもアリかもな〜

 

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1/3はSPドラマが3本も被っていて…(笑)

三が日で休みの人も多くて、視聴者を集めたい気持ちも分かるけども、

4日も5日もドラマがなくて暇だからどれかズレてくれれば良かったのに〜…

と思いながら、当日は前番組の流れで「カッペリーニ」を視聴。

NHKの方は録画の都合で諦める事に。

で…録画しておいた本作を、暇な今日(1/5)さっさか見てしまおう…といった感じで

今回感想記事を投稿するに至りました。

 

そんな超個人的な事情はもう置いといて。

さて…本作の感想ですね。

一度解散させたキントリチームも「特別招集」と銘打てばいつでも再集結出来て、

今回のSPのような続編がいつでも作れるという

シリーズ作品を何作も生み出し続けているテレ朝ならではの

ある種の"あざとさ"は感じさせましたが(笑)

昨年の第4シーズンにマイナスイメージが残っていてあまり期待していなかったのもあってか、

純粋に面白く見られました。

 

そして、酒井(野間口徹)と生駒(比嘉愛未)の加入。

柔和でありつつトゲを残すタイプの人と、ひたすら真面目で男女平等にこだわるタイプの人…

どちらも対比が効いていて、チーム内でもバランスがとれていて良い感じですね。

新メンバーの件は、最終回でも何か"含み"を持たせて終わったラストになっていて、

メンバーを一新した状態で続編を作る気なのかもな〜とは思っていたので

想定内ではあったのですが。

みんなのリーダー的存在として今まで描かれていた真壁(天海祐希)が

今回では"取調の先輩"という新たな面も持ち合わせて、

お手本を間接的に伝授する姿を見るのは何とも新鮮で。

生駒のキャラ造形自体は俗に言う"新人ポジション"に近くて、正義感が強いが故に

真壁のやり方が気に食わなくて反抗的な態度をとるといった描かれ方に関しては

特に新鮮さはないけれども、

こういう形でまた違った、今まで見た事のない真壁やチームが今後も見られるとしたなら、

新生キントリで第5シーズンをやるのも良いのかもなぁ…と思えるくらいには

納得させられた気がします。

あと…これはドラマ好きならではの楽しみ方でもあって、

去年同じ夏クールで9時は「キントリ」、10時は「推しの王子様」で

木曜日を賑わせていた主演同士が同じチームに…というのにもニヤリ(笑)

 

ただ、強いて言うならば、新メンバーの教育面はもちろん、8億円も絡んで、

家族それぞれ訳ありで、しおり(菜々緒)には秘密の過去があって…と、

約2時間でそれらのエピソードを描き切るには情報量が多くて、

少し膨らませ過ぎだったかな?と感じたのも事実。

個人的には、しおりと8億円の結びつけ方かな…。

後半で田坂(浜田信也)と共犯だったと判明した途端、

「まだなんか設定あるの!?」と思ってしまったもんでして(汗)

うーん…良い女性になろうとしている人は実は悪い女性のままだったという

結論に持っていったお陰で、途中までの個性的な家族の綻びエピソードが薄まって、

下手したら、別の回の話(本来なら2つに分けてやる話)をくっつけたような感覚を覚えましたし。

「家族に救われた者もいれば苦しむ者もいる」というラストの台詞、

で、せめて、正義や地位を貫き通したいが故に悪事に手を染めそうになる女性、

正統派で目の前の仕事に取り組み続ける女性、

変わりたくても過去の経歴が邪魔して今も苦しみを抱えながら生きている女性の

3種の女性像を描く物語で"2時間で"まとめたいのであれば、

8億円絡みの回りくどい設定はやめて、

無難に 田坂が修一(木村了)と娘との結婚を許してもらえない根本的な原因で、

家まで来てお金せびりにしつこくつきまとう彼をウザったく感じて殺害を犯してしまった…

という動機でも整合性は取れたのかもしれません。

 

しかし、それはあくまでも許容範囲で、

満足のいくSPだったという良い印象の方が残るでしょう。

第4シーズンで最も不満点だった縦軸がなくなったのが大きいです。

あとは、理解者の磐城(大倉孝二)が戻ってきて、キントリの動きを阻止する者がいないから、

本作の魅力でもある メンバーの頼もしさと被疑者&重要参考人の演技合戦を

存分に堪能出来たのもありますね。

ボロを出しそうにもないほど手強い"ラスボス"感を漂わせていた秀子(高畑淳子)が

ある事を境に徐々に崩れていく意外性も、

相手の心を揺さぶる点では一番曲者っぽそうな悦男(井上順)の掴み所のなさも、

そんな強烈な親から一歩引いた立ち位置にいる息子・秀一とのバランスも…

それぞれが自分なりに良い気になり、もがき苦しんでいく様は見応えがありました。

 

お馴染みのメンバーに関しては…

菱本(でんでん)は少し顔を出すシーンはあっても、

春夫(小日向文世)はご本人がお忙しいのか別撮りが続いて、彼のシーンになると

もう完全に別ドラマ(教場と言えば…)を見ているようで寂しい気持ちにはなりましたが(泣)

今後も出番があるのならば、"お得感"…というか、

今まで見てきた者にしか分からない見所が加わって、新たな面白味に繋がると思ってます。

 

続編は是非、出来れば原点回帰がコンセプトで!

今回の内容に近い仕上がりになる事を期待して、お待ちしております。

 

↓第4シーズンの最終回の感想はこちら↓

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潜水艦カッペリーニ号の冒険 感想|トンチキなのに目から汗が…

 

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特に期待はしていなかったSPドラマ。

予告映像の時点で、昔の時代を扱っている割には軽そうに見えたし、

いざ視聴してからも劇伴やテンポがどことなく呑気で、

第二次世界大戦中なのに緊迫感が感じられないんだけど、これで大丈夫なの…?

やっぱり裏のキントリに替えておけば良かったかなぁ…などと思いもしたんですが。

中々どうして、見ていくうちにこの軽さがやみつきになってしまいました。

 

日本人とイタリア人3人のやり取りと、そこから生まれる台詞遊びがひたすら楽しかったなぁ。

「お前ら死んだのか」「(メタ的な意味で)日本語急に上手くなりましたね」

「礼を言う」「ごちそうさまです」「俺もアベだ」「こんな顔阿部ではない」

物語自体に派手さはなくとも、ついついクスッとしてしまうシーンがたくさん。

どうしても踏み込まなければならない部分を除けば

戦争を描く作品ならではの悲愴感は終始漂っていなくて、

みんな生き残って、体も丈夫で、プロポーズも出来て…という

珍しく綺麗なハッピーエンドで終わった訳ですが。

「人生は食べて歌って恋をするためにある」と言っていたように、

戦時下の日常生活でのささやかな幸せ、

この先もずっと大事にしておきたい幸せをメインで描きたかったから

あえて重くしないようにしたんだろうという意図は

物語を最初から見ていれば伝わってきたので、私はこれはこれでアリだと思えました。

外国人への差別、日本とイタリアの格差の描写もちゃんと取り入れていましたしね。

賛否両論は生まれようが、軽い"だけ"の作品ではない事は確かでしょう。

 

ただ、構想25年って本当なの…?と言いたくなるくらいには

トンチキっぷりは目立ってましたけど(笑)

ほら…港から船上を見た時の人と景色の合成感(人の輪郭がぼやけてたようなw)とか…

深海のシーンでの少々安っぽいCGとか…

ボートレースや喧嘩のシーンでなぜかオペラ音楽が流れるとか……

「クスッとしてしまう」「やみつきになる」と書いたのは

こういう所も含まれていたりするのかもw

 

まぁでも、アベ、シモネ、アンジュの3人の陽気さから来るボケと、

速水(二宮和也)の的確なツッコミのコンビネーションが心地良くて。

可愛らしい早季子(有村架純)も含めて、

いつまでもこの関係性が続くと良いな…と願いたくなる仕上がりで良かったです。

「香苗〜♪」の歌は今でも頭で流れておりますw

終盤で仏壇に3人が映った写真が置かれていたカットがあったから、

てっきり可笑しかったはずのあのシーンが本当に伏線として使われてしまったのか…

そんな…(泣)と一瞬悲しくなるくらいには、キャラに愛着が湧く作品でもありました。

 

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義母と娘のブルース 2022年謹賀新年スペシャル 感想|もう完結するのかもね…

 

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がっつり前作(2020年SP)からの続きのお話でしたね。

記憶がおぼろげになっていたもので、新作を見る前にざっとでも見返しておいて良かった…(笑)

ついでに、私の前作の感想も読み返してみたら、

どうやらラストで描かれた良治(竹野内豊)のくだりは

Paraviでしか描かれないと勘違いしていたらしくw

まぁそっちは、続きを地上波でちゃんと見られて嬉しいって事にしておきましょう。

 

さて、新作の感想。簡単に書くとするなら…

前作より登場人物の動機に違和感はなく、エピソード"自体"は面白かったものの、

ぎぼむす"らしさ"で考えると

日曜劇場が大好きな企業買収物語にほんの少しの恋愛要素を足した内容になっていて、

下手したら別作品を見ているかのような感覚に陥ったという所でしょうか。

事前に公式サイトの相関図ページをチェックしてみたら企業名も複数表記されていたので、

もしかしたらそっち寄りになってしまうんじゃ…と予感していたのがまさしく的中。

また、基本的に亜希子(綾瀬はるか)と良治、麦田佐藤健)中心で物語が動いていて、

娘であるみゆき(上白石萌歌)の出番が少なめだったのもあり、

本作の、義母と娘の距離が少しずつ縮まっていき、

良きパートナーになるまでの"家族愛"の描写が好きで見ていた私からしたら

そこにも物足りなさを感じてしまいました。

 

そして、個人的に腑に落ちないのは写真撮影のくだり。

確かに、連ドラ時代からの流れで、当時撮影出来なかったのが心残りだった点を踏まえれば

"一区切り"はつけられたとは思うんですが…

うーん…最後まで悪いやつだった良治にヒゲを剃ってもらって、

良一になりきってもらってまでした記念写真撮影が

果たして綺麗に"良い思い出話"で終わるのか?むしろそうして良いのか?が

引っかかるんですよね。

これで罪滅ぼしにはならないだろうし、顔が似ているだけで性格は別人だからなぁ。

私だったら、この撮ってもらった写真を数年後に見たら、

「ちゃんと続きが出来て良かったなぁ」じゃなくて

「この人に騙されかけたっけなぁ…ストライキまでして大変だったわ…」っていう

嫌な記憶の方が蘇りそうです(苦笑)

"家族愛"と"小さな奇跡"を描く物語で、あのポスタービジュアルや

良治があの時の亜希子を頭に浮かべながら「似てるな〜」と呟いていたシーンを踏まえれば、

亜希子もストレートに良治の元妻(若い頃?)にそっくりで、亡くなったという話も本当で、

恋人を亡くした者同士が同じ顔をした相手に再び出会い恋をする…

そして再婚してハッピーエンド…の流れに持っていっても

良かったんじゃないかと思えてなりませんでした。

 

正直言うと、連ドラの頃が一番面白かった…に尽きるんですよね。

今回の話が連ドラの中の1話分だったらまだ受け入れられたんでしょうけど、

あの時点で物語が完結したと言ってもおかしくない訳で。

そこからSPドラマという形で続編を作るとするならば、数年後の設定で

大事に育てられてきたみゆきが大樹(井之脇海)と付き合い、結婚し、

自立=家を出るまでの話を描いて欲しかったです…。

と言っても、あのエンドロールを見る限りは

もう続編が作られる気配はなさそうなんですけども。

まぁ、2本のSPの仕上がりを考えたら、終わらせるべきなのかな?とも思います。

 

同一人物で、いくらヒゲありの竹野内豊さんの方が好きだとしても、

良治がちゃんと嫌味ったらしい人に映るし。

ニカッとした笑顔も何か企んでそうで、

回想の良一と見比べてみると、発声から全然別人だという事が分かる。

竹野内豊さんの役の演じ分けは楽しんで見られました。

やっぱり役者さんは凄いなぁ…なんて。

 

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岸辺露伴は動かない 4話 感想|岸辺露伴の災難と執着

 

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すごーい!相変わらず面白い!!

キテレツな世界観でも、少し時間が経ったとしても(再放送は結局見れず)

スーッと入っていける作り込みの高さよ…。

やっぱり、視覚と聴覚による魅せ方が上手いんだろうなぁと思います。

 

今回はトレーニングに取り憑かれる男の話…ですね。

アニメを見た視聴者からは

「"あのシーン"は特殊メイクかCGでやるのでは?」という声が散見されましたが、

CGを使う事なく、トリッキーな演出を加えるでもなく、

ささやかな劇伴と、速度が上がると同時にヒートアップしていくマシンに倒れる自転車の余韻、

全身を使った息切れの声といった"日常音"を最大限に使って

陽馬がいかに頭がおかしい奴かを表現していた印象がありました。

架空ではなく現実で起こった出来事に寄せているから余計ヤバさが増してくるし、

どうかしているとも言いたくなってしまう。

まぁ…登場するたびに体が逆三角形に近づきつつあるほど実際に鍛えられた

笠松将さんの役者魂も効いているんですけども。

凄いよなぁ役者って…台詞通り本当に「変わって」見える。

 

あとは話を変えて、"視覚"で特にギョッとさせられたのはロッククライミングのシーン。

彼女が帰宅した時にね…後ろにチラッと映り込んでいるのを見て

「ん?ロッククライミング?」って判断した途端、次のカットでは壁中いっぱいそうなっていて。

狂気の沙汰以外の何物でもなかったんです(笑)

なんか…何となく、よく見かけるロッククライミングよりも

敷き詰められた石の密度が高かったような気もして、そんな所も含めて強烈な1シーンでした。

 

内容自体は、大分変わり者であるはずの露伴高橋一生)ですら彼を「ヤバイ」と

他人事っぽく捉えてしまうものの、

そういう本人も「ヤバイ」と分かっていながら中身を知るのをやめられない、

面白い話題を見つけては漫画のネタにしたくなるのをやめられない点では

彼と同じ"取り憑かれている"者の1人なのだ…という皮肉めいたオチに。

ちょっと引いていた泉(飯豊まりえ)の反応が物語ってましたねぇ。

そして、かなり次元の違った例えをするけれども、

ゲームをやり出したら、それを制止する親がうざったく思えるほどどっぷりハマり込むとか、

デブの素だと分かっていながらマヨネーズ中毒になるだとか、後は犯罪で言えば薬物だとか。

そういう日常生活で起こりうる話も同じ部類に入るんだと思います。

いくら何でも陽馬のようにはならないでしょ〜と、彼の行き過ぎた言動にホラーを感じつつも、

見終わってみれば「似たような経験はちょっとだけした事あるかも…」という

ほんの"気づき"を残す今回の作りは、2話の「くしゃがら」のオチを思い出させたりもしました。

 

構成としては去年と同じく、

1つ1つの話は独立しているものの、それらをまとめてパッケージ化させたら

1つの物語が出来上がる…といった感じになるみたいですね。

中村倫也さんがその役割を担っていたのを、今度は六壁坂村が代わりに担う事に。

 

高橋一生さんのキャラ作りも心なしか、去年よりも声のトーンが上がったり、

喋り方にクセの強さを付け足したりして

岸辺露伴というフィクションでしか成立し得ないキャラクターを

自分なりに消化しようという意気込みも感じさせます。

 

明日も、明後日も、もちろん見ます!楽しみです。

 

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オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ 3話(最終回) 感想|続編は作る気ないよね(笑)

 

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孤独のグルメならぬ、孤毒のグルメのゴローさん…

最終回が本家と同じ日じゃなくて良かったですね(笑)

まぁ、それは置いといて。

 

さて、本編の方は、狭間警察署のターン、溝口(永瀬正敏)のターン、

宗手(永山瑛太)のターンと、

15分くらいまで場面転換ばかりで物語が中々進まない焦ったさから

ちゃんとまとまるんだろうか?という不安を抱えながら見ていたものの。

結局の所、ラップバトルからのスリラーちっくなインド映画を彷彿とさせるシーンを撮って、

「なんじゃこりゃ!」と惹きつけるためにあえてそういう展開にしたのだと分かって、

なんか、逆に安心しました…

(小ネタオンパレードからの夢オチ(大殺界オチ)で曖昧に終わる予感もしていたので…)

いや、プロット通りにまんまと手のひらで転がされた感じがしてちょっと悔しいのかも(笑)

 

ディ○ニーアニメ作品のミュージカルパート並みに、尺を多めにとっていたし。

あそこだけであまりにも満足度が高くて、別に収拾つかなくても楽しかったから良いか〜…

と思わせてくれる作り込みも凄かったですね。

SATのシールドを使ったダンスが特にお気に入り♪

前回の感想でも書いた通り、完全1話完結型の構成の方が

本作のスタイルには合っていたんじゃないかという考えは揺るぎませんが、

あのダンスシーンのお陰で、最終的には全部通しで見て

「終わり良ければ全て良し」と言える作品になったかと思います。

 

で、最後の滝のように流れる映像の数々は…

続編(第2弾)があると匂わせておいて作る気はないでしょ。

ストーリー?何それ?知らねぇぇぇ状態で適当に作った予告でしょ(爆)

「もし僕がこの作品の続編の予告を作るとしたら、女性を森の中で走らせて、

いろいろと新キャストを用意して、登場人物のその後の物語もチラ見せして、

とにかく盛りだくさんの予告にします!

(本当はただ役者にこういう動きをして欲しかっただけなんだけどね☆)」

っていうオダギリジョー監督の"お遊び"と見た。

もしまたプロデュースされる機会があるとしたら、別作品でお会いする事になるでしょうね。

 

 

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オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ 2話 感想|1話完結型の方が合ってたかも?

 

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前提として…今回も楽しく見られました。

押忍語の翻訳とか、志茂田景樹ファッションとか、

役に立たなかった歴代1位でドヤる漆原(麻生久美子)とか

ついつい笑ってしまう小ネタが盛り沢山。

でも、初回が初回だっただけに、少し落ち着いちゃった感は否めなかったかな?

個人的に一番印象に残っていたのが

オリバー(オダギリジョー)が女性と戯れる様子を2つの視点から撮った演出だったので…

今回はそういったカメラワークのお遊びがなかったのも

物足りなさを感じた原因なのかもしれません。

 

人間というのは欲張りなもので、初回がインパクトに残る出来だと、

2話にもそれ同等かそれ以上のクオリティを求めがちになってしまうんですよねぇ。

大好評なドラマだったにもかかわらず、いざ続編が決まって放送されると

「前の方が良かった」といった声が出てくるのと似たケースというか。

特に本作の場合、豪華俳優1人1人のキャラクターの濃さや、

ツッコミきれないほどの小ネタの多さを売りにしているから、

よほどでない限り、この"爆発力"を持続させるのは至難の業。

まぁ、そう考えてみればやはり、全10話の連続ドラマ形式でやるよりかは、

全3話のSPドラマ形式の方が合っていたんだと思います。(マネーの問題もあるだろうけども)

 

あと意外だったのは、前回の詐欺の話に続きがあったんだ…というのもありますね。

てっきり、1話完結型のエピソード+龍門(松重豊)の縦軸

+絡みそうで多分絡まない宗手(永山瑛太)グループ の3本軸を

前後関係なくハチャメチャに展開していく作りだというつもりで見ていたので、

連続ドラマのように"点と点が線で繋がる"描写をやるとは思いもしませんでした。

う〜ん…どうなんでしょうね?

全3話なんだから、オムニバス形式(1話完結)にした方が…

極端に例えると、ホラー系、儚い純愛系、レンジャー戦隊(変装)系など

全くバラバラのジャンルを用意した方が、オリバーのいろんな一面が見られて

彼の"犬なのにおじさんで変態"という独特なキャラももっと活かせたのかもしれないし、

初回よりもインパクトが弱まったと感じる事もなかったような気がしました。

 

あれこれ書きつつも、次回で最終回。

基本的にコメディなので…良い意味で適当に伏線回収する に一票入れます(笑)

 

 

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オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ 1話 感想|見方によってはワンコもエロいw

 

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本作を見終わっての第一声…

楽しかったとか笑えたとかは置いといて、

「なんじゃこりゃ!」

が先に来ました(笑)

でも、キャラクターの奇抜さにツッコんでいたら

気づけばエンディングに入っていたので…

まぁそれだけあっという間に見られたって事は、面白かったって事ですね。

 

オダギリジョーさんプロデュースで、交流のある役者さんを集めて放送される

スペシャルドラマというのは知っていたけれども、

オダギリジョーさんが犬役を演じる事までは把握しておらず、

最初に見た時は結構衝撃的でした。

せめて吹き替えじゃないんだ…着ぐるみなんだ…………(笑)

犬の姿を利用して女性を押し倒そうとすな!!ベロベロ舐めるな!!!

それを二分割の別アングルで撮ろうとすな!!!!ww

と、あまりの自由奔放さに何度笑わされた事かw

今まで「甘えん坊で可愛い♡」と思っていたワンコのじゃれあいも…

このくだりのお陰でスケベに映りそう(爆)

 

永山瑛太さんも自衛官の頃とは違って、

メイクのお陰もあるのかな?ちょっとやつれたような佇まいが

薬物とかヤバイ物に手を出しているんじゃないかという

危険なオーラをまとっていて印象に残りましたね。

麻生久美子さんに関しては、元々前髪が短いイメージがあったもんで、

トイレに行くたび短くなるネタでそこを突いてきた所もツボ。

 

「私立探偵 濱マイク」はOP映像を前にチラッと見かけただけなので

似ているかどうかはよく分からないですが…

追いきれないほど小ネタが充実している作りが特徴の「時効警察」を

超豪華なキャストとキャラクターの濃さでさらに上塗りしたって感じに近いのでしょうか。

ふせえりさんも登場して欲しい。江口のりこさんも!(笑)

だから、ベースは刑事モノだったとしても、

事件パートを一緒に考察するよりかは何も考えずに楽しんでね!というスタンスで

見ていった方が良いのかもしれませんね。

実際…証拠品を見つけただけで終わりましたし。

特に詐欺をした動機が明かされる事もありませんでしたし。

 

オリバー(オダギリジョー)に振り回されながらも、息の合ったコンビネーションで

何やかんやで真相に近づく1話完結型パート+龍門(松重豊)が関わる縦軸…

の構成でお届けするであろう全3話。

これはNHKの「ドラマ10」枠というよりも

どっちかと言うとテレビ東京の「ドラマ24」枠向きですな(笑)

まぁでも、何でもありの残り2話…全力で楽しもうと思います。

 

 

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病院の治しかた〜スペシャル〜 感想|連ドラ並みのボリュームだわ…

 

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コロナ禍の中での医療体制、3人に1人が65歳以上になる2025年、

統合再建、地域連携医療と…

1つずつじっくり取り上げられそうなエピソードを、よく2時間でまとめ上げたなぁ。

当時の首相の会見映像や新聞記事まで挿入して時代をしっかりと反映させているし、

逆にその手法をとると、現状を紹介するナレーションも含めて

「ドキュメンタリー」になってしまいそうなイメージがあるんですけど、

自ら親切病院の看護師長を買って出る兵藤(浅田美代子)の頼もしさだったり、

初めは経営する事に不安を抱えていた江口(稲葉友)が

いざ実行してみたらやり甲斐を感じていたり、

夏目(加藤シゲアキ)が有原(小泉孝太郎)の活躍を見て

自分の中で何かスイッチが押されたような感覚があったり…と、

主人公に影響を受けた者たちが徐々に変化していく「ドラマ」部分も描かれているから面白い。

 

特に「そうきたか!」と思った所は、夏目と医療改革を渋る小柳(益岡徹)の絡め方。

トラブルメーカーって訳でもないし、なんで新キャラを用意したんだろう?

若者医者の成長と希望を描くための要員なのか?…と途中まで想像しながら見ていましたけど、

確かに、小柳を説得出来る人って言ったら、もう彼しかいませんもんね。

ベテランは歳や経歴を積み重ねれば積み重ねるほど、意固地な性格になりがち。

だから、いくら粘り強い有原が説得を続けても多分考えは変わらなかったでしょうし、

彼だけで話を続けていたら、最後はよくある人情で

都合良くまとまっていた可能性だってあったのかもしれません。

加藤シゲアキさんの落胆から来る"怒り"の演技が刺さりました。

個人的には、役者としての加藤さんは今まであんまりピンと来なかったんですが(すいません)、

「六畳間のピアノマン」やこの前の「三途の川アウトレットパーク」も含めて、

何か心に残り続けている想いを真っ直ぐ伝えるような役がハマる気がしました。

 

 

実は、本作が連続ドラマだった頃は、途中までは良かったものの、

終盤の方に近づいていくたび、有原のわがままな性格が周りに負担をかけている感じが強くて

ちょっとモヤってしまっていたんですよねぇ(苦笑)

(おまけに、最終回ではいきなりの「救世主登場」展開だったし…^^;)

しかし、今回でも劇中で「暴走特急」と言われていた通り、

割と無茶ぶりをかましていたけれども、

彼の意見にはちゃんと理屈が通っていて頷ける部分が多かったので、

今回は連ドラ前半のような良い印象を持ったまま見終える事が出来て安心しました。

 

最後の院内ライブのくだりは、いつかコロナが収まって自由に暮らせる日が来たら良いな…

っていう願いも込められているんでしょうね。

新たな医療のカタチの提案から、穏やかな日常のワンシーンまで、

様々な想いが詰まったメッセージ性の高いSPドラマでした。

…欲を言えば、連ドラでも見たかったけどね!

 

 

↓連続ドラマ(2020)の最終回の感想はこちら↓

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リカ〜リバース〜 3話(最終回) 感想|純愛モンスター・リカの誕生

 

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3人になると迫力とコメディっぷりに拍車がかかるわ(笑)

でも「リカ」の頃より走り方(腕の振り?)が芋っぽいように映って、

なのに追いつけているのがおかしくって。

笑いつつも、そんな所でもレミとリカの違いを出しているんだな〜…と

妙に感心させられました。

最後まで見ると、リカはレミのコピー版…ではないですしね。

 

本作の見所はミステリーではないので、多くの視聴者も予想していた通りの真相で

そこに驚きはなかったけれども、

もう何でもありなジェットコースターな展開と全3話という話数の短さがマッチしていて、

続編としては成功したんじゃないかと思っています。

登場人物も多過ぎず少な過ぎず、一気に消されてしまう恐怖を体感するには

丁度いい人数だったかも。

 

結果的に麗美高岡早紀)はちょっと足の速くて

人付き合いが不器用なお母さん…で終わったけども、

"リカ28歳"を作り出したのは間違いなく、麗美の妄想癖が激しい性格と

支配しがちな教育に原因があったというのが分かり、

続編が作られたからと言ってお馴染みのネタを盛り込んで楽しませるだけでなく、

きちんと"エピソードゼロ"の話に着地していたのもよく出来ていました。

 

結花を演じた山口まゆさんは…調べてみたら、かつて視聴していた

コウノドリ」や「明日の約束」に出演されていたんですなぁ。

当時認識していなかったか、

それか役者の顔が中々覚えられない人なので、忘れてしまっているだけなのかもしれませんが…

いつもは儚さと繊細さが見え隠れした表情が、感情の持たない冷たい表情へと変わっていく

切り替わりの素早さにゾクッとさせられましたね。

赤く染まった白いドレスを着た時の佇まい、

ずっと怖いイメージしかなかった麗美が小者に見えてしまうほど存在感がありました。

高岡早紀さん、田辺桃子さん、山口まゆさんが上手過ぎて、

その分、某純烈の方の素人っぽさが浮き彫りになった感は否めませんが(笑)

叫んだ時の抜けた感じも含めて楽しめる作品です。

 

で、映画はもうね…ポスターからして良い意味でイカれているので絶対面白いだろうし、

暗闇で見るからリカの恐ろしさも倍増するんでしょうけど、

こんな楽しい作品、無言で笑いを堪えて見るなんて

勿体ないなと思ってしまう自分もいて(笑)

私はやっぱり、ギャーギャー騒いだり、笑ってツッコんだりしながら見たいかも。

いつか地上波でもやらないかしら。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

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↓1話の感想はこちら↓

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リカ〜リバース〜 2話 感想|レミの血筋を継ぐ2人の娘。ユカは覚醒する?

 

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幸子(福田麻由子)、よく雨宮家の家政婦を再度引き受けたよなぁ…正気か??

一度死にそうな想いしたなら、普通はもう関わりたくないほど嫌がるのよね(笑)

なので、彼女もやっぱり変わり者なんだな。

怖いもの見たさで麗美高岡早紀)や周りの人々の実態を追う視聴者的ポジションでもあるのか。

消されないと、良いですね…。

 

麗美の躾は、基本的に誰かが幸せになって終わるという事はなく、

つくづく「連帯責任」「依存」で出来ているんだなぁ…と思いますよ。

誰かが反省をしていたら、自分も同じ気持ちを味わなきゃいけないんじゃないかという

罪悪感が襲ってくる。

梨花田辺桃子)につられて、特にする必要のない結花(山口まゆ)まで

定規で手首を叩く姿を見ていれば、いかに母親の存在が脅威なものであるかがよく分かる。

手首が赤く腫れた母子3人の食卓シーン…微笑ましくなるはずが、凄く異様な光景でした。

異様と言えば、ミートソースによる感情表現も印象的でしたね。

フォークを立ててぐりぐり混ぜて、

徐々に怒りメーターが上昇していく様を表しているのも面白かったけれど、

勢いでシャツにぶちまけたソースがさ…一瞬、血に見えましたわ(笑)

電話がなかったら、近くにナイフがあったら、あのまま殺していたのかも…

 

あと気になるのは、「結花は私から宗像先生を奪ったりしないよね?」と詰め寄る梨花の台詞と、

「お姉様のように…なりたい」と結花がボソッと言った件。

これは多分、オチがどうなるか何となく分かってきた気がしますなぁ。

麗美の恐ろしさを常日頃肌で感じているから、

そのうち殺害&隠蔽方法も身につけるようになるはずなんですよ。

同じく宗像(浅香航大)が好きな結花の嫉妬心で梨花を殺して、

今度は全てにおいて優秀な"リカ"と名乗る人生を送っていく…

そんな流れじゃないかと予想してます。

でも…千尋阿部純子)と武士(小田井涼平)が「死ねばいい」と言われて恐れられていたのも、

シンプルに麗美がやって来たからだとは思えなくてねぇ。

得体の知れないものを見るかのようなリアクションなのが気になる。

考えられるとしたら、予想外な所から来ている訳で…普段から怖いイメージのある麗美じゃなくて、

これも結花の仕業なのかな?という気もしないでもないです。

 

次回はもう最終回。

親子3人のターミネーター…今から楽しみでしょうがないですわ。

もし本作の放送が1週間早かったら、月曜日にやっていた「お宝映像アワード」で

タクシーを追いかけるシーンのNG集を流してくれたかもしれませんな(笑)

っていうか、本作自体のNG集を見たい!!w

 

ちなみに、もう原作者も発表されているんで言っちゃいますと、映画化されるんですって。

ドラマはドラマで一旦完結してくれると嬉しいですね。

 

 

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