ええ〜!旦那の性格が以前のように戻ったかどうかのくだり、あれで終わり?
視聴者の想像にお任せ…の含みにもなってないでしょ。
大体、目覚めたばかり&体が弱っている状態なら、手を動かすくらいが精一杯でしょうし、
腫瘍じゃなかったという事は、DVの典型例で、一度優しくしてからまた暴力を振るう
なんて可能性もあるじゃないですか。
旦那側から家族に対して何かアクションをとる素振りを見せるとか、
もうちょっと"その人達の今後"を思わせる結末にして欲しかったです。
さて、内容の方は…それなりに面白くは見られました。
ドリルで患部を削るなどの手術シーンをじっくり見せつつ
ミステリー要素も絡めていく作りは、安定の林宏司脚本という所。
来期の朝ドラの脚本執筆を途中降板する程 専念されていただけあって、
ちゃんとしたドラマにはなっていたと思います。
医療ドラマの基盤を作ってきた人が描いた作品" 止まりになっていたのも確かです。
初回で一応「お前のせいだ」という悪夢を何人かが見ていたという
伏線は撒かれたものの、「ドクターX」のような主人公の痛快さで見せるドラマなのか、
苦楽を共有し乗り越えていくチームワークで見せるドラマなのか、
どちらの方向性で行きたいのかがよく分かりません。
(おや、今期は「何の話なの?」と首を傾げる作品が多いような…)
先程"それなりに"と書いた理由も、内容もキャラ設定も既視感を覚える点にあり、
「外科医」ではなく何故あえて「"脳"外科医」の題材を選んだのかの説得力もありません。
展開を見るに、舞台と手術シーンを外科に差し替えても何ら支障のないレベル。
それに、冒頭で良い意味で、医療ドラマらしからぬ謎めいた赤い映像を見せて
シリアスな雰囲気を漂わせた割には、最後にはキャスト全員で踊るED。
正直言って、落差が激しいです(笑)
必ずどこかしらに軽さを盛り込んでくるのが、日テレらしいな…という感じ。
映像と曲の組み合わせだけなら好きなんですけど、ドラマには全然合ってませんよねぇ。
「何の話なの?」と混乱させる原因はそこにもあると思いました。
たまにやりがちな、主人公以外ダメダメではなく、
能力と技量が個々に備わっている医者ばかりだったのが、本作で唯一安心した所でしょうか。
キャラクターに関しての印象はそれくらい。
あと、人の命を預かる職業の人の口癖が「殺す」、それも何度も言わせるのもどうかと…。
全然酷いとは思わないし、どちらかと言えば面白かったので、
次も見るつもりではいます。
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