下剋上球児 5話 感想|せめて不起訴まで描いて欲しかった…

 

 

鈴木亮平さんご出演のビールのCMを見かける度、

「ビール飲んで気持ち良くなってる場合か!」と

ツッコんでしまう今日この頃。←いや、役だから…

まぁそんな事は置いといて…

 

そっかぁ………もう5話なんですね。

感想を書くまでなぜか4話だと勘違いしておりましたが、

5話になってもまだ無免許の件を引っ張っているとなると

遅っ!って思えてしまいますね。

う〜ん、スポーツを取り扱っている作品なら本来、この折り返し地点の段階で

部員1人1人に愛着が持てて、それぞれの伸び具合を実感出来ているはずなんですけど…。

私が人の顔や名前を覚えるのに時間がかかるタイプなのもあるのかもしれませんけど、

正直、日沖(菅生新樹)と翔(中沢元紀)と根室(兵頭功海)の3人以外

名前と顔が一致していなければ、他の部員たちの印象が薄いですし。

南雲(鈴木亮平)に話を割いていて、練習風景の描写が不足しているあまりに、

甲子園に出場出来そうな可能性を部員たちから感じられにくいのが

かなり致命傷な気がしています。

 

そして、南雲にまつわるエピソードはエピソードで、疑問点が多いんですよね。

ざっと列挙するなら…

①なぜ、南雲が教師を目指すきっかけや赴任してからのエピソードは描かれて、

 その"間"である肝心の、視聴者が最も知りたいであろう

 単位を取得出来ていなかったと判明した件を飛ばしたのか?

②南雲の無免許が発覚したなら、彼の関係者も調査するものではないの?

 知っていて隠した山住(黒木華)も罪に問われるべきだと思うけど…

③無免許の真相が、「卒業に必要だった単位をうっかり登録し忘れた」で終わりとは思えない…

④回想で賀門(松平健)が"良い先生"として描かれているのに違和感が…

塩尻(町田啓太)は南雲の引き立て役だったの?

⑥なぜ南雲は部員たちに誠意を持って謝罪しないの?

こんな感じでしょうか。

 

この中でも、特に触れておきたいのは⑤と⑥です。

⑤は…塩尻って、今回の話に本当に必要だったのかどうかが分かりません。

新監督らしく、特に指導する様子や、

1人1人の練習メニューを考えている様子が描かれる訳でもなく、

ひたすら嫌な性格だけを強調して、最後は部員の台詞であっさり退場。

この扱いの雑さ加減を見ていると…

個人的には、「免許はないけど生徒想いの優しい教師」である南雲の株を上げて、

終盤の部員たちとの団欒シーンで泣かせるための要員にしか思えなかったんですよね。

仮に、南雲の指導法と塩尻の指導法でガッツリ対比させて、

日に日にしんどくなってきた部員たちが

「やっぱり南雲先生が監督じゃなきゃダメだ」と気づいて

あのシーンに繋げるんだったら、まだ納得行ったんですけど…

(教師なんでしたっけ?)真っ当に勉強して資格を得た人が悪く描かれるのは

ちょっとどうなんだろうなと、モヤモヤしてしまいました。

 

⑥に関しては…処分が決まるのに時間がかかって

南雲が数ヶ月もの間それなりに生活していたのもあって、

きちんと反省して、罪を償っている姿が見受けられなかったのが大きいかな。

途中、ゴースト監督として続けるつもりなのかと思うくらい

野球に関わっていましたからね(苦笑)

経歴を偽って接した事で、部員たちだけでなく、保護者にも、

授業を受けていた生徒たちにも、教師たちにも、学校にも被害を与えた。

自身の行為がどれだけ影響を及ぼしているのか、

そしてそれが今後何年間も続くとも分かっているはずなのに…。

鈴木亮平さんの、口を震わせながら涙を流すというせっかくの名演も、

私としては、教師らしい相槌を打つ前に謝罪が先でしょ!というツッコミが先行してしまって、

共感しようにも出来ませんし、泣けもしませんでしたとさ…(汗)

あ…共感出来ないと書いたのは、①の「そんなに想いがあったんならしょうがないね」と

同情させる要素を加えてきたのも関係しているんですけどね。

 

今回で不起訴まで描くかと思いきや、そこは引っ張って終了。

またしても騒動を盛り込んできた訳ですが、

野球とは特段関係のない騒動で尺を埋めるくらいだったら

南雲の処分がどうなるかまで描き切って、早く済ませて欲しかったです。

果たして、いつになったら野球に集中させてもらえるのか…。

 

これ…今更思うんですけど、山住を主人公にした方が

下剋上球児」というタイトルにふさわしい話になったんじゃないでしょうか。

彼女だって、女性であるが故に野球部に入れなかった悔しい過去を抱えているんだから、

その背景に焦点を当てるだけでも、這い上がる物語として

十分見応えがある気がするんですよ。

 

何度だって言いますけど、盛り上がる事間違いなしの題材なのに、

なんでこうなっちゃったんでしょうかね…(汗)

 

 

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秋ドラマの雑感いろいろ①〜マイハル・君に届け・すきな花・あな忘〜+朝ドラ

 

こんばんは、りんころです。

お久しぶりの投稿になってしまい申し訳ございません。

言い訳にはなりますが、5日間程度サボってしまったのにもいろいろ理由がありまして…

①ここ最近、仕事で忙しい日々が続いたからか、寝落ちする頻度が増えてしまった

 (この前までは資格勉強出来るほど暇だったのに、急に…w)

②日に日に溜まるドラマの本数の多さで、

 見る前から疲れるというか、気が重くなってしまった

③そうこうしている間にもいろんなブロガーさんの良い記事は毎日上がる訳で、

 私が後から投稿する事へのプレッシャーがより強くなってしまった

④中々書けない代わりに、他の感想記事や呟きをチラッチラッと拝見していたら

 自分の感想は合っているのかどうか自信がなくなり、

 定期的に来てくださる読者様もそのうちいなくなってしまうんじゃ…

 という不安も募るようになってしまった

(何年か前から訪問して下さったらしいとある読者様も、最近お見かけしなくなったので…)

…とまぁ、こんな感じです(汗)

 

休みが続くと再開しづらくなる性分なのもあり、秋ドラマの今後の対応や、

このブログ自体をどうしようかとずっと考えていたのですが。

何となく「にほんブログ村」のマイページをクリックしてみたら、

連日感想を投稿していないにもかかわらず

今日も変わらずINポイントを押して下さっている方がいらして、

いや、重い腰を上げなきゃダメだな…と思い、今この記事を書いている次第です。

 

とりあえず、秋ドラマについては…以下のドラマは雑感集で時々書く事にいたします。

「トクメイ!」→今の所、欠かさず書けてはいますが、気軽に見る分には悪くなくても

        正直言って、毎回書きたい!と思うほどではないので…

「コタツがない家」→上位に入るほど面白い作品ではありますが、

          ③の理由から、ガッツリ書く事への自信が…

「ゆりあ先生の赤い糸」→これも「コタツ」と大体同じ理由…

 

下剋上球児」「大奥」は引き続き、

あとは、まだ最新話まで追いついていないのでまとめての形にはなりますが、

パリピ孔明」も最後まで書く予定でいます。

でも、溜まったらその作品も雑感集行きにはなるかも?

 

で、視聴リストに入れていた「きのう何食べた?」は、実は初回しか見ておらず…(汗)

とは言っても、シーズン1の感想は書いていたので、まだ諦めてはいないんですよね。

11月中に3話までこっそり投稿出来なかったら

雑感集行きか視聴のみか…にはなってしまいますが、

ひとまずは、感想を上げられるように努めます。

 

さて、ここからは、最近見たドラマの雑感を書かせていただきます。

ちなみに、今回載せる作品の雑感はこちら(曜日順)↓

※見た作品"全部"ではありません。

※最新話まで追いついていない作品もあります(時差投稿失礼します…^^;)。

※タイトルをクリックすると、その感想のページに飛びます。

・マイ・セカンド・アオハル 1話

・君に届け 1〜4話

・いちばんすきな花 5話

・たとえあなたを忘れても 1話

 

本当は「コタツ」「ゆりあ先生」「うち弁」「フェルマー」の

雑感も上げる予定だったんですけど、

上記の4作品(5作品)の方が結構時間がかかってしまったので、手がつかず。

また今度って事にしておいて、ではでは…

 

 

マイ・セカンド・アオハル 1話(10/17放送分)

 

今期は裏が「大奥」だったので、とりあえず初回だけ見て、

あとは"いつも"のような感じだろうから…と思って

早々にリタイアするつもりだったんですけど(失礼)、

中々どうして、主人公の境遇や後悔の描写が刺さり過ぎて、

途中までずっと泣きながら見てしまってました(笑)

 

実はお恥ずかしながら、新卒で入った会社を

私の落ち度で半年くらいで辞めた事がありまして。

なんでしょうね…当時は、自分のこだわりを目一杯活かせる"学校の課題"と

クライアントの要望を優先した"商品"は別物なんだというのが

分かってなかったんですよねぇ。

でも、振り返ってみれば、最初の会社が一番

自分のやりたかった仕事に当てはまっていて、楽しかったのは事実で。

経歴や収入、友達が生活を充実させている件と、いろんな部分を見つめてみては

ふと「最初の会社でもう少し我慢していれば、給料も上がって

夢の東京での一人暮らしも出来たのかなぁ…」とかって

後悔する経験は私にも心当たりがあったので、

主人公の言う「人生ジェットコースター」には共感しっぱなしだったのです。

20歳になってからは歳をとるのがあっという間ともよく聞きますけど、

本当にそうですからね…。

 

突然の怪我など、たまにポップ過ぎて拍子抜けする演出もあったけれども(笑)

内容自体はふわふわ〜…キラキラ〜…ではなく

きちんと現実味が感じられるものになっていたお陰で、

もうちょっと見てみようという気持ちにはさせられました。

 

ただ、私と基本相性が合わない火10枠での放送なだけに、

やっぱり懸念点も出てきてしまうんですね。

それは…シェアハウスの設定を取り入れている点と、胸キュンに走らないかどうかの2点。

前者に関しては、1人1人のキャラクターが濃そうで、

そちらの描写が強くなればなるほど「大学を舞台にしたドラマ」よりかは

「シェアハウスのドラマ」になってしまう恐れはありますし。

後者に関しては、「シェアハウス内での恋愛禁止」を強調している事や、

元彼の日向(安藤政信)を登場させた事はもちろん、

秋山キイナ(伊原六花)が拓(道枝駿佑)を見ている意味深な描写がある辺り、

回を重ねるごとに、四角関係で話を膨らませてきそうな気配を漂わせています。

 

いやまぁ、あくまでも"キャンパスライフ"なので、

恋愛があったっておかしくはないんですけど。

でも…佐弥子(広瀬アリス)は建築家の夢を諦めたくなくて

大学入学を決めた訳ですから、勉学に励む描写を疎かにはして欲しくないんですよね。

どうか、勉強そっちのけで恋愛に夢中…みたいな事にならないよう願うばかりです。

(でも、最新話の予告をチラ見すると、どうなんかな…?)

 

あと個人的には、30歳で大学生になった佐弥子のように、

おじさん大学生やおばさん大学生が登場してきてもアリかなぁと思っております。

"リスタート"の物語として、深みが出そうな気がするのでね。

 

とりあえず…しばし様子見します。

 

 

君に届け 1〜4話(10/11〜11/1放送分)

 

○歳辺りの時に、友達から原作を何冊か借りて読んでおりまして。

実写化が放送されると聞いて、視聴してみる事にしました。(映画版は未視聴)

まぁ…何年も前なので、さわりの部分と

こんな登場人物いたな〜くらいしか覚えてないんですけどね(笑)

 

爽子(南沙良)が「貞子」と呼ばれ怖がられている割には、

髪型や佇まいにおどろおどろしさが足りないのは気になりましたが

(だから、話しかけてるだけなのに、なんでそんなに避けるの?ってツッコんでしまってw)、

南沙良さんの繊細な声や可憐な雰囲気は、爽子に合っているなぁと思いますし。

鈴鹿央士さんも、今までが優しくて愛らしい役が多かったのもあって、

みんなに人気者な風早というキャラに馴染んでいる気がしました。

 

大らかな母親と、いつも自分事のように想ってくれる父親の愛を

たっぷりもらってきたんだなぁというのが伺える、両親の描写も好き。

画用紙を背景にパステル調で着飾るOP映像も、電車を活かした田舎のロケーションも、

ノスタルジックさを感じさせて良い。

そして何より、劇伴が適度なタイミングで流れているからか

画面内で行われている出来事に集中しやすくって、

純粋に、学生時代の懐かしさに浸れるんですよねぇ。

 

1話=一季で進んでいるためとにかくテンポが早くって、

もっと日常を見ていたいのに…とも思わなくもないんですが、

原作の連載が12年で長いので、ある程度はコンパクトにまとめざるを得ないんでしょうね。

 

そして、教師役が三浦翔平さんとの事で…

数年前だったら生徒役だったんだろうなぁと思うと、時の流れの早さを感じてしまいました。

そりゃあ、私も歳をとる訳ですよ…(笑)

 

 

いちばんすきな花 5話(11/9放送分)

 

相変わらず賛否両論分かれている作品ですね。

私も、マグカップを扱ってのあざとい演出とか、初対面の相手に対して手を合わせるとか

いろいろと気になる所はありますし、

周りが意図的に悪く描かれているために、4人にも強く共感出来る訳ではないのですが…

でも、4話から「まぁ悪くないかな」とは思えるようにはなってきたかな。

 

4話では、夜々(今田美桜)が母親に向かって

「産んだだけ。お気に入りの人形で遊んどるだけ。」と暴言を吐く姿が描かれ、

5話では、紅葉(神尾楓珠)が篠宮(葉山奨之)に

言わなくても良いような事を言い、篠宮を傷つける姿が描かれました。

そう…個人的には、今までは4人の事は「可哀想だったね」「辛かったね」と

被害者意識を強めて描いているように映ったのが、

前回からは人間の醜い部分やズルい部分も見せてきたお陰で、

作品に対しての印象も変わってきたんですよね。

 

それに因んでもう1つ書くとするなら…紅葉を慰めるだけでは終わらず、

傷ついた篠宮にもちゃんとフォローが入っていたのも良かったです。

篠宮にも、耳を貸してくれて、牛丼を買ってきてくれる"友達"がいた。

それが分かっただけでも、心は救われます。

篠宮のその後がスルーかあっさりで済まされていたら、

嬉しかった思い出を壊された彼の方がよっぽど可哀想では…?と

悶々とする所でしたからね。

 

ただこれ、どんどん4人だけの世界に閉じこもっちゃっているんですけど、

今後どう展開させていくつもりなんでしょう。

「4人で」発言にちょっと引っかかる様子や、

紅葉がゆくえ(多部未華子)の事を好きなのでは?という描写が気になるんですよね。

確かに、一緒にいる時間が増えれば増えるほど

相手の知らなかった部分が増えてきて、惹かれてしまうのも無理はないですが…

「男女の間に、友情は成立するのか?」とうたっていた通り、

最後は恋愛関係で終わって欲しくない気持ちが強いのです。

 

 

たとえあなたを忘れても 1話(10/22放送分)

 

本日視聴(爆)

「大奥」で好演だった堀田真由さん主演ですから、元々見る気ではいましたが、

3話まで見た母の「良い感じだった」という感想を聞いて

とりあえず初回をチェックせねば…!と思い、視聴に至りました。

 

まぁ……純愛モノとしては、結構ベタでしたね(笑)

「あなたも忘れて下さい」と忠告してくるライバルの存在とか、

空(萩原利久)と会えなくなってから分かりやすく"どん底"に陥る美璃(堀田真由)とか、

諸々の設定がかなりベタベタ。

 

でも、個人的に恋愛を扱った作品で重視している

「なぜ相手を好きになったのか?」は自然な流れで描かれていましたし、

2人が惹かれ合う過程も、奇を衒った演出や設定を加えず

丁寧に施されていたのもあって、見ていて嫌な感じはしませんでした。

 

関西圏の方だと、方言のイントネーションが…と仰る方も見かけましたが、

方言とは無縁の人生を送ってきた私からしたら、特に気にならず。

神戸のロケーションも含めて、2人の行方をずっと見ていたくなる魅力があります。

他のドラマと相談しつつ…しばらく見てみます。

 

***

 

朝ドラ「ブギウギ」も見ております。

もうね…今までも面白かったのですが、

東京編に入ってからは、早く続きが見たくて堪らなくなっております(笑)

私としては、今オーディション番組を見ているのもあってか、

主人公がいろんな事を吸収して、覚醒していく様を見るのがとにかく楽しくて。

こんなに胸がワクワクするような朝ドラは、個人的には珍しいのです。

 

30回目。約3分間にわたるショーはお見事でしたね。

スズ子(趣里)が「バン!バン!」と歌ってラストに差し掛かる辺りで、

指揮者やトランペット、バイオリン、ピアノなどのオーケストラも

切り刻んで交互に映しているカメラワークも、

今まさに"最高のステージ"をチームで作り上げているという

一体感を感じさせて良かったんですけど。

何より、スズ子のパフォーマンスを引きで撮る事が多かったのが印象に残りました。

 

軽く調べてみたら、趣里さんは歌に苦手意識がおありだったそうで。

学生時代はバレエを習われていたとの事でしたけど、

決して、バレエやダンスを売りにする女優さんではなかったんですよねぇ。

だから、アップでの撮影を増やして誤魔化したりだって出来たはずなのに、

演出家はその選択を一切しなかった。

趣里さん自身も、演出家の意図や期待に応えようと、

まつ毛に髪の毛が絡まりっぱなしのまま最後まで全力でやり切って…

演者と演出の相乗効果が、感動に繋がったのではないかと思ってます。

 

「早く続きが見たくて堪らなくなっております」と書いたのは

次週への引きの巧みさにもあって。

週の締めくくりである金曜日らしく、ステージが大絶賛のまま終わり…にしても

余韻が残って良いんですけど、

ムードとは真逆の、下品だと呟く新キャラの登場が

「おや?」という良い意味での引っかかりを生んでいるんですね。

そして、母親が病弱になっている新事実を盛り込んだ事で、

素晴らしいパフォーマーでもあると同時に、1人の人間でもあるのだと改めて思わせる。

15分間という短さでも、理路整然とした脚本にもなっているんですよねぇ。

 

OP映像の「ひょっこりひょうたん島」風の木彫り人形は

ちょっと怖いな…とも思うんですけど(笑)

最近はノリノリで歌っております。

果たして、この満足感がどこまで持続出来るか…ですね。

 

***

 

見たいドラマはまだありますが、録画が絶賛溜まり中です…(汗)

でも、初回〜3話で切って調整するなどして、マイペースに消化していきたいですね。

 

こんな怠け者な私ですが、どうか温かい目で見ていただけると幸いです。

引き続き、よろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

 

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パリピ孔明 6・7話 感想|歌で人の心を動かす

 

 

6話「孔明の計略、10万イイネを盗め!」

 

孔明向井理)の10万イイネ作戦…不正が発覚したら

サマソニ出場権が取り消されてしまうんじゃないかとハラハラしてしまうんですけど、

まぁそれは置いといて(笑)

前回の下地作りが効いた内容になってましたね。

 

親友と同時にライバルでもある英子(上白石萌歌)と七海(八木莉可子)の

根強い関係性を描いたからこそ、

大ブーイングの中、NANAMIが英子に歌唱させるチャンスをあげる展開にも

説得力がありましたし。

前回、彼女からアドバイスを受けたり、一緒にライブをしたりして

自分らしく楽しく歌う事が大切で幸せなんだと知った英子が、

今度はオリジナル曲を通して、

彼女に自分が音楽を続けたい理由が何なのかを気づかせるという

立場逆転で魅せる所も、どことなく少年漫画っぽさを感じさせて胸が熱くなりました。

 

「DREAMER」の歌唱中に、七海の無我夢中で突き進んでいた高校時代(回想)を重ねる形で

「夢見ていたあの頃」で共通点を作り出す演出も、

原点に戻る事に決めたAZALEAが披露したインディーズ時代の楽曲も

彼女たちのイキイキとした表情も良い。

自分がないと指摘していたスティーブ・キド(長岡亮介)が10万イイネ目を押すのも良い。

古参も名ばかりではない、ただ「デビューの時から追ってるから〜」と

マウントを取るような古参じゃなくて、実はライブハウスで聞きに来るほどの

3人をずっと見守ってきた熱心なファンだというのが分かって、

ちょっとだけ涙腺がやられてしまいました(笑)

ああ…今回は良かった所がいっぱいありましたねぇ。

 

唐澤(和田聰宏)の気持ちにも共感出来るんですよね。

彼も彼女たちの才能を見つけて、信じて、売り出したいと思った。

その点を考えれば、孔明と同じ"軍師"とも言えるんですけど、

1つだけ大きく違うのは…唐澤は「事務所に所属している人間」なんですね。

雇われの身だから、事務所に良い結果、良い利益をもたらさなければ

クビになってしまうかもしれない。

そんな恐怖に常に駆られていたから、あの戦略だったんじゃないかなぁと思います。

自分のやり方が間違っているとは薄々気づいてはいたけれども。

でも…原点回帰したAZALEAも好評だった事で、

それを痛感せざるを得なくなってしまった…と読み取れました。

 

AZALEAのプロデューサーを降りる事で責任を取ろうとした唐澤に、

七海たちが、あなたが必要なんだと駆け寄ってくるくだりもグッと来ましたね。

4人には4人にしか分からない"物語"がある。

 

孔明のイイネ作戦も卑怯だなぁとは思いつつ(笑)

ギクシャクしたまま進んで後戻り出来なくなってしまう前に、

一度立ち止まって自分と向き合ってみては?という機会を与えてくれたと捉えれば

納得は行くんですよね。

やっぱり…どの登場人物にも「良心」と「信じる心」が見え隠れする所が

私が本作を好んで見ている理由なんだろうと、改めて思わされるお話でした。

 

それにしても、AZALEAの今後はどうなるんでしょうかねぇ。

前とは違って一度名前は売れている状態なので、人気がガクッと落ちる事はないと思いますが。

ただ…路線変更すると、「〇〇の頃が恋しい」「あの髪型に戻して欲しい」と言って

自分の理想を重ねるファンもどうしてもいる訳で(私もそれで降りた経験はあるので分かります…)、

純粋に応援してくれる"今のファン"をどこまで取りこぼさないかが

これから大事になってくる気がします。

新規をどんどん獲得する方向に走っても、ミーハー気質な人も中にはいるでしょうから、

長続きしないかもしれませんし。

「天下泰平」らしく、英子の歌手としての成長だけでなく、

AZALEAの"その後"もチラッとでも描かれる事に期待したいですね。

 

 

7話「孔明とミアの密談!?」

 

菅原小春さんってダンサーなんですけど…まさかあそこまで歌唱力が高かったとは!

声にビジュアルの強さに負けない迫力があって、深みがあって、少しハスキー。

アーティストをアーティストで例えるのは失礼だとは重々承知しているんですが、

分かりやすく言うとするなら、miletさんを彷彿とさせる歌声でした。

英子の歌声は歌声で、陽だまりのような

聴く者の心を温かくしてくれる魅力が感じられますが、

ミア(菅原小春)のカバーも聴き応えがありましたね。

 

ダンスばかりを売り出す事務所に対し、本当はバラードにも挑戦してみたかったミア。

前回の唐澤もそうですが、立場は違えど

今回も"雇われの身"だからこその葛藤が描かれました。

ミアの所属していた事務所の規模がどの程度なのかは分かりませんでしたが、

所属している以上はやっぱり、

方針に従って本来の夢を手放してしまうケースが多いんでしょうね…。

 

そんな背景が描かれた上での「DREAMER」の歌唱シーンだったので、

涙ぐみながら感情的に歌うさまで、

ああ、これが本当に自分のやりたかった音楽なんだろうなぁ…

そして今、こうして歌えるのが嬉しくて仕方ないんだろうなぁ…と

彼女の心境をいろいろと想像してしまって、自然と見入ってしまいました。

 

DJ KOOさんのご出演には驚きましたね(笑)

ノリの良いオファーもあって、V-EX(←○vexの文字り?w)への移籍が決まったようですけど、

新人の飼い殺しを企んでいる人もいる事務所なので

上手くやっていけるのかはちょっと心配です。

まぁでも…もしもの事があったら、マネージャー・松田(村杉蝉之介)がいますからね。

ここの信頼関係も微笑ましく見られました。

前回の感想に加えてもう1つ書くとするなら…

本作って、人との繋がりの尊さを描くのにも手を抜かない所も良くて。

理解してくれる存在、支えてくれる存在を、背景も交えながらきっちり描いてくれるから、

終盤の展開にも感動を強く覚えるんだと思います。

 

前回で一応、第一章は終わり。

今回からは第二章って事で、新曲制作・サマーソニアへの出場までの過程に

焦点が当たるかと思いきや、中休み的な感じになったのでそこは意外ではありましたが。

でも、最後まで見てみれば「歌の力の素晴らしさ」をストレートに魅せていて、

満足感のあるお話だった気がします。

 

冒頭かラストで時々登場するだけで、ずっと謎のままだった前園(関口メンディー)も

V-EX側の人間である事が判明しました。

本筋に絡み出して、いよいよ物語が大きく動いていきそうです。

 

…ところで、トンチキだな〜と思いながら聴いていた

QUEENDOMの「チキチキバンバン」って、アニメ版のOPテーマだったんですね。

しかもご本人による歌唱。サービス精神も満載ですねぇ(笑)

 

 

↓次回(8・9話)の感想はこちら↓

 

↓前回(4・5話)の感想はこちら↓

 

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大奥(2023) 16話 感想|早い!早すぎる!!

 

 

※最新話まで時間がないため、簡単感想にさせていただきます(謝)

 

見終わって、良い意味でぐったりとする残酷な展開が多い本作ですが、

同時に、悪役がどれだけ暴れてくれるのか楽しみにしている自分もいるのです。

 

幕末編だと、家慶(高嶋政伸)が該当する訳で。

かつての斉藤由貴さんや仲間由紀恵さんのような

怪演を堪能出来る事を期待していたんですけど…

何だか、思ったよりも呆気ない幕引きでしたね。

黒船が来航したショックで死ぬって…

えっなんで?どういう事!?ってびっくりしましたもん(笑)

癖の強いキャラクターと言えば高嶋政伸さんだとパッと思い浮かぶくらい

爪痕を残される役者さんなだけに、1話のみのご出演は勿体なかったです。

 

家慶の死だけでなく、内容も全体的にスピードが早い早い。

3話分のダイジェスト版だと言われても違和感ないほど

あらゆる要素が詰め込まれています。

 

久しぶりの女老中である正弘(瀧内公美)がどんな人物なのかは、

序盤の吉原で、咄嗟に足を引っ掛けて強盗犯を転ばせるシーンからも

機転の利く人なのだと理解は出来ましたし、

家定(愛希れいか)と正弘の信頼関係が深まっていく様に関しても

今回の尺でも何ら支障はなかったですけど…

ここら辺も正直(特に後者は)、

もう少し過程をじっくり見たかった感は否めませんでしたかね。

 

例えば、序盤の瀧山(古川雄大)の台詞を回収する形で、

家定が正弘に対して言った「そなたのために将軍になった。」

「そなたが自在に空を飛ぶためにここに座っておるのだ。私は。」台詞なんかも

1,2話後に聞いていたら、2人の関係性の変化がしみじみ伝わってきて、

また違った印象になったのではないでしょうか。

 

ラストでは、福士蒼汰さんが胤篤として再登場。

家光編での演技が好評で、再度オファーされたのかもな…と初めは思っていたんですけど、

もしかしたら、胤篤が福士蒼汰さんである事に何か意味が隠されているのかも?

 

5話を残してこの駆け足展開なので、今後も情報が大分てんこ盛りなのが予想されますが…

メインキャストが集結してからの次回にも期待します。

 

 

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トクメイ!警視庁特別会計係 4話 感想|なんかゴチャゴチャっとしてる?

 

 

小ネタを飛び越えて…もはやキーアイテムになってましたね、満面破顔茶。

それくらいには過度に強調されていたためか、

今回は円(橋本環奈)の描写について「ん?」と思う所が出てきてしまいました。

 

疫病神体質から逃れたい一心だったのも分かりますし、

中西(徳重聡)がプライベートで買ったものではあるんですけど…

えっと…確か円って、前々回の張り込み用物件の家賃とか、今回の同定調査の見積もりとか、

目的に対して金額が釣り合っているかを物凄く気にする人でしたよね?

なのに、お茶が15,000円である事に疑いの目を持たなければ、

買ってしばらくしてから考え直す様子もなかったのが個人的には気になって。

そこが、主人公の設定にちょっとだけブレを感じさせましたね。

 

内容自体も、もつ鍋募金強盗事件と中西が詐欺にあった件、

そして学生たちによるブラックバイトなど

事件を複数盛り込んだために、ゴチャゴチャして見えたと言いますか…(汗)

まぁ、2つ目と3つ目に関しては満面破顔茶で共通させていたので良いんですが、

そのお茶のインパクトがあまりにも強かったのもあり、

あれ…元々何の事件を追ってたんだっけ?同定調査って何だったっけ?

そもそも、なんで宇佐美に会ってたんだっけ?と、

見て行くうちにだんだん頭がこんがらがって来ちゃったんですよねぇ。

 

今回の話はマルチ商法を通して、成人年齢が18歳に下がった事で

引き起こされる問題を提唱するという社会派の要素も含まれていただけに、

シンプルに1本の事件に絞って展開した方が、

何を描きたいのかも明確で見やすかった気がします。

 

小ネタもそうなんですけど、無駄な描写が多いのが勿体ないんですよね、本作って。

せっかく「経費から事件解決の糸口を見つけていく」という

興味深いコンセプトになっているのに、今回は経費も関係なかったような…?(汗)

 

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下剋上球児 4話 感想|とりあえず…ケリをつけてくれそうで安心。

 

 

う〜ん…出場停止処分を受けず、何事もなかったかのように熱い試合を繰り広げている辺り、

南雲(鈴木亮平)の無免許問題はもちろん、

前回の生徒たちによる暴力事件も盛り込む必要があったとはどうしても思えないんですよね。

個人的には、賑やかしのための騒動に映ってしまって。

前者に関しては、「下剋上球児」のタイトルに因んで、弱小高校野球部の部員たちと

大きな傷を負った教師が共に地獄の底から這い上がり、頂点へと上り詰める…。

そんなスケールの大きい物語にしたくて、

無免許や書類偽装した事を隠しながら教師を続けるという、

発覚したらどう考えても社会復帰出来そうにない設定を加えたんでしょうけれども…

犯罪は犯罪でも、野球部の親友を精神的に殺してしまった過去があるとか(飛び降りとか…)、

監督の指示により敵チームと傷害事件を起こしたとか

そういった方向に持っていった方が、南雲を応援しやすかったのではないでしょうか。

 

でも…今回でひとまず、無免許問題の解決に向けて南雲自身が動き出してくれたので、

モヤモヤした気持ちは少し解消出来たかな。

試合中も、大声出したら目立っちゃうよ…いつバレてしまうんだろうか…と

違う意味でハラハラしながら見ていたくらいには

話の没入感を削ぐ要素になっていたので、

次々回辺りでなくなりそうだと分かって、正直ホッとしました。

これで、共犯宣言も解かれて…

あとは、禊を済ませてから、野球部のみんなと再会するまでの描写次第ですね。

 

2年後の世界で、監督として大会に参加している事は確定していますから、

南雲がどう受け入れられるかで、また作品への評価も変わってきそうな気がします。

2話の感想でも書いた通り、部員全員が駆けつけるなどして、

どうか「それでも俺は…」みたいな感動話に持っていかないで欲しいですし、

外部コーチではなく正式な教師として戻ってくるのなら

都合良過ぎな感じはありますし…。

まぁとりあえず、次週を待つしかなさそうです。

 

「最愛」「MIU404」を生み出したスタッフの最新作という事で、

視聴前の期待度を高くつけている方をちらほら見かけたのを踏まえると…

ここからの巻き返しを期待したい所ですね。

私も、このままでは終わらないはずだという望みは、まだ捨てておりません。

 

 

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ゆりあ先生の赤い糸 3話 感想|あっちもこっちもカオス!

 

 

優弥(木戸大聖)に刺繍を教える展開で、

そっか…そう言えば、ゆりあ(菅野美穂)って

刺繍教室の先生をやっていたんだっけ…と思い出しました。

まぁ、だから「先生」なんだけど(笑)

いや…今までの内容が、旦那に彼氏も愛人もその子供もいると発覚するわ、

他人で会って間もないのに、日常のワンシーンを見ると本物の家族のような錯覚を受けるわで

衝撃の連続だったから、訳も分からず目の前の話に夢中になっていて

初期設定をすっかり忘れていたんですよねぇ。

 

3話の内にゆりあと優弥が一線を超える関係性になるスピーディさにも驚きましたが。

まさか…ゆりあにとっては師範のような存在だった父・勝利(長田庄平)も浮気をしていたとは!

本当、相関図があっちもこっちもドロドロして…カオスの極みです(笑)

 

内容自体は、主人公の周りに起こった出来事や

吾良(田中哲司)の過去を深堀っていた前回までとは違い、

"主人公"をガッツリ描いてきた印象。

2話分使って土台を整えた所で、「踏ん張る“おっさん”主婦の数奇な人生&家族の物語」が

本格的なスタートを切った…そんな感じでしょうか。

前回まででも何となく、他人を放っておけないお人好しな部分が

吾良と共通していると思いながら見ていましたが、

今回でゆりあも「私も毎日しんどくて寂しいから、何か楽しい事が欲しくて…」と

優弥に言っていたように、

「ここじゃない生活を求めた(求めようとしていた)」事が分かり、

さらには不倫にまで発展して。

ああ、ゆりあと吾良を意図的に重ね合わせて描こうとしているんだな…

というのも掴み取れる回になっていた気がします。

 

主人公が介護や擬似家族から離れて、外に出ているシーンが増えたために、

「なんじゃこりゃ!?」感は若干薄まってはしまいましたが、

どんな結末へと向かおうとしているのか、ますます楽しみになってきました。

父もただの善人では終わらせなかったって事は…

小さい頃から植え付けられた"カッコいい人"でなければならない呪いから

解放されるまでの話が主軸になっていくんでしょうか?

 

パーツだけ見てみれば、昼ドラや深夜ドラマっぽい定番が詰まっているだけに、

ここまで未知数な作品も珍しいと思います。

 

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大奥(2023) 15話 感想|逆襲は果たされたけども…

 

 

今回をもって、医療編が完結。

いやはや…「怒涛」「理不尽」という言葉が似合い過ぎました。

個人的に一番辛いのは家光編だと思っていたのですが、

医療編では主人公を固定化せず、赤面疱瘡の撲滅にかける

それぞれの"想い"が平等に描かれたからこそ、

不条理な現実の連続には心が打ち砕かれそうになったり、

希望が見えてきた時には縋るように見てしまったり…で

感情がぐわんぐわん揺さぶられる事が多かった気がします。

 

今までの編の中では、比較的報われた終わり方だったのかもしれません。

長い年月はかかれど、目標は無事に達成出来て、

今はもう亡き青沼(村雨辰剛)や源内(鈴木杏)、意次(松下奈緒)に

「3人の支えのお陰で、人々を救えました」という感謝の意を竹とんぼに込めて

手紙代わりに送っているかのような終盤のシーンには見入ってしまいましたし。

人が苦しんでいるのを楽しむ事を生き甲斐としていた治済(仲間由紀恵)にとっては、

ある日突然コロッと亡くなるよりも、

寝たきりのまま余生を送る方がよっぽどの地獄でしょう。

御台(蓮佛美沙子)とお志賀(佐津川愛美)の計画も緻密に練られていて、

もちろん素晴らしかったです。

 

けれども、それでも「スカッとした!」とは言えず、

どこか晴れない気持ちで見終えてしまったのは…

やっぱり、治済というモンスターが、多くの人の人生を狂わせた事実は

今後一生変わらないからなんだと思います。

彼女がいなければ3人はまだ生きていたかもしれないし、

お志賀も命を犠牲する事はなかったかもしれない。

そんな罪深き女性に仲間由紀恵さんをキャスティングしたのは、実に説得力がありました。

 

前回では"静"の演技と"動"の演技で、同じ怒りの感情でも全く違ったものに見せる

緩急のつけ方に新境地を感じさせましたが、

今回はそれに加えて、治済をより恐ろしい人に仕立てようとするのに

演出や衣装が拍車をかけていましたね。

不気味な微笑みを浮かべる唇のアップに…

武女(佐藤江梨子)がお茶を飲んで咳をした際に出た血の色が

治済の唇の色でもあると思わせる狂気じみたインサートに…。

そして、何気に凝っていたのは着物の柄や色味のグラデーションの付け方で、

前回は白の割合が多かったはずが、今回では徐々に黒の上着が金で埋め尽くされるようになり、

赤や黄色といった原色も取り入れられていた所が、

闇に飲み込まれていく悪女っぷりが上手く表現されていたように思います。

 

前回の感想で書くのを忘れてしまったのでここに書きますが、

最初は明朗快活な性格だった御台が、治済の罠に嵌って以降は笑顔がすっかりと消えて

別人みたいになってしまうのが、かえって彼女の異様さを際立たせていて良かったですし。

上様だとは信じられないような、弱々しい家斉に中村蒼さんもぴったりで。

治済の死を機に気持ちを引き締めたのだというのが感じ取れる

終盤の口調や所作、顔つきの変貌なんかは、

自然と家光の啖呵シーンと重ねながら見ておりました。

 

恐らくここから残り5話は、幕末編の話になるんでしょうね。

仲間由紀恵さんの次は高嶋政伸さん…うん、別ベクトルで濃い!w

いや〜それにしても、本作を見ていると時の流れが早くてね…

ウン千回言われている事でしょうが、こんなスケールの大きさで大河ドラマじゃないなんて

つくづく勿体ないです。

でも正直な所、もし大河だったら、時代劇が基本苦手な私なら

スルーしていたかもしれないのかぁ…と考えると、

連続ドラマで出会えて良かったとも思えたり(笑)

 

 

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トクメイ!警視庁特別会計係 3話 感想|84%の話が地味に気になる。

 

 

捜査のやり方を否定し、自分の意見を押し付ける事もなく。

仕事の邪魔をする事もなく。

今回は見やすくって、小ネタも散りばめられていて普通に楽しめました。

 

まぁ…今回は番外編みたいなもので、刑事事件にフォーカスを当てた内容ではなかったから、

残業が〜とか、経費が〜とかっていうギスギスした描写も少なかったんでしょうし、

ある理由のために、湯川(沢村一樹)が珍しく

経費削減に協力してくれたのも大きいのかもしれません。

 

でも、終盤で円(橋本環奈)が「経費削減と事件の捜査は相反するものではないと。

きっと、力を合わせて工夫をすれば…」と言っていたように、

彼女も1日署長イベントを通して、経費を削減するには相互理解が必要だと分かって。

湯川も知恵と工夫を絞り出せば、

犯人を少しでも早く捕まえられる可能性が高くなる事に気づけた。

そんな2人の"学び"が描かれていたので、

今後はコンビとしても、チームとしても

息の合ったやり取りが見られるようになるんじゃないかなぁと思います。

とりあえず…前回までの主人公の暴走っぷりが引っかかっていた私からしたら、

3話という早さで軌道修正してきたのは良かったです。

 

にしても、1日警察署長を務めた人の84%が刑事ドラマに出演している説は

果たして本当だったんでしょうかねぇ。

マリリン(内海誠子)もそのうちの1人になったのかどうか?

個人的には、フォロワーも仕事の依頼もばんばん増えている…で

"その後"をサラッと済ませるよりかは。

例えば、職場のテレビで放送していた刑事ドラマにマリリンが映っていて、

円が「ほら!出てますよ〜!」なんて言いながら刑事たちを呼んで一緒に見る…といった

仮説にきっちり触れたオチを見てみたかったです。

なんせ、今回の内容よりも興味が湧いたのでね…(笑)

 

 

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パリピ孔明 4・5話 感想|待った甲斐のあったラップバトル!

 

 

4話「ラップバトル開幕!!」

 

凄い。約15分もラップバトルを見られるとは、なんて贅沢な(笑)

来週に引っ張るのは基本苦手なタイプなんですけど、これは待った甲斐があり過ぎたわ〜…。

存分に見せて下さってありがとうございます…の気持ちですw

 

感情に乗せて、こんな奴に負けてたまるか!!という勢いや情熱を感じさせる

KABE(宮世琉弥)のラップに対して、

孔明向井理)のラップは、最初はリズムに合わせて歌っているだけだったり

(途中から韻を踏んでいて成長は見えたけどw)、漢詩を交えてきたりとかなり自由。

 

そんな個性のぶつかり合いのラップバトルも、対比がはっきり効いていて面白かったのですが、

お二方の演技も見応えがありましたね。

宮世琉弥さんは、本作のためにラップを鍛えたとは思えないくらい

天才ラッパーを堂々と演じられてましたし。

向井理さんは衣装効果もあってか、どんな者が現れても一切動じないような

王者の風格を漂わせていました。

 

今回は、前半はラップバトルならば、

後半は"次回への繋ぎ"といった感じで、英子(上白石萌歌)が10万イイネをもらう

作戦を実行する様子が描かれるという、二部構成の形に。

 

「必ずや、英子さんの歌声を天下に響かせ、迷える民草の心を救いましょう」

孔明が撒いた紙吹雪が英子の手のひらに落ちて、握りかけるカット…

彼女もきっと、今度は自分が観客を感動させる番だと覚悟を決めたんでしょうね。

そのカットを見て、成功して欲しい気持ちが高まっただけに。

後の編曲家とのシーンでは、編曲家が会話をしている相手は英子なのに

スピーカーしか映されないのが「自分がない(英子が見えない)」のを物語っていて、

現実を突きつけられたようで切なかったです。

道のりはまだまだ長そうですねぇ…。

 

「断琴の交わり」がどういう意味なのかが分からなかったので後から調べてみたら、

「非常に親密な友情・交際」を指すんですね。

そして、七海(八木莉可子)は好敵手でもあるとも言われていた。

バックにAZALEAの電子広告が映っていたという事は、

親友でもあり、大ボスを倒すにあたっての第一関門=ライバルでもあるんでしょうか?

 

次回は2人の関係性が深まる様子が描かれるみたいで、

胸熱展開になるんじゃないかな?という気がしております。

八木さんの歌声も、ハスキーかつ清涼感があって、

英子がもっと歌を聴いてみたくなるのも頷けました。

 

 

5話「孔明、敵陣に潜入!?」

 

冒頭のおさらいで、資料が見えた時にNANAMIの文字が見えて気づきましたよ。

七海…AZALEAのメンバーだったんですねぇ。←原作未読・アニメ未視聴なもので…w

てっきり別人かと思っておりました。それなら、ラストの意味深な演出も納得。

 

今回で10万イイネ作戦は終わりかと思いきや、

意外と…と言って良いほどに、英子と七海の2人の友情や

AZALEAが有名になるまでの経緯が丁寧に描かれました。

前回の感想でも書いた通り、一番の見所を意図的に引っ張るのは

あざとさを感じてあまり好きではないので、

どうせなら最後まで描き切って欲しかった気持ちもなくはないのですが。

でも、ライバルを重点的に描いてこそ、主人公の成長や覚醒がより際立つのも確かなので、

次回以降、ドラマチックな展開で魅せるためには、必然だったとも言えるでしょう。

 

英子の歌声って、憧れの存在であるマリア(アヴちゃん)みたいに、

空気が一気に澄み渡るパンチ力のある歌声ではないんですが、

彼女は彼女で、暗闇の中で1つの明かりを灯して、

孤独や不安がっていた心を癒してくれるかのような、そんな魅力があるんですよね。

今回の、イルミネーションをバックに、英子がオリジナル曲を初披露するシーンなんかは

特に彼女の良さが活かされていました。

 

その上で…芸が細かいなぁと思ったのは、歌詞の表示にささやかな変化をつけた演出です。

序盤の「♪簡単には手放せない」「♪差し伸べられたあのメロディー」

「♪(中略)痛いほどに」辺りの歌詞はふわっと表示されているんですけど、

一瞬英子が頷いたのを合図に、次の「♪口ずさんだ子守唄に」という歌詞から

はっきり現れてくるんですね。

それが、最初はまだ手探りだったのが、歌っていくにつれて

「よし、これで行こう」と決意を固めた、彼女の心情変化を表しているようで…

ああ、七海との出会いを機に、ちょっとずつ自信がついたんだなぁと思わされました。

 

対して七海のエピソードは、現実味が溢れていましたね。

さすがに、七海の歌声が欲しいから他の2人はいらない…(売れそうなメンバーで集める)

みたいな残酷な事はされていませんでしたが。

事務所のブランドイメージや売り上げばかりが優先されて

本来やりたかった音楽が出来なくなってしまうのも、

辞めようとした時には事務所の看板となっていて、抱えているものが大きくなって

辞めづらくなってしまうのもまた残酷で、

売れっ子や大手であればあるほど、そういった事情は付き物なのかもしれません。

けれども、バンド形式ではないAZALEAがチューニングをしているのを

バカにしていたスタッフに「敬意を忘れるな」と言っていた通り、

唐澤(和田聰宏)にもほんの良心はあり、

自身のやり方が彼女たちの人生や夢を奪っているという自覚はあって。

プロデューサーもまた、葛藤を抱えている人間なんですよね…。

元々の原作が…っていうのもありますが。

本作って、歌唱シーンの凝り方もそうなんですけど、

芸能界の描写もきちんと調査されているのが窺えるほど

リアルに作られている所に好感が持てるんですよねぇ。

 

孔明のとった作戦は、もはや卑怯と言いたくなるんですけど(笑)

売りたい歌手のためならどんな手段でも使う…って所は

唐澤と共通しているとも言えますね。

次回はまた盛り上がる事になりそうです。楽しみです!

 

 

↓次回(6・7話)の感想はこちら↓

 

↓前回(3話)の感想はこちら↓

 

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