未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2 4話 感想|「当てずっぽ」が引っかかる

 

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前シーズンよりもゲストの見せ場はしっかり用意されているし、

主題歌との相性も良く、切ない余韻の残る人情モノとしては

結末も上手くまとまっている印象。

今回は何より、広大なひまわり畑と白いワンピースの映える可憐な少女の対比が効いていて、

お盆は過ぎたものの、夏という時期もあり、そういった行事を彷彿とさせられる設定で、

お母さんも上の世界で二人の今後を見守ってくれているのかな…なんて思いながら

見てしまってました。

今までのラストの中では一番好きかも。

 

しかし、本作の主役であるはずの「文書」が

エピソードにあまり活かせていないのが気になりますね。

特に「一応文字も絡んでいる」や「当てずっぽ」という台詞を刑事に言わせちゃうのは…

コンセプトを壊しているんじゃないのかな?と思います。

最終的に事件の真相を掴む手がかりとなったのが、その「当てずっぽ」で推理した

手紙に書かれた "と" の書き文字と、駒に刻まれた "と(と書いて金と読む)" の始まりが

朝顔が蔓を巻いたみたいな形になっていたから、あの男と娘は実の親子だったという

結び付け方もちょっとこじつけが過ぎるし…。

(文字の癖は親子で遺伝するものなのかが疑問で…。)

形が完全に一致するのが決め手となるのなら、それは文書捜査官の仕事じゃなくて

科捜研に置き換えても十分成立出来そうなんですよね。

 

キャラクターは好きなんだけど、内容はベタな刑事ドラマなんだよなぁ…

という複雑さをまたもや感じる事になるのかどうか。

SPは「文書」が活かされていて、ストーリーも含めて面白かったんですけども。

次回の草加遠藤憲一)メイン回に期待します。

 

 

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浦安鉄筋家族 7話 感想|史上初!途中で家が変わるドラマ。

 

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撮影に使用されていた家が取り壊されて、新しい家になったって事、

絶対ネタにするだろうなぁと思っていたけどさ…

いやはや、そこまで言うか!って程拾ってきましたな。

サンボマスターのキャスティングは完全に無駄遣いですよね(笑)

チリチリ頭とか、もう本編と全然関係ない話もしてるし。

はぁ…自由だわ〜。懐かしいわ〜…このカオスっぷり。

「なんで許されてんだ?」とボソッと言った台詞が辛辣過ぎて一番ツボに入りましたw

 

「瓶の蓋が開かない」だけで1本のドラマに出来ちゃう素晴らしさ。

家が壊されるというハプニングが起きても、まるでそれも予定の範囲内だったかのように

劇中に一切"動揺"を感じさせないで笑いに変えてしまう

役者の方々とスタッフの臨機応変さには、最早尊敬の念さえ抱いてしまいます。

サンボマスターに加えて、武井壮さんやプロレスラーの橋本大地さんなど

豪華なゲストを呼んできた辺り…

撮影再開するのが嬉しくなった勢いで奮発したのかな?とも思えたり。

ずーっと違和感だった日本酒のラベルの文字が、

冒頭のエラーコインのくだりと絡められていた締め方もお見事でした。

 

頑なに開かなかったものが ふとした時に開けられたという日本酒の蓋が、

まるでどんちゃん騒ぎやりつつも、最後は「家族ってやっぱり良いね」なんて

ほっこりエピソードに落ち着く大沢木家を象徴しているかのようで。

「そんな時空をまたいだお話」「入り口は案外あっさり開くもの」

皮肉も滑稽さも、けれども奥底には愛しい家族を遠くから見守る優しさも感じられる

ナレーションもやっぱり好きで…再開後の回がこの回で良かったです。

 

放送中止告知前の6話の出来が大人しいものだったので少し不安でしたが、

これなら今後も安心して見られそう。

久々にドラマで凄く笑った!あ〜楽しい時間だったわ…。

 

 

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おじさんはカワイイものがお好き。 2話 感想|ただただ癒しでしかない世界

 

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ああ…まさか、このコメディちっくなドラマで泣かされる事になるとは…。

小路さん(眞島秀和)にとってはパグ太郎が癒しの存在なんだけれども、

私にとっては、相手を気遣ったり、遠慮したり、時には渡すプレゼントが同じだったり、

一歩後退&前進しながら徐々に互いの仲を深め合っていく

小路さんとケンタくん(今井翼)の初々しい関係性が癒しでしかない。

 

LINEの挨拶で返す一文に物凄く時間をかける気持ち…

スタンプを誤爆して反応をチラチラ見ながら引きずる気持ち…

一人で盛り上がった事に後悔して冷静に自身の置かれている立場を分析する気持ち…

どれもまるで自分の事のようで、分かりみが深過ぎます(泣)

そんな想いで小路さんを見ていたから、ケンタくんが推しキャラを伝えて

二人にしか分からない秘密を持つようになった終盤のシーンには嬉しくなったし、

同時に、自信作のドールハウスを受け入れてくれる仲間が出来て、

ケンタくんも良かったねぇ…とも思うのでした。

 

甥の真純(藤原大祐)だってただ可愛らしいだけでなく、

借金取りに連れ去られたと心配するほど小路さんへの思いやりに溢れているし、

鳴戸桐山漣)だって事前に仙台の上司に頭を下げておいてくれる優しい一面も

しっかり備わっている。

部長が鳴戸と三人でチームを組ませたのもきっと、ジャンルは違えど

一つの物事に対して打ち込める「好き」という共通点があるのが分かっているからなんですよね。

 

まだまだ素直じゃない彼。二人の関係をどこか奥底で羨ましがっているのが伝わってくるから、

あの「ぐぬぬ」顔だって天邪鬼で可愛いなぁとも思えます。

猫は彼が自分の殻に閉じこもっているのに気づいているから、

中々近づこうとしないんでしょうか。

 

表現の仕方は不器用で、手探りな人たちばかりですが、

それでも誰かを否定する存在がいない所が良い。基本、みんな温かく見守っている。

理解されづらい人に対して優しい目線で描かれていくこのドラマが好きだ!!

と感じられた1時間でした。

本枠は「向かいのバズる家族」以来の視聴ですが、結構アタリかも?

 

 

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竜の道 二つの顔の復讐者 5話 感想|もう復讐しなくても済みそうじゃない?

 

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源平(遠藤憲一)を落とす段階に入る者、双子の情報を握る者が現れてきた…って所ですね。

「俺とお前は、二人で一つだろ?」竜二(高橋一生)が言ったこの言葉で

改めて復讐計画をやり遂げると誓い合ったラストを見る限りは、

ここ辺りで一区切りになりそう。(バディもの漫画みたいな台詞で笑っちゃったけどw)

対比という意味では、初回の美沙(松本穂香)を巡って仲間割れしているシーンと重なります。

今後は兄妹愛も破滅の道へと向かうのか…と思っていたけれど、

それでもある事をきっかけにプツンと途切れる日が来るのか…一体何が原因となるのか…。

ちょっと先の読めない面白さはありました。

 

一方で、竜二の過去に興味を持ち始めるまゆみ(松本まりか)に、

真相が全て掴めそうでまだまだ掴めなさそうな感じの美沙に、

心臓疾患を患ってそうな芙有子(斉藤由貴)や沖(落合モトキ)、晃(細田善彦)など

登場人物&描くべき要素が多く、複雑に絡み合っているので、

残り3話で何とか"それらしく"まとまるのか心配になってきたりもしています。

 

次回予告だと、源平は愛しているだろう奥さんを亡くしてしまう流れになる様子。

息子に会社=居場所を奪われ、娘もそのうち去って行きそうで、

後は自然と家族崩壊するかもしれないので…

もう復讐計画にピリオドを打っても良いんじゃない?とは思います(笑)

二人とも顔を変えて、東京を出て行って、その前に沖を証拠隠滅のために

親分の力を借りて消してもらって…うん、これで良し!

砂川(今野浩喜)の詰めの甘さがどんどん出ちゃってますしねぇ。

やられたらやり返すじゃなくて…やられる前にやり返す作戦に変更しましょう。

 

 

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SUITS/スーツ2 7話 感想|とっ散らかってるねぇ。

 

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まず1つ、答えが分かってスッキリしましたわ。

放送再開記念スペシャルで先行公開された部分は、今回の話だったんですねぇ。

…いや、2話までで資格剥奪の危機に直面している様子なんてチラつかせてこなかったのに

分かる訳ないじゃないですか(笑)

3ヶ月も経った後で、しかもアバンから新作を見せられても混乱するだけですよ。

↑また言ってるw

 

模擬裁判も…1回なら分かるけど、何日もかけてやる事に必要性を感じず。

冨樫(高嶋政宏)がどう攻めてくるかなんて本人にしか分からないんですし、

大体、あれだと、ただの甲斐(織田裕二)の公開処刑…。

探偵を雇って冨樫の仕事ぶりを調べさせたり、誰かに彼の態度や言動を録音させたりした方が

「どうかわして行けば良いか」という点でしっかりとした対策になったと思います。

 

それに、みんなして玉井(中村アン)を庇うようですが、

命令もなしに書類を勝手に破棄したのは彼女であって、

この件を「〇〇のため」だとして美談にするのもちょっと違う気が…。

他にも「甲斐は関わる全ての人に優しい」とか何とか幸村(鈴木保奈美)が言っていたけど、

彼、大輔(中島裕翔)の資格隠蔽をずっと貫き通してますけど何か?

ってツッコミたくなりましたとさ。

完全に本編の中で忘れ去られてますな、この設定(苦笑)

 

模擬裁判だの玉井の騒動だの、散々引っ張った割には

次回はア○サクリスティみたいなミステリー回。

和解するって言っていたんだから、まぁ終わったんでしょうけど…なんかなぁ〜…

オチが尻切れとんぼで解決するスタイルは昔から変わっていないなぁという感じ。

マカオ行ったり、ミステリーやったり、再開してから色々と迷走してませんか??

上杉(吉田鋼太郎)にしても、何であんなに恨まれているのか明らかにならないので、

お節介を焼こうとするもスルーされてしまう不憫なおじさんにしか見えないし。

全部コロナのせいだ…にしちゃって良いのか?

 

 

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妖怪シェアハウス 4話 感想|真の手のひら返しは女性社員2人でしょ。

 

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おやおや、脚本家が変わると山場がここまで変わるものなのか…

ゲス男の元に妖怪が現れる→ホラーな昔話が始まる→謎の歌が流れ始めると

主人公が妖怪化してお仕置き…という流れは、水戸黄門みたいに

定着させる訳でもないんだなぁと思った4話。

 

個人的には、いつもはなよなよしている澪(小芝風花)が

最後には別人になったように相手に立ち向かう姿

(と、澪をカッコ良く魅せるドラマチックな演出)が好きなので、

今回それを見せてもらえなかった所にはちと物足りず。

話の内容にしても、なんでそれで炎上になる?とか、

いくら「手のひら返し」だとしても、イラストを載せたらさっきまで批判していたのが

急にマルチクリエイターなどと持ち上げるなんて、SNS利用者の描写が単純過ぎないか?とか、

少々荒削りな部分が目立ったのが気になりました。

まぁでも、次回はまた西荻脚本に戻るので、たまにはこんな回もあるよね…

と思えば良いんですよね。

 

しかし、「本当に怖いのは妖怪ではなく人間」というメッセージ性を

ブレずに貫き通した作りになっているのは凄い。

それも説教臭くなくて、社会風刺を自然に取り入れられているし、

アマビエを登場させるのもこのご時世にピッタリ。(クセ強かったなぁ…(笑))

今作られるべくして作られたドラマだなぁと思っています。

先程、SNS利用者の描写が単純だとは書いたけれど、

注目されているツイートやネット記事にいちいち反応しては

相手を敬わない自分勝手なリプライをする所は、

今の状況で言うと、新規感染者の行動履歴が発覚すると

その背景も知らずに誹謗中傷して叩く図と似ている。

そして、最後は「他人は所詮他人、自分は自分だから、見えない他人の評価は気にするな」

という締め。

コロナ禍に相応しいオチでした。

 

それにしても、澪の職場の女性社員2人は、最後まで変わる事はないんでしょうかねぇ…。

ここが唯一不快感を覚えてしまう(笑)なんで採用したのか疑問でしかない。

ゲス男を成敗するのも良いですが、コロコロ対応変える"真の手のひら返し"な2人を

ぎゃふんと言わせる話も見てみたいものです!!w

 

 

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半沢直樹(2020) 6話 感想|紀本さんも怪しいが女将が一番怪しい。

 

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曽根崎(佃典彦)の、半沢(堺雅人)を見る時のにかーっとなった顔芸がさ…

前編の諸田(池田成志)みたいで笑っちゃいましたよw

「俺、実は企んでるんだぜ〜」なんてドヤ顔キメてるつもりなんでしょうか。

でも最後はあっさり土下座。

思ったよりも小物でしたな(笑)

 

あんな嘘をついてしまったら半沢がピンチになるだけじゃなくて、

会社全体の信用問題にも関わって来る訳で、

本作、そんな人が多過ぎ案件ですよね…なんて思って見てましたけど、

今回に限っては流石に社内の処分では収まりきらなかったようで。

 

スリードで誘導するにしてはちょっと演出が弱い気がするんですが、

黒幕は大和田(香川照之)ではないでしょう。

前回の道場でのシーンで「半沢が結果残せば、大和田の手柄になる」

みたいな事を言っていた紀本(段田安則)だと予想してます。

でも、それ以上に怪しいのは女将(井川遥)。

そもそも大勢の客がいる中で、しかも実名を出しながら

仕事の話題を出すんじゃない!って話なんですけど、

明らかに動揺していましたしねぇ。

「名前」に反応って事は…いずれ近いうちにキーパーソンになるはずなんですね。

 

今回は内容に関しても、今後の逆転劇に向けての準備回といった印象で、

ラストの頭取室でのやり取りも演出家が変わったのか

「勧善懲悪」の見せ方も今までとは盛り上がりに欠ける感じだったかな?

しかし、「ファイトまん!まん!」の「まん!」から

興奮が収まらない様子が伝わる黒崎(片岡愛之助)の言い方とか、

OP映像前の半沢の笑い堪えてそうな顔とか、

前半パートが楽しかったからそれで良いかなぁとも思います(笑)

 

 

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MIU404 9話 感想|まさにノンストップな密度の濃さ!

 

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今回のアバンは、事件の内容をチラ見せするいつもの形ではなく、

蒲郡小日向文世)が伊吹(綾野剛)の目の前で逮捕されるという

前回のおさらいから始まりました。

この時点でもうズルいんですよねぇ…。

だって、あんなショッキングなシーンを改めて見せられてからでは、

ますます伊吹に感情移入しながら見てしまうに決まっているから。

それを更に煽ってきたのが「或る一人の死」というサブタイトル。

前回の事があったために、「死」のワードにはかなり敏感になってしまう。上手すぎる流れ。

サブタイトルの効果もあり、

伊吹はかつての志摩(星野源)みたいに一線を越えてしまうのではないか?

今度は成川(鈴鹿央士)と麦(黒川智花)を助けられない悲劇を味わってしまうのではないか?

という二重の意味で、物語全体の面白味と緊迫感に拍車がかかった内容になっていたと思います。

 

「全部表だったら良いのにね」「機捜のみんなが守ってる街だね」

麦の1つ1つの言葉が全部伏線にしか聞こえなくて怖い。

本来ならジーンと来るはずであろう夕陽と穏やかな劇伴も全然落ち着いて見られない。

そんな「どうか助かりますように…」なんて気持ちでいたから、

最後の怒涛の展開にはまんまとやられてしまいましたよね。

 

桔梗(麻生久美子)がそばにいなかったら、危機的状況でも車のナンバーを覚えている

麦の柔軟さはなかったと思うし、

麦の真っ直ぐな言葉と再会がなかったら、成川は後戻り出来なかったかもしれない。

そして、2人を探す警察が伊吹と志摩でなかったら、無事ではなかったかもしれない。

みんながみんな、自分にとっては必要不可欠で、自分の人生を変えてくれる

スイッチ的な存在になっている終盤のシーン。もう…胸が熱い。

中でも一番盛り上がったのは、九重(岡田健史)が成川を救うシーン。

麦をあんな目に遭わせてしまった過ちから、彼女が助かる代わりに

自分は罪を償って溺死しようと思い立ったのを体を張って助けて、

「全部聞くよ!」なんて全てを受け入れる男らしさを見せる所には惚れてしまいましたわ。

目をかっ開いて本気モードをバリバリ出す表情も最高!

(その後の陣馬(橋本じゅん)の表情で視聴者の気を一瞬でも和らげてくれる対比も最高!!w)

最初の頃は某中学生のドラマは見ていないので、何とも思っていなかったんですけど、

回を増すごとに九重という人物を通して秘めたる熱意を滲ませているのが伝わる演技に

「ああ、良い顔してるなぁ」なんて魅力的に映る俳優さんになりました。

 

しかし、ハッピーエンドの方向に向かっている所、

忘れかけていたものをふと思い出します。

…あれ?「或る一人の死」だけどまだ誰も死んでな…

…………あーーーーー!エトリ?まさかエトリなのか!?

と気付いた時にはもう遅かった。最後まで翻弄され続けたわ。

麦の言っていた表の話には、裏がないと表は成立しない訳で、

麦と成川が間に合った一方で、エトリは間に合わなかった事となってしまうのかというのと、

後で「或る」を調べてみて、あえてその漢字にしたのは

背景も正体も明かされる事なく消されたエトリにかかっていたのか!などと、

心のどこかで引っかかっていた謎が一気に解き明かされていく

長編を読み終えた読後感さえ覚えました。

 

視聴者にとって一番分かりやすい"盛り上がり"の見せ方は

演出や劇伴の挿入の仕方にあると思うんですけど、

それが連続モノになると、脚本の力が見えてくる。

成川と九重の関係性も、伊吹の支えあっての志摩の行動も、スイッチも…

「このタイミングで以前のエピソードを絡ませれば視聴者の心に響くだろう」

というのがよく計算され尽くした内容だと思います。

アバンでもう証明されちゃってますしね。

 

綾野剛さんの、蒲郡を失ってから常に、頭の角度や身振りを通して

どこかぽっかりと穴が開いているような様子から、

麦が行方不明と知った時のタガが外れた緩急のつけ方も、

声なしで叫ぶラストシーンも…いろんな顔を見せる演技に目を奪われた回でもありましたわ…

そして、あまりにも出来が良過ぎる話だっただけに文章化するのに時間がかかり、

感想を上げるのが遅くなってしまってごめんなさいm(_ _)m

(その割には書きたい事あり過ぎて、まとまっていない感じですけど(苦笑))

 

 

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未解決の女 警視庁文書捜査官 Season2 3話 感想|真相は明かされない方が良い時もある…

 

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サンドイッチの中身を口につけたあどけなさが漂う学生姿の伊藤健太郎さんも、

フレッシュさがある教育実習生姿の伊藤健太郎さんも、どっちも堪能…。

やっぱり、引っ張りだこの役者さんにはそれなりの理由があるという事。

「先生…本当に好きでした」のタメ具合に若者だからこその繊細な気持ちが感じられましたし、

最後の教師を抱きしめるシーンには、確かに矢代(波瑠)や鳴海(鈴木京香)と同じように

目を覆いたくなるほどの威力がありましたね。

今回は伊藤さん劇場だったと思っています。

 

事件の内容自体は、凄腕の運動部のコーチが登場してきた時点で

パワハラ問題が掘り起こされるんだろうというのと、

藤沢(高梨臨)を慕う玲一(伊藤健太郎)の関係からし

実は恋愛感情が湧いていたのではないか?とも予想していたので、そこまで意外性はなく。

 

しかし、教師と生徒の実らなかった恋バナは、いつ見ても切ないもので…

微笑ましい恋愛をする純粋な生徒まで隠し撮りして、

それを脅しに使おうとした片山(谷田歩)。

誰かに恨みを買われても仕方ありませんね。

あの場で玲一が咄嗟に「俺が殺しました」なんて自白しなければ、

時間が経って二人とも大人になっていたし、

いつかは結ばれる事もあったのかもしれませんけど、

頑なに玲一を庇おうとする様子に放っておかずには行かなかったが故の言動だったのでしょう…。

 

第五版と第六版で「自業自得」の解釈が大きく変わる所はタメになり、

事件を紐解く鍵が国語辞典にあるという絡ませ方は面白かったです。

 

そして最後は、結婚出来なさそうなのに気づいていないコンビの描写。

苦い余韻の残るシーンの後だったので、矢代と鳴海の鈍感さに

ホッコリとした気持ちで見終える事が出来た気がします。

何も明かされない・知らない方が良い時もありますね。ここの対比は好みです。

 

 

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私たちはどうかしている 2話 感想|みんな情緒不安定過ぎない?

 

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人の感情を持たないAIが、今までに生み出された数々の恋愛ドラマやミステリードラマを元に

盛り上がる所だけを抽出して作ってきたかのような作品ですね。

本作の登場人物がみんな、手のひらの上で転がされているロボットみたい。

それくらい、前回以上に原作を使って何を描きたいのかが

ますます分からなくなってしまいました…

突然キレ出す展開。突然の胸キュン。突然の昼ドラ。突然のほのぼのシーン。

全体的に「これを入れれば視聴者に受けるだろう」という作り手の下心が見え見えなので、

スピーディに進んで行く物語に違和感しかありません。

 

七桜(浜辺美波)と椿(横浜流星)の関係を描く以上、恋愛は欠かせないのかもしれませんけど、

それにしたってもうちょっと心の機敏を仄めかす演出や描写があっても良いと思います。

 

そして、一番致命的なのは、恋バナを盛り込んだお陰で

七桜が高月庵に近づいた本来の目的が霞んでしまっている事。

序盤以外は、椿が壁ドンしたり、今後三角関係になりそうな裕介(高杉真宙)と

仲良くなるシーンが描かれたり、壁ドンしたり、

七桜を気に入らない今日子(観月ありさ)が

色仕掛けで他人を利用して邪魔したり、もひとつおまけに壁ドンしたり…

そんな印象しか残らず…。

 

ミステリーなのか恋愛ドラマなのか、作風が更に迷子になってしまった気がします。

細やかな感情表現を放置して、また奇抜な要素に頼るのかぁという

如何にも近年の日テレらしい仕上がり…。

佐野史郎さんや観月ありささんが活き活きと演じられているのは伝わりますが、

次回で視聴継続するかリタイアするか、判断します。

作品を視聴したい基準として、境遇は違えど

登場人物に「共感」出来るかどうかを重要視しているタイプなので。

 

 

8/26追記:

3話を見ました。思っている事は変わりません。リタイアです。

 

 

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