家庭教師のトラコ 4話 感想|私だったら1万円で奢るかな〜

 

 

「子供編」から「母親編」に変わって…の今回。

家庭問題に介入して、終いには家事にも手を出してきた辺り

「家政婦のトラコ」になってしまった感は否めないものの(笑)

中々どうして…ターゲットを"3人の母親"に絞ったお陰で、

「お金の使い方=人生の勉強」を教えるトラコ(橋本愛)の存在意義が増し、

最終的に、"お金の尊さ"を"家族の尊さ"と絡めながら、家族の関係を見つめ直すよう促す

「スクラップ&ビルド推奨ドラマ」として、本作の方向性が定まったようにも思います。

 

これまで描かれてきた3人の子供には

「家族に面倒を見てもらっている」という共通点があります。

守(細田佳央太)に関しては18歳で、現在なら成人とみなされる年齢だし、

他の2人の子供と違ってある程度の知識や世相は把握出来てはいるんでしょうが、

それでも、自立もしていなければ社会にも出ていない点では同じです。

だからどうしても、自分の「〇〇したい」欲求をトラコの力を借りて満たすか、

家族や両親間に起きている問題を解決してハッピーエンド…という

"狭い範囲"を膨らませていく内容になりがちで、

そこがワンパターンに陥る原因ではありました。

 

ですが、母親となると、今回の真希(美村里江)の場合で言えば

転職に娘の進学、生活費…義母のトラブルなど、抱えている問題が盛りだくさん。

次回掘り下げられていくであろう智代(板谷由夏)の病気も、

度合いは違うにしろ、生きていく上で避けては通りにくい。

裕福な家庭を持つ里美(鈴木保奈美)にも、

その環境にいるからこその悩みが生まれてくるでしょうし…

"日常"を守るために、何をするにも、何をしてもらうにも

全て"お金"が付き纏う苦しみを、大人なら嫌と言うほど実感しているんですよね。

子供から母親へターゲットを変えた話にした事で、共感出来る部分も増えて、

視聴者も見ながら考えさせられる深みが増したし、

今までは腑に落ちないでいた「3つの家族を同時並行で描く意味」も

ようやく見出せたような気がします。

今回のような展開が智代や里美の回でも続くんだったら、

環境や立場バラバラの母親の関わり合いがきっかけで、

自分の家族についても真剣に向き合うようになる母親の変化を描く物語として

興味深く見られそうです。

 

「1万円を拾うのと1万円をあげるの、どちらが幸せ?」に対する答えを

子供や母親に幅広く求めたくだりも、

それぞれ状況が違う"3つの家族"ならではの面白さが滲み出ていて良かったですね。

そういう質問って、いろんな考えを聞けば聞くほど楽しいので。

ちなみに私は…1万円だったらあげます。

というか、相手がお金にたかってくるか、万札を要求する人でなければ、奢ります。

真希の考えに少し近いですが、小遣いとして使うなら

間違いなく娯楽費に充ててすぐ消えるでしょうから(笑)

奢る行為も、奢るほどのご馳走を食べられる経験も早々出来ないから、

自分も相手も両方幸せな気分になれて、そして奢る事のちょっとした気持ち良さも感じられて

「またいつか喜ばせよう」というモチベーションに繋がって…で

一石二鳥なんじゃないかって気がするんですよねぇ。

 

 

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家庭教師のトラコ 3話 感想|3人の子供編から3人の母親編へ

 

 

※3話(8/3放送分)の感想です。

今更の投稿になってしまい、申し訳ありませんm(_ _)m

 

放送から1週間経ってしまったし、

内容次第では、もう感想を書くのはやめよう…と決めて見始めましたが、

今回はメッセージも分かりやすく、シンプルにまとまっていましたね。

お笑い養成所にポンと出せばすぐ入れる20万という大金を前にして

弱気になってしまう守(細田佳央太)と、

上原家の母親として認められたいがために、給料を倍にする形で

ついお金に縋ってしまった里美(鈴木保奈美)の2人に

「金額が高くなればなるほど、果たしてそれに見合った覚悟は持てているのか?」を試し、

問いかけるお話になっていたと思います。

 

まぁ…前妻の子供たちに嫌われるならまだしも、

惹かれて結婚したはずの旦那・利明(矢島健一)も

なぜ邪険の目で見てくるのかはよく分からず(「銀座」ブランドを手に入れたかった??)、

家族関係に関してはイマイチ腑に落ちない所もあったんですが(苦笑)

でも、今までの回よりは現実味があり、納得の行く結末に落ち着きましたし、

鈴木保奈美さんの津軽弁の勢いと、

"縛り"から解放されながらも「本当にこれで良いのかな…?」と迷いをチラつかせる

細田佳央太の機微な演技も楽しめたので、良いでしょう。

 

ただ、やっぱりどうしても気になるのは、

"連続ドラマ"の意味を成していない構成について…なんですよね。

確かに、知恵(加藤柚凪)や高志(阿久津慶人)の"その後"は描かれてはいます。

でも、回を重ねるにつれて、トラコ(橋本愛)が家庭教師として受け持った教え子たちが

どのように変わっていったのか?を見守っていくのが

"連続ドラマ"ならではの面白味だと考えているので、

今回のような、前後の繋がりが見えづらい"触り"程度で済まされているのには、

個人的には物足りなく感じてしまうのです。

逆に、"その後"をじっくり描く事が、学校では詳しく学べない

「お金の使い方=人生の勉強」を教えるトラコの存在意義にも繋がるので、

1話で1家族にスポットライトを当てて、後は適当にこなす…な構成になっているのは、

連続ドラマとしてはどうかなぁ?という気もしています。

 

で…次回予告を見る限りは、どうやら「子供編」から「母親編」に切り替わるようですね。

3話の時点で既に「母親がトラコに『うちの子を何とかして!』と頼み込む→

トラコが仕掛ける→子供がトラブルを起こす→トラコが説教する→最終的に家族を見返す」

というワンパターンの流れが出来上がってしまっているので、

今度は主語が親から子に、子から親に変わっただけ…にならないかどうか心配です。

上記にも書いた通り、今回は演技と着地点のお陰で

まだ興味深く見られましたが、様子見状態である事には変わりありません。

 

まぁ、トラコが母親に恨みを持ったきっかけや、

3人の母親(家庭)に接近してきた理由を知りたいがために、

ずるずると見続ける事になるかもしれませんが…(笑)

うーん、だらだらと引っ張ったりせず、

真相に繋がる"ヒント"は早めに明かして欲しいですね。

3つの家族を順繰りで描いていく構成には、もう飽きました(苦笑)

 

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魔法のリノベ 4話 感想|桜子の件は解決したって事で良いのか…?

 

 

残念ながら、前回と同じような感想になりそうです。

というか…悪化してますね(汗)

 

本題となる「お客さんのお悩み解決」はもちろん、

ちょっぴり欠点のある小梅(波瑠)と玄之介(間宮祥太朗)の2人が

互いに補い合う成長物語も描いて行く作りなら、

"再生""修復"の意味を持つ「リノベーション」という言葉に適っていると思うんですけど。

前回と今回で話を広げたのって、どうしても本作で描く必要性が見出せない、

別ジャンルのドラマで盛り込んでも通用しそうな「恋愛のもつれ」なんですよね。

だから、個人的には、異物が混ざり込んだようで少し鬱陶しく感じてしまいますし、

そもそも、主人公でもお客さんでもない、

ましてや、まるふくの社員でもない他人の過去なんて、あんまり興味ないと言いますか…(汗)

う〜ん…案件に取り組み始める前か、終わった後にまとめて描くのなら

まだマシに映ったかもしれませんが(これは前回の感想でも書きました…)、

果たして、わざわざ本筋の流れを遮ってまで進めるべき内容だったのかどうか?と

疑問でしかありませんでした。

だって、回想まで挿入するんですもん…。恋愛のもつれ話が長過ぎて、

あれ?仕事って今どこまで行ってるんだっけ?と、一瞬忘れそうになりましたよ(苦笑)

 

案件自体が面白く、せっかくほっこり出来る仕上がりになっているので、

これ以上脱線しないで欲しいです。

今回ばかりは、内容に集中しづらかったです…。

まぁでも、ラストで桜子(北香耶)が別の男性を連れてきていた辺り、

久保寺(金子大地)と話つけて、丸く収まったって事で良いんでしょうかね?

なんか…「腹を割って話す」を節々でヒントとして訴えかけていた割には、

ここだけやんわりと済まされた気がしなくもないんですが…

解決出来たって解釈で合ってるんですよね??(苦笑)

何だか煮え切らない終わり方でしたけども。

 

元彼と元カノのいざこざ話がなくなるなら、今後は見やすくなるかと安堵したのも束の間、

桜子の件の代わりに、今度は玄之介の次男の件で話を引っ掻き回しそうな予感もしております。

どうか、2人の成長と"お仕事ドラマ"を重点的に描いてくれた

1話2話の頃の内容に戻りますように…。

 

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オールドルーキー 6話 感想|助けてあげたいと思わせるのもまた才能。

 

 

正社員になってから初めてのお仕事。

"お仕事ドラマ"としては、やけに順調に進んだなぁ…とツッコミたくもなるんだけれども、

"日曜日の夜に見るドラマ"としては、余韻を壊すような展開を加えたりせず、

ハッピーエンドはハッピーエンドのままで

終わってくれるのが良いなぁ…と思ったりもしています。

幸せな気分のまま月曜日を迎えるって、割と大事な事ではありますからね。

主題歌も、それを後押ししてくれるかのような曲調で、

作風との相性とバッチリなんですよねぇ。

 

内容自体も、「ようやく見たいものが見られた…」そんな感じがしています。

誰かとコンビを組んでいた下っ端時代と違い、独り立ちの物語ではあるんですが、

仲間の助けを求めるくだりをガッツリ入れた事で、"チーム"で動く話になっているし。

同時に、主人公には何が欠けていて、逆にどんな才能を持っているのか…という

特性や個性を明確にした事で、新人社員がこれから奮闘していくであろう

"お仕事成長記"としてかなり見映えが良くなったように思います。

おまけに、主人公だけを目立たせたりせず、それぞれの登場人物も

彼に巻き込まれる形できちんとキャラの描き分けがされている上に、

状況の似ている新垣(浅利陽介)との関わりを通して、

新町(綾野剛)が一歩ステップアップしていく姿もさり気なく描いた。

前回の感想でも言ったように、この最も理想的な内容が3話辺りに来ていれば

今まで感じていた構成のグダグダ感も減っただろうし、

なぜか2話で同時進行で描かれた梅屋敷(増田貴久)のエピソードも、

1話分まるまる彼にスポットライトを当てられる

"味変回"的な余裕が生まれたんじゃないかとは思いますが…まぁ、もう過去の事は良いでしょう。

 

ちなみに、もう1つ個人的に良かったのは、

果奈子(榮倉奈々)の話を前面に押し出さなかった所ですかね。

確かに彼女の出番はちょいちょいあるのですが、本筋を食う事なく。

でもって、新町の"心の支え"になるように、静かに存在感を残しながら絡ませていく。

旦那の新垣との将来を不安視する妻・あかね(阿部純子)の描写があったのも

効いていたのかもしれません。

 

後半戦に突入して、ようやく「良い」と思える回が出てくる

遅咲きの作品にはなってしまいましたが、

今後もこの調子で"仕事"と"成長"に踏み込んだ仕上がりになってくれれば…と思います。

 

ところで、最後に余談なんですが…

協力する気のない梅屋敷の「俺は手伝いませんからね」「どうぞどうぞ」

「…あ〜もう!やっぱり手伝いますよ!」という一連の流れを見て、

ダチョウ倶楽部みたいだなぁ…と思いながらクスッとしていたんですが、

その後に肥後克広さんがゲスト出演されるとは驚きでした(笑)

一瞬肥後さんだと分かりませんでした。俳優の風格…漂われてましたね。

 

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純愛ディソナンス 4話 感想|誰が一番ゲスいか選手権

 

 

人情に溢れた善人役もカラッとした悪人役も、基本何でもこなせる光石研さんですけど、

私はあそこまで腹黒くて、思わず声を出して怯えてしまうほどダークな光石さんを

今までで見た事ない気がしますよ…(笑)

終盤の「は」だか「ふ」だか分からない発音で、2音目のトーンが僅かに上がる笑い方が

本当に人に対して心を持っていない感じが伝わってきて恐ろしい。

前時間の某ドラマの龍河くん…ますます可哀想可愛く見えてくるんだろうなぁw

 

さて、内容の方は、一休みさせる気なんてないと言っても良いくらいには

もの凄い展開になってきていますね。

現時点で第一部のみ出演の冴の母・静(富田靖子)を筆頭に、

愛菜美(比嘉愛未)や賢治(光石研)で繰り広げる「誰が一番ゲスいか選手権」に

路加(佐藤隆太)も参戦…といった所でしょうか。

相関図のあちらこちらで、複雑に絡み合っています。

複雑に絡み合い過ぎて、先が全く読めなくなってきております(笑)

 

ただ、第一部でもそうでしたが、大風呂敷を広げるだけ広げて

主人公の存在感や話が霞んでしまう…なんて事がないんですよね。

それぞれに事情は付き物だけど、恐らく、全てのエピソードに共通しているのは"因縁"。

何と言うか…"因縁"から生まれる物語である事を、ブレずに描き続けている印象があります。

嫉妬だったり、憎悪だったり、束縛心だったり、欲望だったり…

そういった感情が高ぶるまでの過程を各方面で描写する形で、丁寧に肉付けしていって、

最終的に冴(吉川愛)と正樹(中島裕翔)の"禁断の関係性"を強調する。

この盛り上げ方が中々上手いですし、構成もよく捻られていると思いますし、

何度も言うようですが…これを複数体制の脚本でやっているっていうのが驚きなんです。

 

愛菜美のおもちゃにされている冴と、

賢治のおもちゃにされている正樹の構図も興味深く視聴。

大人になって家族から離れれば、自由を得られると思いきや、

今度は別の誰かによって翻弄されていく2人…というのが

ずっと描きたかった話なんだろうなぁ…と、想像しながら見ております。

クールに見せているつもりでも、弱っている所に目の前に差し出された優しさに

つい寄りかかってしまう辺り、正樹も"しがらみ"から逃れる事はないのかもしれません。

 

次回予告はまた…何だかボリューミーな香りが漂っていますねぇ。

「誰が一番ゲスいか選手権」をしばらく棄権していた静がやっと復活!?

という事で、今からワクワクそわそわしております(笑)

 

今期のコミカル系ドラマの何作品かに、哲学的な要素がほんのり込められている分、

ひたすら"されるがまま"を楽しむサスペンスはかなり貴重ですね。

 

 

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純愛ディソナンス 4話 感想|誰が一番ゲスいか選手権

 

 

人情に溢れた善人役もカラッとした悪人役も、基本何でもこなせる光石研さんですけど、

私はあそこまで腹黒くて、思わず声を出して怯えてしまうほどダークな光石さんを

今までで見た事ない気がしますよ…(笑)

終盤の「は」だか「ふ」だか分からない発音で、2音目のトーンが僅かに上がる笑い方が

本当に人に対して心を持っていない感じが伝わってきて恐ろしい。

前時間の某ドラマの龍河くん…ますます可哀想可愛く見えてくるんだろうなぁw

 

さて、内容の方は、一休みさせる気なんてないと言っても良いくらいには

もの凄い展開になってきていますね。

現時点で第一部のみ出演の冴の母・静(富田靖子)を筆頭に、

愛菜美(比嘉愛未)や賢治(光石研)で繰り広げる「誰が一番ゲスいか選手権」に

路加(佐藤隆太)も参戦…といった所でしょうか。

相関図のあちらこちらで、複雑に絡み合っています。

複雑に絡み合い過ぎて、先が全く読めなくなってきております(笑)

 

ただ、第一部でもそうでしたが、大風呂敷を広げるだけ広げて

主人公の存在感や話が霞んでしまう…なんて事がないんですよね。

それぞれに事情は付き物だけど、恐らく、全てのエピソードに共通しているのは"因縁"。

何と言うか…"因縁"から生まれる物語である事を、ブレずに描き続けている印象があります。

嫉妬だったり、憎悪だったり、束縛心だったり、欲望だったり…

そういった感情が高ぶるまでの過程を各方面で描写する形で、丁寧に肉付けしていって、

最終的に冴(吉川愛)と正樹(中島裕翔)の"禁断の関係性"を強調する。

この盛り上げ方が中々上手いですし、構成もよく捻られていると思いますし、

何度も言うようですが…これを複数体制の脚本でやっているっていうのが驚きなんです。

 

愛菜美のおもちゃにされている冴と、

賢治のおもちゃにされている正樹の構図も興味深く視聴。

大人になって家族から離れれば、自由を得られると思いきや、

今度は別の誰かによって翻弄されていく2人…というのが

ずっと描きたかった話なんだろうなぁ…と、想像しながら見ております。

クールに見せているつもりでも、弱っている所に目の前に差し出された優しさに

つい寄りかかってしまう辺り、正樹も"しがらみ"から逃れる事はないのかもしれません。

 

次回予告はまた…何だかボリューミーな香りが漂っていますねぇ。

「誰が一番ゲスいか選手権」をしばらく棄権していた静がやっと復活!?

という事で、今からワクワクそわそわしております(笑)

 

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純愛ディソナンス 4話 感想|誰が一番ゲスいか選手権

 

 

人情に溢れた善人役もカラッとした悪人役も、基本何でもこなせる光石研さんですけど、

私はあそこまで腹黒くて、思わず声を出して怯えてしまうほどダークな光石さんを

今までで見た事ない気がしますよ…(笑)

終盤の「は」だか「ふ」だか分からない発音で、2音目のトーンが僅かに上がる笑い方が

本当に人に対して心を持っていない感じが伝わってきて恐ろしい。

前時間の某ドラマの龍河くん…ますます可哀想可愛く見えてくるんだろうなぁw

 

さて、内容の方は、一休みさせる気なんてないと言っても良いくらいには

もの凄い展開になってきていますね。

現時点で第一部のみ出演の冴の母・静(富田靖子)を筆頭に、

愛菜美(比嘉愛未)や賢治(光石研)で繰り広げる「誰が一番ゲスいか選手権」に

路加(佐藤隆太)も参戦…といった所でしょうか。

相関図のあちらこちらで、複雑に絡み合っています。

複雑に絡み合い過ぎて、先が全く読めなくなってきております(笑)

 

ただ、第一部でもそうでしたが、大風呂敷を広げるだけ広げて

主人公の存在感や話が霞んでしまう…なんて事がないんですよね。

それぞれに事情は付き物だけど、恐らく、全てのエピソードに共通しているのは"因縁"。

何と言うか…"因縁"から生まれる物語である事を、ブレずに描き続けている印象があります。

嫉妬だったり、憎悪だったり、束縛心だったり、欲望だったり…

そういった感情が高ぶるまでの過程を各方面で描写する形で、丁寧に肉付けしていって、

最終的に冴(吉川愛)と正樹(中島裕翔)の"禁断の関係性"を強調する。

この盛り上げ方が中々上手いですし、構成もよく捻られていると思いますし、

何度も言うようですが…これを複数体制の脚本でやっているっていうのが驚きなんです。

 

愛菜美のおもちゃにされている冴と、

賢治のおもちゃにされている正樹の構図も興味深く視聴。

大人になって家族から離れれば、自由を得られると思いきや、

今度は別の誰かによって翻弄されていく2人…というのが

ずっと描きたかった話なんだろうなぁ…と、想像しながら見ております。

クールに見せているつもりでも、弱っている所に目の前に差し出された優しさに

つい寄りかかってしまう辺り、正樹も"しがらみ"から逃れる事はないのかもしれません。

 

次回予告はまた…何だかボリューミーな香りが漂っていますねぇ。

「誰が一番ゲスいか選手権」をしばらく棄権していた静がやっと復活!?

という事で、今からワクワクそわそわしております(笑)

 

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プリズム 4話 感想|足踏み状態が余計にそわそわさせられる…

 

 

この作品に原作はないんですが。

回を重ねるごとに、心の機微を描いた小説を、映像を通して立体化しているような

そんな感覚に陥ってしまうんですよねぇ…。

そしてそれは、心の機微を自然体に演じられる役者さんでなければ成立しない…とも言えます。

 

皐月(杉咲花)と陸(藤原季節)、白石(森山未來)の3人でおにぎりを食べながら

素で笑っているかのようなシーンも、

この素朴で幸せな時間がいつまでも続かない切なさを感じさせて印象に残ったんですけど、

個人的には、婚約報告を受けてついつい下を向いてしまう

耕太郎(吉田栄作)の様子が妙にリアルで。

返しが朴訥としている所なんかは"お父さん"らしいなぁ…と。

後でかなり台詞で描き起こされてはいたものの(笑)

あの下を向く演技だけで、自分の秘密や妻との関係性を娘に背負わせてしまった申し訳なさとか、

ゆっくりゆっくり噛み締めていく事で実感する娘の幸せとか、そこから得られる安堵の気持ちとか、

感情がグラデーションに変化していく様を味わえたのは、

流石ベテランの技だな…と思わされたのでした。

 

内容自体は、急展開だった今までとは違い、足踏み状態。

それが逆に、陸と白石の関係性を知り、皐月が大きなショックを受ける事になる

"前触れ"のようにも感じられて、そわそわさせられてしまいます。

あんなに理解出来なかった母の気持ちに寄り添えるようになるのも、時間の問題…。

ガーデンやテラリウムなど、基本的に自然に囲まれた中で物語が進んで行っているから

今の所癒されている"つもり"になっているだけで、

脚本家の浅野妙子さんが本気を出したら、ドロドロした展開が待ち受けているんでしょうねぇ。

 

あ、そうそう。

相手が望まないプライベートな事をベラベラ喋って

さり気なく嫌がらせしてきたあの女性社員の件は、

個人的にベタ過ぎて、あんまりそこの陰湿さで引っ張らないで欲しいな〜と思っていたので、

皐月の人となりをすんなりと理解してくれたのには安心しました。

全体的に雰囲気の悪い職場ではありますが、

チームワークが問われる作業に私情を持ち込まない所は良い。

そして…分からず屋の剛(寛一郎)に

「実家が嫌なんじゃなくて、あんたが嫌なんじゃない?」と

ズバっと言ってくれたのにはスッキリ案件でした(笑)

 

 

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魔法のリノベ 3話 感想|エピ物件、響きも考え方も良いねぇ。

 

 

「凄いな。イベント盛り沢山だな。」

蔵之介(遠藤憲一)のこの台詞が、今回の内容全てを物語っていた気がします。

個人的には…う〜〜〜ん、久保寺(金子大地)のエピソードがちょっかい出し過ぎ!(苦笑)

それに尽きますね。

 

今回は事故物件だけあって、これまでとは展開の仕方が異色だった上に、

本作が元々小ネタやギャグに富んだ作りになっているので…

序盤か終盤どちらかにまとめて話を進めてくれるのなら、

まだ蛇足に感じなかったかもしれませんが。

お客様との面談、泊まり込み…といった純粋なお仕事パートの合間合間に挟み込むだけでなく、

本編に全く関係のない元カノとのいざこざを

1つの案件にガッツリ絡めてきたのは、いくら時間稼ぎとは言え

流石にやり過ぎだったように思います。

面白そうな案件だっただけに、もう少しその話を集中して見たかった…

久保寺のエピソードが抑えられていたら、

年の差夫婦の馴れ初めや、大舞台から離れて今の生活になった経緯にも触れられて、

関係性の真相や妊娠の発覚に後出しじゃんけん感を覚えづらかったのかも…

という勿体ない気持ちが強いです。

まぁ、夫婦の関係性の方に関しては、芸能のネット記事を玄之介(間宮祥太朗)が

読んでいた"フラグ"があったと言えばあったんですが、

それにしても、夫婦の悩みや住まいに対する価値観の描写が不足していたのかなぁと。

 

しかし、案件自体は今回も「全ての人に優しくあろう」という結末に落ち着いて、

"らしさ"を貫いた内容になっていたのは良かったです。

正直言うと、今回はたまたま素敵なエピソードだったから丸く収まったものの、

本当に心理的瑕疵物件だったら、どうやったら住んでもらえるようになるんだろう?という

具体的な解決策も見てみたかった気がしなくはないですが。

でも、病死や自然死といった、生きていく上では避けて通れない死も

事故物件という1つの括りにされて、そこで亡くなったからって

勝手に忌み嫌われてしまうのが現実ではあるんですよね…。

エピソード付き物件、略して「エピ物件」。

言葉の響き的に可愛いですし(笑)

この名前が世間に知れ渡っていけば、噂がどんどん広がって悪い評判をつけられて、

借り手がつかなくて困っている家主さんも減るのかなぁ…と思ってます。

 

物は考えようですね。

家はそこに住む人のいろんなエピソードを積み重ねて出来たもの。

家そのものが物語になっている…という考え方。

なんだか目から鱗でした。

今回は案件の良さだけを噛み締めたいですw

 

 

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オールドルーキー 5話 感想|塔子とのコンビが一番しっくり来るかも?

 

 

前回でサッカーへの未練を断ち切った事で、

ようやく"第二の人生"に挑む物語になった今回。

正社員になるくだりは5話までとっておいた上で、

この内容が2話か3話に来ていればな…という勿体なさはありますが、

シンプルに見やすくなったのは良かったです(笑)

自宅でもフェンシングの映像を見ながら仕事の話をしている様子から、

"ビジネス"ではなく"アスリート魂を持つ者同士"として

ちゃんと向き合いたいとする新町(綾野剛)の意志が感じられましたし、

家族もそんな彼を純粋に応援してくれているような描写になっています。

本筋とは基本関係ないプライベートな部分が、話の腰を折らなくなっただけでも

大きな変化だと思います。

 

ただ、見ていて気になったのは…

職場内でのコミカルなやり取りはもう少し控えめにしてもらった方が、

仕事に責任感持って取り組んでいるように見えるのかな?という事。

倒産危機状態の会社を救う…という物語ではないのに、

個人的には、この会社、潰れない?

この会社にマネジメントをお願いして大丈夫なのか??と思うほど軽いです(苦笑)

監督の交代が話の内容に強く影響しているのかは分かりませんが、

木村ひさし監督が前回と今回の担当になられてから

おふざけ具合が顕著になっている気がするんですよねぇ。

(カメラワークの切り替えの忙しなさも含めて…)

前回はいつものマネジメントエピソードがないだけ、まだ許容範囲でしたが、

今回はやり過ぎて少々悪目立ちしてしまったように思います。

 

まぁ、ただでさえ軽そうな雰囲気の会社でも、新町のバディが

これまでの経験を駆使した実力派の塔子(芳根京子)だったら、ピリッとメリハリがついて

"お仕事ドラマ"らしい頼もしさを感じられたかもしれませんが…

今回に関しては、新人なんだかよく分からない城(中川大志)と一緒だった事もまた、

仕事への取り組みや結末の緩さを加速させていたんじゃないでしょうか。

だって…スポーツ選手がメディアで注目される覚悟を若い選手に説明するという、

本来なら社員自身が契約成立した時点でやりそうな事をしなかった上に、

事前に化粧品会社との仕事の内容を伝えないまま

スポンサーと顔合わせさせていましたからね(汗)

 

それに関してもう1つ気になる事を言うと、

高柳社長(反町隆史)の出番も減らした方が良いのかもしれませんね。

確かに、社内で一番長いキャリアを積んでいる人だから、

まだまだひよっこな新町や城よりもかなり言葉に説得力はあるんですけど…

逆に、どうやって説得するか、どんな風に説明すれば彼女が納得してくれるのかを

2人に指導をするのも、社員たちを管理する社長がやるべき仕事な訳で。

マネジメント相手の選手との関わり、社員との関わり…

両方に首を突っ込むと、下手したら、高柳が主人公に見えてしまうのではないか?

と思ったのでした。

 

とは言え、家庭パートもお仕事パートと絡めるような内容になっているし、

本筋から外れた小エピソードは程よく抑えられているので、

全体的なバランスは良くなっています。

そして、新町も"サッカーへの未練"という足枷がなくなった事で、

話があっちこっちに行き来するややこしさもなくなって、

今までより面白味が増してきました。

 

新町のシーンで特にグッと来たのは、

マネジメント契約を外された選手を守るために、躊躇せず「マネージャーです!」と言えた所。

あそこはかっこ良かったですね。

俺は新たな場所で、第二の人生を全うするんだぞ…という決心を感じさせた瞬間でした。

 

 

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