SPドラマ一覧

ハラスメントゲーム 秋津vsカトクの女 感想|腕前が伝わるドラマは、やっぱり良い。

 

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面白かったな〜!

"仕事をしている姿""腕前"が秋津(唐沢寿明)だけでなく、

高村(広瀬アリス)や鮫島(仲間由紀恵)などどの人物でもしっかり描かれていると、

問題解決に向かうまでの流れも見ていて清々しいものがあります。

と同時に、ここ最近のドラマBizの作品が如何に人情ゴリ推しなのかを改めて実感…

その枠で見たいのは、旦那との離婚や子育てがどうのこうのじゃないんですよね。

 

内容自体は、冒頭で誰かが押しているシーンがあったので

自殺が誰かによる作り話なのも察しましたし、その犯人が店長なのも予想通りだったものの、

まさかうどんがキーアイテムになっているとは視野に入れておらず、

そうきたか!と驚かされました。

 

パワハラしているからお仕置きだ!という単なるスカッと話じゃないのが本作の良さで、

上司や管理職も一人の労働者だと考えて動く秋津も、

良いように捉えられている「働き方改革」にあえて異論を唱えるマイノリティ派の心情も、

人間の弱さも、"働く人々"を現代社会を絡めて多方面から描いていく作りは今回も健在。

連ドラ時の見所が2時間でギュッと凝縮されたSPでした。

 

3人の人柄もやり取りも、やっぱり好きだし、かっこいいなぁと思える作品。

SPも良いですが、シーズン2の形で、息がぴったりな同じキャストでまたお会いしたいです。

…本音を言えば、ドラマBizでずっと放送し続けて欲しいんですけどね(笑)

 

 

↓連続ドラマの感想はこちら↓

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教場 後編 感想|オリジナルストーリーはFODで!…とかでなくて良かった。

 

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学園モノらしく、最後は綺麗にまとめましたね。

 

前半の南原(井之脇海)までがミステリーらしさ全開だったので、

その後の菱沼(川口春奈)&枝元(富田望生)のエピソード、5人の焚き火シーン、

都築(味方良介)への贈る言葉と、漂白されていく面々の展開続きなのには

高低差があって、割と驚きました(笑)

なので、もう少し前編のような毒々しい話を見てみたかったかな…とは思いましたが、

これはこれで、ラストも含めて

「ターニングポイントとなるであろう、それぞれの"人生の一部"を覗かせてもらった」

という感じもしますし、まだお正月ムードなのもあって良かったんじゃないですかね。

 

ただ…風間(木村拓哉)と当時の部下の関係性、義眼になった過去などが

明かされなかったのは、やっぱり消化不良ではあったかも。

わたしゃてっきり、都築の父も事件に絡んでいたから、

息子をターゲットにして調査する程執着していたんだろうなぁ…と思っていたんですが、

特に何も繋がりはなかったですからね。

 

あとは…明石家さんまさん、ちょこっと出演されてましたね。

フジテレビってこういう、出演者関係のサプライズ、好きだよなぁ(笑)

「マスカレードホテル」よりは、かなり分かりやすかったでしょう。

それにしても、さんまさんがあの教場を突破出来たとは全然思えないんですけど…

喋り倒して空気の流れを持って行きそうな感じがしてさw

 

最後の最後に三浦貴大さん、上白石萌歌さん、佐久間由衣さんを登場させるという

贅沢なキャスティングにも驚きでした。

まさかモブでは終わらせないでしょ?(さっき書いた、風間にまつわる過去も含めて)

オリジナルストーリーはFODかU-NEXTで!

とかだったら作品への評価も変わるよ?と不安だったんですが、

最近多い 商売っ気満々の誘導をしなかったのも好感が持てました。

 

後編は「綺麗」という印象が強くはありましたが、

とにかく主演とそれを固める主要人物の新境地を魅せられたという満足感を覚える

作品だったのには間違いありませんでしたし、

暗みがかった映像も、佐藤直紀さんの作る劇伴&挿入の上手さにもヒリヒリとさせられ、

演出面でもかなり骨太な作りになっていたと思います。

 

面白かった!

正月休みの最後の日に、この作品を見られて良かった。

携わった出演者とスタッフの面々に、またどこかでお会いしたいです。

 

 

↓前編の感想はこちら↓

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教場 前編 感想|油断してはならない警察24時。

 

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いや、警察官のたまごじゃなくて、犯罪者のたまごばっかりやないか!

適正テストとか面接とかいくつも選考はあっただろうに、

採用担当者は何をしていたのか…とツッコミつつも。

殺された遺族が関係している事件の情報を得るため、復讐するために

何年後かに警察官になる主人公の設定はドラマではあるあるな一方で、

同じ舞台でも、それらを振るい落とそうとする教官の視点に立った話は

割と新しいのかもしれないな…とも思い、徐々に興味深く視聴出来ました。

 

でも、何が一番怖かったかって、SNSで流れてくる警察学校経験者の呟きに

「こんなのあり得ない」ではなく「リアルでもこんな感じだったなぁ」みたいな内容が

多かった所ですよ(笑)

このドラマの登場人物程ではないんでしょうが、

少なからず、復讐を目論んでいた人はいたのかもしれませんね。

…あ、南原(井之脇海)のように、拳銃マニアで銃を持ちたかったからという

動機でなった人は多そうですけど。

(それにしても、2日前とは別人なくらい変態キャラだったなぁw)

 

個人的に期待していた「木村拓哉さんの新境地」の方は、想像以上に良かったです。

…というか、良いわ。好きだわ。

悪魔なのか正義の味方なのか、

境界線が曖昧な感じの中間的な役がハマる驚き。

木村さんと言えば、ブルゾンとかシャツとか、ちょっとダボっとした

カジュアルな服装のイメージがあったんですけど、

ピチッとした制服でメガネで…なんて硬派な格好も似合ってしまうんですね。

むしろ、経験を重ねて渋味も増した今、そっちの方がしっくり来るのかも。

義眼は最初CGかと思ってたんですけど、微かに動いているから

特注のカラコンだったりするのでしょうか?

 

ついこの前までやっていた「グランメゾン東京」と本作の共通点は

「脇役の引き立て役に回りつつも、存在感はさり気なく残す」といった所。

前者がトレンディドラマの先駆者でもある「いつもの俺様キャラのキムタク」という

視聴者の持つイメージを、適度なタイミングで掴みを挿入する形で

あえて利用した作りならば。

後者はスターである「異質感」を逆手に取り、それを殺伐とした警察学校という

非現実な物語に落とし込む事で、主人公一人が浮く事なく、

画作りも含めてミステリアスな作品に仕上がっていたのではないかと思いました。

主人公は白髪なので、なんでわざわざキムタク?もっと年相応の役者がいるだろうと

思う方もいるかもしれませんが、

新しい顔を見せたい意欲が感じられるからこそ見たくなってしまうんですよねぇ…

まだ後編がありますけども、これもまた企画力の勝利だろうな、と確信しています。

 

木村拓哉さん演じる風間公親が魅力的なだけでなく、物語の展開も見入る程の面白さ。

警察官のたまごの2人ずつに焦点を当てたエピソードが

何個にも分けられている構成を見るに、

おそらく原作が短編小説で、目次の「Case1」「Case2」という項目を踏まえて

作られているんだと思いますが、

本作の場合はそれを連続ドラマの形式にしなくて正解でした。

連続ドラマだと、1話で1エピソード…となり、

下手したら間延びを感じてしまう可能性がありますが、

SPドラマだと限られた時間で闇が次々と暴かれていくので、緊張感が堪りません。

原作の良さを活かせているような気がしました。

 

あと言及したい事としたら…

取調の模擬訓練のシーンでの、空気をガラリと変えるような

佇まいの切り替えっぷりを見せた大島優子さんの演技も、

西畑大吾さんのニヒルな笑みを浮かべた姿も印象的でした。

優子さんは朝ドラの時もそうでしたが、

ここだ!という時の人を惹きつける力が増してきましたね。

西畑さんは過去に「僕キセ4話」 の感想でも触れましたが、表情の魅せ方が本当に上手い!

そんな感じで、主人公を固める役者陣の演技も楽しみました。

 

後編では風間の過去の他に、宮坂(工藤阿須加)と都築(味方良介)の関係、

南原の件、菱沼(川口春奈)の化粧の秘密など、まだまだ一波乱ありそうですが…

明日も期待しています。

 

いや〜、この時期のSPの中では一番の当たりかも?

(まだ「何食べ」を見ていませんが(笑)) 

 

 

↓後編の感想はこちら↓

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狙われた半沢直樹のパスワード 感想|カエサルの者はカエサルにー!やっぱりフィッシング詐欺な作り。

 

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以前放送した「半沢直樹」は未視聴。

今回のSPは内容に関する事前情報を得ないまま、

4月の続編に向けてどんな感じなのかを掴むために見てみたのですが…

えっと…これは「エピソードゼロ」じゃなくて「スピンオフ」なのでは?

エピソードゼロだと言うんで、てっきり半沢直樹堺雅人)の若年期を

吉沢亮さんが演じる話だと思っていたんですが、内容は全くの別ドラマみたいでした。

 

堺雅人さんと及川光博さんが出演される件も。

まぁ、宣伝したとして、どうせ最後の数分に出番があるくらいだろうとも

予想していたから、そこは案の定そうでしたけども…

何でしょうね、「今回の内容を知らされてない」感満載なのが

2人のシーンから伝わるのは気のせい?

話している内容は、騒動の事じゃなくて半沢自身の事ばっかりですし。

場面転換も、今回のSPにあってもなくても支障のない繋げ方でしたし。

スピンオフ的な作りで半沢が物語に直接絡みもしない…

こりゃあ、ある意味、視聴者がフィッシング詐欺に遭うようなものでしたな。

 

それにしても、W吉沢が有能であったこのドラマ。

特に高坂(吉沢亮)の仕事っぷりが半端ない。

犯人を突き止めるのは誰にでも出来るかもしれませんけど、

他に案件を抱えているかもしれない日々の中で、今後起きそうな事件を未然に防ごうと

わざわざダミー画面を作る&スマホの遠隔操作までやる余裕があるんだから

どこかの早すぎる探偵さんもビックリもんでしょ。

倍返しだ!よりも、カエサルの者はカエサルに!トリック返し!って台詞が

すぐに浮かんでしまった私(笑)

もはや詐欺関与経験者なのを隠していないみたいですし、

逆にあれだけ才能のある人が、今回の件が勃発するまで

なぜ手持ち無沙汰な存在に扱われていたのかが不思議で堪らないんですがw

 

で、若本(吉沢悠)の方も、

来栖(玉置玲央)をつけて場所を特定するくらいの出来る先輩ですし…

行動派と頭脳派でコンビで活躍するドラマが見たくなってしまいましたよ。

吉沢亮さんをちょっと個性的なキャラにして、探偵の役にしてさ。

唯一、浜村(今田美桜)がPC画面を見ている時に若本が声をかけなかったのは

最初は迂闊だと思いましたけど、占いのページだったというのを

遠くから見えていたからなのか…?と考えれば良いのかしら。

 

その他に書くべき事としては…

スペックを発揮する高坂を、PC画面の視点でピンポイントに映す

カットが多かったって所ですかね。

きっとここを一番見せたかったんだろうというのがよく分かる…けれども、

不正プログラムを解いている間に美しい顔を堪能出来たので、良いや(笑)

クールで澄ました佇まいからの、城崎(緒形直人)を追い詰める時の

目に情熱を宿した表情の切り替えっぷりが印象的だったので、良いや。

 

尾上松也さんの匂わせも分かりやすかったけど、

4月の続編には、もう吉沢亮さんと今田美桜さんの出番はないのかな?

 


忘却のサチコ 新春スペシャル 感想|ちょっと大人し目だったかな?

 

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一昨年にやっていたSPも1月2日。何だか運命を感じちゃいますねぇ。

 

このドラマはね…とにかく高畑充希さん演じるサチコが愛おし過ぎるんですよ。

でも、「同期のサクラ」を見てからだと、同じ「個性的なキャラクター」でも

こちらの方が性格とか声色が丸みを帯びていて、

ふんわりとしたお嬢さんって感じがするんですよね。

そんな違いが出るのは多分、人思いで世話焼きな母親役のふせえりさんの存在があるからで、

きっと「この母親に育てられた」というバックボーンを踏まえた上で

演じられているのかもしれません。

 

ステーキに浮気しそうだからって見ないようにするサチコも可愛い。

ストーカーの設定で絶妙な距離で撮影をするサチコも可愛い。

デートの格好のサチコも可愛い。可愛い事づくし。

 

でも、キャラクターは楽しんでも…食べた時のリアクションを表す演出は

今までよりかなり大人し目だったかな?という気もしましたね。

初めて見た時の「部活上がりの、中学生の、それ!」で気に入って

連ドラも見続けた私にとっては、弾けていないようで物足りない感じ。

1個だけ絵画のパロディをしたのはあったけど…

某猫と宇宙のクソコラとか、急に踊り出す寸劇とか、

もっと"感動と衝撃を味わう"サチコも見てみたかったです。

 

俊吾(早乙女太一)さんは相変わらず女たらしで(笑)

また過去をぶり返しちゃって大丈夫かなぁ…と終盤になって心配してしまったものの、

小林(葉山奨之)くんとパンを抱えながら帰ろうとするシーンを見たら、

この人といればきっと大丈夫かも…と、今後に少し期待出来そうな予感もしました。

 

「令和の恋」早く迎えられると良いけども。

 

 

↓連続ドラマの感想はこちら↓ 

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義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル 感想|TBS、お前もか!

 

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連ドラ時代の回想を適度に絡ませる事で、同窓会的な懐かしさに浸りつつも、

現代の子育て問題・コミュニティのあり方に一石を投じる作り…

 

真面目なテーマを用いていても、亜希子(綾瀬はるか)の動きを中心に

程良く笑えて、終盤での様々な「アイノカタチ」で胸にジーンと来る、

見やすいハートフルコメディの形に落とし込めているのは流石でした。

それに加えて、ふなっしー袋のネタ回収や、親子の間に生まれる小さな奇跡、

相変わらず合わないハイタッチなど、当時では馴染みの要素も盛り込んでいて、

「社会派」でもありつつ「らしさ」もある、新旧織り混ざったSPドラマだったと思います。

 

しかし、気になる点がいくつも見受けられたのも確かです。

例えば、麦田佐藤健)も言っていたように、麦田の父親のDNAを専務のものとして

親子である事を証明しようと思いつくみゆき(上白石萌歌)の行為は犯罪ですし。

また、親がやって来ないから信用出来ないという気持ちも分からなくもないものの、

2週間経っても警察に届け出を出そうとせず預かると決めたのも、

新ビジネスを立ち上げる程賢い&成人間近の大学生にしては考えが浅はかでないかな?

という気がしました。

それに、よくよく考えたら、親が来るのに時間がかかったのも

届け出を済ませてなかったからですよね。(済ませていたら、もっと早く来ていたはず)

 

今回はふなっしーパッケージの某ゴムといい、あそこをガン見する3人といい

今までより割と下なネタが多かったですが、

母乳は……………ちょっと引いちゃったかなぁ。

っていうか、母乳だと確定していないまま飲ませるのも危険ですし、

原因を追求しながら向き合っていく亜希子さんらしくもないような感じ。

 

そんな訳でツッコミどころもありましたけど…一番モヤっとしたのは、あれですよね。

続きはhulParaviで!案件。

言葉は悪いですが、

TBS、お前もか!とうとうやりおったか!

と思ってしまった私。

最近、オリジナルエピソードを作って月額動画配信サイトの入会を呼びかけるのが

増えてきましたよねぇ。そんなのばっかり。

各登場人物をもっと知りたい人向けの、いわばファン向けのサイドストーリーだったら

別に何も言わなかったんですけど、

本編で新キャラに所々出番を作って「この人は誰なんだ?」と興味を持たせてからの…

っていう煽り方が嫌で(苦笑)

だって、入らせようとする気満々じゃないですか。

まぁ、竹野内豊さん見たさに入っちゃうのかもなぁ…と思うと

まんまと引っかかったみたいで悔しいw

 

けれども、再建事業に対する、ファンタジーではないガチな仕事ぶりを見せる亜希子さんも、

その姿を横で微笑みながら見ているみゆきも

当時と変わらずやっぱり好きだなぁと思えましたし。

放送前まで「〜でしたも」なんて天然さを発揮していた綾瀬はるかさんが、

本作では眼鏡を外した状態でもキリッとされていて別人のように映った事でも、

女優としての凄さを再確認させられもしました。

専務役の赤ちゃんの、泣く⇆寝るの表情の切り替えも、

場面に合わせたにんまり笑顔も上手かったです。

 

基本的には面白かったけど、最後が、最後がなぁ…。

Paraviへの誘導展開が無ければ良い印象のまま終われたのに。

 


悪魔の手毬唄 感想|今度は古谷一行さんに公開処刑される金田一。

 

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加藤シゲアキ金田一

前作よりは存在感はあったし、一応出番もある程度用意されてはいましたが…

それでもやっぱり薄過ぎる。

ファンの方には申し訳ないんですけど、

この方が金田一でなければならない理由がよく分からないんですよねぇ。

 

事務所の都合なのか、不潔なキャラクターの割には

80年代のアイドルみたいな髪型してますし、コートや帽子は相変わらず綺麗(苦笑)

まぁそこは大目に見るし、ジャニーズでも別に良いんですけど…

もっと適任な方がいると思うのですよ。

例えば、堂本剛さんは…「じっちゃんの名にかけて!」と被ってしまうのかw

森田剛さんなら独特な役だからハマりそうかも…とあげてみたものの、

ちょっと違うのかなぁ。

そう考えると、吾郎さんって本当にしっくり来たんだと改めて実感。

(そのシリーズも今までのも見た事はないんですけどね。)

 

今回は何と言っても、ベテラン勢と若手勢の

"魅せ方"の差が激し過ぎる事よ。

あ、「差」とは言ったけれど、

小瀧望さんの最後の自身の想いを訴えるシーンは良かったです。

あとはもう…寺島しのぶさん&有森也実さん&国生さゆりさんが一列に揃った時の

圧の強さにやられたし(この3人のキャスティングはナイス!)、

古谷一行さんは、1つ1つの発する言葉に重厚感があります。

 

古谷さんを金田一役にすれば良かったのに…と思ったんですが、

調べてみたら、以前やられていたみたいですね。

え?じゃあなんで新旧で共演させたん…?

約20年間なら多くの視聴者にも定着している訳で、

そんな方をお呼びしたら、最早公開処刑みたいなもんじゃなかろうか…?

 

他に存在感が強かったのは生瀬勝久さんでしたが、

金田一の性格が冷静で大人しい分、こっちはガンガン攻めてくるタイプなので

まるでこの刑事が主人公の別ドラマを見ているようでした(笑)

 

役者に関する事は、良かった所以外は普段あまり書かないようにしようと

心がけてはいるんですが、

気づけばここまでそればっかりの感想になってしまった(汗)

ので、内容に沿った感想を書くなら…

そうですね。10分刻みか!と思うくらい、CMの量が多かったですね。

おどろおどろしく見せたいのかも、昭和の時代背景もいまいち中途半端ですし…

前作でも感じた「サクサク進むなぁ」という印象は変わらず。

 

主演を変えて欲しいとは言わないからさ。

もし来年もやるなら、もっと演出を重視させた方が良いんじゃない?

 

 

↓前作「犬神家の一族」の感想はこちら↓ 

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探偵が早すぎる スペシャル 感想|笑いっぱなし!1時間が早すぎる。

 

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前後編共に、あっという間の1時間でした。

滝藤さんが楽しそうにしていると こっちも見ていて楽しくなるし、

もう1つの見所である広瀬アリスさん&水野美紀さんとの掛け合いも、

約1年の空白期間を全く感じさせません。

むしろ、連ドラの時よりも、息のぴったり具合や体の張ったギャグなど

色々とパワーアップしていたんじゃないでしょうか(笑)

 

前編は、倍返しネタや銀行前での変装アタック、あだ名の「もじゃ」など、

ついて行ける奴だけついて来い!!と言わんばかりの怒涛のハイテンションさを楽しむ。

後編は、トリック自体が「ゼロ 一攫千金ゲーム」のような感じがしたのと、

ショーで出されるその謎を見破っていくという展開続きで

若干グダッた気がしなくもないですが、またこれも、3人が伸び伸びされてたら

それで良いのかもな…と思い、満足に見終える事が出来ました。

 

特に笑わされたシーンは、仰向けになった体制で

まるでGみたいに動き回る千曲川滝藤賢一)さんと、

マジックショーの助手役がいつの間にか橋田(水野美紀)になっていた事が判明した時の、

腕と胸をピーン!と張るポーズを、何の意味もなく繰り返し行っていた所でした(笑)

 

あれ?個人的に怪しいイメージだった茶之介(矢野聖人)は

結局何でもなかったのか?と思いましたが、Hulu要員だったんですねぇ。

読売テレビ制作のドラマにもHuluと癒着させようとする、最近の日テレ。

いやぁ、懲りないですね。意地でも入会はしませんけど(キッパリ)

視聴率で十分稼いでいるはずであろうに、そこまでしてお金稼ぎしたいか…

そのオリジナルストーリーもちょっと面白そうなだけに、

なんだ…お金取られるんか…と知った時のガックリ感ったらないw

 


世にも奇妙な物語’19 秋の特別編 感想|独特な世界観でどれも被らず、良い出来!

 

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いつも1つ2つくらい微妙な作品が入っている印象なんですけど、

今回は珍しく、どれも面白く見られましたねぇ。

ぶっ飛んだ設定の話に、ホラーの話に、SFちっくな話まで…

ジャンルが多様で、しかも全体的に似通った所もなく、

それぞれなりの独特な世界観の中に各キャストが馴染んでいたと感じられた回でした。

 

CMの量は相変わらず多いものの、「ソロキャンプ」の途中以外は

そんなにタイミングに不自然さもなかったように思います。

 

ここからは、各エピソードごとに感想を書き、

その後にランキング付けの形をとらせていただきます。

 

鍋蓋

 

主演:杉咲花 出演:石川恋、岩永徹也

 

職場で働くOLにショートカットで、アタルちゃんを彷彿とさせられました(笑)

…が、好きな相手の浮気が発覚し、

女性に殺意をむき出しにする時の目つきはそれはもう怖くて、

杉咲花さんの持つコメディとシリアスの変貌っぷりを満喫した話でした。

目に焦点を当てたり、暗闇と交互に行き来したりする光の使い方もよく出来てたなぁ。

 

個人的に注目し始めたのは「刑事ゆがみ」でゲストとして出演された時で、

今回も見てまた、ああ…やっぱり、心の闇と女の本性を現していく様は

演じさせたらピカイチなんだなぁと再認識。

 

自分が幸せになるためのアイテムをお勧めして買わせるシステム、

バッグからプロジェクターが出てくるシュールさ…からの凶器という振り幅の大きさなど、

「世にも奇妙らしさ」が最も出ていたと思います。

 

その中でも一番ツボだったのは、鍋蓋vs包丁対決ね。

RPGゲームの初期装備か!とツッコんでしまいました(笑)

 

恋の記憶、止まらないで

 

主演:斉藤由貴 出演:利重剛

 

正直、「ほん怖」がゆるく思えてくるほどホラーでしたよ…

見た目の事を言っちゃうと本当は失礼なんですけど、

宮島素子さん役の役者さんがもう怖かった。

白い衣装とメイクのせいもあるんですかね?

すみません、歌っている姿が能面に見えてしょうがなかったです…(苦笑)

 

死因が不明であった事、CMが一回きりだった事、

そして、曲がヒットした主人公がテレビ番組にオファーがくる時点で

きっと「赤い靴」的な呪いの曲で、宮島さんも同じ運命を辿ったのだろうと

途中で想像は出来てしまいましたが、

最終的にどうなったか?を視聴者に委ねる作りは良かったと思います。

 

突然頭にパッと浮かんだものが、実は大昔に聞いた(見た)事があるものだったという

日常生活で多くの人が経験してそうなネタから作られた物語なのもあり、

もしかしたら自分も知らぬうちに…と考えさせられてしまい、

着眼点のユニークさも光った話でした。

 

ところで、最後に余談なんですけど、

大人が飲むお酒のCMに子供3人が出てくるって…なんか不思議じゃないですか?(笑)

 

コールドスリープ

 

主演:ムロツヨシ 出演:長野蒼大、落合モトキ、柳ゆり菜、桜井聖 他

 

コールドスリープ」というタイトルとSF的設定からして、

海外の映画をヒントに作ったのかな〜感がありましたが、

こちらは純粋に優しい気持ちになれる話でしたね。

治療でもなくお金でもなく、一番大事なのは愛だと。

 

実は息子想いだったというムロツヨシさんのお父さん役もしっくり来ましたし、

エンディングでの劇中劇も、台詞はなくとも視聴者によって色々な解釈がされそうな

作りなのが良かったです。

 

ソロキャンプ

 

主演:板尾創路

 

感想は書いていないものの「ひとりキャンプで食って寝る」も見ていて、

初めての人との交流によって生まれる温かい空間、流れる空気が心地良いな〜…

ひとり〇〇も色んな刺激もらえて悪くないな〜…と思っていた所でしたが。

そうですよねぇ。ひとりだと誰も助けてくれない危険も孕んでいるもんですよねぇと、

上にあげた作品の真実を見たようで、少し正気に戻った気がした話でした。

まぁ…主人公のいる場所はキャンプの指定地ではなさそうなので、

そもそも人気のない暗い森の中を選んだのに落ち度はあったんですけども。

 

強いて言うなら、最後のまとめ方。

実は医者で、3人は自分が失敗したり見捨てたりした患者で…と

ちょっと解説的な印象があって、

恐ろしいよりもなるほどね〜という感じで終わってしまったのかな?

 

恵美論

 

主演:白石聖

 

これも「世にも奇妙らしさ」を踏襲している感じですなぁ。

この話を考えた方は、きっと名前が「りか」で、

理科の授業になると「りかの時間だー!」といじられていた経験を

した事があったのかしら…と思えるほど、発想が面白かったです。

 

恵美論。(自分の名前)論。

授業で取り上げられたりテストに使われたりするのは嫌ですけど(笑)

教科書だけなら、自分史として立派なアルバムになって

おばあちゃんになった時に楽しく読めるだろうな〜という気がしました。

 

エキセントリックなモノローグを披露する白石聖さんの演技も堪能する話。

この子、本当に器用ですよねぇ。今後も色んな役でお見かけしたい。

 

 

*****

 

ランキングを付けるならば…

 

①鍋蓋

②恋の記憶、止まらないで

③恵美論

コールドスリープ

⑤ソロキャンプ

 

でした。以上!

 

 

↓前回(19'雨の特別編)の感想はこちら↓

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↓今までのシリーズの感想はこちら↓

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ドクターY 〜外科医・加地秀樹〜 感想|二週間逃げなくても救えた娘の命。

 

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「ドクターX」も「ドクターY」も今までのシリーズは未視聴。

とりあえず、派生作品のYで本家のXがどんな雰囲気なのかを掴むべく、

今回のSPを見てみました。

 

二人の患者を助ける物語なので、

大沢(本田博太郎)の頭痛と七海(古川凛)の腹痛には何か共通点があって、

それを追究して行くと思わぬ真相が現れてくる…という流れになるんじゃないかと

予想していましたが、特にそんな事もなく。

加地(勝村政信)が実は頼もしい超スーパードクターで、

彼は彼なりに患者に親身に寄り添ってあげようとしているのが伝わる

作りになっていたと思います。

 

強いて言うならば、加地の紹介は前のSPだか何かでもしかしたら

ガッツリやったのかもしれませんが(初見なのであくまでも個人的意見ですが)、

公式画像に載っている「金に汚い」医者だというのを饅頭箱以外に強調して描けば、

終盤で七海を救う頼もしさを見せる一面にギャップが生まれ、

彼の魅力、面白さがもっと増したような気がしました。

私の印象としては、どことなく優しい医者で終わってしまったかなぁという感じです。

 

結果的には、先が読めそうな王道な展開だったものの、

「TWO WEEKS」を彷彿とさせる島田(倉科カナ)の逃亡劇(?)が

一番印象に残ったSPでした(笑)

 

超スーパードクターだと言われる加地が主人公の本作が前哨戦だとすれば、

大門未知子(米倉涼子)はそれ以上の、

超スーパーウルトラドクターっぷりを見せてくれるのでしょうね。

朝ドラキャストがぞろぞろいて、局がお金をかけてるのが予告の時点で滲み出てますが、

大門が埋もれる事なく、面白くなってると良いな。