毒を吐くキャラは「正直不動産」の永瀬を彷彿とさせるし、
タイトルのネーミングや、ユニフォームを着てヘリコプターに乗る所は
「コード・ブルー」を彷彿とさせるし、
トラックが出てきてからは「TOKYO MER」を彷彿とさせるし…で、
いろんな作品を思い浮かばずにはいられない初回(笑)
最初の作品はともかく、災害からの救助を描く物語である以上、
残りの2作品はどうしても…ですね。
ただ、それらとは差別化している箇所があるのも確かで。
唯一違うのは、天気予報士出身らしく、なぜ雪崩が起こるのかの解説映像を挿入している事、
主人公が救助する側ではなく、指示する側に回っている事が挙げられます。
ですが…初回を見た感じだと、SDM(特別災害対策本部)の描き方について、
まだまだ模索中なんだろうなぁと思わされたんですよね。
先ほども書いた通り、晴原(山下智久)がモニターを見ながら
各所に指示する仕事に就くとなると、絵面的には地味になりがち。
だから、少しでも地味さを回避するために、
ミステリーの推理シーンでよく使われていそうな、
手がかりとなる映像や回想を矢継ぎ早に映しつつ
主人公をぐる〜っと回転しながら撮るカメラワークや、
消防班を絡めた複数のカットで「連携してます」感を滲ませる演出、
最後には数式の表示でカバーする作戦に出たのかもしれませんが…。
全体的に、主人公を"天才""敏腕"に見せようとする事に走り過ぎていて、
そこだけちょっとリアリティーに欠けるというか、
とってつけたような印象を受けてしまいました。
あとは…単純に、モニターで指示するだけなら、
気象班が現場に出向く必要性がよく分からないといった所でしょうか。
そもそも、この救助活動に気象班がいる意味があるのかどうかもピンと来ず。
今回の要請は、雪崩が発生し、遭難者が出ている段階でのものであって、
そうなると、二次災害を防ぐために、現場の消防隊員や警察が
既に動いているんじゃないかと思ってしまうんですよねぇ。
消防隊員の1人が「今まで、私たちでやれていた事です」とも言っていましたし。
原作がある事も理解していますが…
雲の様子や傾向を読み取った上で、とある地域の天候の変化を伝えるのが天気予報。
だとしたら、「災害が起こってから」ではなく、
「災害が起こる前に予測し、被害者の発生を少しでも未然に防ぐ」流れで見せた方が、
救助活動に気象班が加わるのにも説得力が生まれたのではないかと考えています。
例えばそうですね…今回の内容を絡めるなら、
災害が起こりそうな場所を事前に分析して、
中盤辺りで描かれた、地図で説明しながら市長に避難命令を出すよう指示するくだりを
もっと早く盛り込むとか…かな?
まぁここは、次回に引っ張った事もあり、
前後編か、はたまた回を重ねるごとに疑問が払拭出来る内容になっていけば、
純粋に作品を楽しめそうな気はします。
裏の日テレ水10が土9に移動した事で、ドラマの裏被りがなくなったこの枠。
(かつての日9のように、短命で終わらなくて良かった…)
数年前だったら、医療、弁護士、刑事と職業ドラマばかり扱っていた当時の月9で
放送されていたんだろうなぁと思えるくらい、スケールの大きさは感じさせます。
山下智久さんが5年ぶりに民放主演作となると、話題性も大きいでしょうし。
あそこまで力を入れているのも、習慣的に日テレのドラマを見ていた視聴者の大半が
こちらに流れ込むのを見越しての事なのかとも、邪推したくなりますね。
刑事モノの人気シリーズを放送している前時間の枠は基本スルーし、
深夜ドラマは録画する私からしたら、リアルタイムで視聴出来るのはこの枠しかなく、
リタイアしたら暇になってしまうので。←本当に個人的な事情w
ありがちなギスギスした関係性も早めに解消してもらって…
どうか、面白くなっていって欲しいです!