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今だから、新作ドラマ作ってみました 第2夜 感想|脚本がセンスの塊!

 

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第2夜「さよならMyWay!!」

 

もうすぐ第3夜が始まるので、簡単感想で。

 

面白かったです。

現実を生きる人々の視点で描かれた第1夜も良かったですが、

第2夜の方が脚本も言葉選びも一歩上手だったと思います。

 

夫婦間で行われたクイズの「あと1問で離婚よあなた!」の台詞から漂うシュールさ、

コミカルな劇伴に笑わされる所から始まり、

今度は「素敵な選TAXI」を彷彿とさせられるような繰り返しの展開になったと思いきや、

終盤にはまさかの衝撃の事実が待っていたりと、

最後まで先が読めない内容で目が離せませんでした。

起承転結の「転」に持って行かせるメリハリの付け方も心地良いです。

 

そして、個人的に最もグッと来たのがこの台詞…

「近くて遠かったあなたの存在が、今では遠いのに近くに感じられるわ」

テレワークの利点と、奥さんの率直な心境を重ねたダブルミーニングになっていたのには

くぅ〜、そう来たか!という気持ちにさえさせられました。

 

テレワークで直接対面しないが故に、

ついつい言えなかった本音をぶつけてしまう「あるある話」に加え、

大切な人を失った悲しみは消えなくとも、こうして亡き人と話せるテレビ電話があったら

後悔の悲しみは少しでも和らぐかもしれない…という夫婦の願い。

「終わり良ければすべて良し」な世界に早くなって欲しいという全ての人々の願いが

複雑に絡み合った、よく出来た話だったと思います。

 

通話が終わると画面が真っ暗になったり、途中で旦那の動きが止まる形で

通信環境が悪くなる表現をしてみたり、最後では旦那がいない部屋をずっと映していたりと、

「テレビ電話」ならではのギミックが施されていた演出も楽しみました。

 

 

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今だから、新作ドラマ作ってみました 第1夜 感想|こんな夫婦でいられたら

 

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第1夜「心はホノルル、彼にはピーナツバター」

 

「100文字のアイデアを〜」など、視聴者がnoteに投稿する形で

制作に参加出来るという作品を生み出した事が記憶に新しい

テレビ東京がやりそうな企画だな…NHKもこんな最先端なネタを

取り入れるようになったんだな…という印象を持ちながら見始めたドラマ。

 

事前情報を特に入れていなかったので、カップル同士が将来について話し合う

生々しい展開が続いたのには驚きましたが、

放送中断したのも含めて、今期までに制作されてきたドラマは

「外出自粛」「コロナウイルス」が存在しない架空の世界観で

構成されているものばかりな訳であって。

そう考えると、緊急事態宣言を受けて外出自粛の選択を取らざるを得なくなったカップルが

テレビ通話を使って延々と会話している様子を視聴者が覗き見る…という作りは

今の時代だからこそ出来たものであり、

「現代(当時)」を象徴する作品にこうして出会えた事が感慨深くなるような

仕上がりになっていたと思います。

 

私は結婚や子供についての話し合いは勿論、誰かと付き合った経験も

テレビ通話をした経験もないので、「きっと現実ではこんな話をしている事が多いんだろうな」

「たまに耳にする「コロナ離婚」ってこういうのがきっかけだったりするんだろうな」

なんて、共感するよりも想像する立場で見てしまっていましたが。

身近に相手がいない、直接対面しないからこそ、

言い過ぎたり、本音が止まらなくなったりする…という所は、

SNSと重なる点でも割とあり得る事なのかもしれないと、

そんな「リモートの"リアル"」を突きつけられる感覚を覚える内容でもありました。

 

私たち視聴者が「画面」を通してドラマを見ているように、

本作も序盤で撮影された部屋やカメラワークの作り込みはあえてカットして、

演出的には、テレビ通話で二人がやりとりしている事から生まれる画面の変化

(ネット回線速度の違い、映像の荒れ具合、大声を出した事による音割れ…など)

だけに焦点を当てた作りにしてみても、「テレワークドラマ」らしさが出て

更に面白くなった気はします。

しかし、「テレワークって大変だね」「今の状況辛いね」といった

現実を如実に映し出した展開で終わる事なく、

最後には「もう少しの辛抱だよ」という、今を生きるカップル、視聴者に

ちょっとした"希望の光"を導き出してくれるような

ドラマらしい着地点でまとまっていたのは良かったです。

 

今夜放送される第2夜は、今回のよりもファンタジーな話になりそうで、

そちらも楽しみです。(何とか感想間に合った…(笑))

 

 

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あと3回、君に会える 感想|あと1回は、どこで会う?

 

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U-NEXTと連携したSPドラマである事、山本美月さんが出演される事は知っていたけれども、

どんな内容なのかはあまり情報を入手しないまま見始めた本作。

 

タイトルから察するに、告白出来ないまま後悔していた人にチャンスを与える

タイムスリップモノなのか?

いや、無難にラブストーリーなのか?

おやおや、突然超能力の設定が出てきた…こりゃどんな話なんだ?

などと途中まで困惑した状態で見ていましたが、

征史郎(眞栄田郷敦)の 相手の背中にあと何回会えるかの数字が見える能力が

生まれつき備わっていたものだと分かった途端、物語にみるみる引き込まれてしまいましたね。

(放送中にとある芸能人がまた一人コロナにかかったというニュースを知って

パニック状態になりましたが、"何とか"乗り切りました…(泣))

 

少しでも運命に抗おうとはしないのかと最初は思いましたが、

いざ能力が備わってしまうと、しかも付き合っていく月日が長ければ長いほど

人は運命の前では無力である事を痛感させられてしまうのかな…と。

 

別れから何年か経って、同じ仕事先でクライアントになる相手がたまたまあの人だった…とか、

人ごみの中、通り過ぎた時に「もしかして…?」とお互いが振り返るだとか

といったドラマチックなラストではなく、

2人とも運転している最中にばったり出会うという

"ごくごく普通"のラストで幕を閉じた所に好感が持てました。

その後をあえて見せないのも、妙な清々しさと

胸がきゅっと締め付けられるほんの切なさが感じられて、個人的には中々好きです。

「エモい」なんて普段は使わないけど、こういう時に使うんだろうなぁ…と。

 

ヒゲダンの曲になると音量がデカイな(笑)なんてツッコンでたりもしていましたが、

大人で、哀愁があって、甘酸っぱくて…という、一言では表しきれない

様々な要素が入り混じったムードを演出するには、最適過ぎるチョイスでしたね。

 

カメラワークや青みがかった映像が映画っぽくて、特殊な設定を織り交ぜているとなると、

編成のインターバル期に30分×四夜連続の深夜ドラマを見ているような

不思議な心地になれた作品でもありました。

 


あまんじゃく 元外科医の殺し屋 最後の闘い 感想|楽しい時間をありがとう。また続編を!w

 

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初っ端から色々とツッコミどころを盛り込んできたなぁ。

明智小五郎ネタを思わせる顔面ベリベリシーン、よく出来てるチョコレート死体、

血糊で「ごめんなさい」と書かれた皿にショッカー…

CM入ってようやく息を落ち着かせられるくらいには笑わされたわ。

その後はちょこちょこ挟まれていたけど、

最初の30分くらいまでは一切挟んでくれないんだもん。容赦ない(笑)

 

前作は1時間経っても、一応シリアスで渋い雰囲気を装っていたもんだから、

今回はネタてんこ盛りで突っ走っちゃって大丈夫か?

続編となると、視聴者の笑いを狙った作りが優先的になって

所謂「あざとい」作りになってしまうのではないか?とも少し不安になりましたが。

舞台や設定にSF味が増したのが効いていて、

海外ドラマのような異空間と、アクションや銃撃戦による緊迫感と、

冷静に見ていたら可笑しい"抜け"感が、内輪ネタにならないギリギリのさじ加減で

上手くまとめられていて、極上のエンターテインメント的作品に仕上がっていたと思います。

 

クライムサスペンスとうたいながら、指笛が鳴らないのを撮り直しさせてもらえなかったり、

カッコつけた割にはコイントスを失敗したりする悪役が見られるのは、本作だけでしょうし。

幸薄枠同士のバリバリアクションが見られるのも本作だけ。

特に、松本若菜さんに「シィーイーエゥエゥエェルズ」「クライマックスだぜ」を言わせたのは天才でしょ(笑)

ネイティブな発音するたび、よく笑わずにやり切りました。…そこは、女優魂ですね。

ちょいダサゲスの山中崇さんも、絶妙に気持ち悪い表情を魅せる野口五郎さんも良かったけれど、

松本さんが一番輝いていたんじゃないでしょうか。

 

最後のシーンを見るに、もう木村多江さんの出番はなくなってしまうのかもしれませんが、

またいつか、同じSPの形で折壁(唐沢寿明)さんにお会いしたいです。

 

…こう言ってしまうと語弊を招きそうな気もしますが、

とある大御所芸能人の訃報で気分がドンヨリしていた所だったので、

現実を忘れさせてくれるほど心から笑える作品が、今日の放送で良かったとも思えてしまいました。

楽しい時間をありがとうございました。

トンチキドラマは不滅なり!!

 


陰陽師(2020) 感想|蔵之介さんに安っぽいCGは付き物なの?

 

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これは…あれだな。

すべて演出のせいだな(笑)

全体的に「低予算でやってるんだな」というのが画面から伝わってきて、

更には佐々木蔵之介さんの具合悪そうな目の周りのメイクまで気になって、

世界観に引き込まれないまま見終えてしまった…という感じ。

 

テレ朝のドラマになると、どうしてもパッキリとした色合いの良い映像になってしまう

傾向にあるので、本作は別の局で作った方が合っていたんじゃないでしょうか。

衣装自体には何の問題もないのかもしれませんが、映像のせいで衣装がコスプレに見えてしまって、

セットも合わせて、まるで日◯江戸村などのような作り物の印象を受けました。

…って言ったら、日◯江戸村に失礼なんでしょうけどね。

どんな話なのか調べてみてようやく分かったくらいで、神秘的なファンタジー時代劇なら、

明るめの映像より暗めの映像の方がしっくり来ていたと思います。

 

冒頭で「演出のせいだ」とは書きましたが、いまいち引き込まれない原因は他にも色々あり、

台詞の詰め込みによるテンポの悪さ、妖しげな雰囲気を醸し出しているようで

軽く聞こえてしまう劇伴(しかもひっきりなしに流れているのでガチャガチャしてうるさい…)、

「カキーン!」「ブシュイッ!」といった一昔前のチャンバラ風SEと、

あらゆる面で原作の良さを壊している気がしてなりませんでした。

鮮やかなCGも、何だか戦隊モノ臭が…(滝汗)

 

所々の台詞も軽いし、ツッコミどころは多いし、

トンチキドラマとして見るのが正解だったのかもしれませんが、

特に突き抜けている様子もないので、明日の「あまんじゃく」にはかなわないでしょうねぇ。

 

蔵之介さん目当てで見たものの、どうも妖気を帯びた役には合わず、

京都が舞台でも京言葉で話す主人公でもないとすると…

もう少し若い俳優を起用した方が、市原隼人さんとのコンビ感も強まって良かったと思います。

 


ゴールド! 感想|「老い」「衰え」は誰にでもやってくる

 

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面白かったです。

「おじさんは頑固だから〜」という話を親からよく聞いていましたが、

歳をとり始めると、実際にこんな人が多くなるんだろうな…と妙に納得させられるお話でした。

 

暗闇の中、ケーキを買いに車を出そうとする柴田(藤竜也)の姿には最初、

もしかしたら、いつも付き添ってきた自分より孫の顔の方を覚えていた妻・冨美代(吉行和子

へのショックによる不注意で事故を起こして、初めて「衰え」を認めざるを得ない状況に

立たされる展開となるのか…?なんて思っていましたが。

あえてその"ドラマらしい"展開はやらず、自分にとって身近で年上の友人が事故を起こし、

帰りに運転しようとしたら、パニックでアクセルペダルとブレーキペダルを

踏み間違えてしまう事で気づかされる…という描写にした所にリアリティがありました。

 

序盤はまるで別ドラマかのような、悪者は絶対に見逃さない正義のヒーロー!といった

コミカルな流れから始める事で、視聴者の興味を惹かせつつ。

最終的には、高齢者運転と介護、社会的な題材が上手く絡められていた作品でした。

ラストは夫婦の若い頃のエピソードで、物語は綺麗に終わりはしましたが、

「過去にこだわり続ける事は災いをもたらす。」

「しかし、現実を見るのに辛くなったら、過去を思い出してみる事で救われる時がある。」

というメッセージにも感じられ、現実と架空の塩梅も効いていたように思います。

 

藤竜也さんの、空を見つめる時の哀愁漂わせる目線も印象的でした。

存在を初めて本作で知りましたが、無名の役者さんを使って再現VTRを見せるよりも、

今後は本作を教習所の高齢者講習で見せていった方が、

「藤さんもこんな歳とったんだな〜」とも実感させられて

他人事には思えなくなるんじゃないかな?という気がします。

 

 

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三浦部長、本日付けで女性になります。 感想|4話の連ドラとして見たかったかも?

 

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原作通りの「総務部長はトランスジェンダー」というタイトルから、

気づけば「三浦部長、本日付けで女性になります。」というタイトルに変更された本作。

変えて正解だったと思います。

調査力には安心と信頼を誇っているNHKのドラマである事、

そして脚本家が、中年男性を愛らしいキャラクターへと昇華させてみせた

「デザイナー 渋井直人の休日」ふじきみつ彦さんである事から、元々見るつもりでしたが、

後者のタイトルにした事で「"本日付けで"って何だろう?」と一気に惹かれてしまいました。

 

 

さて、そんな状態で視聴してみた訳ですが、

ある意味「ドラマだな」という印象で見終えた感じでした。

 

そう感じた理由をいくつか書き上げてみると…

まず第一段階として、40代になって自分がトランスジェンダーなんてまさかね…という

長い葛藤が生まれるはずなのに、奥さんにあっさり告白して、

あっさり奥さんと同行する形でカウンセリングを受けに行ってしまう。

会社で「イメチェン」どころじゃない、服装も髪型も化粧もガラッと姿を変えて

出勤する人なんて現実では中々いないだろうし、

かなり勇気ある行動だと思うのですが、あっさり出勤。

LGBTについて上の世代より理解しているとはいえ、結構物分かりの良い若手社員。

そして、会社では「あゆ」と呼ばせる名刺まで作る。

(この件も奥さんに告白した方が良いのでは…

正式な届けも出さずに勝手に名前を変える行為はルールに反していないのか…?と、

そこばっかり気になってしまった私。)

 

勿論、「夫が女になるのは、妻にとっては精神的なDV」とか、「あんた女なめてんだろ!」とか

直球でグサッとくる台詞運びは良かったですが、

上にもあげたように、一番辛い状況に立たされている主人公も、奥さんも、職場の社員たちも、

案外受け入れるまでに時間もかからず、物分かりの良い人になれたんだな…

と映ってしまった所に、個人的には少々違和感の残る作品でした。

単発なのでそうなってしまうのも致し方ないですが、

この題材は単発よりも、やはりドラマ10枠で全4話構成の連続ドラマにした方が、

もっと各登場人物の肉付けは出来たのかもしれません。

 

しかし、想像以上にムロツヨシさんの女装姿はハマっていました。

ついこの間出演されていた某ドラマでも、二重が綺麗だな〜…目がぱっちりしてるな〜…

という感じでじーっと目を見つめる事が度々あったので、

女装したらどうなるのだろうと期待していましたが、

新しい女装姿で登場してくるたびに「追求心」「努力」が如実に伝わるような"変化"を

体現して魅せていたと思います。

最近、良い流れですね。「福田ファミリーの一員」という世間的なイメージを払拭しようと、

どんどんいろんな役に挑戦し、結果、上手く視聴者の記憶に残せているように

感じさせられる役者さんです。

 

「振り回される役」に何故かしっくり来る、サバっとした伊藤沙莉さん、

中村中さんのキャスティングも良かったです。

 


ハラスメントゲーム 秋津vsカトクの女 感想|腕前が伝わるドラマは、やっぱり良い。

 

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面白かったな〜!

"仕事をしている姿""腕前"が秋津(唐沢寿明)だけでなく、

高村(広瀬アリス)や鮫島(仲間由紀恵)などどの人物でもしっかり描かれていると、

問題解決に向かうまでの流れも見ていて清々しいものがあります。

と同時に、ここ最近のドラマBizの作品が如何に人情ゴリ推しなのかを改めて実感…

その枠で見たいのは、旦那との離婚や子育てがどうのこうのじゃないんですよね。

 

内容自体は、冒頭で誰かが押しているシーンがあったので

自殺が誰かによる作り話なのも察しましたし、その犯人が店長なのも予想通りだったものの、

まさかうどんがキーアイテムになっているとは視野に入れておらず、

そうきたか!と驚かされました。

 

パワハラしているからお仕置きだ!という単なるスカッと話じゃないのが本作の良さで、

上司や管理職も一人の労働者だと考えて動く秋津も、

良いように捉えられている「働き方改革」にあえて異論を唱えるマイノリティ派の心情も、

人間の弱さも、"働く人々"を現代社会を絡めて多方面から描いていく作りは今回も健在。

連ドラ時の見所が2時間でギュッと凝縮されたSPでした。

 

3人の人柄もやり取りも、やっぱり好きだし、かっこいいなぁと思える作品。

SPも良いですが、シーズン2の形で、息がぴったりな同じキャストでまたお会いしたいです。

…本音を言えば、ドラマBizでずっと放送し続けて欲しいんですけどね(笑)

 

 

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教場 後編 感想|オリジナルストーリーはFODで!…とかでなくて良かった。

 

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学園モノらしく、最後は綺麗にまとめましたね。

 

前半の南原(井之脇海)までがミステリーらしさ全開だったので、

その後の菱沼(川口春奈)&枝元(富田望生)のエピソード、5人の焚き火シーン、

都築(味方良介)への贈る言葉と、漂白されていく面々の展開続きなのには

高低差があって、割と驚きました(笑)

なので、もう少し前編のような毒々しい話を見てみたかったかな…とは思いましたが、

これはこれで、ラストも含めて

「ターニングポイントとなるであろう、それぞれの"人生の一部"を覗かせてもらった」

という感じもしますし、まだお正月ムードなのもあって良かったんじゃないですかね。

 

ただ…風間(木村拓哉)と当時の部下の関係性、義眼になった過去などが

明かされなかったのは、やっぱり消化不良ではあったかも。

わたしゃてっきり、都築の父も事件に絡んでいたから、

息子をターゲットにして調査する程執着していたんだろうなぁ…と思っていたんですが、

特に何も繋がりはなかったですからね。

 

あとは…明石家さんまさん、ちょこっと出演されてましたね。

フジテレビってこういう、出演者関係のサプライズ、好きだよなぁ(笑)

「マスカレードホテル」よりは、かなり分かりやすかったでしょう。

それにしても、さんまさんがあの教場を突破出来たとは全然思えないんですけど…

喋り倒して空気の流れを持って行きそうな感じがしてさw

 

最後の最後に三浦貴大さん、上白石萌歌さん、佐久間由衣さんを登場させるという

贅沢なキャスティングにも驚きでした。

まさかモブでは終わらせないでしょ?(さっき書いた、風間にまつわる過去も含めて)

オリジナルストーリーはFODかU-NEXTで!

とかだったら作品への評価も変わるよ?と不安だったんですが、

最近多い 商売っ気満々の誘導をしなかったのも好感が持てました。

 

後編は「綺麗」という印象が強くはありましたが、

とにかく主演とそれを固める主要人物の新境地を魅せられたという満足感を覚える

作品だったのには間違いありませんでしたし、

暗みがかった映像も、佐藤直紀さんの作る劇伴&挿入の上手さにもヒリヒリとさせられ、

演出面でもかなり骨太な作りになっていたと思います。

 

面白かった!

正月休みの最後の日に、この作品を見られて良かった。

携わった出演者とスタッフの面々に、またどこかでお会いしたいです。

 

 

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教場 前編 感想|油断してはならない警察24時。

 

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いや、警察官のたまごじゃなくて、犯罪者のたまごばっかりやないか!

適正テストとか面接とかいくつも選考はあっただろうに、

採用担当者は何をしていたのか…とツッコミつつも。

殺された遺族が関係している事件の情報を得るため、復讐するために

何年後かに警察官になる主人公の設定はドラマではあるあるな一方で、

同じ舞台でも、それらを振るい落とそうとする教官の視点に立った話は

割と新しいのかもしれないな…とも思い、徐々に興味深く視聴出来ました。

 

でも、何が一番怖かったかって、SNSで流れてくる警察学校経験者の呟きに

「こんなのあり得ない」ではなく「リアルでもこんな感じだったなぁ」みたいな内容が

多かった所ですよ(笑)

このドラマの登場人物程ではないんでしょうが、

少なからず、復讐を目論んでいた人はいたのかもしれませんね。

…あ、南原(井之脇海)のように、拳銃マニアで銃を持ちたかったからという

動機でなった人は多そうですけど。

(それにしても、2日前とは別人なくらい変態キャラだったなぁw)

 

個人的に期待していた「木村拓哉さんの新境地」の方は、想像以上に良かったです。

…というか、良いわ。好きだわ。

悪魔なのか正義の味方なのか、

境界線が曖昧な感じの中間的な役がハマる驚き。

木村さんと言えば、ブルゾンとかシャツとか、ちょっとダボっとした

カジュアルな服装のイメージがあったんですけど、

ピチッとした制服でメガネで…なんて硬派な格好も似合ってしまうんですね。

むしろ、経験を重ねて渋味も増した今、そっちの方がしっくり来るのかも。

義眼は最初CGかと思ってたんですけど、微かに動いているから

特注のカラコンだったりするのでしょうか?

 

ついこの前までやっていた「グランメゾン東京」と本作の共通点は

「脇役の引き立て役に回りつつも、存在感はさり気なく残す」といった所。

前者がトレンディドラマの先駆者でもある「いつもの俺様キャラのキムタク」という

視聴者の持つイメージを、適度なタイミングで掴みを挿入する形で

あえて利用した作りならば。

後者はスターである「異質感」を逆手に取り、それを殺伐とした警察学校という

非現実な物語に落とし込む事で、主人公一人が浮く事なく、

画作りも含めてミステリアスな作品に仕上がっていたのではないかと思いました。

主人公は白髪なので、なんでわざわざキムタク?もっと年相応の役者がいるだろうと

思う方もいるかもしれませんが、

新しい顔を見せたい意欲が感じられるからこそ見たくなってしまうんですよねぇ…

まだ後編がありますけども、これもまた企画力の勝利だろうな、と確信しています。

 

木村拓哉さん演じる風間公親が魅力的なだけでなく、物語の展開も見入る程の面白さ。

警察官のたまごの2人ずつに焦点を当てたエピソードが

何個にも分けられている構成を見るに、

おそらく原作が短編小説で、目次の「Case1」「Case2」という項目を踏まえて

作られているんだと思いますが、

本作の場合はそれを連続ドラマの形式にしなくて正解でした。

連続ドラマだと、1話で1エピソード…となり、

下手したら間延びを感じてしまう可能性がありますが、

SPドラマだと限られた時間で闇が次々と暴かれていくので、緊張感が堪りません。

原作の良さを活かせているような気がしました。

 

あと言及したい事としたら…

取調の模擬訓練のシーンでの、空気をガラリと変えるような

佇まいの切り替えっぷりを見せた大島優子さんの演技も、

西畑大吾さんのニヒルな笑みを浮かべた姿も印象的でした。

優子さんは朝ドラの時もそうでしたが、

ここだ!という時の人を惹きつける力が増してきましたね。

西畑さんは過去に「僕キセ4話」 の感想でも触れましたが、表情の魅せ方が本当に上手い!

そんな感じで、主人公を固める役者陣の演技も楽しみました。

 

後編では風間の過去の他に、宮坂(工藤阿須加)と都築(味方良介)の関係、

南原の件、菱沼(川口春奈)の化粧の秘密など、まだまだ一波乱ありそうですが…

明日も期待しています。

 

いや〜、この時期のSPの中では一番の当たりかも?

(まだ「何食べ」を見ていませんが(笑)) 

 

 

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