探偵・由利麟太郎 5話(最終回) 感想|リカを消した犯人は落ち武者!

 

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前回の感想で高岡早紀さん主演作「リカ」について少し触れましたけど、

今回もそれに近い役でした(笑)

魔性の女が共通点ではあるものの、

リカの方は幼少期の背景が特に語られる事のない所から来ている怖さがあって、

本作の方は今の姿に至ったきっかけがはっきり示されている…というのが大きな違いかしら。

まぁどちらにしても、プツンと糸が切れたように壊れゆく役が似合い過ぎるので、

やっぱり暫くはこういった役のオファーが続く事は間違いなしですね。

 

全話を通して台詞量が多い印象で、事件が解決に向かっていくにつれての

抑揚のつけ方も足りないのか、個人的にはそれを聞くのに必死で

話自体に引きこまれる事は少なかったのですが、

演出やキャスティングのセンスの良さは最後まで感じられた作品ではありました。

ミステリアスな横溝作品の世界と京都の街並みが合うもんなのだという発見も得られましたし、

何と言っても吉川晃司さんのロングコートの似合う事!

ちょっと特殊な主人公の相棒に、子犬っぽくて素直そうな志尊淳さんを

対として置いたのも良かったです。

若干トンチキ臭のした主題歌もいつしかクセになってしまってました。

 

由利(吉川晃司)の先端恐怖症の謎は結局明かされませんでしたし、

何やら女性の影もあるという事で…

また特別枠でやるのか今度は連ドラなのかは分かりませんけど、続編は作られるのでしょうね。

 

…ところで、犯人の姿を落ち武者にする必要はあったのでしょうか(笑)

あの髪型とポエミーな台詞の連続で、肝心の結末に集中出来なかったよね…w

 

 

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未満警察 ミッドナイトランナー 3話 感想|後編はサービスシーン増し増しで!

 

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どんなに脱出しても、勝手に捜査しても退学処分にならない

甘々な教官達にはもうツッコまないさ。

退学させたらドラマが終わっちゃうもんね。

だからこそ…穴だらけな脚本を何とか改善して欲しいと思う訳ですよ(汗)

 

今回は「正義感」が軸となったお話だったと思うんですが、

それを体現するには2人の内面的な描写が足りなさ過ぎるんです。

将来警察官になる者としての正義感から、何とか自分達も捜査に加わりたいだとか。

ルールや規則関係なしに、素直に困っている女の子達を助けたいという熱意だとか。

行動に移すまでの原動力が十分に描かれていないから、

咎めなしな結末にも「この2人ならしょうがないよね」よりも

「周りがチョロいね」という印象が残ってしまいます。

 

そして、前後編にして話を伸ばした割には、

裸だの個人練習だの、ファンが喜びそうな"コンビでのイチャイチャ"の尺を

増やしただけっていうのが…(汗)

それに、身体を鍛えるだけで強敵の柴本(加藤雅也)率いる暴力団

太刀打ち出来るもんなんでしょうかね。

事前に人数が多いのも分かっているはずなのに、応援は呼ばないで2人だけで乗り込む。

でも勝てちゃった。

1週間くらいの独学であのアクションが出来るのなら

警察学校では一体何を教わっているのか疑問ですし、

もし相手側が銃やスタンガンを所持していたらどうなっていたのか。

あれだけ証拠は揃っているのにもかかわらずプロの警察官が対応しないで、

体力もテクニックもまだまだ劣っている状態の"未満警察"…いや、"警察もどき"が

大活躍して確保出来たというのは無理筋ですよね。

 

今後も規則違反の行動をしては何故か優しい教官のお陰で

退学を免れてホッとする…という流れもテンプレになりつつあるので、

中間の話に向けてテコ入れすべきです。

そして、2人の破天荒さを売りにするつもりなのであれば、

途中で講義シーンが少し映ったように、

「捜査方法」や「護身術」「逮捕のコツ」など

講義で学んできた事を実際に活用してみる展開を盛り込んでみても良いと思います。

 

しかし、今回は「警察学校の学生」と対の立場にいる

片野坂(伊勢谷友介)、及川(吉瀬美智子)、柳田(原田泰造)といった

「指導する側(大人)」の3人の掘り下げがあったので、

前回よりもまだ興味深くは見られました。

片野坂の抱える過去次第で、内容に奥行きが出る事を僅かに期待しています。

 

 

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世にも奇妙な物語’20 夏の特別編 感想|CMに配役、色々狙ってる?w

 

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夏らしいホラー作品や発想力の光る作品などありましたが、

最後まで見てみれば、今回は全体的に普通?どれも小粒揃い?といった感じでした。

40分の長編は仕方ないとして、

とりあえず、ショートストーリーに2本もCMを挟み込むのは

やっぱり緊迫感が削がれるのでやめて欲しいです(苦笑)

 

ここからは、各エピソードごとに感想を書き、

その後にランキング付けの形をとらせていただきます。

 

しみ

 

主演:広瀬アリス 出演:宮川一朗太山口香緒里関めぐみ

 

この季節には持ってこいのホラー作品で物語は開幕。

服や体についたしみのディテールがやけに凝っているし、

容赦なく視聴者を脅かす展開が続くなぁと思っていたら、

前回の「恋の記憶、止まらないで」を書いた脚本家さんの最新作だったのですね。

どうりで、女囚さそりみたいな謎の女性の幸薄そうな顔つきに

妙な既視感を覚えた気がしました(笑)

 

ただ、仮にもしあのような状況に陥ったら、

私だったら洗濯して血を落とすより燃やす方法を選びますね。

水で流しても痕は残りますし、燃やした方が確実に証拠は消せるだろうから。

「しみ」の話にこだわったばかりか、親子とも前者の選択をした所に

都合の良さを感じてしまったのが惜しかったです。

 

プロット自体も…夢オチで片付けるよりも

もっと面白く料理出来たんじゃないかと思います。

 

 

3つの願い

 

主演:伊藤英明 出演:松角洋平、沢井美優滝藤賢一

 

先にツッコんでしまおう。

伊藤英明さんが虚弱体質の人には見えんわ!w

昔より今の方がガッシリした体つきだし…

某お坊さんのドラマなんて若干お腹が出てるほどだったし…

吉岡秀隆さんとか、野間口徹さんとか合いそうな役者さんは他にもいるのに…(笑)

まぁ、これはもう置いといて。

 

予想もしない展開続きで"翻弄された"点ではこの話が最も良かった気がします。

「僕のヤバい妻」が思い出されるような流れだっただけに

まさかランプの魔人なんていうファンタジーな要素を被せてくるとは思いませんでしたし、

最後には「等価交換」の真意が分かった途端、恐怖心を一気に駆り立てられる

オチの余韻の残し方までよく作られていました。

いつまでも お前のものは俺のもの…という訳にはいかない。

借金もちゃんと返そうね…というさり気ない教訓話でした。→by この後のレイクのCMw

 

ランプの魔人がファンタジー要素と言いましたが、

黒のスーツ姿でCGも使わず普通に奥から登場してくる姿はシュールさ満点で、

ここは一番「世にも奇妙」っぽかったかも。

 

 

燃えない親父

 

主演:杏 出演:松下洸平森矢カンナ、山本道子、山田明郷皆川猿時

 

ここは色んな意味で遊んでましたね。

伊藤英明さんがキミコー!キミコー!と呼び続けた次の話は、

キミコじゃなくてその元旦那の八郎@松下洸平さん出演作。

土屋…じゃなくて三浦誠己さんがジャスミンとして登場。

…で、CMにコンフィデンスマンの宣伝を挟むのは止めてあげて(笑)

 

「燃えない親父」というタイトルからして、何があれば成仏していくのか

家族で探していくうちに、生前までは語られなかった父の想い(手紙?)に気づいて涙する…

なんてハートウォーミングな話になるのだろうと予想していた分、

何度試してみても燃えません!!というカオスな展開になるとは意外でした。

  

しかし、終盤は締まりが悪くなってしまったのが残念。引き延ばしが目立ちましたね。

「燃えた」「燃えない」の二択の面白さで話が進んでいたのだから、

指輪がないのならあの世へ持って行ったのだろう…なんていう曖昧さで終わらせるより、

「春光」のくだりで終わらせた方が良かったでしょう。

父の心残りは姉弟のわだかまりだったんだ…と涙を誘って完結かと思いきや、

いやそれでも燃えないんかい!とズッコケさせたオチにした方が"らしく"ないですか?

 

 

配信者

 

主演:白洲迅

 

正直これには…特に新鮮味を感じなかったかなぁ。

何も考えずにバカな行動をとる人をお仕置きする話なんて

SNSを扱うドラマを中心にもう描き尽くされている印象ですし、

最後はドッキリ企画だったのも予想通りでした。

去年放送されていた松本穂香さん主演の「JOKER×FACE」を優しくした感じ?

 

あと、この手のドラマに言える事ですが、

追いかけられているにもかかわらず、外に出るよりなぜ行き止まりのトイレに

篭ろうとする発想になるのかがよく分かりません(笑)

 

 

*****

 

ランキングを付けるならば…

 

①3つの願い

②燃えない親父

③しみ

④配信者

(2位以下は特に大きな差はないかなぁ…。)

 

でした。以上!

 

 

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MIU404 3話 感想|最後に陰で笑うのはいつも大人

 

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野木さんに高校生の危うさを描かせたらピカイチだ。 

男子高校生がスケベな事にうつつを抜かしたり、

悪ふざけしたりする人ばかりではない事はそうだけれど、

ある程度知識が備わっているのを上手いように利用し、

彼らが道理から外れたレールへと導かれる原因となるのが大人達だというのも

よく理解している脚本だ。

 

「日本語の表現は柔らかくて美しい。だけど重大な問題までオブラートに包んでしまう」

「ネットに情報が広まったせいで、本来受ける以上の社会的制裁を受けている」

野木さんが日頃からニュースを見て感じているふつふつとした怒りを、

成川(鈴鹿央士)達の反抗心に満ちた行動に乗せて、

桔梗(麻生久美子)の的確で現実を突いてくる言葉に乗せて、

伊吹(綾野剛)のがむしゃらで無鉄砲な走りに乗せて、

時に「若者代表」として上司達に対抗する形で自己を確立させようとする

九重(岡田健史)の心情に乗せて…

「私はこれだけ伝えたい事があるんだ!だから聞いて欲しい!」と言わんばかりに

淀みなく訴えかけるような疾走感を感じさせられました。

 

そして残念な事に、その状況下で最後に笑うのは

未成年を陥れた大人というのもまた事実。

ネットで顔が晒されて、学校や名前が特定されて叩かれて、

最悪の場合自殺する可能性も孕んでいて、

いつか学校全体に被害が及ぼされる結果になる事をまるで自覚していない。

志摩(星野源)がピタゴラスイッチのシーンで

「何かのスイッチで道を間違える」と言っていたけれど、

恐らく校長を始めとした大人達は、何かをきっかけに

既に取り返しのつかない段階にまで来てしまったのかもしれません…。

目に見える物だけが注目を呼んで、根本的な要素となった所に何のお咎めもないのは憎い。

けれども、成川達の成れの果てがもしも校長達だったと考えると、

本当に人を精神的にも(肉体的にも)苦しめる立場になる前に少しでも立ち直れて、

まだ"救い"はあって良かった…とも思います。

(成川だけは徐々に闇落ちしていきそうなんだけれども…。)

 

前回の感想では「アンナチュラル」5話の内容と重なる部分があると書きましたが、

今回は高校生が警察や教師に挑戦状を叩きつける点で7話のいじめ回と重なって。

そこの刑事2人も出てきたのも相まって、

本作はその作品のアナザーストーリーでもあるのではないかと想像してしまいますね。

そうなってくると気になるのは、やはり最終章へのたたみかけ方…

不審者役を演じさせたら最早安定感がありそうな岡崎体育さんをまさかの前振りに持って行って、

菅田将暉さんを登場させる贅沢なキャスティングよ(笑)

菅田さんは尾上寛之さんみたいに全ての鍵を握る人物となるのか?

ドーナツEP=ホルマリンなのか??

…まぁ、3話の時点で怪しげな要素が出ちゃっているので、

もっと衝撃の展開が待っているのでしょうが。

個人的には、成川と同じくネックウォーマーの位置を上げる仕草をした

謎の女(黒川智花)の存在も気になります。

姉弟…なのかしら。

 

コンビのやり取りも今回くらいが丁度見やすいですね。

フフッと笑える箇所が増えましたし、

嫌味ったらしさ満々でギスギスした空気もほぼなくなりました。

"あいつ"の良さを買っているという志摩さん。

やっぱり2人の間にどこか心の開きが出てくると、コンビものは楽しくなりますねぇ。

 

 

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2003・2004・2006年 フジ 木10「Dr.コトー診療所」

 

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2003(S1)・2004(SP)・2006(S2)年に放送された フジ 木10「Dr.コトー診療所」を

名作入り認定させて頂きます!(パチパチ)

「2004」1〜4話の全感想記事をここに貼り付けておきますね。

※感想記事は2020年6月18日〜7月9日に特別編として放送された

Dr.コトー診療所2004」の分のみですが、

1話は連ドラの時に感じた魅力などを書き残した形になっています。

 

 

 


Dr.コトー診療所2004 特別編 4話(最終回) 感想|放送してくれた事に感謝。

 

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※本作のシリーズは去年夏の再放送で視聴済みですが、特別編「2004」は未見です。

※本作への愛は足りない頭で1話の記事にしたためたので、

2話以降は純粋な感想として書き残しています。

 

とうとう終わってしまった…。

今後始まるドラマの番宣も特に関係ないのに、なぜ本作が再放送されたのかは分かりませんが、

今の憂鬱なこのご時世に本作を選んでくださってありがとうと言いたいです。

 

Believeのくだり、恐らくノーカットですよね。

歌と共に子供達と星野夫婦の様子を交互に映し出す演出でしたが、

歌詞とシーンごとに映る人物のリンクのさせ方が自然だったからか、

台詞はなくとも剛洋(富岡涼)にはその曲が別れを惜しむ曲に聞こえて、

星野夫婦にはきっと自分たちに希望をもたらしてくれる"かもしれない"励ましの曲に

聞こえたのだろう…という受け手の感じ取り方が伝わって来るようでした。

ここが最大の見せ場だ、ここはじっくり見せないとっていうのがよく分かってる。

 

澄み渡るロケーションの素晴らしさにも勿論魅了されましたけども、

島で流れる時間がゆっくりなように、コトー先生演ずる吉岡秀隆さんの柔らかな話し方も、

"その場の日常"を見せてくれる台詞と台詞の間のテンポ感も、

個性豊かな島の人々の表情や賑やかさも…

全てが心地よく、時に医療業界の現状に打ちのめされて切なく、

でも見終わった後は優しい気持ちにさせてくれる作りが大好きでした。

月並みな感想にはなってしまいますが、直感で「ああ、これは名作だな」と感じた作品は

時間が経ってもやはり色褪せません。

それと同時に、自然な風景に癒されて、こんなに人と人との会話ややり取りを

良い意味でドラマチックじゃなく魅せる作品も最近はあまり見かけなくなったとも

痛感させられる機会でもありました。

 

個人的に気になっていたED映像も、2004バージョンのものが作られていたんですね。

大サビで夕焼けを崖から見上げるコトー先生のシーンがあるのですが、

無印では体育座りで座っていて、2004では自転車を漕ぐ姿勢で立ち止まっていて、

2006では体を夕陽の方に向けて立っているという流れが

「小さなこの島の医者であり続ける"決意"の固さ」の変化を表しているように感じられて

これもまた印象的。

 

剛洋くんが島を旅立ってから16年経つ。

まだ20代となると、プロの下で学んでいるのかな。

コロナ禍だけど、島のみんなは元気にしてるかな。

コトー先生はみんなの命を守ろうと、またあの診療所で新たな挑戦を続けているかな。

時間が経ち過ぎているから気になってしょうがない…けど、

漫画は事実上完結してますし、芸能界引退した子もいるので想像するしかないですね。

 

毎年夏になったらまた「会いたい」作品です。

暇あらば前後のシーズンも見返したいなぁ。

来週から「アンサング・シンデレラ」が始まりますが、

良いバトンタッチになる事を期待しています。

 

 

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ハケンの品格(2020) 4話 感想|給料泥棒はどっちかな〜

 

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ああ、どうしたもんか…

社員みんな暇そうやな

って感想しか出てこない…(苦笑)

何かある度に「蜜」な状態で立ちっぱなしでいるわ、

井出(杉野遥亮)を探すにも全員で動くわ。

本当にプロの社会人らしく仕事している様子をここまで見た事がない。

それでも派遣の前では一丁前に「お前らのせいだ」という責任を押し付ける。

実質無賃金残業の飲み会で自分語りして育てたつもりか?

商品の整理も最終チェックは正社員がするもんじゃないのか?

部活動の学生を送る壮行会か!ってくらいのあの

新人の初めての外回り営業に応援するシーンなんて、いつの時代だよと思いながら

失笑して見ちゃいましたよ。まったく…。

 

大前(篠原涼子)だけが給料並の仕事をしているにもかかわらず、

正社員からは「派遣のくせに」と言われて冷ややかな目で見られる構図。

舞台や放送局が変わっても、どこぞの失敗しないフリーランスの医者と同じですね。

そして、主人公を立てるために他の人物と腕前に差をつける所もよく似ている。

 

今回に至っては、物語の導入は「同一賃金」から始まったはずですが、

ご飯もろくに食べられなくなるほどの給料しかもらえていない千葉(山本舞香)が倒れた事で

かなり深刻な問題提起になると思われたものの、

いつの間にかしれっと話がすり替えられている所も気になりました。

キャラクターの個性で引き延ばしているだけで、

よくよく考えたら何も解決していないんですよねぇ。

(っていうか、東京の企業でしかも残業もしているのに、

手取り9万って時給いくらになってるんだ…?)

 

勝手な行動をして冷蔵庫に閉じ込められて〜という先の読みやすい展開。

まぁ、ボンクラではあるけれど、周りに流されず自分で動こうとする点では

ある意味大前さんに憧れるのも頷けますな(笑)

 

コロナの影響で舞台の仕事が延期or中止になったからか、

次回から本格的に東海林(大泉洋)の出番が増える模様です。

やはり、大泉さんがいるだけでその場がパッと華やかになりますね。

大前とのやり取りを目当てに見続けようとは思っています。(やり取り"だけ"ねw)

 

 

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私の家政夫ナギサさん 1話 感想|"おじさん家政夫"にはまだ癒されない。

 

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掲げるテーマは違うけれど、「逃げ恥」再放送からバトンタッチしたのもあってか

何となく雰囲気が似ている。

家に帰れば家事をしっかりこなしてくれる家政夫の存在。癒される社会人。

ちょっとしたラブコメディ匂わせ要素。

これを踏まえた上で、初回を見てみた感想としては…

正直、「面白そう」でも「微妙」でもなく

まだまだよく分からない

という印象が第一に出てきました。

国民的ヒットを巻き起こした「逃げ恥」からの流れが吉と出るのか、凶と出るのか、

今後の展開次第ではどっちにも転びそうな気がした…って所です。

 

というのも、主人公を通して描かれる女性の価値観も周りの人物の描写、お仕事パートも、

良く言えばオーソドックス、逆に言えば古いんですよね。

"女はこうあるべき"を押し付ける毒親っぽい母・美登里(草刈民代)に、

メイ(多部未華子)にとって「ひょんな事から」な展開を引き起こすきっかけを作る

唯(趣里)や古藤(富田靖子)の分かりやすい余計な御世話っぷり…。

そして、劇中には「28」「おじさん」という言葉が頻繁に出てきますが、

(後者は家政夫がおじさんなので仕方ないにしろ)

30歳までに&若いうちに結婚する事が女性にとってステータス!といった

歳をとった人を軽視するかのような設定を、令和になってもまだ続けるのか…とも思いました。

 

しかし、最後までこんな感じで「最前線で働くキラキラ女子」の話がメインで続くのであれば

視聴離脱も視野に入りましたが、徐々に見ていく内に

ナギサさん(大森南朋)の背景の膨らませ方次第では面白くなって行くのかも?という

仄かな期待感も出てきました。

そう考えた理由としては、メイと同じ「おかあさん」が憧れであった事、

メイの住むマンションを出た後に何か意味深な表情で遠くを見つめていた事が挙げられます。

父の背中を追ってサラリーマンになるのではなく、あえて家事労働を生業として選んだ

ナギサさんにも世間からの"生きづらさ""偏見"の目は向けられていると思うので、

「見た目やジェンダーに囚われない価値観」「勝ち負けにこだわらない思想」などの

深い要素をゆるい作風の中に練りこんで行く作りになれば

化ける可能性は十分にあり得るでしょう。

 

という訳で、火9ドラマが始まるまではしばらく様子見してみます。

後は、設定と結果だけ見せてそれまでの過程=中身が伴っていないような脚本を

ブラッシュアップしてくれれば…と思います。

(急にリーダーに抜擢されて、たった一回だけ売り込みに失敗しただけで仕事の腕は不明瞭で

ここまで頑張ってきた事も特に描かれていないのに、

ナギサさんがMR関連のノートを見て「努力家だね」と泣かせる展開に走るのは

なんか後出しで急だな…という感じがしたので。)

 

OPの見せ方は「凪のお暇」を彷彿とさせられましたし、

あいみょんさんの主題歌は本作の世界観に溶け込んでいて、

演出面は良いスタートダッシュを切りましたね。

 

 

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探偵・由利麟太郎 4話 感想|今度は幽霊になったリカ28歳?

 

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途中で若干ウトウトしてしまったため、今回は簡単感想で。

大まかな流れはネタバレ記事で補完。前後編で良かったわ…(笑)

 

今までは割と猟奇的でキテレツな演出が施されている印象でしたが、

今回は落ち着いていましたね。

その代わり、高岡早紀さん、吉谷彩子さん、佐野岳さん、水橋研二さんなど

どれも癖が強めで怪しげに見えるキャストを揃えたって所でしょうか。

分かりやすい犯人の回もあっただけに、残りの人々の誰が犯人になっても不思議ではないような

先の読めない面白さがありました。

(高岡さんは「リカ」、佐野さんは「仮面同窓会」の喜一って事で、

どちらもホラーテイストの「オトナの土ドラ」作品出演者なので、

得体の知れない怖さも勝手に増すよねぇ…。)

 

予告を見る限り、由利(吉川晃司)は現場で謎が解けたようですが、

とりあえず私は相良(吉谷彩子)と雨宮(水沢林太郎)の共犯だと予想しておきます。

雨宮はさくら(高岡早紀)の遺体を見ても顔色一つ変えなかったのが気になりましたし、

二人は歳も近そうなので、実は恋人同士だった!なんて展開になってもおかしくない。

ライバル=邪魔者を消して欲しいという彼女の頼みを聞いて作戦を練ったとか…?

そんな考えが浮かんできました。

 

「リカ」のOPにあったような高岡さんのあの叫ぶ顔が見たいな…w と薄ら期待しつつ、

最終回を待ってます。

 

 

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未満警察 ミッドナイトランナー 2話 感想|韓国の作品なのでトッポギ推し

 

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前回の感想で「今の状態では破天荒な新人刑事が捜査していく刑事ドラマにしか見えない」と

書きましたが、その"違和感"については今回でも変わらなかったので

もうちょっと噛み砕いた表現をします。

何というか、警察学校でのパートと

事件を捜査していくパートが乖離しているんです。

前者なんてそこで訓練したり施設内で過ごしたりするシーンが5分くらいしか

描かれませんでしたし、後者に至っては、前回は寮から覗き見していたら事件を見つけたという

ギリギリ舞台と結びつけている描写だったものが、

今回は外出していたら偶然出くわしただけ。

ますます警察学校が舞台である意味を成さなくなってしまいました。

今後も「ひょんな事から犯行現場に出くわす(見つける)」所から

物語を進めていくつもりなのであれば、視聴者にネタ切れ感を早い段階で感じさせ、

ファンの方以外は視聴継続を離脱してしまうのも時間の問題でしょう。

事実、そこに拘っているために、既に「これは無理があるだろ」という要素が

強く出てきていますし。

 

序盤で二人が柳田(原田泰造)に報告しに行くシーンがありましたが、

まずその時点で現場付近の交番やら警察署やらの手配の要請をしないのも変です。

と言ったら話が終わってしまうのでしょうが…

せめて、途中から風俗店に駆けつけてきてくれた警察官に

情報を共有して連携するくらいはしても良かったと思います。

警察官の卵なのに、片方のやっている事は帽子を奪って逃げるという窃盗罪。

「警察学校の学生」という縛りがあるために、

なんで隠してまで二人で事件を解決しようとするのかがよく分かりません。

 

で、舞台は韓国でも新大久保でもないのに謎のトッポギ推し。

そもそも新大久保でもあんなにトッポギ専門店が一箇所に集中しているもんなのか?

というのは置いといて…。

コロッケや煮物にした方が自然でしたよね。

次回へ引っ張るので、どうしてもモチモチした白い物が使われた赤くて甘辛な料理でなければ

ならなかった理由があったのならまだ頷けますが、

まぁ、この枠のこのドラマの場合は何も考えていないかと…(苦笑)

 

事件自体も別に込み入った内容ではなさそうだっただけに、

後半も中だるみしてしまいそうで心配です。

二人が瀕死状態の所にまたプロの刑事が助けに来て解決!っていう結末なら

わざわざ前後編にしなくても良かったじゃん?と思っちゃいますし。

 

 

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