純愛ディソナンス 4話 感想|誰が一番ゲスいか選手権

 

 

人情に溢れた善人役もカラッとした悪人役も、基本何でもこなせる光石研さんですけど、

私はあそこまで腹黒くて、思わず声を出して怯えてしまうほどダークな光石さんを

今までで見た事ない気がしますよ…(笑)

終盤の「は」だか「ふ」だか分からない発音で、2音目のトーンが僅かに上がる笑い方が

本当に人に対して心を持っていない感じが伝わってきて恐ろしい。

前時間の某ドラマの龍河くん…ますます可哀想可愛く見えてくるんだろうなぁw

 

さて、内容の方は、一休みさせる気なんてないと言っても良いくらいには

もの凄い展開になってきていますね。

現時点で第一部のみ出演の冴の母・静(富田靖子)を筆頭に、

愛菜美(比嘉愛未)や賢治(光石研)で繰り広げる「誰が一番ゲスいか選手権」に

路加(佐藤隆太)も参戦…といった所でしょうか。

相関図のあちらこちらで、複雑に絡み合っています。

複雑に絡み合い過ぎて、先が全く読めなくなってきております(笑)

 

ただ、第一部でもそうでしたが、大風呂敷を広げるだけ広げて

主人公の存在感や話が霞んでしまう…なんて事がないんですよね。

それぞれに事情は付き物だけど、恐らく、全てのエピソードに共通しているのは"因縁"。

何と言うか…"因縁"から生まれる物語である事を、ブレずに描き続けている印象があります。

嫉妬だったり、憎悪だったり、束縛心だったり、欲望だったり…

そういった感情が高ぶるまでの過程を各方面で描写する形で、丁寧に肉付けしていって、

最終的に冴(吉川愛)と正樹(中島裕翔)の"禁断の関係性"を強調する。

この盛り上げ方が中々上手いですし、構成もよく捻られていると思いますし、

何度も言うようですが…これを複数体制の脚本でやっているっていうのが驚きなんです。

 

愛菜美のおもちゃにされている冴と、

賢治のおもちゃにされている正樹の構図も興味深く視聴。

大人になって家族から離れれば、自由を得られると思いきや、

今度は別の誰かによって翻弄されていく2人…というのが

ずっと描きたかった話なんだろうなぁ…と、想像しながら見ております。

クールに見せているつもりでも、弱っている所に目の前に差し出された優しさに

つい寄りかかってしまう辺り、正樹も"しがらみ"から逃れる事はないのかもしれません。

 

次回予告はまた…何だかボリューミーな香りが漂っていますねぇ。

「誰が一番ゲスいか選手権」をしばらく棄権していた静がやっと復活!?

という事で、今からワクワクそわそわしております(笑)

 

今期のコミカル系ドラマの何作品かに、哲学的な要素がほんのり込められている分、

ひたすら"されるがまま"を楽しむサスペンスはかなり貴重ですね。

 

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純愛ディソナンス 4話 感想|誰が一番ゲスいか選手権

 

 

人情に溢れた善人役もカラッとした悪人役も、基本何でもこなせる光石研さんですけど、

私はあそこまで腹黒くて、思わず声を出して怯えてしまうほどダークな光石さんを

今までで見た事ない気がしますよ…(笑)

終盤の「は」だか「ふ」だか分からない発音で、2音目のトーンが僅かに上がる笑い方が

本当に人に対して心を持っていない感じが伝わってきて恐ろしい。

前時間の某ドラマの龍河くん…ますます可哀想可愛く見えてくるんだろうなぁw

 

さて、内容の方は、一休みさせる気なんてないと言っても良いくらいには

もの凄い展開になってきていますね。

現時点で第一部のみ出演の冴の母・静(富田靖子)を筆頭に、

愛菜美(比嘉愛未)や賢治(光石研)で繰り広げる「誰が一番ゲスいか選手権」に

路加(佐藤隆太)も参戦…といった所でしょうか。

相関図のあちらこちらで、複雑に絡み合っています。

複雑に絡み合い過ぎて、先が全く読めなくなってきております(笑)

 

ただ、第一部でもそうでしたが、大風呂敷を広げるだけ広げて

主人公の存在感や話が霞んでしまう…なんて事がないんですよね。

それぞれに事情は付き物だけど、恐らく、全てのエピソードに共通しているのは"因縁"。

何と言うか…"因縁"から生まれる物語である事を、ブレずに描き続けている印象があります。

嫉妬だったり、憎悪だったり、束縛心だったり、欲望だったり…

そういった感情が高ぶるまでの過程を各方面で描写する形で、丁寧に肉付けしていって、

最終的に冴(吉川愛)と正樹(中島裕翔)の"禁断の関係性"を強調する。

この盛り上げ方が中々上手いですし、構成もよく捻られていると思いますし、

何度も言うようですが…これを複数体制の脚本でやっているっていうのが驚きなんです。

 

愛菜美のおもちゃにされている冴と、

賢治のおもちゃにされている正樹の構図も興味深く視聴。

大人になって家族から離れれば、自由を得られると思いきや、

今度は別の誰かによって翻弄されていく2人…というのが

ずっと描きたかった話なんだろうなぁ…と、想像しながら見ております。

クールに見せているつもりでも、弱っている所に目の前に差し出された優しさに

つい寄りかかってしまう辺り、正樹も"しがらみ"から逃れる事はないのかもしれません。

 

次回予告はまた…何だかボリューミーな香りが漂っていますねぇ。

「誰が一番ゲスいか選手権」をしばらく棄権していた静がやっと復活!?

という事で、今からワクワクそわそわしております(笑)

 

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ひたすら"されるがまま"を楽しむサスペンスはかなり貴重ですね。

 

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プリズム 4話 感想|足踏み状態が余計にそわそわさせられる…

 

 

この作品に原作はないんですが。

回を重ねるごとに、心の機微を描いた小説を、映像を通して立体化しているような

そんな感覚に陥ってしまうんですよねぇ…。

そしてそれは、心の機微を自然体に演じられる役者さんでなければ成立しない…とも言えます。

 

皐月(杉咲花)と陸(藤原季節)、白石(森山未來)の3人でおにぎりを食べながら

素で笑っているかのようなシーンも、

この素朴で幸せな時間がいつまでも続かない切なさを感じさせて印象に残ったんですけど、

個人的には、婚約報告を受けてついつい下を向いてしまう

耕太郎(吉田栄作)の様子が妙にリアルで。

返しが朴訥としている所なんかは"お父さん"らしいなぁ…と。

後でかなり台詞で描き起こされてはいたものの(笑)

あの下を向く演技だけで、自分の秘密や妻との関係性を娘に背負わせてしまった申し訳なさとか、

ゆっくりゆっくり噛み締めていく事で実感する娘の幸せとか、そこから得られる安堵の気持ちとか、

感情がグラデーションに変化していく様を味わえたのは、

流石ベテランの技だな…と思わされたのでした。

 

内容自体は、急展開だった今までとは違い、足踏み状態。

それが逆に、陸と白石の関係性を知り、皐月が大きなショックを受ける事になる

"前触れ"のようにも感じられて、そわそわさせられてしまいます。

あんなに理解出来なかった母の気持ちに寄り添えるようになるのも、時間の問題…。

ガーデンやテラリウムなど、基本的に自然に囲まれた中で物語が進んで行っているから

今の所癒されている"つもり"になっているだけで、

脚本家の浅野妙子さんが本気を出したら、ドロドロした展開が待ち受けているんでしょうねぇ。

 

あ、そうそう。

相手が望まないプライベートな事をベラベラ喋って

さり気なく嫌がらせしてきたあの女性社員の件は、

個人的にベタ過ぎて、あんまりそこの陰湿さで引っ張らないで欲しいな〜と思っていたので、

皐月の人となりをすんなりと理解してくれたのには安心しました。

全体的に雰囲気の悪い職場ではありますが、

チームワークが問われる作業に私情を持ち込まない所は良い。

そして…分からず屋の剛(寛一郎)に

「実家が嫌なんじゃなくて、あんたが嫌なんじゃない?」と

ズバっと言ってくれたのにはスッキリ案件でした(笑)

 

 

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魔法のリノベ 3話 感想|エピ物件、響きも考え方も良いねぇ。

 

 

「凄いな。イベント盛り沢山だな。」

蔵之介(遠藤憲一)のこの台詞が、今回の内容全てを物語っていた気がします。

個人的には…う〜〜〜ん、久保寺(金子大地)のエピソードがちょっかい出し過ぎ!(苦笑)

それに尽きますね。

 

今回は事故物件だけあって、これまでとは展開の仕方が異色だった上に、

本作が元々小ネタやギャグに富んだ作りになっているので…

序盤か終盤どちらかにまとめて話を進めてくれるのなら、

まだ蛇足に感じなかったかもしれませんが。

お客様との面談、泊まり込み…といった純粋なお仕事パートの合間合間に挟み込むだけでなく、

本編に全く関係のない元カノとのいざこざを

1つの案件にガッツリ絡めてきたのは、いくら時間稼ぎとは言え

流石にやり過ぎだったように思います。

面白そうな案件だっただけに、もう少しその話を集中して見たかった…

久保寺のエピソードが抑えられていたら、

年の差夫婦の馴れ初めや、大舞台から離れて今の生活になった経緯にも触れられて、

関係性の真相や妊娠の発覚に後出しじゃんけん感を覚えづらかったのかも…

という勿体ない気持ちが強いです。

まぁ、夫婦の関係性の方に関しては、芸能のネット記事を玄之介(間宮祥太朗)が

読んでいた"フラグ"があったと言えばあったんですが、

それにしても、夫婦の悩みや住まいに対する価値観の描写が不足していたのかなぁと。

 

しかし、案件自体は今回も「全ての人に優しくあろう」という結末に落ち着いて、

"らしさ"を貫いた内容になっていたのは良かったです。

正直言うと、今回はたまたま素敵なエピソードだったから丸く収まったものの、

本当に心理的瑕疵物件だったら、どうやったら住んでもらえるようになるんだろう?という

具体的な解決策も見てみたかった気がしなくはないですが。

でも、病死や自然死といった、生きていく上では避けて通れない死も

事故物件という1つの括りにされて、そこで亡くなったからって

勝手に忌み嫌われてしまうのが現実ではあるんですよね…。

エピソード付き物件、略して「エピ物件」。

言葉の響き的に可愛いですし(笑)

この名前が世間に知れ渡っていけば、噂がどんどん広がって悪い評判をつけられて、

借り手がつかなくて困っている家主さんも減るのかなぁ…と思ってます。

 

物は考えようですね。

家はそこに住む人のいろんなエピソードを積み重ねて出来たもの。

家そのものが物語になっている…という考え方。

なんだか目から鱗でした。

今回は案件の良さだけを噛み締めたいですw

 

 

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オールドルーキー 5話 感想|塔子とのコンビが一番しっくり来るかも?

 

 

前回でサッカーへの未練を断ち切った事で、

ようやく"第二の人生"に挑む物語になった今回。

正社員になるくだりは5話までとっておいた上で、

この内容が2話か3話に来ていればな…という勿体なさはありますが、

シンプルに見やすくなったのは良かったです(笑)

自宅でもフェンシングの映像を見ながら仕事の話をしている様子から、

"ビジネス"ではなく"アスリート魂を持つ者同士"として

ちゃんと向き合いたいとする新町(綾野剛)の意志が感じられましたし、

家族もそんな彼を純粋に応援してくれているような描写になっています。

本筋とは基本関係ないプライベートな部分が、話の腰を折らなくなっただけでも

大きな変化だと思います。

 

ただ、見ていて気になったのは…

職場内でのコミカルなやり取りはもう少し控えめにしてもらった方が、

仕事に責任感持って取り組んでいるように見えるのかな?という事。

倒産危機状態の会社を救う…という物語ではないのに、

個人的には、この会社、潰れない?

この会社にマネジメントをお願いして大丈夫なのか??と思うほど軽いです(苦笑)

監督の交代が話の内容に強く影響しているのかは分かりませんが、

木村ひさし監督が前回と今回の担当になられてから

おふざけ具合が顕著になっている気がするんですよねぇ。

(カメラワークの切り替えの忙しなさも含めて…)

前回はいつものマネジメントエピソードがないだけ、まだ許容範囲でしたが、

今回はやり過ぎて少々悪目立ちしてしまったように思います。

 

まぁ、ただでさえ軽そうな雰囲気の会社でも、新町のバディが

これまでの経験を駆使した実力派の塔子(芳根京子)だったら、ピリッとメリハリがついて

"お仕事ドラマ"らしい頼もしさを感じられたかもしれませんが…

今回に関しては、新人なんだかよく分からない城(中川大志)と一緒だった事もまた、

仕事への取り組みや結末の緩さを加速させていたんじゃないでしょうか。

だって…スポーツ選手がメディアで注目される覚悟を若い選手に説明するという、

本来なら社員自身が契約成立した時点でやりそうな事をしなかった上に、

事前に化粧品会社との仕事の内容を伝えないまま

スポンサーと顔合わせさせていましたからね(汗)

 

それに関してもう1つ気になる事を言うと、

高柳社長(反町隆史)の出番も減らした方が良いのかもしれませんね。

確かに、社内で一番長いキャリアを積んでいる人だから、

まだまだひよっこな新町や城よりもかなり言葉に説得力はあるんですけど…

逆に、どうやって説得するか、どんな風に説明すれば彼女が納得してくれるのかを

2人に指導をするのも、社員たちを管理する社長がやるべき仕事な訳で。

マネジメント相手の選手との関わり、社員との関わり…

両方に首を突っ込むと、下手したら、高柳が主人公に見えてしまうのではないか?

と思ったのでした。

 

とは言え、家庭パートもお仕事パートと絡めるような内容になっているし、

本筋から外れた小エピソードは程よく抑えられているので、

全体的なバランスは良くなっています。

そして、新町も"サッカーへの未練"という足枷がなくなった事で、

話があっちこっちに行き来するややこしさもなくなって、

今までより面白味が増してきました。

 

新町のシーンで特にグッと来たのは、

マネジメント契約を外された選手を守るために、躊躇せず「マネージャーです!」と言えた所。

あそこはかっこ良かったですね。

俺は新たな場所で、第二の人生を全うするんだぞ…という決心を感じさせた瞬間でした。

 

 

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初恋の悪魔 3話 感想|"意図"が見えてきた気がしないでもない?

 

 

これまでも書いているように、本作の内容にまだイマイチハマりきれておりません。

仮にそれが「坂元作品が苦手だから」という理由から来ているのなら

元々嗜好に合わない…で済むのかもしれませんが、

そうではないから、ちょっとした悔しさが残るんです(笑)

ここ何年かで見た坂元作品をどれも好んで見てきた自分としては、

本作があの展開で何を描こうとしているのか掴み取りたいし、好きになりたい…というのも

正直な気持ちではあるんですよね。

 

で、いろいろポジティブに捉えて今回を視聴して思ったのは、

ED映像に映っているルービックキューブが、

本作がどんな物語であるかを象徴しているのではないか?と。

もっと細かく言うと…ミステリーに重きを置くよりも、

物語を通して、人が潜在的に内包している多くの性質を

どれだけ浮かび上がらせる事が出来るのか?

実験的に描いているんじゃないかという気がしています。

 

例えば、いろんなドラマを見ていると、登場人物をある程度決めては、

「この人はこんな性格」「この人には〇〇な印象を持たせたい」などと

各々のキャラクターを設定づけて、初めて内容を成立させる作品も散見されますよね。

1人1人に"役割"を与えれば、その枠から基本はみ出す事はないから、

プロットが組みやすい…という利点があるかと思います。

でも、本作の登場人物は"役割"をガッチリと固めていません。

最低限の性質は持っているし、そこから来る傾向もあるんだけれども、

その人となりを掘り下げて行くと、決して一面だけではないのかもよ?という事を

ずっと描き続けているような気もするのです。

こう考えると、まあまあ好意的に見られるようにはなりました。

 

ただ、そうであっても…

あとはやっぱり、4人の背景と事件パートの結びつきがもっと強ければ

ちぐはぐ感が薄まるのになぁ…という惜しさは残るんですよね。

「私の中に肉じゃがとコロッケがいる」など、今回は台詞や所作の節々で

星砂(松岡茉優)の多重人格を匂わせる内容になっていただけに、

どうせなら事件パートも、人格が入れ替わった事による記憶違いをオチに使ってみても

良かったのかもしれません。

まぁでも、その展開にしてしまうと、スーパーで万引きGメンとして配置されている

星砂の立場が危うくなって、警察から追い出されてしまう…なんて事になって、

「警察署に勤めているものの、捜査権のない4人が集まった」というコンセプトから

大きく外れるから、普通の事件解決に落ち着いた可能性もあるんでしょうけどね。

 

でも、今まで4人とは何の関連性もない事件だったのが、

今回は星砂の日常と絡んだ事件になっていただけ、大分見やすくはなりました。

4人のパートと事件パートに特に"繋がり"がないと、

1時間内で2つのドラマを見ているようなぎこちない感覚に陥ってしまっていたので…(汗)

 

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純愛ディソナンス 3話 感想|5年後でみんな変わりすぎ問題

 

 

いや〜…本作は毎回、想像の斜め上の展開を持ってきますなぁ。

高校教師と生徒の禁断の恋、殺人事件…からの、既婚者との不倫。

まだたった3話なのに、ポンポンポンと飛んだこの進みよう(笑)

視聴者が盛り上がる事間違いなしのジャンルをぎゅっと詰め込んだ作りは、

まるでお子様ランチみたい。

むしろ、ボリューミーな意味合いでは、トルコライスと例えた方がぴったりでしょうか。

 

そして…登場人物の各々の設定も、5年間で変わり過ぎていて意味が分かりません(笑)

教師なら5年後でも教師をやり続けているのがほとんどなのに、全く違う仕事に転職しているし。

母の元を離れたはずなのに、当時その町にいた面々がなぜか

こぞって同じ場所に集まっている所なんかは、ドラマあるある。

で…ラストですよねぇ…。

何となく衝撃の展開が待っているんだろうなぁとは思っていたけど、ああ、そう来たか…と。

今度は5年間の空白期間が知りたくて、

早く来週になって欲しい気持ちに駆られてしまっています。

このストーリーに翻弄されていく感じ、有名作家の小説由来のものじゃなくて、

複数の脚本家がそれぞれ交代で

オリジナルで編み出していっているっていうのがまた面白いんですよね。

 

正直、高校時代の照明の当て方が本当に好きで、特に2人でピアノを弾いているシーンなんかは

お世辞抜きで"芸術品"を見ている心地がして。

淡く繊細ながらも、このまま2人を優しく包み込んでくれる過程が描かれていったら…

唯一の心安らぐ場所である、あの暖かな空間をもっと見られたら…と思っていたので、

放送開始から早々に雰囲気も劇伴もガラッと変わったのには一瞬戸惑いましたが。

この転調っぷりもきっと、変わろうとしても心の奥底では無意識に過去を引きずっている

冴(吉川愛)の心境を表す意図が込められていたのかもしれないと気づいて、

割とすぐに馴染めました。

正樹(中島裕翔)といるシーンだけ、当時を彷彿とさせる劇伴が流れ、

無機質な景色の中に、オレンジや黄色の光がぼんやりと存在しているような

映像の機微な変化がそうさせたのかもしれません。

 

毒親の件に関しては、相関図に乗っている辺り、また登場する気満々ですね。

一番下のぽつんとした場所に掲載されているのが、

這いつくばってでも娘の所に行ってやる…そんな執着心が滲み出ていて怖いですw

個人的には、正樹の「誰かを失った時、相手が大切であればあるほど、人は悲しむ」

「その運命が本物なら、どれだけ逃げても追いかけてくるはずだから」というモノローグは

母・静(富田靖子)の事も指しているんじゃないかと思っていたくらいなので…

娘に無理やり出て行かれて、そのまま…って訳にはいかないでしょう。

 

何度も言いますが、展開を惜しみなく進めつつ、

同時に衝撃展開も容赦なく盛り込むという点では、上手い作りになっていると思います。

毎回目を引かせるラストという、最近のドラマのトレンドも活かしてますしね。

まだまだ、振り回されながら楽しみたいです(笑)

 

 

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石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー 2話 感想|"よく見ている"思いやりに救われる

 

 

なるほどね〜…そうきたか!と。

どんな真相が隠されているのか?という、ある種の謎解き感覚で楽しめるお話でもありました。

 

孝多(小林優仁)が塾を辞めたいと言ったのも、

木村佳乃さんというキャスト的に毒親の線も考えてはいたものの、

塾の意識高そうな雰囲気や、友達が「小学校受験で落ちたからもう後はない」と言っていた辺り、

実は生徒への教育よりも、数字=実績を多く出す事だけにこだわる塾講師の脅迫からきていて。

塾を辞めたくても責められそうで、

ずっと言い出せなくてあの時思いっきり言ったんじゃないか…

だから、そのうち塾の闇が暴かれるのかも…とか

想像していたんですが、全然そんなことはなく(笑)

結果的に互いを思い合ったが故の心優しい話に落ち着き、

いかに先入観を持って見ていたかちょっと反省するほどでしたw

でも、そんな"引っかかり"やキャストといったミスリードも要所要所に盛り込み、

"自分で選べないし、あの頃には戻せない"が共通点の

スマホゲームのガチャ課金」から「親ガチャ」へと持って行く

シームレスな流れも巧みだったお陰で、

今回も先の読めない、最後まで惹きつけられてしまう内容に仕上がったと思います。

 

前回は、大庭(赤楚衛二)が沢村(小関裕太)のために、

勇気を振り絞って訴えを起こす"友情愛"。今回は"親子愛"。

着地点そのものは違うものの、照らし合わせてみて気づいたのは…

どちらも根本的には、"相手をよく見ている"という思いやりから生まれる

優しさが注がれた話になっているんですよね。

今回で言えば、母子家庭の大変さを目の当たりにして、

手当一覧を紹介する形で手を差し伸べてみる石田(有村架純)とか、

孝多が実は母を想ってあんな発言をしたのだと気づいて、

あえて言及した羽根岡(中村倫也)とか、

もちろん、親身になって息子の面倒を見ている母・瑛子(木村佳乃)とか。

だから、最後には何だか気持ち良い感覚が残るのかもしれません。

 

そして…本作、物語を通して「どんな人だって声を上げて良い」の他にも、

「生きづらいあなたを助ける術は、案外日常のどこかに転がり落ちているかもよ?」

伝えたいんでしょうねぇ。

で、結果的に、それを繰り返し伝える事が、説教的ではなく、

自然と「現代社会を生きる人々にとって支えになるのは"法"」だと

訴えかけるメッセージになっている。

話のテイストに幅を持たせているけれども、芯の所ではブレが一切ない…

2話にして、中々手堅く作られています。


題材自体も、今回は「未成年のゲーム課金」で、

このコロナ禍で実際に増えただろうなぁと納得のいくもので、

毎回親しみやすい題材が取り上げられてるのも上手いですね。

登場人物のポップさで基本楽しめるけれども、

現代社会の実情もさり気なく落とし込まれていて、

「エンターテインメントを見ている」という満足感を覚える作品です。

 

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家庭教師のトラコ 2話 感想|5000円は手元に戻って来なかったのであった…。

 

 

ここ最近の遊川作品はなぁ…

構成へのツッコミよりも、どうも内容へのツッコミの方が先に出てしまうんだよなぁ…(滝汗)

※という訳で、次の所まではネタバレ感想です。

 

 

「逃げるのは"負け"」だと主張する母・智代(板谷由夏)にも、

話が通用しなさそうな上に、ゲーム課金に使うなら、今5000円が手元にあるとは

到底思えない課金3兄弟があっさり返した件にもモヤモヤする部分はあるけれども、

個人的に一番消化不良感が残るのは、着地点について。

えーっと…お店の維持費として、生活費として受け取った貴重な5000円札なんですよね?

で、万引きしたのちに、その5000円を稼ぐまでには

25回角煮定食を提供して、25回頭を下げて、

時々クレームを言われながら25回感謝の挨拶をするという

母の汗滲む苦労に気づいたんですよね?

なのに、お札のままきちんと返さないオチは、どうかなぁ…って思っちゃうんですよ(苦笑)

極端な例えではあるし、完全に同意義ではないと分かってはいるんですが、

「自分が何かするために使った」点では、高志(阿久津慶人)も、

大金を盗んではカジノに一気に注ぎ込んだ犯人と似たような事をやったともとれる訳で。

 

もちろん、自分だったら絶対買わないであろう花束をプレゼントして

母を喜ばせようと考えるのは否定しません。

ただ…「25回」のくだりを知ったんだったら、

反省して自分の力で貯めた5000円をそのまま返す事に加えて、

母への感謝の気持ちとしてプレゼントも渡す…というオチにした方が、

少ないお金でもある程度普通の生活を送れている"有難み"を実感して

学べたのではないかと思うんです。(って、前回もこんな感想を書いたような…(汗))

 

まぁでも、途中でピンクのサンダルを意図的に映したカットがあった辺り、

プレゼントが少し上質なサンダルだったら、まだマシに映ったのかもしれませんけどね。

てっきり、サンダルを渡すんじゃないかと予想していたもので…

ああ、そこは回収しないんだぁ…と、その点でもちょっと残念に感じるのでありましたw

 

 

さて、内容へのツッコミはここまでにしておいて。

もう1つ疑問に思っているのは、前回でも書いた通り、

3つの家族を同時進行して描く必要性について…ですね。

家庭環境も違えば教える年齢層も違う、それぞれ複雑な家庭だから、

1つだけの家族に絞れば"変化"が目に見えて、もっと楽しめた気がするんですけど…

本作の場合は3つの家族に加えて、主人公自身がキャラ分けをしてしまっているので、

印象にブレが生じて、それぞれで全く異なったドラマを

見ているような感覚を覚えてしまうんです。

 

で、主人公がキャラ分けをしているきっかけとなっているであろう"縦軸"は、

昨今のミステリーブームを考えれば、恐らくまだまだ引っ張る。

どうせ数話経ってから説明がなされるんでしょうが、

私はその説明…いや、"謎"を知りたくて見ている訳じゃないので、

回りくどさや見づらさを感じてしょうがないんですよねぇ。

実際、本作のテーマはあくまでも「お金の使い方」を子供に教える話なので。

主人公の縦軸や設定がどうのこうのは、本筋に無関係…だと思っています。

 

まぁ何にせよ、何を隠しているのかすらも曖昧な"秘密"を序盤でハッキリさせて欲しいし、

前回は中村家の問題を解決し、今回は下山家の問題を解決する…というオムニバス形式をとらず、

1つの家族の変化を数話描いてから、交流しながら次の家族へバトンタッチ…と

グラデーションのような形に寄せて行った方が

構成がグダらずに済むのかも?というのが、今の考えではありますね。

 

うーん……裏が第二部になってから良くなれば、そっちに移るんだけどなぁ…←また言ってるw

 

 

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プリズム 3話 感想|愛のある偽装結婚

 

 

皐月(杉咲花)と陸(藤原季節)、それぞれが身を置く"息の詰まる"環境を

じわじわと掘り起こし、展開していった今回。

どちらにも襲いかかってくる「結婚すべき問題」や、

皐月にまとわりつく束縛しい幼馴染み・剛(寛一郎)の存在…

陸と父・朔治(矢島健一)との間にある確執に、

やっぱり諦めきれない白石(森山未來)への想い…

しまいには職場でのプロジェクトの存続危機と

とにかくトラブルが山積みな内容だっただけに、

どこにも逃げ場がない苦しみを、2人の視点で味わうような感覚で

ついつい見てしまっていた自分がいました。

いやぁ…あっという間でしたねぇ。

 

白石が突如海外へと消えてしまったのが7年前。

そして、父が息子と勘当すると決めたのも7年前。

人生のターニングポイントと思われるその"7年前"に何が起きて、

何が決め手となって親子関係が悪化したのかの詳細は明かされませんでしたが…

少なからず分かるのは、お互い愛し合っていたと感じ取れる陸の白石へ向ける言葉を聞く限り、

父が2人を引き裂く行為をしたんじゃないかという事。

そこには、前回の皐月の母(若村麻由美)が抱えていた

「嘘をつかれた」「裏切られた」気持ちもきっと含まれていたのかもしれません。

前回に引き続き、今回も"すれ違う"親子の話…

うーん…親側が悪とは言い切れないし、どちらも想いは共感出来る部分があるだけに、切ないです。

 

それにしても、陸と白石、

1話の皐月の父・耕太郎(吉田栄作)と水川(岡田義徳)の関係性と言い、

内容を見ればジェンダーを取り扱っていると分かるものの、

この2組に対して「LBGT」などのストレートな言葉を一切使わず、

あくまでも"1つの人間関係"として描写している所に好感が持てるんですよね。

そして、人生の形は様々だと思いますが、親から「結婚はどうするの?」と聞かれるのは

大人になったらほとんどが経験している事でしょう。

"ある人たちの話"ではなく、誰にも通じそうな"普通"になるべく落とし込むように、

幸せとは何なのか…というテーマに自然に向き合わせるように、

そんな配慮の込められた作りになっていると思います。

脚本家の件もあって、初回だけだと不安でしたが(苦笑)

本題に入るとさすがのNHKクオリティといった所で、しばらくは安心して見られそうです。

 

某火曜ドラマだとお馴染みの(個人的印象)偽装結婚も、

本作の場合は、多少の差はあるにしろ、

お互いが既に"好き"な状態から始まっているので何だか新鮮ですね。

幸せとは何なのか…だから、

固定観念に囚われない、新たな"幸せ"の形を提示するオチにもなってくるのかも?

そうなると、「プリズム=多面体」って事を考えると、

3人で過ごす線もあるのかもしれないなぁ…と考えております。

 

 

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